本ページはプロモーションが含まれている場合があります。
さて、あなたは終活をしようと考えた場合、一番に何をしますか?
・エンディングノートの作成
・お墓の価格について調べてみる
・葬儀の方法などを検索
いろいろなことがあると思います。
しかし、忘れてはいけないのが今回紹介する『デジタル終活』です。
デジタル終活とは、パソコンやスマホといったデジタル機器(電子機器)や、インターネットサービスの登録情報に関する終活のことをいいます。
昨今、デジタル遺品(パソコンやスマホ、電子データ等)に関する相談が急増しているというニュースもあります。
あなたの死後、ご遺族が困らない為にもデジタル終活について知識があれば困らないと思います。
▼この記事を読んで理解できること ・デジタル終活とは何か ・デジタル終活のはじめ方 ・デジタル終活をする上でのポイント |
この記事を読めば、デジタル終活についての基本知識はある程度身に付くと思います。
ぜひ参考にしてみてください。
目次
デジタル終活とは?
「デジタル終活」とは何か?
デジタル終活とはなにかWikipedia(ウィキペディア)で調べてみるとまだ作成されていませんでした。
それだけまだ浸透してないからこそ、ここでデジタル終活が何か知っておくと後々助かると思います。
デジタル終活とは、パソコン・スマホ・タブレットなどのデジタル端末や、インターネットで利用していたオンラインサービスなどに関する終活です。
『デジタル遺品整理』もデジタル終活の1つですし、データの削除やエンディングノートにネット銀行の情報を記載するのもデジタル終活にあたります。
※デジタル遺品整理については、記事後半「デジタル遺品整理サービスとは?」で紹介します。
では、実際に終活・デジタル終活を実施している方はどの程度いるのでしょうか。
まずは「終活」について確認してみましょう。
▼株式会社マクロミルが20代~70代にアンケートした結果
・終活という言葉を知っている:98%
・終活をしている:11%
・終活を今後したい:42%
株式会社マクロミルのアンケート調査によると、上記のような結果となっております。
一方デジタル終活は、実施率が4%とわずかなものでした。
しかし半数以上の方が、自分に何かあったときに、デジタルデータがどうなるのか不安という気持ちを持っているようです。
以下、デジタルデータについての年代別アンケート調査結果となります。
このようなアンケート結果になっているので終活と同じように、デジタル終活も自身の終末期に備え、いろいろと準備おくようにしましょう。
この記事では、ご自身やご遺族が困らないようにどのようにデジタル終活をすれば良いのか、この点について重点的に紹介します。
他にもデジタル終活といえるか微妙なところではありますが、PC(パソコン)やスマホ、インターネット上で作成する終活ノート(エンディングノート)『デジタル終活ノート(デジタルエンディングノート)』というものがありますので、こちらについても記事後半で触れていきたいと思います。
デジタル終活でやるべきことは?
デジタル終活を初めて知った方もいるでしょう。
そういう方々のために、デジタル終活でやるべきことについて紹介していきます。
まず、デジタル終活でやるべきことは大きく分けて3つあります。
・自身でデジタルデータを把握する
・自身でデジタルデータを整理する
・家族や親族にデジタルデータのことを伝える
自身である程度のことは片付けて、家族や親族に伝える流れですね。
では、各項目ごとに確認していきましょう。
※ 業者を利用する「デジタル遺品整理サービス」もあります。こちらについては記事後半で紹介します。
自身のデジタルデータを把握しておこう
実際にデジタル終活をするとき、自身のデジタルデータを把握してなければ意味がありません。
ですので、まずはデジタルデータやデジタル端末など、デジタル終活に必要となりそうなものを洗い出していきましょう。
デジタルデータとして主に挙げられるのが、下記のものになります。
・スマホ・パソコン・タブレット
・写真や動画データ
・SNSアカウント
・ネット銀行やネット証券
・仮想通貨関係
・ネットショッピングやネットオークションなど
・各種インターネットサービス
デジタル終活に関係がありそうだと感じるものなら、上記以外もリストに加えても問題ありません。
まずは把握するところからはじめていきましょう。
デジタルデータの整理をしていこう
デジタル終活に必要なデータやデジタル遺品になりえる物をリスト化したら、それらのデータを整理していきましょう。
まずは簡単に必要なものと不要なものに分類していきます。
例えばスマホは必需品となるので必要なものへ、長年使っていない放置していたSNSアカウントは不要なものへ。
このように1つずつ分類していきましょう。
どれも必要な気がする場合は?
終活だから整理はしますが、無理に減らす必要はありません。
必要だと感じるのなら現状維持で問題ありません。
また、家族に見られては困る画像や動画、電子データをお持ちの方もいると思います。
そういったデータはあらかじめ削除などして対策しておくのがベストです。
どうしても残したい場合は、ロックをかけたフォルダにデータを保存しておくなど対策を取るようにしましょう。
エンディングノートにもロックフォルダは削除するように一筆しておくと良いかもしれませんね。
家族や親族にデジタルデータのことを伝えておこう
デジタルデータの整理が完了したら、デジタルデータのことを家族や親族に伝えておくことが大切です。
このとき、家族写真など共有できるデータは共有してしまうのも1つの手段です。
・あなたのパソコンで管理している家族写真があるなら、奥さんがお子さんと共有する
・USBメモリなどにデータを移してお互いわかるところに保管しておく
上記のようにできることは、早めにやっておくと後々苦労せずに済みますね。
またデジタルデータのことは、全てを口頭で伝えるのではなく、エンディングノートを活用するのもいいでしょう。
エンディングノートにデジタルデータのIDやパスワード、保管場所など記載しておくことで、あなたの死後もご遺族がそれほど困ることはないはずです。
項目ごとに詳細を確認していこう
デジタル終活について紹介しました。
では、項目ごとに次の3点を確認していきましょう。
・デジタル終活をする理由
・デジタル終活で残すもの
・確実なデジタル終活にする為の対策
では順番に紹介していきますので、1つずつ紹介していきます。
スマホ・パソコン・タブレット
あなたが亡くなったあと、ご遺族は一番にスマホやタブレットを確認するかもしれません。
理由はあなたの友人へ亡くなったことを伝える為に、連絡先を確認したいからです。
家族でも友人の連絡先を共有していることは少ないですよね。
ですのでスマホにロックをかけている場合は、エンディングノートに暗証番号など記入しておきましょう。
確実に連絡を取ってほしい友人などいる場合は、友人の氏名や連絡先等をエンディングノートへ直接記入しておくのもいいでしょう。
二重にしておくことでより確実に伝えることができます。
また、スマホは使えるけどパソコンを使えない方は意外と多いです。
中には電源の付け方が分からない方もいらっしゃいます。
デジタルデータはインターネットを利用するものもありますので
・電源の付け方
・マウスやキーボードの操作方法
・インターネットの使い方など
基本操作を教えておくといいでしょう。
写真や動画のデータ
中には家族に見られたくないデータをお持ちの方もいると思います。
そのようなデータはなるべく削除したり、家族の目に触れないように保存しておくようにしましょう。
あなたの死後、ご遺族が複雑な気持ちにならないように配慮するのも、デジタル終活の一つです。
また、遺影に使う為にご家族が写真を確認することもあるかもしれません。
ですので家族写真など共有できるデータがある場合は、ご家族と共有しておくといいでしょう。
パソコンやスマホで共有することもできますし、USBメモリなどへデータを移してお互い分かる場所へ保管しておくのもいいですね。
あなたの死後、遺族が万が一写真を見つけることができなくても、共有することで問題は解決されます。
写真や動画は、あなたの生きた証でもありますので、極力残せるように整理してあげるといいでしょう。
SNSアカウント
SNSアカウントは、サービスが停止しない限り、データが半永久的に残る可能性があります。
誰も見ていないから放置でいいと考えている方もいますが、あなたの死後にアカウントの乗っ取り被害に遭い、不正利用される可能性があります。
このケースでは、最悪の場合、残されたご遺族に迷惑がかかることもあります。
ですのでSNSアカウントなどもデジタル遺品として、整理してもらえるように対応しておくことが大切です。
・LINE(ライン)
・Facebook(フェイスブック)
・Twitter(ツイッター)
・Instagram(インスタグラム)
など沢山のSNSが存在しますので、まずは自分が利用しているサービスを洗い出しておくようにしましょう。
登録メールアドレスやID、ログインパスワード、電話番号登録をしているのなら電話番号もエンディングノートへ記入しておきましょう。
あまり利用していないアカウントがある場合は、生前のうちに登録解除し、整理しておくといいでしょう。
ネット銀行やネット証券
ネット銀行やネット証券は、インターネットで簡単に申込みできることもあり、ご家族に知らされていないケースもあります。
銀行や証券は遺産相続と直結するものなので、後々ご家族が困ってしまうことも多いようです。
ですので遺産相続のことも考え、ネット銀行やネット証券のことを事前にご家族に伝えておくようにしましょう。
証券会社名や銀行名、口座情報のほか、ログインIDやパスワードなどを家族に伝えたり、エンディングノートに記載するなどしておきましょう。
現在お住まいの住所で登録されている場合は問題ありませんが、過去の住所などでしたら登録情報の変更もしておくといいですね。
また、投資を行っている場合は注意が必要です。
FX取引や株の信用取引、先物取引など多くのレバレッジ取引が存在します。
そうした投資はプラス資産からマイナス資産になってしまうこともあります。
あなたの死後、すぐにご遺族が対応できるように、売却方法など最低限の操作方法は伝えておくようにしましょう。
ただし、ネット銀行の暗証番号や取引パスワードは記載しないようにしましょう。
暗証番号や取引パスワードがわかってしまうと引き出しや送金ができてします。
もし相続手続きが完了する前に、家族の誰かが勝手に上記の行為を行うと相続人同士でトラブルになってしまう可能性があります。
また、エンディングノートの紛失時に不正利用されるリスクもあるので注意しましょう。
仮想通貨関係
仮想通貨関係もご家族に知らされていないケースがあり、遺産相続などでご家族が困ってしまう可能性があります。
ですのでネット銀行やネット証券と同じように、ご家族に事前に伝えておくようにしましょう。
仮想通貨を保管している取引所のIDやパスワード、ウォレットを利用している場合はログイン情報やその他情報も合わせてエンディングノートに記載しておきましょう。
また、仮想通貨は初めて触る方にとって扱いが難しい部分もあります。
特に仮想通貨ウォレットで管理されている場合は要注意です。
ご遺族が操作ミスなどし、資産を喪失してしまう可能性もあります。
仮想通貨で遺産相続する可能性がある場合は、ウォレットの操作方法から取引所の使い方なども伝えておくようにしましょう。
確実な方法としては、ご自身で生前中に売却してしまうという手段があります。
※パスワードが不明、ご遺族の操作ミスで仮想通貨を喪失、このような場合でも相続税は発生します。
あなたの死後、「仮想通貨を引き出せない」「現金化する方法が分からない」このような状況になってしまうと、ご遺族は困ってしまう可能性があります。生前、ご家族としっかり話し合う必要があります。
ネットショッピングやネットオークションなど
現代社会では、様々な物がインターネットで購入することができます。
衣類はもちろんですが、食品や日用品、家具家電まで生活をするうえで必要なものはすべて手に入れることができます。
こうしたネットショッピングサイトもデジタル終活で整理する必要があります。
氏名や住所といった個人情報、中にはクレジットカード情報を登録している人もいますね。
故人の個人情報を放置していると不正利用される可能性など出てきます。
ですのでデジタル終活の一環として整理しておくようにしましょう。
サービス名(Amazon、楽天市場、ヤフオク、メルカリなど)と一緒にログインIDやパスワード、登録アドレスをエンディングノートに記入しておくようにしましょう。
そして、現在利用していないものは登録解除手続きなど行うようにしましょう。
ご家族も同じサービスを利用しているのでしたら、アカウントを共有してしまうのもありですね。
もし、どちらか誰かが亡くなった場合でも登録解除する手間など省くことができます。
各種インターネットサービス
ネット社会と言われるように、数多くのインターネットサービス(オンラインサービス)があります。
匿名で利用できるサービスや無料サービス、自動継続の月額サービスなどあります。
中には放置していても問題ないサービスもありますが、全て放置をするわけにはいきません。
・GmailやYahooメール(フリーメール)
・Hulu(フールー)、Netflix(ネットフリックス)、U-NEXT(ユーネクスト)といった動画配信サービス
・Dropbox(ドロップボックス)、Googleドライブといったオンラインストレージサービス
・インターネットサービスで利用している定期購入など
不正利用の恐れがあるもの、個人情報を登録してるもの、自動継続で課金するサービスなど最低限は把握し、ご家族が解約できるようにエンディングノートへ記入したりご家族へ伝えておくようにしましょう。
また、この機会にあまり利用してないサービスの解約や、利用するものを1つにまとめてしまうのも有効な手段となります。
整理したうえで、どのようにするか考えていきましょう。
デジタル遺品整理サービスとは?
デジタル遺品整理サービスとは、スマホやパソコンなどの電子機器やSNSアカウントなどのインターネット上のデータに関する遺品整理を行ってくれるサービスです。
最近はデジタル遺品に関する相談が多く、こうしたサービスを利用する人も多いようです。
できることは業者により多少異なる点もありますが、以下のようなものが挙げられます。
・電子機器のログインパスワードの解除
・銀行や株取引、仮想通貨取引の確認(資産の確認)
・ブログやSNSの退会・閉鎖等の手続き
・有料サービスの解約手続き
・写真や動画などの保存データを移行・プリントアウト
・インターネット上で利用しているIDやパスワードをリスト化
価格設定は項目ごとにされていることが多く、1項目辺り10,000円~20,000円程度かかる場合が多いです。
複数依頼する場合は数万円~10万円程度かかるかもしれません。
また、ご遺族に関係のないデータ(不適切な画像など)をご遺族に引き渡すことなく削除してくれる業者もあります。
死後、そういったデータでご遺族を複雑な気持ちにはしたくありませんよね。
削除できるものは、なるべくご自身で整理しておくようにしましょう。
当社でも無料相談を承っております! |
当社では、1項目辺り5,000円~10,000円程度でデジタル遺品整理サービスを行っております。 お客さまのご要望に合わせて無料相談も承っております。 故人のデジタル遺品でお困りの方 些細なことでも、質問などがあればお気軽にお問い合わせよりご連絡ください。 |
お問い合わせページへ |
デジタル終活ノートとは?
終活といえばエンディングノート(終活ノート)ですが、『デジタル終活ノート(デジタルエンディングノート)』と呼ばれるものもあります。
デジタル終活ノートとは、パソコンやスマホを利用して作成するエンディングノートのことをいいます。
「エンディングノートを作成したいが、記入するのが面倒だ」という方も多いと思いますが、デジタルエンディングノートを使えば、キーボードやスマホで入力が可能です。
また、デジタルエンディングノートは、いろいろな形のものが存在します。
・スマホアプリ(各項目へ入力するだけ)
・インターネット上にあるテンプレート(各項目へ入力するだけ)
・Excel(エクセル)やWord(ワード)(自身で作成する)
・企業・団体が提供しているエンディングノート(無料・有料あり)
・ダウンロードして利用するもの
など様々な形のものがあります。
デジタルエンディングノートを利用する際は、ご自分に合ったものを選択しましょう。
注意点として「端末の紛失や損失等でデータが喪失してしまう可能性」があります。
バックアップを取ったり、複数端末に保管するなどし、いざというときに備えておくのもいいでしょう。
デジタルではなく普通のノートでエンディングノートを作成したい方や、オススメのエンディングノートを知りたい方は下記記事をご覧ください。
エンディングノートを書く目的や書き方まで、オススメまで詳しく紹介しています。
デジタル終活のおすすめ書籍・電子書籍
デジタル終活はまだ認知度の低いものですが、いくつか本が出版されています。
書籍・電子書籍どちらもあるので、そちらを紹介したいと思います。
ここが知りたい! デジタル遺品 デジタルの遺品・資産を開く!託す! 隠す! (これで安心!) |
リンク |
・単行本:有 ・Kindle(キンドル)版:有 |
【概要】 ・デジタル遺品の基礎知識 ・処理方法や相続について ・デジタル遺品をめぐる今後の動向 などを紹介している書籍です。 |
デジタル終活 ―もしもに備えるデータ管理術[雑誌] |
リンク |
・単行本:有 ・Kindle(キンドル)版:有 |
概要) ・見られるとまずいデータは? ・銀行やクレジットカードの手続きは? ・クラウドサービスの料金は? 気になるデジタル終活のポイントを全て答えてくれる書籍です。 |
「デジタル遺品」が危ない |
リンク |
・単行本:有 ・Kindle(キンドル)版:無し |
概要) ・「デジタル遺品」問題について ・デジタル遺品トラブルの事例 ・デジタル遺品トラブルの対策 など死後のデジタル遺品について考えさせられる1冊です。 |
まとめ
デジタル終活について紹介しました。
デジタル終活とは、パソコンやスマホといった電子機器、SNSの情報やネット銀行などのデジタルデータを整理することです。
ひと言で「デジタル終活」といっても意外と広範囲にわたることがわかったと思います。
遺産相続へ繋がるものもありますので、いざという時のためにご遺族が困らないように、早い段階で行うのがいいでしょう。
また、ご家族に知られたくないデータがある方は、ご自身の為にもしっかりと整理しておくのがいいと思います。