終活とは何か?

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終活の意味、終活とは何歳から始めればいいのか、終活ノートとは?
全ての疑問を解消できるようにまとめました。
終活にはエンディングノートや遺言書、遺産相続、葬儀など色んな項目があります。
その1つずつを丁寧に分かりやすく説明していますので、少しでもみなさんの終活の手助けになれば幸いです。

「終活」とは何か?

まずは終活とはなにか、Wikipedia(ウィキペディア)で調べてみると

終活(しゅうかつ)とは「人生の終わりのための活動」の略。人間が自らの死を意識して、人生の最期を迎えるに当たって執る様々な準備や、そこに向けた人生の総括を意味する言葉である。

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

となっています。

ウィキペディアに書かれた内容を読むと、終活に対して少しネガティブなイメージを持たれるかもしれません。

実際に終活のイメージは

・遺言書(遺言状)
・葬儀の段取り手配
・遺産相続
・生前整理

など、それぞれのワードが「終わり」や「死」という言葉に紐づけられてしまうからでしょう。
自分の死を意識することは誰しもが抵抗があり、気が進まないのは当然です。

ですが、当メディアサイトは「終活」とは

”人生をより素敵な終わりにするための前向きな活動”

とポジティブに捉えています。
少しでも多くの方にそう考えて頂けるように終活とは何か?
自分の人生の最後に向けての活動を完全項目分けすることで、今どう考え、何をするべきなのか分かりやすくまとめました。

「終活の内容は具体的に何?」
「終活って何から始めたらいいの?」

終活の始め方や目的、やるべきことなど、全ての疑問を解消できる記事となっています。
それでは昨今空前のブームとなっている「終活」とは、どういう活動なのか詳しく説明していきます。

 

終活とは?

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終活とは「人生の終わりのための活動」の略語で、別の言い方だと「終焉活動」や「終末活動」とも呼ばれる造語となっています。
ここでは終活の意味、語源、背景や目的などについて説明しようと思います。

 

終活の意味

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終活とは、家族やパートナー、親族に迷惑を掛けないよう生前中に、自分で最期の時に備えて準備をしようというのが始まりでした。
いわゆる人生の総括です。
具体的には葬儀や埋葬の内容、お墓選びや遺産相続などです。

ですが年々、この終活の意味合いが変わってきています。

終活は、生前中に人生の終わりである「死」を客観的に考えることで、自分の人生を見つめ直すことに繋がります。
「死」と向き合うことで、家族の大切さを再認識でき、後悔することなく自分の余生を送ることができるわけです。

だから最初は自分よりも「残された家族」のために行う意味合いが強かったのですが、現在は「自分と家族」のために行うのが終活だとニュアンスが変わってきました。

終活を行うことで自分の人生を振り返ったり、自分のやり残したことを考えることで、今をより良く前向きに生きることができるということです。

これが終活の定義

自分の人生を最後まで自分らしく幸せに送られるようにする

ということに繋がると考えています。
くだらないと思われる方もいるとは思いますが、「死」は平等に「命」あるものには必ず訪れます。
ガブリエル・ロレンハーゲンの言葉に

我々は、大人も子供も、利口も馬鹿も、貧者も富者も、 死においては平等である。

とあります。
だからこそ無意味だと一蹴せずに、人生のエンディングを最高の形で迎えられるよう終活をポジティブに捉えてもらえたらと思います。

 

終活の由来

昨今よく耳にするようになった終活という言葉。
なぜ今終活がブームになっているのか?
ここでは終活の起源や背景、広がりについて説明します。

 

終活の起源

終活の起源は、2009年に週刊朝日の元副編集長の佐々木広人さんが、特集で終活という言葉を提案したことが始まりです。

これは就職活動の略語である「就活」を真似て作られた俗語となっており、これが終活の語源となっています。

 

終活の広がり
2010年
自由国民社がその年1年間に発生した世相を表した「言葉」の賞、ユーキャン新語・流行語大賞にノミネート。
尾上正幸さんの著書「実践エンディングノート 大切な人に遺す私の記録」が発売。
宗教学者の島田裕巳さんの著書「葬式は、要らない」がベストセラー。
朝日新聞出版から「わたしの葬式 自分のお墓 終活マニュアル2010 」が発売。
2011年
砂田麻美さんが監督、是枝裕和さんがプロデューサーを務めた「エンディングノート」が公開。
終活カウンセラー協会が、第1回終活カウンセラー初級検定を実施。
経済産業省が「ライフエンディング・ステージ」の創出に向けた調査研究事業報告書を発売。
2012年
流通ジャーナリスト金子哲雄さんが、存命時から葬儀等の準備をしていた「終活」の活動がマスコミで報道。
ユーキャン新語・流行語大賞でトップテンに選出。
玉木宏さん主演、鴻上尚史さん脚本の「家族、貸します 〜ファミリー・コンプレックス〜」で終活を題材にしたドラマが放送。
2013年
産経新聞出版が終活をテーマにした日本初の専門雑誌「終活読本ソナエ」が発行。
クラブツーリズム株式会社が「終活バスツアー」の旅行サービスをスタート。
辰巳出版から「終活の教科書」が刊行。
「第1回終活フェスタ2013 in 東京」が東京都立産業貿易センターで開催。
2014年
小坂俊史さん作の一話完結型の終活4コマ漫画「月刊すてきな終活」が発売。
もしものことがあった時、家族を守ってくれるツールとして作られた「もしもカレンダー」発売。
翌年グッドデザイン賞を受賞。
2015年
日経経済新聞で「オタク世代の終活とは」というコラムの短期連載がスタート。
「第1回エンディング産業展」が東京ビッグサイトにて3日間開催。
2016年
「終活大学フェア」が東京武道館にて2日間開催。
「週刊ダイヤモンド」や「日経おとなのOFF」などで終活の特集。
「ユーキャン」や「公益社」、「群馬県労働者福祉協議会」など各地で終活セミナーが開催。
2017年
スマホの普及により「デジタル終活」という言葉が生まれる。
「朝日新聞」や「日本経済新聞」などで終活の特集。
2018年
日本テレビZIP!で家族で取り組む生前整理が特集。
「終活フェスタ&ソナエ博」が東京ビッグサイトにて開催。

2009年に「終活」という言葉が生まれて今年で10年となります。
まだ世に出てきて間もない新しい言葉にも関わらず、今ではテレビや雑誌、全国各地ではセミナーやイベントが行われてます。

なぜ「終活」はここまでブームになったのか?
次の項目では終活が急速に普及した背景についてまとめました。

 

終活の背景

「終活」がここ数年でメディアや雑誌に取り上げられブームになっていることは上の項目で書きました。

実際に終活に関する意識調査アンケートでは、「終活」という言葉を聞いたことがある人は96.6%と高い結果が出ています。
以下のグラフがその結果です。

1出典元:楽天インサイト

この結果からも終活は今ブームで認知度も非常に高いと分かります。
そして上のアンケートで「終活」という言葉を聞いたことがある、と回答した人に対して行ったアンケートでは

 

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9割以上の人が「終活」に対して何らかのアクションを起こしている、または起こしたいと考えているという結果でした。

同じアンケートが2019年に行われましたが、結果は以下の通りでその傾向は増加していることが分かります。

この傾向は今後も続くことが考えられます。
ですがこれだけ「終活」がブームになり急速に広がったのはなぜでしょうか?

答えは少子高齢化です。

詳しく説明すると、「2025年問題」「2035年問題」が関わってきます。

2025年問題とは?
第一次ベビーブームが起きた時期に生まれた世代である「団塊の世代」
この団塊の世代が75歳以上になるのが2025年です。
75歳以上の人口が増えることで、介護の人手不足になるというのが2025年問題です。

2035年問題とは?
団塊ジュニアが65歳以上になることで、高齢者の人口が日本の人口の3割を超えます。
そして現在、未婚率や離婚率が上昇傾向にあることから、2035年には人口の約半分が独身になると予想されています。
単身世帯やシングル世帯とも呼ばれる「単独世帯」と高齢者が増えることで、介護する人は減り、介護サービスを必要とする人が増えるというのが2035年問題です。

厚生労働省の調査では、2055年には65歳以上の高齢者の人口は4割に達すると予想されています。

image-11出典元:総務省「国勢調査」、社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成24年1月推計)」 (出生中位・死亡中位)、厚生労働省「人口動態統計」

そして上の統計からも分かるように「世帯主が65歳以上の単独世帯や夫婦のみの世帯」が年々増加しています。

これが社会問題になっている独居老人の「孤独死」に繋がっています。
孤独死とは、誰にも看取られることなく死を迎えることで、年間約3万人の方が亡くなられています。

現代の風潮として干渉を好まない人が多く、地域の繋がりや隣人、親戚や親子などの人間関係が希薄化しています。
これが疎外感や孤独感を強く感じさせ、「孤独死」の要因となっています。

この「孤独死」の増加や「2035年問題」が、終活を急速に広めた背景にあります。

終活をすることによって「孤独死」を回避し、きたる「2035年問題」で周りに迷惑を掛けないようにしようと考える高齢者に広がりました。

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昔であれば「死」は家族や親族の問題でしたが、現在は配偶者や家族をもたない高齢者が増え続けていることで、「死」はより個人の問題へと変わってきています。

また子供がいる家庭でも子供が1人や2人だと、葬儀やお墓の手続き、家の片付けなどは金銭的にも精神的にも負担を強いることになります。

だから子供や配偶者、親戚など周りにできるだけ迷惑を掛けないように、生前から自分で準備を行うという終活と、「少子高齢化」という時代の流れがマッチしたということです。

他にも現代の若者は孤立を好んだりと、昔とは価値観そのものが変わってきています。
その価値観の多様化から自分が入るお墓や、葬儀は自分で決めたいと考える人も増えてきました。

以上のことから「終活」が注目され、急速に広がった背景になります。

「終活」が今ブームなのは分かったけど具体的に何をすればいいの?
そう疑問に感じる方が多いと思います。

次の項目では実際に「終活」でする具体的な行動に関してまとめました。
終活の始め方や取り組み方を知ることで、何らかのアクションを起こしてもらえたらと思います。

 

終活の具体的な行動

「終活って言葉は聞いたことあるけど具体的に何をすればいいの?」

「お墓や葬儀を決めればいいだけ?」

こういう方が大半だと思います。

実際に終活アンケートでは「何から手をつけたら良いかわからない」と、不安に感じている人が3割にも達するという結果が出ています。

image-6出典元:楽天インサイト

1年後のアンケート結果でもその傾向は高くなっており、36%の人が何をしたらいいのか分からないと回答しています。

出典元:楽天インサイト

ですが不安を感じる必要も焦る必要もありません。
ここでは終活に関して実際に何をしたらいいのかを、項目別に目的も添えてわかりやすく説明したいと思います。

まず「終活」の具体的な行動は大きく分けると2つあります。
それは片づける残すです。

片づけるとは身辺整理のことで以下の項目があります。

・生前整理
・老前整理

残すというのは意思表示の記録のことで以下の項目があります。

・エンディングノート
・遺言書
・遺産相続
・葬儀
・介護
・SNS

それでは1つずつ詳しく説明していきます。

 

生前整理

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生前整理という言葉は聞いたことがある方も多いと思います。

生前整理とは、簡単に書くと「生きてる間に行う身の回りの整理」のことです。

この生前整理には「物品の整理」「人間関係の整理」の2つがあります。
それでは各自説明していきたいと思います。

 

物品の整理

物品の整理とは、書籍や洋服、クレジットカードの解約など遺族に遺品整理の手間をかけないようにする整理のことです。

昔と違い現代は沢山の物があふれた時代となっています。
便利になった反面、遺品整理が遺族の大きな負担となっています。

指輪や手紙、着物など処分に困る物や、蔵書やゴミなどの物の処分には身体的にも金銭的に負担が大きいです。
だから生前中に「必要なもの」と「捨てるもの」に分け、処分できる物は処分しておくことが生前整理となります。

最近ではメルカリで気軽に自分の物を販売することができます。
他にも同じフリマアプリのラクマなども人気です。

この楽天のフリマアプリ「ラクマ」の調査によると、高齢者の新規登録数が3年で約30倍、70代は約50倍に激増したそうです。

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このグラフからも高齢者の身辺整理の意識がここ数年でものすごく高くなっていることが読み取れます。

他にもオークション形式で身の回りの物品を販売し、老後資金として貯めている方もいます。

オークファン
こちらは日本最大級のオークション情報サイトとなっており、Amazonや楽天など幅広く対応しているので初心者にはオススメです。

あとは遺品整理としてよく悩まれるのが車です。
もう車に乗ることがなければ、早めに処分しておくのがいいでしょう。

ガリバーフリマ
こちらは中古車買取No1のガリバーが運営する個人売買サービスです。
出品手数料も無料で、決済から車の輸送、名義変更などガリバーが全て代行してくれるのでオススメです。

他にも処分するのに大変なアウトドア用品。
最近ではソロキャンプも流行っていることから悩んでる方も多いと思います。
そういう方は

買うトドア
こちらは業界最大級のアウトドア用品を宅配買取しているサイトとなっています。
査定から送料、キャンセル料が無料となっていますので、アウトドア用品の処分に困ってる方にはオススメです。

このように元気なうちに不必要な物を処分したり、必要な物や引き継ぎたい物を明確にすることが遺族の負担の軽減に繋がります。

現代の若い世代では、「ミニマリスト」「断捨離」が流行っています。
ミニマリストとは、必要な物だけを最小限に持つ人のことです。
断捨離とは、不必要な物を捨て、物への執着を断ち離れることです。

沢山の物があふれた時代だからこそ、本当に必要な物かどうかを判断し整理することが、終活の第一歩となるでしょう。

生前整理の物品の整理については以下の記事で詳しくまとめています。

 

今は必要性を感じてない方も、写真整理など身の回りの整理を少しずつ始めておくことが大切だと思います。

また、現代のネット社会で忘れていはいけないのがデジタルデータになります。
総務省が公開した「平成30年版情報通信白書」では、携帯やスマホなどのモバイル端末の世帯保有率は94.8%となっています。

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上の図にもあるようにモバイル端末だけじゃなくパソコンの世帯保有率も72.5%と、今の社会にはクラウドデータは欠かせない物となっています。

携帯やパソコンには個人情報から家族には見られたくない物まで、色々データが入っていると思います。

他にもFacebookやTwitter、InstagramなどのSNSや、ネットバンキング、株やFXなどのネット証券を活用している方は多く、こうした電子データやインターネット上の登録情報、いわゆるデジタル遺品が問題になっています。

遺族がSNSのアカウントを閉鎖する場合や、ネットバンキングの解約など、全てログインIDやパスワード、メールアドレスなどが必要になるからです。

だから生前中に自分でSNSのアカウントを整理したり、ネットバンキングの情報を家族に残しておくのがいいでしょう。

これをデジタル終活といいます。
このデジタル終活は非常に大切なことです。

毎月自動引き落としされているサービスや、株やFX、最近では仮想通貨など遺族の知らないところで負債トラブルに巻き込んでしまう恐れがあるからです。

しかしこの大切な「デジタル終活」の認知度は極めて低く、マクロミルの調査では「初めて知った」が70.3%、「言葉を聞いたことがある」が26.5%で、詳しく知っている人は3.2%という結果だったようです。

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現在日本政府は2027年までにキャッシュレス決済比率を今の倍にしようと進めています。
このことからもデジタルデータは今後より重要になってきます。

だから今のうちにデジタル終活の知識を身に付けておくことで、遺族の負担を少しでも軽減できるようにしましょう。

デジタル終活については以下の記事でまとめていますので、そちらを参考にしてみて下さい。

 

今の時代はアルバムや洋服、書籍なような物だけじゃなく、スマートフォンやネット上のデジタルデータのことも考えないといけない時代になりました。
全てを一気にやろうとすると大変なので、少しずつ整理していくのがいいと思います。

もし使用しなくなった携帯やスマホがある場合は

バイヤーズ
こちらは携帯やスマホをリアルタイムで無料査定してくれ、金額に問題なければ買い取ってくれるのでオススメです。

ここでは生前整理の1つ、物品の整理について説明しました。
次は人間関係の整理について説明します。

 

人間関係の整理

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人間関係の整理とは、年賀状やお中元、お歳暮などを送るのを辞退する整理のことです。

日本の文化、風習として年賀状やお中元、お歳暮があります。

年賀状とは、日頃からお世話になっている方に感謝を込めて、郵便葉書で新年のお祝いと共に挨拶をする風習のことです。

お中元とは、日頃からお世話になっている方に半年間の感謝を込めて、7月から8月中旬に品物を贈る風習のことです。

お歳暮とは、日頃からお世話になっている方に1年間の感謝を込めて、12月中旬に品物を贈る風習のことです。

3つに共通することは「お世話になっている方への感謝」です。
海外にはない日本だけの良い文化だと思いますが、時代の変化と共に「この風習は本当に必要?」と考える高齢者が増えてきました。

他にも人間関係の希薄化や金銭的負担などもあり、来年から年賀状やお中元などを送るのを辞退する旨を伝える一種の終活が広がっています。

これが最近話題になっている「終活年賀状」です。

お互い負担になるなら無理して贈る必要がないという考えです。
生前中に年賀状やお中元、お歳暮を贈るのは「今年が最後」と伝えることで人間関係の整理をします。

賛否両論ありますが、付き合いが薄い方にはこの機会に「終活年賀状」を考えてみるのもいいでしょう。

終活年賀状の文面や文例、もらった場合の返事の書き方などは下記の記事にまとめてますので参考にして下さい。

 

元TBSアナウンサーの山本文郎さんの妻である由美子さんが、1番大変だったのが年賀状の整理だったと語ったように、終活年賀状は大切な終活の一つとなっています。

少しでも簡単に整理できるように年賀状もネット注文するのがオススメです。

おたより本舗
上記のサイトはネットでの受注件数が3年連続で全国第1位の年賀状通販サイトとなっています。
総額1,000万円のプレゼントキャンペーンも行っていますので、ネットでの年賀状印刷をお考えの方は是非見てみて下さい。

以上が、生前整理の「物品の整理」「人間関係の整理」になります。

生前整理は遺族の負担を軽減するだけじゃなく、部屋や人間関係をすっきりすることで、ご自身の今後の生活にもいい影響があります。

まずは荷物整理から始めてみてはどうでしょうか?

 

老前整理

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老前整理とは、簡単に書くと「老いる前に行う身の回りの整理」のことです。

坂岡洋子さんが提唱した造語で、老いる前に今後の生活を考えた上で、身の回りの物と共に頭の整理をするということです。

身の回りの整理だけじゃなく、頭の整理や心の整理をすることで、自分を大切にして新しい暮らしを送れるという意味が込められてるそうです。

生前整理を行う年代よりは少し早く40代、50代で行うのが一般的です。

この40代、50代という年齢層は「ミッドライフ・クライシス」、いわゆる「中年の危機」を80%もの人が経験する年代です。

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中年の危機(ミッドライフ・クライシス)とは、「本当に自分の人生はこのままでいいのか?」「こんな人生を求めていない」などと生きる意味に疑問を感じる中年期特有の心理的危機のことです。

妙な焦りを感じたり、虚無感に襲われたりして、鬱病や不安障害に陥ってしまい、自殺のリスクも高まってしまいます。

だからこの中年の危機を乗り越えるためにも、身辺整理だけじゃなく頭や心の整理は非常に大切になってきます。

・自分の限界の自覚
・過去の出来事への後悔
・友人、知人への屈辱感や劣等感
・自分の能力の衰えへの悲しみ
・老いへの畏れ
・将来の不安に対しての憂鬱

このような感情が頭を巡ってしまいますが、これは誰しもが考えることです。
自分一人だけだと思わず、目の前の今できることを1つずつ行っていきましょう。

実際に中年の危機の状態に陥り、それを克服して乗り切った齋藤真行さんの著書「中年の危機を乗り越える8つの方法」

 

「自分はなぜ生きてるんだろう」と精神的葛藤を感じるようになったら読んでみて下さい。

この著書にもありますが、持ち物の整理することで「今後の人生の展望」を描くことができます。

これこそが「老前整理」をする意味に繋がります。
身の回りの物や心を整理することで、これまでの人生を一旦リセットし、そしてこれからの人生を第二の人生として新しく歩んでいけるのです。

40代、50代という年代は親の介護が始まったり、社会的立場なども含めてストレスが溜まって大変な時期です。

だからこそアルバム整理や掃除、部屋の片付けをすることで自分を見つけ直す時間が必要なのです。

整理収納が苦手な人は簡単に宅配収納できるアプリがあります。

・トランク

こちらはアプリから申し込んで箱に詰めて送るだけで保管してくれます。
取り出しもワンタッチで指定の場所まで届けてくれるのでオススメです。

他にもアマゾンを普段使われている方でしたら、3クリックで宅配買取してくれるサービスもあります。

リコマース宅配買取サービス
宅配キットや荷物の引き取り、写真、住所も不要で数日後にはAmazonギフト券を受け取れるのでオススメです。

以上が老前整理になります。
ただ老いる前にする整理として考えるのではなく、中年の危機に陥ることないよう心身ともに大切なことだと認識してもらえたら幸いです。

老前整理のやり方やコツ、オススメの本などは以下の記事で詳しくまとめています。

生前整理と共に、終活の一環として少しでも参考にしてもらえたらと思います。

次は終活の代名詞ともいえる「エンディングノート」ついて説明します。

 

エンディングノート

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「終活」という言葉よりも先に「エンディングノート」を知ったという方も多いと思います。
2011年に公開された「エンディングノート」がヒットしたことからも一躍注目されることとなりました。

ここではエンディングノートの意味や目的、メリットや注意点について説明したいと思います。

 

エンディングノートとは?

エンディングノートとは、簡単に書くと「自分の情報や意思表示を書き記したノート」のことで、終活ノートとも呼ばれています

自分の情報とは以下の項目などです。

・個人情報
・健康状態(持病、アレルギー)
・資産状況(預金口座、証券口座)
・保険(年金)
・SNS(ID、パスワード)
・ブログ
・交友関係(連絡先)
・自分史
・負債(ローン)
・クレジットカード
・遺言書の有無

 

自分の意思表示とは以下の項目などです。

・葬儀
・お墓
・埋葬
・遺産相続
・医療(延命治療、献体)
・介護
・ペット

上記に書いた項目が一般的ですが、エンディングノート自体には形式的なものはありませんので、内容は自由に書いて大丈夫です。

自分に万が一のことがあった時のために、家族や友人にメッセージを書き残したりする方もいます。

 

目的

エンディングノートを書く目的は、家族や友人、そして自分のためです。

自分の情報を書き残すことで、自分の死後に家族や友人の負担軽減に繋がります。

そして自分の意思表示を書き残すことで、万が一の時でも自分の要望がちゃんと遺族に伝わります。

またエンディングノートを書くことで、自分が生きた証を残し、残りの人生のあり方を考えるという目的もあります。

終活=エンディングノートと言っても過言ではないほど、エンディングノートは終活において重要な役割を担っているということです。

 

メリット

エンディングノートを書くメリットはいくつかあります。

・遺族の負担軽減
・形式がなく内容が自由
・いつでも始められる
・自分の気持ちの整理
・家族、知人へのメッセージ

などです。
エンディングノートを書いておくことで、万が一の場合になっても家族や自分を助けることに繋がります。

それにエンディングノートは決められた形式がないので、ノートであれば自由に書くことができます。
ですが専用のエンディングノートの方が書きやすく便利ですので、Amazonなどで自分に合った専用のエンディングノートを見つけるのがいいでしょう。

オススメのエンディングノートやアプリをランキングにしましたので参考にしてみて下さい。

 

他にもエンディングノートにはネットでクラウド管理するものもあります。
ネット上に保管していれば、どこにいてもいつでも書くことができます。
保管場所にも困らないですし、紛失する心配もありません。
普段からスマホやタブレットを使用している方でしたら、クラウド型のエンディングノートもオススメです。

またシステム手帳として追加、削除が容易なバインダー式エンディングノートなどもあります。

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このようにエンディングノートはたくさんあります。
ネット上には無料でエンディングノートのフォーマットをダウンロードすることもできますので、是非この機会に始めてみたらどうでしょうか。

 

注意点

エンディングノートのメリットは上の項目で書きましたが、デメリット、注意しておかないといけない点がいくつかあります。

・法的な効力がない
・暗証番号(パスワード)
・保管場所

この3つに関しては注意しておきましょう。

・法的な効力がない
エンディングノートはよく遺言書と同じだと思われがちですが明確に違います。
それはエンディングノートには法的な効力がありません
だから遺産相続などに関しては遺言書に書くようにしましょう。

・暗証番号(パスワード)
暗証番号やパスワードなどは絶対に記載しない
ようにして下さい。
エンディングノートに書く項目に資産状況(預金口座、証券口座)がありましたが、これは銀行名や支店名だけにしましょう。
暗証番号は必要ありません。
理由は口座名義人が亡くなった場合、通帳やキャッシュカードでは引き下ろせなくなるからです。
預金口座の財産は故人固有の財産であり、相続財産となるため、銀行が保全のため口座を凍結します。
だから暗証番号は必要ありませんので、リスク管理のためにもエンディングノートには記載しないようにしましょう。

・保管場所
エンディングノートには生前中には見られたくない内容がたくさん書き込まれていると思います。
だから厳重に保管すると思いますが、遺族が見つけることができない場所には保管しないようにしましょう。
葬儀や遺品整理が終わった後に見つけられても意味がありません
厳重に保管することも大切ですが、万が一の場合に家族が見つけられる場所に保管するようにしましょう。

以上がエンディングノートの意味や目的、メリットや注意点になります。

エンディングノートの認知度は年々増加し続けています。
全国の20代から60代の男女1,000人を対象に「エンディングノート」を知っているかとのアンケートの結果は

image-3出典元:楽天インサイト

8割以上の人が「エンディングノート」を知っているという結果になり、若い世代から高齢者まで幅広く認知されているようです。
しかしその認知している人たちの9割近くは、まだ用意していないという結果だったようです。

だからこの機会に「エンディングノート」を実際に用意してみたらどうでしょうか?

エンディングノートの詳しい内容、excel(エクセル)での書き方やテンプレートなど、下記の記事にまとめてますので参考にして下さい。

 

エンディングノートを両親にプレゼントしたりするのもいいと思います。
まずは終活の第一歩として、エンディングノートを書き始めることからスタートするのがいいでしょう。

 

終活ムービー

エンディングノートが話題になったことで新たな終活の一つ、「終活ムービー」として生きた証を残す人も増えてきました。

終活ムービーとは、家族に伝えたい最期のメッセージを映像に残す動画のことです。
エンディングムービーともいいます。

最近では家族だけじゃなく友人や葬式に参列して下さった方々へ向けて作られる人もいます。

上の動画のようにエンディングムービーを流すことで、家族だけじゃなく参列者にも自分の人生を振り返ってもらえ、悲しむより感動してもらう葬式になります。

結婚式でウェディングムービーを流すように、今後は葬式でエンディングムービーを流す時代になるでしょう。

他にも自分史を自費出版で雑誌として残す人も増えてきています。
自分の生きてきた証を後世に残すことで、自分に取っても家族に取っても「今までの人生がかけがえのないもの」だったと思える機会を与えてくれるからです。

・親の雑誌
上にある自分史作成サービス「親の雑誌」は、フジテレビ「ノンストップ」やテレビ朝日「スーパーJチャンネル」などで紹介され、新しい親孝行の形として注目されています。
親子関係が希薄化している現代だからこそ、「本当に大切なものは何か?」と考えるいい機会になると思います。

他にも自分の先祖って誰だろう?と考えたことは誰しもが1度はあると思います。

・FAMILY STORY
上記のファミリーストーリーは専門の行政書士が家系図を作成してくれるサービスです。
家系図の作成は長ければ半年ほどの期間が掛かりますが、こちらではスマホで制作の進捗を確認することができるのでオススメです。

幕末までの直系の先祖であれば役所で「除籍謄本」を発行してもらえば確認することができます。

これは戸籍の保存期間が150年間だからです。
興味がある人はまずは1度「除籍謄本」を遡れるまで発行してもらうのがいいでしょう。

 

遺言書

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終活やエンディングノートという言葉が生まれる前からある「遺言書」

この遺言書も終活するに当たって大切な行動の一つです。
遺族同士の相続トラブルを事前に回避するためにも遺言書は残しておきましょう。

ここでは遺言書の意味、目的や注意点、財産目録に関して説明します。

 

遺言書とは?

遺言書とは、自分の死後の財産分与などの意思表示を遺した法的な書類のことです。

遺言書は映画やドラマなどでよく出てきますので、大半の方は聞いたことはあるが自分には関係ないと思われるかもしれません。

ですが年々相続トラブルは増加しており、遺言書を残す人も増えてきています。

公証役場で公証人に作成してもらう公正証書遺言の過去10年間の推移は以下のとおりです。

image-17出典元:日本公証人連合会

この数字はあくまでも公正証書遺言だけであり、自筆で書く自筆証書遺言も合わせれば高齢者の100人に1人は書いていることになります。

これは裁判にまで発展する相続トラブルの増加が背景にあります。
遺族同士が争い、憎しみ合うようなことを前もって回避するためにも遺言書は大切な終活の一つになります。

そして約40年ぶりに相続法が大きく改正され、この相続法では遺言制度に関する見直しもされ、自筆証書遺言の方式が緩和されました。

image-19出典元:法務省

この法改正で遺言書を作成するハードルが下がるので、遺言書を残すことが主流になりそうです。

 

目的

遺言書を残す目的はもちろん遺産相続のためです。
ここで注意してもらいたいことが

「相続する財産なんて少ないから関係ない」

相続財産がないから大丈夫だと判断される方が非常に多い点です。

以下のグラフは見て頂けると分かると思いますが

image-18出典元:平成27年司法統計年報

遺産分割事件で一番多いのは「5,000万円以下」で43.8%
そして次に多いのは「1,000万円以下」で32.1%と、この2つで全体の76%を占めています。

このように相続する財産が少ないから大丈夫だと考える人が多く、何の準備もしてないことからトラブルに発展するケースが増えているということです。

だから他人事と思わずに遺言書を残すことを考えてもらえたらと思います。

遺言書には財産分与の意思表示だけじゃなく、他にも以下の項目を書き残すことができます。

・子供の認知や未成年後見人などの身分上の事項
・遺言執行者の指定
・生命保険受取人の指定

などです。
あと葬儀や埋葬なども記載することはできますが、こちらに関しては法的効力はありません。

具体的な遺言書の書き方や種類、メリットやデメリットに関しては下の記事でまとめています。

遺言書は相続税などの税金が関わってきますし、遺言書が無効になるケースなどもありますので参考にしてもらえたらと思います。

 

残された家族が遺言書がないことでトラブルとなり、家族間で憎しみ合うような関係にならないためにも遺言書を残すことは大切です。

遺言執行者の指定や、相続人が遺言内容に不満を持たないような財産分与を考えるのは大変です。

だから今のうちに財産目録を作成しておくことをオススメします。

 

財産目録

property

終活において何を準備しておきたいかというアンケートで、1番回答が多かったのが「財産整理」でした。

出典元:楽天インサイト

上記のグラフからも2018年に比べて2019年は更にその傾向が増加していることが分かります。

荷物整理やエンディングノートよりも高かったことからも財産整理は誰しもが気になるところでしょう。
この財産整理をする際に役に立つのが「財産目録」です。

財産目録(ざいさんもくろく)とは、所有する資産と負債の全て書き記した一覧表のことです。

遺言書を書く際に、相続財産の有無を明確にすることができることから、財産目録の作成は行っておいた方がいいでしょう。
財産目録の作成することで遺産相続のトラブルも未然に回避することにも繋がります。

財産目録に記載する内容は以下の項目があります。

・預貯金や定期預金など
・不動産
・有価証券や金融商品
・生命保険や損害賠償保険など
・公的年金や個人年金など
・自動車や宝石など
・各種金融ローン(負債)
・保証債務
・借入金

財産目録には法的拘束力がありませんので、書式に関しては自由に記載して問題ありません。

ですが財産目録を作成する時の注意点は把握しておきましょう。

・高額な物(貴金属や時計、骨董品など)の記載
・借金やローンなどの負債の記載
・資産の保管場所の記載
・問い合わせ先の記載

以上の4点は財産目録を作成する際に忘れがちな項目なので覚えておき、資産状況をできるだけ正確に作成するようにしましょう。

金やプラチナ、宝石類などの貴金属などは遺産相続の際に誰に相続するのか問題になりがちです。
だから前もって現金にしておくのもいいでしょう。

リファスタ(Refasta)
こちらは宝飾品全般の専門買取サービスを行っているサイトです。
査定やキャンセル料、宅配キットなど全て無料で対応してるのでオススメです。

なんだか財産目録の作成は大変で面倒だと思われるかもしれませんが、生前に作成することでたくさんのメリットがあります。

・遺族の負担軽減
・相続人が遺産を相続するかどうかの判断材料
・相続税対策
・遺産分割協議の前提資料

などです。
財産目録が作成されていれば、被相続人の財産状況が一目で明らかになり、遺産分割協議がスムーズにまとまりやすいです。
他にも相続を承認するか放棄するかの判断材料にもなり、支払うべき相続税の額をシミュレーションできることから相続税対策にもなります。
何より遺産相続でのトラブル回避にも繋がります。

以上のことからも生前中に財産目録の作成をすることをオススメします。
下の記事で財産目録の書き方など詳しくまとめていますので参考にしてみて下さい。

 

財産目録を作成しているかしていないかで相続人の負担は大きく変わってきます。
遺産相続を円満に行うためにも終活の一環として考えてみてはいかがでしょうか?

それでは次に遺族に取って1番のトラブルの原因である遺産相続に関して説明します。

 

遺産相続

inheritance

遺産を巡って家族が骨肉の争いをするドラマや映画はよく描かれています。
これはテレビの世界だけの話ではなく現実世界でも問題になっており、年々増加しています。

ですが資産が多くないから対策の必要がないと考えている人が多いです。
実際のアンケート結果でも

image-22出典元:不動産相続の相談窓口

何も相続対策をしていない人が8割以上となっています。

遺産相続は誰しもが通る道だからこそ、残された家族がトラブルにならないようにしましょう。

 

遺産相続とは?

遺産相続とは、故人が残した財産を受け継ぐことです。

ここで一つ疑問に感じると思います。
「誰が受け継ぐの?」
ということです。
一般的には家族ですが、難しい言葉で書くと

「法定相続」と「指定相続」の2通りの相続方法があります。

法定相続とは、わかりやすく説明すると子供や両親、従妹などの法定相続人が相続することです。
法定相続人は、法律上相続することができる人のことで、順位と範囲が決まっています。

指定相続とは、わかりやすく説明すると遺言書で相続を指定された人が相続することです。
この相続を指定された人を「受遺者(じゅいしゃ)」と呼びます。

遺言書が残されていれば、書き記された通り受遺者が遺産を相続することになります。
ですが遺言書が作成されていなかった場合、法定相続人が全員参加した「遺産分割協議」で遺産相続の配分を決めます

この遺産相続の配分を巡ってトラブルが起こり、遺族が分裂してしまうケースが増えています。

この遺産相続トラブルで去年大きく話題になったのが、「作曲家・平尾昌晃さんの60億円の遺産相続バトル」です。

image-21出典元:AbemaNews

平尾昌晃さんの三男、平尾勇気さんと後妻との遺産相続をめぐる争いが泥沼化しています。

このように遺産相続で遺族同士が憎しみ合わないようにするためにも、遺産相続の正しい知識を身に付けておくのがいいでしょう。

遺産相続の流れ

ここでは遺産相続するまでの流れを簡単にまとめました。
イメージができるぐらいで構いませんので、どういう流れなのかを把握しておくのがいいでしょう。

(1)死亡

(2)医師から死亡診断書を受け取る

(3)死亡届と死亡診断書を役所に提出

(4)死体埋火葬許可証を受け取る

(5)遺言書の有無の確認

(6)年金や各保険手続き(生命保険や社会保険など)

(7)葬式

(8)遺産相続人の確定(遺産分割協議や相続人調査など)

(9)相続財産の調査で全容を把握(財産目録)

(10)限定承認・相続放棄の申述

(11)準確定申告(被相続人の所得税)

(12)遺産分割協議書の作成

(13)名義変更の手続き(不動産の相続登記など)

(14)相続税申告と納付手続き

(15)遺留分減殺請求

(16)配偶者相続税軽減の手続き

遺産相続するまでの流れはこのようになります。
順番は入れ替わっても構いませんが、重要なのがこの遺産相続手続きには期限が設けられている点です。

・死亡届と死亡診断書を役所に提出するのは7日以内
・限定承認・相続放棄の申述は3ヵ月以内
・相続税申告と納付手続きは10ヵ月以内

などと手続きによって期限が変わってきます。

各項目の手続き期限や相続放棄に関して下記事でまとめていますので参考にしてみて下さい。

 

遺産相続しないから関係ないと思ってる方も意外と多いようですが、相続放棄するとしても上の手続きは必要になってきます。
だからこの機会に遺産相続の流れをイメージだけでも覚えてもらえたら役に立つと思います。

 

種類

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遺産相続には以下の3種類の相続方法があります。

・単純承認
・相続放棄
・限定承認

それでは1つずつ簡単に説明していきます。

・単純承認
単純承認とはわかりやすく書くと、負債などのマイナスの遺産も含めて全て相続する方法です。
一般的な相続方法で、相続放棄や限定承認しなければ自動的に単純承認となります。
他にも遺産の一部を処分した時も単純承認したことになります。

・相続放棄
相続放棄とはわかりやすく書くと、言葉の通り全ての遺産を放棄する方法です。
相続放棄する場合は、3ヵ月以内に必要書類を家庭裁判所に申立をする必要があります。
相続放棄した場合、撤回はできなかったり、遺産を一切相続できないというデメリットがありますのでよく考えた上で相続放棄するのがいいでしょう。

・限定承認
限定承認とはわかりやすく書くと、現金や不動産などのプラスの遺産の範囲内で借金などのマイナスの遺産も相続する方法です。
先買権が利用できたり、相続財産を超える負債は相続しなくていいので一見すると1番便利な相続方法です。
しかし相続人全員が共同で申請しないといけなかったり、清算手続きや準確定申告、みなし譲渡所得税が発生するなどデメリットも多くなっています。

先買権とは、特定の遺産に関して鑑定人が評価した金額を支払うことで相続できる制度のことです。

準確定申告とは、被相続人(亡くなった人)の確定申告を相続人が行う手続きのことです。

みなし譲渡所得税とは、相続する財産に対し価値が上がっていた場合は、相続税とは別にその価値に対してかかる所得税のことです。

これだけじゃちょっと分かりにくいと思いますので、具体例を出して説明すると

被相続人が2000万円の家を買ったとします。
その家の現在の評価額が3000万円であれば、価値が上がった分、1000万円分の所得税が相続税とは別で必要になるということです。
これがみなし譲渡所得税になります。

以上が遺産相続の種類になります。

・相続財産がプラスの場合は単純承認
・相続財産がマイナスの場合は相続放棄
・相続財産が把握できない場合は限定承認

一概には言えませんがイメージとしてこう把握しておくとよいでしょう。

 

注意点

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遺産相続には注意しないといけない点がいくつもあります。
その中でも特に注意が必要な11項目をまとめました。

・遺言書
・マイナス財産
・遺産相続の対象
・相続順位
・法定相続分
・遺留分
・相続手続き期間
・寄与分
・特別受益
・代襲相続
・相続分譲渡

最低限上記にある項目は遺産相続の注意点として覚えておきましょう。
それでは1つずつ説明していきます。

 

遺言書

遺言書の有無によって遺産相続の流れが大きく変わってきます
だからまずは遺言書が残されているかどうかを確認するようにしましょう。
遺言書が残されていた場合でも、自筆証書遺言、公正証書遺言、秘密証書遺言それぞれ手続きが違いますので注意が必要です。

自筆証書遺言とは、遺言者本人が自筆で名前、日付、内容などの全文を書き、署名押印した遺言書のことです。
今までは全て自筆と法律で定められていましたが、民法改正に伴い、財産目録を添付する際は自筆じゃなくてもよいことになりました。

公正証書遺言とは、遺言者本人が裁判官や検察官経験者などの公証人に内容を伝え、作成してもらう遺言書のことです。
公証役場で保管してもらうことから家庭裁判所の遺言検認を必要としない確実な遺言書となっています。

秘密証書遺言とは、内容や存在を秘密にすることができる遺言書のことです。
自筆、署名押印した遺言書を公証人に提出し、証人2人以上に存在を証明してもらう必要があります。
年間で100件程度とあまり利用されない遺言書となっています。

 

マイナス財産

遺産相続は預金や不動産などプラスの財産だけを相続できると思ってる方が意外と多いです。
ですが被相続人の財産はプラス、マイナス関係なく全ての財産を相続することになりますので気を付けましょう。

マイナスの財産とは、住宅ローンやカードローンなどの借入金や借金などの支払義務、債務といった負債のことです。

 

遺産相続の対象

死亡保険金や死亡退職金、香典、年金受給権などは遺産相続の対象にならないので相続することはできません。
ですが
「遺産相続の対象じゃない=相続税は支払わなくてもいい」
ではありませんので気を付けましょう。
死亡保険金などの「みなし相続財産」は相続税がかかります

みなし相続財産とは、簡単に説明すると実際は相続財産ではないが相続財産とみなされ、相続税の課税対象となる財産のことです。

具体例を出すと、生命保険金や損害保険金、死亡退職金、弔慰金、終身年金などの定期金があります。
他にも相続開始から3年以内の生前贈与財産もこのみなし相続財産扱いになるので注意が必要です。

それと他にも気にしないといけないのが、マイレージやポイント、電子マネーです。

相続財産の中には、一身専属権と呼ばれる法律上、相続することができない財産があります。
マイレージやポイントはこの一身専属権にあたり、基本的に生前中に譲渡したり名義変更することができないようになっています。

ですが最近では、「ANAカードファミリーマイル」に登録しれいればマイレージを、楽天だと「家族でポイントおまとめサービス」を使えばポイントを家族に残すことができます。

将来キャッシュレス化が急速に進むことが考えられますので、PayPayやLINEPayにチャージされているお金に関しても注意しましょう。

亡くなった家族のマイレージやポイント、電子マネーの受け取り方法や期限、注意点などは下の記事にまとめました。

期限が切れると失効してしまったりしますので忘れずに手続きするようにしましょう。

 

相続順位

相続順位とは、民法で定められた相続人になることができる順番のことです。

image-25

このようになっています。

第1順位:被相続人の子供
第2順位:被相続人の直系尊属(父母や祖父母など)
第3順位:被相続人の兄弟姉妹

上記のように優先順位が定められており、上の順位の人が相続放棄をしない限り、順位が下の人は相続人になることはできません

あと順位の中に入っていませんが、被相続人の配偶者は必ず相続人となります。
配偶者が最も順位的に優先されていますが、これは戸籍上入籍していることが前提となります。
内縁の妻や離婚した元妻などは相続人になることはできませんので注意しましょう。

 

法定相続分

法定相続分とは、民法で定められた遺産相続の取り分のことです。

image-26出典元:国税庁

法定相続分は民法で上記のように定められています。
ここで注意が必要なのが、この法定相続分は相続人の間で遺産分割の合意ができなかった場合の目安の割合となっています。
必ずこの割合で遺産分割をしないといけないというわけではありません。

ですが遺産分割協議をスムーズに進めるためにも、この法定相続分を参考に遺産分割を決めるのがいいでしょう。
そうすることで遺産相続トラブルを未然に防ぐことができます。

 

遺留分

遺留分とは、一定の範囲内の法定相続人に対して保障されている最低限度の遺産の取り分のことです。

image-27

遺留分の割合はこのようになっています。
ここで注意して欲しいのが、遺留分は必ずどんな場合でも相続できるわけではありません
遺言書がなく、遺産分割協議が行われた場合は遺留分は関係なくなります。
遺留分制度を利用することができるケースは、遺言書に書き記された指定相続分が著しく少なかった場合などになります。

そして法定相続分と遺留分が同じだと思われがちですが明確に違います。
法定相続分と遺留分の違いは以下の3点です。

・遺留分は兄弟姉妹にはない
・法定相続分は遺言書が無い場合で、遺留分は遺言書が有る場合
・相続割合

法定相続分と遺留分の違いが分からずに遺産分割協議で揉めるケースもありますので、この機会に違いを理解しておきましょう。

 

相続手続き期間

遺産相続の種類でも触れましたが、相続に関する手続きには決められた期間内にしなければなりません
簡単にまとめると以下のようになります。

手続き内容期間
相続放棄・限定承認3ヵ月以内
準確定申告4ヵ月以内
相続税申告(遺産が3600万円以上の場合)10ヵ月以内
遺留分減殺請求1年以内
埋葬料・葬祭費の申請2年以内
国民年金の死亡一時金請求2年以内
生命保険の請求3年以内
相続税の還付申請5年10ヵ月以内

逆に期間が決まっていない相続手続きもあります。

・遺産分割協議
・不動産の相続登記
・被相続人の名義変更・解約

などです。
各手続きに期限は定められていますが、特例で期限を伸ばすこともできます
例えば、相続税の申告書に「申告期限後3年以内の分割見込書」を提出すれば申告期限を伸ばすことができます。

相続手続き期間が決まっている項目に関しては、手続きしなければ時効になってしまいますので注意しましょう。
他にも期限に注意が必要なのが、「預金」と「確定拠出年金」です。

まずは「預金」です。
2018年1月に休眠預金等活用法が施行されたことから、2009年1月から10年以上取引がない口座預金(休眠預金)は民間公益活動に活用されてしまいます。
これは権利を失うわけではありませんが、2007年9月末までに預けられた郵便貯金の場合、20年2ヵ月を経過してしまうと旧郵便貯金法の規定により権利が消滅してしまいます。

上記の郵便貯金の権利消滅額を見てもらえたら分かるように、毎年何十億円もの金額が権利を消滅しているので気を付けましょう。

次に「確定拠出年金」です。
確定拠出年金とは、簡単に説明すると個人と企業が毎月積み立てた金額を運用し、その運用実績に応じた額を将来受け取る年金制度のことです。
日本の年金制度は「国民年金」、「厚生年金」、「企業年金」の三階建てで構成されていますが、この3つの年金制度とは別の新しい年金制度となります。

この確定拠出年金は2001年に始まったこともあり、知らない方も多いと思いますが「イデコ」という言葉は聞いたことありませんか?

アナウンサーの加藤綾子さんがCM出演したことで話題になった「iDeCo(イデコ)」
これが個人型確定拠出年金になります。

この確定拠出年金ですが、転職や退職してから6ヵ月以内に必要な手続きをしないといけません。
確定拠出年金を放置すると様々なデメリットがありますが、2018年の段階で70万人以上、金額にして2000億円以上が放置されたままになっています。

これは手続きが面倒なことから放置する人が年々増加していますが、6ヵ月以内に手続きしないと手数料や税金など大損してしまうので必ず手続きをしましょう。

確定拠出年金の手続きやメリット、デメリットなどは下の記事で詳しくまとめました。

こちらを参考にしてもらって老後資金を無駄にしないようにしましょう。

 

寄与分

寄与分とはわかりやすく説明すると、無償で被相続人の介護をしたとか、無償で事業を手伝ったなどの貢献のことです。
もう少し具体的に書くと
「共同相続人の中に、被相続人の財産の維持や増加に対して、特別に貢献した因果関係が認められた人には寄与分が受け取れる」
ということになります。

この寄与分ですが、介護や事業を手伝ったからと主張することはできますが、認められるのは難しいケースが多いです。

理由としては、寄与分は遺産分割協議で相続人全員の同意が必要だからです。
もし全員の同意が得られない場合は、家庭裁判所に対して寄与分の審判申立てをすることになります。

そして寄与分も相続法改正で大きく変わった点があります。
改正前は寄与分は相続人にしか認められなかった点が、相続人でなくても「特別寄与料」として請求することができるようになったので注意しましょう。

 

特別受益

特別受益とはわかりやすく説明すると、遺産の一部を被相続人から生前中に前渡しされた利益のことです。

もう少し具体的に書くと
「被相続人から不動産の購入資金や開業資金などの生前贈与によって、特別に受け取った利益」
ということになります。

遺産分割協議で寄与分が認められた人には遺産分割を増やしたり、特別受益が認められた人には遺産分割を減らしたり協議しないといけません。
ですがこれは立証することが困難なためトラブルの原因になることが多いです。
だからトラブルを避けるためにも相続人同士が寄与分や特別受益を認め合うことが大切です。

 

代襲相続

代襲相続(だいしゅうそうぞく)とは、被相続人より先に推定相続人が亡くなった場合や、推定相続人の相続欠格や廃除によって相続権を失った場合に、相続人の子や孫が代わりに相続権を承継する制度のことです。

ここで注意しないといけない点は「相続放棄」との関連です。
相続放棄した場合、代襲相続制度により自分の子供や孫に相続権が移ると勘違いされがちですが、これは間違いです。
相続放棄した場合は、代襲相続制度が適用されることはありません。

ですが、相続順位が上の相続人が相続放棄し、相続順位が回ってきた時に親が亡くなっていた場合は代襲相続制度が適用されます
その場合に借金などのマイナスの財産があった時は相続放棄することを考えないといけません。

言葉だけでは分かりにくいと思いますので、下の図を例に説明します。

image-25

上の図で被相続人の財産が借金しか残ってなかったとします。
この時に第1順位である配偶者や子が相続放棄をした場合、孫に代襲相続することはありません
次に第2順位である父母も相続放棄したとします。
そしたら第3順位である兄弟姉妹に相続権が回ってきますが、兄弟姉妹が亡くなってた場合、その子供である甥や姪には代襲相続制度が適用されます。
だから甥や姪は相続放棄をしなければ、関係ないところで借金を背負ってしまうことになるということです。

代襲相続と相続放棄はこのように混同されがちですので注意しましょう。

 

相続分譲渡

相続分譲渡とは、文字通り自分の相続する財産の権利を誰かに渡すことです。

ここで注意して欲しいことが2点あります。
1点は相続分譲渡は財産の権利を譲渡することですので、譲渡された相続人は遺産分割協議に参加する必要があるということです。
基本的には共同相続人に譲渡するパターンが多いですが、関係のない第三者に譲渡した場合トラブルの原因になるので注意しましょう。

もう1点は相続放棄との違いです。
相続権を譲渡したことから相続放棄と同じだと思われがちですが、明確に違います。
それは相続財産に借金があった場合に、債権者から支払いの請求があった時の義務になります。

相続放棄した場合は遺産を相続する権利も義務も全て放棄したことになりますので、債権者から支払いの請求があった時は応じなくて大丈夫です。
ですが、相続分譲渡した場合は権利は譲渡したことになりますが、相続人としての立場はそのままです。
ですので債権者から支払いの請求があった時は応じなくてはなりません

これが相続分譲渡と相続放棄がよく混同される点ですので、違いを理解した上で注意しましょう。

 

遺産分割方法

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預金などは分割することができますが、不動産や土地などは分割することができません。
こういう場合に備えて遺産分割には以下の3種類の分割方法があります。

・代償分割
・換価分割
・共有分割

それでは1つずつ簡単に説明していきます。

代償分割とは、特定の相続人が不動産や土地などを相続した場合、別の共同相続人には同等の預金などを渡す方法です。

換価分割とは、不動産や土地などを売却して現金化することで財産分割する方法です。

共有分割とは、不動産や土地などを相続人同士で共有する方法です。

預金などの現金は公平に分割することができるのでトラブルになることは少ないです。
ですが、分割することが難しい財産はトラブルの原因になりますので、この機会に上記のような遺産分割の種類があることを覚えておくといいでしょう。

 

対策

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遺産相続で揉めないためにも事前に対策方法は知っておいた方がいいでしょう。

実際に遺産相続に関して楽観的に考えている人が多いようです。
遺産相続のトラブルが自分の家で起こるかどうかのアンケートでは、8割以上が相続争いは起こらないと思うとの回答結果でした。

image-23出典元:不動産相続の相談窓口

ですが一方で、約4割が身の回りで相続トラブルの話を聞いたことがあると回答しています。
だから遺族の無駄な争いを避けるためにも遺産相続対策はしておいた方がいいでしょう。
ここでは遺産相続でもめないための対策方法について簡単にまとめました。

・遺言書
・財産目録
・生命保険
・生前贈与

それでは1つずつ簡単に説明していきます。

・遺言書
遺言書を残しておくことが遺産相続トラブルを事前に回避できる最善の対策方法です。

法的効力がある「公正証書遺言」で作成し、弁護士などのの公正な第三者を「遺言執行者」に指定することで、トラブルになる原因を減らすことに繋がります。
もちろん遺言書の内容もトラブルの原因になりますので、相続人全員が納得できる内容を心掛ける必要があります。

・財産目録
相続する遺産がどれだけあるのか把握しておくことは重要な対策となります。
預貯金だけじゃなく、持ち家などの不動産などの財産の全容を把握するためにも財産目録を作成しましょう。

財産目録があることで、相続人も遺産分割協議をスムーズに行うことができ、トラブル回避に繋がります。

・生命保険
主な遺産が不動産だけで現金が僅かというケースの場合、遺産相続でもめることが多いです。
不動産などは平等に分けることが難しいですが、現金であれば公平に分けることができますので、前もって生命保険などの保険を利用する方法もあります。

保険のトータルプロフェッショナル
上記のサイトは家計診断、保険の見直しや長期の貯蓄計画、住宅購入や節税アドバイスなど総合的なお金の問題を解決してくれます。
無料で相談できますので、保険についてお考えの方はオススメです。

・生前贈与
遺産相続でもめる原因に、前妻の子や連れ子、愛人、内縁の妻などの存在があります。
昨今の日本では「3組に1組が離婚する時代」といわれています。
だから遺産相続トラブルの原因になるケースが多くなっています。
この場合の対策として、生前贈与があります。

生前贈与とは、言葉の通り被相続人が生きてる間に財産を誰かに渡すことです。
遺産分割協議で前妻の子や内縁の妻などがトラブルに巻き込まれないように生前贈与していくのも一つの手段です。

ですが逆にこの生前贈与が新たなトラブルの原因になってしまうこともありますので注意が必要です。
公平性を保つためにも不均衡な生前贈与や不透明な生前贈与をせず、しっかり明記しておきましょう。

あと生前贈与は相続税よりも税率が低いことから節税のメリットがあります。
ですがこの贈与税を申告しない人が多くいるので気を付けましょう。

image-29出典元:国税庁

上の国税庁の調査結果を見てもらえたら分かると思いますが、80%以上の人が贈与税の申告をせずに延滞税や加算税などの追徴課税を課せられています。

だから財産目録を作成し自分の財産を把握したら、税理士に相談しながら相続税と贈与税どちらがいいのか決めるのも遺産相続における立派な対策の一つとなります。

贈与税に関しましては、以下の記事で生前贈与や非課税枠など詳しくまとめています。
税理士に相談する前に1度確認してみて下さい。

 

以上が遺産相続でもめないための対策方法ですが、何よりも大切なのは相続人同士のコミュニケーションです。
現代社会では親戚、家族の関係が希薄化していることが、昨今の遺産相続トラブルが増加している1番の原因です。

普段から親戚、家族とコミュニケーションを取り、信頼し合える関係になることが何よりの遺産相続対策となります。

仮に遺産相続トラブルに巻き込まれそうになった場合は以下の記事を参考にして下さい。
具体的な遺産相続トラブルの事例や対処方法、そして回避方法をまとめました。

過去の事例などを参考にして遺産相続トラブルでもめないようにしましょう。

 

相続税

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遺産相続ではトラブルを事前に回避する対策の他に、相続税対策も重要になってきます。
ここでは相続税に関して簡単に説明します。

 

相続税とは?

相続税とは、被相続人の財産を相続した場合や贈与された場合に、その遺産総額がある一定の額を超えた場合に課せられる税金のことです。

▼ある一定の額とは?
これは控除のことになります。
相続税には基礎控除があり、その基礎控除額以下であれば相続税は必要ありません。

その金額は以下の通りとなっています。

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上記の金額以上に遺産を相続したり、贈与された場合に相続税が課せられることになっています。
相続税の最高税率は55%と高くなっていますので、相続税対策も非常に大切な遺産相続大切の一つといえます。

それではまず相続税が課せられる財産と、課せられない財産の違いを把握しましょう。

課税財産
金融資産や不動産、家財などの所有財産
生命保険金や損害保険金、死亡退職金などのみなし相続財産
相続時精算課税制度を利用した生前贈与財産
相続開始から3年以内の生前贈与財産
非課税財産
生命保険金や死亡退職金などの非課税限度額(500万円×法定相続人の数)
国や地方団体などへの寄附財産
墓地、墓石、仏壇、祭具など
弔慰金や花輪代
損害賠償金

簡単に書くと以上のようになります。

 

相続税申告の流れ

ここでは相続税を納付するまでの流れを簡単に説明します。
全体的な流れに関しては「遺産相続の流れ」を参考にして下さい。

相続税申告の流れ
相続税対象の遺産調査と評価

相続税の計算

相続税申告書の作成

相続税の納付資金確認

相続税の申告

このようになっています。
基本的には税理士などの専門家に依頼するのが確実で安心です。
もし全部自分でやる場合の流れを軽く説明します。

まず「相続税対象の遺産調査と評価」ですが大変なのが不動産の調査です。
不動産の調査するのに必要な資料だけでこれだけあります。

・登記済権利書
・固定資産税の課税通知書
・登記簿謄本(登記事項証明書)
・名寄帳
・固定資産評価証明書

この他にも株式であれば

・最近5年間の取引履歴
・株券のコピー
・配当金通知書
・証券会社の預かり証明書

預貯金であれば

・預金残高証明書
・既経過利息計算書
・被相続人の過去の通帳等コピー
・家族全員の過去の通帳等コピー

など金融財産だけじゃなく債務関係も含めて全ての相続税対象の遺産調査をしなければなりません。

次に「相続税の計算」ですが、相続税の計算の仕組み自体は簡単です。
ですが正確な相続税額を計算するのは専門知識がないと困難です。
専門知識がある税理士に依頼しても早くて1ヵ月、長ければ半年程度の期間がかかります。

そして「相続税の納付資金確認」ですが、課せられた相続税を納付できる現金がある場合は名義変更した後に納付する形になります。
換価分割方法を利用する場合は、名義変更後に売却して納付する形になります。
この場合3年以内取得費加算の特例を利用することができます。
相続税を支払えない場合は、最長20年間で分割して支払うことができる「延納」や、物で相続税を納める「物納」などの制度を利用することになります。

最後に「相続税の申告」ですが、相続税を申告する時に必要な添付書類があります。
必要な書類に関しては下でまとめましたので参考にして下さい。

 

相続税申告書の必要書類

・被相続人の戸籍謄本
・被相続人の除票住民票
・被相続人の戸籍の附票
・相続人の戸籍謄本
・相続人の住民票
・相続人のマイナンバー
・相続人の身分証明書
・相続人の戸籍の附票
・相続人の印鑑証明書
・遺言書のコピー
・遺産分割協議書のコピー
・預貯金残高証明書
・既経過利息計算書
・最近5年分の通帳証書
・手元現金
・生命保険金などの支払証明書
・生命保険証書のコピー
・準確定申告書控えのコピー

などになります。
他にも必要に応じて資料を用意しなければなりません。
全部用意するとなると60種類以上の書類が必要になってきます。
税理士に依頼すればこういう書類を代行して集めてくれますので便利です。

 

生前贈与による節税

遺産相続対策の項目で贈与税は相続税よりも税率が低いことから節税対策になると書きました。
ここでは実際にどれぐらい節税に繋がるのかを簡単に説明します。

まずは相続税と贈与税の税率を見てみましょう。

image-30

上記を見てもらえたら分かると思いますが、断然贈与税の税率の方が高いことが分かります。
「これだと全然節税対策にならなくない?」
そう思われて当然です。
それではここで具体的な例を出して相続税よりも贈与税が節税になるのかを説明したいと思います。

旭化成ホームズが行った調査で遺産の総額平均額が4743.3万円というアンケート結果が出ました。
ですから今回はある被相続人に5000万円の遺産があり、相続人が1人のケースで考えてみましょう。

相続税の基礎控除額の計算は
「3000万円+法定相続人の数×600万円」
と定められています。
この計算式に当てはめると

相続税の場合
5000万円-(3000万円+600万円)×15%=210万円

贈与税の場合
5000万円-110万円(非課税分)×55%=2690万円

贈与税の方が相続税よりも約2500万円も税金を多く支払わないといけなくなりました。
「贈与税は損!」
だと思われてしまいますが、これは5000万円という金額を一度に贈与した場合の金額になります。

遺産相続の場合は一度で全ての財産を相続する形になりますが、生前贈与の場合は財産の一部を贈与する形がほとんどです。

例えば年間300万円の生前贈与を5年間行い、残りの財産3500万円を相続させたとします。
この場合の課せられる税金を計算すると

贈与税300万円-110万円×10%=19万円(1年間に課せられる税金)
19万円×5年間=95万円
相続税0円(基礎控除額内であるため非課税)
総額税金額95万円

となります。
5000万円をそのまま相続させた場合よりも100万円以上も節税できたことになります。
これが生前贈与が節税対策になるということです。
もちろんこれは分かりやすく説明するために単純計算しただけですし、相続開始から3年以内の生前贈与に関しては相続税が課せられてしまいます

そして相続税には「配偶者控除」「未成年者控除」「障害者控除」などもあり、一概に必ず節税になるとはいえません。
ですが生前贈与を活用することで節税になるケースも多いですので、特に相続財産が多い方は税理士に相談した方が確実だと思います。

「相続税は税務署が最も調査に力を入れる税金」

相続税の申告者の20%以上が税務調査に入られています。
これは相続税がとにかく複雑で、専門的な知識が必要なことから申告に不備が出やすいためです。

だから税務調査に入られても問題ないように、前もって専門的な知識を持つ税理士に依頼するのが間違いありません。

税理士紹介エージェント
上記のサイトでは相続・贈与対策を専門に行っている税理士が多数在籍しています。
一般税理士に依頼するより納税額が下がる可能性が高いのでオススメです。

 

金による節税

相続税の節税対策として生前贈与での贈与税を説明しましたが、他にも金地金による節税対策もあります。

金地金(きんじがね)とは、別名インゴットやゴールドバーなどと呼ばれ、金を貯蔵しやすい形で固めた物のことです。
1番身近だと金の延べ棒をイメージしてもらえたら分かりやすいと思います。

この金地金による節税方法が、総点数1,000点以上の金製品が一堂に会する黄金の大展示販売会「大黄金展」でも話題になりました。

image-31

なぜ金が節税に繋がるのか簡単に説明すると

「固定資産税が課せられず、課せられる税金は消費税ぐらいだからです」

もう少し詳しく説明すると、インゴットは土地や建物と違って固定資産税はかかりません。
そして売却益50万円までは控除扱いになり、5年以上保有すれば課税される譲渡所得金額が半分に優遇されます

更に金を分割することで、1回の取引を200万円以下に抑えれば税務署に報告する義務もなくなります。

以上のことから金地金は、贈与税や相続税を節税する時に便利な対策となっています。

節税・相続に効果的!金地金の精錬分割加工サービス【リファスタ】
上記のリファスタは金地金を精錬分割加工サービスしてくれるサイトとなっています。
分割加工サービスを受けた場合
・年間100gバー1本なら無税
・生前贈与での基礎控除110万円以内に収まる
などのメリットがありますのでオススメです。

以上が相続税についての説明になります。
相続税は10ヶ月以内に遺産分割協議書を添えて申告をし、現金で納税の必要があります。

財産なんてないから関係ないと何も対応しなければ、無申告加算税や延滞税、重加算税などの追徴課税を課せられる恐れもあります。

納税は「国民の三大義務」の1つですが、節税できるところは節税対策をしましょう。

終活で役に立つ相続税情報は以下の記事でまとめています。

各種控除や非課税枠、節税情報など詳しく解説していますので参考にしてみて下さい。

長くなりましたが、終活における遺産相続に関しての流れが以上になります。
色々大変で面倒だとは思いますが、相続対策をするしないでは大きく変わってきます。
ですが正直1人で全て行うのは難しいです。
「相続相談を誰にしますか?」というアンケートでは

image-24出典元:不動産相続の相談窓口

「誰に相談したら良いか分からない」という回答が6割近くという結果になっています。
遺産相続は法律が深く関わってきますので、専門家の中でも弁護士に相談することをオススメします。

ですが普段の生活で弁護士に相談する機会はほとんどありませんので、弁護士費用がどれだけ掛かるのか不安に感じる人も多いと思います。
ですのでここで軽く弁護士費用に関して説明します。

弁護士費用には一般的に成功報酬型と着手金型の2パターンがあります。
成功報酬型とは、相続した遺産の金額に対してのパーセンテージで支払う形になります。
着手金型とは、結果に関わらず依頼を受ける際に支払う形になります。

金額に関しては法律事務所によって変わってきますし、遺産の金額によっても変わってきますので、一概にどちらがいいとは言えません。

弁護士によく確認した上で依頼するのかどうか判断するのがいいでしょう。

もしお悩みの方がいましたら、当メディアで無料相談も行っていますので、下記の問い合わせフォームよりご連絡下さい。

遺産相続は法律が絡み色々と大変だからこそ、早い段階で対策するのがいいでしょう。

生前中に相続対策をするかしないかでは大きく差が出ます。

例えば、子や孫への教育資金であれば、1500万円までなら非課税になる特例などもあります。
対象期間は2021年3月31日までです。

他にも住宅費用の生前贈与であれば最大3000万円が非課税になるケースなどもあります。

こういう特例を上手く利用して節税するためにも相続対策は必要不可欠です。

 

葬儀

生前中に葬儀や埋葬、お墓選びなどの準備をしておくことも大切な終活の一つとなっています。

2018年の年間死亡者数は約137万人と年々増加しており、2040年には167万人に達するとみられています。

最近では都会での墓不足が問題になったりとニュースでも話題になっています。
この先2025年問題や2035年問題が控えていることを考えれば、葬儀の多様化は今後一層強まることになります。
遺族に負担を掛けないためにも生前中に葬儀の準備しておくことが大切です。

ここでは葬儀の意味や流れ、準備からマナーなど、葬儀に関しての知識をわかりやすくまとめました。
誰しもが通る道ですし、知っておいて損はありませんので是非覚えておきましょう。

 

葬儀とは?

hatena

葬儀といえばほとんどの方が葬式を思い浮かべると思います。
ですがこの「葬儀」という言葉には2つの意味があります。

宗教儀式」と「葬送儀礼」の2つです。

宗教儀式
宗教儀式の意味合いがある葬儀とは、火葬の前後に営まれる故人を偲び見送るための儀式となります。
一般的に「葬式」と呼ばれているものです。

日本では仏式が多いですが、神道やキリスト教など宗教によって葬儀は違ってきます。
そして葬儀には宗教的な役割以外にも通夜などの心理的役割、埋葬などの物理的役割など色んな役割があります。
それがもう1の意味である「葬送儀礼」です。

葬送儀礼
葬送儀礼の意味合いがある葬儀とは、看取りから葬式や火葬、納骨から四十九日に至るまでの一連の儀式の総となります。

昔は葬送儀礼は地域全体で故人を弔っていましたが、現代では家族主体に変化し、埋葬方法や供養の形なども多種多様になっています。

そして葬儀は遺族が死者を弔うために行う儀式という一面が強かったですが、終活が急速に広まってる昨今では、「自分らしい最後を迎えるための儀式」と考える方も多くなってきました。
ですので自分に合った葬儀、自分らしい葬儀ができるように生前中に準備しておきましょう。

 

葬儀の流れ

ここでは葬送儀礼の意味合いである葬儀の流れに関して説明します。
わかりやすくイメージできるように各種手続きなどに関しては省き、一般的な仏教形式の葬儀の流れを書いています。
地域や宗教、宗派によって葬儀は変わってきますが、下の流れを把握することで参考にしてみて下さい。

危篤

看取り

ご臨終

葬儀社へ連絡

エンゼルケア

搬送

お参り

葬儀社との打ち合わせ

死亡通知

エンバーミング

納棺

通夜

葬式

出棺

火葬

収骨

精進落とし

初七日法要

葬儀費用の清算

挨拶回り

香典返し

納骨

四十九日忌法要

遺品整理

死後の手続き

年忌法事

一般的な葬儀の流れは上記のようになっています。
それでは簡単に1つずつ説明していきます。

 

看取り

看取り(みとり)とは、病人のそばで死期を迎えるまで見守り、世話や看病をすることです。

厳密的な看取りの定義は、無理な延命治療は行わずに、自然の過程の中で死期を迎えるのを見守るという意味合いとなっています。

現代の日本では約75%の方が病院で亡くられています。

ですが上記の厚生労働省の資料にあるように、昨今では病院での死亡数は減少傾向にあります。

そして「治る見込みがない病気になった場合、どこで最期を迎えたいか」という内閣府の意識調査では

約55%の方が自宅と回答した結果になっています。
2015年の介護保険法の改正で、在宅医療の仕組みが制度化されたこともあり、在宅での看取りをするケースも今後増加することが考えられます。
以上のことからも看取りの知識があれば役に立つと思います。

「看取り」とよく間違われるターミナルケアや緩和ケア、終末期ケア、ホスピスとの違い
老人ホームでの看取りや在宅での看取り
胃ろうなどの延命治療との関係性などの詳細は下記の記事でまとめました。

終活は自分らしい最後を迎えるための活動ですが、自分だけじゃなく家族にもそういう最後を迎えてもらうように看取りは大切なことなので参考にしてみて下さい。

葬儀社へ連絡

病院で亡くなった場合、遺体をそのまま安置しておくことはできません。
一般的に2時間以内には搬送しなければなりませんので、まずは葬儀社へ連絡し遺体を安置場所へ搬送してもらう必要があります。

いい葬儀
「いい葬儀」は自の近くにあり、人数と予算に合わせて対応できる葬儀社を、無料で紹介してくれる業界最大手のサイトです。
取扱い葬儀社数No.1で24時間365日即日対応してくれますので、どの葬儀社にするかお困りの時はオススメです。

病院の死亡診断書の受け取りや、埋火葬許可申請の手続きなども代行してくれる葬儀社もあります。
葬儀の流れが分からなくても葬儀社の方に質問すれば大体教えてもらえます。

ですが終活の一つとして、どの葬儀社にするのか生前中に決めておくのがいいでしょう。
大切な人が亡くなったことで傷心してる時にどの葬儀社がいいのか調べるのは難しいからです。

どの葬儀社に依頼するかで費用も内容も変わってきますので、できるだけ予算や希望に応えてくれる葬儀社を選べるよう複数見積もりを取ったりするのが良いでしょう。

 

エンゼルケア

エンゼルケアとは、清拭や湯灌などで遺体を清め、遺体を身繕いしたり化粧することで身なりを整える死後のケアのことです。

清拭(せいしき)とは、タオルで身体を綺麗に拭いてあげることです。
主に看護師さんが行う処置になります。

湯灌(ゆかん)とは、遺体を入浴させて綺麗にしてあげることです。
主に納棺師や葬儀社に依頼して行ってもらう処置になります。

このエンゼルケアは病院で亡くなった時に看護師さんが行う処置で、排泄物の流出などによる汚染や感染を防ぐ目的で行われていた処置でした。

ですが映画「おくりびと」の影響もあり、納棺師などのエンゼルケアを専門に行う企業も近年増えてきました。

この「おくりびと」は日本映画として初めてアカデミー賞外国語映画賞を受賞した映画であり、終活を行うにあたってオススメの映画となっております。

主人公である本木雅弘さんが納棺師として仕事や人間関係の葛藤を描いた内容で、死生観や今後の在り方を考える機会になると思います。

終活は人生をより素敵な終わりにするための前向きな活動ですが、遺族に取っても「死」が新たな旅の始まりだと思える映画です。
「死」に対する負のイメージを払拭してくれ、生死への敬意を抱ける素晴らしい作品となっています。
是非この機会に観てみて下さい。

そして「おくりびと」を観たことがある方にオススメなのが「納棺夫日記」です。
「納棺夫日記」は、「おくりびと」が制作される元となった著書になります。

主演の本木雅弘さんが「納棺夫日記」を読み感銘を受けたことから、直接著者の青木新門さんに直談判したことで映画化の許可を得ました。

生死をより深く考えさせられる一冊になっていますので、是非こちらも読んでみて下さい。

エンゼルケアに関しては賛否両論ありますが、汚染や感染を防ぐ目的だけじゃなく、亡くなった遺族が最後までその人らしい姿で他界して欲しいという気持ちからも行われています。

そういう意味合いからエンゼルケアには、エンゼルメイク(死化粧)も施されたりします。
このエンゼルメイクはグリーフケアの側面もあり、親しい人との死別の悲しみから少しでも立ち直れるように癒してくれる意味合いもあります。

エンゼルケアは、看護師や納棺師などの専門の人が行いますが、下のようにエンゼルケアセットも販売されています。

エンゼルケアは「おくりびと」の影響で広く知られる言葉にはなりましたが、詳しい内容は分からない方が多いと思います。
下の記事ではエンゼルケアの手順や金額、清拭や湯灌、グリーフケアなど詳しくまとめました。

 

エンゼルケアは、公立病院では無料で対応してくれる病院もありますが、私立病院では10万円も請求される病院もあります。
適正金額が決まっていないことや、前もって説明する病院が少ないことからも注意しましょう。

 

搬送

搬送では、指定した場所に葬儀社の方が霊柩車または寝台車で運んでくれます。
遺体の安置場所は自宅か、霊安室、斎場や火葬場の安置所になります。
一般的には通夜や葬式を行う施設の安置室を利用することが多いです。

通夜や葬式を行う施設の安置室であれば葬儀社の方が全て対応してくれます。
もし自宅に搬送する場合は安置する場所を綺麗にして布団を用意しましょう。

また、自宅に神棚がある場合は「神棚封じ」をするようにしましょう。
神棚封じとは、神棚に白の半紙を正面を隠すように貼って封印することです。

神棚封じはいつまで封印しておけばいいかですが、一般的には忌明けまでの50日間とされています。
その期間中はお供えや礼拝などもせず、神棚には触れないようにしましょう。

それで自宅に安置する場合ですが、遺体の安置する向きには気を付けて下さい。

・仏式(仏教)の場合は北枕か西枕。
・神道(神式、神道式)の場合は西枕か東枕。
・キリスト教(キリスト教式)の場合は決まりはありませんが一般的には北枕

となります。

そして遺体の搬送は国から許可された運送業者しか行えませんが、身内の遺体であれば自家用車で搬送することはできます。
ですが安全性を考慮して専門業者に依頼した方がいいでしょう。

遺体搬送費用は葬儀社や距離によって変わってきます。
一概にいくらとは書けませんが目安は10kmで1万円~2万円で、10kmごとに3000円~5000円が加算される料金体制が多いです。

遺体搬送の依頼をする前に必ず料金を確認した上で手続きを進めるようにしましょう。

もし葬儀社への依頼が搬送だけの場合は必ずその旨を先に伝えるようにして下さい。
後々トラブルの原因になる可能性もありますので、葬儀は別の会社に依頼する場合は明確にしておきましょう。

 

枕飾り

遺体を安置場所まで搬送した後は、ご冥福を祈るための環境が必要になってきます。
まずそのために最初に用意するのが「枕飾り」です。

「枕飾り」とは、通夜が行われるまでの間、安置した遺体の枕元に置く供物台や飾りなどの簡易的な小さい祭壇のことです。
「仮祭壇」と呼ばれることもあります。

枕飾りは、通夜の前に弔問に駆けつけてくれた方が礼拝することができるように用意します。

他にも宗教的には、故人がこの世に未練なく、あの世へ安心して成仏してもらうための準備という意味合いがあります。

具体的には仏式の場合は三具足と呼ばれる「花立・燭台・香炉」の三つの仏具や、「水・洗米・塩・お神酒」などのお供え物を、白い布をかけた小さな机や白木の台に設置します。

設置場所は花立は左手奥、燭台は右手奥、香炉は手前中央
枕飾りの花は「一本花」と呼ばれる方式で、「しきみ」という花を1本だけ生けるというのが一般的です。
なので「一本樒」といわれることもあります。

仏教と関わりが深いことから葬儀には用いられる樒ですが、榊(さかき)と見た目が似てることからもよく間違われます。

この違いや一本花の意味、ラッピング方法などは下記事で詳しくまとめましたので参考にしてみて下さい。

 

それで枕飾りに関してはあくまでこれは一般的な仏式の場合であり、宗教や宗派、地域によって変わってきます。
例えば仏式でも浄土真宗の場合だと、水や鈴、枕飯は飾らないのが一般的だったりします。

あと枕飾りの費用ですが、葬儀社などでレンタルせずに自身で用意する場合は、1~5万円ぐらいとなっています。

 

枕飾りの具体的なことに関しては下記の記事でまとめています。
神道やキリスト教の枕飾り、枕飯や一膳飯、枕団子のお供えの仕方や、線香やロウソクの火を納棺するまで絶やさないようにする注意点など参考にして下さい。

 

昨今では葬儀社が用意してくれることが多いですが、予め確認しておくのがいいでしょう。

 

枕経

枕飾りを用意し終わった後は「枕経」をしてもらうことになります。

「枕経」とは、僧侶に枕元で読経をしてもらう仏式のことです。
別名「枕勤め」や「臨終勤行(りんじゅうごんぎょう)」とも呼ばれています。
枕経は故人が安らかに旅立てるように冥福を祈ることで、故人になって最初に行われる仏事となっております。
枕経に立ち会うのは一般的に遺族のみで、枕経にかかる時間は大体30分ぐらいです。

この枕経ですが宗派によって色々と違いがあります
真言宗であれば不動明王の掛け軸を掛けるのが慣わしだったり、曹洞宗であれば枕飾りに四華花を供えたりします。
他にも日蓮正宗は枕元に導師本尊を掲げ読経の途中で焼香をしたり、浄土宗では「発願文」という枕経のための言葉もあったりします。

ですが神道やキリスト教には枕経は行われません。

そして枕経を行う際の服装ですが、遺族は喪服を着る必要はないので平服でも大丈夫です。
ですが平服は地味な服を選び、数珠は用意しておくのが最低限のマナーとなっています。

あとは香典やお布施です。
香典もお布施も枕経のみ単独の場合で用意する必要はありません。
これは香典やお布施は、通夜や葬式などの葬儀全体的に対して1度渡すのが一般的だからです。

ですので枕経の際に必要なのは、僧侶が自家用車で来られた場合のみ別途で車代を5000円~1万円程度用意するようにしましょう。

もし枕経と葬式で依頼する寺院が違う場合は、お布施が必要になってきます。

枕経のお布施の相場や服装、マナーから手順の流れ、宗派の違いまで下記の記事で詳しくまとめてますので参考にしてみて下さい。

 

昨今では葬儀の簡略化の影響もあり、通夜に行う読経を枕経とすることで省略するケースが増えてきています。

ですが家族の希望や地域の風習によって枕経を行うことも考えられますので、前もって葬儀会社に確認しておきましょう。

 

戒名

次に枕経が終わると僧侶から「戒名」を授かります。

「戒名(かいみょう)」とは、仏教において戒律を守り、仏弟子になった証として新たに与えられる二文字の名前のことです。
一般的に位牌に、亡くなった日付と名前、年齢と共に刻まれます。
浄土真宗では「法名(ほうみょう)」、日蓮宗では「法号(ほうごう)」と呼ばれています。

戒名の本来の意味は生前戒名、いわゆる出家のために生前に授かるものでした。
ですが現在では、仏門に入らず亡くなる方が増えたことから、死後に戒名を授けることで仏弟子として弔うようになりました。
これを曹洞宗の「没後作僧(もつごさそう)」という考えです。

なぜ仏門に入らないといけないのかと疑問に感じる人も多いと思いますが、理由は日本で行われる葬儀の90%以上が仏式葬儀だからです。
仏教の教えの元で行われる葬儀だからこそ、戒名を授け故人を供養することであの世へお見送りしようという考えです。

これだけ日本では仏式葬儀が行われていますが、現在の日本人は自分の宗教や宗派を意識する人は少ないように感じます。

この機会に三大宗教の1つである仏教とは何か勉強してみるのはどうでしょうか?
池上彰さんの著書「池上彰と考える、仏教って何ですか?」では、仏教に関する疑問を分かりやすく解説してくれています。

戒名の意味に関しても解説してくれていますのでオススメです。

それでここで注意が必要なのがこの戒名が度々トラブルの原因となっていることです。
理由は戒名料が高額だからです。
これは全日本仏協会でも取り上げられました。

戒名料は統一されておらず、はっきりと明示されていないことから寺院の言い値となっています。
そのため戒名料は10万円~1000万円と寺院や戒名のランクによって金額が大きく変わってきます。
戒名料の一般的な平均額も40万円前後が相場と、非常に高額なことからも終活の一部として前もって考えていた方がいいでしょう。

戒名料の費用を抑える対策方法としてはいくつかあります。

まずは戒名料が定額で予め決まった費用の僧侶に依頼することです。

お坊さん便
上記のお坊さん便では、お布施や戒名料の費用が一律で決まっており、追加費用が一切ありませんので安心して依頼することができます。
日本全国で仏教の主要7宗派を手配可能となっていますのでオススメです。

他の対策方法だと、戒名を自分でつけるという方法もあります。
戒名は僧侶から授からなければならないと法律で決まっているわけではありません。
ですので実際に自分で戒名をつける人も近年増えてきています。

もし自分で戒名をつけることを考える場合は、ちゃんとしたルールを守る必要があります。

島田裕巳さんの著書「戒名は、自分で決める」では、戒名のつけ方だけじゃなく戒名とは何かまで詳しく解説してくれています。
自分でつけることを考えの人にはオススメです。

あとはそもそも戒名は必要ないという考えもあります。
2013年に亡くなった三國連太郎さんは、戒名や葬儀、お墓は不要で散骨するように息子の佐藤浩市さんに言い遺したそうです。
そして実際に位牌には「三國連太郎之霊位」と刻まれ戒名はありませんでした。
他にも平幹二朗さんや白洲次郎さん夫妻も戒名をつけませんでした。

現代は価値観の多様化によって必ずしもお墓に入らなければならないと考える人も減ってくるかもしれません。

これ以外にも生前戒名したり、債務控除を受けて相続納税額を節税するなどで対策方法はあります。

ですが全てにおいて菩提寺がある場合は変わってきます。
菩提寺とは、先祖代々のお墓がある寺院のことです。
菩提寺にあるお墓に入る場合は菩提寺のルールに従わなければなりません。

戒名の値段や構造、種類、ランクから付け方まで詳しい内容は下記事でまとめました。

戒名は必要かどうかの判断や終活の一部として参考にしてみて下さい。

 

打ち合わせ

枕経が終わり、お参りした後は葬儀社と日時やプランなどを打ち合わせすることになります。

遺書などで故人が希望している葬儀があれば葬儀社に伝えるようにしましょう。

逆に終活として遺族に自分が希望する葬儀を遺書やエンディングノートに遺しておくことをオススメします。

葬儀には大変費用が掛かります。
ですが遺族も初めての経験から葬儀社に言われるがままに豪華な葬儀にしてしまい、必要以上に費用を請求されるケースもあります。

ですから遺族の負担を軽減するためにも生前中に自分の葬儀の希望を伝えておきましょう。

 

死亡通知

葬儀社との打ち合わせが終わった後は、親戚や故人の友人や同僚に死亡通知状を送らなければなりません。

いわゆる「訃報」です。

訃報(ふほう)とは、誰か人が亡くなったというお知らせのことです。

葬儀社との打ち合わせで葬儀の日取りや場所が決まったら、葬儀に参列して欲しい方に死亡通知状を送ることで葬儀の詳細を伝える必要があります。

当然この死亡通知は遺族が送ることになりますが、故人の交友関係や同僚など、誰に送ればいいのか遺族は分かりません。

だから終活の一環として、死亡通知状を送って欲しいリストをエンディングノートに記載しておきましょう。
そうすることで遺族の負担は軽減されますし、友人が葬儀に参列できなかったというトラブルも避けることができます。

同時に葬儀だけじゃなく、四十九日や一周忌などの法要に関してもリスト化しておくのがいいでしょう。

葬儀でしなければならないことは他にもたくさんあり、遺族は悲しみを堪えながらも行わなければなりません。
生前中にその負担を少しでも減らしてあげることが終活の意義といえるでしょう。

それで死亡通知で伝える内容は以下のポイントを押させておきましょう。

・故人との関係性
・故人の氏名
・故人の年齢
・死亡日時
・死因
・葬儀日時
・日付
・喪主の氏名
・差出人の住所
・生前中の親しい付き合いに対してのお礼

一例としては以下のような形となります。

 

上記の死亡通知は葬儀への参列をお願いする場合の文例となります。

そして死亡通知の方法は以下の方法があります。

・電話
・メール
・FAX
・手紙
・はがき
・電報
・新聞広告

死亡通知はできるだけ早く通知する必要があり、昔は電報や新聞広告などで身内に不幸があったことを知らせていました。
ですが最近では電話やはがきで通知することが多くなりました。

メールやFAXだと早く通知することはできますが、相手側が気づかなかったり、軽い印象を与えてしまったりとデメリットもあります。
ですので死亡通知は電話かはがきで伝えられるのが一般的です。

上記のようなはがきに逝去された月日や年齢など故人の情報を伝え、サンプルを送ってもらいます。
確認して問題がなければ印刷してもらいポストに投函する形です。

今回の死亡通知の内容は葬儀前のものです。

死亡通知状は出す時期や葬儀の種類によって内容は変わってきます。
葬儀前であれば葬儀の日時や場所を知らせますが、家族葬であれば葬儀後に葬儀を済ませたことを知らせます。
どちらにしても死亡通知状に書く内容や文面は相手側を気遣うものにしなければなりません。

具体的な内容の違いや詳しい書き方は文例を出してわかりやすく下記の記事で説明しています。

死亡通知のはがきのデザインやテンプレート、アプリなどもありますので役に立つと思います。
他にも句読点はつけない、宗派を記載するなどのマナーや注意点なども含めて参考にしてみて下さい。

それとよく死亡通知状と混同されがちなのが「喪中はがき」です。

喪中はがきとは、喪中のため年賀状の交換を辞退する旨を伝える挨拶状のことです。
別名「年賀欠礼状(ねんがけつれいじょう)」ともいいます。

死亡通知と同じように身内に不幸があった際に出すものですが、意味合いや出す時期など根本的に違います。

死亡通知は身内が亡くなったことを伝えるためのものですが、喪中はがきは新年の挨拶ができないことを詫びるものです。

喪中は、身内の不幸を悲しみ受け入れ、乗り越える期間なので、新年を喜ぶ挨拶はできないことを伝えるために「喪中はがき」を送ります。
ですので喪中はがきはいつ出すかが重要であり、新年を迎える前である「12月上旬」までには遅くても相手側に届くようにする必要があります。

喪中はがきを出す際は余裕を持って10月中には準備に取り掛かり、11月中に出すのがいいでしょう。

喪中はがき印刷の専門店【おたより本舗】
上記のおたより本舗はネットでの受注件数が全国第1位の喪中はがき印刷の専門サイトです。
送料や宛名印刷が無料で簡単に注文ができるのでオススメです。
9月から注文できますので、喪中はがきをお考えの方はご利用してみて下さい。

そして他にも喪中はがき無料テンプレートや例文、続柄の書き方など下記の記事でまとめました。

郵便局での注文や販売しているデザイン、種類、価格なども書いてありますので参考にしてみて下さい。

 

弔問

弔問(ちょうもん)とは、遺族のもとを訪問してお悔やみの言葉を述べることです。

死亡通知状を出すと近親者や親しい間柄の方が弔問に訪れることもありますので、こちらも覚えておきたいポイントになります。

弔問の詳しい手順やマナー、服装や手土産、香典など下記事でまとめています。

弔問の挨拶や辞退した場合など、わかりやすく説明していますので参考にしてみて下さい。

また、弔問と似た言葉で弔電(ちょうでん)があります。
弔電とは、お悔やみの言葉を伝える電報のことです。

弔電の詳しい電話申し込みのやり方や郵便局での送り方など下記事でまとめています。

宛名や文例、マナーなどもなども書いてありますので参考にしてみて下さい。

 

まとめ

matome

「終活とは何か?」を中心に紹介してきました。

・考えるべきこと
・やるべきこと

色々とあり大変だなと思った方も多いでしょう。

全てのことを考え、生前のうちに色々と済ませておくに越したことはありません。
ですが、終活とは一番初めに紹介したように

”人生をより素敵な終わりにするための前向きな活動”

となります。
ですから無理に全てをこなすことはありません。

できる範囲で生前の整理をして、後は家族が困らないようにエンディングノートや遺言に残すという方法もあります。

一番の目的は有意義な人生を過ごし、素敵な終わりにすることです。
そのためにもご自身にあった終活を行うようにしましょう。

ちなみに「終活」という言葉が嫌い。
終わりの活動ってなんだよ。
こんな風に思う方がいましたら、下の記事も読んでみてください。

視点を変えて別の言い方を考えてみました。

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