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「身寄りがない自分が亡くなったとき、誰が葬儀や片付けをしてくれるんだろう…」
そんな不安を抱えている京都市在住のおひとりさまに、ぜひ知っておいていただきたい情報があります。
実は、京都市には単身の方が安心して生活を続けられるよう、行政が直接かかわる終活支援サービスがいくつも用意されています。葬儀や納骨の事前手続きから、日常の見守り、財産管理の相談まで、ひとつひとつは難しくありません。まずは「こんな制度があるんだ」と知ることから始めてみてください。
目次
京都市のおひとりさま事情と、終活が大切な理由

ひとり暮らし高齢者は今後さらに増える見通し
京都市が策定した「第9期京都市民長寿すこやかプラン(2024年度〜2026年度)」によると、市内のひとり暮らし高齢者世帯数は2020年時点で95,220世帯。さらに2040年には108,028世帯へと13.5%増加すると推計されています。とりわけ85歳以上の単身世帯は、同じ期間に72.2%も増える見通しです。
(出典:京都市「第9期京都市民長寿すこやかプラン(案)」)
また、全国の政令指定都市と比べると、京都市は「一般世帯に占めるひとり暮らし高齢者世帯の割合」が第5位と、特にひとり暮らしの高齢者が多い都市のひとつです。
(出典:同上)
身寄りがないと、亡くなった後どうなる?
おひとりさまで最も心配なのは、亡くなった後のことでしょう。親族がいない場合、大家さんや地域の方が途方に暮れてしまうこともあります。葬儀・火葬・残された家財の処分・行政への届け出など、普通であれば家族が担うことを誰かがしなければなりません。
こうした問題に対応するため、京都市はさまざまな公的サポートを整えています。「難しそう」と感じるかもしれませんが、制度を知っておけば、事前の一手間で大きな安心が得られます。
京都市の目玉サービス「万一あんしんサービス」とは

低所得のおひとりさま向け死後事務委任契約
京都市単身高齢者万一あんしんサービス事業は、身寄りのない低所得の単身高齢者を対象に、京都市が委託する安心できる公的団体(京都市社会福祉協議会)が死後事務委任契約を結び、あらかじめ葬儀等に必要な費用を預かっておく事業です。万一のときには、火葬・納骨などを代わりに行ってもらえます。
(出典:京都市「単身高齢者万一あんしんサービス」パンフレット)
利用できる人の要件
このサービスを利用するには、次のすべての要件を満たす必要があります。
(出典:京都市単身高齢者万一あんしんサービス事業実施要綱)
- 京都市内在住で、住民票を有する65歳以上のひとり暮らし
- 契約能力があると認められる方(日常生活自立支援事業・成年後見制度の利用者は対象外)
- 一親等の血族がいない方
- 葬儀等と家財処分を依頼できる兄弟姉妹をはじめとする親族や知人がいない方
- 市民税非課税で、預貯金240万円以下かつ不動産を所有していない方
- 賃貸住宅(公営住宅を含む)に入居している方
- 生活保護を受けていない方
- 契約時に預託金を一括で預けることができる方
- 定期的な安否確認(電話・訪問)を受けることに同意できる方
預託金と提供されるサービスの内容
契約の際に、次の金額を京都市社会福祉協議会に一括でお預けいただきます。
- 葬儀・納骨費用:25万円(火葬・納骨の実施費用。通夜や告別式は行いません。京都市中央斎場で火葬後、京都市深草墓園に納骨するのが原則です)
- 残置物処分費用:見積額による(希望者のみ。亡くなった後、家財等をすべて専門業者が処分します)
(出典:同パンフレット)
また、生前は京都市社会福祉協議会の職員が定期的に電話や訪問で安否確認を行い、健康状態に変化があれば介護サービスや成年後見制度などへの支援も案内してもらえます。行政官庁への届出や公共料金の収受機関への連絡なども、事後処理として含まれます。いざというときに備えながら、日頃のつながりも保てるのが、このサービスの大きな魅力です。
ちょっと難しく聞こえるかもしれませんが、「預けるだけ」で専門家が動いてくれる仕組みです。一度相談してみると、思いのほかスムーズに話が進みます。
終活に欠かせない「成年後見制度」と京都市の支援

判断能力が低下したとき、財産や契約を誰が守る?
年齢を重ねるにつれて、認知症などで判断能力が低下するリスクは誰にでもあります。そのようなとき、財産の管理や介護サービスの契約を自分でできなくなってしまう前に備えておく制度が成年後見制度です。
成年後見制度には2種類あります。任意後見制度は、判断能力があるうちに自分で後見人を選んで契約しておく方法。法定後見制度は、すでに判断能力が不十分な場合に家庭裁判所が後見人を選ぶ方法(補助・保佐・後見の3段階)です。
(出典:京都市長寿すこやかセンター「あなたらしく生きていくための備え 権利擁護編」)
京都市成年後見支援センターに無料で相談できる
京都市では、成年後見制度の利用を促進するために「京都市成年後見支援センター」を設置しています。制度の利用に関する相談や、セミナー・講座の実施のほか、市民後見人の養成にも取り組んでいます。
(出典:同上)
また、本人や親族が申立てできない場合は、京都市長が家庭裁判所に申立てを行う制度(市長申立て)も整備されています。市民税非課税世帯で預貯金が一定以下の方には、後見開始の審判に要する費用(診断書・収入印紙・切手など)や後見人への報酬についても、費用支給の仕組みがあります。
(出典:京都市成年後見制度利用支援事業実施要綱)
「任意後見制度」で将来を自分で決めておく
特におひとりさまにおすすめしたいのが任意後見制度です。元気なうちに「この人に財産管理をお願いしたい」という人を選び、公正証書で契約しておけば、いざ判断能力が低下したときに契約に基づいて支援が始まります。
(出典:京都市成年後見支援センター「将来に備えた任意後見制度」パンフレット)
任意後見契約は京都公証人合同役場(TEL:075-231-4338)で手続きができます。公証人に相談するだけで、どんな支援内容にするかを一緒に考えてもらえますよ。
(出典:同上)
亡くなった後の手続き〜「遺言・死後事務委任・エンディングノート」

自分の意思を残す3つの方法
おひとりさまが自分の最期に備えるには、大きく3つの方法があります。
(出典:京都市長寿すこやかセンター「人生の終末期に向けての備えに関する相談機関のご案内」)
- 遺言:財産の相続先など、法的効力を持たせたいことは遺言書で。自筆証書遺言(自分で全文を手書き)または公正証書遺言があります。公正証書遺言は費用がかかりますが、法的効力の面で最も安全な方法とされています。
- 死後事務委任契約:葬儀・納骨・行政への届出・家財処分など、亡くなった後の具体的な事務を第三者に委託する契約。財産の承継(誰に相続させるか)は遺言で別途定める必要があります。
- エンディングノート:自分の希望や意思を書面で残す方法。法的効力はありませんが、家族や支援者への大切なメッセージになります。書式は自由です。
死後の手続きチェックリスト(京都市の場合)
亡くなった後には、区役所・支所でさまざまな手続きが必要です。あらかじめ何が必要かを把握しておくと、支援者や後見人の方も動きやすくなります。主なものは次のとおりです。
(出典:京都市西京区役所「亡くなられたときの手続の御案内」令和7年6月)
- 死亡届(死亡の事実を知った日から7日以内)
- 国民健康保険・後期高齢者医療の資格喪失届(死亡日の翌日から14日以内)
- 介護保険被保険者証の返却(速やかに)
- 葬祭費の申請(葬儀の翌日から2年以内)
- 国民年金の届け出
これらの手続きは区役所の窓口でまとめて案内してもらえます。「おくやみハンドブック」という冊子も京都市各区役所で配布されており、手続きの流れを整理するのに役立ちます。
(出典:京都市「おくやみ手続事業 仕様書」)
賃貸にお住まいの方は大家さんのことも考えて

単身入居者のための「残置物処理」対応
賃貸にお住まいのおひとりさまで、もしものときに大家さんに迷惑をかけたくないと心配している方も多いと思います。国土交通省・法務省では、残置物の処理等に関するモデル契約条項を公開しています。賃貸借契約とは別に、受任者(居住支援法人や管理業者など)に対して「亡くなった後に賃貸借契約を解除してもらう」「残置物を廃棄してもらう」権限を委任しておく方法です。
(出典:「単身入居者の受入れガイド」令和3年6月(第3版))
万一あんしんサービスの「残置物処分オプション」と組み合わせることで、大家さんへの配慮もしながら自分の終活を整えることができます。生前に大家さんとよく話し合っておくと、お互いの安心につながりますよ。
京都市が整える見守り・支援ネットワーク

地域包括支援センター「高齢サポート」に気軽に相談を
京都市内には61か所の高齢サポート(地域包括支援センター)が設置されており、介護・福祉・健康・医療にわたる相談を無料で受け付けています。「終活のことが気になっているけど、何から始めたらいいかわからない」という方の最初の相談先として最適です。
(出典:第9期京都市民長寿すこやかプラン(案))
高齢サポートでは、ひとり暮らし高齢者への全戸訪問事業も実施されており、必要に応じて見守り体制の構築や各種サービスへのつなぎ役も担ってくれます。お住まいの学区の担当高齢サポートは区役所や市のホームページで確認できます。
緊急通報サービス「あんしんネット119」
体調が急変したときのために、あんしんネット119(緊急通報システム)という在宅福祉サービスも京都市には用意されています。ひとり暮らしの方が安心して過ごせるよう、緊急時に素早く対応できる仕組みです。詳細は区役所の健康長寿推進課にお問い合わせください。
(出典:第9期京都市民長寿すこやかプラン(案))
まとめ|おひとりさまの終活、京都市で今すぐできる5つのこと
- 「万一あんしんサービス」に相談する:低所得の単身高齢者向けに、火葬・納骨・家財処分を一括で委託できる京都市の事業。まずは京都市長寿すこやかセンター(TEL:075-354-8741)に問い合わせを。(出典:京都市単身高齢者万一あんしんサービスパンフレット)
- 成年後見制度を把握しておく:判断能力が低下する前に「任意後見制度」を検討。後見支援センター(TEL:075-354-8815)への相談は無料です。(出典:任意後見制度パンフレット)
- 死後事務委任契約と遺言を準備する:葬儀・残置物処分は死後事務委任契約で、財産の承継は遺言書で。終活に関する相談は京都弁護士会(075-231-2378)・京都司法書士会(075-255-2566)でも対応しています。(出典:相談機関のご案内リーフレット)
- 高齢サポートに今すぐ相談:お住まいの学区の高齢サポートは、終活の出発点として最適な窓口。一人で悩まずに声をかけてみてください。(出典:第9期京都市民長寿すこやかプラン(案))
- 亡くなった後の手続きをリスト化しておく:死亡届・保険喪失・葬祭費申請など、後を託す人が迷わないようメモを残しておくだけで大きな助けになります。(出典:亡くなられたときの手続の御案内)
準備は早ければ早いほど選択肢が広がります。「まだ元気だから」と後回しにせず、今の自分の意思を、今のうちに形にしておきましょう。窓口の方が丁寧に教えてくれますので、難しく考えなくて大丈夫ですよ。
📞 京都市の終活・おひとりさま相談窓口のご案内
終活に関することは、ひとりで抱え込まずにまずご相談ください。
以下の窓口はすべて公式の相談機関です。
- ▶ 終活全般・万一あんしんサービス:
京都市長寿すこやかセンター(京都市社会福祉協議会運営)
TEL:075-354-8741 受付時間:月〜土 午前9時〜午後9時 / 日・祝 午前9時〜午後4時30分
※毎月第3火曜日および年末年始休み
(出典:相談機関のご案内リーフレット) - ▶ 成年後見制度の相談:
京都市成年後見支援センター TEL:075-354-8815
(出典:権利擁護編パンフレット) - ▶ 遺言・死後事務委任・相続の法律相談:
京都弁護士会 TEL:075-231-2378 京都司法書士会 TEL:075-255-2566
(出典:同上) - ▶ 公正証書(任意後見契約等)の作成相談:
京都公証人合同役場 TEL:075-231-4338
(出典:任意後見制度パンフレット) - ▶ お近くの高齢サポート(地域包括支援センター):
市内61か所に設置。区役所・支所または京都市情報館で担当サポートを確認できます。
(出典:第9期京都市民長寿すこやかプラン(案))
まずは電話一本から。あなたの終活を、京都市の公的な支援がしっかり支えてくれます。
















