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供花を手配するとき、いちばん迷うのが「名札に何と書くか」です。
祭壇の両脇に並ぶ花に添えられた、あの縦長の札。正式には芳名名札(ほうめいなふだ)といいます。個人で贈るのか、親族としてまとめるのか、会社名義か、複数人の連名か——立場によって書き方が変わり、間違えると関係者に気を遣わせてしまいます。
この記事では、立場別の記入例を実際の札の形で並べたうえで、読み方・相場・手配の期限・並べ方の順序まで整理します。
先に結論だけ
- 読み方は「きょうか」が一般的。「くげ」は仏前に供える花を指す仏教語としての読み方です
- 名札には「贈り主が誰か」だけを書きます。「御供」などの表書きは不要です
- 親族なら「親族一同」「孫一同」、会社なら社名+役職+氏名
- 連名は3名まで。4名以上は「◯◯一同」にまとめます
- 相場は1基15,000〜20,000円、1対30,000〜40,000円(編集部がまとめた目安)
- 手配は葬儀社経由が最も確実。通夜の開始2〜3時間前までに
目次
- 供花とは — 「きょうか」と「くげ」の違い
- 供花・供物・枕花・花輪の違い【一覧表】
- 芳名名札(立て札)とは何か
- 名札の基本の書き方
- 親族が贈る場合の記入例
- 会社・職場から贈る場合の記入例
- 連名で贈る場合の記入例
- 友人・その他の記入例
- 名札で間違えやすい点
- 供花の種類と宗教別の違い【比較表】
- 供花の相場【一覧表】
- 手配のしかたと期限
- 葬儀社以外に頼むとどうなるか
- 供花の並べ方(順序)
- 供花を辞退されたとき
- 供花のお返しは必要か
- 「お花代」という選択
- 英語での表現
- よくある質問
- まとめ
供花とは — 「きょうか」と「くげ」の違い
供花は、故人に供える花のことです。祭壇の両脇や式場の周囲に飾られ、贈り主の名前を記した名札が添えられます。
| 読み方 | どんな場面で使うか |
|---|---|
| きょうか | 最も一般的な読み方。葬儀社・花店・案内状など、実務の場面ではこちらが使われます |
| くげ | 仏教で仏前に供える花を指すときの読み方。寺院や仏教の文脈で使われます |
| そなえばな | 訓読み。日常の会話で使われることがあります |
どちらで読んでも間違いではありません
葬儀社に電話するときは「きょうかをお願いしたいのですが」で確実に通じます。「くげ」と言っても意味は通りますが、実務では「きょうか」が圧倒的に多く使われています。
供花・供物・枕花・花輪の違い【一覧表】
| 供花(きょうか) | 供物(くもつ) | 枕花(まくらばな) | 花輪(はなわ) | |
|---|---|---|---|---|
| 何を贈るか | 祭壇に飾る花 | 果物・缶詰・線香など | 安置された枕元に置く花 | 屋外に立てる輪状の造花 |
| いつまでに | 通夜の開始2〜3時間前 | 同左 | 訃報を受けてすぐ | 通夜の前日〜当日朝 |
| 贈り先 | 式場 | 式場 | ご遺体を安置した自宅・施設 | 式場の入口 |
| 相場 | 15,000〜20,000円/基 | 10,000〜15,000円 | 5,000〜20,000円 | 10,000〜20,000円/基 |
| 名札 | 付ける | 付ける | 付けないことも多い | 付ける |
| 誰が贈るか | 親族・会社・友人 | 親族・親しい方 | ごく近しい人のみ | 会社・団体が多い |
| 近年の傾向 | 最も一般的 | 供花に統一する式場が増加 | 家族葬では控えることも | 都市部では減少。設置場所の制約から |
※ 相場は編集部が公開情報をもとにまとめた目安です。地域・式場・花店によって異なります。
枕花については枕花を持参するときの服装・マナー、枕元に飾る一本花との違いは一輪花・一本花・枕花の違いとは?で解説しています。
芳名名札(立て札)とは何か
芳名名札は、供花に添えて「誰が贈ったか」を示すための札です。参列者はこれを見て、故人と関わりのあった方々を知ります。遺族にとっては、後日お礼を伝えるための記録にもなります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 別の呼び名 | 立て札、名札、木札 |
| 書く向き | 縦書きが基本 |
| 書く内容 | 贈り主の名前のみ |
| 書かないもの | 「御供」「供花」などの表書き、故人の名前、住所、電話番号 |
| 誰が作るか | 葬儀社または花店。依頼時に口頭または書面で伝えます |
| 文字数の目安 | 札の幅に収まる範囲。長い場合は文字が小さくなります |
「御供」と書く必要はありません
お供え物の「のし」とは違い、芳名名札には表書きを書きません。花そのものが供物であることは明らかなので、贈り主の名前だけで十分です。式場によっては「御供」と入れることもありますが、これは葬儀社の様式によるもので、贈り主が指定する必要はありません。
名札の基本の書き方
- 縦書きで、贈り主の名前のみを書きます
- 会社名は略さない——「(株)」ではなく「株式会社」と正式名称で
- 役職は氏名の前に入れます
- 肩書きが長い場合は省略してよい——札に収まる範囲で
- ふりがなは不要——ただし読み間違えられそうな姓なら伝えておくと安心
- 敬称は付けない——自分の名前に「様」は不要です
- 3名を超える連名は「一同」にまとめる
- 電話で伝えるときは、必ず漢字を確認してもらう——「サイトウ」の字違いは頻出です
親族が贈る場合の記入例
親族の場合、まとめるか個別にするかを先に決めます。人数が多い場合は「一同」でまとめるのが一般的です。
記入例1:親族全体でまとめる
最もよく使われる形。誰がいくら出したかを表に出さずに済みます
記入例2:子どもたちでまとめる
「子一同」と書くこともあります
記入例3:孫たちでまとめる
孫が複数いる場合の定番。名前を並べるより収まりがよくなります
記入例4:個人で贈る(続柄を入れる)
続柄を入れると参列者に関係が伝わります。省いて氏名だけでも構いません
記入例5:故人と姓が違う場合(嫁いだ娘など)
姓が違っても続柄を入れれば関係が分かります
| 立場 | よく使われる書き方 |
|---|---|
| 親族全体 | 親族一同 |
| 子ども全員 | 子供一同/子一同 |
| 孫全員 | 孫一同 |
| ひ孫を含む | 孫一同/曾孫一同 |
| 兄弟姉妹 | 兄弟一同/兄弟姉妹一同 |
| おい・めい | 甥姪一同 |
| 個人(長男) | 長男 山田一郎 |
| 個人(次女) | 次女 佐藤花子 |
| 夫婦で | 山田一郎・美智子 |
| 家族単位で | 山田一郎 家族一同 |
親族の供花は喪主が取りまとめるのが確実
親族それぞれが個別に手配すると、同じ花店に別々の注文が入って統一感がなくなる、名札の書き方がばらつくといったことが起きます。喪主または葬儀社が窓口となって取りまとめるのがスムーズです。費用は後日、精算します。
会社・職場から贈る場合の記入例
記入例6:会社として贈る(代表者名を入れる)
代表取締役 山 田 太 郎
最も一般的な形。「(株)」と略さず「株式会社」と書きます
記入例7:会社名のみ
社名だけでも問題ありません。取引先として贈る場合に多い形
記入例8:部署から贈る
営 業 部 一 同
同僚が亡くなった場合、または同僚の家族が亡くなった場合の定番
記入例9:有志で贈る
有 志 一 同
部署全体ではなく、賛同した人だけで出す場合
| 状況 | 書き方 | 備考 |
|---|---|---|
| 会社の代表として | 株式会社◯◯ 代表取締役 山田太郎 | 取引先の葬儀に多い |
| 会社名のみ | 株式会社◯◯ | — |
| 支店・営業所から | 株式会社◯◯ ◯◯支店 | — |
| 部署から | 株式会社◯◯ 営業部一同 | — |
| 賛同者のみ | 株式会社◯◯ 有志一同 | — |
| 役員一同 | 株式会社◯◯ 役員一同 | — |
| 組合・団体 | ◯◯労働組合 | 正式名称で |
| 取引先グループ | ◯◯協力会一同 | — |
会社から贈る前に確認すること
- 喪主が供花を受け付けているか——辞退されている場合があります
- 社内の慶弔規定——金額・名義が定められていることが多い
- 他部署と重複していないか——同じ会社から複数届くと祭壇が偏ります
- 社名の正式表記——「ヶ」「ケ」、旧字体などの表記ゆれに注意
連名で贈る場合の記入例
記入例10:3名の連名
佐 藤 次 郎
鈴 木 三 郎
3名までは並べて書けます。右から目上の順(縦書きなので右が最上位)
記入例11:4名以上(一同でまとめる)
同 級 生 一 同
4名以上は「一同」に。誰が入っているかは別紙で遺族に伝えると親切です
記入例12:夫婦連名
夫の姓名+妻の名前。姓を繰り返す必要はありません
| 人数 | 書き方 | 順序 |
|---|---|---|
| 2名 | 並べて書く | 右が上位。年長者・役職が上の方を右に |
| 3名 | 並べて書く | |
| 4名以上 | 「◯◯一同」にまとめる | — |
| 夫婦 | 夫の姓名+妻の名前 | — |
| 会社の複数名 | 社名+「有志一同」 | — |
| 友人グループ | 「友人一同」「◯◯会一同」 | — |
「一同」にした場合、誰が出したか遺族に伝わりません
遺族はお礼をしたくても、誰が出してくれたのか分からなくなります。参加者の氏名を書いた紙を添えて渡すか、代表者から遺族に一報を入れておくと丁寧です。
友人・その他の記入例
| 贈り主 | 書き方の例 |
|---|---|
| 友人個人 | 山田一郎 |
| 友人グループ | 友人一同 |
| 学生時代の同級生 | ◯◯高等学校 同級生一同 |
| 趣味の仲間 | ◯◯会一同/◯◯クラブ一同 |
| ご近所 | ◯◯町内会 |
| 元同僚 | 元 株式会社◯◯ 有志一同 |
| 習い事の先生 | ◯◯教室 ◯◯ |
| 取引先個人 | 株式会社◯◯ 山田太郎 |
名札で間違えやすい点
| 間違い | 正しくは | 理由 |
|---|---|---|
| 「(株)◯◯」と略す | 「株式会社◯◯」 | 弔いの場では正式名称を使います |
| 自分の名前に「様」を付ける | 敬称は付けない | 自分に敬称は使いません |
| 「御供」と書く | 贈り主の名前のみ | 供花に表書きは不要です |
| 故人の名前を書く | 書かない | 名札は「誰から」を示すものです |
| 4名以上を並べる | 「一同」にまとめる | 札に収まらず、文字が小さくなります |
| 横書きにする | 縦書き | — |
| 住所・電話番号を入れる | 入れない | 参列者に見えるものです |
| 肩書きを全部書く | 収まる範囲に省略 | 長すぎると読めなくなります |
| 電話で名前を伝えて確認しない | 必ず漢字を確認 | 斉藤・齊藤・斎藤・齋藤の取り違えは頻出です |
供花の種類と宗教別の違い【比較表】
| 仏式 | 神式 | キリスト教式 | |
|---|---|---|---|
| 形 | スタンド花・籠花(アレンジメント) | スタンド花・籠花 | 籠花(アレンジメント) |
| 主な花 | 白菊・輪菊・小菊・百合・カーネーション | 白菊・百合・榊 | 百合・カーネーション・カスミソウなどの洋花 |
| 菊を使うか | 使う | 使う | 使わないのが一般的 |
| 色 | 白が基本。四十九日以降は淡い色も | 白が基本 | 白が基本 |
| 贈り先 | 式場 | 式場 | 教会ではなく自宅へ贈ることが多い |
| 名札 | 付ける | 付ける | 付けないことが多い |
| 注意点 | とげのある花は避ける | 造花・派手な色は避ける | スタンド花は式場に合わないことがある |
キリスト教式は事前確認が必須
キリスト教式では、教会が供花を受け付けていないことがあります。また名札を付けない習慣もあります。贈る前に、必ず喪主または葬儀社に「供花を贈ってよいか」「贈り先はどこか」を確認してください。
供花の相場【一覧表】
| 贈り主 | 相場の目安 | 基数 |
|---|---|---|
| 親族(子・兄弟姉妹) | 15,000〜30,000円 | 1基または1対 |
| 親族(孫・おい・めい) | 10,000〜20,000円 | 1基(「一同」でまとめることが多い) |
| 友人・知人 | 10,000〜20,000円 | 1基 |
| 友人グループ | 15,000〜30,000円 | 1基または1対 |
| 会社(取引先) | 15,000〜30,000円 | 1基または1対 |
| 会社(社員の家族) | 15,000〜20,000円 | 1基 |
| ご近所・町内会 | 10,000〜15,000円 | 1基 |
※ 編集部が公開情報をもとにまとめた目安です。地域・式場の規模・花店によって異なります。式場によって供花の規格が決まっている場合、その金額に合わせることになります。
「1基」と「1対」の違い
- 1基(いっき)=スタンド花1つ。祭壇の片側に置きます
- 1対(いっつい)=2つセット。祭壇の左右に対で置きます。金額は1基の2倍
近年は1基で贈るのが主流です。式場が狭い場合や、供花の数が多い場合は1基のほうが収まりがよくなります。
手配のしかたと期限
- 訃報の連絡先を確認する——葬儀社名・式場名・通夜の日時を押さえます
- 供花を受け付けているか確認する——「供花・供物を辞退」と書かれていないか。不明なら葬儀社へ電話します
- 葬儀を担当する葬儀社に電話する——「◯月◯日の◯◯家の葬儀に供花をお願いしたい」と伝えます
- 金額と種類を決める——式場の規格に沿った選択肢を案内してもらえます
- 名札の記載を伝える——必ず漢字を確認してもらいます。ファクスやメールで送れるとより確実
- 支払い方法を確認する——後日振込、当日精算、カードなど
- 通夜の開始2〜3時間前までに届くよう手配——遅れると祭壇に飾れないことがあります
| 場面 | 期限の目安 |
|---|---|
| 通夜に間に合わせる | 通夜開始の2〜3時間前まで |
| 葬儀・告別式のみに贈る | 前日または当日の朝まで |
| 訃報を後で知った場合 | 後日、自宅へアレンジメントを贈る |
| 四十九日法要に贈る | 法要の前日までに施主宅または会場へ |
締切は式場の設営時間で決まります
供花は祭壇の設営が終わるまでに届いていなければ飾れません。式場によっては通夜の3時間前が締切になることもあります。訃報を受けたら、まず葬儀社に電話して締切を確認するのが確実です。
葬儀社以外に頼むとどうなるか
葬儀社に頼む(推奨)
- 式場の規格・サイズに合う
- 他の供花と統一感が出る
- 設営時間に確実に間に合う
- 名札の様式が揃う
- 並べる順序も配慮してもらえる
- 支払いがまとめられる
花店・通販に頼む
- 費用を抑えられることがある
- デザインの自由度が高い
- 式場に持ち込めない場合がある
- サイズが合わず飾れないことも
- 名札の様式が他と揃わない
- 配送遅延の危険
持ち込みは事前確認を
式場によっては外部からの供花の持ち込みを断っていることがあります。花店に頼む場合は、必ず先に葬儀社へ「他店からの供花を受け付けているか」を確認してください。届いてから飾れないと分かるのが、最も避けたい事態です。
供花の並べ方(順序)
供花は、祭壇に近いほど上位という原則で並べられます。並べるのは葬儀社の役割なので、贈る側が気にする必要はありませんが、知っておくと理解が深まります。
祭壇に向かって見たときの配置
祭壇に近い順に1→2→3→4。左右では向かって右が上位とされ、右→左→右→左の順に並べます
| 順位 | 贈り主 |
|---|---|
| 1 | 喪主・故人の配偶者・子 |
| 2 | 故人の兄弟姉妹・孫などの親族 |
| 3 | 勤務先・取引先などの会社関係 |
| 4 | 友人・知人・団体 |
| 5 | 近隣・その他 |
並び順でもめることがあります
会社関係の供花では、「取引先のどちらを上位に置くか」が問題になることがあります。判断が難しい場合は葬儀社に任せるのが無難です。喪主が並び順を指定することもできますので、気になる場合は事前に相談してください。
供花を辞退されたとき
近年は家族葬が増え、「供花・供物の儀は固くご辞退申し上げます」と案内されることが多くなりました。
| 案内の書き方 | どう読むか | どうするか |
|---|---|---|
| 「香典・供花の儀は辞退」 | どちらも不要 | 何も贈らない。弔電か手紙で気持ちを伝える |
| 「香典辞退」のみ | 供花は受け付ける場合がある | 葬儀社に確認してから手配 |
| 「供花辞退」のみ | 香典は受け付ける | 香典のみ |
| 「近親者のみで執り行います」 | 参列も供花も控えるのが無難 | 後日、弔問または手紙で |
| 記載なし | 受け付けている可能性が高い | 念のため葬儀社に確認 |
辞退の意向は尊重する
辞退されているのに贈ると、遺族はお返しを用意しなければならなくなります。「気を遣わせたくない」という配慮が辞退の理由なので、その気持ちを汲むことが最も丁寧な対応です。どうしても何かしたい場合は、四十九日を過ぎてから自宅へお供えを送るという方法があります。
参列できない場合の選択肢は弔問と弔電の違い|参列できないときの選び方・送り方・文例で整理しています。
供花のお返しは必要か
| 状況 | お返しは必要か | 目安 |
|---|---|---|
| 供花のみをいただいた | 必須ではない | お礼状を送るだけでも十分 |
| 供花+香典をいただいた | 香典返しに含める | 合計額の3分の1〜半分 |
| 高額な供花(1対など) | 返礼を検討 | いただいた額の3分の1〜半分 |
| 会社名義でいただいた | 不要なことが多い | 会社の慶弔規定によるため。お礼状は送る |
| 親族からいただいた | 不要なことが多い | — |
供花のお礼状の文例
亡父 山田太郎 葬儀に際しましては ご丁重なるご供花を賜り 厚く御礼申し上げます
おかげをもちまして 葬儀 告別式を滞りなく相営むことができました
早速拝眉の上お礼申し上げるべきところ 略儀ながら書中をもってご挨拶申し上げます
敬具
香典返しの送り方は香典返しの郵送マナー|品名の書き方と送り方で解説しています。
「お花代」という選択
花そのものではなく、現金を包んで花の代わりとする方法があります。「御花料」「御花代」と書いて渡します。
| お花代 | 供花 | |
|---|---|---|
| 渡すもの | 現金 | 花 |
| 表書き | 御花料/御花代 | —(名札のみ) |
| 金額の目安 | 5,000〜15,000円 | 15,000〜20,000円/基 |
| 渡し方 | 受付で、または遺族へ直接 | 葬儀社経由で式場へ |
| 向いている場面 | 供花が締切に間に合わない/式場に飾る余地がない/遺族に自由に使ってほしい | 祭壇に名前を並べたい |
| 注意点 | 香典とは別物。両方渡すこともあります | — |
※ キリスト教式では香典の表書きに「御花料」を使うことがあり、意味が異なります。混同しないようご注意ください。
英語での表現
海外の方に説明する場面や、英語で弔意を伝えるときの表現をまとめました。
| 日本語 | 英語での言い方 | 使う場面 |
|---|---|---|
| 供花 | funeral flowers | 最も一般的な言い方 |
| 供花(弔意を込めた花) | condolence flowers | お悔やみの気持ちを強調するとき |
| 供花(お悔やみの贈り物として) | sympathy flowers | 北米でよく使われる表現 |
| 献花 | floral tribute | 式典で花を捧げる場面 |
| 花輪 | funeral wreath | 輪状の花 |
| お悔やみ申し上げます | My deepest condolences. | 定型的な弔意の表現 |
| ご冥福をお祈りします | May they rest in peace. | 宗教的な含みがあるため相手を選びます |
| お力落としのないように | Please accept my sincere sympathy. | 丁寧な表現 |
海外では習慣が異なります
国や宗教によっては、葬儀に花を贈らない習慣があります。たとえばユダヤ教の葬儀では花を贈らないのが一般的で、代わりに寄付をすることがあります。海外の方の葬儀に贈る場合は、事前に確認するのが確実です。終活に関する英語表現は終活を英語では何という?関連用語一覧でも紹介しています。
よくある質問
- 供花は「きょうか」と「くげ」、どちらが正しいですか?
- どちらも正しい読み方です。葬儀の実務では「きょうか」が一般的で、葬儀社や花店に伝えるときはこちらが確実に通じます。「くげ」は仏前に供える花を指す仏教語としての読み方です。
- 名札には何を書けばいいですか?
- 贈り主の名前だけです。「御供」などの表書き、故人の名前、住所、電話番号は書きません。縦書きが基本です。
- 親族の供花は「親族一同」でいいですか?
- 問題ありません。むしろ人数が多い場合は「親族一同」「孫一同」「子供一同」とまとめるのが一般的です。個別に出すか、まとめるかは喪主が取りまとめて決めるとスムーズです。
- 会社名は「(株)」と略してもいいですか?
- 略さず「株式会社」と書きます。弔いの場では正式名称を使うのが礼儀です。支店名や部署名を入れる場合も、正式表記で伝えてください。
- 何名まで連名にできますか?
- 3名までが目安です。4名以上は札に収まらず文字が小さくなるため、「◯◯一同」「有志一同」にまとめます。参加者の氏名は別紙で遺族に渡すと親切です。
- 連名の順序に決まりはありますか?
- 縦書きなので右が上位です。年長者や役職が上の方を右に配置します。友人同士など上下がない場合は、五十音順にすることもあります。
- 供花はいくらが相場ですか?
- 1基で15,000〜20,000円、1対で30,000〜40,000円が目安です(編集部がまとめた目安)。近年は1基で贈るのが主流です。式場によって規格が決まっている場合は、その金額に合わせます。
- いつまでに手配すればいいですか?
- 通夜の開始2〜3時間前までが目安です。祭壇の設営が終わるまでに届いていないと飾れません。訃報を受けたら、まず葬儀社に電話して締切を確認してください。
- 花屋さんに直接頼んでもいいですか?
- 頼めますが、式場が外部からの持ち込みを断っている場合があります。またサイズが規格に合わず飾れないこともあります。必ず先に葬儀社へ確認してください。
- 供花を辞退されました。何かしたい場合は?
- 弔電を送る、お悔やみの手紙を書くのが無難です。四十九日を過ぎてから自宅へお供えを送る方法もあります。辞退の意向を尊重することが最も丁寧な対応です。
- キリスト教式でも供花を贈っていいですか?
- 事前確認が必須です。教会が受け付けていない場合や、自宅へ贈るのが習慣の場合があります。菊は使わず、白い洋花の籠花(アレンジメント)を選ぶのが一般的です。名札を付けないこともあります。
- 供花をいただいたら、お返しは必要ですか?
- 必須ではありません。お礼状を送るのが一般的です。香典も一緒にいただいた場合は、合計額の3分の1〜半分を目安に香典返しに含めます。会社名義の場合は返礼不要とすることが多くあります。
まとめ
供花・要点
- 読み方は「きょうか」が実務での一般的な読み。「くげ」は仏教語としての読み
- 名札に書くのは贈り主の名前だけ。表書きも故人名も不要
- 親族は「親族一同」「孫一同」、会社は「株式会社◯◯ 代表取締役 氏名」
- 会社名は略さない。「(株)」は使わない
- 連名は3名まで。4名以上は「一同」に
- 相場は1基15,000〜20,000円(編集部がまとめた目安)
- 手配は葬儀社経由が最も確実。通夜開始の2〜3時間前まで
- 並び順は祭壇に近いほど上位。向かって右が上位
- 辞退されたら贈らない。弔電や手紙で気持ちを伝える
- キリスト教式は菊を使わず、贈り先も違う。必ず事前確認を
供花は、参列できる人にも、できない人にも開かれた弔意の伝え方です。名札に書かれた名前は、「この人には、これだけの人が関わっていた」という記録として、遺族の記憶に残ります。
迷ったときは、葬儀を担当している葬儀社に電話してください。金額・締切・名札の書き方まで、その葬儀に合わせて教えてもらえます。
この記事の次に読むと理解が深まります
- 弔問と弔電の違い|参列できないときの選び方・宛名の書き方と文例集/伺えないときの選択肢
- 枕花はどこに置く?図解と相場|誰が出すか・持参のマナーと服装/訃報直後に贈る花
- 一輪花・一本花・枕花の違い|読み方と意味・葬儀での使い分け一覧/紛らわしい花の呼び名
- 香典返しの時期と金額|品物の選び方と郵送時の品名の書き方/いただいた側の対応
※ 本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の宗派・地域の慣習・式場や葬儀社の対応を保証するものではありません。名札の様式、供花の規格、持ち込みの可否、並べ方の順序、辞退の扱いは、式場・葬儀社・地域によって異なります。金額は編集部が公開情報をもとにまとめた目安です。実際の手配にあたっては、葬儀を担当する葬儀社にご確認ください。

























