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人生には様々な「活」があります。
終活もその1つで、人生の終末期や死後のことを考える活動が終活です。
・就業するべく仕事を探す活動が就活
・人生における大切なパートナーを見つける活動が婚活
など様々です。
今回は様々ある活動の中から、終活の一環でもある「墓活」についてまとめています。
「お墓は、いらない」と考えている人も是非最後までお読みいただければと思います。
目次
墓活とは
「墓活」とは、終活という言葉同様にいわゆる造語になります。
▼読み方
墓活(ぼかつ)
※造語なので必ず「ぼかつ」と読むわけではなく、「はかかつ」と読まれる方もいるようです
▼意味
お墓探しをする活動
墓活とは、文字通りお墓探しをする活動をいいます。
「お墓のことを考える」というのは終活の一環だとは思います。
実際にお墓探しをする活動ということで「墓活」と、独立した言葉としても考えられます。
墓活する人
墓活が「お墓探しをする活動」を意味すると触れましたが、基本的にお墓に対して
「お墓は必要ない」
「お墓は、いらない」
と考える人もいます。
人は亡くなると、最低限・最小限の葬儀の形だったとしても火葬は必ず行うものです。
そのため、火葬後の遺骨を何らかの形で納骨する必要があります。
「故人が最後に過ごした家だし、適当に自宅の庭に埋葬しよう」と考える人も、もしかしたらいるかもしれません。
ですが、それは法律違反になってしまいます。
遺骨の納骨・埋葬は法律によって定められています(墓地・埋葬に関する法律)。
墓地外の埋葬等の禁止
埋葬又は焼骨の埋蔵は、墓地以外の区域に行ってはならない。
このように、「墓地以外の場所で埋めてはいけません」と法律で決まっています。
ですので「お墓は、いらない」と考えている人も、「お墓は必要で探している人」と同じように何らかのお墓を探さなくてはいけなくなります。
つまり、お墓がいらないと思っている人も墓活する必要があるということです。
墓活について知る
お墓のことは「皆が何かしら考えないといけない」というのを先ほど書きましたが、実際に墓活はどんなことをするのか?
ひと口に「お墓探し」とはいってもその内容は様々です。
この項目では墓活の内容について掘り下げていきたいと思います。
永代供養墓と墓じまい
昔はお墓というと墓石を墓標とした形が一般的でしたが、近年では葬儀の多様化もあり、お墓事情も様々な形があります。
ここ数年で注目されている永代供養など、現代はお墓を選べる時代になっています。
永代供養(えいたいくよう)とは?
寺院や霊園がご家族や親族に代わって、遺骨を長い年月にわたり管理や供養することをいいます。
⇒永代供養形式のお墓を永代供養墓(えいたいくようぼ)といいます。
墓活で永代供養墓を検討する人は多いですが、どんな人に向いているのか?
わかりやすくまとめると以下のように考えられます。
・お墓を管理する人や承継者がいない人
・子や孫に負担をかけたくない人
・自分1人だけ、夫婦や大切なパートナーとお墓に入りたい人
・墓じまいを考えている人
・お墓の費用を安く済ませたい人
主に上記のような理由から「お墓は永代供養墓で」と考え、墓じまいをして永代供養墓へ改葬する人が増えています。
墓じまいとは?
現在のお墓を撤去して、他の墓地などに遺骨を移転または永代供養墓に改装することをいいます。
改葬(かいそう)とは?
現在のお墓を別の場所へ移して供養することをいいます。
墓活で永代供養墓を考える人が増えている理由として、一般的なお墓のように先祖代々継承されていくタイプではなく、引き継ぐ人が不要だという点がやはり大きいと考えられます。
「おひとりさま」と呼ばれる独身の人など、自身の死後に託せる人がいないケースだとやはり永代供養墓が有力な選択肢として挙がります。
墓活のオススメ本①
本のタイトル | 「墓活」論 |
どんな内容の本? | 著者の実体験を読みやすくまとめたエッセイとなっているので、共感するシーンも何かと詰まっている内容になっていると感じました。 墓活の考え方・あり方、そして墓参りのことまで、お墓について一通り考えさせられました。 |
著者の赤瀬川原平さんは、1981年に「父が消えた」で芥川賞を受賞されています。
樹林墓地や納骨堂
上の動画は2015年時のものですが、簡単に内容を紹介すると以下の通りです。
・樹木の周りに埋葬する樹林型・樹木型墓地、都内の巨大な納骨堂をツアーとして周る墓活
・仏壇などを手掛ける会社が都立霊園を周るバスツアー
当時から4年少し経っていますが、いわゆる樹木葬や納骨堂がこの頃から注目されているということがわかります。
今現在も終活ツアーと題して霊園見学や様々なツアー企画が組まれています。
樹木葬(じゅもくそう)とは?
一般墓のような墓石の代わりに樹木を墓標としているお墓のことです。
納骨堂(のうこつどう)とは?
遺骨を安置しておく施設のことで、わかりやすくいうと室内のお墓です。
前述したように、永代供養はお墓の承継者がいない等の場合に霊園・お寺が管理と供養を永代に渡って行ってくれるものです。
永代供養形式のお墓のことを永代供養墓だということも触れました。
納骨堂タイプでも、維持費・管理費を支払うことで永代供養が受けられます。
そのため、永代供養墓は一般墓のように特定のお墓を指すのではなく、「永代に渡って故人を供養する」というサービスが付帯したお墓だと考えられます。
上の図を文章で書き表すと
・納骨堂タイプで永代供養サービスを付ける=永代供養墓
・樹木葬タイプで永代供養サービスを付ける=永代供養墓
といったように、大枠的には樹木葬も納骨堂も永代供養墓です。
実際に「樹木葬墓地(永代供養付き)」という形でお墓の案内をしている寺院もあります。
永代供養墓は屋外の墓地だけでなく、納骨堂のように室内(地下等)に納骨するなど様々なお墓の造りがあるということは墓活の際、知っておくとよいでしょう。
芸能人の墓活
墓活を考えるのは一般人だけではありません。
例えばベテラン俳優の中尾彬さん夫妻をはじめ、芸能人・有名人の終活は昨今の終活ブームのキッカケにもなっています。
墓活も一般人だけでなく、芸能人でも永代供養や墓じまいを考えているようです。
それがわかるニュースが報じられています。
【マツコ 苦渋の墓じまい決断へ…ミッツとの極秘“墓活”相談】https://t.co/ZFss4h2kGr
マツコさんと私が最近よく話しているんです。私は弟がいて、弟には子どもがいるんですが、いわゆる徳光家の墓っていうのをどこまで……
#マツコ・デラックス #墓活 #ミッツ・マングローブ #女性自身[@jisinjp]— 女性自身【公式】 (@jisinjp) 2019年10月10日
タレントのマツコ・デラックスさんとミッツ・マングローブさんが、ともに墓活を考えているというのが感じられる内容になっています。
⇒1人息子で独身、老後の世話や自身の死後に託せる人がいないと悩んでいる
⇒家系のお墓を整理して永代供養できるところに散り散りになったお墓をまとめようと考えている
・ミッツ・マングローブさんには弟がいるため、徳光家のお墓をどこまで背負わせていいのかを考えている
マツコさん、ミッツさんはともに40代、一般の同世代の人たちでもお二人の墓活に共感する人は結構いるようです。
それだけお墓のことは他人事ではないということなのだと思います。
家のお墓が分散しているケースにおいては早めにお墓をまとめる・もしくは墓じまいするのが好ましいといわれています。
なぜなら、協力してくれる親族が元気なうちに進めておくことで、労力や金銭的な負担が少なく済むためです。
特に兄弟や親族が少ないと、自身が高齢になってから墓じまいを一手に引き受けることになると大変な労力となってしまいます。
逆に親族が多いと、お墓をまとめたり墓じまいするのが遅くなればなるほど「なぜもっと早く話さなかったんだ?」等、揉めてしまうケースもあるようです。
※永代供養墓には色々な種類があり、安置する方法もいくつかあるため、費用面には開きがあります
詳しくは下記事にて永代供養墓の費用相場などまとめていますので、あわせてご覧いただければと思います。
墓活のオススメ本②
本のタイトル | まんが 墓活 それでどうする、うちの墓? |
どんな内容の本? | コミックエッセイで現代のお墓事情をわかりやすく知ることができます。 お墓のいる・いらない、誰と入るのか、墓じまい問題など十人十色のお墓事情を筆者の取材をもとに漫画で読めるのはこの本だけなんじゃないかと思います。 |
2019年9月に発売されたタイトルです。
「墓活について気になるけど活字はちょっと…」という人ほどオススメです。
VR墓活
現代の墓活事情において、今後も増えてくると思われるのがVR墓活ではないかと思います。
VR墓活とは、VR技術を用いたサービスを利用するものになります。
VR(ブイアール)とは?
Virtual Reality(読み方:バーチャルリアリティー)の略で現実世界にいながら、仮想空間を体感できるものとなっています。
日本語では仮想現実と訳されることがあります。
具体的なVR墓活としては「VRで霊園を見学できるサービス」を利用することになります。
VR見学によって、実際に霊園に行かずに、自身が霊園でお墓を目の前にしているような感覚を体験することができるというわけです。
日本最大級のお墓ポータルサイト「いいお墓」では全国各地の霊園や墓地・墓石店を選ぶことができる他、VR見学の申し込みも可能です。
▼VR見学の特徴
・360°バーチャル体験
・100以上の霊園を閲覧可
・現地の雰囲気を体験できる
▼VR見学はこんな人向け
・実際に霊園を見学する時間的余裕がない人
・天候に左右されずに霊園見学したい人
・沢山の霊園のイメージを手っ取り早く掴みたい人
▼「いいお墓」はVR見学・霊園や墓地情報・墓石店の費用の見積もり比較される時などオススメです。
VR見学だけでなく、全国9,000件近い霊園・墓地情報が掲載されているので「いいお墓は墓活のためのサイト」だといえます。
まとめ
・墓活(ぼかつ)とは、お墓探しをする活動
・「お墓は、いらない」という人も何かしらの墓活は必要
・墓活は墓じまいや改葬、永代供養など、自身にあった内容でお墓探しがベスト
・霊園など実際に行かずともVRで見学できるサービスがある
お墓探しは終活の一環として、とても大切なものだということがわかっていただけたのではないでしょうか。
「お墓は、いらない」からお墓探しはしないでいい、少なからずそう考えていた人もいらっしゃるかもしれません。
ただ、その多くは「一般墓は、いらない」ということにしかすぎないものだと思います。
終活において、墓活は必要です。
墓活の際は、ご自身の事情に合ったお墓の形を選ぶようにしましょう。
この記事冒頭でも人生には様々な「活」があると触れました。
今回は墓活に関する内容でしたが、終活には他にも「活」があります。
下記事で「老活」についてわかりやすくまとめています。是非このあとお読みいただければと思います。