兄弟姉妹への絶縁状の書き方・例文集

本ページはプロモーションが含まれている場合があります。

「絶縁状 兄弟 書き方」を調べている方へ。ここでは兄弟姉妹間に特化した絶縁状の例文をパターン別にまとめました。あわせて、法的効力の有無や相続との関係についても整理しています。

兄弟・姉妹という関係は、他人には分かりにくい積み重ねがあるものです。「もう関わりたくない」と思うに至った経緯は人それぞれで、そこに良し悪しをつける必要はありません。
このページでは、判断や評価を挟まず、兄弟姉妹への絶縁状を書く際に知っておきたい事実だけを、淡々とお伝えします。


兄弟姉妹への絶縁状は、書式が定められていません

まず知っておいていただきたいのは、「絶縁状」について、法務省や裁判所などが定めた公式の様式や書き方ガイドは存在しないという点です。絶縁状はあくまで私的な意思表示の文書であり、法律上の手続きとして定められたものではありません。以下でご紹介する例文も、一般的な慣例に沿った参考例としてご覧ください。

また、絶縁状を送っても、戸籍上の兄弟姉妹関係そのものは変わりません。相続権も自動的には失われません。「縁を切る」という意思を書面で伝える、それ以上の法的効果はないという点は先に押さえておきましょう。


兄弟姉妹向け|絶縁状の例文集

スポンサーリンク

パターン①:関係を断つ意思のみを伝える、簡潔な例文

             令和  年  月  日

  〇〇 〇〇(相手方の氏名) 殿


 この度、私〇〇 〇〇(自身の氏名)は、あなたとの一切の関係を断つことをここに通知します。

 今後は電話・手紙・訪問など、いかなる形での連絡・接触も固くお断りします。

 本書をもって、私からの最後の連絡といたします。


             〇〇 〇〇(自身の氏名) 印

パターン②:相続・実家の件を含め、今後の関わりも断る例文

             令和  年  月  日

  〇〇 〇〇(相手方の氏名) 殿


 私〇〇 〇〇(自身の氏名)は、これまでの経緯を踏まえ、あなたとの一切の関係を断つことを通知します。

 今後の実家に関する話し合い・親族間の行事・冠婚葬祭を含め、いかなる形での連絡・接触もお断りします。

 私の家族・関係者への接触についても、同様にお断りします。


             〇〇 〇〇(自身の氏名) 印

スポンサーリンク

パターン③:やや柔らかい表現で伝えたい場合の例文

             令和  年  月  日

  〇〇 〇〇(相手方の氏名) 殿


 私〇〇 〇〇(自身の氏名)は、色々と考えた末、あなたとは今後距離を置き、連絡を取らないことに決めました。

 突然のご連絡となり恐縮ですが、私の意思としてお伝えいたします。

 今後、こちらから連絡することはございません。


             〇〇 〇〇(自身の氏名) 印

どのパターンでも共通して大切なのは、感情的な表現・脅迫と受け取られうる言葉を入れないことです。「絶対に許さない」「もし顔を合わせたら〇〇する」といった表現は、脅迫罪(刑法第222条)に触れるおそれがあります。事実だけを簡潔に伝える文面が、もっとも安全です。


相続との関係|兄弟姉妹は遺言書だけで対応できます

親子間の絶縁状と大きく異なるのが、この点です。兄弟姉妹には法律上「遺留分」がありません(出典:法務省・日本司法書士会連合会「エンディングノート」2023年8月改訂)。遺留分とは、法律上最低限保証された相続分のことですが、これが兄弟姉妹には認められていません。

そのため、「兄弟姉妹には相続させたくない」という場合、遺言書に「〇〇には相続させない」と記載するだけで対応が可能です。子の場合に必要となる「相続廃除」のような家庭裁判所への申し立て手続きは不要です。

自筆証書遺言は法務局で保管することもでき、保管申請の手数料は1件3,900円です。紛失・改ざんのおそれがなく、家庭裁判所の検認も不要になります(出典:法務省民事局「自筆証書遺言書保管申請ガイドブック」令和7年度改訂版)。

絶縁状は気持ちを伝えるための文書、遺言書は財産を整理するための文書。この2つは別物として、それぞれ用意しておくと安心です。


絶縁状が届いた側の方へ

もし兄弟姉妹から絶縁状を受け取った場合も、法律上の親族関係や相続権がなくなるわけではありません。内容証明郵便で届いた場合でも、法的な拘束力はなく、対応しなければならない義務も発生しません。

相続や実家のことで不安が残る場合は、弁護士や司法書士など専門家に相談することをおすすめします。日本司法書士会連合会が全国に相談窓口を設けています(出典:法務省・日本司法書士会連合会「エンディングノート」2023年8月改訂)。


まとめ|兄弟姉妹への絶縁状で押さえておきたい4つのポイント

  • 「絶縁状」自体に公式の書き方ガイド・様式は存在しない。私的な意思表示の文書である。
  • 絶縁状を送っても、戸籍上の兄弟姉妹関係・相続権は変わらない。
  • 兄弟姉妹には遺留分がないため、財産を渡したくない場合は遺言書に一言記載するだけで対応できる(出典:法務省・日本司法書士会連合会「エンディングノート」2023年8月改訂)。
  • 文面には脅迫と受け取られる表現を入れず、事実だけを簡潔に。

兄弟姉妹との関係整理は、感情の問題と法律の問題が入り混じります。無理にひとりで抱え込まず、専門家の力を借りながら、少しずつ整理していただければと思います。


📝 遺言書・相続について相談できる窓口のご案内

兄弟姉妹との関係整理や、遺言書の作成を検討している方は、専門家への相談をおすすめします。

専門家に相談することで、大切な手続きを正しく形に残すことができます。

絶縁状全般の法的効力や、親子間の絶縁状については、こちらの記事もあわせてご覧ください。

おすすめの記事