相続放棄する前に触ってよい遺品・危ない遺品|単純承認の境目

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故人に借金がありそうだ——そう分かったとき、多くの方が最初に考えるのが相続放棄です。ところが、ここで思いがけない落とし穴があります。放棄しようと思っているのに、遺品を片づけたせいで放棄できなくなることがあるのです。財産を処分すると「相続を引き受けた」とみなされるという決まりがあるためです。とはいえ、部屋に一歩も入れないわけではありません。線引きは、思っているよりはっきりしています。「お金に換えられるものかどうか」——これが基準です。写真や手紙は動かしても差し支えありません。けれど、形見として腕時計を持ち帰るのは危ない。家財をまとめて業者に頼むのは、もっと危ない。この記事では、迷いやすい場面を一つずつ具体的に整理します。判断の期限は、原則3か月です。

この記事の結論

  • 線引きは「お金に換えられるかどうか」です
  • 写真・手紙・日記は動かして構いません
  • 形見として価値あるものを持ち帰るのは危険です
  • 家財の一括処分は、絶対に避けてください
  • 預貯金は1円も使わないでください
  • 財産を「調べる」のは問題ありません
  • 生命保険金・遺族年金・香典は受け取れます
  • 放棄したあとも、隠したり使ったりしてはいけません

この記事でわかること

  1. まず結論|線引きの基準
  2. なぜ遺品に触ると危ないのか
  3. 「処分」とみなされうる行為
  4. 差し支えない「保存行為」
  5. 触ってよい・危ない早見表
  6. 写真・手紙は動かしてよい
  7. 形見として持ち帰る場合
  8. 家財の一括処分は避ける
  9. 賃貸の明け渡しの注意
  10. 預貯金には手をつけない
  11. 葬儀費用を遺産から出すか
  12. 受け取ってよいお金
  13. 契約の解約はどう考えるか
  14. 調べるのは問題ありません
  15. 3か月の数え方
  16. 決められないときの伸長
  17. 3か月を過ぎてしまった場合
  18. 放棄したあともしてはいけないこと
  19. 放棄後の家や家財の管理
  20. よくある質問
  21. まとめ

まず結論|線引きは「お金に換えられるかどうか」です

難しく考える必要はありません。判断に迷ったら、この一言を思い出してください。「これは、売ればお金になるか」

お金になるものに手をつけると危ない。ならないものなら、通常は差し支えない。実務上の線引きは、おおむねここにあります。

判断
お金にならないもの写真、手紙、日記、着古した衣類動かしてよい
お金になるもの貴金属、時計、車、家電、株触らない
お金そのもの預貯金、現金使わない
判断が難しいもの骨とう、着物、コレクション触らない

なぜ、遺品に触ると危ないのか

民法には「相続人が相続財産の全部または一部を処分したときは、単純承認したものとみなす」という定めがあります。単純承認とは、プラスもマイナスも、すべて引き継ぐことを認めたという意味です。

つまり、財産を処分してしまうと「引き継ぐ意思がある」と受け取られ、あとから借金だけを放棄することができなくなります。

そして、この効果は本人の意図とは関係なく生じます。「片づけただけのつもりだった」「知らなかった」では通りません。ここが怖いところです。

一つの行為で、全部が決まってしまいます

指輪を1つ持ち帰っただけで、数百万円の借金を引き継ぐことになりかねません。金額の大小ではなく、処分したかどうかで判断されるためです。迷ったら、触らない。これが唯一の安全策です。

「処分」とみなされうる行為【一覧】

具体的に、どういう行為が危ないのか。個別の事情によって判断は分かれますが、避けておくべきものを挙げます。

行為危険度
遺品を売る非常に高い
預貯金を引き出して使う非常に高い
家財をまとめて処分する非常に高い
不動産や車の名義を変える非常に高い
遺産分割協議に参加する非常に高い
価値のあるものを形見に持ち帰る高い
故人あての債権を取り立てる高い
建物を取り壊す高い
故人の債務を遺産から支払う高い
賃貸を明け渡す(家財の処分を伴う)高い

差し支えない「保存行為」とは

すべてが禁じられているわけではありません。財産の価値を維持するための行為は「保存行為」と呼ばれ、処分にはあたらないと考えられています。

保存行為の例考え方
財産の内容を調べる判断のために必要です
腐るものを捨てる放置すると被害が広がります
雨漏りを直す建物の価値を守る行為です
戸締まりをする・鍵をかける財産を守る行為です
郵便物を確認する調査の一部です
時効が迫る債権を保全する価値を守る行為です

冷蔵庫の中身は捨てて構いません

生ものや食品は、放っておけば腐って建物を傷めます。これを捨てることは保存行為と考えられます。同じ考え方で、生ごみや、明らかに価値のない汚れたものの処分も、通常は問題になりません。

触ってよい遺品・危ない遺品【早見表】

現場でいちばん迷う部分を、一覧にしました。迷ったら、この表に戻ってください。

遺品扱い理由
写真・アルバム触ってよい財産的価値がありません
手紙・日記・年賀状触ってよい同上
着古した衣類・下着触ってよい売却価値がありません
生ごみ・食品捨ててよい保存行為にあたります
書類・郵便物読んでよい調査にあたります
貴金属・宝飾品触らない換金できます
腕時計・ブランド品触らない同上
車・バイク乗らない・動かさない同上
家電・家具処分しないまとめると価値が生じます
預貯金・現金使わないそのものが財産です
骨とう・着物触らない価値の判断が難しいため
ペット世話をしてよい命に関わる保護です

写真・手紙は、動かして構いません

「何も触れないなら、思い出の写真も持ち帰れないのか」と心配される方がいます。そこは大丈夫です。

写真、手紙、日記、賞状、家族の記録。これらに財産としての価値はありません。持ち帰っても、処分とはみなされないと考えられています。

むしろ放棄が決まったあとでは、家に入れなくなることがあります。気持ちの整理に必要なものは、早い段階で取り分けておいてください。

迷ったら、写真に撮っておく

持ち帰ってよいか判断できないものは、写真に撮るだけにしておきましょう。写真を撮る行為は、財産を動かしていません。あとから「あのとき撮っておいてよかった」となることが、実際によくあります。

形見として持ち帰るのは、危ない場合があります

ここがいちばん誤解されやすいところです。「形見分け」という言葉があるので、当然の権利のように感じてしまいます。

けれど、法律の目から見れば「相続財産を自分のものにした」という行為です。それが腕時計、指輪、カメラといった換金できるものであれば、処分とみなされる可能性があります。

形見として持ち帰るもの判断
写真・手紙問題ありません
着古した普段着通常は問題ありません
腕時計・アクセサリー危険です
カメラ・楽器危険です
数珠・仏具判断が分かれます
着物危険です

家財の一括処分は、絶対に避けてください

相続放棄を考えている段階で、もっともやってはいけないのがこれです。事業者に依頼して部屋を空にする行為は、相続財産をまとめて処分したことになります。

一つひとつは価値がなくても、家財一式として見れば財産です。そして事業者に依頼した記録が残るため、あとから「知らなかった」とは言えません。

大家さんに急かされても、まず相談してください

賃貸の場合、「早く片づけてほしい」と求められることがあります。けれど相続放棄をする予定なら、応じてはいけません。放棄をすれば、あなたには片づける義務がなくなります。大家さんには「相続放棄を検討しているので、いま片づけることができない」と伝え、弁護士・司法書士に相談してください。

賃貸の明け渡しは、とくに注意が必要です

賃貸住宅の場合、賃貸借契約そのものが相続財産です。解約して明け渡す行為は、その財産を処分することにあたります。

家賃を払い続けるのも問題があります。故人の口座から払えば、遺産の処分になります。かといって自分のお金で払い続ければ、その分だけ負担が増えます。

だからこそ、放棄するかどうかを早く決める必要があります。賃貸の場合は、とくに時間との勝負になります。

預貯金には、手をつけないでください

これは絶対です。故人の口座からお金を引き出して使うことは、明確に処分にあたります。金額は関係ありません。

とくに気をつけたいのが、キャッシュカードで少額を引き出す場面です。「葬儀費用の足しに」「当面の生活費に」——気持ちは分かりますが、それで放棄の道が閉ざされます。

行為判断
残高を照会する問題ありません
取引履歴を取り寄せる問題ありません
お金を引き出す危険です
引き出して使う処分にあたります
仮払い制度を使う危険です
公共料金の引き落としが続く止める手続きを相談してください

葬儀費用を、遺産から出してよいか

これは判断が難しい問題です。社会的にみて相当な範囲の葬儀費用であれば、処分にあたらないとした裁判例があります。とはいえ、常に安全とは限りません。

安全なのは相続人が自分のお金で立て替え、領収書を残しておくことです。あとから精算する方法を、専門家と相談して決めるほうが確実です。

「相当な範囲」の線引きが難しい

身分相応を大きく超える規模の葬儀費用を遺産から支出した場合、処分と判断される可能性があります。相続放棄を検討しているなら、支払う前に弁護士・司法書士へ相談してください。支払ってからでは戻せません。

受け取ってよいお金もあります

すべてのお金がだめなわけではありません。相続財産ではないと考えられているものがあり、これらは受け取っても放棄に影響しません。

お金受け取れるか理由
生命保険金受け取れます受取人固有の財産だからです
遺族年金受け取れます遺族固有の権利だからです
未支給年金受け取れます同上
香典受け取れます遺族への贈りものだからです
葬祭費・埋葬料受け取れます遺族に対する給付だからです
故人が受取人の保険金相続財産です受け取ると危険です

生命保険金は、放棄しても受け取れます

受取人が指定されている生命保険金は、相続財産ではなく、その受取人自身の財産です。だから相続放棄をしても受け取れます。ここは知っておく価値のある知識です。ただし、受取人が「被相続人」となっている場合は別なので、証券で確認してください。

気をつけたいのは、受け取ったお金の管理です。生命保険金や遺族年金は受取人自身の財産ですが、それを故人の口座に入れたり、故人の借金の返済に充てたりすると、話が変わります。

故人の債務を弁済する行為は、相続財産の処分と受け取られる可能性があります。受け取ったお金は、自分の口座に入れ、故人に関する支払いには使わない。これを守ってください。

契約の解約は、どう考えるか

携帯電話、電気、ガス、定額サービス。放っておくと料金が積み上がるので、止めたくなります。けれど、判断は慎重に。

解約という行為そのものが処分にあたるかは、見解が分かれます。より危険なのは、未払いの料金を遺産から支払うことです。これは明確に処分にあたります。

行為判断
契約の有無を調べる問題ありません
解約する判断が分かれます。相談を
未払い分を遺産から払う危険です
自分のお金で立て替える領収書を残してください
解約の返戻金を受け取る危険です

財産を「調べる」のは、問題ありません

ここは安心してください。相続を承認するか放棄するかを判断するために、財産の内容を調べることは、当然に認められています。

やってよい調査

  • 郵便物を開けて読む
  • 通帳や取引履歴を確認する(引き出さない)
  • 保険証券の内容を確認する
  • 不動産の登記事項証明書を取る
  • 残高証明書を請求する
  • 信用情報機関に開示を請求する
  • 写真を撮って記録する

むしろ、調べずに判断することのほうが危険です。借金があるのに承認してしまう、あるいは財産があるのに放棄してしまう——どちらも取り返しがつきません。

調べた結果は、紙に一覧を作っておいてください。プラスの財産とマイナスの財産を並べて書くだけで十分です。専門家に相談するとき、この1枚があるかないかで、話の進み方がまるで違います。

そして、調べても分からないことは、分からないままで構いません。すべてを解明してから判断する必要はないのです。「借金のほうが明らかに多い」と分かれば、それで放棄を選べます。逆に判断がつかないときこそ、期間の伸長を検討する場面です。

3か月の数え方

期限は「自分が相続人になったことを知った時から3か月」です。亡くなった日からではありません。

この違いは、思っているより大きく効きます。疎遠だった親族の相続で、あとから通知が届いて初めて知った場合は、その日が起点になります。

場面起算日
同居の親が亡くなった亡くなったことを知った日
疎遠な親族の相続知らせを受けた日
先順位の相続人が放棄したそれを知った日
相続人であることを後から知った知った日

3か月で決められないとき

財産の全体像がつかめない、借金があるかどうか分からない。そういうときは家庭裁判所に「熟慮期間の伸長」を申し立てられます。

大切なのは3か月が過ぎる前に申し立てることです。期限が来てからでは受け付けてもらえません。迷っている段階で、早めに動いてください。

伸長が認められやすい事情

  • 財産が多岐にわたり、調査に時間がかかる
  • 遠方に不動産があり、確認が進まない
  • 借金の有無がはっきりしない
  • 相続人が海外にいる
  • 相続人が多く、連絡に時間がかかる

3か月を過ぎてしまった場合

あきらめる前に、確認してほしいことがあります。3か月を過ぎていても、放棄が認められることがあります。

相続財産がまったく無いと信じていて、そう信じたことに相当な理由がある場合には、財産(借金)の存在を知った時から3か月を数えるとした判例があります。

実際には、亡くなってから何年も経って、突然、債権者から請求書が届くというケースがあります。この場合、その請求を知った時が起点になりうるということです。

請求書が届いたら、すぐ相談してください

この扱いが認められるかどうかは、事情によります。大切なのは、請求を知ってから動くまでの時間です。放っておくと、それだけ主張が難しくなります。まず弁護士・司法書士へ相談してください。手続きの流れは相続放棄の記事にまとめています。

なお、放棄したことは、次の順位になる方へ伝えておいてください。子が全員放棄すれば親へ、親もいなければ兄弟姉妹へと相続権が移ります。知らないまま3か月が過ぎてしまうと、その方が借金を引き継ぐことになりかねません。

連絡は、口頭でも構いません。「相続放棄をしたので、次はそちらに相続権が移ります。借金があるようです」と伝えるだけで十分です。その方にとっては、3か月を数え始める起点になる大切な知らせです。

放棄したあとにも、してはいけないことがあります

見落とされやすい点です。相続放棄が認められたあとでも、財産を隠したり、使ったりすれば、放棄が無効になることがあります。

民法には、放棄をした後であっても相続財産を隠したり、私的に消費したり、悪意で財産目録に記載しなかったりした場合には、単純承認したものとみなすという定めがあります。

放棄したあとの行為判断
財産を隠す放棄が無効になりえます
財産を使ってしまう同上
財産を売る同上
写真や手紙を持ち帰る通常は問題ありません
建物の戸締まりをするむしろ必要な場合があります

この定めがあるため、「放棄したのだから、あとは何をしてもよい」とは考えないでください。放棄が認められた通知を受け取ったあとも、遺品に対する扱いは、それまでと同じ姿勢で構いません。

放棄したあとの、家や家財の管理

「放棄すれば、もう関係ない」——完全にはそうなりません。

相続放棄をした人であっても、放棄の時点でその財産を現に占有していた場合には、次に管理する人へ引き渡すまで、保存する義務があります。

たとえば、故人と同居していた家に住み続けている場合。何もしなくてよいわけではなく、財産を保存する責任が残ります。逆に、遠方に住んでいて一度も家に入っていない相続人には、この義務は生じません。

全員が放棄したときは

相続人全員が放棄すると、財産を引き継ぐ人がいなくなります。この場合、家庭裁判所に「相続財産清算人」の選任を申し立てることで、その人が財産の管理と清算を行います。申立てには費用がかかるため、必要かどうかを含めて専門家に相談してください。

ここまで「触らないでください」という話が続きました。けれど、何もせずに3か月を過ごすのが正解ではありません。やるべきことは、はっきりあります。財産と借金の全体像を、できるだけ早くつかむことです。

判断が遅れる理由は、たいてい「調べていないから」です。調べる行為は認められています。郵便物を開け、通帳を確認し、登記事項証明書を取る。これらは全部やってよいことです。3か月という期限は、動くための時間ではなく、調べるための時間だと考えてください。

時期やること
1か月目郵便物・通帳・契約書を集めて読む
2か月目不動産・預貯金・借金を確認する
2か月目のうちに専門家に相談する
3か月目放棄するか決める/伸長を申し立てる

2か月目のうちに専門家へ相談する、というのが実務的な目安です。3か月目に入ってからでは、伸長の申立ても間に合わないことがあります。費用が心配な場合は、法テラスに相談できるかを確認してみてください。

遺品整理と相続放棄について、よくある質問

写真を持ち帰っても大丈夫ですか
大丈夫です。財産としての価値がないため、処分にはあたらないと考えられています。むしろ、あとから家に入れなくなることがあるので、早めに取り分けておいてください。
父の腕時計を形見にもらいたいのですが
相続放棄を考えているなら、やめてください。換金できるものを自分のものにする行為は、処分とみなされる可能性があります。写真に撮っておくにとどめてください。
冷蔵庫の中身が腐っています
捨てて構いません。放置すれば建物を傷めるため、保存行為と考えられます。ただし冷蔵庫そのものは処分しないでください。
大家さんに片づけを求められています
応じないでください。相続放棄をする予定であることを伝え、すぐに弁護士・司法書士へ相談してください。片づけてしまうと放棄できなくなります。
葬儀費用を故人の口座から出しました
すぐに専門家へ相談してください。社会的に相当な範囲であれば処分にあたらないとした裁判例もありますが、安全とは言い切れません。使った金額と内容の記録を残しておいてください。
生命保険金を受け取ってしまいました
受取人が指定されていれば、問題ありません。その保険金は受取人自身の財産で、相続財産ではないためです。ただし受取人が故人本人になっている場合は別なので、証券を確認してください。
香典を受け取りました。放棄できますか
できます。香典は遺族に対する贈りもので、相続財産ではないと考えられています。
故人の携帯を解約してもよいですか
判断が分かれるところです。解約自体より、未払い分を遺産から支払うことのほうが危険です。放棄を検討しているなら、先に専門家へ相談してください。
通帳を見て、残高を確認するのは大丈夫ですか
大丈夫です。調査は認められています。引き出さないこと、使わないことだけを守ってください。
3か月を過ぎました。もう無理ですか
あきらめないでください。財産がないと信じ、そう信じたことに相当な理由があれば、借金を知った時から数えるとした判例があります。すぐに専門家へ相談してください。
相続放棄をすると、誰に相続権が移りますか
次の順位の相続人へ移ります。子が全員放棄すれば親へ、親もいなければ兄弟姉妹へ。放棄することを、次の順位になる方へ伝えておくのが親切です。
放棄したのに、家の管理を求められました
放棄の時点でその財産を現に占有していた場合は、保存の義務が残ります。引き渡す相手がいない場合は、相続財産清算人の選任を家庭裁判所に申し立てる方法があります。

まとめ

この記事のまとめ

  • 線引きは「お金に換えられるかどうか」
  • 写真・手紙・日記は動かして構いません
  • 価値のあるものを形見に持ち帰らないでください
  • 家財の一括処分は、絶対に避けます
  • 預貯金は照会はよい、引き出しはだめ
  • 生命保険金・遺族年金・香典は受け取れます
  • 判断の期限は知った時から3か月。伸長もできます
  • 放棄したあとも、隠す・使うはできません

相続放棄を検討している期間は、「何もしない」ことが正解という、ふだんとは逆の状況です。片づけたい気持ちは自然なものですが、そこを一度だけこらえてください。今日できることは、部屋に鍵をかけて、郵便物を集めて読むこと。それだけで、判断に必要な材料は集まっていきます。

本記事は、法務省・裁判所などが公表している情報をもとに、一般的な考え方として整理したものです。どの行為が処分にあたるかは、個々の事情によって判断が分かれ、最終的には裁判所が判断します。本記事の内容は結果を保証するものではありません。相続放棄を検討される場合は、行動を起こす前に、弁護士・司法書士などの専門家に必ずご相談ください。費用の負担が難しい場合は、法テラスの利用も検討できます。

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