葬儀・結婚式の忌み言葉一覧|避けたい言葉と言い換え例をシーン別に解説

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「お悔やみの言葉に、この表現を使っても大丈夫?」「結婚式のスピーチに、避けた方がいい言葉はある?」

葬儀や結婚式などの大切な場面では、普段は何気なく使っている言葉でも、縁起や相手への配慮から避けた方がよいとされることがあります。それが忌み言葉(いみことば)です。

ただし、忌み言葉は「この単語が出てきたら、すべて失礼」というものではありません。結婚式と葬儀では避ける理由が違いますし、「日々」「ますます」など、文脈によっては無理に避けなくてもよいとされる言葉もあります。

この記事では、葬儀・お悔やみと結婚式に分けて、本当に注意したい忌み言葉と言い換え例を整理します。弔電・手紙・挨拶・スピーチを書く前の確認用として、ぜひご活用ください。

目次

まず確認|忌み言葉で大切な3つのポイント

  • 結婚式では、「別れ」「離婚」「終わり」「関係が切れること」を連想させる言葉に注意します。
  • 葬儀・お悔やみでは、「不幸の繰り返し」や「死を直接的に表す言葉」、宗教に合わない表現に注意します。
  • 一律にNGとはいえない言葉もあります。「日々」「ますます」「いよいよ」などは、文脈によって判断しましょう。

忌み言葉とは?意味と避ける理由

忌み言葉とは、結婚式や葬儀、お祝い、お見舞いなどの改まった場面で、不吉な印象や、その場にふさわしくない意味を連想させるため、避けた方がよいとされる言葉です。

たとえば、結婚式での「別れる」「切れる」「終わる」は、夫婦の別離や関係の終了を連想させます。葬儀での「重ね重ね」「再び」「続いて」は、不幸が重なることや繰り返されることを連想させるため、避けるのが一般的です。

また、「たびたび」「重ね重ね」のように同じ意味や音を繰り返す重ね言葉も、慶事・弔事の場では配慮が必要とされています。

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結婚式と葬儀では、避ける理由が違います

場面主に避ける言葉理由
結婚式・披露宴別れる、切れる、終わる、離れる、破れる、絶える など別離・離婚・夫婦関係の終了を連想させるため
葬儀・弔電・お悔やみ重ね重ね、たびたび、再び、続いて、死ぬ、死亡 など不幸の反復や、死を直接的に表す印象を避けるため

結婚式で避けたい忌み言葉と言い換え例

結婚式や披露宴では、夫婦の別れ・関係の終了・不幸の繰り返しを思わせる言葉に注意します。スピーチだけでなく、祝電、招待状、席札メッセージ、プロフィールムービー、花嫁の手紙、新郎謝辞などでも同様です。

結婚式で基本的に言い換えたい言葉

避けたい表現気になる理由言い換え例
別れる・離れる夫婦の別離を連想させる新たな道を歩む/遠距離で過ごす
切る・切れる縁が切れる印象を与える新たな一歩を踏み出す/スタートする
終わる・終わり結婚生活の終わりを連想させるお開きになる/結びに
最後に終わりを連想させる結びに
絶える関係や幸せが途切れる印象がある笑顔あふれる/幸せいっぱいの
壊れる・破れる関係の破綻を連想させる変化する/乗り越える
戻る・繰り返す・再び再婚や繰り返しを連想させる場合がある改めて/これからも
重ね重ね・たびたび・くれぐれも重ね言葉として気にされることがある心より/どうか/本当に
帰る新婦が実家に戻る印象を連想させる場合があるお先に失礼する/実家へ向かう など文脈に合わせて調整
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例文で確認|結婚式の自然な言い換え

避けたい例文言い換え例
最後に、お二人の幸せを願っています結びに、お二人の幸せを願っています
新たなスタートを切るお二人へ新たな一歩を踏み出すお二人へ
笑顔の絶えない家庭を築いてください笑顔あふれる家庭を築いてください
披露宴はこれで終わりとなります披露宴はこれでお開きとなります
くれぐれもお幸せにどうか末永くお幸せに
ケーキをカットしていただきますケーキ入刀をしていただきます

「日々」「ますます」「いよいよ」は必ずNGではありません

結婚式では重ね言葉を避けるのが基本とされますが、「日々」「ますます」「いよいよ」「どんどん」「徐々に」などは、前向きな意味で使われていることが伝わる場合、過度に気にしなくてもよいという考え方もあります。

たとえば、以下のような文章を一律に不適切とする必要はありません。

  • 「お二人の日々が、笑顔に満ちたものになりますように」
  • 「今後ますますのご活躍をお祈り申し上げます」

ただし、ご年配の出席者が多い場や、格式の高い祝辞・電報などで迷う場合は、「毎日」「より一層」などに置き換えておくとより無難です。

参考:ゼクシィ「結婚式の忌み言葉」結婚スタイルマガジン「結婚式で避けたい忌み言葉」

招待状・祝電・席札メッセージの句読点について

結婚式の招待状や祝電、席札メッセージでは、「、」「。」などの句読点を使わず、空白や改行で区切る慣習があります。「お祝いごとに区切りや終止符を打たない」という意味を込めたマナーです。

ただし、これは主に相手に渡す正式な文面で意識される慣習です。自分で読むスピーチ原稿のメモまで、句読点を外して読みにくくする必要はありません。


結婚式の忌み言葉チェックリスト

🎊 スピーチ・祝電・招待状の確認リスト

以下の言葉が入っていた場合は、文章全体を見ながら言い換えを検討してください。「別れる」「離れる」→ 新たな道を歩む/遠距離で過ごす「切る」「切れる」→ 新たな一歩を踏み出す「終わる」「最後に」→ お開き/結びに「絶える」→ あふれる「壊れる」「破れる」→ 変化する/乗り越える「戻る」「再び」「繰り返す」→ 改めて/これからも「重ね重ね」「たびたび」「くれぐれも」→ 心より/どうか「帰る」→ 文脈に応じて「失礼する」などに調整 招待状・祝電・席札メッセージに句読点を使っている→ 空白や改行で調整


葬儀・お悔やみで避けたい忌み言葉と言い換え例

葬儀やお通夜、弔電、お悔やみの手紙では、不幸が重なる・繰り返されることを連想させる言葉や、死をあまりに直接的に伝える言葉を避けるのが基本です。

葬儀・お悔やみで基本的に避けたい言葉

避けたい表現気になる理由言い換え例
重ね重ね・たびたび・度々・しばしば不幸が重なる印象を与える深く/心より
再び・またまた・続いて・引き続き不幸が繰り返される印象を与える後日改めて/文章全体を組み替える
死ぬ・死亡死を直接的に表現しすぎるご逝去/お亡くなりになる
生きていたころ直接的な表現に感じられるご生前/お元気だったころ
浮かばれない・迷う仏式では成仏できないことを連想させる表現そのものを避ける

例文で確認|お悔やみの自然な言い換え

避けたい例文言い換え例
重ね重ね、お悔やみ申し上げます心よりお悔やみ申し上げます
返す返すも残念でなりません本当に残念でなりません
生きていたころのお姿が思い出されますご生前のお姿が思い出されます
突然の死亡を知り、驚いています突然のご逝去の報に接し、驚いております
また改めてご連絡いたします後日改めてご連絡いたします

葬儀では宗教・宗派に合った言葉を選ぶ

葬儀のお悔やみでは、忌み言葉に加えて、宗教・宗派によってふさわしい表現が異なる点にも注意が必要です。

特に「冥福」「成仏」「供養」「往生」は仏教由来の表現です。神式やキリスト教式の葬儀では避けた方が無難です。また、仏教であっても、宗派によって「ご冥福をお祈りします」という表現を使わない考え方があります。

葬儀の形式注意したい表現表現例
仏式「浮かばれない」「迷う」などは避ける。宗派によっては「冥福」にも注意心よりお悔やみ申し上げます
神式冥福、成仏、供養、往生などの仏教用語は避ける御霊の安らかならんことをお祈り申し上げます
キリスト教式冥福、成仏、供養、往生などの仏教用語は避ける。「お悔やみ」の表現も避ける案内がある安らかな眠りにつかれますようお祈りいたします

ご遺族の宗教や宗派が分からない場合は、無理に宗教的な表現を入れず、弔電サービスや葬儀社の担当者に文面を確認してもらうと安心です。


葬儀・お悔やみの忌み言葉チェックリスト

🕯️ 弔電・お悔やみの手紙・挨拶の確認リスト

文章の中に使っていた場合は、宗教や文脈も確認しながら調整しましょう。「重ね重ね」「たびたび」「度々」「しばしば」→ 心より/深く「再び」「またまた」「続いて」「引き続き」→ 後日改めて/文章を組み替える「死ぬ」「死亡」→ ご逝去/お亡くなりになる「生きていたころ」→ ご生前/お元気だったころ「浮かばれない」「迷う」→ 特に仏式では避ける「冥福」「成仏」「供養」「往生」→ 神式・キリスト教式では避ける 宗教・宗派が分からないまま宗教色の強い言葉を使っている→ 担当者や文例を確認


その他のお祝い・お見舞いで注意したい言葉

忌み言葉は、結婚式や葬儀だけでなく、出産祝い、新築祝い、開店祝い、お見舞いなどでも配慮されることがあります。

場面避けたい言葉の例理由
出産・妊娠祝い流れる、落ちる、消える、失う不安な出来事を連想させるため
新築・引越し祝い燃える、焼ける、火、傾く、壊れる火事や建物の損壊を連想させるため
開店・開業祝い倒れる、閉じる、潰れる、衰える倒産や閉店を連想させるため
お見舞い長引く、繰り返す、再び、弱る、寝付く病状の悪化や長期化を連想させるため

数字の「4」「9」はいつ避けるべき?

数字の「4」は「死」、「9」は「苦」を連想させるとして、慶事の贈答品の個数や祝い金の金額では避ける慣習があります。

ただし、弔事の日程や仏事で定められた日数まで避けるものではありません。たとえば、仏事の大切な節目である四十九日法要を、「4」や「9」が含まれるから避けるということはありません。


補足|縁起を意識した言い換えの例

日本語には、音の響きや文字が縁起に関わることを理由に、言い換えられてきた言葉があります。スピーチで必ず使う知識ではありませんが、忌み言葉の背景を知る例として紹介します。

「梨(なし)」を「ありの実」と呼ぶことがあります

「梨」が「無し」を連想させることから、縁起を意識して「ありの実」と言い換えることがあります。東京都葛飾区の公式案内では、現在の「亀有」は江戸時代まで「かめなし(亀無・亀梨)」と呼ばれ、「無・梨」が「全く無し」につながり縁起がよくないことから、「有り」に変わったと伝えられています。
(参考:葛飾区史「亀有の地名の由来」

披露宴では「ケーキカット」より「ケーキ入刀」

披露宴では、「切る」「カットする」という表現を避け、司会進行でも「ケーキ入刀」と表現するのが一般的です。


忌み言葉を使ってしまったときはどうする?

スピーチの途中で、うっかり忌み言葉を使ってしまうこともあります。そんなときに、慌てて何度も謝ったり、話を止めたりする必要はありません。

言い間違いに気づいた場合は、必要であれば「失礼いたしました」と短く添えて、落ち着いて話を続ければ十分です。言葉を完璧に避けること以上に、相手を思いやる気持ちが伝わる内容になっているかが大切です。

また、忌み言葉が含まれていなくても、結婚式で過去の破局や失敗を詳しく話したり、葬儀で病状や死因を長く話したりすると、聞く人に負担をかけてしまう場合があります。文面やスピーチに迷ったときは、式場スタッフ、葬儀社、電報サービスの文例などを確認すると安心です。


よくある質問

Q. 「日々」「ますます」は結婚式で絶対に使ってはいけませんか?

必ずしも一律に避ける必要はありません。「お二人の日々が幸せでありますように」「今後ますますのご発展をお祈りします」など、前向きな意味で使っていることが明確な場合は、過度に気にしなくてもよいという考え方があります。迷う場合は、「毎日」「より一層」などに言い換えると無難です。

Q. 葬儀で「亡くなる」は使ってはいけませんか?

「亡くなる」「お亡くなりになる」は、「死ぬ」「死亡」よりもやわらかい表現として一般的に使われます。特に文章や弔電では、「ご逝去」「お亡くなりになる」「ご生前」などを使うと丁寧です。

Q. 「大切」という言葉も結婚式で避けるべきですか?

「大切」は日常的にも自然に使われる表現であり、一律に避けなければならない言葉として扱う必要はありません。細かな表記まで気にする場合に、ひらがなで「たいせつ」と書く考え方もありますが、必須のマナーではありません。

Q. 神式やキリスト教式で「ご冥福をお祈りします」は使えますか?

「冥福」は仏教由来の表現のため、神式やキリスト教式では避けた方が無難です。神式では「御霊の安らかならんことをお祈り申し上げます」、キリスト教式では「安らかな眠りにつかれますようお祈りいたします」などの表現があります。

Q. 宗教が分からない場合、お悔やみの言葉はどうすればよいですか?

宗教や宗派が分からない場合は、宗教色の強い表現を無理に使わない方が安心です。弔電や正式な手紙の場合は、葬儀社や電報サービスの文例を確認してから送るとよいでしょう。


まとめ|忌み言葉は「相手への配慮」として確認しよう

忌み言葉は、単に言葉を禁止するためのルールではありません。大切な場面で、相手に不安や不快な印象を与えないための心配りです。

  • 結婚式では、「別れる」「切れる」「終わる」「絶える」など、別離や終了を連想させる言葉に注意する
  • 葬儀・お悔やみでは、「重ね重ね」「再び」「死亡」など、不幸の反復や直接的な死を表す言葉に注意する
  • 神式・キリスト教式では、「冥福」「成仏」「供養」「往生」など仏教由来の言葉を避ける
  • 「日々」「ますます」「いよいよ」などは、文脈によっては無理に避けなくてもよい
  • 文章に迷った場合は、式場スタッフ・葬儀社・電報サービスの文例などで確認する

一語一句を気にしすぎて、気持ちが伝わらなくなってしまっては本末転倒です。この記事の一覧やチェックリストを使いながら、相手を思いやる自然な言葉を選んでみてください。


📌 葬儀・終活のマナーをさらに確認したい方へ

葬儀や法事の準備では、お布施やお別れのケアなど、事前に知っておくと安心できることがあります。あわせてご確認ください。

【参考情報】

【免責事項】忌み言葉や言い換えの慣習は、地域・家族・宗教・宗派・式場方針などによって異なる場合があります。本記事は一般的なマナー情報としてまとめたものであり、正式な弔電・祝電・式次第・挨拶文を作成する際は、必要に応じて式場スタッフ、葬儀社、電報サービス等へご確認ください。

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