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近年、50ccのスクータータイプを含める二輪車ユーザーの平均年齢は50代前半だといわれ、高齢化が顕著です。
老後の趣味の1つとしてツーリングなど根強い人気があるのもライダー高齢化の背景からくるものだと思います。
この記事では終活の一環として「バイクに乗るのを辞める」ことを考えたときに役立つ情報+αをお届けします!
▼この記事を読んで理解できること ・バイクに乗ることを辞める理由(バイクに乗らなくなる原因) ・バイクを処分する際の選択肢 ・オススメのエンディングバイク |
目次
バイクの終活
終活という言葉は造語になりますが、「バイクの終活」の場合「バイクじまい」と言えるんじゃないでしょうか。
・「バイクじまい」とは「バイク乗りを卒業する」こと。
終活の一環や、終活を意識してバイクに乗るのを辞めるということですね。
近年、高齢者が運転する車の事故が続いています(その多くがアクセルとブレーキの踏み間違えによるもの)。
身体能力や認知能力は加齢とともに衰えやすいものだと思いますが、運転能力(運転技術)は「高齢者だから」というものではなく、個人差があるように思います。
車だけでなくバイクにも共通しているんじゃないでしょうか。
バイクの運転能力も個人差があると思います。
では「バイクを乗るのを辞める」ことを考えるのはどういうときなのか?
バイクに乗らなくなる原因
基本的には車もバイクも、どちらも乗ることを辞める原因・理由は共通していると思います。
まずは終活に関係なく考えてみると
・身体的な衰え
・認知能力の低下
・ツーリング仲間が減った
などがバイクに乗ることを辞める理由として考えられると思います。
ただ、上記の3つの理由は大枠的に見ると「身体的な衰え」ということに尽きるんじゃないでしょうか。
身体的な衰えから認知や判断能力が低下
バイクに乗ることが難しくなってしまった
結果、ツーリング仲間も減ってしまった
と、身体的な衰えからくる連鎖的なものだと考えられます。
身体的な衰えが終活を意識するきっかけでもあり、サインでもあるんじゃないでしょうか。
終活を理由にバイクに乗らなくなる
身体的な衰えが終活のきっかけやサインとなり、実際に終活の一環である断捨離(読み方:だんしゃり)としてバイクを手放すことを考えるでしょう。
広くいうと生前整理とも捉えることができます。
断捨離とは?
不要な物が入ってくるのを断ち、要らない物を捨てて、物への執着から離れること。
断捨離としてバイクを手放す場合、2つのパターンがあると考えられます。
1つはライダー引退型、もう1つはライダー引退予備軍です。
ライダー引退型とは?
「もうバイクに乗ることはないかな」という思いでバイクの処分を考えるタイプ
ライダー引退予備軍とは?
「思い切って処分しよう、バイクがなければ乗ることもない」という思いでバイクの処分を考えるタイプ
バイクは定期的にメンテナンス・手入れをしていないと故障の原因に繋がります。
だんだん乗らなくなってしまってそのまま手入れもせずに放置してしまう、という人もいることでしょう。
次の項目ではバイクの処分方法について紹介していきたいと思います。
バイクを処分する
終活でバイク処分を考える際、以下の方法が選択肢としてあります。
・譲る
・売る
・廃車
それぞれ順番に解説していきます。
譲る
バイクを譲る場合、名義変更が必要となります。
一般的には身内関係の方や親しい友人に譲るケースが多いですが、名義変更の書類は1枚ではありません。
そのため、面倒だという理由から名義変更の手続きを後回しにしてしまう方も多いようです。
ただ、バイクを譲ることになったときは最初に名義変更の手続きを済ませるようにしましょう。
なぜなら名義変更手続きをしない状態で事故を起こしたりすると、ご自身も損害賠償請求の対象になる可能性があるためです。
≪バイクを譲るには≫
事前にお近くの陸運局で名義変更の申請書類一式を用意することをオススメします。
⇒ 最寄の陸運局を調べる
売る
バイクを処分するとなった際、処分方法で一番に思い浮かぶのはおそらく売却じゃないでしょうか。
売ることでお金に換えることができますし、思ったより高く売れたときは嬉しいものですよね。
売却方法としては
・ヤフオクなどオークションサイト
・メルカリなどフリマアプリ
・買取業者
などが主な方法だと思います。
いまや年代問わずに利用者の多いメルカリでは、スクータータイプから色んなバイクが出品されているのが確認できます。
廃車のバイクでも「パーツ取り用」などとして出品されていたりもします。
ヤフオクやメルカリなど、個人間の売買はトラブルの可能性も無きにしも非ずだということは頭に入れておくとよいでしょう。
廃車
バイクの処分で売却を考えても、中には「買取不可」となってしまうバイクもあり、廃車にすることも考えないといけないケースもあると思います。
以下、排気量別のバイクの廃車手続きに必要な書類などをまとめた表になりますので、参考にしていただければと思います。
※廃車するとなった際、ナンバープレートは事前に外しておきましょう
▼原付など50cc~125cc
必要書類など | ・車検証 ・ナンバープレート ・標識交付証明書 ・廃車申告書 ・軽自動車税申告書 ・印鑑 |
申請場所 | お住まいの管轄の市区町村役場・役所 |
諸経費(かかる費用) | 0円 |
▼125cc~250cc
必要書類など | ・車検証 ・ナンバープレート ・標識交付証明書 ・軽自動車税申告書 ・軽自動車届出済証 ・軽自動車届出済証返納証明書交付請求書 ・印鑑 |
申請場所 | 陸運局 |
諸経費(かかる費用) | 2,500円前後~ |
▼250cc以上
必要書類など | ・車検証 ・ナンバープレート ・標識交付証明書 ・軽自動車税申告書 ・抹消登録申請書 ・印鑑 |
申請場所 | 陸運局 |
諸経費(かかる費用) | 2,500円前後~ |
バイクの排気量によって廃車手続きに必要な書類が違ってきたりするので、それぞれ間違えのないように行動するようにしましょう。
免許証を自主返納するのも終活
ここまでの中でも少し触れましたが、近年は高齢者による車の事故が多くなっています。
「○歳以上は運転免許証の自主返納すべきだ」という声も上がっているのは周知だと思いますが、現状として免許証を自主的に返納している方はどれ位の数いるのか?
気になる方もいるかと思いますので、警察庁の「申請による運転免許の取消件数」を参考に、以下表にしてみました。
年代 | 件数 |
2009年(平成21年) | 51,086 |
2010年(平成22年) | 65,605 |
2011年(平成23年) | 72,735 |
2012年(平成24年) | 117,613 |
2013年(平成25年) | 137,937 |
2014年(平成26年) | 208,414 |
2015年(平成27年) | 285,514 |
2016年(平成28年) | 345,313 |
2017年(平成29年) | 423,800 |
2018年(平成30年) | 421,190 |
※件数の年齢は65歳以上の方です
2018年(平成30年)の免許証自主返納件数は全国で421,190人だったことがわかります。
この10年での65歳以上の方の返納率は上昇しているといわれてますが、65歳~74歳で2%台、75歳以上の方の返納率で5%台にとどまっているという状況だそうです。
そういった状況は顕著にデータとして現れています。
株式会社ナップス(オートバイ用品の小売・開発を行っている)が「シニアライダーの実態調査」として、2018年9月に行った調査をもとに作成した以下図をご覧ください。
※全国60歳以上の男性ライダー221名対象
対象人数がそこまで多いわけではありませんが、221人に聞いてこの結果です。
つまり、シニアライダーで免許の自主返納を考えているのは1割程度しかいないということになります。
高齢者の事故がある度に免許返納問題は取り上げられますが、シニアライダーの実態調査で「バイクの運転技術に自信がある」と答えたシニアの方は78.7%だったそうなので、免許証を自主返納する方はまだまだそう多くなさそうです。
ただ、バイクの処分だけでなく、免許証を自主返納するということも終活といえるんじゃないでしょうか。
オススメのエンディングバイク特集
「最後に乗りたいバイクは何ですか?」
突然すみません。
死について考えたり、死後のことを考えることも終活ですが「自分のやりたいことをやる」というのも終活です。
「一度このバイクに乗ってみたい」
「憧れのバイクだ」
きっとそんなバイクが皆さんそれぞれあるんじゃないでしょうか。
終活.comでは、ライダー人生最後の1台として相応しいバイクを「エンディングバイク」と名づけています。
そこで、オススメのエンディングバイクをいくつか紹介したいと思います。
もし、「このバイクいいな」と思ってバイクに乗り始めるという方がいたら、老後の趣味として思う存分に疾走してほしいです。
★バイク処分を考えている現行ライダーの方へ
バイク熱・バイク愛が上がってしまい、処分することを辞めて引き続きバイクに乗る、それも終活だと思います。
老後の趣味=老活(ろうかつ・おいかつ)です。
▼中型免許を取得したばかりの還暦ライダーの動画
車のドライブレコーダーの映像よりも臨場感がある動画になっていますね、楽しそうです。
「バイクって楽しそうだなあ」と思われてる方も結構いると思います。
全然今から乗り出すのも遅いということはありません。
自分のやりたいことをやって充実した余生を過ごすのも終活です。
では、オススメのエンディングバイクをサクっと紹介していきます。
安定の人気!YAMAHA「SR400」
YAMAHA SR400
1978年の誕生以来、安定した人気を誇るヤマハのSR400。
こだわりのキック始動、一部をオイルタンクとして使用する鋼管フレームは当初から現在までほぼ変わらない構造も魅力の一つなんじゃないでしょうか。
参考までに、SRは新車価格で53万円(本体価格)です。
乗って感じるスーフォアの良さ!「CB400」
CB400
ホンダのCB400はシニアライダーの中でも愛車としている方は結構多く、多くのライダーから「スーフォアは良い」という声もよく上がっています。
エンディングバイクとしてだけじゃなく、「若いときを思い出してバイクに乗りたくなった」というリターンライダーの方にもオススメだと思います。
現行の「CB400 SUPER FOUR」で新車価格90万円前後となっています。
【番外編】女性ライダーの憧れ!峰不二子
峰不二子等身大フィギュアとピンクの中古ハーレー1名に http://t.co/ecF5vEKmVq
— コミックナタリー (@comic_natalie) April 12, 2013
2013年、バイク買取の「バイク王」とコラボしたことで当時話題にもなりましたが、女性ライダーの多くが名作アニメ「ルパン三世」の峰不二子のバイク姿に影響を受けているようです。
作中を通して峰不二子はハーレーやスポーツバイクなど様々なバイク遍歴があることがわかります。
「峰不二子という存在」が女性ライダーの方には憧れるところが大きいみたいですね。
▼ルパン三世がリアルタイムじゃない若い女性の方にも影響を与えているのがわかります
バイク女子 冬Ver.
峰不二子の影あらず| 壁 |д・)#激寒 #寒がりライダー #冷え性ライダー #バイク女子 #バイク好き #大好き #バイクが好きだ #なぜ走るのか #私が私であるために pic.twitter.com/hrqGzYRUDl— めーちゃん。 (@mechan_v) November 7, 2017
いずれ選ぶことになるエンディングバイクはどんなバイクになるんでしょうか。
▼ついでに言うと、峰不二子のバイク描写はこちらから来ているようです
映画、「あの胸にもう一度」のマリアンヌ・フェイスフル、、革ジャンにバイクのスタイルってのが、峰不二子のモデルになったってこと、知ってたかい(^_^*)? pic.twitter.com/RUmDL6RZqw
— gts (@gts1961) December 29, 2017
映画「あの胸にもう一度」の公開は1968年なので、51年前。
シニア世代で青春の1ページだった方もいるんじゃないでしょうか。
これぞ男の渋みと極み!「ハーレーダビッドソン」
ハーレーダビッドソン(HARLEY-DAVIDSON)
日本で1970年に公開された映画「イージー・ライダー」などの影響もあり、団塊世代の方の憧れのバイクともいわれているハーレーダビッドソン。
「最後はずっと憧れていたハーレーに」など、ファンは多いです。
▼ハーレーには沢山の種類がありますが、オススメは「ストリートボブ(STREET BOB)」
参考までに新車価格はおよそ180万円前後(税込)です。
決して安くはありませんが、エンディングバイクとして選びたい一台じゃないかと思います。
「終のバイク」としてエンディングバイクを1台選ぶときは焦らずじっくり選ぶようにしましょう。
まとめ
終活とバイクについて紹介しましたが、風を切るように気持ちよく読んでいただけたでしょうか。
最後に簡単なまとめ&メッセージ!
・バイク終活は無理して行うものではなく、あくまで自然に。
・バイクを処分する方法は「譲る」「売る」「廃車」
・これからバイクに乗り始める方は事故に注意してバイクライフを楽しみましょう
・処分してからリターンライダーとしてエンディングバイクに乗るのも充実した終活ライフです!
今回はバイク終活に関するコンテンツでしたが、あわせて車の終活についても是非読んでみてください。