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「終活セミナーを無料で受けたいけれど、どこを見ればいいのか分からない」——そんな声を本当によく耳にします。実は東京都内では、区や市が主催する無料の講座や相談窓口が、思っている以上に充実しているんです。
ただ、これが少々やっかいで、情報が「高齢福祉課」「社会福祉協議会」「住宅課」「法務局」とバラバラの場所に置かれています。だから探しにくい。この記事では、東京23区と主な市の公式ページを一つずつ開いて確認したうえで、どこに何があるのかを整理しました。お住まいの区・市の名前を探しながら読んでみてください。
東京都で「終活セミナー 無料」を探すときの3つの入口

行き先はだいたいこの3つに分かれます
まず全体像からお伝えします。東京都内で無料の終活関連セミナー・相談を探すとき、たどり着く先はおおむね次の3つです。ここを押さえておくと、ぐっと探しやすくなります。
- ①区・市の高齢福祉部門と地域包括支援センター……エンディングノートの配布、書き方講座、老い支度講座など
- ②社会福祉協議会の成年後見センター・権利擁護センター……終活相談、終活情報の登録、専門職による無料相談など
- ③法務局・司法書士会・住宅部門……相続登記、遺言、空き家に関する無料相談会・セミナー
「終活」と一言でいっても、医療・介護の話なのか、相続の話なのか、実家の話なのかで担当課が変わります。逆にいえば、知りたいことが決まっていれば行き先もすぐ決まる、ということです。
一度に全部やろうとしなくて大丈夫です。気になっているところ一つからで十分です。
まず押さえたい|今後開催される無料セミナー(2026年8月7日現在)
台東区|相続と遺言のセミナー&個別相談会(令和8年9月4日)
この記事を書いている時点で、申込みが間に合う無料セミナーがありました。台東区の「わが家を守る!はじめての相続と遺言セミナー&個別相談会」です(2026年8月7日現在、募集中)。
- 日時:令和8年9月4日(金)10:00~12:00(10:00~11:00 セミナー/11:00~12:00 個別相談会)
- 会場:竜泉福祉センターいきいきてらす 201研修室(台東区竜泉2丁目10番5号)
- 費用:無料/定員:セミナー20名・個別相談会6名(いずれも先着順)
- 講師:司法書士法人松野下事務所/一般社団法人エム・クリエイト 司法書士 中島寛之氏
- 申込期限:令和8年9月3日(木)まで/申込・問合せ:NPO法人空家・空地管理センター 0120-336-366(9:00~17:00)
- 参加者全員に「台東区住まいの終活ノート」がプレゼントされます
(出典:台東区「『わが家を守る!はじめての相続と遺言セミナー&個別相談会』参加者を募集します!」2026年7月27日更新)
定員が20名ですので、気になる方はお早めに。区役所の住宅課(電話:03-5246-1468)でも案内しています。
終活の「総合相談窓口」を持っている区

世田谷区|2026年7月1日に終活支援センターが開設されました
いちばん新しい動きがこちら。世田谷区では令和8年(2026年)7月1日に「世田谷区終活支援センター」が開設されました。区内在住の方とそのご家族が対象で、利用料は無料です(2026年8月7日現在)。
(出典:世田谷区「世田谷区終活支援センター」2026年7月6日最終更新)
使えるサービスが具体的で助かります。相談員による一般相談のほか、遺言・相続など終活に関する法律の相談を弁護士が受ける「あんしん法律相談」があり、こちらも無料。相談日は第1・3火曜日および第2・4木曜日の午後で、一人30分・1回のみ、来所または電話で受けられます(予約制)。
(出典:世田谷区「世田谷区終活支援センター」)
さらに、エンディングノートの無料配布や終活講座の開催、地域の集まりや勉強会への講師(相談員)派遣も行っています。「町会の集まりで話をしてほしい」といった相談ができるわけです。出張相談は月1回、各総合支所(砧を除く)の区民相談室で受けられます。連絡先は電話03-6411-3715です。
(出典:世田谷区「世田谷区終活支援センター」/世田谷区社会福祉協議会「世田谷区終活支援センター」)
豊島区|終活あんしんセンター(相談料は無料)
都内でも早くから動いていたのが豊島区です。令和3年2月15日に「豊島区終活あんしんセンター」が開設され、終活の始め方、医療・介護、財産、葬儀、相続・遺言、住まい、エンディングノートまで、まとめて相談できるようになりました。相談料は無料で、電話・メール・窓口のいずれでも受け付けています(2026年8月7日現在)。
(出典:豊島区「豊島区終活あんしんセンター」2026年3月5日更新)
対象は区内在住のおおむね65歳以上の方とそのご家族。相談日時は月曜から金曜の午前9時から午後5時までで、場所は豊島区役所東池袋分庁舎4階です。エンディングノート「豊島区終活あんしんノート(令和7年3月改訂)」もPDFで公開されています。
(出典:豊島区「豊島区終活あんしんノート(令和7年3月改訂)」PDF)
港区|「あんしん未来・終活サポート事業」でまとまっています
港区は取り組みを一つの名前でまとめているので分かりやすいです。港区社会福祉協議会の権利擁護推進係(権利擁護センター サポートみなと)に終活相談窓口が設置されています。受付時間は8時30分から17時15分まで(土・日・祝日・年末年始を除く)、電話番号は03-6230-0283です。
(出典:港区「あんしん未来・終活サポート事業」/港区社会福祉協議会「終活相談窓口」)
あわせて、頼れる身寄りのいない方を対象に、港区社会福祉協議会が契約に基づき預託金(80万円)の範囲で見守り・身元保証代替支援、生活支援、書類等の預かり、死後事務支援を行う「あんしん生活サポート事業」や、緊急入院時に入院費等の支払い支援を行う「入院時サポート事業」も用意されています。
(出典:港区「あんしん未来・終活サポート事業」)
こういう窓口は「相談内容が決まっていないと行けない」と思われがちですが、漠然とした不安のままで大丈夫なんです。
終活の情報を自治体に「預けておける」区

港区|エンディングプラン登録事業(令和7年10月開始)
港区の「エンディングプラン登録事業」は令和7年10月に始まった新しい制度です。緊急連絡先や終活関連情報を区に登録しておくと、病気等で意思表示ができなくなったときや亡くなったときに、事前に指定した開示先(警察署、消防署、医療機関、親族、友人等)へ区が登録内容を開示してくれます。対象は区内に住民登録のある18歳以上の方で、登録費用は無料です。
(出典:港区「港区エンディングプラン登録事業(令和7年10月開始)」)
港区独自のエンディングノートも配布されていて、登録票と一緒に渡されます。配布場所は終活相談窓口(港区社会福祉協議会内)、高齢者支援課、各地区総合支所区民課保健福祉係、各地区高齢者相談センター、各地区いきいきプラザ、芝浦アイランド児童高齢者交流プラザ(あいぷら)、台場高齢者在宅サービスセンター、介護予防総合センター(ラクっちゃ)と、かなり多めに設定されています。PDF版のダウンロードも可能です。
(出典:港区「港区エンディングプラン登録事業」)
区はこの事業の内容やエンディングノートの書き方を紹介する説明会も実施しており、来場者にはエンディングノートが無料で配布されました。第一回が好評だったため第二回も開催されています。最新の開催予定は高齢者支援課高齢者相談支援係(電話:03-3578-2407)へご確認ください。
(出典:港区「エンディングプラン登録事業説明会開催のお知らせ」/港区「第二回エンディングプラン登録事業説明会開催のお知らせ」)
大田区|「老いじたく情報登録事業」という呼び方です
大田区は「終活」ではなく「老いじたく」という言葉を使っているので、検索してもなかなか出てこないかもしれません。登録できるのは、氏名・緊急連絡先・かかりつけ医療機関などの必須6項目に加えて、リビングウィルの保管場所、エンディングノートの保管場所、任意後見契約の契約先、死後事務委任契約や生前契約の契約先、遺言書の保管場所、お墓の所在地といった任意6項目。任意項目は1項目からでも登録可能です。
(出典:大田区「老いじたく情報登録事業~老いじたくの準備ができた方必見!~」2025年6月4日更新)
対象は区内に住民登録がある65歳以上の方で、登録場所は大田区役所8階の福祉管理課窓口(郵送も可・要事前連絡)。登録費用は無料です。なお、登録にあたっては先に見守りキーホルダーの登録が必要になります。
(出典:大田区「老いじたく情報登録事業」)
大田区社会福祉協議会も「老いじたく」のパンフレットを用意していて、どんな備えがあるかを見るA3見開き版と、実際に始めるための全20ページ版の2種類があります。
(出典:大田区社会福祉協議会「老いじたく」)
豊島区・葛飾区の終活情報登録
豊島区では令和4年4月1日から終活情報の登録受付が始まっています。緊急連絡先、本籍、通院先・アレルギー等、リビングウィルやエンディングノートの保管場所、臓器提供の意思、献体登録先、死後事務委任契約、遺言書の保管場所を登録でき、登録費用は無料です。
(出典:豊島区「終活情報登録事業」)
葛飾区では葛飾区社会福祉協議会の葛飾区成年後見センターが同様の事業を行っており、13項目から登録する内容を自分で自由に選べます。対象は区内在住で一人暮らしの65歳以上の方などです。
(出典:葛飾区社会福祉協議会「終活情報登録事業」)
無料でもらえる自治体版エンディングノート

杉並区|「わたしのエンディングノート」は今まさに配布中です
タイミングとして見逃せないのが杉並区。区が株式会社鎌倉新書と官民協働で作成した「わたしのエンディングノート」を、令和8年6月1日(月)から令和8年10月30日(金)まで無料で配布しています(2026年8月7日現在、配布期間中)。
(出典:杉並区「杉並区エンディングノート」2026年6月15日更新)
配布場所は、区役所西棟1階玄関前パンフレットラック、高齢者在宅支援課(西棟2階)、高齢者施策課(東棟1階)、介護保険課(東棟3階)、高齢者総合相談窓口ケア24(地域包括支援センター)、ゆうゆう館、区民事務所、杉並保健所・保健センターです。PDFでも公開されています。
(出典:杉並区「杉並区エンディングノート」)
書き方のコツもページに載っていて、「好きなページや必要だと思うページから書く」「定期的に見直して更新日を記入する」「ノートを書いている事実と保管場所を家族に伝える」の3点が挙げられています。最後のひとつ、忘れがちなので大事です。
(出典:杉並区「杉並区エンディングノート」)
足立区|「じぶんノート」は書き方の相談まで受けられます
足立区では老い支度支援の一環として、区独自の「じぶんノート」を作成しています。冊子は医療介護連携課、高齢福祉課、権利擁護センターあだち、各地域包括支援センター、区民事務所で無料配布されています(2026年8月7日現在)。
(出典:足立区「じぶんノート(エンディングノート)」2026年4月9日更新)
うれしいのは、配って終わりではないところ。地域包括支援センターでは書き方の相談を受けたり、老い支度講座を開催したりしています。「もらったはいいけど1ページ目で止まっている」という方こそ、こちらを頼ってみてください。内容も「私の大切なもの」「これからやってみたい10のこと」といった前向きな項目が入っています。
(出典:足立区「じぶんノート」PDF)
新宿区・台東区・荒川区・武蔵野市
- 新宿区「わたしのノート」:令和8年(2026年)1月改訂版。高齢者へのインターネットの普及やデジタル資産の運用の現状を踏まえて改訂されました。高齢者支援課や地域の高齢者総合相談センターで配布、ページからダウンロードも可(出典:新宿区「エンディングノート『わたしのノート』」)
- 台東区「もしもノート」:財産、医療・介護、緊急連絡先、亡くなった後のこと、ご自分の思いを残すノート。台東区役所の高齢福祉課(2階5番窓口)・障害福祉課(2階10番窓口)、台東区社会福祉協議会の権利擁護センター、各地域包括支援センターで配布(出典:台東区「終活・エンディング」)
- 荒川区「あらかわエンディングノート」:荒川区社会福祉協議会「成年後見・権利擁護センター あんしんサポートあらかわ」が配布し、書き方の案内も行っています(出典:荒川区社会福祉協議会「あんしんサポートあらかわ」)
- 武蔵野市「わたしのノート」:市内在住の方に無料配布(ひとり1冊まで)。高齢者支援課、武蔵野市福祉公社、在宅介護・地域包括支援センター(市内6か所)で受け取れます(出典:武蔵野市「エンディングノートの配布と出前講座の実施」)
台東区には「ペットの終活ノート」もあります。ペットは家族の一員ですから、これも立派な終活です。全国共通のものとしては、法務省と日本司法書士会連合会のエンディングノートもあります。
(出典:台東区「終活・エンディング」/法務省・日本司法書士会連合会「エンディングノート あなたに届け、わたしの想い」2023年8月改訂)
ノートは完璧に埋めなくていいんです。書けるところから、鉛筆で。
過去に開かれた無料講座(雰囲気をつかむための実例)

武蔵野市|5名集まれば「出前講座」を頼めます
市部で特徴的なのが武蔵野市です。終活やノートの書き方をテーマにした出前講座を実施しており、なんと5名以上から申し込めます。ご近所のお茶飲み仲間や町会の集まりなら、人数はすぐ揃いますよね。申込みは希望日の3週間前までに申込書を提出する形で、問い合わせ先は高齢者支援課相談支援係(電話:0422-60-1846)です。
(出典:武蔵野市「エンディングノートの配布と出前講座の実施」)
北区・目黒区・渋谷区で実施された講座
「どんな内容なのか」の参考として、実際に行われた講座を挙げておきます。いずれも終了していますが、同じような企画が繰り返し開かれることが多いので、イメージづくりにお使いください。
- 北区:北区社会福祉協議会主催「今から考える、老い支度」連続講座。「生き上手は頼み上手」「『遺言』のイロハ~書き方から手続きまで~」「自分らしい葬儀と供養のカタチ」「認知症に伴う法的問題(成年後見制度)」など全7回(1回でも受講可)。会場は北とぴあ7階第2研修室、定員各回100名、参加費無料(第2回のみテキスト代800円)、手話通訳あり。最新の開催予定は北区社会福祉協議会 老い支度講座担当(電話:03-3906-2352)へ(出典:北区社会福祉協議会「『今から考える、老い支度』連続講座」チラシPDF)
- 目黒区:北部いきいき支え合いネットワーク主催「人生100年時代の明るい老い支度講座~デジタル終活のススメ」を令和8年(2026年)6月30日に養護老人ホーム白寿荘で開催(定員40名・参加費無料)。スマートフォンやパソコンのデジタル終活を学ぶ内容でした(終了しています)(出典:目黒区社会福祉協議会「人生100年時代の明るい老い支度講座~デジタル終活のススメ」)
- 渋谷区:「住まいの終活セミナー」を3月18日(水)14時~15時30分に渋谷生涯活躍ネットワーク・シブカツ(渋谷ヒカリエ8階)で開催。費用無料、定員20人程度(先着)。東京都の「東京住まいの終活ガイドブック」を使ったワークショップ付きでした(終了しています)。問い合わせは住宅政策課住環境整備係(電話:03-3463-3548)(出典:渋谷区「住まいの終活セミナーを開催します。」)
- 八王子市:空き家対策セミナー&相談会を令和6年(2024年)12月7日に東京たま未来メッセで、令和4年(2022年)3月5日に学園都市センターで開催(いずれも終了しています)(出典:八王子市「令和6年度(2024年度)空き家対策セミナー&相談会」)
「自分には早いかな」と思っても、こういう場は雰囲気が和やかです。まずは聞くだけでも。
人生会議(ACP)を無料で学べる東京都内の取り組み

東京都|「わたしの思い手帳」は都内各所で配布されています
「人生会議」は、もしものときに備えて望む医療やケアを前もって考え、家族等や医療・ケアチームと繰り返し話し合い共有する取組みのことです。平成30年に厚生労働省が公募で決めたACP(アドバンス・ケア・プランニング)の愛称でもあります。
(出典:厚生労働省「人生会議(ACP)」)
東京都はACP普及啓発小冊子「わたしの思い手帳」と、別冊の「わたしの思い手帳 書き込み編」を作成しています。区市町の窓口や地域包括支援センターなどで配布されているほか、東京都保健医療局のページからダウンロードもできます。
(出典:東京都保健医療局「ACP普及啓発小冊子『わたしの思い手帳』」)
練馬区|「119あんしんシート」が地味に秀逸です
練馬区のACPページは、区の資料としてはかなり丁寧です。ACPを始めるきっかけづくりとして、チェックリスト形式の「”もしも…”を考えるきっかけシート」を作成しており、お近くの地域包括支援センター等で配布しています。
(出典:練馬区「ACP(アドバンス・ケア・プランニング)について」2024年7月10日更新)
もう一つが「119あんしんシート」。救急搬送時に、受け入れ先の病院が知りたい情報を事前に書いておけるシートで、救急車を呼ぶ際のポイントも記載されています。これ、実は終活の中でいちばん出番が多い書類かもしれません。
(出典:練馬区「ACP(アドバンス・ケア・プランニング)について」)
同ページには、終活・エンディングノートとACPの違いも整理されています。終活が「葬儀やお墓、遺言、相続などを決める一連の取組」であるのに対し、ACPは「自分の価値観や生き方を、家族や大切な人と繰り返し話し合う過程」だと説明されています。ここ、意外と混同されがちなところです。
(出典:練馬区「ACP(アドバンス・ケア・プランニング)について」)
文京区・中野区・台東区・小平市・東村山市・青梅市・日野市
- 文京区:文京シビックセンター9階の高齢福祉課地域包括ケア推進係と、高齢者あんしん相談センター8か所で「わたしの思い手帳」を配布(出典:文京区「人生会議-アドバンス・ケア・プランニング(ACP)-について」)
- 中野区:在宅医療・介護連携促進の一環として人生会議の普及に取り組み、医療・介護・福祉関係者向けのオンライン研修会も実施(出典:中野区「考えてみませんか『人生会議ーアドバンス・ケア・プランニング(ACP)-』」)
- 台東区:終活のページの中で、もしもの時に備えて望む医療や介護を自分で考え、信頼できる人たちと話し合う取り組みとして紹介(出典:台東区「終活・エンディング」)
- 小平市:高齢者支援課と地域包括支援センターで配布(出典:小平市「ACP普及啓発小冊子『わたしの思い手帳』の配布」)
- 東村山市:市独自の「東村山市ACP(人生会議)シート」をダウンロード配布(出典:東村山市「ACP(人生会議)」)
- 青梅市:「わたしの思い手帳」「書き込み編」を配布(在庫がなくなり次第終了)(出典:青梅市「『もしものとき』のために『人生会議』をしませんか」)
- 日野市:「日野市わたしの思いをつなぐエンディングノート(令和8年度)」を高齢福祉課、市民相談窓口、七生支所、豊田駅連絡所、市内各図書館、地域包括支援センター等で配布(出典:日野市「『もしものとき』について話し合おう(人生会議)」)
「まだ元気だから早い」と思われるかもしれませんが、元気なうちにしか話せないことなんです。
相続相談を無料で受けられる東京都内の窓口

東京法務局|毎月6会場で相続登記等の無料相談会
ここは、ぜひ知っておいていただきたい窓口です。東京法務局、東京司法書士会、東京土地家屋調査士会が連携して相続登記や空き家対策等の支援を行っており、司法書士や土地家屋調査士に無料で相談できる「相続登記等無料相談会」を毎月6会場で実施しています(2026年8月7日現在)。
(出典:東京法務局「東京法務局の取組」2026年7月23日更新)
会場は、本局・府中・港・墨田・豊島・城北の6か所です。会場ごとに開催日が異なるため、各会場版のチラシで確認してください。なお豊島会場と城北会場は土地家屋調査士の相談は行っていません。また、令和8年(2026年)8月10日(月)から8月14日(金)までは墨田会場の無料相談会がお休みとなります(2026年8月7日現在)。
(出典:東京法務局「東京法務局の取組」)
さらに東京法務局は「未来につなぐ私の相続(エンディング)ノート」(全32ページ)を作成・公開しています。相続・遺言・後見という法務局の取り扱い分野を中心にまとめられた冊子で、PDFで自由に読めます。
(出典:東京法務局「未来につなぐ私の相続(エンディング)ノート」PDF)
相続登記は義務になりました(令和6年4月1日から)
ここは押さえておいてください。相続登記の申請は令和6年4月1日から義務化されています。「実家の名義がまだ親のまま」というご家庭は、早めに動いておくと安心です。
(出典:法務省「令和6年4月1日スタート 相続登記の申請が義務化されました!」/台東区「相続登記の義務化について(令和6年4月1日制度開始)」)
遺言書については、自筆証書遺言書保管制度が使えます。法務局で保管してもらう制度で、保管申請手数料は1件3,900円、家庭裁判所の検認が不要になるなどのメリットがあります。
(出典:法務省民事局「自筆証書遺言書保管申請ガイドブック」令和7年度改訂版)
司法書士会・各区社協の無料相談も使えます
東京司法書士会でも無料法律相談(WEB・面談・電話・出張)を実施しており、各支部が区役所や市役所などで無料相談会を開催しています。大田支部の「司法書士による区民のための無料公開講座・相談会」をはじめ、千代田支部・新宿支部・府中支部・城北支部なども実施しています。
(出典:東京司法書士会「無料法律相談」/東京司法書士会「無料相談会 開催カレンダー」)
区の社協でも、専門職による無料相談が受けられます。
- 荒川区:あんしんサポートあらかわで弁護士や司法書士による終活相談(予約制・無料)を実施。「遺言を書きたい」「お墓をどうしたらいいか」といった相談に応じています。社会福祉士による成年後見制度説明会や司法書士による相談会も(電話:03-3802-3396)(出典:荒川区社会福祉協議会「あんしんサポートあらかわ」/荒川区「相談窓口のご紹介」)
- 千代田区:ちよだ成年後見センターの「福祉専門法律相談」で、遺言や契約などについて福祉相談弁護士グループの弁護士に無料相談(出典:千代田区社会福祉協議会「ちよだ成年後見センター」/千代田区「相談・高齢者サービス・介護保険など」)
- 江東区:権利擁護センター「あんしん江東」が、複雑な契約や相続等の法律行為についての相談・助言を行うほか、成年後見制度を学ぶ講座や法律相談会を不定期に開催(出典:江東区社会福祉協議会「権利擁護センター『あんしん江東』」/江東区「福祉サービス向上委員会」)
- 品川区:品川成年後見センターの「あんしんの3点セット」。任意後見契約、月1回のお元気確認、公正証書遺言作成支援がセットになったサービスで、契約手続き時費用とあんしんサービス基本料金は無料です(個別サービスや公正証書作成料は別途自己負担)(出典:品川区社会福祉協議会「任意後見制度<あんしんの3点セット>」/品川区「成年後見制度について」)
- 台東区:生前贈与・遺言など法律問題全般の相談ができる法律相談(予約制)を実施。終活総合相談は台東区社会福祉協議会が担当(出典:台東区「終活・エンディング」)
八王子市では、税理士による相談が八王子駅南口総合事務所で毎月第1水曜日の午後1時30分から4時30分まで(各回6組、1組最大30分間)実施されており、「相続税や贈与税はどのくらいになるか」といった相談に応じています。
(出典:八王子市「各種専門相談について」2026年6月10日更新)
空き家対策も「住まいの終活」です

東京都|ワンストップ相談窓口とガイドブック
終活の話をしていて、いちばん「そうそう、それが心配で」と言われるのが実家のことです。東京都は空き家所有者等からの相談に無料で応じるワンストップ相談窓口を設置しています。相続した実家や住み替え後の自宅の利活用・処分について相談できます。
(出典:東京都住宅政策本部「東京都空き家ワンストップ相談窓口」)
あわせて東京都は「東京住まいの終活ガイドブック」も発行しています。都庁第一本庁舎・第二本庁舎受付窓口、都民情報ルーム、都内の各区市町村窓口、都と協定を締結する専門家団体、各区市町村社会福祉協議会で配布されており、PDFでも公開されています(在庫状況は事前確認が推奨されています)。
(出典:東京都住宅政策本部「東京住まいの終活ガイドブック」)
台東区・豊島区|「住まいの終活」に取り組む区
台東区は「台東区住まいの終活ノート ~想いを伝えあい、安心をかたちに~」を作成しています。「どうなる?これからの自宅・実家」「どうする?自宅・実家」「やってみよう!住まいの終活ノート」の3章構成で、家族会議の進め方、住まいの情報・家系図、正しい遺言書の作成まで書き込める内容です。配布場所は台東区役所5階10番窓口の住宅課で、PDFでもダウンロードできます。
(出典:台東区「住まいの終活ノートを作りませんか」2025年8月28日更新)
台東区役所の住宅課窓口では、東京都の「東京住まいの終活ガイドブック」も無料配布されています。空き家に関する総合相談窓口も設けられています。
(出典:台東区「空き家に関する総合相談窓口」)
豊島区には、その名も「住まいの終活相談」があります。空き家の発生予防のため、自宅の管理・活用・相続などについて空き家の専門員が相談に応じるもので、担当は住宅・マンション課空き家対策グループ(豊島区役所6階、電話:03-3981-2655)です。住まい以外の終活相談は終活あんしんセンターへ、という役割分担になっています。
(出典:豊島区「空き家に関する相談支援・セミナー」2026年3月5日更新)
八王子市・町田市・江戸川区の空き家相談
八王子市は地元の不動産団体と協定を締結し、空き家ワンストップ相談窓口「住まいの活用相談所(略称:住まカツ)」を開設しています。地域の実情に詳しい不動産を中心とした各種専門家が、住まいの流通や管理、継承といった相談に無料で応じます。
(出典:八王子市「空き家ワンストップ相談窓口『住まカツ』」)
町田市では、市内に家屋を所有する方(空家・居住中を問わず)を対象に、市庁舎8階相談室で空家に関する無料相談を実施しています。第2月曜日は弁護士、第4月曜日は司法書士(主に相続・不動産登記)と税理士、そして宅地建物取引士が担当する形です。申込みは住宅課(電話:042-724-4269)へ。なお、掲載されている開催スケジュールは2024年度分ですので、最新年度の日程は住宅課へご確認ください。
(出典:町田市「空家に関する無料相談」2024年3月25日更新)
江戸川区は「江戸川区空家等対策計画」を策定して対策を進めており、空き家と活用希望者のマッチング事業も行っています。登録された空き家を活用した単身の高齢女性専用シェアハウスが開設された例もあります。
(出典:江戸川区「江戸川区の空き家の取組み」2026年4月1日更新/江戸川区「空き家と活用希望者のマッチング事業」)
弁護士に相談したいときは、東京三弁護士会の「弁護士会空き家相談窓口」があります。30分以内は無料、その後は30分あたり5,500円(税込)です。書き込み式の資料としては、国土交通省・日本司法書士会連合会・全国空き家対策推進協議会の「住まいのエンディングノート」もおすすめです。
(出典:東京弁護士会「弁護士会空き家相談窓口」/国土交通省「住まいのエンディングノートについて」/「住まいのエンディングノート」PDF)
まず電話すべきは「地域包括支援センター」です

区市によって呼び名がまったく違います
最後にいちばん大事なことを。無料の終活セミナーや講座の情報が最初に集まるのは、地域包括支援センターです。ところがこのセンター、区市ごとに愛称が違うので、それを知らないと探せません。主なものを挙げておきます。
- 板橋区:「おとしより相談センター」(区内19か所)(出典:板橋区「おとしより相談センター 総合案内」)
- 中央区:「おとしより相談センター」。出前の福祉講座や説明会も行っており、福祉講座の開催案内も掲載されています(出典:中央区「総合相談窓口 おとしより相談センター」2026年8月1日掲載)
- 江戸川区:「熟年相談室」(区内18か所、分室9か所)(出典:江戸川区「熟年相談室」)
- 江東区:「長寿サポートセンター」(出典:江東区「各長寿サポートセンター及び担当地区一覧」)
- 港区:「高齢者相談センター」(区内5か所)(出典:港区「高齢者相談センター(地域包括支援センター)」)
- 千代田区:「高齢者あんしんセンター」(麹町・神田)(出典:千代田区「相談・高齢者サービス・介護保険など」2025年8月1日更新)
- 文京区:「高齢者あんしん相談センター」(8か所)(出典:文京区「人生会議について」)
- 杉並区:「高齢者総合相談窓口 ケア24」(出典:杉並区「杉並区エンディングノート」)
- 八王子市:「高齢者あんしん相談センター」(出典:八王子市「高齢者あんしん相談センター」2026年3月24日更新)
- 荒川区:高齢者福祉課で高齢者に関するあらゆる相談に対応。相談は無料で予約も不要です(出典:荒川区「相談窓口のご紹介」)
- 墨田区:高齢者福祉課(区役所4階、電話:03-5608-6168)(出典:墨田区「高齢者福祉課」2026年1月17日更新)
この記事に載っていない区市もありますので、詳しくはお住まいの市区町村窓口にご確認ください。同じ東京都内でも、名称も実施内容もかなり違います。
電話するのは気が重いかもしれませんが、窓口の方は毎日この相談を受けています。「終活のことで」の一言で通じると思われます。
まとめ|東京都で無料の終活セミナー・相談を活用する5つのポイント
- 台東区で令和8年9月4日に無料の相続・遺言セミナー&個別相談会が開催されます(定員20名・先着順)(出典:台東区「わが家を守る!はじめての相続と遺言セミナー&個別相談会」)
- 世田谷区・豊島区・港区には終活の総合相談窓口があり、世田谷区では弁護士の「あんしん法律相談」も無料です(出典:世田谷区「終活支援センター」)
- 杉並区の「わたしのエンディングノート」は令和8年10月30日まで無料配布中です(出典:杉並区「杉並区エンディングノート」)
- 港区・大田区・豊島区・葛飾区では、緊急連絡先や遺言書の保管場所などの終活情報を無料で登録しておけます(出典:大田区「老いじたく情報登録事業」)
- 相続と空き家は、東京法務局の毎月6会場の無料相談会と東京都空き家ワンストップ相談窓口が入口になります(出典:東京法務局「東京法務局の取組」)
全部を今日やる必要はありません。エンディングノートを1冊もらってくる、それだけでも立派な一歩です。
📞 無料相談窓口のご案内
「何から相談すればいいか分からない」という状態で大丈夫です。まずはお住まいの区市の地域包括支援センターか、下記の窓口へお問い合わせください。窓口の方が丁寧に整理してくれますので、身構えなくて平気です。
▶ 東京法務局 相続登記等無料相談会(毎月6会場)
▶ 法務局手続案内予約サービス(24時間365日)
▶ 東京司法書士会 無料法律相談
▶ 東京都空き家ワンストップ相談窓口(無料)
※本記事は2026年8月7日時点で各自治体・官公庁の公式ページを確認して作成しています。開催日程や配布状況は変更されることがありますので、お出かけ前に各窓口へご確認ください。























