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老前整理は早い方だと30代40代から始める方もいます。
「50代60代じゃ遅いの?」と思う方もいるかもしれません。
この記事では「老前整理の実践ノート」やオススメの本、各世代の捉え方、セミナーや講演情報など様々な視点から老前整理について紹介しています。
▼この記事を読んで理解できること ・老前整理の意味や生前整理との違い ・各世代の老前整理について ・老前整理に関する書籍 ・老前整理のセミナーや講座 |
老前整理について理解することは、自分自身のこと、終活のことをより考えるようになるのではないかと思います。
老前整理とは?
老前整理とは、自分が老いる前に(高齢になる前に)行う身辺整理です。
高齢になるとどうしても片付け一つでも一苦労になってしまいますよね。
そうなる前に老前整理をはじめることで、スムーズな終活へとつながります。
老前整理という言葉は、株式会社くらしかる代表・坂岡洋子さんが提唱して広まったと言われています。
▼もっと詳しく… 坂岡さんが在宅介護の仕事で現場に関わった際、高齢者の方の自宅にある物の多さから「高齢になる前に持ち物を整理し始めたほうがいい」と感じて老前整理を考えたそうです。 ※「老前整理」は株式会社くらしかるの登録商標であり、くらしかるのHP上に記載(商標登録について)されています。 |
また、この記事内でも紹介していますが、坂岡洋子さんは老前整理に関する書籍を複数出されています。
老前整理のパイオニア的な存在であり、実際に老前整理コンサルタントとして活動されています。
-ワンポイント-
ちなみに老前整理を英語で言うとニュアンス的には「Order before old age」
ただ、直訳だと「老年前の注文」となってしまうので、「Organize before age」(老いる前に整理)という言い方が良いかもしれません。
老前整理と生前整理の違い
「老前整理と生前整理の違いはあるの?」
わりと多くの方がそう思われているのではないでしょうか。
・老前整理は、自分が高齢になる前に身辺整理をする
・生前整理は、自分が元気なうちに身辺整理をする
老前整理と生前整理、どちらもほとんどニュアンスや意味合いは同じように感じられる方もいらっしゃるかと思います。
中心が自分であるかどうか?そう考えると、より違いがわかると思います。
・自分が亡くなった後に残された家族のための身辺整理 → 生前整理
・老いる前に身の回りを見直して、より快適な老後の暮らしを準備する → 老前整理
老前整理はどちらかというと中心が自分であるということになります。
よく間違えられやすい生前整理については終活.comの別記事を参考にして頂ければと思います。
▼生前整理に関する様々な情報などはこちら
老前整理のやり方は?
老前整理は、「これが絶対に正しい」というやり方があるわけではありませんが、スムーズに進めることができるコツなどは押さえておきたいですよね。
自身のより良い老後の生活を考えると、老前整理のやり方やコツは
・老後に使う物(使いそうな物)を中心に残して、使わない物を片付けていく
・あくまで「使うかどうか」を重点に考えるためにも、手に取って精査する
自分が老後に使う物(使いそうな物)から残していく消去法的な形で、必ず手に取って精査するようにしましょう。
⇒必ず手に取って精査するとは? タンスやクローゼットの中の洋服は、必ず中から出して手に取って「残す・残さない」の選別を行うのがポイント |
モノを大事にというのはもちろん大切なことですが、老前整理の片付けで「捨てる」ことは、より良い老後の暮らしのためと思うと穏やかな気持ちで進められるのではないかと思います。
「早くしないといけない」といったような焦らず、気持ちにゆとりを持ちながら老前整理を進めていくと良いでしょう。
老前整理の極意~役立つおすすめ本
老前整理のやり方、コツについては触れましたが、より老前整理を円滑にすすめたい方は、老前整理の本を読んでみてはいかがでしょうか。
老前整理に関する書籍は、老前整理コンサルタントである坂岡洋子さんのものがどれもおすすめと言えます。
こころをよむ 老前整理の極意―モノから解放される暮らしへ (NHKシリーズ) | 老前整理 捨てれば心も暮らしも軽くなる |
日本一親切な老前整理 | 老前整理のセオリー (NHK出版新書) |
いずれもamazon(アマゾン)で購入できる書籍になります。
老前整理をはじめるにあたって、より見解や知見を深めたいという方は十分に読んでみる価値があると言えます。
ほかにも書籍でおすすめといえば東京新聞のウェブサイトでも掲載された『転ばぬ先の「老前整理」捨てる? 捨てない? もう迷わない!』があります。(著/坂岡洋子)
プロの老前整理とはどんなものなのか?
考え方や極意、セオリーがわかることでスムーズな老前整理を行えるようになると思うと、自分自身にとってプラス効果ですよね。
各世代で見る老前整理
20代ではミニマリストなどが流行っており、老前整理というよりは生前整理をされる方が多いようです。
一般的に老前整理は、若くても30代からみたいですが、老前整理をはじめる理由とはどんなものなのか?
各世代ごとにそれぞれ見ていきます。
30代の老前整理
30代の方が老前整理をはじめた理由はどんなものなのでしょうか?
▼30代が老前整理をはじめる理由
・万が一のときに備えて
・老前整理の本を読んだ
・終活セミナーに参加したことがキッカケ
こうした理由(特徴)を見る限り、30代の方の老前整理の考え方として「老前整理という言葉を聞くまで知らなかった」というのが伺えます。
若い世代だとやはり終活そのものへの関心がそこまで高くなかったり、老後のことを考えている方は少ないようです。
40代の老前整理
次に、40代の方が老前整理をはじめた理由にはどんなものがあるのか?
▼40代が老前整理をはじめる理由
・具体的に自分の将来をイメージして
・老前整理の必要性を感じて
・家族(親)の介護をはじめて
40代になってくると自身の健康面(病気など)や、家族の介護を行うようになってきたりと、30代よりは具体的に老後のことを意識しはじめる傾向が多くみられるようです。
「老前整理をはじめるには40代がベストな時期」という声も多く上がっていたりします。
物の整理や気持ちの整理、自身や家族の老後の生活における計画を考えたときに、働き盛りの年代である40代あたりが老前整理をはじめるベストな時期と言われるのも確かにうなづけます。
50代の老前整理
50代ともなると、老前整理に対する認識が具体的になってきます。
▼50代が老前整理をはじめる理由
・40代よりも具体的な自分の将来のイメージ
・老前整理の必要性
・家族(親)の介護問題
基本的には40代と似ているところもありますが、よりセカンドライフに備える思いが行動化されるようになったりするようです。
老前整理をはじめる世代として、40代同様に自分のことをよくわかっている50代もまたベストだという声もあります。
「定年後の60代以降で整理しようとしても身体的に大丈夫だろうか?」
「老後に余裕をもって過ごせるようにするために60代になる前に」
といった年齢的な意識から、50代のうちに老前整理をはじめる方もいらっしゃるみたいです。
60代の老前整理
60代の方の老前整理は、50代の方がはじめる理由とほとんど変わらないものとなっているようです。
「定年を迎えたし、そろそろ…」という節目(キッカケ)を理由に老前整理をはじめる
「もしも自分に介護が必要になってしまったら部屋の片付けもできないし、周りに迷惑をかけてしまう」
年齢的にも「老い」に対してより意識したり、周囲への気遣いを考えたりすることが今まで以上に多くなるのだと思います。
30代~60代の各世代で共通しているのは、自分自身の「もしも」を想定した上でということになりますが、これは歳を重ねるにつれてより顕著に考えることになっていくのではないかと考えられます。
自分が老いる前に行うのが老前整理と考えると、70代くらいまでに始めるのが良い。
と、言いたいところですが、「70代までに」というだけでは少し漠然としています。
総合的に考えると老前整理は早くて30代、遅くても50代から始めるのが良いのではないでしょうか。
※老前整理のセミナーなどに参加する方々の平均年齢を考えると、総合的に50代が好ましい
また、「もしも」を考えた際、早めの行動を取ることが家族の負担を減らすことにも繋がるという理由もあります。
老前整理のセミナー・講座など
終活のセミナーや講座は今では全国的に実施されているようです。
終活の一環でもある老前整理に特化したセミナーや講座も各地で行われていますので、どんな内容なのかを簡単に紹介しておきます。
くらしかる提唱の老前整理の講演・セミナー
老前整理コンサルタント・坂岡洋子さんが代表を務める「くらしかる」で、老前整理の講演・セミナーが開催されています。
講演・セミナーの会場は全国さまざまなので、老前整理の第一人者である坂岡洋子さんの講演・セミナーに興味を持たれた方は、一度くらしかるのHPを覗いてみるといいでしょう。
くらしかるのホームページには、老前整理に関するさまざまなコンテンツが掲載されています。
「問題別の取り組み方」として、以下のような形で掲載されています。
・なぜ片付けられなかったか⇒理由
・未経験の老いることへの対策⇒老いを受け入れる
・ひとり暮らしになったら⇒老前整理をするために
・子供のいない夫婦⇒2人で今後の計画を立てる
・親の介護中⇒介護をしている人ほど、自分を大切に引用:くらしかる
など、これらは掲載されている一部ですが、老前整理において問題別の取り組み方は参考になることは多いのではないでしょうか。
そのほか、くらしかるのホームページでは「老前整理実践ノート」についても紹介されています。
引用:くらしかる
「老前整理実践ノート」とは、書き込んでいきながら考え、頭の整理をするためのノートですね。
どうしても残しておきたい思い出の品を5段階の重要度で評価し、書き出してみる等、自分で書き込んでいくようになっています。
また、動画サイト「YouTube」で、くらしかるの紹介ビデオを投稿したりもされています。
シニア片付け(老前整理)講座
オフィスのモノ・情報の片付けにおける業務効率化研修やコンサルティングを行っているOFFICE MIKASA(オフィスミカサ)の老前整理セミナーは、どの世代も対象にした片付け講座となります。
プログラム概要 | ・1時間から、2時間程度 ・想定参加者 20名から最大80名程度 ・講義形式。プロジェクターで投影します。 ・参加者平均年齢 50代から80代 (20代から90代まで受講可です) ・資料白黒、2枚程度 ・パワーポイントの資料、お手元の資料の文字は、大き目に作成しています。 ・お話は、少しゆっくり目に配慮を行います。 ・講座案内のチラシ案(Word)や講師プロフィールのご提供可能⇒お申し込み時にその旨お伝えください。 |
プログラム内容 | ・片づけのメリット ・正しい片づけとは ・いらない=捨てるではない ・片づけの進め方 ・片づいた状態をキープする方法 など |
※開催や費用については直接お問い合わせ下さい。(オフィスミカサのホームページ内に費用の目安あり)
セミナーを受けた方の声として
「わかりやすかった」
「やる気になった」
「モノを捨てられないタイプだったのに、捨てられるようになった」
など、いずれも前向きでポジティブな感想が上がっています。
シニア世代のご両親・ご家族がいる世代の方なども受講されていたりするようです。
片付けセミナーのほかに、エンディングノートのセミナーもあるので、気になる方は一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
テレビ放送などメディアにおける老前整理
生前整理についての特集なども多く放送されたりしていますが、老前整理についての放送もまた同様にメディアで特集されています。
NHK「ニュース シブ5時 老前整理 50代からの終活」
NHK「ニュース シブ5時」で、「老前整理 50代からの終活」が放送されました。
「老前整理のコツとは何か?」を、老前整理コンサルタント(暮らしのコンサルタント)である坂岡洋子さんが解説されたものです。
NHK「老前整理の極意~モノから開放される暮らしへ」
この記事内でもおすすめの書籍として紹介しているNHKラジオのテキストでもある「老前整理の極意」のラジオ放送も多くの方に知られているのではないかと思われます。
NHK「老前整理の極意~モノから開放される暮らしへ」は、2018年4月~6月に放送されました。(講師は坂岡洋子さん)
やはり公共の電波によって老前整理の第一人者が発信するということで、注目される方は多かったのではないでしょうか。
断捨離やミニマリストといった”モノを減らしていく・モノをコンパクトにしていく”といった近年の片付けブームも相まって、老前整理の番組をキッカケに「老前整理をはじめてみよう」と思われた方も少なくないと思われます。
ピーターさん(タレント)が「徹子の部屋」で老前整理を語る
長寿番組「徹子の部屋」でタレントのピーター(池畑慎之介)さんが老前整理について、自宅2軒を売却したことや、父母の遺品整理を行った様子を話しました。
ピーターさんの老前整理キッカケで、老前整理を知り、はじめることにしたという方もいらっしゃることでしょう。
ピーターさんのみならず、タレント・芸能人が終活に関してメディアを通して話すのは、中尾彬夫妻も同様ですね。
影響力のあるタレントさんが老前整理について発信されることで、「いずれは自分のことでもある」と認識するのではないでしょうか。
そうしたキッカケで老前整理や生前整理についてのブログを書かれていたりする一般の方も増え始めてきているように思えます。
掲示板サイト2chでも老前整理のスレッドがあったり、さまざまなメディアを通じて老前整理を知ることができる世の中になっているということがわかります。
老前整理 まとめ
老前整理とは、自分が老いる前に(高齢になる前に)行う身辺整理のことです。
株式会社くらしかる代表の坂岡洋子さん(老前整理コンサルタント)が提唱して広まり、同社は「老前整理」の商標登録もされています。
老前整理を語る上でもはじめる上でも、坂岡洋子さんは大きな存在だと言えますね。
これから老前整理をはじめる方・すでに老前整理をはじめている方でも、一度は坂岡さんの著書に目を通してみてはいかがでしょうか。
素敵なセカンドライフを送るためにも老前整理に関する情報を知っておくことで、よりスムーズに終活が進むことでしょう。
▼あわせて読みたい保険のまとめ
自身が老いる前に行うのが老前整理ですが、元気なうちから備えておくという意味で終活と保険は大変相性が良いものだと言えます。