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「身近に頼れる家族がいない」「自分に何かあったとき、誰が手続きをしてくれるの?」——そんな不安を抱えながら、広島市で一人暮らしをしている方は、決して少なくありません。
実は、広島市にはおひとりさまの終活を支えるための公式サービスが、思っている以上にたくさんあります。成年後見制度、地域包括支援センター、エンディングノートの配布、人生会議(ACP)のサポートなど——知っているだけで、将来への不安がずいぶんと軽くなります。
このページでは、広島市が発行している公式資料をもとに、おひとりさまの方が使える支援の内容をひとつひとつ丁寧にご紹介します。難しい手続きの話も、できるだけわかりやすくお伝えしますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
①「おひとりさまの終活」で特に気になること——まずここから整理しましょう

一人暮らしだからこそ、早めに備えておきたい3つのこと
おひとりさまの終活で多く聞かれる不安は、大きく3つです。「判断能力が落ちたとき、誰が財産を管理してくれるか」「病気で入院したとき、医療の希望を誰が伝えてくれるか」「亡くなった後の手続きや葬儀を、誰がやってくれるか」——これらは、家族と同居している方よりも、一人暮らしの方のほうが切実に感じるテーマです。
広島市が発行している広島市いきいき人生ノート(notehp.pdf)では、こうした不安を「終活の入口」として丁寧に整理しています。「旅立ちの時」に備えた生前の準備だけでなく、「将来への不安を軽減し、安心して過ごすための備え」もすべて終活の大切な一面だと説明されています。
(出典:広島市「広島市いきいき人生ノート」)
「いきいき人生ノート」は終活の設計図——まず書いてみることが第一歩
広島市が発行している「いきいき人生ノート」は、終活の設計図として活用できる公式のエンディングノートです。書かなければならない項目は決まっておらず、「すべての項目を埋めなくても大丈夫」と明記されています。書きやすいところから少しずつ始めればよく、書き直しも何度でもできます。
(出典:広島市「広島市いきいき人生ノート」)
ノートに書く内容は「私の歩み(生い立ち・仕事)」「私の今(資産・連絡先・医療情報)」「私の願い(介護・終末期医療)」「私のエンディング(葬儀・お墓・遺言書)」の4章構成です。特に緊急連絡先・かかりつけ医・常用薬・資産情報を書いておくと、万一の際に大きな助けになります。
「まず一ページだけ」という気持ちで始めてみてください。書くだけで、気持ちが整理されていきます。
②判断能力が低下したときの備え——広島市の成年後見制度サポート

成年後見制度とは?おひとりさまが知っておきたい基本
認知症などで判断能力が十分でなくなったとき、財産の管理や介護サービスの契約を本人の代わりに行ってくれる制度が成年後見制度です。広島市では、2026年2月に改訂された「成年後見制度ハンドブック」を広島市・広島市社会福祉協議会が共同で発行し、市民向けの相談体制を整えています。
(出典:広島市・広島市社会福祉協議会「成年後見制度ハンドブック」2026年2月)
制度には「法定後見制度」と「任意後見制度」の2種類があります。すでに判断能力が低下してから使うのが法定後見制度、まだ判断能力があるうちに自分で後見人を決めておけるのが任意後見制度です。おひとりさまの方には、元気なうちに任意後見契約を準備しておくことが特に有効です。
(出典:広島市・広島市社会福祉協議会「成年後見制度ハンドブック」2026年2月)
市長が申立てをしてくれる「広島市成年後見制度利用支援事業」
おひとりさまの方にとって特に心強いのが、親族がいない場合でも市長が家庭裁判所に申立てを行う制度があることです。広島市では「広島市成年後見制度利用支援事業」として、一定の要件を満たす方(65歳以上の高齢者・知的障害者・精神障害者で、申立てを行う親族がいない場合など)については、市長が成年後見人等の選任申立てを家庭裁判所に行います。
(出典:広島市・広島市社会福祉協議会「成年後見制度ハンドブック」2026年2月)
また、成年後見人への報酬が支払えない方には報酬助成もあります。在宅の場合は月額2万8,000円、入院・入所中は月額1万8,000円を上限に、家庭裁判所が決定した報酬額の範囲で助成が受けられます。詳しくは各区役所厚生部担当課へご相談ください。
(出典:広島市・広島市社会福祉協議会「成年後見制度ハンドブック」2026年2月)
広島市成年後見利用促進センターに相談できます
成年後見制度について無料で相談できる窓口として、広島市は広島市成年後見利用促進センター(南区松原町5-1・広島市総合福祉センター内)を設けています。広島市社会福祉協議会が広島市から委託を受けて運営しており、月曜日から金曜日(祝日・年末年始を除く)の午前8時30分から午後5時15分まで相談を受け付けています。電話番号は082-207-3367です。
(出典:広島市「広島市いきいき人生ノート」)
「制度を使うかどうか」よりも、まず「どんな制度があるか」を知っておくことが大切です。知っているだけで選択肢が広がります。
③日常生活の支援——「かけはし」と地域包括支援センターを活用しよう

判断能力がまだある方向け「福祉サービス利用援助事業(かけはし)」
成年後見制度を使うほどではないけれど、「通帳の管理が心配」「福祉サービスの手続きが難しい」という方には、福祉サービス利用援助事業「かけはし」が便利です。広島県内では「かけはし」の愛称で呼ばれており、認知症高齢者・知的障害者・精神障害者など、判断能力が十分でない方の福祉サービス利用援助や日常的な金銭管理、書類等の預かりを社会福祉協議会との契約によって支援します。
(出典:広島市・広島市社会福祉協議会「成年後見制度ハンドブック」2026年2月)
「かけはし」で支援できる内容には、①福祉サービスの利用手続き、②年金・医療費・公共料金等の支払い手続き(日常的な金銭管理)、③年金証書・通帳・権利証・保険証書等の書類預かり、などが含まれます。本人の状況が変化して「かけはし」では対応が難しくなった場合は、成年後見制度へスムーズに移行できる体制も整っています。
(出典:広島市・広島市社会福祉協議会「成年後見制度ハンドブック」2026年2月)
地域の頼れる総合相談窓口——地域包括支援センター(市内41か所)
高齢者の介護・健康・福祉に関するあらゆる相談に応じてくれる総合窓口が地域包括支援センターです。広島市内には41か所設置されており、保健師・社会福祉士・主任介護支援専門員などの専門職員が連携して対応します。
(出典:広島市「認知症あんしんガイドブック」2025年7月)
「介護保険を使うほどではないけれど、最近物忘れが気になる」「一人で暮らしていて、将来が不安」——そんな段階の相談でも大丈夫です。「かけはし」や成年後見制度への案内も、地域包括支援センターから受けることができます。各センターの連絡先は広島市公式サイトでご確認いただけます。
「こんなこと相談してもいいのかな」と思わなくて大丈夫です。気軽に電話してみてください。専門の担当者が親身に話を聞いてくれます。
④認知症に備える——広島市の早期支援と予防サービス

認知症が心配になったら「オレンジ支援チーム」に相談を
広島市では、認知症が疑われる方や認知症の方・そのご家族を、医療・介護の専門職チームが自宅に訪問して初期支援を集中的に行う「認知症初期集中支援チーム(オレンジ支援チーム)」を設けています。最長6か月間、症状に合った対応のアドバイスや専門医療機関への受診調整などを行います。
(出典:広島市「認知症あんしんガイドブック」2025年7月)
一人暮らしの方で「最近、物忘れが多くなった気がする」「判断に時間がかかるようになった」と感じるときは、早めにお住まいの地域の地域包括支援センターに相談してみてください。
認知症予防のための公式ポイント——日常でできる4つのこと
広島市が発行している「認知症あんしんガイドブック(予防活動編)」では、認知症の予防に役立つ生活習慣として以下の4点が挙げられています。
- 運動(有酸素運動):ウォーキングや水泳などを少なくとも2日に1度・20〜60分程度行う(出典:広島市「認知症あんしんガイドブック 予防活動編」2025年7月)
- 食事:青背の魚・緑黄色野菜を意識的に取り、水分補給を欠かさない(出典:広島市「認知症あんしんガイドブック 予防活動編」2025年7月)
- 生活リズム:朝起きたら朝日を浴び、食事・睡眠の時間を規則正しく整える(出典:広島市「認知症あんしんガイドブック 予防活動編」2025年7月)
- 脳を使う活動:日記、料理、カラオケ、囲碁・将棋などの趣味を楽しみ、人と積極的に交流する(出典:広島市「認知症あんしんガイドブック 予防活動編」2025年7月)
特別なことをしなくても、毎日の暮らしを少し丁寧にするだけで、予防につながります。
⑤医療・介護の希望を伝えておく——「人生会議(ACP)」と広島市いきいき人生ノート

「もしものとき」を自分で決めておくことの大切さ
一人暮らしの方が特に備えておきたいのが、医療や介護についての自分の希望を事前に整理・共有しておくことです。広島市の「いきいき人生ノート」では、ACP(アドバンス・ケア・プランニング=人生会議)の手引きが収録されており、「どこで最期を迎えたいか」「延命治療をどう考えるか」「自分の代わりに意思決定してくれる人は誰か」を元気なうちに考え、書き留めておくことを勧めています。
(出典:広島市「広島市いきいき人生ノート」)
ノートの「私の願い」の章では、終末期を過ごす場所・延命治療の希望・臓器提供の意思など、繰り返し見直しながら書き記すことができます。「今のあなたの考え方を示しておくことは、将来ご家族などがあなたの気持ちを考えて判断するのに役立つ」と記されており、おひとりさまの方が代理人となってくれる方に思いを伝えるためのツールとしても活用できます。
(出典:広島市「広島市いきいき人生ノート」)
財産管理を任せる方法——任意後見・日常生活自立支援・信託
広島市の「いきいき人生ノート」では、判断能力が低下したときに備えた財産管理の方法として以下が紹介されています。
- 任意後見制度:本人があらかじめ信頼できる人を選び、生活・療養看護・財産管理を契約で決めておく制度。本人の判断能力が不十分になった後、家庭裁判所で任意後見監督人が選任されて効力が発生します。(出典:広島市「広島市いきいき人生ノート」)
- 財産管理委任契約:財産管理や生活上の事務手続きについて代理権を与える契約。任意後見契約と合わせて締結するケースも多い。(出典:広島市「広島市いきいき人生ノート」)
- 日常生活自立支援事業(かけはし):判断能力が不十分な方が地域で自立した生活を送れるよう、福祉サービス利用援助や日常的な金銭管理等を行う。(出典:広島市「広島市いきいき人生ノート」)
どの制度が自分に合っているか迷ったときは、地域包括支援センターや成年後見利用促進センターに相談するのがいちばんの近道です。
⑥亡くなった後の手続き——広島市の「死亡手続きガイド」も確認しておきましょう

死亡に関する手続きは多岐にわたります
おひとりさまの場合、亡くなった後の手続きを進めてくれる人を事前に決めておくことが非常に大切です。広島市は死亡後に必要な各種手続きをまとめたガイドを発行しており、死亡届の提出(死亡を知った日から7日以内)をはじめ、国民健康保険・後期高齢者医療・介護保険・各種手帳の返還・年金の手続きなど、多岐にわたる手続きが記載されています。
(出典:広島市「死亡に関する手続き」2026年4月)
広島市では「ご遺族手続支援コーナー(事前予約制)」を各区役所に設けており、亡くなられた方の住所地の区役所市民課に電話で予約することで、複数の手続きをまとめて相談できます。平日午前9時〜午後5時の利用が可能です。
(出典:広島市「死亡に関する手続き」2026年4月)
亡くなった後の事務(葬儀・納骨・家財処分・行政手続き)を第三者に委任しておく「死後事務委任契約」も、おひとりさまの方に有効な備えです。「いきいき人生ノート」でも、公正証書による作成が可能なことや、任意後見契約と合わせて締結するケースがあることが紹介されています。
(出典:広島市「広島市いきいき人生ノート」)
まとめ|広島市のおひとりさま終活——今すぐできる5つのポイント
- 「いきいき人生ノート」を手に取ってみる:書ける項目から少しずつ記入するだけで、終活の準備が着実に進みます。(出典:広島市「広島市いきいき人生ノート」)
- 元気なうちに「任意後見契約」を検討する:判断能力があるうちに自分で後見人を選べる制度です。広島公証人合同役場(082-247-7277)へ相談できます。(出典:広島市・広島市社会福祉協議会「成年後見制度ハンドブック」2026年2月)
- 地域包括支援センターを早めに活用する:市内41か所にあり、介護・健康・福祉のあらゆる相談に無料で応じてくれます。(出典:広島市「認知症あんしんガイドブック」2025年7月)
- 医療・介護の希望を「人生会議(ACP)」で整理しておく:「いきいき人生ノート」の「私の願い」の章を活用して、自分の希望を言葉にしておきましょう。(出典:広島市「広島市いきいき人生ノート」)
- 「死後事務委任契約」を検討しておく:葬儀・行政手続き・家財処分を第三者に委任しておくことで、亡くなった後も安心です。(出典:広島市「広島市いきいき人生ノート」)
「何もかも一人で解決しなければ」と思わなくて大丈夫です。広島市には、おひとりさまの方の終活を支える公式の窓口や制度が整っています。まず一つ、相談してみることから始めてみてください。
📞 広島市のおひとりさま終活——無料相談窓口のご案内
以下の窓口では、終活・成年後見・介護に関するご相談を無料でお受けしています。まずはお電話ください。
- ▶ 広島市成年後見利用促進センター(月〜金 8:30〜17:15):082-207-3367
(広島市・広島市社会福祉協議会「成年後見制度ハンドブック」2026年2月 掲載) - ▶ 地域包括支援センター(市内41か所):お住まいの地域の担当センターにお問い合わせください。
(広島市「認知症あんしんガイドブック」2025年7月 に一覧掲載) - ▶ 広島市社会福祉協議会 権利擁護課(かけはし・法人後見):082-264-6406
(南区松原町5-1・広島市総合福祉センター内)
(広島市・広島市社会福祉協議会「成年後見制度ハンドブック」2026年2月 掲載) - ▶ 「広島市いきいき人生ノート」に関するお問い合わせ:高齢福祉課 082-504-2143
(広島市「広島市いきいき人生ノート」相談窓口一覧 掲載)
「どの窓口に相談すればいいかわからない」という場合も、地域包括支援センターに電話すれば、状況に合った窓口を案内してもらえます。

















