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終活ブログとは、自分の身のまわりを整理していく過程や、家族に伝えておきたいことを、少しずつ文章にして残していく記録のことです。エンディングノートが「一度書いて仕舞っておくもの」だとすれば、ブログは書き足していけるものです。この記事では、パソコンに詳しくない方でも進められるように、開設の手順、名前を出さずに書く方法、続けるコツ、そして自分が亡くなったあとにブログをどうするかまでをまとめます。
この記事の結論
- 終活ブログは「無料サービス」か「自分で借りて作る」かの二択です。迷ったら無料から始めて構いません
- 最初に決めるのは「誰に読ませるか」。家族だけなら公開しない設定にできます
- 本名・住所・勤務先・家族の顔写真は出さない。これだけ守れば大きな失敗はまず起きません
- 続けるコツは「1記事1テーマ・800字」。長く書こうとすると必ず止まります
- いちばん忘れられがちなのが自分の死後の扱いです。残す・消す・任せるの3つから選んで書き残しておきます
- 放置されたブログはある日突然消えることもあれば、何年も残り続けることもあります
この記事でわかること
- 終活ブログに何を書くのか
- 始める前に決める3つのこと
- 無料サービスと自分で作る方法の違い
- 開設の6ステップ
- 最初の1記事の型と、続けるコツ
- 名前を出さずに書く方法と、書かないほうがよいこと
- 自分が亡くなったあと、ブログはどうなるか
- 残す・消す・任せるの決め方と引き継ぎメモ
終活ブログとは何を書くものか
終活ブログという決まった様式があるわけではありません。終活の途中で考えたこと・調べたこと・やってみた結果を、日付つきで積み上げていく記録だと考えてください。テーマの決まりもありません。実際によく書かれているのは、次のような内容です。
| テーマ | 書く内容の例 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 片付けの記録 | どの部屋から手をつけたか、何を捨てて何を残したか、写真つきの前後比較 | 手を動かすのが好きな人 |
| 調べたことの整理 | お墓の種類、相続の手続き、保険の見直しなど、自分で調べた結果のまとめ | 調べものが苦にならない人 |
| 家族へのメッセージ | 伝えておきたい考え、感謝、判断を任せたいこと | 面と向かって言いにくい人 |
| 日々の暮らし | 体調、食事、散歩、季節のこと。終活そのものを主題にしない書き方 | 気負わずに続けたい人 |
| 持ち物の記録 | 大事にしてきた物の由来、誰に渡したいか | 収集物・趣味の道具が多い人 |
| 手続きの備忘録 | 役所で言われたこと、必要だった書類、かかった日数 | 家族の分の手続きを経験した人 |
この6つを全部書く必要はありません。むしろ1つに絞ったほうが続きます。何を書くか決まらない場合は、「今日やった片付けを3行書く」から始めてください。テーマは書きながら決まっていきます。
終活でブログを書く4つの意味
紙のノートでもよいのに、なぜブログなのか。理由は4つあります。
- 書き足せる気持ちは変わります。エンディングノートを書き直すのは面倒ですが、ブログは新しい記事を1本足すだけで済みます。日付が残るので、どちらが新しい考えかも分かります。
- 家族が読める形で残る紙のノートは、しまった場所が分からなければ存在しないのと同じです。ブログは家族が場所を知っていれば、いつでも読めます。
- 同じ立場の人とつながる同世代で同じことを考えている人の記事に出会えます。孤立しやすいおひとりさまの終活では、これが大きな支えになることがあります。
- 手を動かす理由になる「書くために片付ける」という順番が生まれます。片付けが進まない人ほど、記録を先に決めると動けます。
紙とブログは、どちらか一方ではありません
財産・保険・連絡先といった「家族が困る実務の情報」は紙のエンディングノートに、考えたことや日々の記録はブログに、と分けるのが現実的です。実務の情報をインターネット上に置くのは危険だからです。書き分けの基準はこの記事の後半でも表にしています。
始める前に決めておく3つのこと
手を動かす前に、次の3つだけ決めてください。ここが決まっていないと、途中で作り直すことになります。
| 決めること | 選択肢 | 決め方の目安 |
|---|---|---|
| 誰に読ませるか | ①家族だけ ②同じ立場の人にも ③誰でも | 迷ったら①。あとから②③に広げるのは簡単です |
| 名前を出すか | ①出さない ②下の名前だけ ③実名 | 原則①。実名を出す利点は、終活ブログにはほとんどありません |
| どのくらい続けるか | ①ひと月だけ試す ②1年 ③期限を決めない | 最初は①。合わなければやめてよい、と決めておくと始められます |
「家族だけに読ませたい」場合、ブログを公開しないまま使うこともできます。多くのサービスに、記事を非公開にする設定や、決まった相手だけに見せる設定があります。公開が前提だと思って諦めていた方は、この点だけ確認してください。
無料サービスと自分で作る方法の違い
ブログの作り方は、大きく2つです。細かなサービス名を覚える必要はありません。構造の違いだけ理解してください。
| 比べる点 | 無料のブログサービス | 自分で借りて作る |
|---|---|---|
| 始めやすさ | 登録すればすぐ書ける | 契約・設定に半日ほどかかる |
| 費用 | 基本は無料。広告なしにすると有料になることが多い | 毎月の使用料がかかり続ける |
| 広告 | 自分の記事に、自分と関係のない広告が出ることがある | 出るかどうかを自分で決められる |
| 住所(URL) | サービス名が含まれた住所になる | 自分だけの住所を持てる |
| サービス終了の影響 | サービスが終わると記事も消える | 引っ越しできる |
| 死後の扱い | 放置すると規約により削除されることがある | 支払いが止まった時点で消える |
| 家族への引き継ぎ | ID とパスワードを渡せばよい | 契約・支払い・設定の引き継ぎが必要で難しい |
| 向いている人 | まず書いてみたい人、続くか分からない人 | 長く続ける前提の人、広告を消したい人 |
終活としての結論
終活でブログを始めるなら、無料のサービスから始めるほうが合理的です。理由は費用ではなく引き継ぎやすさです。自分で借りて作った場合、家族が引き継ぐには契約・支払い・設定の3つを引き受ける必要があり、詳しくない家族には荷が重くなります。無料サービスなら、ID とパスワードを渡すだけで済みます。
ブログを開設する6ステップ
- 連絡用のメールアドレスを1つ用意するふだん使っているものとは別に、ブログ専用に1つ作ると管理が楽です。パスワードを忘れたときの連絡もここに届きます。
- サービスを1つ選んで登録する比較に時間をかけないでください。合わなければ変えられます。登録に必要なのは、メールアドレスとパスワードだけであることがほとんどです。
- ブログの名前を決める本名を含めないこと。「〇〇の片付け日記」のように、内容が分かる名前にします。あとから変えられます。
- 公開範囲を設定するここがいちばん大事です。全体公開・検索されない設定・特定の人だけのどれにするか、最初に決めておきます。
- 「はじめに」を1本書く誰が、何のために、何を書くブログなのかを300字ほどで。あとで読み返す家族への説明にもなります。
- ID・パスワード・住所を紙に控えるブログの住所(URL)、ログイン ID、パスワードの3つを紙に書き、エンディングノートと同じ場所に保管します。この工程を飛ばすと、家族は開くことすらできません。
6番目を必ずやってください
デジタル関係で家族がいちばん困るのは、「存在は知っているが入れない」状態です。パスワードの再設定には、登録したメールアドレスへの受信が必要になることが多く、そのメールアドレスにも入れなければ手が出せません。紙に控えるまでが開設作業です。
最初の1記事に何を書くか
1本目でつまずく人がとても多いので、型を3つ用意しました。どれか1つを埋めるだけで1記事になります。
| 型 | 書く順番 | 目安 |
|---|---|---|
| 自己紹介型 | ①いま何歳くらいで、どんな暮らしか ②なぜ終活を考えたか ③このブログで書きたいこと | 300〜500字 |
| 作業記録型 | ①今日やったこと ②困ったこと ③次にやること | 200〜400字 |
| 調べもの型 | ①知りたかったこと ②調べて分かったこと ③まだ分からないこと | 500〜800字 |
記入例(作業記録型)
今日は台所の引き出しを1段だけ片付けました。使っていない箸置きが14個も出てきて驚きました。全部を一度にやろうとすると疲れるので、1日1段までと決めています。
困ったのは、いただき物の食器です。使っていないのに、くださった方の顔が浮かんで手が止まります。今日は判断せず、箱にまとめて「保留」と書いておきました。
次は同じ引き出しの2段目です。来週やります。
この程度で十分です。うまく書こうとすると止まります。終活ブログの目的は文章の出来ではなく、続けることと残すことです。
続けるための書き方のコツ
- 1記事1テーマにする。あれもこれも書こうとすると、書き終わらないまま下書きが溜まります
- 800字を上限にする。長さは価値ではありません。短い記事のほうが読み返されます
- 曜日を決める。「日曜の朝に1本」のように、時間を先に決めると習慣になります
- 書けない週は「今週は書けませんでした」と1行だけ書く。空白期間があると再開しにくくなります
- 写真を1枚入れる。文章が短くても記事らしくなり、あとから見返したときに思い出せます
- 下書きのまま溜めない。完成していなくても公開してよい、と決めておきます
- 読者数を見ない。数字を気にし始めると、終活の記録ではなくなります
書いてよいこと・書かないほうがよいこと
ここは必ず目を通してください。終活ブログで実際に問題になりやすいのは、文章の質ではなく、書いてしまった情報です。
| 内容 | 判断 | 理由 |
|---|---|---|
| 片付け・体調・季節の話 | 書いてよい | 個人を特定する手がかりになりにくい |
| 考えたこと・家族への思い | 書いてよい | 終活ブログの中心になる部分 |
| 調べた制度・手続きの流れ | 書いてよい | ただし制度は変わるので日付を添える |
| 本名・住所・電話番号 | 書かない | 訪問販売・電話勧誘の入口になります |
| 持っている財産の額・口座 | 書かない | 金額が分かる人は狙われます。紙のノートに書いてください |
| 入院日・旅行の予定 | 書かない | 留守が分かります。書くなら終わってから |
| 家族・孫の顔写真、学校名 | 書かない | 本人の同意がありません。孫は特に避けてください |
| 他人への不満・実名の批判 | 書かない | 残り続けます。あとから家族が読みます |
| ID・パスワードのヒント | 書かない | ペットの名前・生年月日も手がかりになります |
名前を出さずに書く方法
匿名で書くといっても、程度があります。3段階で整理します。
| 段階 | やり方 | どこまで隠れるか |
|---|---|---|
| ゆるやか | 本名を出さない。地名は市までにとどめる | 知らない人からは分からない。知人には分かります |
| しっかり | 名前・地名・勤務先を出さない。写真から背景を外す。年齢は「60代」までにする | 知人でも確信は持てない |
| 非公開 | 検索されない設定にする。または特定の人だけに見せる | 渡した相手以外は読めない |
写真は見落としがちです。玄関先・表札・郵便物・窓の外の風景・車のナンバーは、写り込むと場所が分かります。撮る角度を変えるか、その部分を隠してから載せてください。
家族のことを書くときの線引き
終活ブログは、どうしても家族の話になります。ここで揉めることがあるので、基準を決めておきます。
3つの質問で判断できます
- 本人が読んでも困らないか。困るなら書かない
- 本人だと分かる形になっていないか。「長男が」ではなく「家族の一人が」にする
- 10年後に読んでも困らないか。そのときの感情で書いた文章は残り続けます
介護や相続で意見が割れている最中の記録は、書きたくなるものですが、公開せず下書きにとどめておくのが無難です。気持ちの整理という目的なら、公開しなくても達成できます。
ブログと紙のノートの使い分け
| 情報の種類 | ブログ | 紙のエンディングノート |
|---|---|---|
| 考えたこと・思い出 | ◎ | ○ |
| 片付けの進み具合 | ◎ | △ |
| 葬儀・お墓の希望 | ○ | ◎ |
| 口座・保険・年金 | × | ◎ |
| 連絡してほしい人の一覧 | × | ◎ |
| ID・パスワード | × | ◎(保管場所に注意) |
| 医療・延命の希望 | △ | ◎ |
◎=向いている ○=書いてもよい △=書き方に注意 ×=書かない
収益化を考える場合に知っておくこと
ブログに広告を載せて収入を得ることは可能です。ただし終活ブログでは、先に知っておくべきことがあります。
- 収入が出るまでには年単位の時間がかかるのが普通です。始めてすぐ収入になる、という前提では考えないでください
- 広告を載せるには、それぞれの事業者の審査や規約への同意が必要です。無料サービスでは広告を載せられない場合があります
- 収入が出た場合、確定申告が必要になることがあります。年金を受け取っている方は、申告の要否が複雑になります
- お金の話が入ると、書く内容が読者向けに寄ります。家族に残す記録という当初の目的から外れやすくなります
- 健康・お金・葬儀といった分野は、記事の扱いが厳しい領域です。個人の体験談として書く分には問題ありませんが、断定的な助言は避けてください
結論として、収益化は「続いてから考える」で十分です。最初から広告を前提にすると、まず続きません。
自分が亡くなったあと、ブログはどうなるか
ここがこの記事の本題です。ブログの開設方法を書いた記事は数多くありますが、この点に触れているものはほとんどありません。
| 作り方 | 放置した場合に起きること |
|---|---|
| 無料のブログサービス | すぐには消えません。ただし長期間ログインがない場合に削除する規約を持つサービスがあり、ある日突然読めなくなることがあります。逆に、何年も残り続けることもあります |
| 自分で借りて作った場合 | 支払いが止まった時点で公開が止まります。クレジットカードは名義人の死亡で使えなくなるため、多くは数か月以内に消えます |
| 共通 | 家族が ID とパスワードを知らなければ、編集も削除もできません。読むことしかできない状態になります |
「そのうち消えるだろう」は成り立ちません
消えるかどうかはサービス側の規約次第で、こちらでは決められません。残したいなら残す準備が、消したいなら消す準備が要ります。どちらも「何もしない」では実現しません。
残す・消す・任せるの3つから選ぶ
| 選択肢 | 向いている場合 | やっておくこと |
|---|---|---|
| 残す | 家族に読んでほしい内容が書いてある | ID・パスワードを託す。紙に印刷しておくとさらに確実 |
| 消す | 自分の記録であって、人に見せる前提ではない | 削除を頼む相手を決め、ID・パスワードを託す。手順も1枚書いておく |
| 任せる | 判断を家族に委ねてよい | 「任せる」と明記する。これがないと家族は何もできません |
いちばん困るのは、何も書かれていない場合です。家族は「消してよいものか」を判断できず、結局そのままになります。3つのうちどれでも構わないので、選んで書き残してください。
引き継ぎのために書き残す1枚
次の項目を紙に書き、エンディングノートに挟んでおきます。これだけで家族の負担が大きく変わります。
記入例
ブログの名前 〇〇の片付け日記
住所(URL) (ブログを開いたときに上に出ている文字列を書き写す)
ログイン ID (登録に使ったメールアドレス)
パスワード (別紙に書き、封筒に入れる)
登録メールの受信方法 自宅のパソコン。パスワードは同じ封筒に
私の希望 残してほしい。ただし2020年より前の記事は消してよい
頼みたい人 長女
記入日 2026年8月24日
※ パスワードは本体と別の紙に分け、封筒に入れて保管してください。同じ紙に書くと、紛失時の被害が大きくなります。
費用の目安
| 項目 | 無料サービス | 自分で借りて作る |
|---|---|---|
| 開設時 | 0円 | 住所(独自の URL)の取得費がかかります |
| 毎月 | 0円(広告を消す場合は有料) | 使用料が毎月かかり続けます |
| 毎年 | 0円 | 住所の更新費がかかります |
| やめるとき | 0円 | 解約手続きが必要です |
※ 金額はサービスや契約内容によって幅があります。編集部が公開情報をもとに整理した一般的な構造であり、実際の料金は各サービスの案内をご確認ください。
続かなかったときの考え方
終活ブログは、続かない人のほうが多いくらいです。それで構いません。3か月で止まったブログにも、3か月分の記録は残っています。片付けの前後が分かる写真が数枚あるだけでも、家族には十分な手がかりになります。
止まってしまった場合にやることは1つだけです。最後に「ここで一区切りにします」と1行書いておくこと。これがあるだけで、読んだ家族は「途中で何かあったのか」と心配せずに済みます。
よくあるつまずきと対処
| つまずき | 対処 |
|---|---|
| パスワードが分からなくなった | 登録したメールアドレスに再設定の案内を送れます。そのメールに入れることが前提なので、メールのパスワードも控えておきます |
| 書くことがない | 「今日やったこと」を3行。テーマを探すのをやめると続きます |
| 知らない人からの反応が怖い | コメントを受け付けない設定にできます。最初から閉じておいて構いません |
| 写真の載せ方が分からない | スマートフォンで撮った写真をそのまま選ぶだけです。向きが変になる場合は、撮り直すのが早道です |
| 文章が下手に思える | 読み手は家族です。整った文章より、その日の言葉のほうが残ります |
| 広告が邪魔 | 無料サービスの仕組み上、消すには有料の設定が必要なことが多いです |
| 家族に見つかりたくない | 非公開設定にし、託す相手を1人だけ決めておきます |
終活ブログを始める前のチェックリスト
- 誰に読ませるかを決めた
- 本名・住所・勤務先を出さないと決めた
- 公開範囲の設定を確認した
- ブログ専用のメールアドレスを用意した
- ID・パスワード・住所を紙に控えた
- 控えた紙をエンディングノートと同じ場所に入れた
- 財産・口座の情報はブログに書かないと決めた
- 家族の顔写真は載せないと決めた
- 死後に残すか消すかを決めて書き残した
- 頼みたい相手にブログの存在を伝えた
よくある質問
- パソコンを持っていません。スマートフォンだけでもできますか。
- できます。多くのブログサービスはスマートフォンから登録も投稿も可能です。写真もそのまま使えます。ただし長い文章を書くのは疲れますので、1記事を短くする書き方のほうが向いています。
- 何歳からでも始められますか。
- 年齢の制限はありません。実際には50代から80代まで幅広く書かれています。始める時期より、ID とパスワードを家族が分かる形にしてあるかどうかのほうが重要です。
- 家族にだけ読ませることはできますか。
- できます。方法は3つあります。検索されない設定にする、記事ごとに合言葉を設定する、決まった相手だけに見せる設定にするです。サービスによって呼び方が違いますので、設定画面で「公開」という語を探してください。
- 書いた記事はあとから消せますか。
- 自分で消せます。ただし一度公開したものが他の場所に控えられている可能性は残ります。消せば完全になくなる、とは考えないでください。だからこそ、書く前の判断が大事になります。
- 実名で書いたほうが読まれますか。
- 終活ブログでは、実名にする利点はほとんどありません。読まれる要因は名前ではなく内容です。一方で、実名を出したことによる不利益は現実に起こり得ます。原則として名前は出さないことをおすすめします。
- ブログと SNS はどちらがよいですか。
- 用途が違います。SNS は流れていく短い記録、ブログは残していく記録です。終活として振り返れる形にしたいならブログのほうが向いています。両方使う場合は、SNS で書いたものをブログにまとめ直すとよいでしょう。
- 自分の死後、家族がブログを削除するにはどうすればよいですか。
- ID とパスワードがあれば、家族がログインして削除できます。それがない場合、サービスによっては死亡を証明する書類を添えて申請する窓口が用意されていることもありますが、対応は各社の規約によります。確実なのは、生前に ID とパスワードを託しておくことです。
- 広告収入があると、遺族に相続されますか。
- 未払いの収入がある場合、それは財産として扱われます。ただし受け取りの手続きができるかどうかは各事業者の規約次第で、少額であれば手続きの手間のほうが大きくなることもあります。金額の大小にかかわらず、収益化しているなら、その事実だけはエンディングノートに書いておいてください。
- 過去の記事が恥ずかしくなりました。
- 消して構いません。終活ブログは他人のためのものではありません。ただし、判断に迷うなら「非公開にする」にとどめておくと、あとから読み返せます。
- コメントで勧誘されました。
- 返信せず、そのコメントを削除してください。終活に関心のある高齢者は、勧誘の対象になりやすい層です。コメント欄そのものを閉じるのが最も確実です。契約してしまった場合は、クーリング・オフの対象になることがあります。
- 家族に「そんなもの書くな」と言われました。
- 非公開設定にして続ける方法があります。読める相手を自分で決められるのがブログの利点です。反対の理由が「個人情報が心配」であれば、名前や地名を出していないことを見せると納得が得られることが多いです。
- 認知症になったら、ブログはどうなりますか。
- 更新は止まりますが、記事はそのまま残ります。判断力があるうちに「残す・消す・任せる」を決めておくことが、そのまま備えになります。後見人が付いた場合でも、ブログの削除まで代理してもらえるとは限らないため、家族に頼んでおくほうが確実です。
まとめ|1本書いて、パスワードを1枚紙に書けば完成です
終活ブログに、うまい文章も立派な構成も要りません。今日やった片付けを3行書けば、それが1本目です。
始めるときに決めるのは3つだけです。誰に読ませるか、名前を出すか、どのくらい続けるか。迷ったら「家族だけ・名前は出さない・ひと月だけ試す」で始めてください。あとから広げられます。
そして、この記事でいちばんお伝えしたいのは最後の工程です。ブログの住所・ID・パスワードを紙に控え、エンディングノートと同じ場所に入れる。そのうえで、残す・消す・任せるのどれかを1行書いておく。ここまでやって、終活としてのブログは完成します。
書いた記録は、あなたが思っている以上に読まれます。家族が知りたいのは、立派な考えではなく、その日どんなことを思っていたかです。
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