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終活コーディネーターをはじめ、終活系の資格を勉強している方へ。この記事では、エンディングノート分野のオリジナル練習問題を全14問掲載しています。今回あらたに、エンディングノートと遺言書の違いの早見表、「法的効力があるもの・ないもの」の切り分け、書く項目8分野の一覧、追加の一問一答20問、前日に見る直前チェックを加えました。この単元は「どこまでが効力を持つか」が分かれば、ほぼ取れます。
この記事の使い方
- まず○×8問と選択6問(全14問)を解きます
- 採点したら「間違えやすいポイント」で復習します
- そのあと遺言書との違い・効力の切り分け・項目の一覧で固めます
- 追加の一問一答20問でもう一度確かめます
- 試験前日は「直前チェック」だけを見てください
- 本記事は特定の資格試験の公式問題・過去問ではありません
- この単元の軸は「法的効力があるか、ないか」です
この記事の内容
- 「エンディングノート」単元のポイント
- ○×問題1〜8
- 選択問題9〜14
- 採点結果
- 間違えやすいポイント
- 遺言書との違い早見表
- 効力があるもの・ないもの
- 書く項目8分野
- 書いてよい情報・危ない情報
- 保管場所の選び方
- 更新のタイミング
- デジタル情報の残し方
- 医療・介護の希望
- 配布されているノート
- 追加の一問一答20問
- 用語の整理
- 直前チェック
- よくある質問12問
- 次のステップ
終活コーディネーターの「エンディングノート」単元を学ぶポイント
終活コーディネーター資格の公式カリキュラムでは、「エンディングノート」が第10単元として設けられています。公式案内によると、試験は指定教材から出題され、全40問・60分の選択式および○×形式です。合格基準は100点換算で70点以上とされています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 単元 | 第10単元「エンディングノート」 |
| 出題形式 | 選択式および○×形式 |
| 問題数 | 全40問 |
| 試験時間 | 60分 |
| 合格基準 | 100点換算で70点以上 |
| この記事の位置づけ | 公式教材の代わりにはなりません。理解度チェック用です |
受験資格について
終活コーディネーター資格は、原則として互助会事業者などに勤務している方を対象とした資格です。受験を検討している方は、公式サイトで最新の受験資格をご確認ください。本記事は公式教材の代わりになるものではありません。指定教材を学んだ後の理解度チェックや、エンディングノート分野の復習用として活用してください。
この練習問題で確認するテーマ
- エンディングノートに法的効力があるか
- ノートに決まった様式や書き方があるか
- 財産情報やマイナスの財産の整理
- 医療・介護の希望を共有する方法
- デジタル情報の安全な残し方
- ノートの保管・共有・更新方法
勉強のコツ
エンディングノート分野では、「書けば何でも法的な効力が生じる」と考えないことが重要です。エンディングノートは、家族が必要な情報へたどり着くための道しるべとして役立ちます。一方、財産の分け方を法的に指定する遺言書、財産管理などを委任する契約、判断能力の低下に備える任意後見契約などとは役割が異なります。
問題を解くときは、次の3つに分けて考えましょう。
- 家族への情報・希望・想いとして残す内容なのか
- 法律上の手続きや契約が別に必要な内容なのか
- 書くだけでなく家族や専門職との話し合いが必要な内容なのか
【○×問題】エンディングノート編の練習問題1〜8
まずは○×問題です。答えを見る前に、自分なりの理由も考えてみましょう。
問題1
エンディングノートには、遺言書と同じ法的効力がある。○か×か。
答えと解説を見る
解答:×
エンディングノートには、遺言書と同じ法的効力はありません。
エンディングノートは、家族への希望やメッセージ、財産の所在、医療・介護の考え、葬儀・お墓の希望などを伝えるためのノートです。
一方、財産を誰にどのように引き継がせるかを法的に指定したい場合は、民法上の要件を満たした遺言書を作成する必要があります。
エンディングノートと遺言書は、どちらか一方を選ぶものではありません。それぞれの役割に合わせて併用することもできます。
問題2
エンディングノートには法律で定められた様式があり、その様式を使わなければ無効になる。○か×か。
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解答:×
エンディングノートには、法律で定められた統一様式はありません。
市販のノート、自治体や法務局が配布する冊子、普通の大学ノート、パソコンで作成した文書、スマートフォンのアプリなどを利用できます。
ただし、デジタルで作成する場合は、本人に何かあったときに家族が内容を確認できるか、サービス終了時にデータを取り出せるか、共有や開示の条件はどうなっているかを確認することが大切です。
問題3
エンディングノートは、すべての項目を最初から最後まで一度に書かなければならない。○か×か。
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解答:×
エンディングノートは、すべての項目を一度に完成させる必要はありません。
自分の基本情報、緊急連絡先、かかりつけ医、保険、銀行口座のある金融機関など、書きやすい部分から始めて構いません。
医療・介護、葬儀、相続など、すぐに答えを決められない項目は、空欄のままにしたり、「家族と相談して決めたい」と書いたりする方法もあります。
最初から完璧を目指すより、まず1ページ書き始めることが大切です。
問題4
エンディングノートは、一度完成させれば、その後に内容を見直す必要はない。○か×か。
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解答:×
エンディングノートは、定期的に見直すことが大切です。
住所、連絡先、かかりつけ医、保険、金融機関、スマートフォン、契約サービス、家族関係などは、時間の経過とともに変わる可能性があります。
また、医療・介護や葬儀に対する考え方も、年齢や健康状態、家族の状況によって変化することがあります。
誕生日、年末年始、お盆など、年に一度は見直す日を決めておくと更新しやすくなります。ただし、見直す頻度に法律上の決まりがあるわけではありません。
問題5
エンディングノートには、預貯金や不動産などの資産だけでなく、借入金やローンについても記録しておくとよい。○か×か。
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解答:○
家族が相続手続きを進めるためには、プラスの財産だけでなく、借入金やローンなどのマイナスの財産も把握する必要があります。
預貯金、不動産、有価証券、生命保険、貴金属などに加えて、住宅ローン、カードローン、個人間の借入れなどがあれば、契約先や書類の保管場所を整理しておきましょう。
ただし、キャッシュカードの暗証番号、クレジットカードのセキュリティコード、ネット銀行の取引パスワードなどを、誰でも見られる状態で記入するのは避ける必要があります。
問題6
希望する医療や介護についてエンディングノートに書けば、家族や医療者と話し合わなくても十分である。○か×か。
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解答:×
医療・介護の希望は、エンディングノートに書くだけでなく、家族や信頼できる人、医療・ケアチームと話し合い、共有しておくことが大切です。
厚生労働省は、もしものときに望む医療やケアについて前もって考え、家族等や医療・ケアチームと繰り返し話し合う取組を「人生会議」としています。
本人の気持ちは変化することがあるため、一度決めた内容を固定するのではなく、健康状態や生活環境に応じて何度でも話し合いましょう。
また、実際の医療では本人の意思、医学的な妥当性、緊急時の状況などを踏まえて、医療・ケアチームが慎重に方針を検討します。
問題7
家族が困らないように、銀行や証券口座の暗証番号・取引パスワードを、エンディングノートへすべて直接書いておくのが最も安全である。○か×か。
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解答:×
暗証番号や取引パスワードをエンディングノートへすべて直接記入すると、紛失・盗難・不正利用のリスクが高まります。
エンディングノートには、利用している金融機関やサービス名、登録メールアドレス、問い合わせ先、重要書類の保管場所などを記録する方法があります。
パスワードや端末のロック解除情報を残す場合は、ノートとは別の安全な場所へ保管する、信頼できる人に保管方法だけを伝えるなど、情報を分けて管理することも検討しましょう。
家族が本人のネット銀行や証券口座へ勝手にログインして取引するのではなく、各事業者の相続手続きに沿って進めることも重要です。
問題8
エンディングノートを書いても、その保管場所を誰にも伝えなければ、必要なときに見つけてもらえない可能性がある。○か×か。
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解答:○
エンディングノートは、必要なときに家族や信頼できる人が見つけられなければ、十分に役立てられません。
ノートの詳しい内容を事前にすべて見せる必要はありませんが、少なくとも「ノートを作成していること」と「どこに保管しているか」は、信頼できる人へ伝えておくと安心です。
一方、通帳、印鑑、暗証番号、本人確認書類などを、エンディングノートと一緒に誰でも見つけられる場所へまとめて置くと、防犯上のリスクがあります。
見つけやすさと安全性のバランスを考えて保管しましょう。
【選択問題】エンディングノート編の練習問題9〜14
ここからは選択問題です。「効力があるか、ないか」を意識して解いてみましょう。
問題9
エンディングノートに記録しておく情報として、適切なものはどれでしょう。
(1) 緊急時に連絡してほしい人
(2) 保険・年金・預貯金などの情報
(3) 医療・介護・葬儀・お墓についての希望
(4) 上記のすべて
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解答:(4) 上記のすべて
エンディングノートには、本人の基本情報、緊急連絡先、家族・親族・友人、医療・介護、財産、保険、年金、葬儀、お墓、デジタル情報、家族へのメッセージなど、幅広い内容を記録できます。
ただし、すべての項目を必ず書かなければならないわけではありません。
家族に知らせる必要がある情報と、残しておきたい希望・想いを分けて整理すると書きやすくなります。
問題10
エンディングノートと遺言書の違いについて、最も適切なものはどれでしょう。
(1) エンディングノートも遺言書も、書き方に決まりはなく法的効力も同じである
(2) エンディングノートは情報や希望を伝えるもので、財産の分け方に法的効力を持たせるには要件を満たした遺言書が必要である
(3) エンディングノートを書けば、遺言書は必ず無効になる
(4) 遺言書には財産以外のことを一切書けない
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解答:(2) エンディングノートは情報や希望を伝えるもので、財産の分け方に法的効力を持たせるには要件を満たした遺言書が必要である
エンディングノートは自由に作成でき、家族への情報や希望、メッセージを幅広く残せますが、遺言書と同じ法的効力はありません。
自筆証書遺言の場合は、財産目録を除き、全文・日付・氏名を自書し、押印するなどの方式が定められています。
エンディングノートには「遺言書を作成しているか」「どの種類か」「保管場所はどこか」「相談している専門家は誰か」などを書いておくと、家族が遺言書を探しやすくなります。
問題11
エンディングノートを初めて書くときの進め方として、最も適切なのはどれでしょう。
(1) すべての項目が決まるまで書き始めない
(2) 難しい相続税の計算から始める
(3) 自分の基本情報や緊急連絡先など、書きやすい項目から始める
(4) 家族や専門家にすべて任せ、自分では確認しない
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解答:(3) 自分の基本情報や緊急連絡先など、書きやすい項目から始める
エンディングノートは、書きやすい項目から少しずつ進める方法で問題ありません。
最初は、氏名、生年月日、住所、緊急連絡先、かかりつけ医、健康保険証や重要書類の保管場所などから始めるとよいでしょう。
「決めていない」「家族と相談したい」「今後検討する」と記入することも、一つの意思表示になります。
空欄があっても失敗ではありません。書き始めることと、後から見直すことが重要です。
問題12
デジタル終活に関する情報の残し方として、最も適切なものはどれでしょう。
(1) 利用中のサービスは家族に知らせず、すべて本人だけで管理する
(2) すべての暗証番号と秘密鍵を、机の上のノートにまとめて書く
(3) 利用サービス、問い合わせ先、重要データの場所、管理方法を整理し、秘密情報は安全に分けて管理する
(4) スマートフォンを処分すれば、すべての契約も自動的に解約される
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解答:(3) 利用サービス、問い合わせ先、重要データの場所、管理方法を整理し、秘密情報は安全に分けて管理する
デジタル終活では、スマートフォン、パソコン、SNS、メール、クラウド、ネット銀行、ネット証券、電子マネー、サブスクなどを一覧にします。
端末を処分したり、アプリを削除したりしても、契約自体が自動的に解約されるとは限りません。
エンディングノートにはサービスの存在や問い合わせ先を記録し、暗証番号、取引パスワード、暗号資産の秘密鍵などは、防犯を考えて別に管理しましょう。
問題13
エンディングノートの保管方法として、最も適切なのはどれでしょう。
(1) 誰にも見つからない場所へ隠し、存在も伝えない
(2) 通帳・印鑑・暗証番号と一緒に玄関へ置く
(3) 安全な場所へ保管し、信頼できる人に存在と保管場所を伝える
(4) 作成後すぐに廃棄する
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解答:(3) 安全な場所へ保管し、信頼できる人に存在と保管場所を伝える
エンディングノートは、必要なときに見つけてもらえることと、個人情報を安全に守ることの両方が重要です。
自宅の鍵付き引き出しや金庫などへ保管し、家族や信頼できる人に、ノートの存在と保管場所を伝えておく方法があります。
財産情報、医療情報、家族の連絡先など、多くの個人情報が含まれるため、訪問者や第三者が簡単に読める場所へ置くのは避けましょう。
アプリやクラウドサービスを利用する場合は、共有先、本人確認、死亡時の開示条件、データの保存方法も確認してください。
問題14
エンディングノートと「人生会議」の関係について、最も適切なものはどれでしょう。
(1) エンディングノートに一度書けば、その後の話し合いは不要である
(2) 人生会議は亡くなった後の相続税を計算するための制度である
(3) 医療・ケアへの希望を考え、ノートへの記録と家族・医療者との話し合いを繰り返すことが大切である
(4) 医療・介護について本人が考える必要はない
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解答:(3) 医療・ケアへの希望を考え、ノートへの記録と家族・医療者との話し合いを繰り返すことが大切である
「人生会議」は、もしものときに自分が望む医療やケアについて前もって考え、家族等や医療・ケアチームと繰り返し話し合い、共有する取組です。
エンディングノートは、話し合った内容や、その時点での希望を書き留める手段として活用できます。
ただし、人の気持ちや健康状態は変化します。書いた内容を絶対に変えてはいけないものと考えず、必要に応じて書き直し、話し合いを続けましょう。
採点結果|14問中何問正解できましたか?
| 正解数 | 理解度の目安 | 次にすること |
|---|---|---|
| 12〜14問 | 基礎知識がよく定着しています | 公式教材で法律上の手続きや例外を確認しましょう |
| 9〜11問 | 基本的な役割は理解できています | 間違えた問題の解説と出典を読み直しましょう |
| 5〜8問 | 遺言書や正式な手続きとの違いが混ざっている可能性があります | 法的効力・情報整理・話し合いに分けて復習しましょう |
| 0〜4問 | これから基礎を固める段階です | 公式教材や関連記事を確認して再挑戦しましょう |
この採点結果は、本記事の内容に対する理解度の目安です。終活コーディネーター資格試験の公式な採点方法や合否判定を示すものではありません。
エンディングノート編で間違えやすいポイントまとめ
| ポイント | 押さえどころ |
|---|---|
| エンディングノートには遺言書と同じ法的効力はない | 財産の分け方を法的に指定したい場合は、要件を満たした遺言書を作成します |
| 法律で決まった統一様式はない | 紙のノート、パソコン、アプリなど、自分に合った方法を選べます |
| 最初から全部書く必要はない | 基本情報や緊急連絡先など、書きやすい部分から始めましょう |
| 一度書いて終わりではない | 連絡先、契約、財産、医療・介護の希望などを定期的に見直します |
| マイナスの財産も整理する | 借入金、ローン、継続中の契約なども家族が確認できるようにします |
| 医療・介護は書くだけでなく話し合う | 家族や医療・ケアチームと繰り返し共有することが大切です |
| 暗証番号や秘密情報は慎重に扱う | ノートへすべて直接書くのではなく、情報を分けて安全に管理します |
| ノートの存在と保管場所を伝える | 必要なときに、信頼できる人が見つけられるようにしておきましょう |
| デジタルサービスの存在も記録する | SNS、ネット金融、サブスク、写真、クラウドなどを一覧化します |
| 希望が必ずそのまま実現するとは限らない | 家族の状況、費用、契約、医療上の判断もあるため、事前の話し合いが重要です |
エンディングノートと遺言書の違い【早見表】
| エンディングノート | 遺言書 | |
|---|---|---|
| 法的効力 | ありません | あります |
| 様式 | 自由。決まりはありません | 民法の要件を満たす必要があります |
| 書く道具 | 紙・パソコン・アプリ、何でも | 自筆証書は自書が必要(財産目録を除く) |
| 日付・署名・押印 | 不要 | 必要です |
| 書ける内容 | 何でも書けます | 法律で定められた事項が中心です |
| 検認 | 不要 | 自筆証書は必要(保管制度を使えば不要) |
| 費用 | ほぼかかりません | 公正証書なら費用がかかります |
| いつ役立つか | 生前・入院時・死後すべて | 主に死後 |
| 書き直し | いつでも自由 | 方式に従って作り直します |
この表が、この単元の中心です
エンディングノートの問題は、ほぼすべてこの表から出ます。「法的効力はない」「様式は自由」「いつでも書き直せる」「財産の分け方は遺言書で」。この4つを言えるようにしておけば、この単元は形になります。
「法的効力があるもの」と「ないもの」の切り分け
| やりたいこと | ノートで足りるか | 必要な手段 |
|---|---|---|
| 連絡してほしい人を伝える | 足ります | — |
| 財産の在りかを伝える | 足ります | — |
| 葬儀・お墓の希望を伝える | 足ります(法的拘束力はありません) | 確実にしたいなら生前契約 |
| 財産の分け方を指定する | 足りません | 遺言書 |
| 判断能力が落ちたあとの財産管理 | 足りません | 任意後見契約(公正証書) |
| 死後の事務手続きを頼む | 足りません | 死後事務委任契約 |
| 入院中の財産管理を頼む | 足りません | 財産管理委任契約 |
| 医療の希望を伝える | 足ります(参考にされます) | 本人・家族・医療者の話し合い |
覚え方は単純です。「情報と希望はノートで足りる。権利と義務が動くものは契約か遺言書」——この線引きさえできれば、迷いません。
ノートに書く項目【8分野の一覧】
| 分野 | 主な内容 | 優先度 |
|---|---|---|
| ①基本情報 | 本籍・生年月日・保険証などの所在 | 高い |
| ②連絡してほしい人 | 氏名・関係・連絡先 | 最も高い |
| ③財産と契約 | 金融機関名・保険・不動産・借入金・サブスク | 高い |
| ④医療・介護の希望 | 延命治療・介護の場所・かかりつけ医 | 元気なうちにしか書けません |
| ⑤葬儀・お墓の希望 | 形式・規模・宗派・納骨先 | 中 |
| ⑥デジタル情報 | 使っているサービスの一覧 | 高い |
| ⑦ペット | 世話を頼む人・かかりつけの動物病院 | 飼っていれば高い |
| ⑧家族へのメッセージ | 想い・感謝 | 後回しで構いません |
試験でも実務でも、優先されるのは②と③です
「何から書くか」を問われたら、基本情報と緊急連絡先が答えの型です。自分史や家族へのメッセージは、書きやすいところから始めてよいとされていますが、手続きに直接使うのは②と③です。マイナスの財産(借入金・ローン)も書くという点は、必ず問われます。
書いてよい情報・書くと危ない情報
| 情報 | 理由 | |
|---|---|---|
| ◯ | 金融機関名・支店名 | 家族が調べられます |
| ◯ | 契約の有無と、重要書類の保管場所 | いちばん役に立つ情報です |
| ◯ | 保険会社名・証券会社名 | — |
| ◯ | 借入金・ローンの有無 | 相続の判断に必要です |
| × | キャッシュカードの暗証番号 | 盗み見られる危険があります |
| × | 各種サービスのパスワード | 同上 |
| × | クレジットカードの番号 | 同上 |
| △ | 口座番号 | 金融機関名だけで足りることが多いです |
「情報を分けて管理する」が答えの型です
試験では、暗証番号やパスワードをノートにそのまま書くことの危険性が問われます。答えの型は「すべてを1か所に直接書くのではなく、情報を分けて安全に管理する」です。ノートには存在だけを書き、鍵になる情報は別の場所に置く——この考え方を押さえてください。
保管場所の選び方
| 場所 | 見つけてもらえるか | 安全性 | 評価 |
|---|---|---|---|
| 仏壇・仏具の引き出し | ◎ | ○ | 家族が必ず開けます |
| 通帳と一緒 | ◎ | ○ | 探すときに出てきます |
| 玄関近くの引き出し | ○ | △ | 救急のときにも見つかります |
| 金庫の中 | × | ◎ | 開けられなければ意味がありません |
| 貸金庫 | × | ◎ | 開けるのに相続の手続きが要ります |
| 本棚の奥 | × | △ | 見つかりません |
この単元の要点は「見つけてもらえること」です。安全性を優先しすぎて金庫や貸金庫に入れると、必要なときに開けられません。とくに貸金庫は、開けること自体に相続の手続きが必要になるため、ノートの置き場所としては向いていません。大切なのは、存在と場所を家族に伝えておくことです。
更新のタイミング
| きっかけ | 見直すところ |
|---|---|
| 年に1回(誕生日など) | 全体をひととおり |
| 引っ越した | 住所・契約先 |
| 家族構成が変わった | 連絡先・希望 |
| 口座やカードを整理した | 財産と契約の欄 |
| 入院・手術をした | 医療・介護の希望 |
| スマートフォンを買い替えた | デジタル情報の欄 |
| 保険を見直した | 保険の欄 |
「一度書いて終わりではない」というのが、この単元の頻出ポイントです。とくに連絡先・契約・財産・医療の希望は変わりやすい項目です。更新した日付を書いておくと、家族がいつの情報かを判断できます。
デジタル情報の残し方
| 種類 | 書いておくこと | 書かないこと |
|---|---|---|
| ネット銀行・証券 | 使っているという事実と会社名 | 暗証番号・パスワード |
| SNS | 使っているサービス名・希望する扱い | パスワード |
| サブスク・定額サービス | 契約している一覧 | — |
| 写真・データ | どこに保存しているか | — |
| 電子マネー・決済アプリ | 使っているサービス名 | 暗証番号 |
| スマートフォンのロック | 解除の方法(別の封筒などで) | ノートに直接は書きません |
デジタルは「一覧化する」が答えの型です
試験では、「SNS、ネット金融、サブスク、写真、クラウドなどの存在を一覧化しておく」という考え方が問われます。中身にアクセスする鍵ではなく、存在そのものを残す——ここが要点です。家族がいちばん困るのは、存在に気づかないことだからです。
医療・介護の希望は「書く」だけでは足りません
| やること | なぜ必要か |
|---|---|
| 希望を書く | 考えを整理できます |
| 家族と話し合う | 実際に判断するのは家族です |
| 医療・ケアチームと共有する | 医療の現場で参照されます |
| 繰り返し見直す | 気持ちは変わります |
| 代わりに決める人を決めておく | 本人が意思を示せない場面に備えます |
「書いたから伝わる」ではありません
医療・介護の希望は、実際に判断が必要な場面で、家族や医療者が参照して初めて意味を持ちます。ノートが引き出しに入ったままでは、緊急時には間に合いません。「書く」「話し合う」「繰り返し共有する」の3つがセット——これが答えの型です。国が進めている「人生会議」も、この考え方に基づいています。
自治体・公的機関が配布しているノート
| 配布元 | 特徴 |
|---|---|
| 市区町村 | 無料で配布していることがあります |
| 地域包括支援センター | 相談と合わせて受け取れます |
| 法務局 | 遺言書の制度と合わせて案内されることがあります |
| 社会福祉協議会 | 地域向けの様式があります |
| 市販のノート | 項目が整理されています |
| アプリ | いつでも直せますが、端末が開けないと届きません |
「法律で決まった統一様式はない」ため、どれを使っても構いません。市区町村が無料で配っていることも多いので、まず窓口や公式サイトで確認するのが実務的な答えです。複数を使い分けても差し支えありません。
追加の一問一答【○×20問】
ここからは、上の14問とは別に用意した確認問題です。答えは各行の右端にあります。手で隠しながら解いてください。
- エンディングノートには遺言書と同じ法的効力がある。×
- エンディングノートには法律で決まった統一様式がある。×
- エンディングノートはパソコンやアプリで作ってもよい。○
- エンディングノートには日付・署名・押印が必要である。×
- エンディングノートはいつでも自由に書き直せる。○
- 最初から全部の項目を埋めなければ意味がない。×
- 財産の欄には借入金やローンも書いておく。○
- キャッシュカードの暗証番号は、ノートに書いておくべきである。×
- 財産の分け方を法的に指定するには遺言書が必要である。○
- 判断能力が落ちたあとの財産管理は、ノートに書けば任せられる。×
- 死後の事務手続きを頼むには、死後事務委任契約が必要である。○
- 任意後見契約は公正証書で締結する。○
- ノートは金庫や貸金庫に入れておくのが最も望ましい。×
- ノートの存在と保管場所を家族に伝えておく必要がある。○
- 一度書いたら、その後は見直さなくてよい。×
- 医療・介護の希望は、書くだけでなく家族や医療者と共有する。○
- ノートに書いた葬儀の希望は、必ずそのとおりに実現される。×
- デジタルサービスは、存在を一覧化しておくとよい。○
- 市区町村がエンディングノートを配布していることがある。○
- ノートに書けば、相続人の範囲を変えることができる。×
間違えた番号だけ、上の表に戻ってください
1〜6は遺言書との違い早見表、7〜8は書いてよい情報・危ない情報、9〜12と17と20は効力の切り分け、13〜15は保管場所と更新、16は医療・介護、18はデジタル情報、19は配布されているノートに対応しています。
この単元で問われる用語の整理
| 用語 | 1行で言うと | 効力 |
|---|---|---|
| エンディングノート | 情報と希望を残すためのノート | なし |
| 遺言書 | 財産の分け方などを法的に指定する書面 | あり |
| 遺書 | 気持ちを書き残した手紙 | なし |
| 任意後見契約 | 判断能力が落ちたあとの支援を、元気なうちに決める契約 | あり |
| 財産管理委任契約 | 入院中などの財産管理を委任する契約 | あり |
| 死後事務委任契約 | 死後の手続きを頼む契約 | あり |
| 人生会議 | 医療・ケアの希望を、繰り返し話し合う取り組み | — |
| 尊厳死宣言 | 延命治療についての意思表示 | 参考にされます |
試験前日に見る【直前チェック】
- エンディングノートに法的効力はない
- 法律で決まった統一様式はない。紙でもアプリでもよい
- いつでも自由に書き直せる。日付・署名・押印も不要
- 最初から全部書く必要はない。書きやすいところから
- 財産の分け方を指定するには遺言書
- 判断能力が落ちたあとは任意後見契約(公正証書)
- 死後の手続きは死後事務委任契約
- マイナスの財産(借入金・ローン)も書く
- 暗証番号やパスワードは直接書かず、情報を分けて管理する
- 金庫・貸金庫は「見つけてもらえない」ので向かない
- 存在と保管場所を家族に伝えておく
- 一度書いて終わりではない。定期的に見直す
- 医療・介護は書く・話し合う・繰り返し共有する
- デジタルサービスは存在を一覧化する
- 希望が必ずそのまま実現するとは限らない
- 市区町村が無料で配布していることがある
よくある質問
- この問題は公式の過去問ですか
- いいえ。オリジナルの練習問題です。特定の資格試験の公式問題や過去問を転載・再現したものではありません。
- この単元は何から覚えればよいですか
- 「エンディングノートと遺言書の違い」の表からです。法的効力・様式・書き直し——この3点でほとんどの問題が解けます。
- エンディングノートに法的効力はありますか
- ありません。家族が情報にたどり着くための道しるべです。財産の分け方を法的に指定したいなら、要件を満たした遺言書が必要です。
- 書き方に決まりはありますか
- 法律で決まった統一様式はありません。紙のノート、パソコン、アプリ、どれでも構いません。日付・署名・押印も不要です。
- 何から書けばよいですか
- 基本情報と緊急連絡先からです。試験でも「書きやすい部分から始める」が答えの型になります。自分史や家族へのメッセージは後回しで構いません。
- 暗証番号は書いてよいですか
- 書きません。答えの型は「すべてを1か所に直接書くのではなく、情報を分けて安全に管理する」です。ノートには存在だけを書きます。
- 保管場所はどこがよいですか
- 家族が見つけられる場所です。金庫や貸金庫は安全ですが、開けられなければ意味がありません。とくに貸金庫は、開けること自体に相続の手続きが必要になります。
- 一度書いたら終わりですか
- 違います。連絡先・契約・財産・医療の希望は変わります。定期的に見直すことが、この単元の頻出ポイントです。
- 医療の希望はノートに書けば伝わりますか
- 書くだけでは足りません。「書く」「家族と話し合う」「医療・ケアチームと繰り返し共有する」の3つがセットです。
- 葬儀の希望は必ず実現しますか
- とは限りません。家族の状況、費用、契約、医療上の判断もあります。だからこそ事前の話し合いが重要だ、というのが答えの型です。
- 死後の手続きを頼みたい場合はどうしますか
- 死後事務委任契約が必要です。ノートに書いただけでは、法的に頼んだことになりません。判断能力が落ちたあとの支援は、任意後見契約(公正証書)です。
- ほかの分野の練習問題はありますか
- あります。相続編・葬儀編・お墓と供養編を用意しています。まず総合クイズで苦手な分野を見つけてから進むのがおすすめです。
次のステップ|相続編・葬儀編・お墓編にも挑戦しよう
エンディングノート編を解き終えたら、相続、葬儀、お墓・供養など、ほかの分野も少しずつ復習していきましょう。まずは総合クイズで全体的な理解度を確認し、苦手な分野を見つける方法がおすすめです。
公式・参考情報
まとめ
エンディングノート編で押さえる要点
- 法的効力はない。様式も自由。いつでも書き直せる
- 財産の分け方は遺言書、判断能力の低下は任意後見、死後の手続きは死後事務委任
- 書き始めるのは基本情報と緊急連絡先から
- マイナスの財産も書きます
- 暗証番号は直接書かず、情報を分けて管理します
- 金庫・貸金庫は「見つけてもらえない」ので向きません
- 一度書いて終わりではありません
- 医療・介護は書く・話し合う・繰り返し共有する
エンディングノートの単元は、「どこまでが効力を持つか」の一点に尽きます。情報と希望はノートで足りる。権利と義務が動くものは、遺言書か契約が要る。この線引きさえできれば、迷う問題はほとんどありません。間違えた問題だけ、対応する表に戻って確認してください。
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本記事は、終活・エンディングノートに関する一般的な学習用のオリジナル練習問題です。特定の資格試験の公式問題・過去問ではなく、試験での出題や合格を保証するものではありません。法律・制度は改正される場合があり、個別の事情によって適切な対応は異なります。遺言書、任意後見契約、死後事務委任契約などの具体的な相談は、弁護士・司法書士・行政書士などの専門家や公的機関にご相談ください。

























