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終活詐欺の手口で多いのが、葬式の費用として多額のお金を搾取する悪徳葬儀社の葬式詐欺です。
この記事では葬式詐欺のほか、よくある終活詐欺の手口とその対処方法、あわせて高齢者が狙われやすい特殊詐欺についても紹介しています!
▼この記事を読んで理解できること ・終活詐欺ってどんな詐欺? ・終活詐欺の手口 ・終活詐欺に騙されないための対処法や解決策 など |
目次
終活詐欺とは?
終活詐欺とはどんな詐欺なのか?
簡単にいうと、終活詐欺とは終活を行う方をターゲットにした詐欺のことです。
近年、終活を行う高齢者への被害が多発しています。
高齢者が狙われやすい背景に、終活を行う方の年齢層が若い方よりも年配の方が多いということが、終活詐欺のターゲット=高齢者となってしまっているように思います。
ここでチェック!終活詐欺は高齢者だけではなく、すべての人が気をつけるようにするべき!
終活は何歳からはじめるのがベスト、何歳から行うのがよいのかは個人差があります。
「備えあれば憂いなし」という言葉があるように、ある程度若い世代の方も終活詐欺に気をつけるようにこの記事を読んでいただければと思います。
終活詐欺によくある手口と対処方法
終活詐欺にはどんなものがあるのか?
よくある手口を知っておくだけでも、自身の危機管理能力は高くなります。
終活詐欺の実際によくある手口の名目は、以下のようになります。
・葬式詐欺
・お悔やみ詐欺
・終活セミナー詐欺
それぞれどんな詐欺なのか?
手口とあわせて対策・対処方法についても紹介していきます。
葬式詐欺
葬式詐欺とは、悪徳な葬儀社が必要以上に葬儀費用を搾取することをいいます。
「悪徳請求」「不当請求」または「架空請求」にも該当するかと思います。
身内の誰かが亡くなった際、お通夜や葬式を執り行うために葬儀社へ依頼をするのは一般的な流れです。
「葬式にいくらかかるかなんて素人はよくわかってないだろう」
という悪質な考えで、必要以上に金額を上乗せして請求する悪徳葬儀社がいます。
悪徳葬儀社に騙されないためのポイント!①料金体系の透明性
②複数の葬儀社で見積もり
③とにかく金額の確認
①の料金体系に関して、葬儀社のホームページ上できちんと記載されているか?
例えば「家族葬一式プラン」などの場合、オプション料金などの別途料金に関する記載はあるのか確認するべきです。
「〇〇プラン」はどんな内容になっているのか、どんな場合にオプション料金がかかるのかを把握することが大切です。
また、「追加料金一切なし」の記載がある葬儀社の場合、鵜呑みにせず一度確認のために問い合わせを行うとよいでしょう。
問い合わせは直接でも電話でもどちらでもいいと思います。
固定電話の詐欺対策
呼び出し音が流れる前に「会話を録音します」という音声メッセージが流れる機械があります。
特殊犯罪抑止のために、無料で貸し出している警察もあるようなので、気になる方は最寄の警察に相談してみるとよいでしょう。
②については葬儀社を選ぶ際、1つの葬儀社だけでなく必ず複数の葬儀社で見積もりを取りましょう。
3~4社の見積もり比較をしてみるのが好ましいです。
顧客満足度が高い「いい葬儀」は、「葬儀費用が適正価格なのか不安」という方にオススメです。
葬儀相談の経験豊富なオペレーターが24時間365日対応してくれるので、適正価格の葬儀社を複数見積もりする場合に役立つことでしょう。
③の「とにかく金額の確認」というのは、葬儀担当者との打ち合わせ後は必ず「こういう形の葬儀になる、かかる費用は合計でいくらになる」という確認を取るようすることです。
大幅な割引には注意!
悪徳葬儀社は「通常料金プラン100万円のところ ⇒ 30万円で」など、一般的に考えて「こんなに値引きあるわけない」という料金提示をするところもあります。
例えば、割引価格の30万円で葬儀を執り行えたとしても、正規価格が20万円だった場合、10万円を搾取されることになってしまいます。
※純粋に割引サービスなどを行っている葬儀社もあるので、料金体系は必ずきちんと確認するようにしましょう
お悔やみ詐欺
お悔やみ詐欺とは、新聞の「お悔やみ欄」を利用した詐欺で、手口としては架空請求詐欺になります。
振り込め詐欺やオレオレ詐欺のように、ここ数年で発生している詐欺の手口ではなく、お悔やみ詐欺は昔からある詐欺です。
「お悔やみ詐欺」として注意したいのが、
「お悔やみ欄を見て連絡させていただきました…」
という書き出しの手紙です。
例えば、夫を亡くした妻あてに、上記のような書き出しの手紙が送りつけられます。
人の死につけこんだ卑劣な詐欺で、架空請求に結びつける内容が手紙に書かれていて、主に以下のようなものが多いです。
お悔やみ詐欺の手口 | 具体的な内容 |
「貸していた」系 | 生前のご主人にお金や物品を貸していた、など ※「故人の知人」を名乗るケースも多い |
「サイト料金未納」系 | 故人がアダルトサイト(架空)を利用していた、など ※モラルに訴えかけてくる極めて卑劣なもの |
「故人の知人友人」でも「怪しげなサイト」を語る内容でも、振込先の銀行口座情報が書かれていることがほとんどです。
お悔やみ詐欺で騙されないためのポイント!①とにかく慌てず落ち着いて冷静に
②手紙を警察へ
上の表をご覧いただければわかると思いますが、お悔やみ詐欺の手口は「冷静に考えたらおかしいとわかる内容」がほとんどです。
故人の死後から間もない状態であれば遺族は悲しみに暮れていたり、冷静さを失う傾向があります。
ですが、落ち着いて冷静に対処するようにしましょう。
口座情報のほか、住所や連絡先となるような内容が書かれていたら、そのまま警察に相談するとよいでしょう。
「そういえばあの人、よくインターネットで買い物していた」
ご遺族の方で故人に対して、もし上記のように思うところがある場合は気をつけましょう。
なぜならインターネットの中は、新聞のお悔やみ欄と同じく個人情報の宝庫だからです。
故人のパソコンやスマホ内の個人情報に該当する内容のものはすべて削除や登録解除などする必要が出てきます。
下記の記事でパソコンやスマホなどのデジタル遺品整理について詳しくまとめているので、故人がショッピングサイトの利用などあった場合は是非参考にしてみてください。
空き巣に注意!
前述したようなお悔やみ詐欺とともに、もう1つ注意しておきたいのが空き巣被害です。
これは「新聞のお悔やみ欄」の情報をもとに起こるケースです。
お悔やみ欄の情報をもとに、その家の住人が葬儀で留守にしている間に空き巣に入られてしまうというものです。
お悔やみ欄から空き巣被害に遭わないために!・近隣の住民に声かけを行う
・信頼できる人に留守番を頼む
また、空き巣用の防犯グッズで自主防衛するというのも有効的な対策です。
中にはセコムなどの警備会社に頼む方もいますが、以下のようなダミーの防犯カメラはアマゾンで1,000円台から購入可能です。
葬儀で留守中というケースだけでなく、普段から使うこともできます。
留守番できる方がなかなか見つからない場合は、近隣の方に声をかけておき、自身でできる防犯対策は行っておくようにしましょう。
終活セミナー詐欺
▼終活セミナー詐欺とは
「終活セミナー無料開催」などの名目で人を集める
・お墓の勧誘や悪徳葬儀社を紹介
・物品を高額で売りつけ
など、終活に関心のある人たちからお金を搾取する手口の詐欺です。
終活セミナー詐欺も「お悔やみ詐欺」同様に、冷静に考えればおかしいと感じる内容です。
知っておいてほしいのが、終活セミナーの最中よりも「セミナー直後」に注意してほしいということです。
近年、終活セミナー詐欺で増えているのが「クーリングオフ対策を行っている悪徳業者」です。
具体的には、悪徳業者の人間自ら送迎などと称して終活セミナーの参加者を自宅に送ります。
そして、その場でキャッシュカードを用意させ、銀行から現金を引き出して支払わせるという手口です。
このようなクーリングオフ対策を施している悪徳業者に注意するようにしましょう。
ただ、上記のクーリングオフ対策で動く悪徳業者は実際に人間を同行させるため、業者自体リスクも大きくなります。
終活セミナー詐欺で騙されないためのポイント!①少しでも「おかしい」と思うところがあれば途中退席する
②情報源から相手情報をきちんと確認
①については、「それだけ?」と思う人は多いかもしれませんが「お金を失ってからでは意味がない」のです。
なぜなら、この手の悪徳業者はセミナー終了後、姿を消してしまうからです。
詐欺師の連絡先関係や契約書に記載されている住所は、嘘もしくは誰もいない場合が多いのです。
つまり、行方がわからなくなってしまうため、警察へ駆け込んでも見つけるのが困難となってしまいます。
②については、セミナーに参加しないことが理想ですが、事前に「この終活セミナーは詐欺だろう」と判断するのは難しい場合も多いでしょう。
そんなときに大事なのが情報源です。
「何で知ったのか?」が重要です。
知人など紹介者によって知ったものなのか、自身で広告などで見つけた終活セミナーなのか、その情報源を調べてきちんと確認することが大切です。
先方のことをきちんと調べて確認する、最近では吉本興業の一件でも取り上げられましたよね。
— 宮迫 (@motohage) 2019年6月7日
芸人サイドの問題・会社側の問題どちらも論点に上げられていますが、一番悪いのは詐欺師集団です。
相手のことをしっかりと調べて知っておくことで、一連の騒動は未然に防げた可能性は十分あります。
もちろん、調べるだけでは完全にわからないこともあるでしょう。
ですが、終活セミナーなどに行動へと移す前に知れる限りの情報は把握しておくべきだと思います。
事前に「あやしい」と判断できれば、実際に終活セミナーに足を運ばなくてもよくなります。
ちなみに、吉本興業闇営業問題で振り込め詐欺グループが取り上げられました。
終活詐欺だけでなく、振り込め詐欺などの特殊詐欺にも注意する必要があります。
特殊詐欺とは?
特殊詐欺とは面識のない不特定の者に対し、電話などで預貯金口座への振込みをさせ、現金をだまし取る詐欺のことです。
・架空請求詐欺
・融資保証金詐欺
・還付金等詐欺
・金融商品等取引名目の特殊詐欺
・ギャンブル必勝法情報提供名目の詐欺
・異性との交際あっせん名目の特殊詐欺
を総称したもの。
ちなみに、これまで何度もニュースにもなっている「振り込め詐欺」とは
・オレオレ詐欺
・架空請求詐欺
・融資保証金詐欺
・還付金等詐欺
を総称した特殊詐欺のことを指します。
よく「STOP!振り込め詐欺」と掲げられた張り紙がATMコーナーなどにもあるように、警察各署や地域団体なども兼ねてから対策に講じていますが、実際は後を絶たないのが現状です。
警察庁の特殊詐欺認知・検挙状況等について(平成30年・確定値)の統計データを参考に、特殊詐欺の認知されている件数は16,496件で、その被害額は364億円近くにもなっていることがわかります。
単純計算ですが、約221万円という金額が搾取されているということになります。
※詐欺被害に遭われた1人あたりの金額
それも平成30年だけで約221万円、誰が見ても高額ですが、問題は金額の大小ではありません。
1,000円でも1円でも大切なお金です。
ここで以下の表に注目していただきたいです。
費用名目 | 金額相場 |
一般的な葬儀費用 | 100万円~200万円(全国平均) |
墓石代 | 100万円~300万円(全国平均) |
永代使用料(お墓の土地代) | 60万円~70万円(全国平均) |
在宅介護など介護費用 | 50,000円~10万円(月平均) ※老人ホームだと20万円~30万円(月平均) |
表を見ていただくと、上記費用はそれぞれ終活に大きく関係するものだということがわかると思います。
詐欺被害に遭うお金は金額の大小ではありませんが、230万円あれば葬式をあげる費用や墓石代にあてることができます。
終活には「自身の死後のことを考えて」というほか、「自身が元気なうちに」と考えて行う終活があります。
(葬式時に飾る遺影写真を撮っておく生前撮影や、生きている間に葬式をあげる生前葬など)
終活をするための大切なお金が特殊詐欺の被害に遭わないようにするためにも、終活詐欺と同じように対策を考える必要があります。
特殊詐欺の対処方法
まず、傾向として振り込め詐欺などの特殊詐欺は終活を行っている・いないに関係なく、高齢者の方が狙われやすいです。
警察庁のホームページで振り込め詐欺などの特殊詐欺対策の特設ページがあります。
特殊詐欺の手口や被害発生状況、情報提供、相談窓口などの項目があるので一度チェックしておくことをオススメします。
基本的に特殊詐欺は、終活に関係なく普段から気をつけるようにしておかなければいけません。
コミュニケーションで対策を
振り込め詐欺・特殊詐欺の対策として、一番効果があるのは「コミュニケーション」です。
家族間のコミュニケーションが普段から取れていれば、詐欺被害に遭う確率はグンと低くなると思います。
子を持つ親で特殊詐欺の被害とは無縁の方からすると「どうしてオレオレ詐欺なんかに引っかかるの?」という方が多いようです。
ただ、このように考える方は、親子間のコミュニケーションがきちんと行われてきた方なのではないでしょうか。
▼親子のコミュニケーションはこんな簡単に取れる!
子の場合親と離れて暮らす子の立場にある方は、月1回など定期的に親御さんに電話してあげてください。
そして「最近こんなことがあった」という身の上話を親にしてあげましょう。
子は親に近況などを話すことで、親側からすると安心感を与えることにもなります。
親の場合子の「最近あった話」をきちんと聞き、近況を把握しておくとよいでしょう。
親の立場の場合、子の近況や状態を把握しておくことで、オレオレ詐欺や振り込め詐欺に直面したときの回避力に働きます。
「この電話の相手は息子じゃないような気がする…何か怪しい」
といった疑問を抱き、警戒心が生まれるようになるはずです。
大学への入学や就職で実家を出て間もない子なら、少し照れくさく感じることもあるかもしれません。
ですが、こう思うとどうでしょう?
自分が親にする世間話が詐欺被害の抑止に繋がっているんだと考えると、親子間のコミュニケーションの重要性に気がつけると思います。
ここがポイント!コミュニケーションは親子間の良好な関係だけでなく、犯罪抑止にもなっている!
もし、「そういえば最近連絡取ってないな」と感じるようなら親へ連絡してあげるようにしましょう。
親から子への連絡でも同様の効果があると思いますし、すぐに実行できる対策です。
コミュニケーションの向上は特殊詐欺だけでなく、終活詐欺にも役立つことでしょう。
対策はコミュニケーション以外にも様々あります。
・被害に遭わないための注意点
・家族の絆で犯人撃退
・留守番電話作戦
・防犯機能を備えた電話用機器の活用
・犯人グループから押収した名簿を活用した被害防止対策
・金融機関等による声掛け阻止
・特殊詐欺への加担に注意
など、各警察署のホームページ上で様々な特殊詐欺の対処方法について設置されています。
先に上げたコミュニケーション(家族の絆)や、葬式詐欺の項目でも書いた防犯機能つき電話機だったり、自身で対策できるところ以外に対策強化として、最寄の警察署のホームページを一度チェックしてみることをオススメします。
まとめ
終活詐欺について紹介しました。
各ポイントをまとめると、
▼葬式詐欺の対策・対処方法
・料金体系の透明性
・複数の葬儀社で見積もり
・とにかく金額の確認
▼お悔やみ詐欺の対策・対処方法
・慌てず落ち着いて冷静に
・手紙を警察へ
▼終活セミナー詐欺の対策・対処方法
・参加した場合、少しでも「おかしい」と思うところがあれば途中退席する
・情報源から相手情報をきちんと確認
いずれも共通して「今すぐできること」=「調べること」です。
・葬儀の適正価格を調べる
・お悔やみ詐欺に遭わないためにネット上の個人情報について調べる
・終活セミナーについて調べてみる
まずは調べることで「知れること・見えるもの」はきっとあります。
また、特殊詐欺のところで触れた「コミュニケーションを取る」この重要性は詐欺のすべてに共通する対策になりうるのではないかと思います。
親子間でなくとも、普段から人とコミュニケーションを取る人は、誰にも頼らず一人で考えて行動をする人に比べて情報収集力も高いです。
情報収集力が高いと、危機管理能力の向上に繋がります。
終活詐欺の対策・対処方法として、上の各ポイントはもちろん重要ですが、親子や人とのコミュニケーションを是非大切にしましょう。
★終活詐欺も特殊詐欺も、自分一人で考えこまず、周りの相談できる人間を頼ろう!
☆そのためのコミュニケーションは大切!
今回の記事でも少し触れましたが、終活を行う上で考えるお金のことは色々とあります。
下記の記事で終活に関するお金のことについてまとめているので、あわせて読んでみてください。