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終活において、お金に関する項目はとても大切です。
「借金がある」
「子供に迷惑をかけたくない」
「借金を残して死ねない…」
この記事は、そういった方へ向けて書きました。
子供に借金を残して死ねない!
そう考えている人がするべき終活について紹介します。
目次
借金を残して死んだらどうなるのか
そもそも借金を残したまま亡くなった場合、その借金はどうなるのでしょうか。
「借金は死んだらチャラになる」
そう考えている人もいるかもしれませんが、残念ながら借金は死んでもなくなりません。
全ての「借金は相続される」ことになります。
「相続」とは?
ある人が亡くなったときに、その人の財産を引き継ぐことを「相続」といいます。
財産を引き継ぐ人を「相続人」と呼びます。
相続人はプラスの財産だけではなくマイナスの財産(借金)も全て引き継ぐことになります。
相続人には優先順位があり、以下の表のように相続される人が決まっています。
画像中央の「被相続人」というのは亡くなった人のことです。
画像を見てわかる通り、「配偶者」と「子供」そして「孫」が優先順位が一番高いです。
つまり子供がいる場合、借金は「配偶者」と「子供」へ相続されます。
配偶者が既に亡くなっている場合、借金は全て子供へと相続されてしまうわけです。
離婚をしている場合の借金
離婚をしている場合、配偶者とは法律上で無関係となっているので借金が相続されることはありません。
しかし、離婚をしていても子供には相続権が発生します。
そのため、「離婚していても、亡くなった場合に借金は子供へ相続されてしまう」ということです。
離婚しても親と子供との関係が切れるわけではなく、子供は一生子供なのです。
親の借金で人生台無し?事例紹介
親の借金を相続してしまったことで、子供の人生が台無しとなってしまったという事例はよく聞きます。
ケース①相続放棄を知らずに多額の借金生活へ 両親が借金を残して死去、全額相続してしまい毎月の返済に追われて生きているAさん(50代女性) 自分で借りてもいないお金を返済するというのは、やはり納得いかない様子。 毎月の返済で生活も苦しく、結婚もできなかったとAさんは両親を恨みます。 彼女は「相続放棄」という手段を知らず、多額の借金を相続してしまいました。 「役所は何も教えてくれず、気づいたら相続放棄できる期間を過ぎており借金返済するしかなくなってしまった」 彼女はそう話して、今も一人で借金を返し続けています。 |
後ほど詳しく話しますが、親の相続を全て放棄する「相続放棄」という手段があります。
ですが、この「相続放棄」をするには三ヶ月以内に手続きを済ませなければいけません。
役所などではわざわざ教えてくれないので、知らないがゆえに親の借金を相続してしまうというケースがあるようです。
ケース②連帯保証人も相続されることを知らずに… 会社経営をしていた父が亡くなり長男が会社を相続。 次男であるBさん(30代男性)は会社には一切関わらないということで、現金300万円だけを相続しました。 それから数年後、金融機関から何と1億円以上の請求書がBさんに届きました。 その理由は、長男が引き継いだ会社が借金を抱えて倒産したから。 亡くなった父は会社の借り入れの連帯保証人になっていたのです。 遺産相続では連帯保証人の立場も資産と同様に相続されるので、Bさんは多額の借金を抱えてしまいました。 妻とは離婚して子供にも会えず、現在は兄と一緒に多額の借金返済生活に勤めています… |
遺産を相続した場合は連帯保証人の立場も資産と一緒に相続されます。
Bさんは会社に一切関わっていなかったので、父が会社の連帯保証人になっていた事は知りませんでした。
ですが、上記の場合にBさんは遺産放棄の申し立てを認めてもらうことができない可能性が高いです。
理由としては、最初に現金300万円を相続してしまったから。
何かを相続した時点で、遺産を相続することを積極的に選択したと判断されてしまいます。
このように、借金を残して亡くなるとお子さんの人生が台無しとなってしまう場合があります。
子供に借金を残さないためにするべき終活
それでは、子供の人生を台無しにしないためには何をするべきでしょうか。
子供に借金を残さない、迷惑をかけないために考えるべき終活は以下の内容です。
・債務整理
・住宅ローンについて
・相続放棄
・子供とのコミュニケーション
ひとつずつ紹介します。
債務整理
債務整理とは、簡単にいうと借金解決のために法的な手続きをすることです。
借金にも色々な種類がありますが、現在の日本では9人に1人が何かしらの消費者金融を利用しているといわれています。
そのような借金は、放置していると利息により雪だるま式に増えてしまうといったおかしな状態になります。
借金問題を解決する為に、債務整理をして法的に解決を目指すことは大切な終活のひとつでしょう。
債務整理は自分ではできないので、司法書士に依頼することになります。
ハードルが高く感じますが、【司法書士法人杉山事務所】では全国どこからでも無料相談をすることが可能です。
熟練の司法書士さんがサポートしてくれるので、債務整理を考える場合はまず無料相談してみるとよいでしょう。
また、不要なクレジットカードを整理することも大切です。
以下の記事にてクレジットカードに関する終活をまとめていますので、あわせてご覧ください。
住宅ローンについて
多額の借金が残される例として一番多いのは、「住宅ローンを残したまま亡くなる」というケースです。
住宅ローンに関しては、保険で支払われるのが一般的でしょう。
住宅ローンは通常「団体信用生命保険(団信保険)」と呼ばれる保険に加入します。
これは住宅ローンの契約者が亡くなった場合、遺族は残りのローンを支払わなくてよいという保険です。
しかし、この団信保険は「住宅ローンの支払いに長期の滞納があると解約扱いとなる」場合があります。
保険が解約となっていると自身が亡くなった後に多額の住宅ローンが子供へ向かってしまう可能性があります。
支払いの滞納がないか、不安な方は早めに確認をしておくことが大切です。
また、住宅ローンが払えない場合はローンの乗り換えを考えるのもひとつの手です。
今よりも低い金利の住宅ローンに乗り換えることで、実際に自分が支払う金額が減り返済することが可能となる場合もあります。
上の図は金利の推移を表したグラフです。
変動金利の数値を見てわかるとおり、昭和後期~平成初期には最大8.5%だった金利が、令和元年には2%台にまで下がっています。
現在はこのように金融緩和により住宅ローン金利が大きく下がっています。
住宅ローンを組んだのが金利が高い時期だった場合、ローンを乗り換えることで支払う金額が大きく変わる可能性があります。
住宅ローンの乗り換えについて、何をすればよいかわからない方はまず「住宅ローン借り換えセンター」で無料相談をしてみるとよいでしょう。
住宅ローン診断士という専門家が、プロ目線で金利がお得となるローンを選択してくれます。
面倒な手続きも代行してくれるのでオススメです。
相続放棄
存命中に借金の返済が不可能な場合は、「子供に相続放棄して貰う」という方法があります。
相続放棄とは文字通り遺産相続を放棄することで、相続人が一切の財産を受けとらないことをいいます。
相続放棄をすれば、借金は子供へ引き継がれないので迷惑をかけることがありません。
注意点としては、先ほども軽く触れましたが相続放棄をするには期限が決まっています。
相続放棄をするには「相続を知って」から、「3ヶ月」以内に手続きをしなくてはいけません。
期間が意外と短いので注意が必要です。
親が亡くなった場合、子供は色々とやることが多く三ヶ月という期間はあっという間に過ぎてしまいます。
お子さんには「相続放棄して欲しい旨をしっかり伝えて、自分が亡くなった際には早急に対応してもらう」ように意思疎通しておきましょう。
ただし、相続放棄をするには以下の注意点があります。
・相続放棄をすると他の一切の財産に関して相続できない
・相続放棄は取り消しができない
借金の相続を放棄するのですから、ほかの全ての資産に関しても相続はできません。
現在持ち家にお住まいの場合など、プラス財産も持っている場合は相続放棄を本当にしたほうがよいのかよく考えましょう。
また、相続放棄は取り消しができませんので決断は慎重に行いましょう。
子供とのコミュニケーション
借金に関しては、恥ずかしいからと子供に伝えていないケースをよく聞きます。
気持ちはわかりますが借金を隠したまま亡くなると子供が不幸になるケースがあるので、できれば生前に借金について話し合っておいたほうがよいです。
どうしても直接伝えられない場合は「エンディングノート」などに借金の存在を書いて、相続放棄してくれという意思を書き残しておきましょう。
エンディングノートについては、以下の記事でまとめていますので興味がある方はこちらもご覧ください。
まとめ
子供に借金を残さないために、するべき終活を紹介しました。
まず、借金は死んでもなくなりません。
配偶者も既に亡くなっている場合は全て子供へと引き継がれてしまうので注意が必要です。
▼子供に借金を残さないために
・債務整理や住宅ローンの組み換えを行い借金の返済に努める
・住宅ローンが残っている場合は団信保険が解約になっていないかを確認
・どうしても借金を返済できない場合は子供に「相続放棄」してもらう(相続を知ってから三ヶ月以内に手続きをする必要があるので要注意)
遺産相続に関しては複雑な面も多いですが、終活をする上で凄く大切なことです。
下記の記事で遺産相続について詳しく説明していますので、あわせてお読みください。