今時の終活事情とは?

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終活という言葉が2012年に流行語大賞にノミネートされて以降、一般的に世間に認知され、終活に興味を持つ人が増えました。
「ライフエンディング」「老活」など、終活から派生した造語的な言葉も現在は浸透してきているように感じますが、終活という言葉の歴史自体は10年に満たないものです。

この記事では終活という言葉の誕生から「今時(いまどき)」の終活事情について掘り下げていきたいと思います。

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はじめに

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冒頭でも触れましたが、「終活」という言葉自体の歴史は浅いものです。
色んな見方はできるかと思いますが、終活という言葉が世に生まれてから10年足らずしか経っていません。

「今時」とはいっても、ここ2・3年を捉えての今時なのか?
終活という言葉の誕生から今現在までを捉えるのか?

と、この記事を作成するにあたって考えました。

考えた結果、終活という言葉が生まれてから一通り振り返ってみて、且つ今現在の終活事情について触れていく形で紹介していきたいと思います。

 

終活の誕生から現在まで

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「終活」という言葉がどのように生まれ、今現在に至るのか?
簡単に年表形式で綴ってみましたので以下ご覧ください。

  • 終活年表~終活の誕生から現在まで~
    2009年
    「終活」という言葉が誕生
    アサヒカメラ編集長・日本広告写真家協会APAアワードや住友不動産販売フォトコンテストの審査員として幅広く活躍されている佐々木広人さん(下画像)が、「週刊朝日」で2009年8月~12月まで連載された記事「現代終活事情」で提案した言葉から始まったとされている
    DC2FI35VwAA2spT
  • 終活年表~終活の誕生から現在まで~
    2009年6月
    コクヨが自筆証書遺言の作成を支援する「遺言書キット」を発売
    img-yowa-area-01
  • 終活年表~終活の誕生から現在まで~
    2009年12月 
    作家・やましたひでこさん出版の【新・片付け術 断捨離】のヒットにより「断捨離」が一般的に認知される

  • 終活年表~終活の誕生から現在まで~
    2010年9月
    コクヨエンディングノート「もしもの時に役立つノート」発売
    kokuyo endingnote※エンディングノートという観点では、NPO法人ライフ・アンド・エンディングセンターの「もしもノート」は2005年より新聞、雑誌、テレビなど様々なメディアで紹介されている
  • 終活年表~終活の誕生から現在まで~
    2010年12月
    「終活」ユーキャン新語・流行語大賞候補語ノミネート
    ※「断捨離」も候補語にノミネート
  • 終活年表~終活の誕生から現在まで~
    2011年10月
    映画「エンディングノート」(砂田麻美監督)が公開
    日本製ドキュメンタリー映画で、「ゆきゆきて神軍」(1987年)以来、初めて興行収入1億円を突破

  • 終活年表~終活の誕生から現在まで~
    2012年12月
    「終活」ユーキャン新語・流行語大賞トップテンに選出
    ※「現代用語の基礎知識」には2010年版から登場している
  • 終活年表~終活の誕生から現在まで~
    2013年7月
    産経新聞出版「終活読本 ソナエ」vol.1が発売される

  • 終活年表~終活の誕生から現在まで~
    2014年10月
    日本初のシステム手帳を開発した(株)システムダイアリーが、システム手帳用エンディングノートを発売
    ens002-1
  • 終活年表~終活の誕生から現在まで~
    2015年7月
    神奈川県横須賀市終活支援事業(エンディングプラン・サポート事業)を開始
  • 終活年表~終活の誕生から現在まで~
    2016年
    (株)ユーキャン「終活アドバイザー講座」を新規開講
    同資格は民間資格で、特定非営利活動法人「ら・し・さ」終活アドバイザー協会が監修
    ucan
  • 終活年表~終活の誕生から現在まで~
    2017年
    終活ビジネスが広がりを見せる
    各地で終活関連セミナー・イベントが実施される
  • 終活年表~終活の誕生から現在まで~
    2018年
    「終活年賀状」が注目される

    終活年賀状について詳しくは

そして2019年現在に至ります。

終活という言葉は、歴史的にまだまだ浅いということがわかっていただけたかと思います。

 

終活の同期

douki上で紹介した年表からもわかるように、「終活」は芸歴10年目です。
2009年に終活という言葉が誕生したという観点では、2019年はデビュー10周年イヤーということになります。

ちなみに、2009年デビューの主な俳優・有名人は

▼菅田将暉さん(俳優・ミュージシャン)

菅田将暉さんは2009年、仮面ライダーシリーズでドラマ初出演・初主演を務め、近年ではミュージシャンとしても活躍されています。
2018年、同じく俳優の山田孝之さんと出演されたドラマ「dele(ディーリー)」が話題となりました。
同作品ではデジタル遺品の抹消を生業にした役を演じましたが、小説執筆以前から企画が立ち上がり、菅田将暉さんたちに出演をオファーしていたそうです。

終活.comでは、スマホやパソコン内のデジタルデータを生前のうちに整理する「デジタル終活」として下記事でまとめています。
あわせてご覧いただければと思います。

あわせて読みたい

 

▼きゃりーぱみゅぱみゅさん(ミュージシャン・モデル)

きゃりーぱみゅぱみゅさんは2009年に読者モデルとして活動を開始。
音楽活動においてはメジャーデビュー当初から注目を集め、オリジナリティ溢れる服装で若い世代から支持され人気が定着しました。
以降、海外を含むワールドツアーを行うなど、精力的に活動されています。

 

▼中村アンさん(モデル・女優)

中村アンさんは2009年、大学3年生の時にオファーを受けていた現在の事務所に入り、デビュー。
テレビのバラエティ番組や、ファッション誌のモデルなど、幅広いシーンで注目されてきました。
また、フィットネス系の意識調査において女性が憧れる「美ボディ」として理想の体型1位に選出されています。
近年ではドラマ出演もされています。

お三方とも今現在も活躍されていますが、こんなにも有名な面々と終活は同期なんですね。

知名度で考えたら、終活はガッチリと高齢層をマークしているんじゃないでしょうか。

 

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終活の中心的な話題

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終活という造語が生まれてから、基本的に終活の話題で中心となっているのは主に

・葬儀のこと
・お墓のこと

これら2つの話題が中心となっています。

「言われてみれば当たり前」と感じる人もいると思います。
葬儀・お墓、いずれも終活という大きなカテゴリーに対して外せないテーマだといえます。

それぞれ今時の事情はどうなっているのか、触れていきたいと思います。

 

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今時の葬儀事情

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かつては自身が元気なうちに葬儀のことを考えたり、葬儀社に相談をするのは縁起が悪いといわれていました。
ですが、終活が世間に浸透している近年では生前に葬儀の相談をする人が増えてきています。

▼家族葬の増加や自由葬の認知

家族葬の増加傾向や自由葬という形昔のように「お通夜をして、葬儀・告別式を執り行う」という一般葬だけでなく、都心部では、親しい人のみで執り行う家族葬が主流となってきています。
また、故人が好きだった曲を葬儀で流したりする音楽葬など新しい葬儀の形も見られます。
音楽葬は大枠的には自由葬になります。

葬式といえば「お通夜・葬儀・告別式」といった、いわゆる宗教儀式を執り行う形式を考えるシニア世代の人は多いと思います。
「音楽葬なんて葬儀があるのを初めて知った」というシニアの人もいるようですが、現代は葬儀の形が選べる時代になっています。
それだけ葬儀の形が様々あるということです。

終活で自身の葬儀について考える際、宗旨・宗派といった家柄や地域性などもあると思います。
「葬儀は昔ながらの形式で」という人もいれば、時代の変化・流れに合わせた考えを持つ人、どちらもいると思います。
いずれにしても今後も家族葬や、宗教儀式に捉われない自由葬は増えていくことでしょう。

▼テクノロジーと葬儀業界

近年、葬儀や供養において、インターネットやテクノロジーの進化によって新しい形を見せています。

動画の内容を簡単に紹介すると
・テクノロジーを供養に
・葬儀の受付記帳台にQRコードを設置し、スマホで参列者の名前や香典代などを入力すると受付が完了するサービス
・葬儀場や霊園での利用を想定した炎の映像が立体的に見える商品など

動画からわかるように、葬祭業側は新規参入が相次ぐ中、何かしらの付加価値を持たせたサービスで差異化を図っています。

上で紹介した動画は「エンディング産業展」に関する動画になります。

エンディング産業展とは?
葬儀や供養など、終活に関する設備や機器・サービスの専門展

葬儀事情をもっと知りたい・実際に感じてみたいという人は、エンディング産業展に足を運んでみるのもよいでしょう。

エンディング産業展は2015年から毎年開催されており、次回「第6回エンディング産業展」開催は2020年11月18日~20日となっています。
東京で開催された2019年の来場者数は22,000人超えだったようです。

エンディング産業展について詳しくはセレモニージャパン公式サイトをご確認ください。

 

今時のお墓事情

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上で「現代は葬儀の形が選べる時代」だと触れましたが、お墓も同様に選べる時代となっています。

お墓が選べるとは、どういうことなのか?
今時のお墓事情を語る上で、欠かせないキーワードとその意味から先に紹介します。

永代供養(えいたいくよう)
寺院や霊園がご家族・親族に代わって、遺骨を長い年月にわたり管理や供養すること
⇒永代供養形式のお墓を永代供養墓(えいたいくようぼ)という

墓じまい
現在のお墓を撤去して、他の墓地などに遺骨を移転または永代供養墓に改装すること
※撤去したお墓は更地となり、墓地管理者に返還

改葬(かいそう)
現在のお墓を別の場所へ移して供養すること

樹木葬(じゅもくそう)
一般墓のような墓石の代わりに樹木を墓標としているお墓のこと

納骨堂(のうこつどう)
遺骨を安置しておく施設のこと
※わかりやすくいうと室内のお墓

以上5つのキーワードは、今時のお墓事情を知る上で欠かせないものです。

お墓のことは誰もが考えければいけない一般的にお墓というと、墓石を墓標としたお墓を想像する人が多いと思います。
中には「お墓は、いらない」という考えの人もいます。
だからといって、その辺に遺骨を埋めたりすることは法的に引っかかってしまいます。
樹木葬納骨堂を自身のお墓の形として考えるのは、「お墓は、いらない」という人のためでもあると思います。

ここ数年は今現在に至るまで、永代供養を考える方が多くなっています。
主に以下のような理由から「お墓は永代供養墓で」と考え、墓じまいをして永代供養墓へ改葬する人が増えているようです。

▼なぜ永代供養墓?
・お墓を管理する人や承継者がいない
・子や孫に負担をかけたくない
・自分1人だけ、夫婦や大切なパートナーとお墓に入りたい
・墓じまいを考えている
・お墓の費用を安く済ませたい

また、今時の新しいお墓選びの形としてVR技術を活用したサービスの利用もあります。

VRとはバーチャル・リアリティの略称で、簡単にいうとVR動画を観ることで自分が実際に霊園でお墓を目の前にしているような感覚を体験することができます。
VR動画サービスは、現地に足を運ばずにお墓を建てた時のイメージなど沸きやすくなる、という声も挙がっています。
シニア世代の人で「自身の理想のお墓のイメージをしやすくなった」という人も実際にいます。

全国各地の霊園や墓地・墓石店が多数掲載されている日本最大級のお墓ポータルサイト「いいお墓」では、

・永代供養墓を探す
・最適な墓じまい業者を探す
・霊園や墓地のVR見学

以上3つのことが全て可能です。

「いいお墓」のVR見学
▼VR見学の特徴
・360°バーチャル体験
・100以上の霊園を閲覧可
・現地の雰囲気を体験できる
▼VR見学はこんな人向け
・実際に霊園を見学する時間的余裕がない
・天候に左右されずに霊園見学したい
・沢山の霊園のイメージを手っ取り早く掴みたい

▼永代供養墓・墓じまい業者・VR見学なら「いいお墓」いいお墓 バナー

お墓探しから墓じまいまで、「いいお墓」はオススメです。
気になる人は一度チェックしてみるとよいでしょう。

▼話題の合同墓

一般的に永代供養は納骨堂などで、一定の期間(17回忌または33回忌まで)は個別で遺骨が管理されます。
その後、遺骨は骨壷から取り出され、他の人たちのお骨と一緒に合葬*・供養されることになります。
※合葬(がっそう)は、合葬墓・合同墓(ごうどうぼ)・合祀墓(ごうしぼ)いずれかの呼ばれ方をされます

2017年秋に開設された東京・築地本願寺の合同墓は、現在でも話題となっています。

開設当初から大きな反響を呼び、案内説明会には多くのシニア世代が話を聞きに訪れたようです。
以下、築地本願寺のアクセス情報などを掲載しておきます。

▼築地本願寺の基本情報
公式ホームページ:築地本願寺
Facebook:築地本願寺(@tsukijihongwanji)
Instagram:築地本願寺(tsukijihongwanji_official)
TEL:03-3541-1131(代表電話)
FAX:03-3541-7071
住所:〒104-8435 東京都中央区築地3-15-1
アクセス:東京メトロ日比谷線「築地」駅「出口1」直結、東京メトロ有楽町線「新富町」駅「出口4」より徒歩約5分
本堂参拝時間: 6:00~17:30(4月~9月)、6:00~17:00(10月~3月)

築地本願寺の合同墓が気になる人は、問い合わせてみるとよいでしょう。

 

まとめ

記事総括
・終活という言葉は2019年現在、芸歴10年目
・終活の話題の中心となっているのは「葬儀」や「お墓」について
・現代は葬儀もお墓も選べる時代
・家族葬が増加傾向で、宗教儀式の行わない自由葬なども注目されている
・永代供養墓、墓じまいを検討する人が増えている
・VRなどテクノロジーを活用したサービスが葬儀やお墓市場に提供されている

以上、今時の終活について紹介させていただきました。

今回の記事では、終活の中心的話題が葬儀・お墓だと書きましたが、今後は葬儀・お墓のこと以外に相続のことも終活の中心的話題として多く取り上げられてくるようになると考えられます。

なぜなら2018年7月、約40年ぶりに相続法改正について成立し、2019年7月1日から段階的に施行されているためです(一部2019年1月13日より施行)。
お金の終活ともいえる遺産相続について、下記事にてまとめています。
是非あわせてお読みいただければ幸いです。

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