シニアカーとは?終活で免許返納後にも便利!販売店やレンタル情報、保険について紹介

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終活の一環として、加齢や身体的理由で車の運転免許を返納をされる方が、まだまだ少ないですがいらっしゃいます。
この記事では免許返納後の高齢者の方の移動手段として、歩行が困難な高齢者のサポートや、徒歩・自転車での移動に不安を感じる方の便利な移動手段として普及しているシニアカーについてわかりやすく紹介します。

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シニアカーとは

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はじめに、シニアカーの概要的なところから解説していきたいと思います。
ウィキペディア(Wikipedia)では「シニアカー」について、次のように記載されています。

シニアカーは、高齢者向けに製造された、三輪または四輪の一人乗り電動車両(バッテリーカー)。日本の道路交通法では車両ではなく歩行者扱いとなるため、車道ではなく歩道を通行する。
基本的に、電動式車椅子の発展型である。なお、シルバーカーは手押し車である。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

シニアカーとは高齢者向けの電動車両で、道路交通法上では車両としてではなく歩行者扱いになるということがわかります。

手押し型のシルバーカーはシニアカーではありません。

 

シニアカーは免許不要

sc-menkyo前述の通りシニアカーは車両ではあるものの、歩行者としての扱いなので、免許は不要です。
もともと車の免許をお持ちでない方や、免許を持っていた方が免許証返納後、自由に乗ることができるようになっています。

 

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セニアカーとの違い

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ひと口にシニアカーとはいっても、以下のように様々な呼び方があります。

・電動シニアカート
・電動カート
・電動車いす
・セニアカー

シニアカーとセニアカーを混同して考える方もいらっしゃいます。
セニアカーもシニアカーで違いはないのですが、セニアカーとは自動車会社の大手・スズキ株式会社が商標登録しているシニアカーのことをいいます。

シニアカーのはじまり
高齢者の間でゲートボールが流行していた時代、電動車いすを製造していたスズキがコートまでの移動手段として発売したのがシニアカーの始まりだといわれています。

 

シニアカーの基準

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シニアカーは歩行者扱いではありますが、車体の大きさや構造など、基準が定められています。

車体の大きさ・全長1,200mm
・全幅700mm
・全高1,200mm
車体の構造・電動機を原動機として用いること
・最高速度が6km/hを超えないこと
・歩行者に危害を及ぼすおそれがある鋭利な突出部がないこと
・自動車や原動機付自転車と明確に外観の識別ができること

※速度参考:6km/hは成人の早歩き位の速度

 

シニアカーの種類

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シニアカーはセニアカーや電動車いす・電動カートと括られて呼ばれたりしますが、種類を把握することで、よりシニアカーへの理解が深まります。

▼シニアカー(自操用ハンドル型)

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「シニア」という名の通り高齢者向けのカートタイプの電動車いすで、前述したようにスズキが販売提供するセニアカーはこのタイプになります。

メリット・免許が不要
・福祉用品なので消費税がかからない
・歩行や徒歩での遠出が困難な場合、自力(自操)で買い物や通院など外出可能
・介助者の介護負担が軽減される(移動の付き添いがないため)
・車いすを自身で操作できない場合でも自立を支援(手軽に操作)
デメリット・バッテリーの充電切れの懸念
・転倒や転落による事故
・車体の保管場所確保の必要
・小回りが利かないので室内使用に不向き

 

▼自操(自走)電動車いす

《画像出典:セリオ》

自分で操縦(自操/自走)する電動車いすで、ジョイスティックと呼ばれる手元のレバーの操作で動作します。
⇒進みたい方向にレバーを倒し、角度によってスピード調整が可能です。
このタイプには標準型と、電動ではない車いすに電動ユニットを装着した簡易型タイプがあります。
標準型はバッテリーが搭載されており、取り外し不可ですが、簡易型タイプは取り外しが可能です。

 

メリット・免許が不要
・福祉用品なので消費税がかからない
・歩行や徒歩での遠出が困難な場合、自力(自操)で買い物や通院など外出可能
・介助者の介護負担が軽減される(移動の付き添いがないため)
・小回りが利く(その場で回転可能)
・操作が片手のみ(ジョイスティックレバー)で簡単
デメリット・バッテリーの充電切れの懸念
・転倒や転落による事故

その他、一般的には電動⇔手動の切り替えができる兼用で、折りたたみ可能なこともメリットだといえるでしょう。

 

▼介助型電動車いす

《画像出典:セリオ》

介助型の電動車いすは、自操(自走)するタイプのものとは違い、介助者の負担軽減を目的に作られた電動車いすです。
車体の操縦は介助者が行います。

メリット・介助者が操縦してくれる
・福祉用品なので消費税がかからない
・歩行や徒歩での遠出が困難な場合、外出が可能
・坂道の走行に機能特化
・自操(自走)型の電動車いす同様にバッテリーが取り外し可
デメリット・バッテリーの充電切れの懸念
・転倒や転落による事故

 

シニアカーの値段や販売店情報

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シニアカーの販売店は、実店舗からネットまで様々です。
セニアカーで商標登録しているスズキや、その他の大手自動車メーカーであるトヨタホンダの車体もあります。

シニアカーの新車車体価格の相場は大体10万円台後半~30万円台と幅広く、ピンきりだといえます。
そのため、中古相場もピンきりとなっています。(中には40万、50万円を超えるタイプも)

主な製品を紹介しておきます。

▼ホンダのシニアカー「モンパルML200」

出典:HONDA

”Hondaが初めて手がけた四輪電動カート”として話題となったモンパルML100のニューモデルで、ホンダが実際にユーザーとなるであろう50・60代の方にヒアリング調査を重ねたり、より安心で快適に走行できるように開発されたモデルです。
2020年2月現在、ML200は生産終了しているため中古でも希少価値があります。
以前、アマゾン(amazon)で中古価格128,000円(+配送料19,000円)で販売されていました。

 

▼スズキの音声案内付セニアカー「ET4D」

出典:SUZUKI

連続走行距離31km、音声案内有無の切替えスイッチや警報音スイッチ、ウインカースイッチなど、見やすくて操作しやすいハンドルまわりが特徴的なスズキのセニアカー「ET4D」は、同タイプの新車でメーカー希望小売価格368,000円です。
※メーカー希望小売価格は参考価格
中古市場では以前アマゾンで195,000円(+配送料19,000円)で販売されているのを確認したことがあります。

シニアカーを購入する際、新品・中古のどちらかで購入することになるわけですが、いずれにしても色々なタイプが販売されています。

車体価格が10万円を切るタイプのものもあります。


ちなみにシニアカーの第一人者でもあるスズキでは、実店舗で実際に試乗可能だったりするので、シニアカー初心者の方でも安心して車体を選ぶことができるかと思います。
スズキを含む主な販売店情報は以下のようになっています。

SUZUKI(スズキ)・お近くのお店が探せます
・展示車や試乗車が探せます
・カタログ請求可能
セリオ・購入だけでなくレンタルも可
・定期点検やもしもの時の補償などトータルサポート
⇒自宅周辺環境で安全運転指導、適合確認
・無料試乗サービスあり
げんき工房・電動カート(シニアカー)・車いす専門店
・新車~中古車販売
・出張修理などアフターサポート
・全国送料無料
・全国10店舗無料試乗
D-cart・中古電動セニアカー、シニアカーの専門店
・保険完備
・各社モデル豊富なラインナップ
・買取保証制度(不要になったら100%買取)

 

シニアカーのレンタル

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シニアカーのレンタルは、一般的には介護保険制度を利用する形になります。
例えば、介護用品や福祉用具のレンタル・販売の「ダスキンヘルスレント」では

参考価格
レンタル料金:25,000円/月
介護保険利用時負担額:2,500円/月

上記のような形でレンタルできるシニアカーがあります。(非課税)
※レンタル料金は店舗によって異なる場合があり、上記は参考価格です
介護保険制度を利用することで、レンタル料金の1割負担(基本)で利用できるため、経済的な負担が軽減されます。

販売店情報として紹介した「セリオ」はレンタルも可能な販売店です。
セリオのレンタルについて、ホームページ内には以下のように記載されています。

介護保険で要介護認定を受けている方が、福祉用具の利用が必要と認められた場合、1割(2割)の料金負担でレンタルすることができます。

※保険者(市区町村)より負担割合が通知されます。
※介護保険の申請方法についてはお問い合わせください。
※介護保険外でのレンタルは、全額自己負担となります。

出典:セリオ

 

ちなみに、ダスキンヘルスレントの提供する動画で、セニアカー【電動カート】の使い方が公開されています。

 

セリオのホームページ内でも、商品ラインナップの紹介動画が掲載されています。

こうした動画はレンタルだけでなく、シニアカー選びの参考にもなると思いますので一度チェックしておくとよいでしょう。

 

シニアカーと保険

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はじめに触れたようにシニアカーは道路交通法的には車両ではなく、歩行者扱いです。
そのため、損害保険・補償の保険に加入する義務はありません。

しかし、「万が一」「もしもの時」に備えて保険の検討もしておくと安心です。

例えばスズキでは「示談交渉サービス」があり、国内の事故に限り、東京海上日動火災保険株式会社が示談交渉を行う保険サービスや、上日動D-cartは加入者の年齢問わず中古でも加入可能な交通事故傷害保険(シニアカー保険)があります。

保険の加入に関しては、事故や賠償責任に備え、各販売先で購入時に案内等ご覧ください。

 

まとめ

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ちょっとした買い物や散歩、介助・サポート目的から終活の一環で免許返納後にも便利なシニアカーについて紹介しました。

最後に、今回の要点をまとめると

✔ シニアカーとは高齢者向けの電動車両で車両ではなく歩行者扱い
✔ 歩行者扱いなので免許不要
✔ セニアカーとは大手自動車会社・スズキが商標登録しているシニアカーのこと
✔ シニアカーには車体の大きさや構造など、基準が定められている
✔ シニアカーは「電動カート」「電動車いす」など様々な呼び方がある
✔ 自操用ハンドル型、自操(自走)標準型・簡易型電動車いす、介助型の電動車いす等の種類がある
✔ シニアカーの販売価格は10万円台後半~30万円台と幅広く、新車・中古ともにピンきり
✔ シニアカーはレンタル可能(介護保険制度利用)
✔ 法的に車両扱いではないので損害保険・補償の保険に加入義務はないが、万一の事故や賠償責任に備えて加入すると安心

シニアカーを利用する際は快適で安全な”シニアカーライフ”を送れるようにじっくりと調べて選ぶようにしましょう。
買い物や近所の散歩、通院時の移動や友人知人に会いに行ったり、シニアカーは1つの趣味としても考えられるかもしれません。

シニアカーの知識の後は「老人になったときに快適で楽しい日々を過ごせるように」という意味のある”老活”についても合わせてご覧ください。

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