生前整理とは?いつから始めればいい?遺品整理との違いは?生前整理業者の選び方まで徹底解説!

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終活における生前整理とはどんなことをするのでしょう?

生前整理はいつから始めるのが良いのか?

「遺品整理との違いはあるの?」

「老前整理って言葉も聞いたことあるんだけど?」

質問や疑問に対する答えからオススメの本、生前整理業者ついてまで簡単にわかりやすくまとめました。

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生前整理とは?

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「生前整理とは何か?」インターネットで検索される方は多いのではないでしょうか。

「終活」や「遺品整理」という言葉はWikipedia(ウィキペディア)に掲載がありますが、「生前整理」としての掲載はありません。

生前整理とは、わかりやすく簡潔に言うと「自分が元気なうちに行う身辺整理」のことです。

老前整理という言葉もありますが、老前整理は「自分が老いる前に行う身辺整理」です。

生前整理をする意味や目的は、自分の死後、残された家族や大切な人が遺品整理や財産相続で困ったり揉めたりしないようにする事が目的と言えます。

ちなみに生前整理を英語では「Organization before life」または「Organize alive」あたりがポジティブな言い回しではないでしょうか。

また、ある終活に関する調査で「パートナーと一緒に行いたい終活は?」の1位が生前整理でした。

回答した人たちの心境に「大事な人との人間関係をより良好にしたい」という想いが込められているからこそ、生前整理と答える人が多かったのではないでしょうか。

生前整理の内容例
・葬儀(葬式)、お墓の費用面の事前見積もりなど
・財産、遺産相続など法的なこと(行政書士、弁護士などへ)
・預金、銀行口座やクレジットカードの整理
・所有不動産の整理
・保険の見直しなど
・専門家を交えたお悩み掲示板など
・遺言書などエンディングノートの作成
・自分の持ち物の整理

生前整理で行う事は、「財産関係の整理」と「物の整理」大きく分けると2つに分類されます。

この記事では「物の生前整理について」を取り上げています。

生前整理のやり方・気をつけることは?

「生前整理って何からやればいいの?」

「物を捨てるにも捨てられない性格だから進まない、どうしたら?」

「片付けや掃除が苦手だし、することリストみたいなのが無いとちょっと…」

など、さまざまな疑問を持たれる方は結構いらっしゃると思います。

物の生前整理のやり方
①分別作業(必要な物か不用品であるかの選別)
・物が多すぎるなど、1人で分別作業が困難な場合は家族や業者へ
②業者へ依頼

生前整理における自分の持ち物・不用品整理を行うことは、自分自身の終活であるとともに、遺族の負担軽減につながります。

単純に部屋を片付けるという行為はスッキリしますし、自分自身がより住みやすくなるメリットもありますよね。

分別作業のポイント「玄関から始める」

よく「家の片付けは玄関から始めると良い」と言われてます。

もしも家の玄関からゴミだらけで、いわゆるごみ屋敷のような場合、1人ではどうにもならなくなってしまいます。

自分の部屋の収納が小さくて上手く片付けられない等、片付けや整理整頓が苦手であれば片付け代行業者・ハウスクリーニング業者などに頼る必要性も高くなります。

物の生前整理で気をつけること
分別を間違えないようにする
残すものや思い出ある物、会社・仕事の大事な物をうっかり不用品として分類してしまわないように
・業者依頼が面倒などの理由から、不用品を不法投棄しない

「残すもの」と「処分するもの」は必ず自分がわかるように整理しましょう。

不用品に関しては不用品回収サービスなど、処分はしっかりと専門業者へ依頼しましょう。

⇒ 不用品回収サービス・業者についてはこの記事内「生前整理業者について」にて紹介しています。

 

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生前整理と遺品整理の違い

生前整理と同じくらい、ネットの中では遺品整理についてもたくさん紹介されています。

生前整理は自分が死ぬ前に自身で行うものですが、遺品整理は自分が死んだ後に残された家族が行うものとなります。

つまり生前整理は、遺品整理で家族への負担をかけないようにする思いやりとも言えます。

実際のケースでこんな例があります。

「この写真やアルバムはどうしたらいいんだろう?」

これは親の遺品整理を子供が行っているときに感じた事で、その時に自分に置き換えてみたそうです。

「自分が亡くなったら残された家族が困らないように今のうちから生前整理しよう」

そうやって生前整理を始めたんですね。

残された家族ができる限り負担なく、問題のない供養ができるようにする思いやりが生前整理でもあります。

 

生前整理はいつから始めれば良い?

生前整理を始めるのはいつから始めるのが最適なのか?タイミングは?

こちらもよく皆さん疑問に思われるのではないでしょうか。

生前整理は「自分が元気なうちに行う身辺整理」ですので、たとえば「何歳から始めるのが最適」という決まりは特にありません。

ですので、20代30代の若い世代の方でも生前整理は始められます。

「よし、生前整理を始めよう」という思い一つですので。

40代50代の人の生前整理を始める人は

・「40歳(50歳)になったからそろそろ」という年齢的な節目を機に始める人(定年前なども)

・体力面を考えて「自分が元気なうちで生前整理を始めよう」という人

言ってしまえば人それぞれですが、年齢を重ねるにつれて体力的なことを気にする人はわりと多くいらっしゃるように感じます。

20代など若い世代の人たちの多くは「自分は若いし、まだまだいいや」と感じられるかもしれません。

ですが、この数年で断捨離(だんしゃり)という言葉も広がっていることもありますし、20代やアラサーで生前整理を始めても何らおかしなことはないといえます。

断捨離(だんしゃり)とは、不要な物を減らし、生活に調和をもたらそうとする思想であり、やましたひでこ(山下英子)の著書において発表された。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

「断捨離」と同じように「ミニマリスト」という言葉もまた終活や生前整理という言葉のように、広く知れ渡ってきている言葉です。

ミニマリストとは、次のような意味合いです。

最低限度の物だけを持って生活するライフスタイル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

持ち物をできるだけ減らし、必要最小限の物だけで暮らす人。 自分にとって本当に必要な物だけを持つことでかえって豊かに生きられるという考え方で、大量生産・大量消費の現代社会において、新しく生まれたライフスタイルである。「 最小限の」という意味のミニマル(minimal)から派生した造語。

引用:コトバンク ミニマリスト

つまり、物だけではなく、その人の行動も必要最小現であることがミニマリストだと言えます。

断捨離とミニマリストは、明確な違いが定義されているというわけではありませんが、終活.comの解釈として

・断捨離は「物」に対する考え
・ミニマリストは「生活(ライフスタイル)」に対する考え

だと捉えています。

また、断捨離、ミニマリスト、どちらも”自分が元気なうちに”というのもポイントだと言えます。

病気、特に認知症やうつ病、がんなどを発症してからではなかなか困難です。

荷物整理など考えると体力的な衰えを感じる前に整理を始めるのも良いといえます。

自分自身がまだまだ若いと、生前整理を行う理由のようなものがなかなか検討つかないかもしれませんが、”生前整理を行う理由は残された家族のさまざまな負担を減らすため”

つまり、自分自身のためであること+大切な家族のためでもあるということです。

また、生前整理をすることで相続税や贈与税の節税につながったり、相続の際に起きそうな紛争・トラブルを回避することにもつながります。

 

生前整理に役立つおすすめ本

終活・生前整理の考えが広がってから、生前整理におけるさまざまな書籍が出版されています。

amazon(アマゾン)等でも「生前整理」と検索すると、わりと結構な数の書籍があります。

「幸せ住空間セラピスト」としてブログ「古堅純子オフィシャルブログ あなたの暮らしに愛と笑顔を届けます!」も人気な古堅純子さんの本など、ここでは幾つか生前整理を考える際のおすすめ書籍を紹介します。

syoseki1定年前にはじめる生前整理(古堅純子/著)
syoseki2あした死んでもいい片づけ 実践! ―覚悟の生前整理 (ごんおばちゃま/著)

 

生前整理業者について

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生前整理において、不用品などの荷物整理を業者へ依頼する場合、選び方はとても大切なことです。

たとえば時計や洋服・衣類などは、ほとんどの質屋やリサイクルショップに持ち込みで買取査定から実際に買取まで行ってくれます。

しかし、着物など場合によっては高額になりそうなものなど、あきらかに高価であろうダイヤモンドなどの宝石類など「どうやって処分するの?」といったように自分1人で判断できないケースも出てくることがあるかもしれません。

業者に依頼する際、どんな形で業者を選べばいいのか?チェックすべきポイントをまとめると

■生前整理業者チェック項目

✔ 料金体系はしっかり公開しているか?
料金体系・料金表がホームページなどに記載されていない業者は、やはり安心に欠けます。
参考料金・目安価格など金額がわかるような掲載がされているのかチェックしましょう。

✔ 資格について
たとえば買取を行うには古物商許可、自社で家庭の廃棄物を運搬するには家庭系一般廃棄物収集運搬許可など許可や認可、資格が必要となります。
また、民間資格ですが生前整理アドバイザーや遺品整理士などの資格保有者がスタッフに居る等あると、業者選びにおいて安心材料にもつながります。

✔ スタッフについて
業者の方の顔が公開されていることも安心材料の一つとなります。
代表者もしくはスタッフの見た目がわかる写真などチェックしてみることも一つです(見積もり依頼時に対面して判断も)

 

料金・費用を重視して考えるのか?生前整理ということで専門の有資格を持つスタッフの業者で考えるのか?

判断は自身で行うことになりますが、上記3つのチェック項目は失敗しない業者選びの手順として最低限行っておくといいでしょう。

特に料金体系の明確さはとても重要で、ぼったくり請求や追加費用などのトラブル事例も実際にあるほどです。
業者名を検索して口コミや評判・評価のチェックを行ってみるのもいいですね、最新の情報を知ることで料金改定などあった場合にスムーズです。

ほかにもチェックする点の一つとして、業者の母体などの会社求人(アルバイト募集など)があればそれだけ需要もあるという判断の一つにもなりうるはずです。
「起業したばかりの会社はちょっと…」という方であれば、やはり長年実績ある会社の運営する業者を選ぶことで安心感はあるでしょう。

ちなみにトランクルームへ荷物を預ける場合は、トランクルームを管理する会社に後々のことまでしっかりと話を聞いた上で行動することをおすすめします。
トランクルームを契約していた方が亡くなると、原則的には契約解除となり、ご遺族や相続人はご自身の名義で契約するか、退去のためになるべく早く荷物を搬出するかを迫られることになると思います。

 

遺品整理「オコマリ」

okomari

業者に依頼するとなったら気になるのが費用面だと思います。
いわゆるゴミ屋敷の清掃から生前整理・遺品整理、孤独死の現場などの特殊な清掃から人形供養まで幅広いサービスを提供する業者としてオススメなのが「オコマリ」です。

「オコマリ」は、遺品整理を始め生前整理やゴミ屋敷清掃、片付けなど生活のお困り事を解決するサービスを提供しており、遺品整理に関して専門知識のあるスタッフが親身になって無料で相談に乗ってくださいます。

遺品整理|オコマリ


そのほか、遺品整理業者が相談を受けるセミナーが各地域で行われていたりしますので、新聞の社会面や地域面など一度チェックしてみるのも、生前整理のことが把握できる事につながるのではないかと思います。

生前整理における不用品回収などの情報は、無料広告掲示板のジモティーでも幾つか掲載されていたり、NPO法人でも遺品整理、生前整理、特殊清掃を受け付けていたりもするので、そちらも合わせて覗いてみるのもいいでしょう。

 

物の整理に役立つフリマアプリ「ラクマ」や「メルカリ」

生前整理における不用品処分・荷物整理の一環として、洋服などを売ることができるフリマアプリがあります。

※フリマとは「売ります買います」のフリーマーケットの略称

楽天が運営しているフリマアプリ「ラクマ」の特徴として

・お金のやり取りは楽天が仲介の安心安全サポート

・手数料が安い

・商品の購入に楽天スーパーポイント使用可 など

生前整理における不用品整理、荷物整理において、ラクマに自分が要らない洋服などを出品する方は、実は高齢の方でも増えつつあるようです。

▼出品手数料無料の楽天のフリマアプリ「ラクマ」
・iphoneの方はこちら
・Androidの方はこちら

ラクマが気になる方は一度チェックしてみるのもいいでしょう。

ラクマと同じく、フリマアプリで人気のあるメルカリ(株式会社メルカリ)が行った全国の60代以上のフリマアプリ利用者と非利用者1648名を対象とした意識調査が、興味深い結果となっているので、引用交えて紹介させていただきます。

60代以上のフリマアプリ利用者で、フリマアプリを利用して自身に起こった変化として以下、自由回答されたものです。

1.家に祖父が趣味で収集していた壺、花瓶、茶わんなどの陶器が数百点ありましたが、平成28年に他界しました。
一括処分を考えましたが、なかなか業者が決まらず、友人がメルカリを使用していることを知り、私も大きな壺を数点ずつ出品しました。
その時は数人の購入希望者がおり、その後も出品するうちに希望者が沢山できました。
購入してくださった方とは今も交流が続いており、私はこれらの品物を買ってくれ、眺めたり使ってくれる人がいることが、お金のを得る事よりうれしいです。(74歳男性)

2.日本中の購入者・出品者等、他者とのコミュニケーションを取れることに喜びを感じるようになった。(72歳女性)

3.メルカリの利用で、すごく頭を使うので、認知症予防になる。(71歳女性)

4.いろいろな方との交流を通じて、いろいろな情報などを収集できて、ネットサーフィンがより楽しくなり、ネットビジネスに関心が高まってきた。(69歳男性)

5.出品した商品のお得意様ができたり、同じ趣味の方との会話ができたり、日本中の美味しい物がお安く買えたり本当に楽しいです。
浪費癖がつきますが、暫くおやすみしたりしながら、マイペースでできる。日用品・化粧品などもお安く買っています。(64歳女性)

6.生きがいができたように思うし、人と人とのつながりの大切さも実感するようになった。(62歳男性)

出典元:PRTIMES

なんだか活き活きしている、充実している様子が文章だけでも伝わってる感じがしませんか?

その反面、何処となく寂しさも少し感じてしまいます。

というのも、メルカリを利用する20代30代の利用者の場合、「こんなに珍しくてレアなモノを持っている」など自己の承認欲求を満たしたいという利用目的が伺えます。

60代以上の人たちには、あまりそういった部分は感じられない気がします。
中には「まだまだ若いもんには負けん!」といったアグレッシブな人もいるかもしれません。

60代以上の人たちの回答から感じ取れる寂しさのような感じは、次の点から来ているように考えることができるのではないでしょうか。

・年寄り扱いされない
・孤独じゃない、一人じゃない

こうした背景がある上での回答なのかとも考えることができる気がします。

フリマアプリを利用することで、ひとつのコミュニケーションツールのような形で「生きがい」を感じているというのはとても素敵なことですよね。

【結果サマリー】
■フリマアプリを利用している60代以上の実態
1.60代以上のフリマアプリ利用者の平均資産額は約2,500万円、非利用者より約400万円多い
フリマアプリ利用者・非利用者の平均資産額を集計したところ、60代以上の利用者の平均資産額は約2,500万円、非利用者は約2,100万円となり、利用者の方が資産額が多い。

2.60代以上のフリマアプリ利用者は、就労意欲が高く、「人とのつながり」を重視
60代以上のフリマアプリ利用者の50.0%が「歳を重ねても働き続けたい」と回答。
一方で非利用者は38.8%にとどまる結果となり、利用者は非利用者と比較し、就労意欲が高い。
また、60代以上の利用者は非利用者と比較して「人とのつながりを持つため」に働く意向が強い。

3.60代以上のフリマアプリ利用者はチャレンジ意識が高く、「社会貢献活動」に意欲的
60代以上のフリマアプリ利用者の65.5%が「今後、チャレンジしたいことがある」と回答。
一方で非利用者は47.6%にとどまる結果となり、利用者の方がチャレンジ意識が高い。
チャレンジしたい内容について、利用者は非利用者と比較し「これまで経験がない社会貢献活動」、「運動・スポーツ」、「これまで培った技術経験を生かした社会貢献活動」に対して意欲的。

4.60代以上のフリマアプリ利用者は、ITリテラシーが20代と同等
60代以上のフリマアプリ利用者の61.7%が「インターネットやWEBサービスを使いこなしている」と回答。
20代の場合は61.4%が「使いこなしている」と回答し、60代以上の利用者は20代と同程度「インターネットやWEBサービスを使いこなしている」。

5.60代以上のフリマアプリ利用者は幸福度が高い
60代以上のフリマアプリ利用者の75.5%が自らを「幸せ」だと評価。
一方で非利用者は69.2%となり、60代以上の利用者は非利用者と比較して幸福度が高い。

出典元:PRTIMES

フリマアプリを利用している60代以上の実態ですが、より視覚的にわかりやすくするために1~5までの回答をそれぞれグラフ化してみました。

1.60代以上のフリマアプリ利用者と非利用者の平均資産額について
※スマホ閲覧時、グラフの文字「…」部分はタップすると全文表示されます

2.60代以上のフリマアプリ利用者と非利用者における就労意欲

3.60代以上のフリマアプリ利用者と非利用者におけるチャレンジ意欲

4.60代以上のフリマアプリ利用者のITリテラシー
インターネットやWEBサービスを使いこなせているか? ※20代のフリマアプリ利用者との比較

5.60代以上のフリマアプリ利用者と非利用者における幸福度

こうした意識調査からは色んなことがわかりますね。
調査を行ったメルカリをまだ利用したことがない方は、この機会に一度使ってみてはどうでしょうか。

▼かんたん売買フリマアプリ「メルカリ」
・iphoneの方はこちら
・Androidの方はこちら

終活において「新しい自分の発見」があるかもしれませんね。

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生活保護受給者の生前整理

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「生活保護を受けている人の生前整理と遺品整理はどうするの?」

「生活保護を受けていて遺品整理となった時に費用は?」

そう疑問に思われる方は、わりといらっしゃるようです。

ご家族の中には生活保護を受けている方もいるかと思います。

この項目では生活保護を受けている方の生前整理や遺品整理について解説します。

生活保護制度とは?

生活保護制度とは、自分の資産や能力など全てをもってしても生活の困窮から抜け出すことが不可能な方が自立できるように、健康に暮らすなど最低限の保護をする制度。

住まわれている地域の福祉事務所で申請をし、認可が下りれば生活保護給付金を受け取ることができる。

 

生活保護の方の生前整理

生活保護を受けられてる方は、経済的に困窮していることから、生前整理を業者に依頼するお金を持っていないというのがほとんどです。

ですので、行政が面倒を見るということになります。

・生前整理業者の見積もりは必ず3社程度の相見積もり → 最終的な決定権は行政にある
・生活保護を受けている方が老人ホームや介護施設へ入る場合、行政による生前整理は原則「全部撤去」となる(住まいの家財道具などは廃棄物として処理)

生活保護を受けている方の生前整理の申請手続き、業者選びはご本人や家族が行いますが、最終的な決定権は行政にあります。

ご本人に身寄りがない、認知症などの病気の場合は弁護士などが手続きを代行することになります。

費用の負担が全額なのか一部なのかは市町村によって違ってきます。

必要書類や手続きも市町村によって違ってきます。

行政による生前整理の費用負担を希望される場合、お住まいの各市町村の福祉課に相談してみることをおすすめします。

生活保護の方の遺品整理

生活保護を受けている方が亡くなられた場合、遺品整理の費用はどうなるのでしょう?

生活保護の制度は、「生前であること」つまり生きている間は給付金が出るものです。

亡くなってしまうと

お亡くなりになってしまうと、家財処分などの給付金が出なくなります。

出るのは葬儀代だけが給付されます。

遺品整理に対しての給付金が出ることはありません。

 

遺品整理自体も、原則としてご家族が進めていくことになります。

「国が全てやってくれる」と思われている方は少なくないのではないでしょうか。

生活保護の方の生前整理、遺品整理については、ご本人の把握、ご家族と相談しておくというのがいいでしょう。

巨大掲示板サイト・2ch(2ちゃんねる)で生活保護受給者の方のリアルな書き込みや疑問が投稿されていたりもします。

気になる方は一度覗いてみてはどうでしょうか。

 

生前整理における資格

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生前整理に関する資格について紹介していきます。

資格といっても国家資格のものはなく、民間資格の一つとなっています。

では、どんな資格があるのか?

幾つかあるのでそれぞれ見ていきましょう。

生前整理アドバイザー

生前整理アドバイザーとは、「生前整理普及協会」の認定により取得できる民間資格です。

生前整理アドバイザーの資格があることで、スムーズに生前整理を進めていくことができます。

生前整理アドバイザーには幾つか種類があります。

・生前整理アドバイザー2級

・生前整理アドバイザー準1級

・生前整理アドバイザー1級

※1級資格を取得した後に、2級認定指導員、準1級認定指導員の受講ができます。
認定テストに合格後「生前整理普及協会」へ入会(登録料・年会費有り)

▼「生前整理普及協会」で受講する生前整理アドバイザー2級の概要

講義時間10時~16時 1日間(300分)
講義の内容・生前整理普及協会のご紹介
・思い出の物を片づける
・マイベストショットアルバム作成
・生前整理実践帳(エターナルノート)を記入していく
・模擬葬儀をプロデュースする・やり残しリスト作成
・大切な人をリストアップする・大切な人にメッセージを書く・五年後の自分の未来をプランニング
・認定テスト
料金(受講料)21,060円(税込)

※講義時間について、「生前整理普及協会」の各地方で開催予定の認定講座スケジュール情報などを事前にご覧下さい。
※受講料は2019年1月14日時点のものです。

 

生前整理認定作業士

生前整理認定作業士とは、「生前整理普及協会」において生前整理アドバイザー2級認定者以上の方のみ受講が可能です。

生前整理認定作業士の資格があると、生前整理のサポートを希望している人(お客様)に伝えるなど、生前整理をしたいと考えている人の手助けができるようになります。

講義時間1日研修(10時~16時)
講義の内容・生前整理認定作業士としての心得
・お客様の心理の理解
・在宅作業におけるマナー
・生前整理作業の流れ
・契約、法律に関する説明
・思い出の物の片づけ
・清掃の説明
・アフターフォローの仕方
料金(受講料)145,800円(税込)

※講義時間について、「生前整理普及協会」の各地方で開催予定の認定講座スケジュール情報などを事前にご覧下さい。
※受講料は2019年1月14日時点のものです。

 

生前整理診断士

生前整理診断士とは、「生前整理普及協会」において生前整理アドバイザー2級認定者以上の方のみ受講が可能です。

生前整理認定作業士の資格があると、片づけ、介護、葬儀、相続などでお困りになられているお客様のお悩みに対し、物・心・情報の観点から総合的にアドバイスすることができます。

講義時間3日間研修(10時~16時)
講義の内容・生前整理認診断士の仕事内容・片づけ、相続、介護、葬儀の業界の把握とコーディネイトの仕方
・集客から受注までの流れ
・生前整理診断士に求められるスキルと教育方法
・生前整理診断士に関わる法律の確認
・生前整理診断士のお客様対応の心得
・収益の説明とリピート案件の説明
・各専門業者への依頼の仕方と管理の仕方
・お客様満足度を高める考え方
・事例から学ぶ生前整理診断士の役割
料金(受講料)86,400円(税込)

※講義時間について、「生前整理普及協会」の各地方で開催予定の認定講座スケジュール情報などを事前にご覧下さい。
※受講料は2019年1月14日時点のものです。

 

生前整理スクラップブッキング

生前整理スクラップブッキングとは、思い出の写真やアルバムを装飾して残すことです。

生前整理スクラップブッキングもまた生前整理アドバイザーや認定作業士、診断士同様に「生前整理普及協会」で受講できます。

遺品整理で1番扱いに困るものが、思い出写真が入ったアルバムだと言われています。

それだけ思い出写真やアルバムはデリケートなものということになります。

写真をアルバムに貼り付けるだけでなく、写真ごとに思い出を書き綴ったり、装飾したりする方法が生前整理スクラップブッキング講座で学べるようになっています。

▼生前整理スクラップブッキングの基礎講座(基礎知識とショート講座)※どなたでも受講が可能

講義時間10時~16時 1日間(300分)
定員6名
開催場所

名古屋市中村区名駅(名古屋駅から徒歩10分の研修センター)※詳細は申込時に伝えられる

講義の内容(基礎講座)・生前整理スクラップブッキングとは?
・デメリットを受け止める
・基本道具の使い方
・用語解説
・ワーク
・練習時間
・道具使い方テスト
・大切なポイント
講義の内容(ショート講座)・サンプルキット内容
・レジメ説明
・ワーク
・キット作成手順説明
・キット販売
・まとめ
料金(受講料)27,540円 (税込)

※受講料は2019年1月14日時点のものです。

生前整理スクラップブックには、上記の基礎・ショート講座から下記のようになっています。

・生前整理スクラップブッキング基礎講座(基礎知識とショート講座)

・生前整理スクラップブッキング1級認定指導員講座

・中級講座

・上級講座

・プレミアム講座

より詳しくは「生前整理普及協会」で一度確認されるといいでしょう。

 

ライフオーガナイザー資格

一般社団法人JALO(日本ライフオーガナイザー協会)のオーガナイズ講座で取得できる「ライフオーガナイザー」という認定資格があります。

ライフオーガナイザー®は、家事代行型の整理収納サービスとは一線を画す、本格的な思考の整理からはじめるコンサルティング型の片づけ支援サービスを提供するプロフェッショナルです。

暮らしを最適化するための考え方「ライフオーガナイズ(本協会の造語)」をベースとした思考や感情の整理からはじめる綿密なコンサルティングと、住む人自身が使いやすく戻しやすい仕組みづくり、「捨てる」から始めないという片づけのアプローチが特徴、暮らしのストレスを軽減し、有意義な人生を生きられる人を増やすことを目指して活動している職業です。

引用:一般社団法人JALO(日本ライフオーガナイザー協会)

ライフオーガナイザーも、生前整理アドバイザーのように2級・1級、より専門的な資格があります。

資格受講料
ライフオーガナイザー入門講座(資格認定講座ではありません)受講料:3,240円
(JALO会員:1,620円)
ライフオーガナイザー2級認定講座受講料:21,600円
(教材、認定料含む)
(海外での受講の場合は日本開催と受講料が異なりますのでお問い合わせください)別途サブテキスト代1,620円
ライフオーガナイザー1級認定講座受講料:95,040円
(教材費、認定料込)
(海外での受講の場合は日本開催と受講料が異なりますのでお問い合わせください)
クローゼットオーガナイザー(CO)資格認定講座受講料:129,600円
(教材費、認定料、カラーチャート一式、専用クローゼットオーガナイズコンテンツ、消費税含む)
メンタルオーガナイザー(MO)資格認定講座セルフメンタルオーガナイズ講座 38,880円
メンタルオーガナイザー資格認定講座 105,840円
別途認定料 10,800円
レジデンシャルオーガナイザー(RO)資格認定講座受講料:97,200円
※別途認定料10,800円
*その他スキルアップ講座の料金は含まれません。
オフィスオーガナイザー(OO)資格認定講座受講料:198,000円(税別)
※別途認定料20,000円(税別)
JALO認定LOビジネスコンサルタント養成講座必修科目 最大43時間
選択科目 専科講座資格取得
※別途認定試験受験料 12,000円(税別)
※別途認定料20,000円(税別)
マスターライフオーガナイザー(MLO)資格認定プログラムステップ1からステップ6のプログラム毎に受講料、認定料が必要
サーティファイドライフオーガナイザー(CLO)資格認定講座1)Basic CDのテキスト有り 86,400円
2)Basic CDのテキスト無し 87,696円
3)すでにレベル1を受講し、修了認定を受けている方(現在非ICD会員)64,800円
他、レベル1修了申請料、スペシャリスト試験受験料が必要

受講料でみると、生前整理アドバイザー資格よりも高額のケースがあります。

こうした資格については「自分自身の生前整理のために」「人の生前整理のために」どちらを重視するかで受講する講座は変わってくることでしょう。

ちなみに「ライフオーガナイザー」という言葉は、一般社団法人JALO(日本ライフオーガナイザー協会)の造語だそうです。

 

生前整理についてのテレビ放送など

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生前整理をテーマや取り上げるメディアも、実は結構あるのをご存知でしょうか?

テレビ放送での生前整理に関するものは、芸能人・タレントだけでなく、生前整理診断士の方が出演されていたりします。

 

NHK(クローズアップ現代)で生前整理診断士が出演

生前整理診断士は、テレビ番組NHK「クローズアップ現代」広がる”遺品再生”ビジネス(2018年10月24日放送)でも取り上げられたことにより、広く知れ渡るキッカケにもなったのではないでしょうか。

放送では終活をはじめたことで話題にもなった俳優の中尾彬・池波志乃夫妻も登場しました。

芸能人など影響力のある人たちがテレビの番組内で「終活」という言葉を使っていたり、中尾夫妻のように実際に終活をはじめたり、生前整理という言葉の普及もこれから益々広がっていくのではないかと感じられます。

生前整理に関する放送を観て、両親に「実家の片付けをし始めるように」と説得に動いた若い世代の方もいらっしゃるようですね。

 

テレビ朝日『スーパーJチャンネル』「生前整理」特集

終活や生前整理という言葉が最近のように普及する以前の2014年あたりから、テレビ朝日の「スーパーJチャンネル」では「生前整理特集」が放送されました。

<主な出演>

・一般社団法人「実家片づけ整理協会」

株式会社as one

株式会社as oneは、「そなえの窓口」で知っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

「生前整理特集」へ4度の出演をされています。(生前整理の講座の模様や、生前整理の片付け作業風景が放送された)

 

NHK(プロフェッショナル仕事の流儀)「遺品と心を、整理する~遺品整理士・横尾将臣」

多くの方に遺品整理とはどんなものなのかを知ってもらうために、メディア取材を受けているという遺品整理専門業者「遺品整理メモリーズ」は、遺品整理の様子が多くのメディアでも紹介されている業者の一つです。

 

デジタル遺品~高齢者がメルカリも

近年のネット文化を象徴するように、パソコンなどのデジタル遺品整理もメディアなどで取り上げられることが増えてきています。

たとえば毎日新聞(有料記事)で、生前整理に関するニュースとして「デジタル終活 生前整理、メルカリに挑戦」といった内容で70代80代の夫妻が不用な物をフリーマーケットアプリのメルカリで売っているなど、取り上げられたりしています。

デジタル終活 生前整理、メルカリに挑戦

「自分のパソコンの中身をちゃんと処分したい」そう考えられている場合には、機密保持を重んじる専門業者を頼りにすれば安心だと思います。

 

個人ブログやSNS~みんなの生前整理~

生前整理に関する個人の方のブログやSNSは、生前整理に関するよりコアな情報やメリットを見出せることにつながる可能性があると考えられます。

生前整理について、より知識があったほうが行動を取りやすくなることでしょう。

ここでは幾つか生前整理に関する個人の方のブログやSNSで気になった記事・トピックを簡単に引用紹介しておきます。

いずれも「オタク」にスポットがあたっているものとなっていますが、生前整理に関するちょっとコアな話が覗けるのではないでしょうか。

誰かの生前整理をしている話を聞いて興味を持つようになったという方もいらっしゃいます。

生前整理に関するブログやSNSなどに目を通すことで、自身の生前整理において何か役立つことがあるかもしれません。

ネット検索で「生前整理 プレスリリース」と検索して、終活や生前整理についてのプレスリリースをチェックしてみるのもいいでしょう。

生前整理 まとめ

ここで紹介した生前整理について、最後にできるだけ簡潔にまとめておきます。

✔ 生前整理とは、自分が元気なうちに身辺整理を始めること

✔ 生前整理をする理由は自分自身のため+残る家族への思いやり(残される家族の負担を減らす)

✔ 生前整理業者(遺品整理、荷物整理、不用品回収など)選び方、チェックすべきポイント
料金体系の明確さ、資格の有無、スタッフの人柄は最低限チェック

✔ 「生前整理アプリ」は無料版・有料版(月額972円/税込)があり、無料版でも一部機能は利用できる

✔ 生前整理普及協会による民間資格で生前整理アドバイザーの資格がある(2級、準1級、1級)

✔ 生前整理アドバイザーは生前整理をスムーズに進めていくことができる

✔ 生前整理アドバイザー2級以上で生前整理認定作業士、生前整理診断士の資格が取得可能

✔ 生前整理認定作業士は、生前整理のサポートを希望している人の手助けができる

✔ 生前整理診断士は、片づけ、介護、葬儀、相続などで困る人のお悩みに対し、物・心・情報の観点から総合的にアドバイスできる

✔ 生前整理普及協会では、生前整理スクラップブッキングについても受講できる(思い出写真の入ったアルバムなどの取扱)

 

荷物整理~不用品整理において普段から部屋の整理整頓をしておくことが「物の生前整理」をスムーズに行うことにつながるようになると感じました。

誰でもちょっと意識するだけで、片付け・整理整頓はできることですよね。

「物の生前整理」を行うにあたって、年齢に関係なく普段からの心がけは大切ではないでしょうか。

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