終活の基本であるエンディングノートとは?内容や書き方、遺言書との違いなどを簡単に解説

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自分らしい人生を最後まで送るための終活、その基本とも言えるのがエンディングノートです。

終活と言えば最初にこのエンディングノートを書く事を薦めている場合も多いですが、実際に何を書いたら良いかわからない方も多いかと思います。

この記事では、まずエンディングノートとは何なのか、エンディングノートについての全てを簡単にまとめました。

▼この記事を読んで理解できること
・エンディングノートとは何か
・書く目的やメリット・デメリット
・エンディングノートの種類
・エンディングノートの書き方
・選び方やおすすめのエンディングノート

この機会にエンディングノートについて知ってもらい、是非ともエンディングノートを作成してみて頂ければと思います。

目次

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エンディングノートとは

ending note

エンディングノートとは何か、まず定義をWikipedia(ウィキペディア)で見てみると

エンディングノートとは、高齢者が人生の終末期に迎える死に備えて自身の希望を書き留めておくノート。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

となっています。

ご自身に万が一のことが起こり亡くなってしまった場合や、重い病気にかかり意思疎通が困難になった時に希望する対処方法を記載しておくノートのことを、エンディングノートと呼びます。

また、別名で『終活ノート』と呼ばれたりもします。

たまに『リビングウィル』との違いが問われますが、『リビングウィル』とは治る見込みがなく、死期が近いときの医療についての希望をあらかじめ書面に記しておく事を言います。

エンディングノートにも同目的で延命治療の有無などの希望を書き残す場合はあります。
ですがエンディングノートはそれだけではなく、ご家族へのメッセージや今後の人生についての記録など、様々な目的を持って作成されます。

楽天インサイトに登録しているモニター(約230万人)の中から、全国の20代から60代の男女1,000人を対象に「エンディングノート」を知っているかとのアンケートの結果は

3※出典元:楽天インサイト

調査によると、8割以上の人が「エンディングノート」を認知してましたが、そのうちの9割近くは用意していないという結果だったようです。

この機会に「エンディングノート」を実際に用意してみたらどうでしょうか?

 

エンディングノートを書く目的

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エンディングノートがどういうものかわかったと思いますが、それではエンディングノートを書く目的は何なのでしょうか。

エンディングノートなんていらないよ、必要性を感じないという声も稀に聞きますが、私はエンディングノートの意味は大きくわけて三つあると思います。

1.ご自身の希望や要望を正しく伝える為
2.あなたが【生きてきた証】を残す為
3.残りの人生のあり方を考える為

それでは、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

ご自身の希望や要望を正しく伝える為

ご自身の様々な希望や要望を、ご家族に正確に伝える為です。

例えば葬儀に関しての要望や、重い病気にかかりご自身が意思疎通が困難になった時の医療方法。

もしもの時の延命治療の有無など、ご家族が手続きや様々な判断を進める時に、エンディングノートを用意しておく事でご自身の希望を正確に伝える事が出来ます。

 

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あなたが【生きてきた証】を残す為

あなたがこれまで生きてきた証を残すです。

ご自身のこれまでの人生を振り返り、自分史をエンディングノートに残す事が出来ます。

今までの人生でどんな人と出会ってきたのか、どのような出来事があったのかなどを改めて見つめなおすことが出来るでしょう。

 

残りの人生のあり方を考える為

最後に、残りの人生のあり方を考える為です。

ご自身のこれまでの人生を振り返り、エンディングノートの記入を通じて『これからの人生をどう過ごしたいのか』を改めて考えることが出来ます。

改めて今までの事を振り返ることにより、今後やってみたい事が新たに見つかったり、人生の終わりに向けてどうしていきたいかを考えるきっかけになります。

 

エンディングノートをなぜ書くのか、その目的がお分かり頂けたでしょうか。

ご自身の希望や要望をしっかり伝えることで、もしもの時にご自身とご家族のお互いが助かります。

そして自身のこれまでの自分の人生を振り返り、更にはこれからの自分の人生をより良いものにする為に書くものなんですね。

 

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エンディングノートを書くメリット

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エンディングノートを書く事で、どのようなメリットがあるでしょうか。

エンディングノートと一口に言っても内容は人それぞれで、目的も内容も違いますが、それでもエンディングノートを書く事のメリットは多数ございます。

ひとつずつ見ていきましょう。

 

伝達事項を整理できる

エンディングノートがなくても終活を進めようと思えば可能ですが、実際にひと口に終活と言っても伝えるべきことや解消する事柄はかなり多いです。

財産管理ひとつにしても、預貯金や不動産、金融資産に年金保険など、多くの記録が必要となります。

家族といってもご両親の入っている保険会社まで全て把握している場合のほうが稀かと思います。

市販のエンディングノートなどでは、そういった記録すべき項目が全てシンプルに纏まってますので、チェックリストとしても活用できます。

もしも認知症になったら、もしも介護が必要になったら、といった事柄を元気なうちから考えてまとめておくことで、もしもの場合に必要となる費用や対策などを予め準備することができますね。

 

気軽に始められる

必要な伝達事項などを記録しておくことで遺族は大変助かるエンディングノートですが、遺言書のように法的効力はありません。

だからこそ、気軽に今の自分の気持ちやメッセージを書くことができます。

エンディングノートには決まった形式やデザインはありませんので、買いたい時に書きたい事を記録していけば良いと思います。

もしも法的効力のある文書を残したい場合には、『遺言書』がおすすめです。

正式な遺言書を用意しているのであれば、遺言書があるということをノートに記録しておけば残されたご家族は助かるでしょう。

 

家族にメッセージを込められる

このように気楽に書くことができるエンディングノートだからこそ、家族へのメッセージを残す方は多いです。

日ごろ中々言えない感謝の言葉や、思い出話などを書くと喜ばれるでしょう。

メッセージは文字だけではなく、かわいいイラストを載せたりなど自分らしく好きな形で書けば良いと思います。

 

他にも、エンディングノートを書く事でご自身の人生を振り返れるなど、多数のメリットがあります。

気軽に始められてご家族を助けられる、更には自身の今後を考える良いきっかけになるかと思いますので、是非ともこの機会にエンディングノートを始めてみましょう。

 

エンディングノートを書くデメリット

エンディングノートを書くメリットはわかって頂けたかと思います。

では、反対にエンディングノートを書くデメリットは何かあるのか、考えてみました。

 

保管場所に悩む

エンディングノートの中身は、資産や保険の情報から家族へのメッセージなど、普段はあまり見られたくない情報も詰まっています。

そのため、保管場所をどこにすればいいのか悩む方も多いです。

あまり見つかりにくい場所に隠しても、ご自身に万が一のことが起きた時に発見してもらえないと、エンディングノートを作った意味がなくなってしまいます。

その為、生前のうちに近しい誰かにエンディングノートを用意している事を伝えると良いでしょう。

また、口座情報なども記載しているので、盗難などにも気をつけなくてはいけません。

その為、銀行口座のパスワードなどは別の場所に記載して保管しておくなどの対応も必要となるかもしれません。

 

法的効力がない

法的効力がないからこそ気軽に書けるというメリットもありますが、本格的な遺産分割といった法的な効力を求めるのであればエンディングノートでは不十分となります。

そのため、お墓や葬儀についてはエンディングノート、遺産については遺言書と2つを作成する方もいます。

 

やはりプライベートな事を記録しておくということで、保管場所に悩む方も多いです。

また、エンディングノートには法的効力がないので、遺産相続をしっかり行いたい方は別途で遺言書を残しておきましょう。

 

遺言書・遺書との違い

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よく混同されますが、遺言書・遺書・エンディングノートの三つは明確に違います。

この項目では簡単にですが、遺言書と遺書についてまとめました。

まずは簡単に、遺言書と遺書について説明します。

 

遺言書

「遺言書」は、財産の処分について意志を伝えるための法的な文書です。

「遺言状」とも呼ばれます。

自分の財産を遺族がどのように分かち合うかということを指示するもので、形式については民法に規定があり、指定の形式が守られていなければ無効となります。

 

遺書

遺書は自分の気持ちを誰かに強く訴えるための私的な文書となります。

一般的に家族や友人に宛てて書かれますが、所属している学校や会社、マスコミなどを相手に書かれる場合もあります。

特に決まった形式はなく、法的な効力もありません。

ちなみに海外では遺書が一般的でエンディングノートはあまり使われていません。

それでもエンディングノートを英語で書く場合は『ending note』と書くのが一般的だそうです。

 

エンディングノートと遺言書・遺書との違い

このように、遺言書は法的な効力がある法的な書類であり、作成するには司法書士や弁護士、税理士など専門家に相談する必要がある場合が多いです。

エンディングノートも行政書士やFP(ファイナンシャルプランナー)など専門家に相談して作ることも可能ですが、基本的には個人で自由に作成します。

遺書はエンディングノート同様に自分の遺志を誰かに伝えるための物で、書式は自由で内容の制約もありません。

ですが、遺書は残された方へのメッセージという目的のみで書かれる場合が多いです。

エンディングノートの場合は、今後の人生をより良いものにしていく為や、ご自身が病気や怪我などで意思疎通が困難になった時の医療方法をご家族に正確に伝える為だったりと、生前時の為に使用される事も多いです。

ちなみに、後者の事のように人生の最期の医療を自分で選択する事、ご家族と話し合って決めることをアドバンス・ケア・プランニング(ACP)と呼び、欧米を中心に取組が普及してきています。

2018年12月にはこのACPの愛称を「人生会議」と呼ぶと厚生労働省が定めました。

色々と違いはありますが、何より大きな違いとしてエンディングノートには法的な効力がない、ということは覚えておきましょう。

 

エンディングノートの種類

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ひと口にエンディングノートと言っても、その形式は様々です。

実際のノートに書いていくものから、インターネット上で管理するものなど、様々なタイプのものがあります。

 

書店などで販売されているエンディングノート

まず一般的なのは、書店などの取扱店でエンディングノートを購入して作るものです。

販売店では様々な種類のエンディングノートが売っているので、デザインや価格などで比較して選べます。

おしゃれなものや使いやすいものも多く、独身用の物や夫婦共用で書ける物、女性専用のエンディングノートやCD付きの物など、ひとりひとりのニーズに合わせた多数の種類のノートが販売しているのでおすすめです。

また、最近は終活が取り上げられている雑誌の付録としてエンディングノートが付いている場合もあります。

 

市町村で配布されるエンディングノート

最近は市役所などの公的機関や自治体でエンディングノートを配布している地域も増えてきました。

販売している地域もありますが、無料配布している地域も多く公式ホームページからダウンロードできる場合も多いので、印刷してすぐにも作ることが可能です。

例えば群馬県渋川市で配布しているエンディングノートなどでは、株式会社ホープとの官民協働事業で作成したエンディングノートを配布しています。

都内では府中市や狛江市などで無料配布しており、関東圏では横浜市、茅ヶ崎市、厚木市、さいたま市、横須賀市、千葉市などでエンディングノートの配布を行っています。

他にも札幌、広島、宮崎市、大阪市、堺市、神戸市などでも配布が行われている模様で、今後も市役所等の公的機関でエンディングノートを配布する地域は増えてきそうです。

ただ市役所などで配布されるエンディングノートは最低限の項目しかないノートも多く、市販の物と比べるとボリュームはだいぶ少なくなります。

また、市役所以外にもNPO法人などの団体が配布しているエンディングノートもございます。

一例として、有料ではありますがNPO法人の『らしさ法人』などがエンディングノートを販売しています。

 

PDFを無料ダウンロードしてエンディングノート

インターネット上で無料でダウンロードが可能なPDFなどを印刷してエンディングノートを作成する方法です。

ネット上で取得できるPDFをダウンロードして印刷してノートを作ります。

様々な種類がありますが、好きなページだけダウンロードしたり、簡単に編集することができるものも多数ありおすすめです。

これは有料ですが、行政書士さんがダウンロード販売している『もしものときの連絡帳』などが人気があります。

 

無料配布されているエンディングノート

葬儀社などで資料請求することで、エンディングノートを無料で貰える場合があります。

他にも金融機関や病院、お寺など、終活に関わる施設で無料でプレゼントのサービスなどを行っております。

あくまで下記は一例ですが、こういったものがあります。

さがみ典礼生前予約の特典。
くらしの友資料請求で無料配布。
やわらぎ斎場資料請求で無料配布。
ゆきげ葬ニュースレター読者の方への特典として無料でお渡し。
よりそうのお葬式資料請求で無料配布。
JSリリーフ電話相談でエンディングノートの無料進呈・作成サポート。
りそな銀行金銭と「エンディングノート」を預かる『心の信託』サービスを申し込みの方に配布。

 

アプリやソフトなどでエンディングノート

インターネット上でアプリやソフトをダウンロードして、エンディングノートを作成する方法です。

色々なアプリやソフトがあり、自分好みのエンディングノートを選択して作成することが出来ます。

一例ですが、クラウド型のエンディングノートではデータをオンライン上で保存する事が出来ます。

その為、スマホやタブレット、PCがあればいつでも書き込みが可能です。

USB型のエンディングノートでは、USBの中に全てのデータが保管されるので管理や持ち運びがしやすく、更に画像や動画も一緒に保存できるというメリットがあります。

 

インターネット上で作るエンディングノート

インターネット上のサイトなどでエンディングノートを作成するものです。

別の言い方で「デジタルエンディングノート」と呼ばれたりもして、クラウド管理するものもあります。

大きなメリットはノートを持ち歩かなくてもスマホやタブレットがあればいつでもどこでも書き込みができることです。

質問に答えるだけのタイプもあるので、気軽に使うことができます。

紛失の心配も少なく、安全なところもよいですね。

また、更新しやすいのもメリットです。

書いて消してを繰り返さなくてはならない書面と違い、書き直しが簡単なところがメリットと言えるでしょう。

他にもシステム手帳で使えるエンディングノートなどもあります。

SYSTEM DIARYSYSTEM DIARY

無料でエンディングノートのフォーマットをダウンロードすることもできますので、是非この機会に始めてみたらどうでしょうか。

 

エクセル(excel)やワード(Word)で作るエンディングノート

officeのエクセルやワードでエンディングノートを作る方法です。

ネット上では色々な様式、雛形が無料でダウンロードできるようになっているので、好みのスタイルをカタログなどから選びパソコンを使って作成していきます。

いちから作らずとも、テンプレートやフォーマットさえダウンロードすれば意外と簡単に作成することが可能です。

また文字をパソコン入力してから印刷すればペンで書く必要性もないので、文字を書くのが苦手な方にも向いています。

例として人気のある

officeエンディングノート Office スタイル カタログ

などは、マイクロソフトの公式テンプレートサイト「Office スタイルカタログ」で公開されているエンディングノートのファイルです。

綺麗なレイアウトで、市販品に引けを取りません。

内容は家族へのメッセージが中心で、自分史的な部分は7ページと少なめです。

 

エンディングノートを自分で作る

最後に自分でエンディングノートを手作りする方法です。

エンディングノートには決まった形式はありませんので、書く媒体も何でも構いません。

それこそ上記のエクセルやワードで作るのも良いですね。

ダイソーなどの100均で買ったノートで作る方もいますし、ルーズリーフで作ったという方もいます。

極論を言ってしまえばチラシの裏などに書いた物をまとめておいても、内容が伴っていればそれはエンディングノートとしての効果を発揮します。

エンディングノートを自分で作る場合は、自由に書きたいことから記入して作成できるのがメリットです。

ただし、100円ショップなどではエンディングノートとして発売されているノートはないと思うので、白紙のノートをエンディングノートとして使用する形になります。

必要な項目を書き忘れてしまっては本末転倒ですので、百均でノートを購入してエンディングノートを自作する場合はその点を注意して作成しましょう。

 

エンディングノートの書き方

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市販のエンディングノートを買った場合などは決められた項目があるので、必要事項を記入して埋めていけば良いでしょうが、自作する場合は自分で項目を作って記入していく必要があります。

ここでは、エクセルやワード、白紙のノートなどでエンディングノートを自作する場合の書き方を紹介します。

エンディングノートには決まった作り方はありませんが、ノートの性質上、終末期の医療についての対応や、希望の葬儀方法などは記載しておくと良いでしょう。

残されたご家族のために何かあっても困らないように自分の意思を示しておきましょう。

下記は書いたほうが良い項目の一例となりますが、

・自分自身について
・個人情報
・親族・友人について
・葬儀やお墓について
・財産について
・その他の遺品について
・医療や介護について
・ペットについて
・メッセージ
・プロや業者に作成を相談する

このあたりをおさえておくと、何かあった時に大変助かるエンディングノートが出来あがるかと思います。

それでは項目ひとつごとに説明していきます。

 

自分自身について

生年月日や本籍地、マイナンバーなどの基本情報を書きましょう。

ご家族が行政などへの手続きがスムーズに行えるので大変助かります。

また、ご自身の趣味や特技、生まれてから今まで、どこでどのような人生を送ってきたのかを思い出して書いてみるのも良いでしょう。

入学や卒業、就職から結婚、出産など今まで様々なイベントがあったかと思います。

経歴を書き示すことで、これからの人生を更に幸せに過ごすヒントとなる場合もございます。

また家系図を作っていない方はこれを機に書き残しても良いかもしれませんね。

 

【書き方の見本:サンプル】

名前姓          名前
生年月日西暦 19〇〇年(大正・昭和・平成  〇〇 年)
〇〇月 〇〇日 生まれ
住所郵便番号 〒〇〇〇-〇〇〇〇
東京都 〇〇区〇〇 〇-〇-〇〇
本拠地郵便番号 〒〇〇〇-〇〇〇〇
東京都 〇〇区〇〇 〇-〇-〇〇
血液型 〇 型
マイナンバー〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

 

趣味・ボーリング
・読書
・ガーデニング
特技・料理
・裁縫
好きな食べ物・みかん
・煮物全般

 

経歴・19〇〇年 〇〇病院 誕生
・19〇〇年 〇〇幼稚園 入園
・19〇〇年 〇〇小学校 入学
・19〇〇年 〇〇中学校 入学
・19〇〇年 〇〇高等学校 入学
・19〇〇年 〇〇会社 入社
・19〇〇年 結婚

 

個人情報

携帯電話やパソコン、クレジットカードや銀行など、ご自身が契約しているものをまとめて書き残しておきましょう。

他にも所持している場合は、運転免許などに記載されている個人情報も、わかる範囲で書いておくとご家族は助かると思います。

 

【書き方の見本:サンプル】

サービス名契約者氏名備考
携帯電話終活 太郎支払い方法:クレジットカード
インターネット終活 太郎〇〇会社  連絡先:〇〇〇〇〇〇〇
電気・ガス終活 太郎支払い方法:クレジットカード
連絡先:〇〇〇〇〇〇〇

 

親族・友人について

学生時代の友人や、ご自身の親族など、親しい方の連絡先を書いておきましょう。

葬儀のご連絡だけではなく、入院や施設などに入所したさいの連絡など、様々な時に重宝されます。

また、葬儀の時に呼んで欲しい方や呼ばないで欲しい方なども記載しておくと良いでしょう。

ご家族が交友関係のすべてを把握していることは滅多にないので、友人や知人の連絡先を一覧として記載しておくと、ご家族は大変助かるでしょう。

 

【書き方の見本:サンプル】

氏名住所連絡先訃報の有無
終活 太郎東京都新宿区〇〇-〇〇-〇〇090-〇〇〇〇-〇〇〇〇有り
終活 拓也東京都新宿区〇〇-〇〇-〇〇03-〇〇〇〇-〇〇〇〇有り
終活 慎吾神奈川県〇〇市〇-〇-〇〇080-〇〇〇〇-〇〇〇〇有り
終活 智樹埼玉県〇〇市〇-〇-〇〇090-〇〇〇〇-〇〇〇〇有り

 

葬儀やお墓について

ご自身の希望する葬儀の形式やお墓の場所、供養の方法などを記入しておきましょう。

遺影として使用する写真を準備しておいたり、指定するのも良いと思います。

ご家族にとってもデリケートな部分ですので、事前に取り決めておくのが良いですね。

 

【書き方の見本:サンプル】

希望する葬式の形式一般葬
遺影有り   無し    保管場所()
希望する供養の方法〇〇供養
納骨して欲しい場所〇〇霊園
〒183-0002 東京都府中市〇〇-〇〇-〇〇
連絡先:〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇

 

財産について

通帳や印鑑、年金証書や保険の証書などの保管場所はご家族も知らない場合が多いと思うので、保管場所を記載しておくと良いでしょう。

また、財産相続についての事も書いておきましょう。

現金預貯金はもちろん、有価証券不動産も相続財産となりますので、必要な情報を記載しておきましょう。

不動産、預貯金、生命保険、銀行口座番号、所有するクレジットカードの番号などでしょうか。

借金も相続財産となるため、返済方法担保の有無保証人情報をしっかりと書いておくと相続人への負担も軽減されます。

また、法律で定められた財産分与以外の方法を希望する場合は遺言書が必要です。

そのため、遺言書を作成している場合は、遺言書を残していることと、誰に預けているかなどを記載しておくと良いでしょう。

 

【書き方の見本:サンプル】

保険会社〇〇会社
保険の種類〇〇保険
電話番号〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
証券番号〇〇〇〇〇〇〇〇
契約者氏名終活 太郎
受取人氏名終活 愛子
備考〇〇〇〇〇〇〇〇

 

金融機関名〇〇銀行
支店名〇〇支店
種類〇〇口座/〇〇預金
口座番号〇〇〇〇〇〇〇〇
口座名義終活 太郎
連絡先〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
備考〇〇〇〇〇〇〇〇

 

その他の遺品について

骨董品貴金属類など、資産価値がありそうなものは全て書き出しておくと良いでしょう。

形見分けについても記載しておくと、家族間でのトラブルがなくなります。

また、他人に譲りたくない宝物や思い出の品を別途記入しておくと、遺品整理の際に処分されずに済みます。

 

【書き方の見本:サンプル】

自由にしてください
骨董品〇〇に形見として残したい。不要なら処分してください。
貴金属〇〇に形見として残したい。不要なら処分してください。
思い出の品〇〇から頂いた物で、出来れば大切に保管しておいてください。
他人に譲りたくない宝物家に大切に保管して下さい。

 

医療や介護について

もしご自身が介護や医療行為が必要になった時に、どのような形を希望しているかを書いておきましょう。

家族の負担を取り除くために、あらかじめ末期症状や認知症により自己判断ができなくなったときの対応方法を決めておきます。

残されたご家族に、「何かできた事が他にあったのではないか」と後悔をさせないための気遣いとも言えます。

また、かかりつけの病院や電話番号希望する介護施設などもあれば記載しておくと良いと思います。

 

【書き方の見本:サンプル】

医療について〇〇病院の〇〇先生がかかりつけです。
介護について自己認識できない場合は、〇〇の介護施設に入れてください。
延命治療について希望しない。
臓器提供希望する。

 

ペットについて

ひとり暮らしでペットを飼っている場合など、残されたペットをどうするか決めておかなくてはなりません。

誰かに引き取ってもらうかなど、あらかじめ探して決めておきましょう。

また、ペットの個性や性格好きな餌などを書いておくと、引き取ってくれた方は助かるでしょう。

 

【書き方の見本:サンプル】

名前ポチ
年齢10歳(20〇〇年時)
種類柴犬
好きな食べ物鶏のササミ・スモークチーズ
個性・性格人懐っこい・子供好き
かかりつけの病院〒〇〇〇-〇〇〇〇 東京都〇〇区〇〇 〇-〇-〇〇
もしもの時の対応〇〇さんが引き取り可能(連絡先:〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇)

 

メッセージ

ご家族や友人に対して、日ごろ中々言えない感謝の言葉や、思い出話などを書きましょう。

最後に伝えたいこと、過ごした時間が幸せだったことをメッセージとして残します。

メッセージは文字だけではなく、写真を添えたりしても良いですね。

気を負わずに、普段通りに心の中の言葉を伝えてください。

 

【書き方の見本:サンプル】

太郎へ
長男として、色々と負担をかけてしまいましたね。
心優しい貴方にたくさん助けられました。
ありがとうね。
これからも〇〇さんと協力して、幸せに過ごしてください。
心から愛しています。

 

プロや業者に作成を相談する

エンディングノートの作成をサポートする、エンディングノートプランナーという資格を保有した方がいます。

エンディングノートプランナーは、エンディングノートの活用方法を理解し、高齢者の方々へ普及をしている人達です。

高齢者の方々の『人生の最終章』に向けて、残りの人生をどう過ごしていくかを一緒に考えてくれます。

どうしても一人での作成が難しい場合は、相談してみるのも手かと思います。

また、最近はエンディングノートの普及率が上がり需要が増えたことで、東京や大阪ではエンディングノート作成のセミナーや研修会、講習会が行われています。

講師の方に直接教えて貰いながらエンディングノートの作成が可能となるので、講座などに興味がある方は参加してみても良いかもしれません。

 

色々と書きましたが、エンディングノートはこれら全てを無理して書く必要はありません。

書く項目が大変多く途中で挫折してしまう人も多いので、はじめから全ての項目を記入しようと思わず、書ける項目を少しずつ記入していきましょう。

項目によっては、ご家族と一緒に相談しながら記入するのも良いと思います。

 

エンディングノートをいつから書くべきか

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エンディングノートを何歳から書き始めるのが良いか。

50代?60代?それとも30代40代から?といった質問も多いですが、エンディングノートをいつ書くのかに適正年齢などはありません。

エンディングノートは今後の人生をより良くする為に書くものです。

最近では10代の高校生や、20代の大学生くらいから既に書き始める方もいるとのこと。

また、40歳や50歳の親御さんが書いているのを見て、一緒に書き始めるという20歳くらいの若者も増えてきています。

親に書いて貰いたくてエンディングノートをプレゼントしたいけど、デリケートな話なので渡し方に困っているという方などは、是非今から一緒に始めてみてはいかがでしょうか?

エンディングノートは思い立ったらすぐに書くのが良いでしょう。

毎年の誕生日や正月など、書く日を決めて毎年見直したり書き直している方もいます。

気が向いた時に少しずつでも良いので、まずは書いてみることが大切かと思います。

 

エンディングノートの選び方

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エンディングノートにも様々な種類があることがわかったと思いますが、これだけ種類があると何を選べば良いのか悩んでしまうと思います。

基本的に実際にノートに記入するタイプが良いのか、アプリなどに記入してWEB上(ウェブ上)に残しておきたいかでまず分かれます。

また、同じ記入方やアプリ型だとしても、それぞれのエンディングノートによって項目や分量の違いもあります。

あまりに量が多すぎると書くのが大変という方は軽めの物、そうでない方はたくさん記入できるタイプのノートが良いでしょう。

また、今はデザインも多数の種類から選べるので、表紙なども含めてご自身の気に入ったエンディングノートを選ぶと良いと思います。

今回は2017年、2018年で人気があったおすすめのエンディングノートを何個か選んだので参考にして下さい。

 

おすすめのエンディングノート

コクヨのエンディングノート「もしもの時に役立つノート」

kokuyo

【特徴】
発売6年で60万冊を売り上げた、大人気エンディングノート。
値段も安くページ数もあり、サイズは6号(セミB5)と使いやすさも文句なしのおすすめです。
口コミも良く、文字が少し小さいという声もありますが迷ったらこれを買っておけば良いと思います。

 

システム手帳型式のエンディングノート <レイメイ藤井>My Life Binder カバー&リフィル キット ワイン

rifiru

【特徴】
レイメイ藤井のバインダー式のエンディングノートです。
サイズはA5サイズ W148xH210mmとなっています。
システム手帳形式なのでページの追加・差替が自由自在で、後から項目を追加したい、差し替えたい時などに便利です。

 

星の王子さま エンディングノート

hoshinoouji

【特徴】
『星の王子さま』ファン待望の名言集付きエンディングノート。
癒やされるイラストとおしゃれでシンプルなデザインです。
開きやすい装丁で、大きくて書きやすいノートスペース。
かわいい、堅苦しさがなくて良いといった声が多く、かなりの高評価で口コミ良いノートです。

 

おすすめのエンディングノートをご紹介しました。

他にも口コミなどを見てみると、

・もしもの時に家族をつなぐ 書き込み式 エンディングノート (生活実用シリーズ)
・もしものときも絶対に困らない エンディングノート【自筆遺言書キット付き】
・もしもの時に安心! エンディングノート
・書いて安心 エンディングノート

などのエンディングノートが人気があります。

市販のエンディングノートは種類が豊富ですので、デザインや用途に合わせて気に入ったノートを選んでください。

 

おすすめエンディングノートアプリ

エターナルメッセージ

eteranalmessage

【特徴】
こちらはiPhone、Androidどちらの端末でも利用可能です。
家族や友人へのメッセージを動画で保存できる無料のアプリで、満足度が高いアプリとして有名です。
写真の保存も可能で、アルバムを作って思い出を残すこともできます。
エンディングノートとして書いておける内容は葬儀関連がメインです。

 

100年ノート

100nen

【特徴】
こちらもiPhone、Androidどちらの端末でも利用可能です。
シンプルなデザインで、エンディングノートに書いておきたい基本的な内容が網羅されています。
また、文章だけでなく、画像や音声を保存することも可能です。
利用料は無料ですが、利用者が死亡した場合にご家族の方などが、記載された内容の情報開示を請求する場合は3万2,400円の手数料が必要になります。

 

上記のふたつが特に人気のあるエンディングノートアプリになります。

他にもエンディングノートアプリは多数あり、エンディングノート ~絆~ Freeなども良く活用されていたみたいですが、現在はダウンロードが不可能となっています。

ほとんどのアプリが無料でダウンロードが出来るので、色々試してみても良いと思います。

市販のエンディングノートやエンディングノートアプリをもっと知りたい方は、別記事でランキング形式でおすすめのエンディングノートをまとめていますので、そちらもご覧下さい。

▼おすすめの売れ筋人気エンディングノートランキングは、こちらです。

 

エンディングノートはどこで買う?

エンディングノートがどこで売ってるかと言うと、本屋さんなどの売り場で販売しています。

東急ハンズやロフトなどで購入する方が多い模様です

また、通販で購入することも可能で、amazon(アマゾン)や楽天、ヨドバシ.comや宝島社などで購入することが可能です。

 

映画のエンディングノートについて

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エンディングノートという言葉が広がったのは、終活が注目されたこともありますが『エンディングノート』という映画が2011年に公開された事も大きな要因です。

あらすじとしては、仕事一筋だった父親が退職後にがん患者となり、自分の人生を総括するために「エンディングノート」を残す姿を監督であり実の娘である砂田麻美氏がつづったドキュメント作品です。

ネタバレとなるのであまり詳しくは書きませんが、泣けるといった声など、感動的だったとの感想が多い映画です。

予告編がyoutubeに配信されているので、載せておきます。

結構前の作品ですが、DVDがアマゾンで購入することができますので、もしも気になった方は調べてみてください。

また、海外の映画で『17歳のエンディングノート』という作品もあります。

エンディングノートを題材にした作品というのは他にも多数あります。

例えば日本のロックバンドの『amazarashi』さんの『エンディングテーマ』という曲はエンディングノートにインスパイアされて出来た曲だそうで、オリジナルのエンディングノートも作成して販売しました。

他にも『ホタルライトヒルズバンド』、通称『ホタバン』と呼ばれるポップスバンドは『エンディングノート』という曲を2018年に発売しています。

当然エンディングノートが題材の歌詞で人気となりました。

書籍では、山本譲司さんの『エンディングノート』という作品があります。

また、最近ではメディアにも多数取り上げられています。

NHKの情報番組『まる得マガジン』にて、もしもの時に!家族をつなぐエンディングノートが放送されたり、朝の人気情報番組zipでもエンディングノートが話題として取り上げられました。

他にもエンディングノートを題材にした論文や、芸能人の財前直見さんがエンディングノートを書いていることが取り上げられたりと、様々な場面でエンディングノートが話題となることが増えてきています。

 

まとめ

終活の基本とも言えるエンディングノートについて解説させて頂きました。

ここで紹介した項目について、最後にできるだけ簡潔にまとめておきます。

✔ エンディングノートとは、万が一のことが起こり亡くなってしまった場合や、重い病気にかかり意思疎通が困難になった時に希望する対処方法を記載しておくノート

✔ エンディングノートを書く目的は自身の希望や要望を正しく伝える為、残りの人生のあり方を考える為

✔ エンディングノートを書くことで伝達事項を整理でき、家族へのメッセージを残すことが気軽に出来る

✔ 保管場所に悩む方が多い

✔ エンディングノートには法的な効力がない。

✔ エンディングノートは多数の種類があるので、自身の用途に合わせて好みの物を選ぶと良い

✔ 自作する場合は大切な項目の記入を忘れないようにする

✔ エンディングノートを書くのに適正年齢などはない

✔ アプリなどに記入してWEB上にデータを残すエンディングノートなどもある

✔ エンディングノートが題材の作品や、メディアでの取り上げなどが増えてきている

エンディングノートのことが詳しくわかって頂けたかと思います。

記事を書いてみて、改めてエンディングノートはご自身の死後の事だけの物ではなく、より良い最後を迎えるためのノートなんだなと感じました。

人生をより良くする為の物なので、まだ若いからいいやではなく、早いうちから書くことでいざという時の備えや、今後の人生について深く考えることが出来るかと思います。

残されたご家族の為だけではなく、ご自身の人生を最後まで自分らしく生きるため、エンディングノートを作ってみてはいかがでしょうか?

 

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