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喪中はがきを知っている人は多いと思います。
しかし出す時期や範囲、喪中はがきを書くときの続柄などを把握している人は少ないのではないでしょうか。
当記事はこのような喪中はがきに関する様々な疑問点を解決できる記事です。
▼この記事を読んで理解できること ・喪中はがきとは何か ・喪中はがきの基礎知識 ⇒ 誰が亡くなったときに、誰に、いつ出すのか ・喪中はがきの作り方 ⇒ 書き方や文例、業者について ・喪中はがきの絵柄の意味 など |
ポイントを押さえて喪中はがきについて紹介していますので、参考にしていただけると幸いです。
喪中はがきとは
「喪中はがきとは何か?」
こんな疑問をお持ちの方もいると思いますので、はじめに喪中はがきとは何かについて紹介したいと思います。
まずウィキペディア(Wikipedia)で「喪中はがき(英語:mourning postcard)」について調べてみると、喪中はがきに関する記述はありませんでした。
では、喪中はがきとは一体何のことを言っているのでしょうか。
喪中はがきとは、喪中であるため、新年の挨拶を失礼させていただく旨を伝えるはがきのことで、簡単に紹介すると「年賀状の代わりに送る挨拶状」のことです。
新年の挨拶を失礼させていただくことを「喪中欠礼(読み方:もちゅうけつれい)」や「年賀欠礼(読み方:ねんがけつれい)」というため、別名「喪中欠礼状」または「年賀欠礼状」と呼ばれています。
このとき使うはがきの種類には、郵便はがき(官製はがき)と私製はがきの2つあります。
郵便はがきとは、郵便局が発行しているはがきのことで、切手を貼らずにそのままポストに投函できるタイプのものです。
私製はがきとは、「郵便局以外が発行しているはがき」や「自身で作ったはがき」のことで、別途切手を準備して貼り付けてポストに投函するタイプのものです。
観光地などに売っている風景など載ったポストカードも私製はがきの一種です。
上記画像のように、郵便番号などを書く欄が印刷されたはがきもありますが、中には何も書いていない真っ白なはがきサイズの紙も売っています。
▼官製はがきとは?
官製はがきとは、郵便局が発行している郵便はがきのことです。
郵便局が国の管轄化にあったときに「官庁が製作するはがき」であるため、官製はがきと呼ばれていました。
しかし現在の郵便局は民営化されており、昔の名残から官製はがきと呼ぶ人はいますが、正確には郵便はがきであり、官製はがきとは呼びません。
喪中はがきを業者へ依頼する際も、郵便はがき用と私製はがき用があるので混同して間違った注文をしないように覚えておくと良いでしょう。
では、喪中はがきの「喪中」とはどのような意味があるのでしょうか。
続いてはこちらについても簡単に紹介したいと思います。
喪中とは
「そもそも喪中とは?」
こんな疑問を持つ人もいるでしょう。
喪中とは簡単に紹介すると、喪に服す期間のことです。
喪に服している最中は、新年の挨拶をしない習慣となっているため、事前にお知らせするために喪中はがきを送ります。
では、喪(読み方:も)とは何か、こちらについてもみていきましょう。
喪についてウィキペディア(Wikipedia)で調べてみると、以下のように記述されていました。
喪(も、英語:mourning)とは、身近な者や心を寄せる者、尊ぶべき者等[1]の死を受けて、それを悲しむ者が一定期間中を過ごすことになる、日常生活とは異なる儀礼的禁忌状態であり、人間社会においておよそ普遍的な現象である。親族を亡くしたときに遺族が身を置く場合が最も一般的である。
喪とは、親族が亡くなったときに身を慎むことで、この期間を喪中といいます。
喪中は、喪に服する期間であるため、結婚式等の祝い事や旅行などの遊興は極力控えるのが好ましいとされています。
また、喪中の期間は続柄によって異なります。
続柄 | 期間 |
配偶者 | 12ヶ月 |
両親(父母) | 12ヶ月 |
子ども | 3ヶ月~12ヶ月 |
兄弟姉妹 | 3ヶ月~6ヶ月 |
祖父母 | 3ヶ月~6ヶ月 |
※喪中に対する考え方は、宗教・宗派、地域により異なることもあります。
上記表の続柄と期間がおおよその目安となります。
しかし、これも必ず守る必要があるかと言われればそんなことはありません。
喪中の期間に決まりはありませんので、あくまでも目安として考えていただけたらと思います。
また、喪中と似た意味を持つ言葉で「忌中(きちゅう)」というものがあります。
意味合い的なものは喪中と変わりはないですが、期間に大きな差があります。
喪中は上表にて紹介した通りですが、忌中は一般的に「四十九日まで」の期間を指します。
混同されやすい言葉ですので、頭の片隅に入れておくとよいでしょう。
喪中はがきの基礎知識
喪中はがきについて気になることは沢山あると思います。
ですので、その疑問を1つずつ解消していきましょう。
喪中はがきを出す目的
喪中はがきを出す目的は、喪中であることをお知らせし、新年の挨拶を遠慮させていただく旨を伝えるためです。
簡単に紹介すると「年賀状のやり取りを遠慮させていただくために送るもの」が喪中はがきです。
喪中は祝い事などを極力控えるのが一般的です。
そのため、新年を祝う年賀状は、あまり好ましいものとはいえません。
ですので、事前に喪中はがきを送ってお伝えしておくのがマナーとなっています。
喪中はがきは誰が亡くなったときに出すのか
喪中はがきは一般的に親族が亡くなったときに出すものです。
では、親族とは誰のことを指しているのでしょうか。
遠い親戚も親族と考えている人もいると思いますが、実は民法で親族の範囲ははっきりと決まっています。
民法上で定義されている親族とは、以下のようになっています。
・6親等内の血族
・配偶者
・3親等内の姻族
血族とは、血の繋がりがある人たちです。
両親や子ども、孫はもちろんですが、姪や甥、両親の従兄弟やその子どもである再従兄弟(はとこ)も含まれています。
再従兄弟を従兄弟(またいとこ)、二従兄弟(ふたいとこ)ともいいます。
姻族とは、血族と婚姻関係にある人とその血族が該当します。
配偶者の両親や兄弟姉妹はもちろんですが、子や孫の配偶者なども含まれています。
以下、民法上で定義されている親族一覧表となります。
上記表では省略しましたが、配偶者は夫や妻と同じ親等です。
ですので子どもの配偶者なら一親等、孫の配偶者なら二親等となります。
民法上では上記のように親族を定めていますが、喪中はがきに関しては一般的に2親等内の親族が亡くなった場合に出すことが多いです。
2親等内の親族は以下の通りです。
2親等内の親族一覧 | |
父母 | 祖父母 |
義父母 | 義祖父母 |
兄弟姉妹 | 兄弟姉妹の配偶者 |
義兄弟姉妹 | 義兄弟姉妹の配偶者 |
子 | 子の配偶者 |
孫 | 孫の配偶者 |
上記の親族が亡くなったときに、喪中はがきを出すのが通例となっています。
しかし喪中はがきに厳格なルールはありません。
例えば2親等内には入りませんが「従兄弟とは生前とても仲がよく兄弟同然であった」などを理由に喪に服すケースがあります。
このような場合は喪中はがきを出す人もいます。
ご本人次第なところもあるので「親族じゃない大切な人が亡くなった場合」でも喪に服すことはあります。
祖父母が亡くなった場合でも、同居の有無で喪中はがきの有無を決める人はいます。
他には、相手方に気を遣わせないために、あえて喪中はがきを出さない人もいます。
喪中はがきは大切な挨拶状ではありますが、上記のようなケースもあることは覚えておくとよいでしょう。
また、親族と親戚は混同されることもありますが、親戚には決まった範囲がありません。
しかし親戚も、親族と同じように血族や姻族の親類者を指しています。
そのため、親戚とは親族に該当する人以外の親類者と定義されることが多いです。
「親戚が亡くなったときに喪中はがきは必要か?」
と疑問を持つ方もいると思いますが
上記のように親戚は血族であれば7親等以上、姻族であれば4親等以上となるので基本的には必要ありません。
ただし、先述したとおり、喪中はがきに厳格なルールがないので故人との関係性により出しても問題ないでしょう。
喪中はがきを出す範囲とは
「喪中はがきは誰に出せばよいのか?」
この点について疑問を持つ人もいると思います。
結論からいうと、毎年年賀状をやり取りしている人たちに出すようにしましょう。
いつもやり取りしている相手から突然年賀状が途絶えてしまうと心配されることもあります。
人によっては突然やり取りが途絶えたことで、来年からは年賀状を取りやめる人もいるかもしれません。
ですので、年賀状のやり取りをされている人には、マナーとして喪中はがきを送るようにしましょう。
ただし、葬儀参列者や近しい親族は、既に喪中であることを知っているので省略するケースも多くあります。
例えば父が死亡した場合は、以下の方々には省略されるケースがあります。
・父方の親族(父の両親・兄弟姉妹等)
・父のご友人等で葬儀へ参列された方
父が亡くなった場合は、父方の親族間で情報が行き渡っていると思います。
ですので参列の有無に関わらず、喪中はがきは省略されることがあります。
親族以外でも、葬儀に参列された方は喪中であることを知っているため、喪中はがきの送付は省略する人もいます。
母方の親族は?
母方の親族に関してはケースバイケースです。
父の葬儀の場合は、一概には言えませんが母方の親族は参列しないこともあります。
・葬儀をどのような形で執り行うか
・喪主は誰であるか
・故人との関係性はどうであったか
上記の内容によって異なります。
ですので母方の親族に関しては、葬儀の参列をしていない人には喪中はがきを出した方がよいでしょう。
仕事関係の人は?
他には会社関係(取引先等)の方がいます。
取引先等は「会社と会社のお付き合い」となるので、ここは喪中はがきではなく例年通り年賀状で問題ありません。
ただし、取引先等の人でも日頃から個人的なお付き合いがあり、個人的にやり取りしている場合は喪中はがきを出してもよいでしょう。
個人事業主の人も同じです。
個人事業主は法人格は持ちませんが、事業主であることには変わりありません。
ですので上記と同じように「会社と会社のお付き合い」と捉えられるので、例年通り年賀状で問題ありません。
・ビジネスの上でやり取りをするのなら例年通り年賀状を送る
・プライベートのやり取りなら喪中はがきを送る
上記のように覚えておくとわかりやすいと思います。
喪中はがきを出す時期はいつがよいのか
「喪中はがきを出す最適なタイミングはいつか?」
この点について疑問を持つ人も多いでしょう。
喪中はがきを出す目的は「年賀状を遠慮させていただく」ために送るものです。
そのため、年賀状のやり取りをしている人が年賀状の準備をする前に出すのがマナーとされています。
一般的に11月中旬から12月の初旬までに相手に届くように送るのがよいとされています。
しかし、早い人は12月初旬には年賀状の準備に取り掛かっている人もいます。
ですので余裕を持って準備に取り掛かり、11月中に相手に届くように手配するのがよいと思います。
ただし、早すぎるのも好ましくありません。
あまり早くに出しすぎると相手方は喪中はがきの存在を忘れてしまうかもしれないからです。
早すぎず、遅すぎず、適切なタイミングで送るようにしましょう。
また、12月に入って身内に不幸があった等で、喪中はがきを適切なタイミングで出せないケースもあります。
この場合は喪中はがきを出さずに寒中見舞いを出すのが一般的です。
寒中見舞いについては、後ほど紹介します。
喪中はがきの販売開始や注文受付の時期
喪中はがきは年中出すものではなく、出す時期がある程度決まっています。
そのため、販売や注文も年中受け付けていないことが多いです。
では、喪中はがきはいつから受付などしているのでしょうか。
これは各社によって対応は異なるものの、8月下旬~10月頃から開始されることが多いです。
「喪中はがきを注文しようと思ったけど受付してない!」
と焦らないように、この点は覚えておくとよいでしょう。
喪中はがきの作り方
喪中はがきの作り方については、大きく分けると2つあります。
・自作する
・業者へ依頼する
喪中はがきを出す相手が少数である場合は、労力や費用などを考えても、そこまで大変ではありませんので自作するのもよいと思います。
自作する場合は、郵便はがきを買って自筆で一文字一文字書いて作ることもできますし、テンプレートなどをはがきに印刷する方法もあります。
香典などの表書きには薄墨が使われることが多いですが、喪中はがきに関してはそこまでこだわる必要はありません。
また、書くときの筆記用具については、毛筆や筆ペン、万年筆が好ましく、ボールペンは避けられることが多いです。
喪中はがきを出す相手が多い場合や、自筆を苦手とする方は業者へ依頼するのもよいでしょう。
業者へ依頼する場合は、自作するより費用がかかります。
しかし、あらかじめ用意されたテンプレートから選択でき、宛先の印刷等も業者に依頼できるので非常に便利です。
もちろん自身で挨拶文を考えて、それを利用することも可能です。
デザインの種類も豊富なので、選択肢も増えてオススメです。
業者を利用する際にかかる費用などは、後ほど詳しく紹介します。
また、挨拶文や宛名など大まかなところは業者へ依頼し、親しい人などには手書きで一言添えをするのもよいと思います。
喪中はがきの書き方
喪中はがきの書き方はある程度形式が決まっています。
ですので、その形式に沿って書いていけば問題ありません。
具体的な内容は次の項目の文例にて紹介するので省略しますが、ざっくりとした内容は以下のようになります。
・喪中のため新年の挨拶は遠慮すること
・亡くなった人の詳細(誰がいつ何歳で亡くなったのか)
・生前お世話になったお礼と挨拶
・日付と差出人の住所、氏名等
亡くなった人の詳細は省略されることもありますが、基本的に上記の内容を順番に書いていきます。
日付に関しては「年月のみ」を書く人もいますし、「年月日」を書く人もいます。
どちらもマナー違反ではありませんので、こちらは利用する業者やテンプレート、自身の状況に応じて記載していきましょう。
では、具体的な内容はどのようなものになるのか?
続いてはこちらについて確認していきましょう。
喪中はがきの文例
先ほど紹介したように、喪中はがきの形式はある程度決まっているので、そこまで難しいものではありません。
具体的な文章についてはテンプレートなどもあるので、そちらを参考にして書いてもよいでしょう。
ここでは、いくつかの喪中はがきの文例を簡単に紹介したいと思います。
喪中はがきの例文「基本となる内容」
喪中はがきに書く具体的な内容についてみていきましょう。
以下、例文になります。
喪中につき年末年始のご挨拶は失礼させていただきます 本年七月に父 終活太郎が六十六歳にて永眠いたしました 本年中に賜りましたご厚情に深く感謝いたしますとともに 明年も変わらぬご交誼のほどお願い申し上げます 令和元年十一月 〒 一五〇-〇〇一三 東京都渋谷区恵比寿一丁目〇番〇号 電話〇三-〇〇〇〇-〇〇〇〇 終活 一郎 |
※ここで紹介するサンプルは横書きとなっていますが、喪中はがきを実際に書く時は縦書きとなります。
基本的には上記の内容をベースに喪中はがきを書いていきます。
挨拶文の最後に「寒さに向かう折からご自愛のほどお祈りいたします」など、相手への気遣いの言葉を書くこともあります。
上記の例文では「年末年始」と書きましたが、「新年」や「年始」でも問題ありません。
しかし「年賀」は好ましくありませんので注意しましょう。
年賀とは新年の祝賀のことであり、お祝いを意味する言葉なので控えるのが一般的です。
お礼と挨拶の文章後は年月のみで日付は不要です。
また、差出人と故人の姓が同一である場合は、姓を省略し「父 太郎」と書くこともあります。
上記はごく一部の例文で他にも色々な挨拶文などあります。
テンプレートを利用するときや業者を利用するときは確認するようにしましょう。
喪中はがきを自筆する際は、以下の決まりごとを覚えておくようにしましょう。
・基本的には漢数字を用いる
・句読点は使わずに文章を書く
上記は、喪中はがきを書く際に最低限覚えておきたいポイントとなっています。
続いては夫婦連名で喪中はがきを出すケースを見ていきましょう。
喪中はがきの例文「夫婦連名で出す場合」
喪中につき年末年始のご挨拶は失礼させていただきます 本年七月に義理の父 鈴木清が六十六歳にて永眠いたしました 本年中に賜りましたご厚情に深く感謝いたしますとともに 明年も変わらぬご交誼のほどお願い申し上げます 令和元年十一月 〒 一五〇-〇〇一三 東京都渋谷区恵比寿一丁目〇番〇号 電話〇三-〇〇〇〇-〇〇〇〇 終活 一郎 終活 花子 |
夫婦連名で出すときの続柄は、夫から見た続柄を記載します。
以下、喪中はがきの続柄の書き方
夫婦連名で出す場合の続柄 | |
父 | 母 |
義父・義理の父・妻の父 | 義母・義理の母・妻の母 |
祖母 | 祖母 |
義祖父・義理の祖父・妻の祖父 | ご祖母・義理の祖母・妻の祖母 |
兄 | 弟 |
姉 | 妹 |
義兄・義理の兄・妻の兄 | 義弟・義理の弟・妻の弟 |
義姉・義理の姉・妻の姉 | 義妹・義理の妹・妻の妹 |
子 | 孫 |
※上記のほかにも、妻の父を「岳父(がくふ)」、妻の母を「丈母(じょうぼ)」「岳母(がくぼ)」と言うこともありますが、あまり一般的ではないので使われることは少ないです。
上記は夫婦連名で出す場合の続柄になります。
妻が単身で出す場合は、自身の両親ですので義理を付ける必要はありませんし、夫側の親族が亡くなった場合は「義〇〇・義理の〇〇・夫の〇〇」といったように記載します。
喪中はがきを出すときは夫婦連名?それとも単身?
喪中はがきを出すときに「夫婦連名で出した方がよいのか?」「それとも自分ひとりでよいのか?」この点について悩む方もいると思います。
結論からいうと、年賀状のやり取りと同じで大丈夫です。
喪中はがきは年賀状の代わりに出すものです。
ですので夫婦連名で年賀状のやり取りしている人には夫婦連名で出すのがよいでしょう。
単身でやり取りしている人には配偶者の名前は記載せず、単身で出して問題ありません。
また、親子連名で年賀状のやり取りをしている場合、喪中はがきも親子連名でよいのか悩まれる方も多いと思います。
この場合は、基本的に夫婦連名で書くのが一般的となっています。
しかし夫が亡くなり、子どもである長男が喪主をした場合は、長男と故人の妻の連名で書くケースもあります。
基本は夫婦連名、状況により親子連名のケースもあると覚えておきましょう。
喪中はがきの例文「親族が二人(複数)亡くなった場合」
親族が二人以上亡くなった場合の喪中はがきについて悩まれる人も多いでしょう。
基本的には同年中に複数亡くなったのであれば、一枚の喪中はがきにまとめて書いて出します。
以下、例文です。
喪中につき年末年始のご挨拶は失礼させていただきます 本年七月に花子の父 鈴木清が六十六歳にて 本年八月に一郎の祖父 終活武が八十八歳にて永眠いたしました 本年中に賜りましたご厚情に深く感謝いたしますとともに 明年も変わらぬご交誼のほどお願い申し上げます 令和元年十一月 〒 一五〇-〇〇一三 東京都渋谷区恵比寿一丁目〇番〇号 電話〇三-〇〇〇〇-〇〇〇〇 終活 一郎 終活 花子 |
複数人の親族が亡くなった場合は、上記のように記載します。
故人の順番は、夫側の親族から書く等の決まりはありません。
また、複数人が亡くなった場合の続柄は、「花子の父・一郎の祖父」といったようにわかりやすいように書くのがよいでしょう。
「義父・祖父」のみでは、勘違いされる場合もあります。
上記以外の記載方法として「故人の項目は省略する」という書き方もあります。
喪中はがきは死亡を通知するものではなく、新年の挨拶を失礼させていただくために出すものです。
ですので故人の情報に関しては省略しても問題ないとされています。
親族の不幸が続き、3人亡くなったなど人数が多い場合は、省略することもあるようです。
喪中だけど年賀状は欲しい!欲張りさんにオススメの3つのテクニック!
「喪中だけど年賀状は欲しい!」
「今年の年賀状は誰から届いているかな?」
年賀状は年の始まりの行事のようなもので、毎年年賀状を楽しみにしている人も多いでしょう。
ここでは、そんな欲張りさんに向けて、喪中でも年賀状をもらうテクニックを披露したいと思います。
はじめにざっくり紹介すると
・年賀状を催促する
・そもそも喪中はがきを出さない
・喪中はがきのデザインや文面は自己流で書く
上記3つの方法があります。
では、実際にどのような内容であるのかを確認していきましょう。
年賀状を催促する
「年賀状を催促する」
このテクニックは比較的誰にでもできる初級者テクニックです。
具体的には例文で紹介した内容に、催促の文面を入れるだけでOKです。
以下の青文字部分が「催促の文面」です。
喪中につき年末年始のご挨拶は失礼させていただきます 本年七月に父 終活太郎が六十六歳にて永眠いたしました 本年中に賜りましたご厚情に深く感謝いたしますとともに 明年も変わらぬご交誼のほどお願い申し上げます こちらは喪中のため年賀状を出すことはできませんが 毎年年賀状を楽しみにしていたのでお気遣いなくお送りいただけると嬉しいです 令和元年十一月 〒 一五〇-〇〇一三 東京都渋谷区恵比寿一丁目〇番〇号 電話〇三-〇〇〇〇-〇〇〇〇 終活 一郎 |
中には喪中であることに重きをおき、年賀状を控える方もいると思います。
この場合は仕方がないので諦めるしかありませんが、年賀状を楽しみにしていることをはっきりと伝えれば年賀状を送ってくれる方も多いはずです。
相手も「楽しみにしてもらえているのなら」と決して悪い気分にはなりません。
むしろ「毎年楽しみにしてくれている」ということで良い気分で年賀状を出してくれるかもしれません。
そもそも喪中はがきを出さない!
このテクニックは、相手を選別する必要があるので中級テクニックとなります。
相手が「風習や習慣、マナーに厳しい人」である場合は初級テクニックの方がよいでしょう。
しかし多くの場合は、喪中はがきがなかったことにそこまでご立腹する人はいないと思います。
また、このテクニックを使う場合は、寒中見舞いを忘れずに出しましょう!
喪中はがきのデザインや文面は自己流で書く
「喪中はがきのデザインや文面は自己流で書く」
これは上級テクニックになります。
喪中はがきを形式通りに作成すると、どうしてもお堅いイメージが出てしまいます。
そのため、初級テクニックである「年賀状の催促」を使っても、「こちらを気遣って言ってくれてるんだなー」と思われて、「やはり喪中だから年賀状を控えよう」となってしまうこともあります。
これを解決するには、やはり喪中感を軽減させる必要があります。
喪中感を軽減させるために、手っ取り早いのがデザインや文面の変更です。
個性を出すことで従来の喪中はがきよりやわらかいイメージを持たせることができます。
しかし、これはユーモアのセンスも問われてしまうので、人によっては総スカンを食らうかもしれません。
「なんて不謹慎な!」
「こんな人は付き合いができない!」
なんて思われてしまうかもしれないので、上級テクニックを使うときは相手の選別や内容に気をつけるようにしましょう。
番外編:喪中はがきをいろんな視点で見てみよう!
最近はSNSという非常に便利なツールもあります。
ツイッターにて、喪中はがきを検索した結果…
時代を感じさせる喪中はがきを発見できました!
昭和九年とありますが、状態も非常によくあまりお目にかかれないかもしれません!
本の間から喪中はがきが……。 pic.twitter.com/wEmhKzsbaa
— デンカ (@DENKATAN) November 13, 2018
初級者テクニック「年賀状を催促する」を実際に行っている人を発見できました!
やはり年賀状はもらって嬉しいものですし、年賀状を待っている人がいるのは嬉しいですね。
親戚から届いた喪中はがきなんだが、コレは良いね。#喪中はがき pic.twitter.com/lK4ouODwyg
— 名古屋是清(チョコレート味) (@nagoyakorekiyo) December 7, 2016
中には、うっかり喪中はがきをメモ代わりに・・・といううっかりお父さんもいました!
喪中はがきは、喪に服していることを伝えるのでどうしても暗くがちですが、視点を変えてみると新たな発見もあったりします。
皆さんも、ちょっと疲れたら一息入れてみてください。
では、一息ついたところで喪中はがきのテンプレートや業者について確認していきましょう!
喪中はがきのテンプレートについて
喪中はがきのテンプレートについては、インターネットで検索すると色々と出てきます。
最近の喪中はがきは色々なデザインも用意されているので、「自身の好み」や「故人の印象」に合わせた喪中はがきを選択することが可能です。
プリンターで有名なEPSON(エプソン)やCanon(キヤノン)なども喪中はがきの無料テンプレートを用意しています。
テンプレートの利用をお考えの方は一度覗いてみてはいかがでしょうか。
エプソンに関しては、スマホアプリで作成し、印刷するも可能となっております。
自宅にプリンターをお持ちの場合は、はがきを準備すればそのまま印刷ができます。
喪中はがきを業者へ依頼する
「故人の交友関係が広範囲で自筆で作成するのは大変!」
「字を書くのはあまり得意じゃない・・・」
そういうときは業者を依頼するのもよいでしょう。
自作するより費用はかかりますが、その分手間はかかりません。
あらかじめ複数のデザインやテンプレートも準備されていますので、簡単に作成することができます。
業者は探すと色々とあります。
・ヨーカドーやイオン、カメラのキタムラなどの印刷サービス
・楽天やAmazon(アマゾン)にある印刷サービス
・喪中はがき印刷を専門としている印刷サービス
会社によってデザインや価格は異なります。
ですので自分にあったサービスを選ぶといいでしょう。
色々とあってお悩みの人は喪中はがき印刷を専門として印刷サービスを選ぶのがよいと思います。
喪中はがき印刷を専門としている会社もいくつかありますが、中でも実績がある「喪中はがき印刷の専門店のおたより本舗」はオススメです。
おすすめの印刷業者「おたより本舗」
「喪中はがき印刷の専門店のおたより本舗」は、20年間で6,200万枚以上の印刷実績を誇り、過去3年間はインターネットでの受注件数全国第1位となっています。
納期の早さにも定評があり、送料無料に加えて宛名印刷も無料となっているのもポイントです。
また、デザインも豊富で故人のイメージに合った喪中はがきも見つけやすいと思います。
・モノクロデザイン【全42種】
・スタンダードデザイン【全45種】
・明るめデザイン【全110種】
・故人の趣味デザイン【全44種】
・ほっこり感謝デザイン【全17種】
・故人の思い出写真デザイン【全61種】
・薄墨(文字グレー)デザイン【全44種】
全部で「363種類」用意されています。
色々なデザインからイメージに合うものがない場合は、故人の思い出写真デザインを選択するのもよいでしょう。
夫婦の記念写真でもよいですし、故人が趣味に没頭している写真を選択するのもよいと思います。
価格については、デザイン・はがきの種類によって違いがあります。
以下、価格表の一部となります。
モノクロ | ||
枚数 | 通常はがき・私製はがき(ケント紙) | 私製はがき(大礼紙) |
10枚 | 2,050円 | 2,470円 |
20枚 | 2,300円 | 2,840円 |
30枚 | 2,550円 | 3,210円 |
スタンダード | ||
枚数 | 通常はがき・私製はがき(ケント紙) | 私製はがき(大礼紙) |
10枚 | 3,370円 | 3,790円 |
20枚 | 3,840円 | 4,380円 |
30枚 | 4,310円 | 4,970円 |
明るめ・故人の趣味・ほっこり感謝・薄墨 | ||
枚数 | 通常はがき・私製はがき(ケント紙) | 私製はがき(大礼紙) |
10枚 | 3,370円 | 3,790円 |
20枚 | 3,840円 | 4,380円 |
30枚 | 4,310円 | 4,970円 |
故人の思い出 | ||
枚数 | 通常はがき・私製はがき(ケント紙) | 私製はがき(大礼紙) |
10枚 | 3,700円 | 4,120円 |
20枚 | 4,400円 | 4,940円 |
30枚 | 5,100円 | 5,760円 |
上記は価格の一部ですが10枚単位で注文ができます。
後ほど紹介する郵便局やコンビニ印刷サービスより低料金で注文できる点も魅力のひとつです。
また、私製はがきタイプの場合は切手を貼る必要がありますが、オプションとして「切手貼りを代行してくれるサービス」もあります。
こちらの料金は【 切手料金 + オプション代金15円 × はがき枚数 】となっています。
自筆で作成したり、印刷を自分で行うのが難しい場合は、こうした専門業者を利用しましょう。
郵便局で喪中はがきを注文する
「喪中はがきはどこで買うのか?」
「売っているところを知りたい」
そういう人は郵便局にて喪中はがきを購入する方法もあります。
・郵便局の窓口で喪中はがきを購入する方法
・郵便局の総合印刷サービスで注文する方法
既に挨拶文が印字されたはがきや、無地のはがきを購入するだけでしたら窓口へ
印刷サービスを利用するのであれば、各種手続きやWEB限定デザインがあるので「総合印刷サービス」を利用するのがよいと思います。
総合印刷サービスでは、豊富なデザインが用意されています。
花言葉から選択したり、故人の趣味趣向から選択することも可能ですので、故人のイメージに合わせて喪中はがきを作成することができます。
価格についてはデザインの種類や枚数によって異なります。
デザインの種類は大きく分けて5つあり、価格も5種類あります。
・喪中スタンダード/カジュアル/薄墨
・喪中押し花デザイン
・喪中箔押しデザイン
・喪中スタンダードデザイン
・喪中シンプルデザイン
以下、「最安値の喪中シンプルデザイン」と「最高値の喪中押し花デザイン」の価格の一部です。
喪中シンプルデザイン | 喪中押し花デザイン |
1~10枚 2,450円 | 1~10枚 5,650円 |
11~20枚 2,800円 | 11~20枚 7,150円 |
21~30枚 3,150円 | 21~30枚 8,650円 |
上記表は省略していますが、価格は10枚単位で変わります。
ご注文の際は購入画面にてご確認ください。
上記価格は印刷料金で別途はがき代金がかかります。
はがき代金は「はがき代金×印刷枚数」となっています。
宛名印刷も依頼する場合は、以下の代金が別途かかります。
「基本料金1,080円 + 宛名印刷枚数×30円」
注文を検討する際は、こちらも考慮して考えるようにしましょう。
全国各地にあるコンビニを利用するのも便利
現在は至るところにコンビニがあるので、喪中はがきの注文をコンビニでするのもよいでしょう。
・セブンイレブン
・ファミリーマート
・ローソン
各コンビニの印刷サービスを利用して喪中はがきの注文が可能です。
デザインの種類はシンプルなタイプから上質感あるハイグレードタイプまで揃えてありますし、挨拶文の選択も可能です。
デザインの種類はローソンが最も多く95種類(私製はがき含む)も用意されています。
価格についてはデザインの種類によって変わりますが、スタンダードタイプでみると3社とも「10枚:3000円前後」となっており、大きな差はありません。
ですのでお近くのコンビニを利用するとよいでしょう。
また、コンビニではプリントサービス以外に、はがきの販売もしています。
ですので自筆で作成する場合も、コンビニにてはがきを入手することはできます。
喪中はがきの絵柄の意味
喪中はがきの絵柄にはいろいろな種類がありますが、その中でも一般的なのが花です。
この花にはそれぞれ意味が込められています。
いわゆる「花言葉」のことですが、これを知っておくことで故人に合わせたものを選びやすくなります。
ですので、ここでは喪中はがきの絵柄の意味について紹介したいと思います。
花の種類 | 花言葉 |
あやめ | 良き便り 希望 |
杜若(読み方:かきつばた) | 幸せは必ず来る 幸せはあなたの物 |
桔梗(読み方:ききょう) | 変わらぬ愛 誠実 |
菊(読み方:きく) | 高貴 高潔 |
胡蝶蘭(読み方:こちょうらん) | 清純 純粋な愛 |
白花紫蘭(読み方:しろばなしらん) | あなたを忘れない 変わらぬ愛 |
鈴蘭(読み方:すずらん) | 幸福の再来 愛らしさ |
椿(読み方:つばき) | 誇り 完全なる美しさ |
南天(読み方:なんてん) | 私の愛は増すばかり 福をなす |
野菊(読み方:のぎく) | 清爽 |
蓮(読み方:はす) | 神聖 清らかな心 |
藤(読み方:ふじ) | 優しさ 決して離れない |
百合(読み方:ゆり) | 威厳 無垢 |
上記の花言葉はごく一部になりますが、花のカラーによって花言葉に違いがあったりもします。
喪中はがきを選ぶポイントにもなると思うので、悩まれたら色々な花の花言葉を調べてみるのもよいでしょう。
寒中見舞いについて
喪中はがきと合わせて覚えておきたいのが「寒中見舞い(読み方:かんちゅうみまい)」です。
寒中見舞いをウィキペディア(Wikipedia)で調べてみると、以下のように記述されていました。
寒中見舞い(かんちゅうみまい)は、日本の慣習の一つで、二十四節気の小寒(1月5日頃)から立春(2月4日頃)までの寒中に行う見舞いである。
現在では、豪雪地帯・寒冷地での相手を気遣う手紙等を指す。また年賀状の返答や喪中のため年賀状が出せない場合の代用にも使う。1989年には前年に昭和天皇の病状悪化(同年1月7日に崩御)による「自粛ムード」で年賀状の差し出しが手控えられたため、官製の寒中見舞い葉書が発売された。
寒中見舞いとは簡単に紹介すると、寒さの厳しい時期に出す相手を見舞う挨拶状などをいいます。
ウィキペディアにもあるように相手を気遣う手紙や喪中のため年賀状を出せないときに使います。
喪中はがきは遅くとも12月初旬には相手に届くように出します。
しかし12月以降に親族が亡くなった場合は、適切な時期に喪中はがきを出すのは難しいです。
この場合は、年が明けてから寒中見舞いを出すのが一般的となっています。
また、喪中はがきを出していない人から年賀状が届いた場合も、寒中見舞いで返答するのが一般的です。
「喪中はがきを出さなかった自分が悪いから年賀状を書く」
「喪中だから相手には悪いけど返事は出さない」
上記の対応は好ましくありませんので、寒中見舞いを出すとよいでしょう。
寒中見舞いを出す時期について
寒中見舞いは先述したように年が明けてから出すものです。
しかし、年明けならいつ出してもよいというわけではありません。
喪中はがきや年賀状と同じように、寒中見舞いを出す時期もある程度決まっています。
喪中はがき |
10月~12月初旬(相手が年賀状を準備する前に) |
年賀状 |
元旦~1月7日まで(松の内期間まで) |
寒中見舞い |
1月8日~2月4日まで(松の内を過ぎてから立春まで) |
喪中見舞い |
送る時期に決まりはない |
※松の内とは、松や竹を用いた正月飾りを置いておく期間のことです。一般的には1月1日~1月7日となっていますが、地域によりこともあります。
上記のように喪中はがきが一番早く、続いて年賀状、寒中見舞いとなっております。
喪中見舞いについては送る時期に決まりはありませんが、喪中はがきを受け取ったタイミングで出すことが多いです。
喪中見舞いについては次の項目「喪中はがきを受け取ったら?」にて紹介いたします。
寒中見舞いを出す際は適切な時期に出すように気をつけましょう。
喪中はがきが届いたら?
ここまでは喪中はがきを送る側の視点で紹介してきました。
では、喪中はがきを受け取ったらどうすればよいのか?
こちらに疑問をお持ちの人も多いと思うので、受け取った側の視点でも少し紹介していきたいと思います。
まず喪中はがきを受け取ったときの対応は、以下の3つの方法があります。
・何もしない
・喪中見舞いを送る
・寒中見舞いを送る
では、上記対応を取るときの内容を確認していきましょう。
何もしない
喪中はがきとは「新年の挨拶ができません」という意味で送られてきます。
そのため、受け取った側も年賀状や電話等で新年の挨拶は控えるのが一般的となっています。
年賀の挨拶に関しては「何もしない」で例年通りのお付き合いをするといった形です。
返事や挨拶をする場合は、年賀状ではなく、喪中見舞いや寒中見舞いを送るようにしましょう。
喪中見舞いを送る
喪中見舞いとは、喪中の相手を見舞うお悔やみ状のことです。
お悔やみ状は喪中見舞いはがきともいいますが、お悔やみの気持ちを相手に伝えるために送るものです。
このとき「喪中見舞いはがきのみ」の場合もありますが、香典やお供え物を一緒に送るケースもあります。
喪中見舞いを送る時期は決まっていないのでいつ出しても良いですが、一般的には喪中はがきを受け取って年内に返事をする場合に出すことが多いです。
喪中見舞いの例文
まずは挨拶状(喪中はがき)をいただいたことに対してお礼の言葉を述べましょう。
そしてお悔やみの言葉を記載していきます。
喪中見舞いは、相手を見舞うために出すものなので「お悔やみの言葉」は必須です。
あとは相手を気遣う言葉を一言添えてあげるのもよいでしょう。
以下、喪中見舞いの例文となります。
喪中お見舞い申し上げます この度はご挨拶状をいただき誠にありがとうございます ご生前のご厚情に感謝いたしますとともに 心よりご冥福をお祈りいたします お静かな年の瀬 新年をお迎えのこととお察しいたします どうぞ良い年が訪れますように 令和元年一月 〒 一五〇-〇〇一三 東京都渋谷区恵比寿一丁目〇番〇号 電話〇三-〇〇〇〇-〇〇〇〇 終活 一郎 |
寒中見舞いを送る
寒中見舞いとは、寒さの厳しい時期に相手を見舞う挨拶状のことです。
喪中で年賀状を出せない時などにも使われます。
この寒中見舞いは喪中の人だけでなく、喪中はがきを受け取った場合や、事情があって年賀状を松の内の期間に出せなかった場合にも使われます。
寒中見舞いを送る時期については、1月8日~2月4日まで(松の内を過ぎてから立春まで)の期間となっているので、年内に喪中見舞いを出せなかった場合などは寒中見舞いで対応しましょう。
寒中見舞いの例文
はじめに喪中と知っていたので新年の挨拶を控えたことを伝えましょう。
そして、相手のことを訪ねるような内容を記載します。
次に相手方を励ますような言葉や気遣う言葉を記載して締める形になります。
以下、寒中見舞いの例文となります。
寒中お見舞い申し上げます ご服喪中のことと存じ 新年のご挨拶は遠慮させていただきましたが 寒冷の候 いかがお過ごしでしょうか故人様が他界されてご家族の皆様は まだまだ悲しみはいえぬままかと存じます 今年は例年よりも厳しい寒さが続いておりますので くれぐれもご自愛くださいませ 令和元年一月 〒 一五〇-〇〇一三 東京都渋谷区恵比寿一丁目〇番〇号 電話〇三-〇〇〇〇-〇〇〇〇 終活 一郎 |
ここで紹介した内容は、ひとつの例です。
他にも色々な言い回しや定型文があったりするので、「喪中見舞い」や「寒中見舞い」を作るときは色々みて参考にしてみるとよいでしょう。
堅苦しさが気になる方は自分の言葉で書いてもよいと思います。
ペット用の喪中はがき
ペット用の喪中はがきとは、文字通りペットが死んだときに出す喪中はがきです。
最近は、ペットを家族の一員として、我が子のように考える人が増えています。
火葬や葬儀なども人間と同じように行う人もおり、そのひとつに喪中はがきもあります。
しかし、ペットの喪中はがきは、まだまだ世間には浸透していません。
そのため「ペットの喪中はがきは大げさ」「ペットの喪中はがきはマナー違反」と考える人もいます。
・ペットを飼ったことがない人
・動物嫌いな人
・風習や習慣、マナーに厳しい人
色々な人がいるので、ペットの喪中はがきを出す場合は、相手をしっかりと選ぶことが大切です。
ペットの喪中はがきを出す相手
では、ペットの喪中はがきを出す相手は誰ならよいのか?
この点について疑問が生まれると思います。
人が亡くなった場合は「年賀状をやり取りしている人に出す」のが一般的ですが、ペットの死の場合はあまりよく思わない人もいます。
そのため、全ての人に送るのはやめたほうがよいでしょう。
基本的には理解してくれる人に出します。
・ペット仲間
・親しい友人
・親族に関しては理解ある人にとどめる
飼っていたペットと面識がある人や存在を知っている人、どれほど可愛がっていたか知っている人に送るのがよいと思います。
かかりつけの動物病院があった場合は、動物病院に出すのもよいでしょう。
それ以外の人には喪中はがきを送るのは避け、例年通り年賀状を出したり、寒中見舞いで対応するのがよいでしょう。
ペットの喪中はがきの文例
ペットの喪中はがきの文例については、基本的に「人の死」と同じ内容です。
・喪中のため新年の挨拶は遠慮すること
・ペットの死の報告(いつ亡くなったのか)
・生前お世話になったお礼と挨拶
・年月と差出人の住所、氏名等
では、例文をみていきましょう。
喪中につき新年のご挨拶は失礼させていただきます 本年七月に愛犬 ポチが十歳にて永眠いたしました 本年中に賜りましたご厚情に深く感謝いたしますとともに 明年も変わらぬご交誼のほどお願い申し上げます 令和元年十一月 〒 一五〇-〇〇一三 東京都渋谷区恵比寿一丁目〇番〇号 電話〇三-〇〇〇〇-〇〇〇〇 終活 一郎 |
上記の例文は人が亡くなったときのものをベースにしています。
そのため、お堅い印象があると思いますが、業者によってはもう少しやわらかい印象の挨拶文を用意していることもあります。
「本年七月に愛犬 ポチが十歳にて旅立ちました」
「生前ポチのことを可愛がってくれたことを深く感謝いたいします」
など色々とあるので、あまりお堅いイメージにしたくない場合は、上記のような挨拶文を選ぶとよいでしょう。
▼ペットの喪中はがきを書くときの注意点
ペットを我が子のように可愛がっていたため、続柄を書く部分に「我が子」「子」と書かないようにしましょう。
「息子さんが亡くなった」など誤解を生まないように「愛犬」や「愛猫」などをしっかりと記載しましょう。
まとめ
喪中はがきについて紹介しました。
では、最後にもう一度「喪中はがきとは何か」について簡単に見ていきましょう。
・喪中はがきとは、年賀状に代わる挨拶状である
・出す目的は新年の挨拶をご遠慮することを伝えるため
・一般的に二親等内の親族が亡くなったときに出す
・年賀状をやり取りしている人には最低限出す
・余裕を持って11月中に相手に届くように出す
上記は最低限覚えておきたい喪中はがきの基礎知識になります。
事前に喪中はがきを送り、新年の挨拶ができないことを伝えるのは、マナーでもあるので覚えておくようにしましょう。
喪中はがきは、年賀状のやり取りをしている人が多ければ多いほど大変になります。
そのため、終活の一環である「終活年賀状」について考えておくのもよいでしょう。
終活年賀状とは、簡単に紹介すると「来年から年賀状をご遠慮する」旨を伝える年賀状のことです。
これまでなんとなく年賀状のやり取りをしていた人には「終活年賀状」を出して整理するのもよいでしょう。
「終活年賀状」は人間関係の整理でもあるので、出す際の注意点などもあります。
下の記事では、そういった注意点や終活年賀状の例文などを紹介しています。
ぜひ参考にしてみてください。