ペットの終活とは?医療や保険、葬儀など行うべき内容や費用などを詳しく解説

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この記事ではペットの終活について説明します。

今や日本の家庭では、15歳未満の子供を持つ家庭よりも犬か猫をペットとして飼っている家庭のほうが圧倒的に多い状況となっています。

もはやペットは家族の一員とも言える大切な存在ですが、そのペットとの時間にも、いずれ最期の時が訪れます。
その時に最高の終わりを迎える為に、ペットの終活をする必要があります。

この記事では、ペット終活とは何なのか?
ペット終活にて行う内容や費用などをまとめました。

▼この記事を読んで理解できること
・ペットの終活とは
・ペット終活で行う内容
・ペット終活にかかる費用
・ペット終活を始める時期

それでは、ペット終活についてひとつずつ説明していきます。

目次

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ペットの終活とは

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ペットの終活とは、言葉の通り「ペットのための終活」を指します。

そもそも終活とは何なのか、概要をWikipedia(ウィキペディア)で見てみると、

終活(しゅうかつ)とは「人生の終わりのための活動」の略。人間が自らの死を意識して、人生の最期を迎えるための様々な準備や、そこに向けた人生の総括を意味する言葉である。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

となっております。

つまり、ペットの終活とは『ペットが亡くなった時のため、またペットの最後を迎えるための様々な準備や、そこに向けたペットと過ごした時間の総括をすること』を言います。
また、飼い主側の身に何かあった時のために準備することもペット終活のひとつです。

大切なペットが病気になったり、介護が必要な状況になってしまったなどの現実に直面した時に、うろたえてしまう方が多く見られます。
ペット終活を通して、そういった状況にあらかじめ準備をしておくことで冷静に対応することができて、後悔することを減らせるでしょう。

 

ペット終活で行う内容

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それでは実際にペットの終活とは何を行えばよいのか、内容を説明していきます。

ペット終活の内容は、大きく分けて以下の項目に分かれます。

・ペットの医療について
ペット保険について
・ペットの介護について
・ペットとの思い出作りや整理について
・ペットの埋葬や葬儀について
・ペットの供養やお墓について

・飼い主の死後のペットについて

それでは、ひとつずつ説明していきます。

 

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ペットの医療について

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ペットの終活における医療について、重要なことは以下の項目です。

・いざという時に行く病院を決めておく
・ホームドクターを決めておく
・定期的な検診や検査を行う
・普段からの食事に気を使う

それでは、ひとつずつ順を追って説明していきます。

 

いざという時に行く病院を決めておく

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ペットも人のように、癌などの大きな病気にかかってしまう可能性はあります。
また、事故などから大きな怪我をしてしまう場合もあるかもしれません。

そういった時に、最近は獣医療の発展によりペットも様々な治療が受けられるようになりました。
MRIや内視鏡による検査や治療など、高度な医療だったり、外科的な手術による回復も見込めるようになっています。

しかし、そういった高度な治療は、近所の動物病院などでは受けることができない場合もあります。

ペットにもしもの事があった時どこの病院にいけばよいのかをあらかじめ決めておくことで、いざという時にスムーズな対応ができるでしょう。

 

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ホームドクターを決めておく

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ホームドクターを決めておくことも大切です。

▼ホームドクターとは?
かかりつけの医師のこと。必要があれば、専門医や病院を紹介してくれるお医者さん。

小さい病気や怪我から、いつもと違うと感じた時など気軽にすぐ連れていくことができるホームドクターを決めておきましょう。

ペットがシニア期を迎えるまでに、ワクチン接種などで病院に行き、既に通う病院は決まっているかもしれません。
ですが、通いながらも本当にこの病院でいいのか、ペット終活をするにあたって今一度考え直してみるのもいいでしょう。

以下は簡単にですが、ホームドクターを決める時のポイントを説明します。

・飼い主のあなたと相性が良いこと
ペットは話すことができないので、症状の説明や治療方法などは飼い主であるあなたが獣医さんと相談して決めることになります。
飼い主と相性が合わずに信頼関係を築けなければ、ペットの診察を安心して任せることはできないでしょう。

・事前に治療法や治療費についての説明がある
飼い主の希望を聞いて、それに見合う治療法をしっかり説明してくれるのか。
また、治療費についてもしっかりと提示してくれるかどうかは、重要なポイントです。

・自宅から近い場所にある
ホームドクターですので、頻繁に通うのに無理がない場所にあることが基本です。

・待ち時間が長すぎない
病気や怪我の状態で、長い待ち時間があるのはつらいものです。
それはペットも同じですので、大きなストレスを与えることになってしまいます。
日常的に混んでいる病院は、ホームドクターとしては避けたほうが無難かと思います。

・介護に関する知識
ペットが介護を必要とする状態になった時、頼りにしたいのがホームドクターです。
介護は状態により、寝返りの打たせ方からトイレをどうするかかなど、対応する方法が大きく変わります。
介護の知識も持つホームドクターに相談するのが一番安心できるでしょう。

 

定期的な検診や検査を行う

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多くの人は会社や学校などで、数年に一度くらいは健康診断を受けて健康状態を確かめます。
そうすることで、自覚がない病気の早期発見に繋がったりします。
ペットもこれと同じで、定期的な健康診断をしてあげることで病気の早期発見や早期治療に繋がります。

犬や猫の場合、基本的に1年に1回、10歳以降は半年に1回くらいの頻度で検診するのがおすすめです。
多いと思うかもしれませんが、人間と動物では年のとり方も違うのでこのくらいの頻度で検診するのは決して多すぎるということはないでしょう。

また、最近は定期健診ではわからない「将来の病気のリスク」を判定する遺伝子検査にも注目が集まっています。

遺伝子検査とは言葉通り遺伝子を検査することで、将来的な病気などの発祥リスクや有効な治療方法などがわかる検査方法です。
ペットは人間とは違い喋れないからこそ、DNAに聴いて的確な病気予防をするということで、海外では検診と同じくらいペットの遺伝子検査が広がっています。

今はWEB上で結果確認が可能なペット遺伝子検査【Pontely】などもあり、検査キットなどを使って自宅で遺伝子検査をすることも可能です。
料金は1回の遺伝子検査で5000円から可能と、お気軽に検査をすることができます。

 

普段からの食事に気を使う

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定期的な検査や検診も大事ですが、普段からの食事に気を使ってあげることも大切です。
ペットも人間同様に様々な要因で健康が維持されていますが、中でも食事は体調に影響を与える割合が大きいです。

ペットの食事は基本的に毎日あげるかと思いますが、習慣化すると知らない間に食事内容が不適切になっている場合があります。
例えば、加齢により運動量が落ちているのに同じ分量の食事を与え続けていると、肥満や病気の原因になってしまう可能性もあります。

ペットの日々の健康状態や年齢、生活習慣を考慮して、栄養面や量などで個々に合った食事管理を心がけましょう。

また、今はペット用のサプリメントなどもあり、健康管理が昔よりしやすくなっています。

国内最大級の犬猫用品サイトである【ワンコム】では、健康寿命を延ばすサプリメントなど多数の健康サポートフードが用意されています。
夏場に水をなかなか飲んでくれないペットの為に、混ぜるだけで水をごくごく飲んでくれる粉末型ヤギミルクや、身体に良いオーガニックフードなどがあります。

大切なペットのために普段から食事に気を使い、ペットの健康を管理してあげましょう。

 

ペット保険について

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ペットには健康保険のような、公的な保険制度がありません。
そのため、怪我や病気時の治療費は飼い主が100%自己負担することになります。

病気や怪我の内容にもよりますが、手術や高度な治療は高額な治療費が必要となるケースも出てきます。
そういった時の備えとして、ペット保険の加入を考えることはとても大切です。

ペットの保険の種類については、主に以下のような項目で分類されます。

加入・更新の可能年齢上限終身タイプ年齢制限タイプ
保険会社の種類損害保険会社小額短期保険会社
補償金額の種類定率補償型実額補償型
保険金の受け取り方即日給付型後日給付型

分類される種類について、下記でもう少し詳しく説明していきます。

 

加入・更新の可能年齢上限

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ペット保険は、保険会社や保険プランによって加入できる年齢や、更新できる年齢が異なります。
以下の2つのタイプを簡単に説明します。

・終身タイプ

名前の通り、終身まで補償が続く保険です。
最後まで補償が付く安心感はありますが、ペットの年齢が上がるに連れて保険料金も上がります。
加入する時は、高齢期の保険料をよく確認しておきましょう。

・年齢制限タイプ

一定の年齢の間だけ補償されるタイプの保険です。
基本的には10歳までは加入が可能なものが多くなっています。
また加入時だけではなく、更新可能年齢に制限がかかっている保険もあります。
加入をする際には更新可能年齢にも注意して保険を選択しましょう。

 

保険会社の種類

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ペット保険の会社は以下のふたつの種類に分かれます。

・損害保険会社

事故などによって受けた損害に対して、一定の金額が貰える保障をしている保険会社です。
全体的に補償される金額が高めに設定されています。
また、もしも保険会社が破綻した場合、保険金が定められた割合で補償されようになっています。

・小額短期保険会社

補償金額が少額で、保証期間も短い保険会社です。
通称で「ミニ保険」とも呼ばれています。
支払う保険料が小額で済みますが、プランが少なく掛け捨て型に限定されています。

 

補償金額の種類

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何かあった時に貰える補償金額にも保険によって違いがあります。
補償金額の種類は以下に分かれます。

・定率補償型

発生した治療費の何割かが補償金として返って来るペット保険です。
基本的には50~70%くらい補償してくれて、割合が高いほど毎月の保険料が高くなります。
ただし、保険会社の支払額には上限が定められている場合が多いです。

・実額補償型

発生した治療費の全てを補償してくれるペット保険です。
補償の割合が大きいので、当然ですが定率補償型より毎月の保険料が高い場合が多いです。
また、こちらも支払額には上限が定められている場合があります。

 

保険金の受け取り方

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保険金の受け取り方は以下のふたつの種類に分かれます。

・即日給付型

何かあった時に、即日で補償金が貰えるタイプの保険です。
保険金で治療費などを支払うことができます。

・後日給付型

何かあった時に、後から補償金が貰えるタイプの保険です。
発生した治療費などは一度ご自身で全額支払い、後ほど保険会社から補償金が貰えます。

 

ペット保険の料金

▼ペット保険の相場
あくまで目安となりますが、犬や猫などの一般的なペットの保険料金の平均相場は年間で1~2万円と言われています。

ペット保険の料金は、主に以下の要素で決まります。

・ペットの種類
・体重
・年齢
・補償内容

現在はペット保険の種類もかなりの数があり、保証内容や支払う金額も様々です。

それぞれに合わせた必要なプランを選ぶことができるので、色々と比較してご自身に合った保険を選択しましょう。

 

ペットの介護について

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最近は医療や餌の進化で、昔よりペットが長生きするようになっています。
一緒に過ごせる時間が長くなり嬉しい面もありますが、ペットも年を取ると人間と同じように老化や病気で身体がうまく動かせなくなってきます。

うまく歩けなくなったりすると、ペットにも人と同じように介護が必要となります。

犬や猫には様々な介護用品があるので、うまく利用してサポートしてあげましょう。
他には、うさぎなどにも介護用品が発売されています。

また、普段の生活からストレスを減らしてあげることも立派な介護のひとつです。

例えばペットが犬の場合、排尿まわりの環境は健康面を考えるときに凄く大切となります。
ワンちゃんによっては汚れたくない、濡れたくないとう理由から使用済みのペットシーツを嫌って排尿の機会を失ってしまう子も多いです。
そうなると膀胱炎となってしまう可能性もありますし、ストレスから他の病気のきっかけとなってしまう可能性もあります。

そのため、排尿リズムを妨げないためにも良いトイレ環境を作ることはとても大切と言えます。
まめにトイレシーツを変えるなどして、清潔なトイレ環境を作ってあげてください。

また、吸水性や速乾性に優れたトイレシーツを使用することも大切です。
プレミアムペットシーツ デオ・ダブルは両面吸収で吸水性、速乾性にとても優れており、使用後もしっかりトイレが乾いています。
ペットシーツの交換回数が少なく済み、良い衛生状態が保てるのでペットへ不快感を与えることもなくなるかと思います。

このように、普段の生活用品に気を使ってあげたり介護用品をうまく利用することで、飼い主とペットのお互いが快適に日々を過ごすことが可能となります。

ただ、介護はどうしても辛い一面もあります。
人間の介護と同様に、ペットの介護疲れという言葉もあるくらいです。
そのため、ペットの介護には飼い主がひとりで抱え込まないことが大切です。

最近では、ペットの介護に様々なサービスが提供されるようになってきました。
そういった施設を上手に利用することで、介護負担を軽減することができます。

下記は、ペットの介護に利用できる施設とサービスになります。

・老犬ホーム、老猫ホーム
・デイケアサービス、ショートステイ
・訪問介護サービス
・ぺットシッター
・ペットタクシー

利用する場合は、資格をもった知識や経験のあるスタッフが常駐している所を選択しましょう。
それでは、ひとつずつどういったものか簡単に説明していきます。

 

老犬ホーム・老猫ホーム

▼老犬ホームとは?

老犬ホーム(ろうけん-)とは、犬版老人ホームとも言える、老犬の終生まで世話を代行するサービス。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

老犬ホームとは、簡単に紹介すると犬の老人ホームのことです。

老犬ホームと同じようなサービスとして老猫ホームもあります。
老猫ホームとは、文字通り猫の老人ホームのことです。

2つの異なる点は対象が犬か猫という点で、サービス内容は同じです。

高齢化などにより要介護状態となったペットや、飼い主の病気や死亡などやむを得ない事情で飼い続けることができなくなったペットを預けることができます。

▼老犬ホームの特徴

介護内容・食事
・排せつの補助
・お散歩
・シャンプーやトリミング
など
介護期間・数日~数カ月の一時預かり
・終身預かり
施設設備・ドッグラン
・動物病院
・トリミングルーム
・リハビリプール
※施設によって異なります
料金・1年間 30万~150万前後
・終身の場合は施設次第(100万前後~が一般的)
・別途入所金が必要な場合が多い(10万前後)
入所条件・混合ワクチン、狂犬病ワクチンなどを接種している
・終身入所の場合は年齢制限が有る施設も有
・持病、認知症、夜鳴きなどで施設により受け入れ不可の場合も
※施設によって異なります

施設は都市型や郊外型(リゾート型)などの種類があり、飼い主の考え方や犬の性格などにより選択することができます。
最近は、動物病院に併設されている施設なども増えてきました。

契約内容や費用は施設によって大きく変わります。
利用する場合は、いくつかの施設を実際に見学へ行ってから契約するといいでしょう。

 

デイケアサービス・ショートステイ

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▼デイケアサービス、ショートステイとは?
デイケアサービスとは、日帰りで施設に短時間介護を依頼できるサービスです。
ショートステイとは、数日~1週間くらいの短期間、施設で介護をしてもらうサービスとなります。

ペットのこういったサービスは、老犬ホームや老猫ホームがそのサービスのひとつとして行っている場合があります。
また、デイケアサービスやショートステイだけを専門に行っている施設もあります。
最近では、こういった短期介護サービスを提供する動物病院も増えてきました。

内容や料金はその施設によって大きく変わりますが、相場としては一日5000円~15000円前後です。

こちらも利用する場合は、いくつかの施設を実際に見学へ行ってから契約するといいでしょう。

 

訪問介護サービス

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▼ペットの訪問介護サービスとは?
老犬介護士、老猫介護士といった資格を持っている方が、自宅を訪問してペットの介護生活支援をしてくれるサービスです。

老犬ホームや老猫ホーム、デイケアサービスやショートステイの施設が行っている場合もあります。
また、獣医師や動物看護士、ドッグトレーナーの方が行っている場合もあります。

訪問介護サービスを利用する料金の相場としては一時間で3000円~5000円前後です。
内容や料金は施設によって大きく変わりますので、事前にしっかりと確認しましょう。

 

ペットシッター

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▼ペットシッターとは?

ペットシッターは、飼い主に代わって留守中のお宅でペットのお世話をしたり、犬のお散歩代行を行ったりする人をいう。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

最近では、介護の勉強をしているペットシッターも多く、利用しやすいサービスとなっています。
シッターさん全員が動物看護師の会社などもあります。

▼ペットシッターの料金相場

ペットシッターの料金は、ペットの種類やサイズで料金が変動します。

小型犬、中型犬
(チワワ、柴犬など)
2500円~3500円前後(1時間)
大型犬
(ゴールデンレトリバーなど)
3000円~5000円前後(1時間)
※体重により料金加算される場合もあります。
2000円~3000円前後(1時間)
小動物
(うさぎ、ハムスターなど)
1000円~2000円前後(1時間)

上記金額とは別途、出張料や交通費がかかります。

内容や料金は会社によって変わりますので、事前にしっかりと確認しましょう。

 

ペットタクシー

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▼ペットタクシーとは?
言葉通りですが、ペット専用のタクシーです。
原則的に人は乗れませんが、飼い主などがペットを監視する目的で同乗することは許されています。

動物病院などに行く際に、気軽に利用するといいでしょう。

ペットタクシーは、乗り降りする時に運転手がサポートをしてくれます。
そのため、大型犬などを病院に連れて行く場合に大変助かるでしょう。

 

ペットとの思い出作りや整理について

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悲しい事ですが、愛するペットがいつか亡くなってしまうのは自然な流れです。
そのため、一緒に過ごせる時間を全力で楽しみ、たくさんの思い出を作りましょう。

思い出は写真や動画で残しておくと、後から懐かしむことができるようになります。

撮った写真やデータはペットが元気なうちに整理して保管しておきましょう。
思い出の品を整理することで、今までペットと過ごしてきた日々を振り返ることにもなります。
「思い出」を整理して振り返ることで、「これから」のペットとの生活をより良いものにすることができると思います。

また、ペットの等身大のぬいぐるみを作る『剥製葬』や、遺骨でペンダント作る『手元供養』など、思い出を残す供養の方法もあります。

 

ペットの埋葬や葬儀について

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大切なペットを看取った後は、丁重に弔いをしてあげましょう。
最近はペットも人間と同様に、葬儀を行ったりお墓を用意してあげるのが一般的となっています。

この項目では、ペットの葬儀について説明します。
まず、ペット葬儀の種類は大きくわけて以下のものがあります。

種類内容運営主体料金目安
合同火葬・通常の焼却炉で合同火葬(主に自治体)
・ペット専用の火葬場で複数のペットと合同火葬
・基本的に返骨はない
・自治体
・お寺
・民間業者
2000~20000円
個別火葬・ペット1匹での個別式の火葬
・埋葬まで一任する方式と、返骨してもらう方式がある
・お骨上げ、読経などもやってくれる場所も有り
・お寺
・民間業者
15000~70000円
移動火葬車・火葬炉を搭載した専用車に預けて火葬して貰う
・埋葬まで一任する方式と、返骨してもらう方式がある
・民間業者15000~25000円
土葬・飼い主が保有する土地に埋める

以上のように、葬儀の種類は大きく分けて三つのタイプの火葬と、土葬に分かれます。

日本では、人間の場合と同じように火葬するのが一般的です。

ひとつずつ、もう少し詳しく説明していきます。

 

合同火葬

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合同火葬とは文字の通り、他の動物などと一緒に火葬する方法です。

ペットの合同火葬は、大きく分けて以下の二つに分かれます。

・自治体による合同火葬
・お寺や民間企業による合同火葬

運営主体により内容が大きく違うので、詳しく説明します。

 

自治体による合同火葬

ペットを看取った後、飼い主の住民票がある役所に申し込めば自治体がペットの遺体を動物の死骸として回収してくれます。

ペットの遺体は法律上、一般廃棄物に分類されます。
そのため、依頼すれば有料で自治体の焼却炉で処理してもらうことができます。

自治体によっては動物専用炉を用意している場合もありますが、基本的には通常の焼却炉で、他の動物や廃棄物と共に火葬されます。
また、ペットのお骨は返してもらえません。

他の方法と比べて費用を抑えて火葬することができます。

 

お寺や民間企業による合同火葬

ペットを看取った後、合同火葬を受け付けているお寺や民間企業に連絡をして合同火葬をしてもらいます。

ペット火葬を受け付けているお寺や民間業者の場合は、ペット専用の火葬場を設けています。

合同火葬の場合は基本的に立会いはせず、火葬の後のお骨拾い、納骨などもすべてスタッフへ一任するものが一般的です。

ペット墓地やペット納骨堂を運営している場所では、そのまま読経などもして供養まで全て一任することから『一任合同火葬』とも呼ばれます。

個別火葬と比べると、比較的費用を抑えて火葬することができます。

 

個別火葬

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個別火葬とは文字の通り、個別に1体だけで火葬する方法です。

ペットが犬や猫の場合、一般的なのはこの個別火葬となります。

個別式火葬は大きく分けて以下の二つに分かれます

・立会個別火葬
・一任個別火葬

ひとつずつ説明します。

 

立会個別火葬

立会個別火葬とは、飼い主が火葬場でペットをお見送りして、火葬後のお骨拾いもする方法です。

ペットを看取った後、個別火葬を受け付けているお寺や民間企業に連絡をして立会個別火葬を行います。

ペットの火葬後は返骨も可能で、霊園などへの埋葬や納骨施設への安置をすることができます。

人間の葬儀と同じような流れですので普通の事だと思う方もいるでしょうが、ペットには墓地や埋葬に関する法律は特にありません。
そのため、立会個別火葬が一般的になったのは割と最近のことだそうです。

 

一任個別火葬

一任個別火葬とは、飼い主が出棺やお別れをして、その後の火葬に関しては立会いはしない方法です。
火葬の後のお骨拾いや納骨などは、すべてお寺や民間企業のスタッフへ一任してやってもらいます。

ペットを看取った後、個別火葬を受け付けているお寺や民間企業に連絡をして一任個別火葬を行います。

立会個別火葬との大きな違いは、火葬の後にお骨が返ってこないことです。

お骨は手元に残さず、そのまま霊園施設や合同供養塔などに納骨供養をしてあげたい場合などに選択する火葬方法となります。
お骨を手元に残したい方は、立会個別火葬での火葬を選択しましょう。

 

移動火葬車による火葬

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移動火葬車での火葬とは、飼い主の自宅まで葬炉を搭載した専用車で来てもらい、ペットの遺体を預けて火葬してもらう方法です。
訪問ペット火葬といった呼ばれ方もします。

基本的には、火葬から埋葬まで一任する形式としている場合が多いです。
ですが、火葬中は飼い主の自宅近隣を走行しながら火葬を完了して、飼い主宅に戻り返骨をするプランなども用意されている場合も多いです。

埋葬まで一任する場合は、火葬後のお骨はどこに納骨されるのか等をしっかりと確認しておきましょう。

 

土葬

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葬儀の種類としては火葬が基本ですが、それ以外の選択肢としては土葬という方法があります。

土葬とは、遺体を焼かずに土の中に埋葬することです。

ペットの遺体を土葬できるのかと疑問に思う方も多いとは思います。
結論から言うと、日本の法律上、自宅の庭などご自身で保有している土地への土葬でしたら可能となります。

ただし土葬する場合は、遺体が土に還るまでの時間や、地表に露出してしまう可能性、近隣への腐敗臭の影響などを考慮して穴は深く掘りましょう。
犬などの、ある程度の大きさがあるペットの場合は少なくとも1メートル程度の深さまで掘ってから土葬する必要があります。

また、公園や山中など自分の敷地内以外に無断で動物を埋めることは違法となります(廃棄物の処理及び清掃に関する法律5条)
小鳥やハムスターなどの小動物なら大丈夫と考える方もいるでしょうが、これも立派な法律違反ですのでご注意下さい。

 

ペットの葬儀についてのまとめ

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火葬の中でもいくつか種類があることはわかっていただけたかと思います。

どの葬儀方法が良いなどはなく、大切に想っていたペットのことを考えて、飼い主が後悔しない方法で葬儀を行うことが大切です。

ペットの火葬というと犬や猫のイメージが強いですが、ペット火葬は様々なペットに対応している場所が多く存在します。

▼火葬が可能な代表的なペットの種類
犬、猫、ウサギ、ハムスター、リス、フェレット、猿、モルモット、ハリネズミ、イグアナ、鳥類、亀、蛇など

他にもモモンガやミニブタなど、少し珍しいペットでも火葬を受け付けてくれる場所はあります。

そういったペットを飼っている方は、あらかじめどこのお寺や企業なら火葬を受け付けてくれるか事前に調べておくといいでしょう。

また、犬や猫など普通のペットを飼っている方も事前に準備をしておくことは大切です。

ペットが亡くなってしまった時は、ペットロスで精神的に参ってしまう方が多いです。
そんな時に葬儀のことなどを考えるのは大変で、急いで決めた為に後からこうしておけばよかったと後悔するといった話もよく聞かれます。

事前に考えておくことで、いつか来る別れの時にうろたえず、大切なペットをスムーズに弔ってあげることができるかと思います。

 

ペットの供養やお墓について

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最近はペットの供養や、お墓を用意することは一般的なものになっています。
ペット専用の霊園なども年々増えています。

ペットの供養をすることで、お別れのためのセレモニーを行ったという気持ちの整理ができるという飼い主の方も多くいます。

ペット供養は大きくわけて以下のようなものがあります。

種類概要料金目安
(火葬代は含まず)
ペット霊園
(屋内型)
・屋内で遺骨を保管(納骨堂)
・主に棚型のタイプとコインロッカー型のタイプなどがある
・野外型と比べて割安
5000~6万円
ペット霊園
(屋外型)
・墓石を配置したペットのお墓
・遺骨を個別に埋葬
10万円~
ペット霊園
(共同墓地)
・複数のペットの遺骨を一緒に埋葬する合同のペット墓地
・個別のお墓に比べ費用が安い
0~20000円
人と一緒に入る・人間用の墓地にペットも一緒に埋葬できる墓地
・ペット霊園で人も一緒に入れる墓地
1500000円~
散骨・遺骨を海にまく(海洋散骨・海洋葬)
・遺骨を山林にまく(山林葬)
・他(空中葬、宇宙葬、お花畑葬、お花葬、樹木葬、自然葬)
1000~500000円
手元供養
(自宅供養)
・ペットの遺骨を自宅に置いて供養
・遺骨を加工してメモリアルグッズ化する供養
10000~85000円
その他・亡くなったペットを剥製にする(剥製葬)
・ペット専用のプランターに入れて供養する(プランター葬)
など
5000円~

このように、ペットの供養の方法は様々な方法があります。

どの供養が良いというのはありませんので、ご自身に合ったペットのお墓や供養の方法を選んで愛しいペットを弔ってあげてください。

それでは、ひとつずつもう少し詳しく見ていきましょう。

 

ペット霊園(屋内型)

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▼ペット霊園とは?
ペットの墓、納骨堂もしくは火葬施設、またはこれらを併せ持つ施設のこと。

ペット霊園の中でも種類は多数あり、屋内型の場合は主にペット納骨堂の事を指します。

納骨堂とは、ご遺骨を収蔵することができる「納骨スペース」です。

個別のスペースに骨壷と遺影を飾り、お花やお供え物などを置ける場合が多いです。

納骨堂のメリット・費用が安い
→お墓を建てる必要がない。火葬後、そのまま無料で納骨してくれる場所もあり
・管理が不要
→屋内なので雨風で汚れない。管理人が軽く掃除してくれる場所もあり
納骨堂のデメリット・お供え物に制限がある場合もあり
・災害などで遺骨紛失の可能性がある
料金相場年間1万~数万円

納骨堂には、複数の種類があります。

棚式・文字通り棚の上に遺骨や遺影を配置するタイプ
・上下や左右で棚板で仕切られており、個別のスペースがある場合が多い
・前面に扉などはなく、開放的になっている
ロッカー式・コインロッカーのような納骨堂
・個別に骨壺を安置するので、他の方からは見えない
仏壇式・ご遺骨を収めた骨壺を仏壇の下の収納部分に納めるタイプ
・上段に位牌や写真を安置したり、仏具やお供え物などを配置できる
・仏壇式があるペット納骨堂は少ない
合祀式・大きなお墓に他のペットと一緒に納骨される
・一番費用が安いタイプ
・仏壇式があるペット納骨堂は少ない

お参りの仕方は一般的に、個別の納骨の場合は骨壺の前で礼拝をします。

納骨堂へのお参りは、いつでも自由に可能なペット霊園が多いようです。
四十九日や百箇日(ひゃっかにち)、命日などに訪れるのが一般的です。

▼百箇日(ひゃっかにち)とは?
死者の死後、百日目の法事のこと

 

ペット霊園(屋外型)

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ペット霊園の屋外型の場合は、墓石を配置したペットのお墓の事を指します。

決められた区画に墓石を配置して、遺骨は個別に埋葬します。
簡単に言うと、一般的な人間のお墓と同じ形式です。

結構な土地スペースが必要となるので、屋外型の個別墓地を持つペット霊園の数はそこまで多くありません。

霊園(屋外型)のメリット・人間と同じ形式で供養してあげられる
・墓石に名前やメッセージを彫ることが可能
・月例法要などで定期的に供養してもらえる ※1
霊園(屋外型)のデメリット・費用がかかる
・出向かわなければお墓参りができない
料金相場納骨料:1万~2万円
管理費:3000円~10000円(年間)
墓石代:5万~100万円

※1 霊園にもよりますが、ペット霊園では定期的に慰霊祭や月例法要といった名目で、供養を行ってくれます。
ペットが亡くなったときだけでなく、大切なペットの事を忘れずに何度も弔うことができます。

屋外型のペット霊園のようなお墓を建てる個別供養は、他にもお寺が運営しているペット墓地などもあります。
運営主体が違うだけで、サービスは同様のものが多いです。

 

ペット霊園(共同墓地)

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共同墓地とは、複数のペットの遺体を一緒に埋葬する、合同のペット墓地のことです。
合同供養塔とも呼ばれます。

基本的にほとんどのペット霊園に設置されています。

共同墓地のメリット・複数のペットと一緒なのでペットが寂しくない
・月例法要などで定期的に供養してもらえる
・ほとんどの霊園にあるので、アクセスが良い所を選べる
・火葬した霊園でそのまま無料で納骨してもらえる場所もある
共同墓地のデメリット・後から遺骨を取り出すことができない
・お供え物に制限がある場合もあり
料金相場霊園で火葬した場合:無料~数千円
他所で火葬した場合:1000円~数万円

 

人と一緒に入る

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今やペットは家族の一員ということで、人間とペットが一緒に入れるお墓というものも存在します。

元々は宗教上の視点から、人と動物は一緒のお墓に入らないほうが良いとされてきました。
ですが、最近のペットブームで需要が高まり、ペットと人間が一緒に入れるお墓が年々増加傾向にあります。

ペット霊園に人間も入れる場合と、人間用のお墓にペットも一緒に入れる場合の2つのケースあります。

人と一緒に入るお墓のメリット・大切なペットと一緒にお墓に入ることができる
・自分用のお墓と一緒に使用できるので、既にお墓を持つ場合は新たに購入する必要はない
人と一緒に入るお墓のデメリット・一緒に入れる霊園はまだそんなに数が多くない
・宗教上、良くないとされる場合もある
料金相場150万円~

 

散骨

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散骨(さんこつ)とは、一般には、故人の遺体を火葬した後の焼骨を粉末状にした後、海、空、山中等でそのまま撒く葬送方法をいう。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

散骨とはわかりやすく言うと、火葬後に粉骨した遺骨(お骨)を海などに撒く埋葬方法の一種です。

また、散骨を総じて自然葬と呼ぶ場合もあります。

▼自然葬とは?

自然葬 (しぜんそう)とは、墓でなく海や山などに遺体や遺灰を還すことにより、自然の大きな循環の中に回帰していこうとする葬送の方法。
従来の日本で行われていた墓石を用いる葬法とは違い、遺骨を直接自然へ返したり、墓標として人工物を用いないものを指す。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 

散骨のメリット・お墓などを持たないので維持費などが必要ない
・お墓などの管理をする必要がない
・自然に帰すといった壮大なイメージ
散骨のデメリット・遺骨を後から取り出せない、残せない
・お参りをする明確な場所がない
料金相場1000円~50万円

散骨(自然葬)には様々な種類があります。

海洋葬(海洋散骨)・火葬した後の遺骨を海に散骨して供養する方法。
・自然源である海へ還すということで人気がある散骨方法。
山林葬・山林に遺骨を散骨して供養する方法。
・山林葬を執り行なうペット霊園もいくつかあり。
空中葬(空中散骨)・飛行機やヘリコプターから遺骨を空中に散骨して供養する方法。
・バルーンに遺灰を入れて大空に旅立たすバルーン葬というのもある。
宇宙葬・粉骨した遺骨をカプセルに納めてロケットで宇宙に打ち上げる散骨方法。
・宇宙規模の壮大な供養。
お花畑葬(お花葬)・ガーデニング霊園といった、花や樹木を植えるペットのお墓に散骨する供養方法。
・自宅の庭先などにに散骨してお花や木を植えるといった方法もあり。
樹木葬・墓石の代わりに樹木を墓標として、遺骨を土に還す自然葬の一つ。
・自然に還ることができる。

 

手元供養(自宅供養)

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▼手元供養(自宅供養)とは?

手元供養(てもとくよう)とは、故人の「骨」を供養の対象としたものである。自宅供養(じたくくよう)とも言う。
一般的な葬送の方法である寺院への納骨の代わりに、或いは納骨を行ったうえにさらに、遺骨(遺灰)を自宅等で保管し、慰霊の場を身近に置いて故人を偲ぶという概念。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

手元供養とは、簡単に言うとペットの遺骨を加工や収容して、保有できる形にした供養の方法です。(手元供養)
また、ペットの遺骨を自宅に置いて供養することを自宅供養と呼ぶ場合もあります。

どちらにせよ共通することは、遺骨をお墓などには入れずに一度家に持ち帰り供養するという点です。

自宅内で供養する場合は、家の中にペット用のミニ仏壇やメモリアルスペースを用意する場合が多いです。

例えばこのペット用仏壇のように、お家に仏壇を用意してペットを悼むことができます。

ペット用の仏壇は人間の仏壇と違い可愛いデザインの物も多く、場所を取らないコンパクトな物も多くあるため人気があります。

また仏具なども様々な種類がセットで販売されているので、飼い主様がペットにしてあげたい仏具でご供養してあげてください。

他にもオーダーメイドの遺影などがあり、飼っていたペットの写真や名前を印刷した遺影を作ることができます。

手元供養として、遺骨を加工してグッズ化する場合はアクセサリーが最も人気があります。

遺骨アクセサリーは、火葬した後に遺骨となったペットをカプセルに入れて、アクセサリーにして見につけることができます。
金属製のカプセルにがはオーダーメイドでペットの名前などを刻印することが可能です。

また、ペットの遺毛や遺骨を納めて持ち運ぶ事ができるお守りも人気があります。

中には写真も入れることができて、いつでも近くに大切なペットを感じることができます。

色々な形があるので悩むでしょうが、飼い主様が満足いく形で供養してあげることが大切でしょう。

手元供養のメリット・自宅で供養ができる
・いつも身近にペットを感じることができる
・費用が安い
手元供養のデメリット・身近に遺影などがあるため、気持ちの切り替えができなくなる場合もある
・自宅の災害などで遺骨が紛失してしまう可能性がある
料金相場10000円~85000円

 

その他

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ペットの供養の方法は人それぞれです。

例えばペットの写真を元に3Dプリンタによるオリジナルフィギュアを制作する供養方法や、ペットを剝製化する剥製葬などがあります。

また、飼っていたペットの写真でクッションをオーダーメイドで作る事なども可能です。

また、土にペットの骨を混ぜて作られる肉球オブジェなどもあります。

骨壷の代わりに使用することができます。
仏壇やリビングなどに置いたりして、供養してあげてください。

他にもハムスターなどの小動物に限りますが、ペット専用のプランターに入れて供養するプランター葬などもあります。

いずれの形式でも、大切なペットをしっかり弔ってあげる気持ちが大切です。

 

飼い主の死後のペットについて

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一緒に暮らしているご家族がいる場合は心配ありませんが、一人暮らしの場合などは飼い主の死後のペットの行方を決めておく必要があります。

飼い主の死後にペットの行く先が何も決まっていない場合、そのペットは保健所や動物保護センターへ引き取られます。
そうなると、殺処分対象の対象となってしまう可能性もあります。
大切なペットがそんな悲しい結末にならないように、ご自身が元気なうちから、もしもの時にペットをどうするのかを決めておきましょう。

飼い主の死後のペットについて、選択肢は以下の方法があります。

・親族や友人に引き取ってもらう
・里親に出す

・終生飼育をしてくれる施設に引き取ってもらう
・NPO法人に引き取ってもらう
・ペットあんしんケア制度を利用する
・ペット信託を利用する

それでは、ひとつずつ説明していきます。

 

親族や友人に引き取ってもらう

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親戚や友人など、身近な人にペットのお世話を頼める人がいるなら引き取りをお願いしましょう。
大切な家族の命を託すので、信頼できる方にお願いできるのが理想です。

引き取り手が決まりましたら、事前にペットの状態や持病などを詳しく話しておくと良いかと思います。

また、ご自身が元気なうちからペットの事をエンディングノートに書いておきましょう。
エンディングノートには、以下の内容を記載しておくとよいと思います。

・ペットの名前
・生年月日・性別
・普段のご飯や、好きな食べ物など
・持病、アレルギーについて
・ワクチン、予防接種について
・避妊手術、去勢手術について
・ペット保険について

他にも、食べてはいけない物や、普段のお世話の仕方などを書いておくと良いかもしれません。
エンディングノートを見れば、その動物を飼ったことが無い方でも飼育することができるようにしておく事が理想です。

▼エンディングノートとは?
エンディングノートとは、人生の終末期に迎える死に備えて自身の希望などを書き留めておくノートのこと。

エンディングノートについて、詳しく知りたい方はこちらの記事も合わせてご覧下さい。

 

里親に出す

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身近な人で引き取り先が見つからない場合は、里親に出すという手があります。

里親の募集には、里親募集のサイトなどがありますので、利用するのがいいと思います。

また、ペットショップやドッグカフェにチラシを貼らせてもらうという方法もあります。

ただし、ペットに持病がある場合や、歳を取っているペットは里親が見つかりづらい場合もあります

 

終生飼育をしてくれる施設に引き取ってもらう

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先ほどペットの介護の項目で説明した、老犬ホームや老猫ホームなどに引き取ってもらう方法です。

また、最近はペットと一緒に入居できる老人ホームがあり、そこに入居するという手もあります。
ット可能な施設では、飼い主がもしも先に亡くなってしまった場合、その施設で残されたペットの面倒を見てくれるところもあります。

ただし、ペット可能な施設は全国的に見てもまだまだ数は少ない状況です。

 

NPO法人に引き取ってもらう

NPO

NPOでは飼えなくなったペットを受け入れる活動をしている所があります。
そのため、ペットの引き取りを頼める人がいないという場合は頼るのもよいでしょう。

ただし、ペットの終身飼育にかかる費用を支払う必要があります。
ペットの年齢などにより、かなり高額な費用が必要となるケースもあります。

また、NPOが里親を探してくれる場合もあるので、引き取り手が見つからない場合は相談してみるとよいかもしれません。

 

ペットあんしんケア制度を利用する

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▼ペットあんしんケア制度とは?
飼い主にもしもの時があった場合に、登録されている動物病院がペットを終身でお世話してくれる制度です。
ペットと飼い主の生涯の安心を考えて設立された制度で、東京都獣医師会の推薦事業となっています。

ペットあんしんケア制度を利用するには、日本ペットオーナーズクラブの会員になる必要があります。
入会には審査があり、入会金と登録金を支払う必要があります。

費用がかかってしまいますが、動物病院がペットを終身で引き受けてくれるので安心感があります。

 

ペット信託を利用する

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▼ペット信託とは?
ペット信託とは、ペットを残したまま飼い主が無くなってしまった時に、事前に指名したペットの面倒を見てくれる相手に、飼育費用として財産を残すことができる仕組みです。

日本では財産は人に対して残すことが前提とされているので、ペットに資産を相続するということができません。
そのため、ペット信託は大切なペットのために財産を残したいという方に注目されている仕組みです。

ペット信託は相続とは別の扱いになりますので、残した資産に対して相続税がかからず、相続トラブルに巻き込まれるようなことはありません。

ペット信託は、日本ではまだ新しい考え方でそこまで活用例は多くありませんが、主に行政書士事務所などが推進をしています。

ペット信託に似た効果を持つものとして、『負担付遺贈』というものもあります。

▼負担付遺贈とは?
負担付遺贈とは、遺産をあげる代わりに、一定の義務を負担してもらう遺贈(相続)のことです。

この制度を使って、資産を相続させる代わりにペットの面倒を依頼するという方法もあります。

ただし負担付遺贈の場合は、金額が大きいと相続トラブルに発展してしまう場合や、相続税がかかるといったデメリットがあります。
ペット信託の場合は費用がかかりますが、そういったデメリットはございません。

ペット終活を始める時期

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ペットの終活について、内容を色々と説明しました。

それでは、ペット終活はいつから始めれば良いのでしょうか。

ペット保険やホームドクターの決定はペットの年齢に関わらず早ければ早いほうが良いでしょう。
思い出作りなどは、日々の生活の中で意識せず行っていけると思います。

このようなことから、ペットの終活は飼っているペットがご健在のうち、なるべく早めに開始したほうが良いと思います。

ペットの終活はペットが亡くなってしまった時に後悔しないためのものです。
今のペットとの生活を振り返り、やっておかなければ後悔しそうなことからひとつずつ始めてみましょう。

 

まとめ

ペットの終活についてまとめました。

今やペットは大切な家族の一員です。
終活を通して、大切なペットとの時間を後悔がないように過ごして頂きたいと思います。

最後に、ペットの終活について簡単に振り返ってみましょう。

・医療や保険、介護など人間と同様に様々な出来ることがあるので事前に考えておくことが大切
・ペット専用の葬儀や、霊園などがある
・ペットの供養には様々な方法がある
・飼い主の死後のペットの事についても考えておく必要がある
・ペットの終活を始めるには早ければ早いほうが良い

大切なペットの最後のことを考えるのはつらいものもあります。
ですがペットと一緒にいれる時間をより良い時間にするためにも、ペット終活をこの機会に始めてみてはいかがでしょうか?

特に一人暮らしの方などは、ご自身に何かあってからでは遅いのでお早めに色々と準備を進めておきましょう。

終活.comではペットの事に限らず、一人暮らしの終活についてもわかりやすく解説しています。

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