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今や日本人にとってSNSは馴染みが深く何かしら登録をしている方も多いでしょう。
・Facebook(フェイスブック)
・Twitter(ツイッター)
・Instagram(インスタグラム)
これら人気のSNSですが、もし自分が亡くなったらSNSのアカウントはどうなるのか?
放置しておくと実はまずいSNSの終活について紹介します。
目次
SNSの終活とは
SNSの終活とは、いわゆる「デジタル終活」の一環で自身のSNSアカウントを削除したり整理することをいいます。
デジタル終活とは
・パソコンやスマホなどのデジタル端末
・インターネットで利用していたオンラインサービス
これらに関する終活のことを「デジタル終活」といいます。
SNSアカウントの終活が何故大切かというと、SNSのアカウントはその人の死後も残り続けるからです。
サービス終了などがない限りSNSのデータは半永久的に残る可能性があります。
今や日本のSNS利用者は7500万人以上と言われており、国内のインターネットに触れる人の約80%弱が何かしらのSNSをやっている時代です。
SNS利用者は元々10~20代の若い世代が主要でした。
ですがSNSが当たり前になったことで、近年では60歳以上の年齢層にも普及しており利用者は年々増加傾向にあります。
出典:ICT総研
SNS利用者が増え続けるからこそ、SNS利用者の死者数も増え続けています。
死後にアカウントが残っていても問題ないと考える方もいると思いますが、その場合は不正ログインやアカウント乗っ取りをされるリスクがあることは理解しておきましょう。
残された家族に迷惑をかけてしまう可能性もあるので、SNSの終活は極力行ったほうがよいです。
SNSの終活でやること
それではSNSの終活とは一体何をすればよいのでしょうか。
SNS終活でやることは主に以下の三つです。
・自分でアカウントを削除しておく
・家族にアカウントを削除してもらう
・追悼アカウントにする
ひとつずつ紹介していきます。
自分でアカウントを削除しておく
一つ目は生前に自分で削除、整理する方法です。
複数SNSを利用している方はまず、自分が利用しているSNSをしっかり把握するところから始めましょう。
普段から使っているSNSは把握しているでしょうが、過去に作って最近利用していないSNSアカウントなどは忘れて放置している方が多いです。
この機会に全て洗い出して一覧で管理しましょう。
そうして作った利用SNS一覧の中で、現時点で利用していないSNSはアカウントを削除して整理を進めておくとよいでしょう。
家族にアカウントを削除してもらう
二つ目は家族の方に削除して貰う方法です。
現在利用しているSNSは削除することはできませんよね。
そのため、自分の死後に家族にSNSを削除してもらいましょう。
家族に削除を依頼する場合はSNSのログインIDやパスワード等を残しておく必要があります。
そういったSNSの情報はエンディングノートに書き残しておくと便利です。
また、以下では主要SNSを退会する時の手順を簡単に紹介しておきます。
ページの構成などが変更した場合はアカウント削除手順も変わる場合がありますのでご了承下さい。
※2019年9月作成
▼主要SNSの退会方法▼
以下手順は全てPCからの操作手順になります。
Facebookのアカウント削除方法
1.Facebookにログインして画面右上にある「▼ボタン」をクリック
2.「設定」をクリック
3.左側メニューにある「あなたのFacebook情報」をクリック
4.「アカウントの利用解除と削除」をクリック
5.選択肢が出るので「アカウントを完全に削除」を選択して「アカウントの削除へ移動」をクリック
6.「アカウントを削除」をクリック
Twitterのアカウント削除方法
1.Twitterにログインして画面左下の(…)ボタンをクリック
2.「設定とプライバシー」をクリック
3.「アカウント削除」をクリック
4.画面右下の「アカウント削除」をクリック
5.パスワードを再入力して退会完了
Instagramのアカウント削除方法
1.アカウント削除ページを開く
2.ログインIDとパスワードを入力
3.アカウントを削除する理由を選択
4.パスワードを再入力
5.「アカウントを完全に削除」をクリック
6.「OK」をクリック
追悼アカウントにする
FacebookとInstagramに限りますが、死後に自分のSNSを追悼アカウントとして残すという選択肢があります。
追悼アカウントとは、SNS利用者が亡くなった後でもそのページを追悼アカウントとして残すことができる機能です。
家族や友達が集い、その人の思い出をシェアするための場所となります。
Facebookの場合、追悼アカウントとなるとプロフィールに「追悼」と表示されます。
アカウントの設定に応じて、友達や家族は追悼タイムラインで思い出をシェアすることが可能です。
Instagramの場合は通常のアカウントと外見での違いはありません。
亡くなった人が生前に投稿した写真や動画は存続され引き続き見ることができます。
ただし、検索などでは引っかからなくなるので基本的に元々の知人のみが見れるページとなります。
また、このような死後のSNSアカウントに関してのサービスは他にもあります。
googleアカウントでは「アカウント無効化管理ツール」という機能があります。
アカウント無効化管理ツールは事前に設定しておくことで利用ができます。
ユーザーが一定時間アカウント利用をしていない状態が続いた時、そのアカウントのデータを全て削除してくれたり指定したユーザーに対して連絡をしてくれたりする機能となります。
事前に設定しておくことで遺族の方の負担が軽減されるので、該当のSNSを利用している方は設定してみてはいかがでしょうか。
故人のSNSアカウントの対応方法
故人がSNS終活を行いログインIDとパスワードを残してくれている場合、そこまで手間がかからず故人のSNSアカウントを削除することが可能です。
ですが、そうじゃない場合に故人のSNSアカウントを削除するとなると意外と手間がかかってしまいます。
この項目では、遺族の方が故人のSNSアカウントを削除する場合にやることを紹介します。
SNSによって故人のアカウントに対する対応も違いがあるので、そのあたりも合わせて紹介します。
以下のSNSについて対応方法を紹介します。
・Facebook
・Instagram
・Twitter
・LINE
・Ameba
・はてなブログ
・google
・mixi
それではひとつずつ紹介します。
Facebookは先ほど紹介したように「追悼アカウント」機能があります。
利用者は生前に自身の死後にアカウントを「追悼アカウント」にするか「アカウント削除」するかを決めておくことができます。
設定されている場合は、利用者が亡くなった後に遺族の方がFacebookに連絡をすることで追悼アカウントに切り替わります。
また、どちらとも設定をしないまま利用者が亡くなってしまった場合は遺族の方のみ専用フォームから故人のアカウント削除依頼をすることが可能です。
その場合は「死亡証明書」や「故人との関係性を示す証明書」を提出する必要があります。
InstagramもFacebook同様に「追悼アカウント」があります。
事前に設定しておくことで、利用者が亡くなった後に第三者が申請することでアカウントが追悼アカウントに切り替わります。
また、設定せずに亡くなってしまった場合は遺族の方がInstagramに対してアカウント削除の要望を出すことで削除が可能です。
Facebook同様にアカウント削除の申請は専用フォームから申し込むことができて、故人の近親者しかできません。
関係性の証明として、故人の死亡証明書などの書類を提出する必要があります。
このように、亡くなった方のアカウント削除をするのは結構な手間がかかります。
やはりログインIDやパスワードはエンディングノートに書いておくことが大切です。
Twitterにも死後のアカウントに対する専用のページがあります。
プライバシーポリシーに関するお問い合わせから「亡くなられたユーザーのアカウント削除のリクエスト」という項目で手続きをします。
削除リクエストフォームから必要事項を入力して申請すると、Twitter社から故人の死亡証明書などの情報提供依頼がきます。
情報提供の対応が完了次第アカウントが削除されます。
リクエストフォームで入力する必要な事項とは
・故人のアカウントID
・氏名
・故人との関係性
などを入力する必要があります。
またTwitterは利用規約上、複数人でアカウントを運用してよいSNSとなっています。
そのため、亡くなった方のアカウントを遺族の方などが受け継いでツイートすることがOKとされています。
自主的に追悼アカウントのようにアカウントを残しておき、遺族からのツイートとして発信を行っても問題はないので覚えておくとよいかもしれません。
LINE
LINEは「一身専属制」という、 権利や義務が特定人にのみ発生して他の人には絶対に移転しないという制度を取っています。
そのため、遺族からの要望であろうと本人以外の人間からは削除や相続ができない仕組みとなっています。
ただし、実際にLINEにアカウントの削除を依頼したら対応してくれたという声もありました。
相続などは不可能ですがアカウント削除ならば可能かもしれませんので、故人のアカウント削除を行いたい場合はLINEに問い合わせてみるとよいかと思います。
Ameba
Amebaは芸能人がブログなどで多数利用しているため、一般人と芸能人では少し対応が違う模様です。
芸能人が利用しているブログなどの場合、本人が死亡した際には事務所に確認がされるそうです。
一般人の場合はお問い合わせフォームから遺族の方のみ削除依頼が可能です。
その場合、本人確認や関係性の証明などの書類が必要となります。
亡くなった方のアカウントに対する専用フォームはないので、個別で問い合わせて対応して貰う形となります。
はてなブログ
はてなブログに関しては、Ameba同様に専用フォームがないので個別で問い合わせて対応してもらう形になります。
遺族の方など近親者からのアカウント削除のみ受け付けており、基本的には管理権を譲渡することは不可能だそうです。
ただし、はてなブログの場合は例外として以下の内容がガイドラインに掲載されています。
・登録メールアドレスが相続されていた場合、パスワードの再設定を行いアカウントを継続して利用することは可能です。
・遺言としてログインIDとパスワードが残されており、相続先が明示されていたような場合は相続を否定しません。
つまり、登録者本人から情報を受け継いでいる場合は遺族の方が利用を継続することが可能と思われます。
現在運用しているブログ等を自分が亡くなった後に遺族に受け継ぎたい場合は、しっかりそのことを書面等で残しておくと確実かと思います。
googleは先ほど紹介しました「アカウント無効化管理ツール」という機能があります。
これが設定されている場合は、指定時間経過でアカウントが自動的に削除されるので遺族は何もする必要はありません。
また、設定がされていない場合は遺族側から故人のgoogleアカウントに対してアカウント削除の依頼を出すことも可能です。
更にgoogleの場合は「故人のユーザーアカウントから資金を所得するリクエストを申請する」という項目があります。
これは故人が「GoogleAdSense」などで売上げを発生していた場合、遺族がその売上げを受け取ることが可能ということです。
youtubeなどもgoogleの運営ですので、もしも故人がyoutuberだった場合などは申請することで売上げを受け取ることが可能かと思われます。
亡くなった方がgoogleからの売上げがある場合は忘れずに申請しましょう。
mixi
mixiはAmebaなどと同様に、専用フォームがないので個別で問い合わせて対応してもらう形になります。
遺族からの申請があった場合、死亡証明などを確認後に削除対応を行うそうです。
また、mixiは近親者へのアカウントの管理権譲渡は可能とのことです。
まとめ
SNSの終活に関して紹介しました。
「自分でアカウント削除する」
「家族に削除してもらう」
「追悼アカウントにする」
✔ ログインIDやパスワードをエンディングノート等に書き残しておく
✔ 遺族が故人のSNSアカウントを削除するのは大変
✔ SNS毎に故人のアカウントに対する対応が違う
今回はSNSに関する記事でしたが、終活.comでもSNSを行っております。
最新情報の発信などを行っているのでよろしければこちらもご覧ください。
・終活.com 公式Twitter
・終活.com Fecebookページ
また記事内でも少しお話しましたが、SNS終活はデジタル終活の一環です。
デジタル終活ではSNS以外にも色々と重要なことがあります。
以下の記事も是非あわせてお読み下さい。