
本ページはプロモーションが含まれている場合があります。
防災の備えというと、水や食料を3日分ほど用意しておけば安心、と考えている方は少なくありません。ですが、その基準をそのまま高齢の親にあてはめると、量が足りなくなることがあります。
結論から言うと、高齢者や持病がある人は、一般的な「3日分」よりも多い備蓄が望ましいとされています。体力の低下や持病への配慮など、若い世代とは事情が異なるためです。
この記事では、高齢者の防災備蓄で見落としやすい点、水と食料の具体的な量の目安、高齢者ならではの備蓄品、停電・断水への備え、離れて暮らす家族にできることを順にまとめました。読み終えたときには、実家に何をどれだけ備えればよいかがはっきりする内容です。
この記事でわかること
- 一般的な備蓄目安と、高齢者に必要な備蓄量の違い
- 水・食料・簡易トイレなど、何をどれだけ用意すればよいか
- 高齢者ならではの備蓄品(常備薬・介護食品など)
- 停電・断水への備え
- 離れて暮らす家族が今日からできること
まずは30秒|親の家の備蓄はどの状態か
該当するものが多いほど、対策の優先度が高くなります。
| 状況 | 確認すること |
|---|---|
| 水や食品を備えていない、備えているか分からない | 「水と食料の備蓄量の目安」を確認 |
| 常備薬を普段通りの量しか持っていない | 「高齢者ならではの備蓄品」を確認 |
| 簡易トイレを用意していない | 「停電・断水への備え」を確認 |
| 停電や断水になったときの対応を話したことがない | 「離れて暮らす家族ができること」を確認 |
| 何をどこで揃えればよいか分からない | 「備蓄品はどこで揃えるか」を確認 |
そもそも高齢者の備蓄は、なぜ後回しになりやすいのか
備蓄が大事だと分かっていても、高齢の親の家では後回しになりがちです。理由はいくつか重なっています。
| 親が抱えている事情 | 家族が手を貸せること |
|---|---|
| 親が重い水や食品をまとめて運べず、買い物の量が少なくなりがち | 家族が通販でまとめて注文し、実家へ直接届ける |
| 親が賞味期限を管理しきれず、気づいたときには切れている | 家族が帰省時に期限を確認し、古いものから食卓に回す |
| 一人暮らしで、親が必要な量の見当をつけにくい | 家族がこの記事の目安をもとに、必要な量を一緒に計算する |
| 収納スペースに限りがあり、親がまとめ買いの荷物を置く場所に困る | 家族が親と相談し、取り出しやすい置き場所を決める |
「いつか揃えよう」と先延ばしにしているうちに、備えのないまま災害を迎えてしまうことが少なくありません。まずは何をどれだけ備えればよいか、具体的な数字で把握しておくことが、後回しを防ぐ第一歩になります。
「3日分あれば安心」では高齢者には足りない
備蓄の量は、家族構成や持病の有無によって変わります。まずは公的機関が案内している基準を確認しておきます。
一般的な備蓄目安は3日〜1週間分
過去の災害では、電気・ガス・水道といったライフラインの復旧まで1週間以上を要するケースも多くみられます。政府広報オンラインでは、こうした事態に備え、最低でも3日分、できれば1週間分の食品を家庭で備蓄しておくことが重要だと案内されています。
高齢者・持病がある人は、自分に合った食品を最低2週間分
一方で、乳幼児や高齢者、慢性疾患がある人などは、それぞれの状態に合った食品を最低2週間分備えることが望ましいと、同じ政府広報オンラインの記事に書かれています。東日本大震災では、鶏卵・牛乳・小麦を除去したアレルギー対応食品が1か月以上入手できなかった人がいたことも報告されています。一般的な「3日分」を高齢の親にそのままあてはめると、量が不足する可能性があります。
水と食料の備蓄量の目安|何をどれだけ用意するか
感覚だけに頼らず、数字で確認できるようにしておくと判断に迷いません。
| 品目 | 目安 |
|---|---|
| 飲料水 | 1人1日およそ3L |
| カセットボンベ | 1人1週間あたり約6本 |
| 水道水の保存 | 塩素の消毒効果があり3日程度は飲料水として使える |
| 主食 | レトルトご飯や乾麺など、調理の手間が少ないものを中心に |
| 缶詰・レトルトのおかず | 栄養バランスを考え、数種類をローリングストック |
※清潔な容器に口いっぱい入れ、しっかりフタをして涼しい場所に保存してください。湯せんや食器を洗う水は別途必要です。
ローリングストックで管理する
備蓄品を特別なものとしてしまい込むと、存在を忘れてしまったり、賞味期限が切れてしまったりしがちです。農林水産省が案内する「ローリングストック」は、普段食べているものを少し多めに買い置きし、古いものから使って、使った分を買い足す方法です。特別な準備をしなくても、自然と一定量の備蓄が保たれる仕組みになります。
高齢者ならではの備蓄品リスト
一般的な備蓄品をローリングストックで管理しつつ、次のような高齢者ならではの品目もあわせて確認します。
食べる機能が弱くなった人向けの食品
体力が落ちたときや食欲がないときのために、レトルトのおかゆやインスタント味噌汁などがあると安心です。かむことや飲み込むことが弱くなった人には、介護食品(スマイルケア食)も選択肢になります。ドラッグストアで購入できるものが多く、普段から食べ慣れておくと、災害時にも抵抗なく口にできます。
慢性疾患がある場合、缶詰やインスタント食品には塩分の多いものが目立ち、注意が必要です。日頃から栄養バランスのよい食事を心がけ、医師の指示による食事療法を普段と同じように続けられるよう、備蓄する食品の内容を工夫しておきます。
常備薬・お薬手帳・眼鏡や補聴器の予備
親が服用している常備薬は、普段より少し多めに用意しておくと、日数に余裕が生まれます。具体的な日数は持病の内容や処方によって異なるため、親本人か家族がかかりつけ医・薬局に確認してください。
家族がお薬手帳のコピーを取って備蓄品と一緒に保管しておくと、避難先でも服薬内容を伝えやすくなります。眼鏡や補聴器の予備電池、杖の予備なども、親が普段使っているものに合わせて備えておくと、いざというときに困りません。
紙おむつ・介護用品
紙おむつや尿とりパッドなど、親が普段使っている介護用品がある場合は、家族もこちらを多めに備えておきます。サイズやメーカーが変わると肌に合わないことがあるため、親が普段使っているものと同じ製品を選んでおくとよいでしょう。
置き場所も高齢者に合わせて選ぶ
重い水や食品を高い棚や低い収納の奥に置くと、親が取り出すときの負担になります。家族が帰省したときに、次の点を確認しておくと安心です。
- 親がしゃがんだり手を伸ばしたりしなくても届く、腰の高さ前後にまとめる
- 玄関やリビングなど、親の目に日常的に入る場所に置く(賞味期限を見落としにくくなります)
- 停電時でも親が手探りで取り出せるよう、置き場所を1か所にまとめる
停電・断水への備え
水や食料だけでなく、電気とトイレが使えなくなったときの備えも欠かせません。
| 場面 | 備えるもの |
|---|---|
| 停電 | 懐中電灯・モバイルバッテリー・乾電池 |
| 断水 | 飲料水・簡易トイレ・給水用のポリタンク |
| 情報収集 | 乾電池式または手回し式のラジオ |
明かりと電源|懐中電灯・モバイルバッテリー
停電したとき、親が暗い部屋で動くのは転倒につながります。懐中電灯は親が過ごす各部屋にひとつ、モバイルバッテリーは同居する人数分を目安に用意しておくと、いざというときに慌てずに済みます。親が在宅酸素や電動ベッドなどの医療機器を使っている場合、停電がそのまま体調に影響します。家族は事前に、停電時の対応をかかりつけ医や機器メーカーに確認しておいてください。
簡易トイレは1人35回分が目安(経産省)
経済産業省は、1人あたり35回分(7日分)の携帯トイレ備蓄が必要としています。断水するとトイレが使えなくなるため、経済産業省の案内では、食べ物・飲み物と同じくらいトイレの備蓄も大切だと呼びかけられています。1人あたりの平均的な排泄回数から算出された数字なので、家族の人数分をかけ合わせて用意しておくと安心です。
情報収集の手段|ラジオ
停電が起きると、テレビが見られなくなったり、スマートフォンを充電できなくなったりして、親のもとに情報が入りにくくなります。乾電池式や手回し式のラジオを備えておくと、停電中でも親が周辺の状況や避難に関する情報を確認できます。操作が複雑な機種は避け、電源と選局のボタンが分かりやすいものを家族が選んでおくと、親が迷わず使えます。
冷蔵庫の中身をどうするか
停電が起きたら、親には冷蔵庫の開け閉めをできるだけ控えてもらい、庫内の温度が上がらないようにします。家族が保冷剤や凍らせたペットボトルをあらかじめ用意しておくと、庫内の温度上昇を抑えられます。
停電が長引いたとき、傷んだ食品を親が食べてしまわないよう注意してください。高齢者は食中毒が重症化しやすいため、においや見た目に少しでも不安があるものは処分するよう、家族から事前に伝えておくと安心です。
停電が長引くと、夏場はエアコンが使えなくなり、高齢者は熱中症のリスクが特に高まります。対策の詳細は高齢者の熱中症対策にまとめていますので、あわせてご確認ください。
備蓄品はどこで揃えるか|選び方の基準を満たすなら
ここまでの内容を踏まえたうえで、具体的にどこで揃えればよいかを紹介します。実店舗を何軒も回って一つずつ揃えるのは手間がかかるため、通販でまとめて注文できると負担が減ります。
【非常食・飲料水】よろずやマルシェ
レトルト食品や飲料水などをまとめて備えたい方向けです。食品から日用品、100円均一の商品まで幅広く扱っており、日常使いできる商品が中心なので、ローリングストック(備蓄と普段使いを兼ねる方法)にも取り入れやすいのが特徴です。
【非常用トイレなどの防災用品】ダイレクトテレショップ
先ほどの「1人35回分」を目安に、家族の人数分をまとめて備えるなら、50回・100回セットなど、まとまった数の非常用トイレを一度に注文できる通販サイトが便利です。まとめて購入することで1回あたりの単価を抑えやすく、懐中電灯やカセットコンロなど、停電・断水時に役立つ防災用品もあわせて扱っています。
ケース別|こんなときどうする
同居しているが、日中は仕事で家にいない場合
平日の朝は、家族が備蓄の確認まで手を回すのが難しいはずです。家族が週末など決まったタイミングで、親と一緒に備蓄をまとめて点検する日を作っておくと、確認忘れを防げます。賞味期限の近い食品が見つかったら、家族がその週の食事に取り入れて入れ替えると、無理なく続けられます。
近くに住んでいて、頻繁には会えない場合
家族が訪問するたびに、親と一緒に備蓄品の場所と数を確認することが、状況を把握する手がかりになります。親が服用している常備薬の残量やお薬手帳の保管場所も、家族があわせて確認しておくと安心につながります。
遠方で、年に数回しか会えない場合
家族が帰省したタイミングで、親と備蓄の量と置き場所を決めておくことが有効です。家族が電話で「備蓄は何がどれだけあるか」を定期的に親に聞く習慣をつくっておくと、離れていても状況を把握できます。家族が宅配便で非常食や飲料水を実家へ送るという方法も選択肢になります。
離れて暮らす家族ができること
毎日会いに行くのは難しくても、できることはあります。
- 家族が帰省したときに、親と一緒に備蓄品の場所と量を確認する
- 家族が親に、賞味期限が近いものから食べて買い足すローリングストックの習慣を伝える
- 停電・断水になったときの連絡方法を、家族と親であらかじめ決めておく
- 家族が頻繁に確認できない場合は、見守りサービスの活用も選択肢になります
家族が備蓄の話を切り出しにくい場合は、「防災の日をきっかけに」など、季節の話題にからめて親に聞いてみると、お互いに身構えずに話せます。
親が一人暮らしで様子が分かりにくい場合は、見守りサービスの比較もあわせてご覧ください。
敬老の日や誕生日に、家族から防災グッズを贈るという形で、気にかけていることを親に伝える方法もあります。選び方は70代の親へのプレゼント選びにまとめています。
よくある質問
Q. 高齢者の防災備蓄は、一般的な「3日分」で足りますか?
一般的な食品備蓄の目安は3日〜1週間分ですが、政府広報オンラインでは、高齢者や慢性疾患がある人などについて、それぞれの状態に合った食品を最低2週間分備えることが案内されています。世間でよく見る「3日分」の情報だけを参考にすると、量が不足するおそれがあります。
Q. 一人暮らしの親には、何から備えればよいですか?
まずは飲料水(1人1日約3L)と、普段食べ慣れているレトルト食品を優先して備えるのがおすすめです。体力が落ちたときに食べやすいおかゆやインスタント味噌汁も加えておくと、無理なく食事を続けられます。
Q. 常備薬はどのくらい備えておけばよいですか?
具体的な日数は持病の内容や処方によって異なるため、親本人か家族がかかりつけ医・薬局に確認してください。親が普段服用している量より少し多めに用意し、家族がお薬手帳のコピーを備蓄品と一緒に保管しておくと役立ちます。
Q. 簡易トイレはどれくらい用意すればよいですか?
経済産業省は、1人あたり35回分(7日分)の携帯トイレ備蓄を目安として案内しています。断水時はトイレが使えなくなるため、水や食料と同じくらい優先度の高い備えです。
Q. 停電が長引くと、高齢者にはどんな影響がありますか?
エアコンが使えなくなることで、夏は熱中症のリスクが高まります。停電時の暑さ対策は「高齢者の熱中症対策」にまとめていますので、あわせてご確認ください。
Q. 防災グッズと非常食は、まとめて揃えられますか?
通販サイトによって得意分野が分かれています。この記事で紹介した2社は、それぞれ非常食・飲料水と防災グッズ・生活用品を扱っており、まとめて注文できます。
Q. 高齢者の備蓄は、なぜ後回しになりやすいのですか?
親が重い水や食品をまとめて運びにくいことや、賞味期限の管理が煩雑なことなどが理由として挙げられます。家族が帰省したときに、親と一緒に備蓄品の場所と量を確認しておくと、後回しを防げます。
Q. 停電時、冷蔵庫の中身はどうすればよいですか?
庫内の温度を保つため、親には扉の開け閉めをできるだけ控えてもらいます。家族が保冷剤や凍らせたペットボトルを備えておくと、温度上昇を抑えられます。においや見た目に不安があるものは、親に処分してもらってください。
まとめ
- 一般的な食品備蓄は最低3日〜1週間分。高齢者や持病がある人などは、自分に合った食品を少なくとも2週間分備える
- 飲料水は1人1日約3L、簡易トイレは1人35回分(7日分)が目安
- 親の常備薬は普段より少し多めに。具体的な日数は親本人か家族がかかりつけ医・薬局に相談する
- 停電・断水に備え、家族が明かりと電源、簡易トイレを揃えておく
- 備蓄品はローリングストックで管理し、親が取り出しやすい場所にまとめておく
- 離れて暮らす家族は、帰省時に親と一緒に備蓄の場所と量を確認しておく
離れて暮らしていると、実家の備蓄までは目で見て確認できません。ここまでの内容を踏まえておけば、備蓄の大きな不足は防げます。まずは電話で「水と食べ物、どれくらいある?」と聞くことから始めてみてください。あとは、実家に合った量とタイプを選ぶだけです。
ここまでの内容を踏まえて、備蓄品を揃えるなら
非常食・飲料水|よろずやマルシェ
非常用トイレなどの防災用品|ダイレクトテレショップ
※本記事は一般的な防災備蓄の目安をまとめたものです。避難するかどうかの判断は、お住まいの自治体からの情報や指示に従ってください。
※備蓄量や商品情報は変更される場合があります。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。(2026年8月時点の情報です)























