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この記事ではシニア世代(未婚シニア)の恋愛事情から老いらくの恋まで、「恋愛の終活」をテーマに各データなど交えながらわかりやすくまとめています。
最近では物だけじゃなく、恋愛の断捨離をする若い世代の方もいるようですが、シニア世代の恋愛終活とは?
▼この記事を読んで理解できること ・恋愛の終活 ・シニアの恋愛事情や婚活事情 ・老いらくの恋 |
恋愛の終活とは
恋愛の終活と聞いてどんなことを思い浮かべるでしょうか?
終活.comが考える「恋愛の終活」とは
・恋愛することをやめる
・婚活する
・老いらくの恋
これら3つが該当するんじゃないかと見解しています。
恋愛することをやめる
個人差はあると思いますが、気持ちの深い恋愛で交際して別れる瞬間というのは「もう二度と恋愛をしない・したくない」と考える人もいます。
どちらかというと男性側に多いようで、「今後またこんな思いをして傷つきたくない」という心理的な気持ちもあるのだそうです。
これは男女の差だといわれており、女性は男性に比べて恋愛体質です。
そのため、一概には言えませんが男性のほうが別れ際に気持ちの切り替えができないケースが多いです。
女性は別れ話のときは既に気持ちが次に向いている場合が多いようです。
つまり、「恋愛することをやめる」というのは「交際相手との別れ」であり、相手に固執・執着しないでキレイにお別れすること、それが恋愛の終活だと捉えています。
未練という観点でも男性のほうがどちらかいうと未練がましくなる傾向があるようです。
最近では若い世代の女性の中に「物も恋も断捨離」する人もいるといわれています。
全てがそうではありませんが、女性のほうが終わった恋から次への行動が早いということの現れなのかもしれません。
恋人とのつらい別れがトラウマのような形として残り、年を重ねても恋愛に臆病のままだったりする人もいます。
中にはずっと過去や若いときの恋愛トラウマが原因で異性に対し塞ぎ込んでしまっている「未婚シニア」の人もいます。
ただ、「未婚シニア」の方で「恋愛することをやめる」と一度考えた場合でも、実は内心では「恋愛したい」という方は結構多いです。
それが次の項目【婚活する】に繋がり、顕著に現れています。
婚活する
もしかすると読者の中には
「シニアが婚活?」
「婚活って若い世代でしょ?」
と思う方もいるかもしれませんが、まずはシニアの恋愛事情から掘り下げていきたいと思います。
シニアの恋愛事情
婚活支援サービスを展開している株式会社パートナーエージェントが2018年に行った「恋愛に関するアンケート調査」をもとに、以下グラフ化してみました。
※50歳~69歳の独身男女1,850人対象
▼【シニアの恋愛観】恋愛をしたい
恋愛をしたいに「当てはまる」が18.8%、「どちらかといえば当てはまる」が21.7%となっています。
つまり、恋愛をしたいと思っているシニア世代は40.5%の割合だということがわかります。
▼【シニアの恋愛観】シニア世代も積極的に恋愛をした方がいい
さらに「シニア世代も積極的に恋愛をした方がいい」に当てはまるのが19.4%、「どちらかといえば当てはまる」が29.5%という結果でした。
シニア世代も積極的に恋愛をした方がいいと考えている方の割合は48.9%ということがわかります。
つまり、
シニア世代の10人に5人くらいは「恋愛をしたい」と考えている
「積極的に恋愛をした方がいい」と考えているシニア世代が全体の約半数の割合
を占めていることになります。
このような結果を見ると、実際にシニア世代で現在進行形で恋愛している方はどれくらいの数字なのか?
気になるところですが、以下のような調査も行っていました。
▼【シニアの恋愛観】あなたは現在、恋愛をしていますか?
「あなたは現在、恋愛をしていますか?」という質問に対し、
・交際している相手がいる……13.7%
・好意を寄せている相手がいる……4.5%
・なんとなく気になっている相手がいる……5.9%
これらの割合を合わせると、シニア世代の24.1%が現在、恋愛をしているということがわかります。
シニア世代の少なくとも10人に2人は何らか恋愛をしているということですね。
次に、シニア世代の人たちが自分たちの恋愛についてどのように思っているのか?
▼【シニアの恋愛観】人生に恋愛は必要だと思う
「人生に恋愛は必要だと思う」これに対し
・当てはまる……24%
・どちらかといえば当てはまる……30.9%
つまり、人生に恋愛は必要だと思っているシニア世代の割合は54.9%になります。
そして、恋愛においてよくいわれている「恋愛に年齢は関係ない」この部分についての調査結果が以下の通りです。
▼【シニアの恋愛観】恋愛に年齢は関係ない
「恋愛に年齢は関係ない」これに対し
・当てはまる……26.2%
・どちらかといえば当てはまる……37%
あわせると63.2%にもなります。
つまりシニア世代で
「人生に恋愛は必要だと思っている」
「恋愛に年齢は関係ない」
と思っている人はそれぞれ半数以上の割合となっていることがわかります。
シニア世代が「人生に恋愛は必要」「恋愛に年齢は関係ない」と思う方が多い背景として
昔に比べて今は男女ともに平均寿命が長くなっていることも関係しているように感じます。
それから定年の意識や労働意欲も関係しているんじゃないかと思います。
例えば昔は60歳=定年だったのが今はリタイアする年齢ではなくなっています。
こうしたことを踏まえると、人生において「もう一花咲かせたい」といった気持ちが恋愛にも現れているんじゃないでしょうか。
60歳を過ぎても現役、こうした考えって素敵なことですよね。
とてもポジティブな考えなんじゃないかと思います。
シニア世代が婚活する理由
若い世代の人が婚活する理由として特に女性の場合は「結婚という目的のため」という人が多いです。
しかし、シニア世代の婚活・恋愛の場合、結婚に限らず様々な理由があるようです。
そこには先のシニアの恋愛観を調査したパートナーエージェントが実施した「結婚・事実婚・同棲の相手を求めている理由」から、若い世代とは違う「シニア世代ならでは」の理由があるということがわかります。
※2016年「シニア層の婚活意識」調査アンケート(男女2,000人対象)をもとに以下表を作成
▼恋愛・結婚について、どのような願望を持っているか?
結婚(入籍)相手が欲しい | 男性50代:18.9% 女性50代:8.3% 男性60代:12.1% 女性60代:2.9% |
事実婚・同棲相手が欲しい | 男性50代:7.0% 女性50代:3.9% 男性60代:6.2% 女性60代:2.7% |
恋人が欲しい | 男性50代:14.8% 女性50代:10.5% 男性60代:9.4% 女性60代:4.1% |
異性の友達が欲しい | 男性50代:8.6% 女性50代:9.1% 男性60代:11.4% 女性60代:9.0% |
その他 | 男性50代:0.6% 女性50代:1.7% 男性60代:0.9% 女性60代:1.5% |
特に願望はない | 男性50代:50.2% 女性50代:66.4% 男性60代:60.0% 女性60代:79.8% |
男性女性50代・60代で最も多い回答としては「特に願望がない」という回答ですが、恋愛・結婚においてシニア世代は必ずしも何か形にこだわっているわけではないということが垣間見れるように感じます。
先にも書きましたが、「自身が傷つきたくない」という保身的な思いも背景としてあるようにも感じ取れます。
だからこそ現状維持として「特に願望はない」という回答に繋がったんじゃないかと終活.comでは考えています。
次に、結婚・事実婚・同棲の相手を求めている理由について当てはまる項目を選択するという回答(複数回答可)の中から、終活.comが「シニア世代ならでは」と感じたものを以下表にしてみました。
▼【結婚・事実婚・同棲の相手を求めている理由ついて当てはまる項目】から気になったもの
人生をより充実させたいから | 男性50代:52.4% 女性50代:54.0% 男性60代:57.0% 女性60代:52.2% |
孤独死が怖いから | 男性50代:26.2% 女性50代:27.0% 男性60代:29.0% 女性60代:21.7% |
健康面が不安だから | 男性50代:20.6% 女性50代:27.0% 男性60代:28.0% 女性60代:13.0% |
「人生をより充実させたいから」
終活という言葉の意味合い・本質的な部分に直結しているんじゃないでしょうか。
そういった面でも興味深いですが、「人生をより充実させたいから結婚・事実婚・同棲の相手を求めている」と考えると、恋愛以上の何かがあるように感じます。
「孤独死が怖いから」
おひとりさま女性や身寄りのない高齢者、地方自治体が終活支援を行うきっかけにもなった問題で、アンケート調査が行われた2016年はちょうど東京都の高齢者の孤独死が初めて3,000人を超えた年だったようです。
孤独死の現実から、男女ともほぼ同じ割合で孤独死への不安を上げているように思います。
「健康面が不安だから」
男女50・60代、上記の孤独死と似たような割合で健康面の不安を危惧し、結婚・事実婚・同棲の相手を求めていると思うと、「シニア世代ならでは」と感じてしまいます。
シニアの方が同世代同士で惹かれあう理由のひとつでもあるんじゃないかと考えることもできそうです。
複数回答可の結果ではあるものの、結婚・事実婚・同棲の相手を求めている理由としては
「安心・信頼できるパートナーが欲しいから」
という項目が男女50・60代ともに最も割合を占めていました。
結婚がゴールではないシニアの恋愛、そこには終活の本質的なところが見え隠れしているんじゃないでしょうか。
終活.comとして結論づける前に、「老いらくの恋」についても触れさせてください。
老いらくの恋
そもそも「老いらくの恋」とは何なのか?
聞いたことがない方もいると思うので、以下コトバンクより引用紹介させていただきます。
年老いてからの恋愛。
昭和23年(1948)、68歳の歌人川田順が弟子と恋愛、家出し、「墓場に近き老いらくの、恋は怖るる何ものもなし」と詠んだことから生まれた語。出典: コトバンク
元々は古い歌人の詩によって生まれた言葉ですが、年老いてからの恋愛だということがわかります。
ただ、ひと口に年老いてからの恋愛とはいっても、既婚者同士の場合は不倫関係となってしまいます。
世間的には不倫は「誰も幸せにならない」といわれていたり、近年の不倫ニュースや記事を見ても世間体に響いてしまう恋愛の形です。
もちろん恋愛は若者でもシニアでも、キレイな形ばかりではないでしょう。
現実は少しドロドロとした一面もあるかもしれません。
※ここで紹介する老いらくの恋は不倫や駆け落ちといった類の恋愛ではなく、法に触れない年老いてからの恋愛についてです
それはどんな形の老いらくの恋なのか?
終活.comが考える老いらくの恋は以下のケースからくるものだと考えています。
・未婚シニアで相手が既婚者ではない(バツ同士も含)
・妻または夫が他界している
声を大にして推奨するわけではありませんが、上記二点のケースであれば老いらくの恋はGOサインだと思います。
貞操的な老いらくの恋を経験することは、きっと終活の意味合いを考えたときにプラスになるものなんじゃないかと思います。
老いらくの恋、それは酸いも甘いも知っているであろうシニア世代だからこそできる恋愛の形ではないでしょうか。
まとめ
シニアの恋愛事情やシニア世代が婚活する理由、老いらくの恋について紹介してきました。
最後に、終活.comの結びの見解としては
シニア世代の婚活は恋愛の終活であり、恋愛の終活は人生の終活
正しい老いらくの恋もまた恋愛の終活であり、人生の終活
つまり恋愛の終活もまた「自身の人生をより良くするため」の活動のひとつ
だと結論づけています。
今回の記事の中で孤独死についても少し触れましたが、あわせて下記事も是非読んでみていただければと思います。