死亡通知の文例8つ|出す時期と喪中はがきとの違い

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家族葬が一般的になったことで、「葬儀を終えてから、あらためて知らせる」場面が増えました。

このとき困るのが文面です。なぜ知らせが遅れたのかを説明し、参列を辞退したことへのお詫びも述べ、それでいて簡潔にまとめる——書き慣れていないと、まず手が止まります。

この記事では、場面別に8つの文例をそのまま使える形で掲載します。出す時期の一覧と、喪中はがきとの違いもあわせて整理しました。

先に結論だけ

  • 訃報/亡くなった直後に、葬儀の日程を知らせるもの
  • 死亡通知葬儀後に、亡くなったことを知らせるもの。家族葬で増えています
  • 喪中はがき/年末に、年賀欠礼を伝えるもの。11月中旬〜12月初旬に投函
  • 句読点は使いません。スペースや改行で区切ります

目次

  1. 訃報・死亡通知・喪中はがきの違い
  2. 誰に、いつ知らせるか
  3. 文例① 葬儀前の訃報(電話・メール)
  4. 文例② 葬儀後の死亡通知(家族葬)
  5. 文例③ 葬儀後の死亡通知(一般)
  6. 文例④ 会社・取引先への通知
  7. 文例⑤ 知らせが遅くなった場合
  8. 文例⑥ 香典を辞退する場合
  9. 文例⑦ 死亡通知を兼ねた喪中はがき
  10. 文例⑧ メール・LINEで知らせる場合
  11. 書き方の5つのルール
  12. はがき・切手の選び方
  13. 喪中はがきとの使い分け
  14. 新聞のお悔やみ欄
  15. よくある質問
  16. まとめ

訃報・死亡通知・喪中はがきの違い

訃報死亡通知喪中はがき
いつ亡くなった直後葬儀後1〜2週間11月中旬〜12月初旬
目的葬儀の日程を知らせる亡くなったことを知らせる年賀欠礼を伝える
手段電話・メール・LINEはがき・手紙はがき
相手参列してほしい人葬儀に呼ばなかった人年賀状のやり取りがある人
急ぎか最優先で急ぐ急がない時期厳守

家族葬なら「死亡通知」が必要になります

参列をお願いしない方には訃報を送りません。そのため亡くなったこと自体を知らない方が残ります。

後から人づてに知って「なぜ教えてくれなかったのか」となるのを防ぐため、葬儀後に死亡通知を送るのが現在の標準的な対応です。

誰に、いつ知らせるか

相手タイミング手段
同居家族・近親者すぐ電話
親族すぐ〜数時間以内電話
菩提寺すぐ(日程調整に必要)電話
勤務先すぐ〜翌朝電話
親しい友人葬儀日程が決まってから電話・メール・LINE
町内会・自治会葬儀日程が決まってから電話
それ以外の知人葬儀後1〜2週間はがき(死亡通知)
年賀状だけの付き合い11〜12月喪中はがき

故人の交友関係は、本人しか知りません

誰に知らせるべきかは、遺族には分からないことが多いのが実情です。学生時代の友人、趣味の会の仲間、昔の同僚——名簿がなければ辿れません。

だからこそ、終活として「連絡してほしい人のリスト」を作っておく価値があります。氏名・関係・電話番号の3つで十分です。書き方はエンディングノートとは?書き方10項目で解説しています。

文例① 葬儀前の訃報(電話・メール)

亡くなった直後、参列してほしい方へ日程を知らせるものです。簡潔さが最優先です。

電話で伝える場合

「〇〇の長男の△△です。かねてより療養中でした父〇〇が、本日未明に亡くなりました。

通夜は〇月〇日午後6時から、葬儀・告別式は〇月〇日午前10時から、〇〇会館にて執り行います。
喪主は私、△△が務めます。

宗派は〇〇宗です。何かございましたら、この番号までご連絡ください。」

メール・LINEで伝える場合

件名:【訃報】父 〇〇 逝去のお知らせ

〇〇様

突然のご連絡失礼いたします
父 〇〇 が 〇月〇日 永眠いたしました
生前のご厚誼に深く感謝申し上げます

通夜・葬儀は下記のとおり執り行います

【通夜】〇月〇日(〇)18時〜
【葬儀・告別式】〇月〇日(〇)10時〜
【場所】〇〇会館(〇〇市〇〇 〇-〇-〇/TEL 000-000-0000)
【宗派】〇〇宗
【喪主】△△(続柄:長男)

取り急ぎご連絡まで
△△(連絡先 000-0000-0000)

訃報に必ず入れる6項目

  1. 誰が亡くなったか(氏名・続柄)
  2. いつ亡くなったか
  3. 通夜・葬儀の日時
  4. 場所(住所・電話番号)
  5. 宗派(参列者が数珠や表書きを判断する材料になります)
  6. 喪主の氏名と連絡先

香典や供花を辞退する場合は、この段階で明記してください。

文例② 葬儀後の死亡通知(家族葬)

現在いちばん使われる文例です。家族葬で参列を辞退した場合に送ります。

家族葬・葬儀後の死亡通知

謹啓

父 〇〇〇〇 儀 かねてより病気療養中のところ 去る〇月〇日 〇〇歳にて永眠いたしました

本来ならばすぐにお知らせ申し上げるべきところ 故人の生前の遺志により 葬儀は近親者のみにて相済ませました

ご連絡が遅れましたこと 深くお詫び申し上げます

生前に賜りましたご厚情に 心より御礼申し上げますとともに 今後も変わらぬお付き合いを賜りますようお願い申し上げます

謹白

令和〇年〇月〇日
〒〇〇〇-〇〇〇〇
〇〇県〇〇市〇〇 〇-〇-〇
〇〇 △△

文例③ 葬儀後の死亡通知(一般)

葬儀を一般葬で行い、知らせきれなかった方へ送る場合です。

一般葬・葬儀後の死亡通知

謹啓

母 〇〇〇〇 儀 去る〇月〇日 〇〇歳にて永眠いたしました

葬儀は〇月〇日 〇〇会館にて滞りなく相済ませました

ご通知が行き届かず 誠に失礼をいたしました

生前のご厚誼に深く感謝申し上げますとともに 故人に代わりまして厚く御礼申し上げます

謹白

令和〇年〇月〇日
〇〇 △△

文例④ 会社・取引先への通知

取引先への通知(社員が亡くなった場合)

謹啓

弊社 〇〇部 〇〇〇〇 儀 かねてより病気療養中でございましたが 去る〇月〇日 永眠いたしました

ここに生前のご厚誼を深謝し 謹んでご通知申し上げます

なお 葬儀は故人および遺族の意向により 近親者のみにて相済ませました

誠に勝手ながら ご香典 ご供花 ご供物の儀は固くご辞退申し上げます

今後の弊社との取引につきましては 〇〇部 △△が担当いたしますので 変わらぬお引き立てを賜りますようお願い申し上げます

謹白

令和〇年〇月〇日
株式会社〇〇
代表取締役 〇〇 〇〇

会社宛は「後任の担当者」を必ず書いてください

取引先が最も知りたいのは、今後どうなるかです。後任者の氏名と連絡先を明記するだけで、相手の不安がなくなります。

文例⑤ 知らせが遅くなった場合

数か月経ってからお知らせする場合です。遅れたことを素直に詫びるのがポイントです。

数か月後に知らせる場合

謹啓

時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます

誠に遅ればせながら 父 〇〇〇〇 儀 去る〇月〇日に永眠いたしましたことをお知らせ申し上げます

葬儀は近親者のみにて相済ませ その後の諸事に取り紛れ ご連絡が遅くなりましたこと 深くお詫び申し上げます

生前に賜りましたご厚情に 心より御礼申し上げます

謹白

令和〇年〇月〇日
〇〇 △△

文例⑥ 香典を辞退する場合

死亡通知を受け取った方が、香典を送ろうとすることがあります。辞退するなら明記してください。

香典・供花を辞退する場合

謹啓

父 〇〇〇〇 儀 去る〇月〇日 永眠いたしました

葬儀は故人の遺志により 家族のみにて相済ませました

ご連絡が遅れましたことをお詫び申し上げます

なお 誠に勝手ながら ご香典 ご供花 ご供物の儀は 固くご辞退申し上げます
お心遣いのみ ありがたく頂戴いたします

生前のご厚誼に深く感謝申し上げます

謹白

辞退しないなら、書かないでください

「辞退します」と書いていないと、多くの方は香典を送ってきます。その場合は香典返しが必要になります。

逆に、辞退と書いたのに送られてきた場合は、ありがたく受け取って、香典返しをするのが実務的な対応です。「辞退したので」と送り返すのは、かえって角が立ちます。

香典返しの方法は香典返しの時期と金額|品物の選び方をご覧ください。

文例⑦ 死亡通知を兼ねた喪中はがき

年末が近い時期に亡くなった場合、喪中はがきで死亡通知を兼ねることができます。

死亡通知を兼ねた喪中はがき

喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます

父 〇〇〇〇 が 〇月〇日に 〇〇歳で永眠いたしました

葬儀は近親者のみにて相済ませ ご通知が遅れましたことをお詫び申し上げます

生前に賜りましたご厚情に深く感謝申し上げます

明年も変わらぬご厚誼のほど お願い申し上げます

令和〇年十一月
〒〇〇〇-〇〇〇〇
〇〇県〇〇市〇〇 〇-〇-〇
〇〇 △△

喪中はがきを兼ねられる条件

  • 亡くなったのが、その年の秋以降/夏より前なら、先に死亡通知を出すべきです
  • 相手が、年賀状だけのお付き合いの方
  • 11月中旬〜12月初旬に投函できる

春に亡くなったのに12月まで知らせないのは避けてください。それは「知らせなかった」と受け取られます。

喪中はがきを出す時期

11月中旬から12月初旬までに投函してください。相手が年賀状を準備し始める前に届く必要があるためです。

12月中旬を過ぎてしまった場合は、喪中はがきではなく「寒中見舞い」として、松の内(一般に1月7日)が明けてから2月4日ごろまでに出します。

年賀状じまいと重なる場合は年賀状じまい文例集|70代・80代向けのマナーもあわせてご覧ください。

文例⑧ メール・LINEで知らせる場合

近年は、親しい間柄ならメールやLINEでの連絡も一般的になりました。

友人へのLINE(葬儀後)

ご無沙汰しています。〇〇です。

実は先月、父が亡くなりました。
葬儀は家族だけで済ませたので、お知らせが遅くなってしまいました。

父も生前、〇〇さんによくしていただいたと話していました。
ありがとうございました。

落ち着いたら、また連絡します。

メール・LINEで送ってよい相手

  • ○ 親しい友人/普段からその手段でやり取りしている相手
  • ○ 職場の同僚/急ぎの連絡として
  • △ 目上の方/可能なら電話か手紙で
  • × 高齢の親族必ず電話で。メールを見ない可能性があります

メールで送る場合も、件名に「訃報」と入れてください。見落とされると連絡した意味がなくなります。

書き方の5つのルール

  1. 句読点を使わないこれが最も重要なルールです。「儀式が滞りなく流れるように」「相手に手を煩わせない」といった意味づけがされます。スペースや改行で区切ってください。
  2. 頭語と結語を対応させる「謹啓」なら「謹白」、「拝啓」なら「敬具」。弔事では「謹啓・謹白」がより丁寧とされます。省略しても構いません。
  3. 時候の挨拶は入れない喪中はがきや死亡通知では、時候の挨拶を省くのが一般的です(遅れて出す場合を除く)。
  4. 忌み言葉を避ける「重ね重ね」「たびたび」「再び」「続いて」「いよいよ」など。→ 忌み言葉一覧・早見表
  5. 「死去」より「永眠」「逝去」直接的な表現を避けます。身内には「永眠」、他家の方には「ご逝去」を使います。

必ず入れる項目

  • 誰が亡くなったか(続柄・氏名)
  • いつ亡くなったか
  • 享年(書かなくても可)
  • 葬儀を済ませたこと
  • 連絡が遅れたことへのお詫び
  • 生前の厚誼への感謝
  • 差出人の住所・氏名
  • 香典辞退の意思(辞退する場合)

はがき・切手の選び方

項目選び方
はがき私製はがき+弔事用切手、または郵便局の胡蝶蘭柄の官製はがき
切手弔事用(花文様)の切手。慶事柄・キャラクター柄は避ける
デザイン薄墨の文字。蓮の花は仏式のみ。宗教不問なら花柄や無地
文字の色薄墨または黒。喪中はがきは薄墨が一般的
宛名黒でも構いません(読みやすさ優先)
手書きか印刷か印刷で問題ありません。一言添え書きをすると丁寧です

胡蝶蘭柄の官製はがきが便利です

郵便局で販売されている胡蝶蘭がデザインされた通常はがきは、切手部分もそのデザインになっており、弔事全般に使えます。宗教も問いません。

私製はがきに普通の切手を貼るより、こちらのほうが手軽で確実です。印刷サービスも郵便局や印刷会社で受け付けています。

喪中はがきとの使い分け

亡くなった時期推奨される対応
1〜6月死亡通知を出す(葬儀後1〜2週間)+ 11〜12月に喪中はがき
7〜9月死亡通知を出す + 11〜12月に喪中はがき
10〜11月死亡通知を兼ねた喪中はがきでまとめてよい
12月喪中はがきが間に合わなければ、年明けに寒中見舞い

喪中はがきを出す範囲

一般に二親等まで(父母・配偶者・子・祖父母・兄弟姉妹・孫)が喪中とされますが、明確な決まりはありません。

同居していたか、親しかったかで判断して構いません。「喪に服したい」と思う気持ちが基準です。

喪中はがきを出さなくてよい相手

  • 葬儀に参列してくださった方(既に知っているため。ただし出しても問題ありません)
  • 仕事上の付き合いのみで、私的な年賀状をやり取りしていない相手
  • そもそも年賀状のやり取りがない相手

新聞のお悔やみ欄

地方紙を中心に、無料または有料で訃報を掲載できる欄があります。

お悔やみ欄(死亡記事)死亡広告
費用無料のことが多い有料(数万円〜数十万円)
掲載内容氏名・年齢・住所・葬儀日程など簡潔に自由度が高い。枠の大きさで料金が変わる
掲載の可否新聞社の判断申し込めば掲載される
手配葬儀社が代行してくれることが多い葬儀社または新聞社へ

掲載すると、営業電話や訪問が来ることがあります

訃報が公開されると、仏壇・墓石・遺品整理などの業者から連絡が来ることがあります。中には強引な勧誘もあります。

また「葬儀で家が留守になる」と分かるため、防犯上の配慮も必要です。掲載する場合は、住所を番地まで載せない、留守番を置くなどの対策を検討してください。

よくある質問

死亡通知はいつまでに出せばいいですか?
葬儀後1〜2週間、遅くとも四十九日までが目安です。それを過ぎても、出さないよりは出すほうが良いので、お詫びの一文を添えて送ってください。
なぜ句読点を使わないのですか?
諸説ありますが、「儀式が滞りなく流れるように」「本来は毛筆で書くもので、毛筆に句読点を打つ習慣がなかった」「読点は読み手を助けるものなので、相手に手を煩わせない意味で省く」などと説明されます。現代では慣習として定着しています。
死亡通知に写真を入れてもいいですか?
一般的ではありませんが、禁止されているわけではありません。近年は故人の写真を入れる方もいます。ただし、目上の方や形式を重んじる方には避けたほうが無難です。
誰に出せばいいか分かりません
年賀状の受け取りリスト、故人の手帳や住所録、携帯電話の連絡先が手がかりになります。年賀状は「最近やり取りがあった相手」がそのまま分かるので、最も実用的です。
死亡通知を受け取ったら、どうすればいいですか?
返信は必須ではありません。気持ちを伝えたければ、お悔やみの手紙や弔問の申し出をします。ただし香典辞退と書かれていれば、その意思を尊重してください。詳しくは弔問と弔電の違い|参列できないときの選び方・文例をご覧ください。
喪中はがきに「年賀状じまい」を一緒に書けますか?
書けますが、2つの内容を1枚に詰め込むと分かりにくくなります。喪中はがきは年賀欠礼の連絡が主目的なので、年賀状じまいは翌年の寒中見舞いや年賀状で伝えるほうが丁寧です。文例は年賀状じまい文例集にあります。
家族葬でも死亡通知は必要ですか?
必要です。むしろ家族葬だからこそ必要になります。参列を辞退した方は亡くなったことを知らないため、通知がないと後で「なぜ教えてくれなかったのか」となります。

まとめ

死亡通知・要点

  • 訃報は葬儀前、死亡通知は葬儀後、喪中はがきは年末
  • 家族葬なら死亡通知が必須。葬儀後1〜2週間で
  • 句読点は使わない。スペースと改行で区切る
  • 「連絡が遅れたお詫び」を必ず入れる
  • 香典を辞退するなら明記する。書かなければ送られてきます
  • 10〜11月に亡くなったら、喪中はがきで兼ねてよい
  • 喪中はがきは11月中旬〜12月初旬に投函
  • 間に合わなければ、松の内明けに寒中見舞い
  • 胡蝶蘭柄の官製はがきが手軽で確実
  • 新聞掲載は、営業電話と防犯に注意

死亡通知は、書き慣れていなくて当然の文書です。この記事の文例を、そのまま写して使ってください。言い回しを工夫する必要はまったくありません。

大事なのは、知らせるべき人に、きちんと届くことだけです。

この記事の次に読むと理解が深まります

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