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大切な愛犬が年をとって老犬となったとき、飼い主は何をすべきでしょうか。
「老犬の食欲がない」
「寝たきりになってしまった」
そのような状況となってしまったときのため、今から飼い主ができることを考えて準備することが大切です。
この記事では、老犬終活について考えていきたいと思います。
▼この記事を読んで理解できること ・老犬終活とは何か ・老犬終活で考えるべきこと |
目次
老犬終活とは何か
老犬終活とは、文字通り「老犬のために行う終活」のことです。
「終活」とは、人生の終末期に向けて行う活動です。
より良い終わりを迎えることができるよう、色々と準備を進めることをいいます。
つまり老犬終活の場合、大切なワンちゃんの「いつか来てしまう別れに向けて、色々と準備すること」をいいます。
大好きなペットとの別れ、病気や介護のことを考えるのはつらいことです。
ですが、愛犬がもしものときに飼い主は病院や介護、葬儀やお墓など非常にたくさんのことを対処しなければなりません。
ただでさえ大好きなペットに何かあり飼い主もつらいなかで、それらのことを考えて決めるのは非常に大変です。
あとから、やっぱりこうしてあげればよかったといった「後悔を残さないためにも老犬終活は大切」だと思います。
犬はいつからシニア、老犬なの?
犬は犬種にもよりますが、だいたい人間の4倍~7倍のスピードで成長します。
小型犬よりも大型犬のほうが成長は早く、大型犬は8歳のときに人間でいう60歳くらいとなります。
小型犬や中型犬の場合は11歳の頃に人間でいう60歳くらいです。
人間でいうところの40歳からをシニア犬、60歳からを老犬・高齢犬とすると、
・小型犬の場合は6歳からシニア犬、11歳から老犬(トイプードルやポメラニアン、チワワなど)
・大型犬は5歳からシニア犬、8歳から老犬(秋田犬、ゴールデン・レトリーバーなど)
といえるでしょう。
犬の成長速度は大きくわけて「小型犬・中型犬」と「大型犬」で変わってきます。
犬の年齢を人間と比較した場合、だいたい
・小・中型犬の場合
最初の2年で人間の24歳
それ以降は1年で4歳ずつ年をとる
・大型犬の場合
最初の1年で人間の12歳
それ以降は1年で7歳ずつ年をとる
とされています。
老犬終活で考えるべきこと
老犬終活で考えるべきことは以下の内容です。
・医療
・保険
・介護
・葬儀
・お墓
・供養
たくさん考えることがありますね。
だからこそ、事前の準備が役に立ちます。
ひとつずつ内容を紹介していきます。
老犬の医療
医療については、主に以下のことを考えておくべきです。
・緊急病院を決めておく
・定期健診をしっかり行う
・食事に気をつける
それぞれ簡単に紹介します。
・緊急病院を決めておく、定期健診をしっかり行う
これは文字通りの意味となります。
ペットが高齢になると病院に行くケースは格段に増えます。
夜中に体調を急に崩したときなど、かかりつけ医が夜間対応をしてくれればよいですが、そうではない場合も多いです。
そういった緊急時に備えて近くに24時間受け入れ可能な病院がないか事前に調べておくと安心です。
また、シニア期以降の定期健診は半年に1回くらいの頻度で検診するのがオススメです
・食事に気をつける
シニア期以降は普段からの食事に気を使ってあげることも大切です。
・食欲がない老犬でも食べられる老犬用の食事に変えてあげる
・栄養面や量など個々に合った食事管理
などを意識してあげましょう。
また、今はペット用のサプリメントなどもあります。
ワンちゃんの健康を管理するにあたって、利用を考えてみてもよいかもしれません。
ペット保険
犬には公的な保険制度がないため、怪我や病気の際の治療費は100%自己負担となります。
治療内容によっては高額な医療費が必要となるケースも出てきますので、ペット保険を考えることはとても大切です。
ペット保険には様々なタイプがあり、年齢によって入るべき保険は違います。
シニア期からの新規加入の場合は、掛け金と補償内容、加入年齢との兼ね合いで加入するかどうかを判断しましょう。
毎月の保険料は加入年齢によって変動するものが多く、高齢からの加入だと高額となってしまうケースが多いです。
そのため、保険料を抑えるのなら加入年齢に金額が左右されない「完全定額制」のプランを選ぶとよいでしょう。
老犬介護
犬も老化により身体がうまく動かせなくなると、介護が必要となります。
老犬の介護でやることは以下の通りです。
・トイレの介護
・散歩のサポート
・認知症(痴呆)への対応
・無駄吠えや夜鳴きへの対応
・寝たきりになった老犬への対応
など
介護はどうしてもつらい一面もあります。
人間の介護同様に、「ペットの介護疲れ」という言葉もあるくらいです。
そのため、老犬介護は飼い主がひとりで抱え込まないことが大切です。
最近は老犬介護に関する様々なサービスが提供されています。
上手に利用することで介護負担を大きく軽減することができると思うので、以下でいくつか紹介します。
デイケアサービス、ショートステイ
▼デイケアサービス・ショートステイとは?
デイケアサービスとは日帰りで施設に短時間介護を依頼できるサービスです。
ショートステイは数日~1週間くらいの短期間、施設で介護をしてもらうサービスとなります。
動物病院や老犬ホームといった施設で行っています。
内容や料金は施設により違いはありますが、料金相場としては一日5,000円~15,000円前後です。
訪問介護サービス
▼訪問介護サービスとは?
老犬介護士という資格を持った方が、自宅を訪問してペットの介護生活支援をしてくれるサービス。
訪問介護サービスの料金相場は一時間で3000円~5000円前後です。
老犬ホームやデイケアサービスなどの施設が行ってくれる場合もあります。
また、獣医師や動物看護士の方が行っている場合もあります。
内容や料金は施設に変わりますので、利用する際は事前にしっかりと確認しましょう。
老犬ホーム
▼老犬ホームとは?
犬の老人ホームのようなもので、老犬の終生までの世話を代行してくれるサービスです。
先の見えない介護は、肉体的にも精神的に大変つらいものです。
特に認知症などにより飼い主に噛み付く、無駄吠えや夜鳴きが止まらないといった症状で、飼い主が疲弊しきってしまうという声は多く聞きます。
限界だなと感じたときは、老犬ホームを利用するのもひとつの手でしょう。
▼老犬ホームの特徴
介護内容 | ・食事 ・排せつの補助 ・お散歩 ・シャンプーやトリミング など |
介護期間 | ・数日~数カ月の一時預かり ・終身預かり |
施設設備 | ・ドッグラン ・動物病院 ・トリミングルーム ・リハビリプール ※施設によって異なります |
料金 | ・1年間 30万~150万前後 ・終身の場合は施設次第(100万前後~が一般的) ・別途入所金が必要な場合が多い(10万前後) |
入所条件 | ・混合ワクチン、狂犬病ワクチンなどを接種している ・終身入所の場合は年齢制限が有る施設も有 ・持病、認知症、夜鳴きなどで施設により受け入れ不可の場合も ※施設によって異なります |
契約内容や費用は施設によって大きく変わります。
また、老犬ホームはサービスを実際に受けられるまでに審査や面談などで手続きに時間がかかります。
そのため、老犬終活として前々から情報収集をしておくことで、いざというときに役に立つでしょう。
ペット葬儀
大切なワンちゃんを看取った後は、丁重に弔ってあげましょう。
最近はペットも人間と同様に、葬儀を行ったりお墓を用意してあげるのが一般的となっています。
ペット葬儀の種類は大きくわけて以下のものがあります。
種類 | 内容 | 運営主体 | 料金目安 |
合同火葬 | ・通常の焼却炉で合同火葬(主に自治体) ・ペット専用の火葬場で複数のペットと合同火葬 ・基本的に返骨はない | ・自治体 ・お寺 ・民間業者 | 2000~20000円 |
個別火葬 | ・ペット1匹での個別式の火葬 ・埋葬まで一任する方式と、返骨してもらう方式がある ・お骨上げ、読経などもやってくれる場所も有り | ・お寺 ・民間業者 | 15000~70000円 |
移動火葬車 | ・火葬炉を搭載した専用車に預けて火葬して貰う ・埋葬まで一任する方式と、返骨してもらう方式がある | ・民間業者 | 15000~25000円 |
土葬 | ・飼い主が保有する土地に埋める | – | – |
どの葬儀方法がよいなどはなく、大切に想っていたワンちゃんのことを考えて、飼い主が後悔しない方法で葬儀を行うことが大切です。
悲しいことですが、ペット葬儀の業者にはペットを火葬してから追加請求を行なうといった悪質業者も存在します。
ペット葬を行う際は、そういった詐欺業者に依頼せず信頼できる業者を利用しましょう。
「どの葬儀業者を利用すれば良いかわからない…」
という方には【ペット葬儀110番】をオススメします。
東証上場企業が運営しているので安心感があり、ペット葬儀を「10,000円~」の安心価格で利用が可能です。
亡くなったワンちゃんの「体重」により価格が決まるので、追加料金が不要で金額面に透明性があります。
ペットのお墓や供養について
葬儀が終わったら、お墓に納骨をしてあげましょう。
現在はペット専用の霊園なども年々増えています。
犬のお墓は大きくわけて以下のようなものがあります。
種類 | 概要 | 料金目安 (火葬代は含まず) |
ペット霊園 (屋内型) | ・屋内で遺骨を保管(納骨堂) ・主に棚型のタイプとコインロッカー型のタイプなどがある ・野外型と比べて割安 | 5000~6万円 |
ペット霊園 (屋外型) | ・墓石を配置したペットのお墓 ・遺骨を個別に埋葬 | 10万円~ |
ペット霊園 (共同墓地) | ・複数のペットの遺骨を一緒に埋葬する合同のペット墓地 ・個別のお墓に比べ費用が安い | 0~20000円 |
人と一緒に入る | ・人間用の墓地にペットも一緒に埋葬できる墓地 ・ペット霊園で人も一緒に入れる墓地 | 1500000円~ |
散骨 | ・遺骨を海にまく(海洋散骨・海洋葬) ・遺骨を山林にまく(山林葬) ・他(空中葬、宇宙葬、お花畑葬、お花葬、樹木葬、自然葬) | 1000~500000円 |
手元供養 (自宅供養) | ・ペットの遺骨を自宅に置いて供養 ・遺骨を加工してメモリアルグッズ化する供養 | 10000~85000円 |
その他 | ・亡くなったペットを剥製にする(剥製葬) など | 5000円~ |
このように、ペットのお墓はいろいろな種類があります。
どのお墓がよいというのはありません。
ご自身に合ったペットの供養方法を選んで、愛しいワンちゃんを弔ってあげてください。
また、ペットのお墓以上に選択肢が多いのが人間のお墓です。
最近はペットと人間が一緒に入れるお墓などもあり、お墓の選び方に悩む方も多いでしょう。
終活.comでは、お墓の選び方についても記事を書いているので興味がある方はこちらもお読みください。
犬に関する雑学
犬に関する雑学をクイズ形式でご紹介します。
簡単なものから、なかなか難しいものまであるので、よかったら挑戦してみてください。
それではどうぞ!
突然のワンちゃんクイズ!1問目 問題.犬にあげてはいけない食べ物は以下のうちどれでしょう? ①かつおぶし |
さすがに一問目は簡単だったでしょうか?
次の問題から一気に難易度が増しますので、ご注意ください。
突然のワンちゃんクイズ!2問目 問題.犬の飼育率が一番高い都道府県はどこでしょうか? ①香川県 ちなみにヒントになるかはわかりませんが、飼育率ランキング2位は三重県。ワースト1位は山形県となっています。 |
どんどんいきます!
ここからはノーヒントです。
突然のワンちゃんクイズ!3問目 問題.柴犬の「柴」の意味は何でしょう? |
次が最後です!
突然のワンちゃんクイズ!4問目 問題.「テニスボールを一度に口に入れた数」のギネス記録を持つ犬は一体何個くわえた? |
突然のワンちゃんクイズでした。
皆さんは何問解けたでしょうか?
最後のテニスボールに関しては、愛犬には真似させないように気をつけてください!
まとめ
老犬終活について書きました。
ワンちゃんの終末期に向けて、飼い主はたくさん考えるべきことがあるというのがわかって頂けたかと思います。
これら全てに何かあってから急いで対応するとなると、例えば葬儀が希望する形で行えなかったといったような事態も起こる可能性があります。
「もっと愛犬に対してできることがあったかな…」
こういった後悔はペットロスを起こす要因となりますので、未練を残さないためにもできることを事前に準備しておくことが大切です。
また、老犬の介護は飼い主にかなりの負担がかかる場合もあります。
利用できるサービスは利用して、無理なくひとりで抱え込まないようにしてください。
今回は老犬の終活について書きましたが、終活は犬だけに限らず猫やうさぎなど様々なペット全般で行えることです。
終活.comでは、そういった「ペットの終活」も別記事でまとめています。
ペット保険や葬儀などこの記事で触れたことで更に詳しく解説されている部分もあるので、あわせてご覧ください。