終活とは?何から始める?やることリスト【2026年版】

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終活とは、自分の人生の終わりに向けて、暮らし・お金・手続き・希望を整えておく準備のことです。——定義はこれで終わりです。むしろ困るのはこの先で、「で、具体的に何をすればいいのか」「どれから手をつければいいのか」が分からないまま止まってしまいます。この記事は、終活でやることの全体像を1枚のリストにして、どの順番で進めるかを示す地図です。詳しいやり方は、それぞれの記事へ送ります。

この記事の結論

  • 終活は3つの束でできている。①いまの暮らし ②お金と手続き ③最期と死後
  • 全部やる必要はない。まず3つだけやれば、家族が困る部分の大半は消えます
  • 最初にやるのは「情報を紙1枚に書く」(30分・費用ゼロ)
  • 遺言書・任意後見契約は、判断能力があるうちにしか作れません
  • お金をかける前に、自治体の無料の支援を確認してください
  • 物の片づけはいちばん最後で構いません

この記事でわかること

  1. 終活とは何か(30秒で)
  2. 終活は3つの束でできている
  3. やることリストの全体像
  4. まず3つだけ、という優先順位
  5. 期限があるもの・ないもの
  6. 7つのステップと、それぞれの入口
  7. 家族構成別・最優先はどれか
  8. 判断能力があるうちにしかできないこと
  9. 今日30分でできること

終活とは何か

言葉の性格造語。法律用語でも制度でもない
広まった時期2012年に新語・流行語大賞のトップテンに入り、一般に定着した
やること暮らしの整理、財産の把握、希望を伝える、手続きの準備
誰のためか自分のためでもあり、残る家族のためでもある
始める年齢決まりはない。判断力と体力があるうち
ゴール「どこに何があるか」「本人が何を望むか」が家族に伝わっている状態

公式の定義はありません

終活は法律で決められた言葉ではないため、「これをやれば終活を終えた」という基準は存在しません。だからこそ、人によってやることが違ってよいのです。この記事では「家族が実際に困る場面」から逆算して、やることを並べています。

終活は3つの束でできている

中身誰のためいつやるか
①いまの暮らし片づけ、住まい、見守り、お金の見直し自分のためいつでも。早いほど楽
②お金と手続き財産の把握、遺言書、後見、契約の整理家族のため判断能力があるうち
③最期と死後医療の希望、葬儀、お墓、死後の事務家族のため元気なうちに決めて伝える

つまずく人は、たいてい①から始めています

「終活=片づけ」と考えて押し入れを開け、思い出の品が出てきて半日が終わる。これがいちばん多いパターンです。ところが家族が本当に困るのは②です。どこに口座があるか、保険に入っていたか、誰に連絡すればよいか。②から始めてください。しかも②は座ったままできて、体力を使いません。

やることリストの全体像

やること目安の時間費用
情報を紙1枚に書く(連絡先・かかりつけ医・金融機関・契約)30分0円
財産目録を作る1〜2時間0円
使っていない口座・契約を整理する数時間0円
遺言書を作る数週間手数料
任意後見契約を結ぶ(頼れる家族がいない場合)1〜2か月手数料
医療・介護の希望を書く10分0円
葬儀の希望と、知らせる範囲を決める30分0円
お墓の方針を決める数か月選択による
死後事務委任契約(頼れる家族がいない場合)1〜2か月費用がかかる
デジタルの契約とアカウントを書き出す1時間0円
自治体の支援制度を確認する30分0円
見守りの仕組みを持つ(ひとり暮らしの場合)数日無料のものが多い
住まいを見直す年単位選択による
家の中を整理する年単位0円〜

「費用0円」の行が、9つあります

終活はお金がかかると思われがちですが、上の表で費用がかかるのは遺言書・後見・死後事務・お墓・住まいだけです。それ以外は紙とペンだけで進められます。しかも家族が最も困る部分は、その0円の作業でほぼ解決します。

まず3つだけ

  1. 情報を紙1枚に書く(30分)取引のある金融機関、加入している保険、契約しているサービス、かかりつけ医と薬、知らせてほしい人。金額も口座番号も要りません。「どこにあるか」だけ。
  2. 医療の希望を一行書く(10分)延命治療をどうしたいか。「望まない」「家族に任せる」でも構いません。これがないと、家族は決めた後で何年も悩みます。
  3. 遺言書を作る(財産があり、相続人が複数いる場合)分けられない財産があるなら、これが最優先です。とくに子のいないご夫婦は、遺言書がないと配偶者が義理のきょうだいと話し合うことになります。

この3つで、家族が困る場面の大半が消えます

1と2は合わせて40分、費用ゼロです。3は家族構成によりますが、必要な人にとっては他のどれより効きます。残りは、この3つが終わってからで構いません。

期限があるもの・ないもの

期限手続き誰がやるか
7日死亡届家族
14日世帯主変更届、健康保険・介護保険の資格喪失家族
3か月相続放棄・限定承認相続人
4か月準確定申告相続人
10か月相続税の申告と納付相続人
2年葬祭費・埋葬料の請求葬儀を行った人
3年相続登記の申請不動産を取得した人
なし納骨、遺品整理、形見分け家族

※ 制度は改正されることがあります。実際の手続きの際は必ず最新の公的情報をご確認ください。

この表は「家族がやること」です。だからこそ本人が備えます

期限のある手続きは、すべて亡くなったあとに家族が行うものです。ところが家族は、何があるか分からない状態からこれを始めます。3か月で相続放棄を判断するには、借入の有無を知っている必要があります。本人が生前に一覧を作っておくかどうかで、この3か月の重さがまったく違います。

STEP1|情報を紙1枚に書く

書く内容(30分)

・知らせてほしい人:名前・電話・関係(家族が知らない友人こそ書く)
・かかりつけ医と持病、飲んでいる薬(お薬手帳の場所でも可)
・延命治療についての考え(一行でよい)
・取引のある金融機関:銀行名と支店名(残高・口座番号は不要
・加入している保険:会社名と証券の保管場所
・契約しているもの:携帯・回線・公共料金・月額のサービス
・借入と保証:なければ「なし」と書く
・重要書類の場所:権利証・実印・印鑑登録証
・葬儀とお墓の希望:規模と、知らせる範囲

「借入なし」と書くことに意味があります

相続放棄の判断期限は3か月です。この一行がないと、家族はその3か月を「本当に借金がないのか」を確かめることに使います。「借入なし・保証人になっているものもなし」。この一行で、その不安が消えます。

STEP2|財産を棚卸しする

  • 預貯金(ネット銀行は通帳がないので必ず書く
  • 証券・投資信託
  • 不動産(所在地と、権利証の保管場所)
  • 保険(生命・医療・火災。会社名と証券の場所)
  • 年金(種類と加入記録)
  • 借入・ローン・保証
  • 貸金庫の有無
  • 人に貸しているお金
  • 電子マネー・ポイント

金額まで書くのが財産目録です。ただし残高は変わるので、更新が面倒になって放置されがちです。相続税がかかりそうな家庭や、相続人が複数いる場合は作る価値があります。そうでなければSTEP1の「どこにあるか」だけで実用上は足ります。

STEP3|医療と介護の希望を決める

決めておくこと書き方の例
延命治療「望みません」「家族の判断に任せます」
人工呼吸器・胃ろう希望の有無(分からなければ「家族に任せる」でよい)
最期を過ごしたい場所自宅/病院/施設
知らせてほしい人危篤のときに呼んでほしい人
介護が必要になったら在宅を希望するか、施設でよいか
誰に決めてほしいか自分で意思表示できなくなったときの代弁者

遺族を最も長く苦しめるのは「これでよかったのか」です

延命治療を続けるか、いつやめるか。本人の希望が分からないまま決めた判断は、何年も家族を苦しめます。逆に「本人がこう書いていたから」という一行があるだけで、その苦しさは大きく減ります。10分で書けて、費用はゼロです。

STEP4|葬儀とお墓の方針を決める

決めること選択肢
葬儀の規模一般葬/家族葬/一日葬/直葬(火葬式)
知らせる範囲これがいちばん家族が困る
宗教の希望菩提寺の有無、無宗教でよいか
お墓既存の墓/永代供養/樹木葬/納骨堂/散骨/持たない
継ぐ人いるか、いないか。ここで選択肢が半分に絞られる
遺影使ってほしい写真を選んで印刷しておく

「知らせる範囲」だけは必ず書いてください

葬儀の形式は、家族がその場で決められます。ところが「誰に知らせるか」は、本人にしか分かりません。家族はあなたの交友関係のすべてを知りません。3人でも5人でも、名前と電話番号を書いておいてください。あわせて「知らせなくてよい相手」も書いておくと、家族は迷いません。

STEP5|相続の準備をする

家族構成遺言書の必要度理由
子がいる・分けやすい財産あると争いを防げる
子がいない(配偶者あり)最優先配偶者が義理のきょうだいと協議することになる
相続人が複数・不動産が1つ高い分けられず、もめやすい
相続人が1人だけ低い争いが起きない
渡したくない相続人がいる高い遺留分の有無で対応が変わる
相続人がいない高い遺言書がないと最終的に国庫へ

子のいないご夫婦は、ここが最優先です

子がいない場合、相続人は配偶者と、亡くなった方の親(いなければ兄弟姉妹、その子である甥姪)になります。つまり配偶者は義理の親族と遺産分割協議をすることになります。ただし兄弟姉妹には遺留分がないため、「全財産を配偶者に相続させる」という遺言書が1通あれば解決します。これほど費用対効果の高い準備は他にありません。

STEP6|デジタルを整理する

  • ネット銀行・ネット証券(通帳がないので家族が見つけられない
  • 月額のサービス(解約されないと引き落としが続く)
  • スマートフォンの中の連絡先(紙にも残す
  • 写真データ(残したい数枚は印刷しておく
  • 電子マネー・ポイントの残高
  • 各種アカウント(サービス名だけ書けばよい
  • パスワードは書かない

STEP7|家の中を整理する

最後がこれです。体力を使い、時間がかかり、しかも急がなくてよい作業だからです。

  • 玄関・洗面所から思い出がなく、判断が速い場所です。ここで勢いをつけます。
  • 台所、洋服、本「この1年で使ったか」で判断できます。
  • 書類を1か所に集めるここが実は本番です。捨てずに集めるだけで構いません。
  • 押し入れ・物置体力を使うので、無理をしないでください。
  • 写真・思い出の品は最後ここから始めると、必ず止まります。

1日30分、1か所だけ

まとめてやろうとすると続きません。疲れた状態でした判断は、あとで後悔することも多いものです。体力が落ちてきたら、物の整理はやめて「紙1枚の情報」だけに絞ってください。押し入れが片づいていなくても、家族はさほど困りません。

家族構成別|あなたの最優先はどれか

状況最優先次にやること
ひとり暮らし(頼れる親族なし)任意後見+死後事務委任契約見守りの仕組み、遺言書
夫婦のみ・子がいない遺言書お墓の方針、任意後見
夫婦+子情報を紙1枚に財産目録、医療の希望
相続人が複数・不動産が1つ遺言書財産目録
親と同居している親の医療・介護の希望の確認親の連絡先の共有
親が遠方にいるかかりつけ医と連絡先の共有自治体の支援制度の確認
賃貸に住んでいる家財を減らす、契約の一覧残置物の取り決め
事業をしている事業の引き継ぎと個人保証の確認顧問への相談

判断能力があるうちにしかできないこと

これが、終活を先送りにできない唯一の理由です

  • 遺言書を作る
  • 任意後見契約を結ぶ
  • 死後事務委任契約を結ぶ
  • 不動産を売る
  • 預金の解約、保険の変更
  • 通信契約の解約・名義変更
  • 生前贈与をする

判断能力が低下すると、これらはできなくなります。家族であっても代わりに手続きすることは難しく、成年後見制度を使うことになり、時間も手間もかかります。「そのうち」と先送りにすると、選択肢そのものが消えます。

費用をかけずにできること

やることどこで費用
終活の相談地域包括支援センター・社会福祉協議会無料
エンディングノートの入手市区町村が配布している場合がある無料のことが多い
終活情報の登録実施している市区町村無料のことが多い
見守り・緊急通報市区町村無料〜低額の例がある
相続・遺言の相談市区町村の無料法律相談・法テラス無料(条件あり)
相続税がかかるか確認税務署無料
登記の相談法務局無料
契約トラブルの相談消費生活センター(188)無料

民間サービスを探す前に、ここを一通り当たってください

終活をうたう有料のサービスは数多くありますが、上の表はすべて無料です。しかも市区町村の無料法律相談では、自分の家族構成に即した個別の回答が得られます。順番は「無料で使えるものを確認 → 足りない部分だけ有料で依頼」。逆にすると、必要のない契約をしてしまうことがあります。

よくある失敗

失敗なぜ起きるかそのかわりに
押し入れから始めて止まる思い出の品で手が止まる紙1枚の情報から始める
ノートを買って数ページで止まる項目が多すぎる9項目の最小版から
完璧にやろうとして始まらない全部を一度にやろうとする3つだけと決める
作ったが家族が知らない伝えるのを忘れている置き場所を口頭で伝える
パスワードを書いてしまう親切のつもりサービス名だけ書く
その場で高額な契約をする不安をあおられる持ち帰って家族と相談
先送りにして判断力が落ちる期限がないから遺言書と後見だけは早めに

家族への切り出し方

  • 「終活」という言葉を使わない。「片づけを手伝って」「一緒に見てほしい」から
  • まず自分が書いて見せる。親に頼むのはその後
  • 親に頼むなら「かかりつけの病院と飲んでいる薬」から。断られにくい
  • 財産の話は最初にしない
  • その場で書かせようとしない。用紙だけ置いて帰る
  • 断られたら引く。半年後にもう一度
  • 入院・引っ越しなど、きっかけのある時期に

「終活は意味がない」と言われたら

言われがちなこと

  • 死んだあとのことは分からない
  • 財産がないから関係ない
  • まだ早い
  • 考えると気が滅入る

実際に起きていること

  • 手続きをするのは残った人
  • 財産がなくても契約の解約は発生する
  • 判断力が落ちると選べなくなる
  • 決めておくと不安はむしろ減る

終活を「死の準備」と考えるとつらくなります。実際にやっているのは、使っていない契約を切り、口座をまとめ、希望を言葉にすること。どれも、いま生きている自分の生活を軽くする作業です。結果として家族も助かる、という順序で考えるほうが続きます。

今日30分でできること

  • 紙とペンを用意する(1分)ノートでなくて構いません。A4の紙1枚で十分です。
  • 取引のある金融機関の名前を書く(10分)銀行名と支店名だけ。残高も口座番号も要りません。
  • 契約しているものを書く(10分)携帯・回線・公共料金・月額のサービス・保険会社。
  • 知らせてほしい人を5人書く(5分)家族が知らない友人こそ書いてください。
  • 「借入なし」または借入先を書く(2分)この一行が、家族の3か月を軽くします。
  • 置き場所を家族に伝える(2分)ここまでやって完成です。伝えなければ、ないのと同じです。

よくある質問

終活とは何ですか。
自分の人生の終わりに向けて、暮らし・お金・手続き・希望を整えておく準備のことです。法律で定められた言葉ではないため公式の定義はなく、「これをやれば終わり」という基準もありません。だからこそ、家族が実際に困る場面から逆算して選ぶのが現実的です。
何から始めればよいですか。
紙1枚に情報を書くことからです。取引のある金融機関、保険会社、契約しているサービス、かかりつけ医、知らせてほしい人。30分で終わり、費用はゼロで、家族がいちばん困る部分がなくなります。押し入れの片づけは最後で構いません。
何歳から始めるべきですか。
年齢の決まりはありません。ただし遺言書も任意後見契約も、判断能力があるうちにしか作れません。「まだ早い」と先送りにすると、選択肢そのものが消えます。年齢ではなく「判断力と体力があるうちか」で考えてください。
お金がかかりませんか。
やることの多くは紙とペンだけでできます。費用がかかるのは遺言書・後見・死後事務・お墓・住まいくらいです。しかも自治体の相談・エンディングノートの配布・無料法律相談・税務署や法務局への相談は、すべて無料です。民間サービスを探す前に、まずここを当たってください。
全部やらないといけませんか。
いいえ。まず3つだけで十分です。①情報を紙1枚に書く(30分)②医療の希望を一行書く(10分)③遺言書を作る(財産があり相続人が複数の場合)。1と2は合わせて40分・費用ゼロで、家族が困る場面の大半が消えます。
財産がないので関係ないと思うのですが。
関係あります。財産がなくても、契約の解約は必ず発生します。携帯、住まい、公共料金、月額のサービス。これらを解約する人が必要で、そのためには何を契約しているかが分からなければなりません。むしろ財産が少ない世帯ほど、手続きの負担が相対的に重くなります。
エンディングノートと遺言書はどう違いますか。
遺言書には法的効力があり、エンディングノートにはありません。財産の行き先を決めたいなら遺言書が必要です。一方、希望や情報を伝えるという点ではノートのほうが広く使えます。財産の行き先は遺言書、それ以外はノート。この使い分けが基本です。
期限のある手続きにはどんなものがありますか。
死亡届7日、世帯主変更届など14日、相続放棄3か月、準確定申告4か月、相続税10か月、葬祭費の請求2年、相続登記3年です。いずれも亡くなったあとに家族が行うもので、本人が生前に一覧を作っておくかどうかで負担がまったく違います。
子どもがいません。何を優先すべきですか。
配偶者がいるなら遺言書が最優先です。子がいないと、配偶者は義理の親族と遺産分割協議をすることになります。兄弟姉妹には遺留分がないため、「全財産を配偶者に相続させる」という遺言書1通で解決します。おひとりの場合は、任意後見契約と死後事務委任契約が最優先になります。
親に終活をしてもらうには、どう切り出せばよいですか。
「終活」という言葉を使わないでください。「片づけを手伝う」「一緒に見てほしい」から入ります。頼むなら「かかりつけの病院と飲んでいる薬を書いておいて」から。財産の話から入ると警戒されます。まず自分が書いて見せるのも有効です。断られたら引いて、半年後にもう一度。
終活は意味がないという意見をどう思いますか。
「死んだあとのことは分からない」という気持ちは自然です。ただし手続きをするのは残った人で、その負担は実在します。また判断力が落ちると、遺言書も後見契約も作れなくなります。終活を「死の準備」ではなく「いまの生活を軽くする作業」と考えると続きます。
作ったのに家族が知りません。
それでは意味がありません。「万一のときのメモを、◯◯の引き出しに入れてある」——この一言を伝えてください。中身の説明は不要です。作ることより、置き場所が伝わっていることのほうが重要です。ここまでやって、はじめて準備は完成します。

まとめ|地図を見て、3つだけ選ぶ

終活でやることは多く見えますが、3つの束に整理すると迷わなくなります。①いまの暮らし ②お金と手続き ③最期と死後。そして多くの人がつまずくのは、①の片づけから始めてしまうからです。家族が本当に困るのは②で、しかも②は座ったままできます。

まずやるのは3つだけです。①情報を紙1枚に書く(30分)②医療の希望を一行書く(10分)③遺言書を作る(財産があり相続人が複数の場合)。1と2は費用ゼロで、合わせて40分。これだけで、家族が困る場面の大半が消えます。

そして、先送りにできない理由がひとつだけあります。遺言書も、任意後見契約も、死後事務委任契約も、判断能力があるうちにしか作れません。不動産を売ることも、契約を解約することもできなくなります。「そのうち」と考えると、選択肢そのものが消えます。

費用の心配は要りません。自治体の相談、エンディングノートの配布、無料法律相談、税務署や法務局への相談は、すべて無料です。民間のサービスを検討するのは、そのあとで十分です。

今日できることは、紙1枚に「取引のある銀行名/契約しているもの/知らせてほしい人5人/借入の有無」を書くこと。そしてその紙の場所を家族に伝えることです。ここから始めてください。

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