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ひと口に終活とはいっても「いつからはじめるのか?」「進め方は?」など、漠然とした部分もあります。
自身の葬儀・お墓のことなどを考えたりするので、終活は言い換えれば『死ぬ準備』でもあるともいえます。
ただ、終活を考える際、死ぬことへの準備と気重に考えず、もっと気軽な気持ちで終活のことを考えてみてはどうでしょう。
この記事は、気軽に終活に向き合うことのできるであろう『プチ終活』『エア終活』についてわかりやすくまとめています。
是非最後までお読みください。
そもそも終活とは
終活のイメージは
・遺言書(遺言状)
・葬儀の段取り手配
・遺産相続
・生前整理
など、「死」や「終わり」を連想させてしまう言葉があります。
自身の死を意識すること、それは誰しも抵抗があるもので、気が進まないのは当然のことだと思います。
そもそも”終活(しゅうかつ)とは「人生の終わりのための活動」の略”だとWikipedia(ウィキペディア)には記載されています。
これだけだとネガティブなイメージを抱かれる方もいるのは当然です。
終活の本質的部分は気遣い
当サイトでは終活の本質的なところを考えると、「気遣い」だと考えています。
終活とは、残された家族の人への気遣い
これが本質的なところではないかと。
先般、当サイトのTwitter読者の方で、まさにこの本質的な部分に触れたひと言がありました。
きっかけは終活.comの以下のツイートからでした。
生活保護の方の遺品整理について
生活保護を受けていた方が亡くなられた場合、家財処分などの給付金が出なくなります
出るのは葬儀代だけで、遺品整理に対しての給付金が出ることはありません
生前整理の場合は費用負担を行政に依頼することができることから勘違いされやすいので気をつけましょう
— 終活.com (@syukatsudo_com) January 15, 2020
このツイートに対するリプライ(返信)で、読者の方から次のような内容が寄せられました。
ご覧いただくとわかるように、死ぬことにもお金がかかるという部分が前述した「終活の本質的な部分」を表していると捉えています。
自身の死後にかかるお金のことに対して、
「自身が死んでからのお金のことは申し訳ないけど家族に泣いてもらおう」
「死後のことなんて考えるのは無駄」
といった方もいらっしゃると思いますが、自身の財産も含めた上で誰かがお金を捻出しなければいけません。
だからこそ終活とは気遣いだと触れました。
「残された家族に精神的・金銭的に少しでも負担をかけないように最期を迎えられるようにしておこう」
といった気遣い、これが終活の本質的部分だと当サイトでは捉えています。
死ぬことの準備だけでなく、家族・大切な人への気遣いだと考えることで、終活に対する考えや向き合い方は変わってくるのではないかと思います。
プチ終活とは
終活の本質的な部分が気遣いだと考えると、面倒だと思っていた部屋の片付け1つにしても「ちょっと部屋の片付けでもするか」というマインドに繋がるのではないかと思います。
それがプチ終活だといえます。
「終活とは違うの?」
といわれれば、違いはなくプチ終活も終活ですが、同じ終活内容でも考え方・表現が違ってきます。
具体的なプチ終活
具体的には、終活に紐付けられる用語として「生前整理」という言葉があります。
※「自身が老いる前に行う身辺整理」は老前整理
「生前整理」と聞くと、色々と大変そうだったりするイメージを抱かれる方もいるかと思います。
でも、「部屋の片付け」と聞くとどうでしょう?
全ての人がそうだとは限らないですが、「生前整理」よりも気軽に感じられるのではないでしょうか。
内容としては同じでも、言い回しによって捉え方が違うということです。
「ブリはあまり好きじゃないけど、ハマチは好き」みたいな感じですね(笑)
「断捨離するぞ!」と逸る気持ちが先行しすぎて自身のコレクションなど片っ端から処分してしまい、処分してから後悔する方もいるようです。
そういったことにならないように、少しずつ終活に繋げていく活動がプチ終活だともいえます。
物が多い方がいきなりミニマリストにというのは簡単ではないと思いますし、少しずつ行動していけば良いわけです。
プチ終活 ≫ 生前整理 ≫ 片付け・整理整頓として、具体的なプチ終活動内容は以下のようなことが該当します。
プチ終活の内容 | 行動例 |
スマホ内のデータをプチ終活 | スマホ内の写真データや使っていないアプリの削除など(同様にPCでも良) |
音源整理でプチ終活 | CDやダウンロード音源などの整理・処分 |
家の中にある不用品(使っていないもの)整理でプチ終活 | まとめるだけならそこまで手間がかからない |
プチ終活なので、単に洋服の整理(着る・着ないなど分ける)だけでも全然良いと思います。
ちなみに下記記事で、生前整理に使えるリサイクルショップなど業者情報とまとめています。
「部屋の片付けをしたいけど生理整頓が苦手で…」という方にオススメな業者情報も掲載しているので、処分や片付けの際に参考にしてみてください。
ここまで、プチ終活について触れてきましたが、中には「これはもう完全に終活」だと感じた人もいるかもしれません。
少しずつ終活に繋げていく活動がプチ終活だと前述しましたが、”ちょっとした終活をすること”もプチ終活です。
エア終活とは
エア終活とは、実際に行動を起こしてはいないものの、終活に関することを考える(考える時間を持つ)ことです。
「エア終活なんて初耳だ」という方がほとんどだと思いますが、当サイトの独自用語として捉えていただければと思います。
具体的なエア終活
上で書いたように、終活に関することを考える・考える時間を持つことがエア終活だと当サイトでは捉えています。
そのため、妄想とは違います。
妄想の概念だと「部屋を片付けたつもり」「整理整頓したつもり」でしかありませんし、建設的ではないです。
エア終活は、実際に終活にあたる直接的行動・活動をしていなくとも”考えたり調べたりする”ことを指します。
具体的には
・自身の財産の相続について考える
⇒子どもたちが不仲だから遺言書は書いておいたほうがいいだろうか
・所有不動産について考える
⇒あのマンションもずっと満室にならないし、最終的にどうするかを考えておく
・死後の手続きについて考える
⇒自身の死後に家族がやることってどんなものがあるのかを調べて目を通したりする
などです。
一見すると「終活では?」と思われるかも知れませんが、終活について頭の中で考えたり、終活をはじめるためにインターネットで検索して調べたりするのはエア終活だと捉えています。
上記3つのことを実際にエンディングノートに書くことで”終活”となります。
エア終活する人=終活について考える人、つまり終活のための道筋を作っておくことが”エア終活”です。
まとめ
今回なぜプチ終活・エア終活について取り上げたのか。
それは、終活という言葉から連想されるネガティブな部分を少しでも考えないように実際に終活を行ってもらえたらという思いで書きました。
終活は必ずしなければいけないことだと決められているわけではありません。
ただ、親も身内も誰もいない天涯孤独の身でない限り、何もしなければ家族の人など”誰か”が困ったり、負担が掛かることになってしまうものです。
残されることになる家族・大切な人を思う気持ちは十人十色、終活の形も十人十色ではありますが、
・プチ終活として少しずつ、ちょっとずつ自身のペースで終活と向き合うのも良し
・”備えあれば憂い無し”の思いでエア終活で終活について色々と考えたり、調べた上で実際に終活をはじめるのも良し
最後に、本記事内で触れた生前整理について詳しくは以下の記事でまとめていますので、是非あわせて読んでみてください。