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終活の一環で「納骨」や「お墓」について考えることもあると思います。
中には、お墓の後継者について悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
永代供養はそんなときに注目したい供養の方法です。
▼この記事を読んで理解できること ・永代供養の意味 ・永代供養と永代使用の違い ・永代供養墓の種類や特徴 ・永代供養の相場 ・永代供養のメリットやデメリット |
はじめて永代供養を知った人でもわかるように、詳しく紹介していきたいと思います。
永代供養とは
「そもそも永代供養とは何か?」
「聞いたことはあるけど詳しくは知らない」
色々な方がいると思うので、はじめに「永代供養とは何か」を紹介していきます。
まずは永代供養をウィキペディア(Wikipedia)で調べてみると、以下のように記述されていました。
永代供養(えいたいくよう)とは、数世代にわたる比較的長期の年月をかけて、死者を供養する行為を指す。
永代供養とは、長い年月をかけて亡くなった方を供養する行為ということがわかると思います。
しかし、これだけでは一般的に言われている「永代供養」の意味としては説明不足です。
さらにウィキペディア(Wikipedia)を読み進めていくと、起源のところに「永代供養」の具体的な意味合いが記述されています。
永代供養とは、寺院が永代にわたり供養する事をいう。
つまり、永代供養とは寺院や霊園がご家族や親族に代わって、遺骨を長い年月にわたり管理や供養することです。
このとき、遺骨を安置するお墓などを「永代供養墓(えいたいくようぼ)」といいます。
「高齢になりお墓の管理ができなくなった」
「お墓を継承してくれる子供がいない」
「費用が抑えられる」
など理由は様々ですが、墓じまいをして永代供養墓へ改葬する人が増えています。
永代供養を選択することで、残されたご遺族の負担軽減に繋がるのも一つのポイントになると思います。
詳しくは【永代供養のメリット】や【永代供養の相場】にて紹介しています。
また、永代とあるので「永続的に・永遠に管理や供養をしてくれる」と考える方もいます。
中には期限を設けていないところもありますが、ほとんどの場合は一定の期間が設けられています。
この期間は寺院や契約内容などによって異なりますが、一般的には「三十三回忌」、その他だと「十三回忌」や「十七回忌」、「五十回忌」などが目安とされています。
期限が過ぎた後は、一般的に合祀されて共同墓地へ埋葬されます。
合祀(ごうし)とは、簡単に紹介すると他の人の遺骨と一緒に埋葬をすることです。
ですので永代供養をする際は、期間やその後についてもしっかりと確認するようにしましょう。
他にも確認しておきたいポイントとして「永代供養墓の種類」があります。
「永代供養墓」とひとことで言っても「屋内型」と「屋外型」があり、さらにいくつか種類があります。
自身が望む永代供養を受けるためにも、この点についてしっかり確認しておきましょう。
永代供養墓の種類は後ほど【永代供養墓の種類と特徴】にて詳しく紹介します。
次の項目では「永代供養/永代供養料」とよく間違われる「永代使用/永代使用料」について紹介しています。
似ている言葉ではありますが、まったく違うものを指しているので確認しておきましょう。
永代使用/永代使用料とは
「永代供養/永代供養料」とよく似た言葉で「永代使用/永代使用料」があります。
「永代供養と永代使用の違いとは何か?」
と疑問をお持ちの方いると思うので、それぞれを簡単に紹介したいと思います。
まず前述した永代供養ですが、こちらは寺院などがご家族や親族に代わって遺骨を管理・供養することを指しています。
そしてこのときにかかる費用が「永代供養料」となります。
永代供養は基本的に「一代限り」となっており、次の世代に継承することはできません。
「自分のお墓を必要としない」
「お墓を管理する人がいなくなる」
という理由から選ぶ方が多いです。
一方で永代使用とは、墓地を使用する権利のことを指しています。
お墓を建てるには、墓地で土地を取得しなければなりません。
このとき支払うものが「永代使用料」で、墓地の土地代となっています。
永代使用料は、埋葬場所使用料などと呼ばれることもあります。
永代使用料は一度払えば子供や孫など「何世代にもわたり」継承することができます。
「自分のお墓を必要とする」
「お墓を管理する人がいる」
という方は永代使用料を支払って、自分のお墓を建てることになります。
上記のように永代供養と永代使用は全く異なるものとなっています。
言葉は似ていますが、目的も考え方も真逆ですので、2つを混同しないように気をつけましょう。
続いては、永代供養墓の種類と特徴を見ていきましょう。
永代供養墓の種類と特徴
永代供養墓には色々な種類のものがあり、大きく分けると「屋内型」と「屋外型」があります。
屋内型 | 屋外型 |
ロッカー型 | 納骨塔型 |
霊廟型 | 納骨壇型 |
機械式納骨堂 | 墓石型 |
- | 樹木葬 |
- | 散骨 |
永代供養墓に「墓」とあるので、墓石を利用したお墓と考える方もいますが、必ずしもそうではありません。
中にはロッカー型や墓石ではなく樹木を利用した樹木葬の永代供養墓もあります。
また、散骨は永代供養とは異なるものですが「お墓を持たない」「管理費等がかからない」という理由から新しい形の永代供養として捉えられることも多いです。
費用に関しては後ほど紹介する【 永代供養の相場 】にて紹介します。
永代供養墓に遺骨を安置する方法については、以下の3つの方法があります。
・合祀型(合祀墓)
・集合型(集合墓)
・個別型(個人墓)
合祀型(合祀墓)は、骨壷から遺骨を取り出して、他の人の遺骨と一緒に安置する方法です。
他の2つに比べると費用は抑えることができるメリットがあります。
しかし他の人の遺骨と一緒に安置するので、遺骨を取り出すことができなくなるデメリットがあります。
集合型(集合墓)は、骨壷を他の人と共通の場所へ安置する方法です。
合祀型とは違い、骨壷から遺骨を取り出して一緒にするわけではありません。
しかし他の人と共通の場所へ安置となるので、個別のお参りが出来ないデメリットがあります。
個別型(個人墓)は、自分だけの遺骨を安置する方法です。
従来のお墓のように自分だけのお墓に入ることができるので、他の人の遺骨と一緒になることはありません。
ですのでお参りも個別で行うことができるメリットがあります。
ただし、他の2つに比べると費用は高くなります。
どの永代供養墓を選択するにしても、遺骨を安置する方法はしっかり確認するようにしましょう。
特に合祀型の場合は、一度行うと遺骨を取り出すことができなくなるので注意してください。
では、永代供養墓の特徴などを確認していきましょう。
屋内型の永代供養墓
屋内型の永代供養墓は、主に以下の3つの種類があります。
・ロッカー型
・霊廟型(れいびょうがた)
・機械式納骨堂(きかいしきのうこつどう)
では、それぞれどのような永代供養墓なのか、簡単に紹介していきます。
ロッカー型
ロッカー型とは、文字通り1つ1つ区切られたロッカー形式の永代供養墓です。
遺骨の入った骨壷をロッカーに安置し、お参りの際はロッカーから骨壷を取り出してお参りすることができます。
小さなロッカータイプの場合は、位牌のみを置く施設もあるようです。
ロッカー型は個別でありながら、費用を抑えることができる永代供養墓となっています。
霊廟型
霊廟型とは、二段になった壇を利用する永代供養墓です。
下段に遺骨の収納スペースがあり、上段には仏壇が設置されています。
上段に仏壇が設置されていることから「仏壇型」とも呼ばれます。
従来のお墓の役割を果たしており、上段の仏壇にはお供え物など置くことができます。
ロッカー型と同じように個別型ですが、費用面はロッカー型より割高となっています。
機械式納骨堂
機械式納骨堂とは、自動搬送式納骨堂とも呼ばれている施設です。
普段は格納スペースで遺骨は安置されていますが、お参りなどに行ったときは専用スペースでお参りができます。
機械式または自動搬送式とあるように、エレベーターなどに自動的に遺骨が運ばれる仕組みとなっています。
まだ一般的ではありませんが、需要に伴って都市部では増加傾向の施設となっています。
実際に、東京では「ゆめみどう」という機会式納骨堂があります。
「ゆめみどう」では墓石を選べるタイプや、特別参拝室という個室タイプのものまであります。
価格などは、下の記事にて紹介しているので参考にしてみてください。
屋外型の永代供養墓
屋外型の永代供養墓は、主に以下の5つの種類があります。
・納骨塔型(のうこつとうがた)
・納骨壇型(のうこつだんがた)
・墓石型(ぼせきがた)
・樹木葬(じゅもくそう)
・散骨(さんこつ)
では、それぞれどのような永代供養墓なのか、簡単に紹介していきます。
納骨塔型
納骨塔型とは、石材でできた塔の下に、遺骨を納めるタイプです。
納骨塔型は、合祀型となっていることが多いですが、中には地下で個別に埋葬できるところもあります。
また、塔のほかにお堂の形を模した「納骨堂型」や、古墳や塚をイメージさせる「納骨陵型」などもあります。
民間霊園では宗教色のない塔や碑となっていますが、寺院では釈迦像や観音像など宗教的なシンボルを用いることもあります。
納骨壇型
納骨壇型とは、一つの大きな石材にいくつもの棚が備えられている永代供養墓です。
納骨壇型の場合は、石材にある棚に遺骨を安置します。
この際、個別で安置できるので、あとで分骨等で取り出すことも可能となっています。
墓石型
墓石型とは、従来のように個別のお墓を持ち永代供養をお願いするタイプです。
永代供養墓は、基本的に自身のお墓を持つことはありません。
しかし墓石型は自分専用のお墓を持ち、それを永代供養してもらうになります。
自分専用のお墓を持つため、他のタイプに比べると費用は高額となります。
しかし良い点もあります。
永代供養墓は、基本的に一人ごとで一代限りとなっていますが、墓石型の場合は自分ひとりで入る「個人墓」以外に、夫婦で入る「夫婦墓」などもあります。
これは寺院や霊園などにより異なるところではありますが、墓石型のメリットになると思います。
他にも契約期間内であれば、従来の墓地と同じように利用することができ、子供の代まで利用可能となっている場合もあります。
樹木葬
樹木葬とは、墓石の代わりに樹木を墓標として埋葬することです。
樹木葬は、個人墓のように「自分ひとりの樹木」を選択することもできますし、「他の人と同じ樹木」を選択することができます。
「他の人と同じ樹木」については集合型と合祀型があります。
また、樹木葬の多くは「一代限りのお墓」、つまり永代供養になっていますが、夫婦で入ることができる二人用やご家族で入れる複数人用などもあります。
費用に関しては、合祀型・集合型・個別型の順に高くなっていきます。
夫婦で入れる二人用や、家族で入れる複数人用は人数等に応じて、さらに値段が上がっていきます。
散骨
散骨とは、遺骨を細かく粉状にして海や山にまく方法です。
本来の永代供養とは異なるものですが「お墓を持たない」「管理費・管理者を必要としない」という点から、新しい永代供養の形として利用する方もいます。
ただ、好きな場所へ散骨しても良いわけではありません。
散骨する際は、専門業者などいるのでそちらを利用するようにしましょう。
また、最近では宇宙へ散骨する「宇宙葬」などもあります。
色々とありますので散骨する場合は、どこへ散骨したいか考えて行うとよいでしょう。
樹木葬や散骨などの自然葬については、下の埋葬に関する記事で紹介しています。
メリットやデメリットについても触れているので、一つの選択肢として検討される場合はぜひ参考にしてみてください。
永代供養の相場
永代供養の相場は幅が広いです。
前述したとおり、永代供養墓には色々な種類があり、安置する方法もいくつかあるからです。
ですので永代供養の種類によっては数万円程度で抑えることもできますが、逆に100万円を超える場合もあります。
このときかかる永代供養料には、お布施代・年間管理費・永代使用料など含まれていることが多いですが、含まれない場合もあるので、しっかり確認するようにしましょう。
また、生前予約をしたときは、予約したときから亡くなるまでの期間は年間管理費がかかることもあります。
他には墓石型の永代供養墓を選択するのであれば、永代供養料と別に「墓石代」もかかります。
墓石には色々な種類があり、選ぶ墓石や大きさなどで価格は変わってきますが、相場は全国平均100万円~300万円となっています。
墓石の種類やお墓選びのポイントについては、下の記事で解説しているので参考にしてみてください。
では、永代供養の相場を一覧表で確認していきましょう。
永代供養墓の種類 | 費用相場 |
ロッカー型 | 15万円~20万円 |
霊廟型 | 30万円~100万円 |
機械式納骨堂 | 50万円~100万円 |
納骨塔型 | 3万円~40万円 |
納骨壇型 | 20万円~50万円 |
墓石型 | 100万円~300万円 |
樹木葬 | 10万円~70万円 |
海洋散骨 | 5万円~30万円 |
永代供養全体の相場 | 10万円~150万円 |
上記表をご覧になるとわかるように、各種類の中でも価格に大きな差があります。
もっとも高額なもので墓石型となっていますが、墓石代込みの相場です。
墓石のデザインや墓石の種類にこだわるともっと高額になります。
また、同じ種類でも大きな価格差があることがわかると思います。
例えば樹木葬ですが、地域差などももちろんありますが、安置方法を「合祀型・集合型・個別型のどれを選択するか」によっても違いが出てきます。
これはどの永代供養墓を選択しても同じことが言えますが、合祀型は費用を抑えることができ、続いて集合型、個別型の順に価格は高くなります。
永代供養のメリット
永代供養を選択するメリットとは何か?
こちらも気になるポイントだと思うので紹介していきます。
永代供養のメリットは、以下のようなものが挙げられます。
・お墓の後継者を気にしなくてもよい
・親族の負担を考える必要がない
・お墓を建てるより費用を抑えることができる
・宗教や宗派を問わない
・生前に申し込みをすることができる
では、なぜメリットになるのか、それぞれ確認していきましょう。
お墓の後継者を気にしなくてもよい
お墓は一般的に家族や親族が引き継いでいくものですが、後継者がいなければ引き継ぐことができません。
そのため、後継者不在で「 無縁墓(無縁仏)」になってしまう恐れがあります。
無縁墓(無縁仏)とは、簡単に紹介すると管理する人がいなくなってしまったお墓のことです。
しかし永代供養を選ぶと寺院や霊園が管理・供養してくれるので、お墓の後継者を気にしたり、無縁墓に関して気にする必要がなくなります。
親族の負担を考える必要がない
お墓を持つ場合は、永代使用料と年間管理費がかかります。
永代使用料に関しては最初に支払ってしまうので生前に準備することはできますが、年間管理費は残された家族や親族が負担することになるため金銭的負担が生じてしまいます。
他にも家族や親族が遠方に住んでいる場合は、お墓を管理するために身体的負担もかかることがあります。
若いうちはよいかもしれませんが、年をとると長距離の移動は大きな負担になることもあります。
お墓を建てるより費用を抑えることができる
永代供養の場合は、永代供養料に年間管理費や使用料などが含まれることが多いです。
一方でお墓を建てる場合は毎年年間管理費がかかりますし、墓石代や永代使用料などもかかるので費用が高額になりやすいです。
永代供養墓にも「墓石型」はありますが、こういった一部例外を除くと費用をかなり抑えることができるのはメリットになると思います。
宗教や宗派を問わない
納骨の際、宗教や宗派の違いで断られるケースもあります。
しかし永代供養の場合は、無宗教の方や宗派が違う方、信仰している宗教が違う方でも大丈夫なケースが多いです。
ただし、必ずしも無条件で受け入れてくれるとは限りません。
中には、納骨するお寺の宗教や宗派に帰依することを条件に受け入れるところもあるようです。
ですので永代供養をする際は、この点についてしっかり確認をしましょう。
生前申し込みをすることができる
終活をする上で、生前申し込みができるのは嬉しいポイントになると思います。
生前の元気なうちに色々と準備をすることで、自分の最期を望みとおり迎えることができますし、ご家族などに手間をかけさせることもありません。
永代供養のデメリット
永代供養のデメリットとは何か?
メリットのように良い点もあれば、デメリットも存在します。
永代供養の主なデメリットは、以下のようなものが挙げられます。
・家族の理解が得られない可能性
・家族と一緒にお墓に入れない
・合祀型は遺骨を取り出せない
では、なぜデメリットになるのか、それぞれ確認していきましょう。
家族の理解が得られない可能性
近年、色々な形の葬儀や埋葬方法がありますが、まだまだ浸透していないものもあります。
「永代供養」もその一つです。
一般的にお墓というのは
・先祖代々守っていくもの
・家族と一緒に入るもの
という風に考える方が多く、永代供養に否定的な方もいます。
特に信仰心が深い方にとっては、永代供養は受け入れがたいと考える方が多いようです。
そのため、家族や親族の理解を得られない可能性があります。
家族と一緒にお墓に入れない
永代供養は「お一人のみ」や「一代限り」のものが多いです。
そのため、選択する永代供養によっては家族と一緒にお墓に入ることができない可能性があります。
・お墓は夫婦一緒がいい
・家族みんなでお墓に入りたい
そのようにお考えの方にとっては「家族と一緒にお墓に入れない」のはデメリットになると思います。
夫婦で入る「夫婦墓」や、家族で入れる複数人用などもありますが、この場合は費用が高額になる傾向にあります。
自分のお墓を建てるのと変わらない費用がかかることもあるので、この点についてもデメリットとなるでしょう。
合祀型は遺骨を取り出せない
合祀型では、他の人の遺骨と一緒に埋葬をします。
そのため、あとで分骨をしたいと考えても、遺骨を取り出すことができなくなります。
また、はじめは個別型や集合型である場合でも、一定の期間を過ぎると合祀されて共同墓地に埋葬されることが多いです。
この場合も合祀されたあとでは遺骨を取り出すことはできません。
分骨など考えている方になってはデメリットになります。
まとめ
永代供養について紹介しました。
近年、葬儀やお墓の形も多岐にわたり、様々な選択肢があります。
永代供養はまだまだ一般的とは言えませんが、最近は墓じまいをして永代供養を選択する方も増えています。
終活をする上で、葬儀やお墓について考えることもあると思いますが
「後継者問題について考えていた」
「子供がおらずお墓について悩んでいた」
という方は、この機会に永代供養も選択肢にいれてみてはいかがでしょうか。
「いいお墓」では、全国各地の霊園や墓地、墓石店を選ぶことができます。
納骨堂や樹木葬、永代供養墓などで絞込みをして検索し、資料請求をすることもできるので、お探しの方はぜひ覗いてみてください。