本ページはプロモーションが含まれている場合があります。
終活をする上で重要な項目のひとつとして、保険があります。
終活をする主な目的は自分らしい人生の最後を迎えること、そして残されたご家族に負担を与えないことだと思います。
そのために元気なうちから備えておくという意味で、終活と保険は大変相性が良いと言えるでしょう。
▼この記事を読んで理解できること ・終活をする上で考えたい保険の種類 ・リビングニーズ特約について ・保険に加入する場合の選び方 |
終活に関する保険の事について、わかりやすく説明します。
目次
終括における保険とは
終活と言えばやはり、お墓の準備などが一番に思い浮かぶでしょう。
ご自身の死亡時には、このお墓の購入だけではなく、お葬式など様々な面で費用がかかります。
また、事故や病気などで医療費がかかる場合もございます。
そのため、万が一の時に備えて保険に加入しておくことで、遺族に負担をかけずに自身の人生の最後を迎えることができます。
特に生命保険は、残された家族のためにお金を残せたりと相続にも役立ちます。
今は終活に特化した保険プランなどもあるので、ご自身にあった保険を選べます。
保険の種類
保険の必要性について冒頭で触れましたが、どのような保険に入れば良いのでしょうか?
保険と一口に言っても種類がたくさんあります。
まず、大きく分けると保険の種類は三種類に分かれます。
・生命保険(第一分野)
・損害保険(第二分野)
・その他の保険(第三分野)
上記の三種類の分野に分けられて、その中でも特に終活に関しては、生命保険(第一分野)が関係性が深いでしょう。
生命保険とは病気やケガ・死亡時に、給付金や保険金を受取ることができる保険です。
生命保険の強みは、何かあった時にすぐに現金を用意できる点です。
葬儀費用の支払いや、相続税が必要な時に保険金で支払うことが可能です。
ご自身に万が一の事があった時に残されたご家族を助けることが出来るのが生命保険の最大のメリットとなります。
まさに、終活において考えておきたい点と一致していますね。
終活時に考えたい生命保険の種類
生命保険には、様々な種類があります。
その中で、終活をする上で加入を考えたい生命保険をいくつかあげていきます。
・終身保険
・引受緩和型医療保険
・民間の介護保険
・変額終身保険
・低解約払戻金型終身保険
それでは、ひとつずつ説明していきます。
終身保険
終身保険とは、生命保険のうち契約期間の終了がないものをいいます。
簡単に言うと、自分が生きている限り一生保証が続くというものです。
保険の加入者が死亡した時や高度の障害を負ってしまったときに、死亡保険金が支払われるという仕組みになっています。
自身の死亡時に、家族にまとまったお金を残してあげたいという人が多く利用する保険でもあります。
終身保険の特徴は、以下の通りです。
加入する主な目的 | メリット | デメリット | 保険料金の相場 |
・葬儀の費用として ・相続税などの対策 ・老後の資金の準備 | ・節税対策になる ・貯蓄や相続金になる ・必要な時に資金が用意できる | ・保険料金がやや割高 | ・年齢や保証内容で大きく変動 |
まず終身保険に加入する主な目的として、葬儀の費用のためがあげられます。
葬儀は何かとお金が必要となるので、その蓄えとして死亡時の保証が厚い終身保険に加入する方が多いです。
更に終身保険には、相続税対策として非課税枠があります。
高額の遺産相続をする場合などは、終身保険を利用することで、かなりの金額の節税効果となるでしょう。
また終身保険は貯蓄性を持っているので、老後の資金の積み立てにと考えて利用する人もいます。
相続税のメリットは、まず上記の通り節税対策になることや、貯蓄性がある事などがあげられます。
終身保険は一生涯保証される保険なので、事故や病気時の医療代から自らの葬儀費用など、必要な時にお金が用意できます。
終身保険の保険料金の相場ですが、上記の通り年齢や保証内容で大きく変動します。
一例として、50歳の方が保険金200万円の保険料に加入する場合、5000円前後が相場の模様です。
引受緩和型医療保険
引受緩和型医療保険とは、保険に加入する条件が緩和されている保険です。
そのため、持病や健康上の理由で他の保険に入れない方でも加入がしやすくなっています。
引受緩和型医療保険の特徴は、以下の通りです。
加入する主な目的 | メリット | デメリット | 保険料金の相場 |
・健康面などに不安がある方が保険加入するため | ・健康に不安がある状態でも加入可能 ・審査項目が少ない ・加入までの手順が簡単 | ・保険料金が割高 ・加入後1年間は保証が小額しか受けられない場合も | ・通常の保険の1.5倍~2倍程度 |
引受緩和型医療保険に加入する目的ですが、健康面に不安がある方はどうしても終身保険などに加入がしずらい状況があります。
そういった方でも保険に加入したい方が引受緩和型医療保険を利用します。
引受緩和型医療保険のメリットは上記の通り、健康に不安がある状態でも加入できる点です。
持病が悪化してしまった場合や、過去の病気が再発した場合でも基本的に保証がされます。
また、審査項目が少なく他の保険と比べて加入までの手順が簡単な点もメリットと言えるでしょう。
デメリットとしては、一般の医療保険と比べて1.5倍~2倍くらい割高な値段設定なこと。
また、加入から最初の1年間は保証が半分程度しか受けられない場合が多いです。
他にも付加できる特約が限られている場合も多いので、健康面に不安がない方は通常の医療保険、終身保険に加入するほうが良いと思います。
引受緩和型医療保険の保険料相場としては、上記の通り同条件の保証がある通常の保険と比べて1.5倍~2倍くらいの相場となっています。
民間の介護保険
民間の介護保険とは、保険会社が設定した「要介護状態」となった場合に、介護年金や介護一時金を受け取ることができる保険です。
民間の介護保険の特徴は以下の通りです。
加入する主な目的 | 終身保険のメリット | 終身保険のデメリット | 保険料金の相場 |
・介護が必要な状態になった時の対策 | ・介護費用の準備 ・保証範囲が広い ・節税対策になる | ・経済負担が大きくなる ・保険金の受け取りには要介護認定を受ける必要あり | ・全国平均で月額5500円前後 |
加入の目的は主に将来、介護が必要な状況になった時に家族への負担を軽減させるためでしょう。
民間の介護保険のメリットは、まず介護費用は高額な物が多いので、その資金として使える点でしょう。
介護が始まった時に、初期費用は350万円ほどかかると言われています。
貯蓄や年金だけではなく、備えておくことでもしもの時に余裕ができます。
また、医療保険ではカバーしきれない部分まで保証される点もメリットのひとつです。
医療保険に加入してれば病気などで要介護となった場合に保証金はおりるでしょうが、介護に必要なオムツ代や防水シーツ、寝具などは医療保険では保証外です。
そういった、その他雑費の費用にあてられるので、加入しておいて助かったとなる場合も多いでしょう。
また、保険料の控除が受けられるため、節税の効果もあります。
デメリットとしては、基本的に終身保険などと併用して加入するものなので、経済負担がその分重くなります。
また、保険金の支払いを受けるには保険会社等から要介護認定を受ける必要があります。
その為、状態によっては保険金が必ず支払われるとは限らないという点がデメリットです。
民間の介護保険の保険料相場は、年齢により変動はありますが、全国平均で月額5300~5500円程度だそうです。
変額終身保険
変額終身保険とは、保険金額が変動するタイプの終身保険です。
加入している保険会社の運用実績によって、解約払戻金や保険金など受け取れるお金が増減するので、通常の保険に比べ投資性の高い保険だと言えます。
変額終身保険の特徴は以下の通りです。
加入する主な目的 | 終身保険のメリット | 終身保険のデメリット | 保険料金の相場 |
・お得に保険加入したい ・保険料を抑えたい | ・保険料が安い ・受け取れる保険金が上がる可能性もある | ・解約返戻金や満期保険金などが変動する | ・通常の終身保険より2~3割安い |
加入する目的としては、終身保険よりお得に保険に加入したい方や、保険料を抑えたい方が主に加入する保険と言えます。
変額終身保険のメリットは、まず定額型の終身保険より、予定利率が高めに設定されているため保険料が安く済みます。
保証内容が同等で保険料が安くなるので、最大のメリットと言えるでしょう。
ふたつ目のメリットとして、保険会社の運用実績が良ければ、期待していた以上の保険金などを受け取れる場合があります。
デメリットとしては、保険会社の運用実績によって解約返戻金や満期保険金などが変動するので、損失が生じる可能性があることです。
ただし、死亡保険金は最初に契約した金額が最低限保証されていますので、いざという時の保証といった効力は失われるということはありません。
変額終身保険の保険料相場は、保険会社や保証内容にもよりますが、通常の終身保険より2~3割安く加入できる場合が多いです。
低解約払戻金型終身保険
低解約払戻金型終身保険とは、通常の終身保険よりも保険料払込期間の解約返戻金を抑えることによって、保険料が割安な保険です。
簡単に言うと、途中解約すると小額しか返ってこないですが、毎月の保険料が割安となっているので予算が少ない人でも加入しやすい保険となります。
低解約払戻金型終身保険の特徴は以下の通りです。
加入する主な目的 | 終身保険のメリット | 終身保険のデメリット | 保険料金の相場 |
・低予算で保険加入するため | ・保険料が安い ・貯蓄性がある | ・途中解約時の払い戻し金が少ない | ・通常の終身保険より1~3割安い |
低解約払戻金型終身保険に加入する主な目的は、上記の通り予算が少ない方がいざという時の保証を受けるために加入する保険といえるでしょう。
メリットは、まず何より保険料が割安なこと。
そして、貯蓄性もあるので死亡保証を受けながら老後の積立としても機能します。
デメリットとしては、保険料払込期間中の解約をすると、支払った保険料よりも少額の解約返戻金しか戻ってきません。
そのため、途中解約をするとかなりの損失となる場合があります。
絶対に途中解約をしない場合はお得となる場合が多いので、保証をかけつつ貯蓄をしたい方などにはおすすめできる保険です。
低解約払戻金型終身保険の保険料相場は、プランなどにより変わりますが、通常の終身保険より1~3割ほど割安で加入が可能です。
ちなみに、途中解約時の返戻率は支払った累計額の70%程の低い水準となっています。
一口に生命保険といっても、様々な種類があることがわかって頂けたかと思います。
ご自身の予算や、必要な保証内容をふまえて、自分に合った保険を選んでください。
リビングニーズ特約
終活における保険について紹介してきましたが、保険の加入時に契約時をおすすめする項目として、リビングニーズ特約というものがあります。
なぜおすすめするかと言うと、リビングニーズ特約は「基本的に付けておいて損が無い」特約だからです。
この項目では、リビングニーズ特約について説明します。
リビングニーズ特約とは
リビングニーズ特約とは、被保険者が余命6カ月以内と判断された場合、まだ生存中に死亡保険金などの一部を前払いで受け取れる特約のことです。
死亡保険金などは通常、指定した保険金受取人に支払われます。
ですがリビング・ニーズ特約を付加しておくと、被保険者自身が死亡保険金などの一部をリビング・ニーズ保険金として受け取ることが可能です。
受け取れる金額は上限3,000万円までと決まっており、仮に4,000万円の死亡保証に加入していたとしても、リビングニーズ特約で受け取れる金額は3,000万円までとなっています。
基本的に受け取れるのは被保険者のみとなっておりますが、被保険者が意識が不明の重体時に条件を満たした場合などは、代理請求も可能となる場合もございます。
また、これらの特約を受けるのに別途保険料が必要ということはなく、無料で活用可能です。
基本的には生前の治療に専念するために設けられた特約ですが、「医療費にのみ使える」といった制限はなく、受け取ったお金は自由に使えます。
また、余命宣告期間より長生きした場合でも、特に返還の必要はありません。
最後にリビングニーズ特約で特に大きな点として、リビングニーズ特約で受け取る保険金は非課税となります。
こちらはリビングニーズ特約のメリットの項目で更に詳しく説明します。
リビングニーズ特約のメリット
リビングニーズ特約とはどういったものかはわかって頂けたかと思います。
それでは、このリビングニーズ特約に加入することでどのようなメリットがあるのかというと、大きくわけて下記のメリットがあります。
・治療に専念ができる
・生前の思い出を作ることが出来る
・税金をおさえられる
・保険料は気にしなくていい
・余命宣告期間より長生きした場合でも返金の必要はない
ひとつずつ説明します。
治療に専念ができる
費用の問題で高額な医療が受けられないという声を良く聞きます。
そういった時に、リビングニーズ特約で死亡保証金を先に受け取ることで、最後まで治療に専念できる環境を整える事が可能です。
また病室のランクを高い部屋にしてあげたり、自宅に設備を整えるなど、被保険者の闘病ストレスを軽減してあげることができます。
生前の思い出を作ることができる
死亡保証金を生前に受け取れることでまとまった金額が入り、金銭面を気にせずに余命宣告を受けた方との思い出作りができます。
どこか旅行に出かけたり、欲しかった物を買うなど、人生最後に最大の思い出を作るというのも素敵な事だと思います。
残されたご家族と、心置きなく楽しい時間を過ごせるでしょう。
税金をおさえられる
死亡保険金は課税対象ですが、リビングニーズ特約で受け取った保険金は非課税となります。
そのため、リビングニーズ特約を活用することで、後々発生する税金を抑えることが可能です。
死亡保証金となると高額な場合が多いので、かなり金額に差が出てくると思います。
保険料は気にしなくて良い
リビングニーズ特約といった名前からして、別途費用がかかりそうな印象を受けます。
ですが、このリビングニーズ特約には一切の保険料がかかりません。
そのため、利用しないにしても基本的には付加しておいたほうが良い契約となります。
余命宣告期間より長生きした場合でも返金の必要はない
リビングニーズ特約を受ける条件として、余命6カ月以内と判断されるといった条件があります。
ですが延命治療の結果、余命宣告期間より長生きする場合はあると思います。
そういった、命宣告期間より長生きした場合でも前払いで受け取ったお金を返金する必要はございません。
リビングニーズ特約のデメリット
リビングニーズ特約には多数のメリットがあることがわかって頂けたかと思います。
それでは逆に、リビングニーズ特約にはどのようなデメリットがあるのでしょうか。
デメリットとしては以下のことが考えられます。
・死亡保証の期間が1年以内の時に使用できない場合もある
・請求額がすべて支払われない場合もある
・死亡保証金が減ってしまう
・受け取った金額が残ると相続税がかかる
・本人に余命告知をしていない場合、伝わってしまう可能性がある
こちらもひとつずつ見ていきましょう。
死亡保障の期間が1年以内の時に使用できない場合もある
リビングニーズ特約にて前払い金を受け取ろうとした時、死亡保障の契約期間が残り1年以内だった場合に受け取れない可能性があります。
契約期間の終了まで残りわずかということで、リビングニーズ特約が利用できないという事態がおこるそうです。
保険会社によってそういった場合があるという事ですので、先に保険会社に確認しておくと良いでしょう。
請求額がすべて支払われない場合もある
前払いで受け取れる金額は上限3000万円とお話しましたが、請求額がすべて支払われるわけではありません。
リビングニーズ特約の利用は、被保険者が亡くなったときに貰える死亡保険金を事前に請求します。
そのため、期間中に発生する利息が差し引かれて支払われる形になります。
また、保険料を払込っている期間内である場合は、支払いが完了していない分もあわせて差し引かれます。
死亡保証金が減ってしまう
リビングニーズ特約は死亡保険金を前払いで貰えるものです。
そのため、当然ですが制度を利用すると受け取れる死亡保険金が減ってしまいます。
死亡保障は本来、残されたご家族のために利用するものです。
リビングニーズ特約で貰った保険金を被保険者が使いすぎると、残された家族の生活費が圧迫されてしまう可能性もあります。
支給された保険金をどの程度使うかは、ご家族と相談の上で利用してください。
受け取った金額が残ると相続税がかかる
リビングニーズ特約により受け取った保険金は非課税となります。
しかし、もし受け取った保証金が残った状態で被保険者が死亡すると、遺族の方がそのお金を受け取る時に相続税がかかります。
あまりに高額な金額を残してしまうと損をしてしまう可能性もあるので、その点は注意して活用しましょう。
本人に余命告知をしていない場合、伝わってしまう可能性がある
医師が本人には余命を伝えず、ご家族だけにその事実を知らせる場合もよくあります。
その場合は、代理請求人が被保険者に代わって保険金を請求して受け取ることができます。
ですが、そうなると死亡保証金が減るなど保険の契約内容が変更されます。
そのため、保険会社から連絡があり本人が余命を知ってしまう場合があります。
このような事がないように保険会社も細心の注意を払い手続きを行っていますが、ご家族の方も気をつけるべき点でしょう。
リビングニーズ特約に加入する方法
リビングニーズ特約について、詳しく知って頂けたかと思います。
それでは、このリビングニーズ特約にはどうやって加入するのでしょうか。
基本的には、死亡保障が付いている生命保険にはリビングニーズ特約が自動的についている場合が多いです。
加入時に気づかない場合も多いですが、後から確認して実は入っていたという声も良く聞きます。
また、リビングニーズ特約が付いていなかった場合でも途中加入が可能です。
当然、途中加入だからといって保険料が発生するようなことはありません。
基本的に付けておくことで損が無いのがリビングニーズ特約です。
もしも現在加入している保険にリビングニーズ特約が付いていなければ、各保険会社に問い合わせてみましょう。
葬儀保険
終活をする上で考えたい保険として、葬儀保険というものもあります。
一般的に、葬儀一式の費用から全ての宗教行事が終わるまでにかかる費用は平均150~200万円位といわれています。
かかる費用が莫大なので、万が一の時に備えておくために入るのが葬儀保険です。
こちらの項目では、葬儀保険について説明します。
葬儀保険とは
まず葬儀保険とは、葬儀費用の準備金に特化した保険になります。
生命保険、特に終身保険の場合は貯蓄の意味をかねるものが多く、用途としても医療費に利用する場合もあります。
ですが、葬儀保険の場合は貰える保証金は死亡保障のみとなっている保険です。
そのため、本当に葬儀時の対策のみを考えた時に加入すべき保険です。
葬儀保険のメリット
葬儀保険の概要については理解して頂けたかと思います。
それでは葬儀保険にはどのようなメリットがあるのでしょうか、下記にまとめてみました。
・保険料金が終身保険と比べて格安
・請求から支払いまでがスムーズですぐにお金を受け取れる
・保険へ加入しやすい
ひとつずつ説明します。
保険料金が終身保険と比べて格安
葬儀保険の最大のメリットとして、保険料金が終身保険と比べて格安で加入できます。
理由としては、基本的に掛け捨てタイプの保険となっており、保証が死亡保障のみとなっているからです。
その為、小額の保険料で始められます。
ちなみに掛け捨てタイプとは、解約返戻金や満期金が少ないか、もしくは全くない保険です。
その分、保険料が抑えられています。
反対に終身保険などの保険は、基本的に積み立てタイプの保険です。
途中で解約した時や、満期の時に戻ってくるお金がある保険のことで、貯蓄の役割も果たします。
請求から支払いまでがスムーズですぐにお金を受け取れる
続いてのメリットとして、請求から支払いまでがスムーズで、すぐにお金を受け取れるという事があげられます。
亡くなった方の預金口座に現金が入っている場合、預金などは相続財産のため、すぐに預金を引き出すことができません。
そのため、葬儀費用などを亡くなった方の口座内から支払う予定が、引き出せずに支払えないといったトラブルがあります。
ですが葬儀保険の場合はそのような制約はないので、スムーズに葬儀費用を用意できます。
保険へ加入しやすい
最後に、葬儀保険は加入がしやすいというメリットがあります。
保険は年齢によって、そもそも加入が難しい場合があります。
葬儀を考える年齢となると、終身保険などはだいぶ加入できる保険が限られてしまいます。
ですが、葬儀保険は加入時に医師の診断や傷病歴の告知が不要だったり、簡単な告知のみという場合が多いです。
そのため、年齢や持病の有無といった加入時の条件が簡単なことがメリットの一つです。
葬儀保険のデメリット
葬儀保険のメリットに関してはわかって頂けたかと思います。
それでは逆に、葬儀保険にはどのようなデメリットがあるのでしょうか。
デメリットとしては以下のことが考えられます。
・年齢が上がるにつれて保険料が上がっていく
・保証金が安い
・保険料控除が適用されない
こちらもひとつずつ見ていきましょう。
年齢が上がるにつれて保険料が上がっていく
葬儀保険のように、小額の短期保険は保険の期間が1~2年で一度終了します。
保証は継続する場合はそのたびに継続契約をする必要がありますが、保険料金は年齢に応じてそのたびに上がっていきます。
そのため、年齢によっては葬儀保険に加入しない方がお得な場合もあります。
加入前に一度、保険料と保証金を見比べて、損をしないかしっかり確認をしておきましょう。
保証金が安い
保険料金が安いので当然と言えば当然ですが、貰える保証金も終身保険と比べると安くなってしまいます。
生命保険の場合は数千万円を超えるような補償が受けられる場合もあります。
ですが、葬儀保険はあくまで葬式費用のみを考えた保険であり、保険金は30~200万円という会社が多いです。
そのため、この程度の金額なら普通に貯蓄するほうが良いといった場合もあります。
保険料控除が適用されない
葬儀保険のような少額な保険は、保険料控除が適用されない場合が多いです。
そのため、終身保険のような節税効果は残念ながらありません。
葬儀保険の保険料の相場
葬儀保険の保険料の相場は、終身保険と同じように保証金額や契約内容により変動します。
ですが、終身保険と比べると毎月支払う金額はかなり格安で利用が可能です。
一例ですが、死亡時の保険金額が100万円程度で、加入時が60歳の場合に月々支払う保険料はだいたい月2000~3000円程度が相場の模様です。
保険の選び方
これまで終活における保険について、いろいろと説明させて頂きました。
ですが実際に保険に加入するとなると選択肢も多く、どの保険に加入すれば良いか分からない方も多いと思います。
この項目では、終活をする上で保険に加入する場合の選び方と、おすすめの保険を説明します。
終活時の保険の選び方
終活での保険を考えるのならば、老後の人生やご自身の死亡時の事を考えて保険を選ぶことが大切です。
終活時の保険の選び方として特に意識するべき点は下記の三つだと思います。
・保険に入る目的を明確にしておく
・新たに加入する場合は葬儀保険
・リビングニーズ特約を利用する
それでは、ひとつずつ説明していきます。
保険に入る目的を明確にしておく
まずは、保険に加入する目的を明確にすることです。
終活に関係なく、既に生命保険などに加入している方も多いと思います。
ですが終活のことを考えた保険となると、一度保険内容の見直しをしてみる必要があるかもしれません。
特に若い時に保険に加入して、そのままという方は一度その保険の見直しをしたほうが良いでしょう。
保険は種類も多く複雑なため、いまいち内容を理解しないまま加入しているといった話も良く聞きます。
そうなると、いざ病気や介護が必要になったときに満足できる保証を受けられないといった事態になるかもしれません。
終活の事を考えて生命保険を選ぶ場合は、まずどんな目的で加入したいのかをまず明確にして保険を選びましょう。
例えば自身の死後にたくさんのお金を残したいのなら終身保険。
介護のことが不安なら民間の介護保険に加入するのも良いと思います。
このように、ご自身の希望に合う保険を選ぶようにしましょう。
新たに加入する場合は葬儀保険
新たに保険に加入する場合は葬儀保険がおすすめです。
高齢になってから新規加入する場合、保険の新規加入が難しく、月々の保険料の支払いも割高となります。
それでも自分の葬儀費用くらいは確保したいという場合は、保険料金も安く加入しやすい葬儀保険に加入すると良いと思います。
リビングニーズ特約を利用する
上記の項目で説明しましたが、基本的に付けておいて何も損が無いのがリビングニーズ特約です。
終活をする上で様々なメリットがあり、加入するのに費用もかかりません。
何か特別な理由がなければ、リビングニーズ特約は利用したほうが良いでしょう。
おすすめの保険
生命保険に関しては終活に関係なく加入している方も多いと思うので、既に入っている場合はプランなどの変更で対応される場合が多いと思います。
そのため、終活のために新たに加入するとなると葬儀保険の場合が多いでしょう。
いくつか人気の葬儀保険を簡単にご紹介しますので、参考にして頂ければ幸いです。
・やさしい終活保険
・葬儀保険「千の風」
・ごあんしん共済
・おそうしき共済
このように、保険には色々な種類があります。
「結局、どの保険にすればよいかわからないよ!」
という方は、ほけんのトータルプロフェッショナルをオススメします。
様々な種類の保険の中から、自身にあった保険を紹介してくれます。
無料相談や、一括請求して比較ができるのでまずは一度お試しください。
保険の内容をエンディングノートに記録しておく
終活のひとつとして保険内容を完璧に整えたとしても、いざという時に残された家族が何も知らないと、せっかくの保険金を受け取ることができません。
ご自身にもしもの事があった時にご家族の負担を軽くするため、エンディングノートに保険の内容を記入しておくと良いでしょう。
エンディングノートに記載しておくべき内容としては
・加入している保険の会社名や担当者名、連絡先
・契約している保険の種類や名前
・契約している保険で保証される内容など
・保険証券番号
・保険証券の保管場所
・保険金の受取人や金額、支払い満了期日など
上記のことは最低限記録しておくと、ご家族は大変助かることでしょう。
エンディングノートについて、詳しい書き方などは下記の記事にてまとめていますので、参考にして下さい。
まとめ
終活をする上で大切な保険について解説させて頂きました。
ここで紹介した項目について、最後にできるだけ簡潔にまとめておきます。
✔ 保険に加入しておくことで、遺族に負担をかけずに自身の人生の最後を迎えることができる
✔ 生命保険の中にも多数の種類があり、自身にあった保険を選ぶと良い
✔ リビングニーズ特約には加入したほうが良い
✔ 葬儀費用の準備金に特化した葬儀保険というものがある
✔ 新たに加入する場合は葬儀保険がおすすめ
✔ 保険内容をエンディングノートに記録しておく
終活をする上での保険について、詳しくわかって頂けたかと思います。
保険は内容が複雑で、なかなか全てを理解することは難しいと思います。
ですが、意味のない保険に入っていても保険金がかかってしまうだけで、損をしてしまうこともあります。
ご自身が本当に必要な内容の保険に加入して、ご自身の人生の最後や残されたご家族のプラスになるための保険を選択しましょう。
保険に限らず、終活をする上では様々な費用が必要となります。
お墓の購入や葬儀費用など、終活にかかる費用にはどのようなものがあり、どの程度の予算を必要とするのか。
「終活にかかる費用」を下記の記事にまとめておりますので、よろしければ合わせてお読み下さい。