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「自身の最期」とはいつなのか?
それは誰にもわからないものです。
だからこそ自身が元気なうちに財産関係や物の整理、いわゆる生前整理・老前整理といった身辺整理を終活の一環として行うのだと考えられます。
今回のテーマは「終活における身辺整理の必要性」です。
行うべき大きな理由はあるのか・あるとすればそれは何なのかを見解してみました。
身辺整理とは
記事冒頭でも身辺整理について少し触れていますが、「そもそも身辺整理って何?」という人もいると思います。
ひと口に身辺整理といってもその内容は以下のように様々あります。
・人間関係
・仕事関係
・書類関係
・所有物関係
これらを整理する行為が身辺整理にあたります。
上記4つの整理は終活における生前整理や老前整理と完全にイコールではないかもしれませんが、大枠的に「整理」と考えると意味合いは同じだといえます。
終活で身辺整理をする必要性
今回のテーマは「終活の身辺整理の必要性」ですが、いきなり結論を書きます。
なぜなら結論を先出ししておいたほうが、このあとの各項目を読んでいただく際、必要性がより理解できると想定しているためです。
終活の身辺整理の必要性は
「必要性あり」です。
もっというと
「残された家族のことを思うと、必要性あり」です。
ただ、親兄弟のいない・頼れる人もいない・帰る場所もない、いわゆる天涯孤独な人が現在どれ位いるのか定かではありません。
「残された家族」のことを考えようにも、その家族がいないと終活の身辺整理の必要性は特にないとも考えることもできるでしょう。
終活は「国が定めた必ずやらなければいけないこと」ではありません。
2019年現在、かねてからの終活ブームが続いているものの、「終活より生活」「終活なんかよりもただただ生活のことを考えるのが精一杯」という人もいるとは思います。
当サイトが「終活の身辺整理は必要」だと見解するのは、あくまで家族・親族など大切な人たちのことを考えた上です。
終活における身辺整理
終活の身辺整理の必要性の見解を示したので、具体的に終活における身辺整理について簡潔にわかりやすく解説していきたいと思います。
人間関係・仕事関係の整理も身辺整理ですが、終活における具体的な身辺整理の内容を分けると以下のように考えられます。
・各種書類の整理
・デジタル整理
・財産の整理
では、それぞれ順にみていきましょう。
各種書類の整理
各種書類の整理については、以下のように考えられます。
≪大分類≫
■終活の身辺整理
≪中分類≫
■各種書類の整理
≪小分類≫
■保険証:国民健康保険や協会けんぽなどの保険証
■保険証券:保険の契約が成立することで交付される書面
■年金手帳:公的年金制度の加入者に対して交付され、年金に関する情報が記載された手帳
■公共料金関係の書類:ガス・電気・水道・電話料金など
各種書類を具体的に書くと、上記の小分類に挙げたものになります。
・1ヶ所にまとめておく
書類関係の整理をしない場合の「残された家族」への影響は?
人が亡くなると、残された家族は様々な事務手続きをしなければいけません。
≪死後の手続き一例≫
・死亡届の提出(7日以内)
・埋火葬許可申請(7日以内)
・厚生年金受給停止手続き(死亡日から10日以内)
・国民年金受給停止手続き(死亡日から14日以内)
など。
死後2週間以内には年金受給停止の手続きを行わないといけないことから、死後早い段階で故人の年金手帳など必要になることがわかります。
残された家族は事務的な手続き以外にも、死後すぐに葬儀の手配も行うことになります。
家族が探し回ったり、負担とならないように各種書類の整理は生前のうちにするようにしましょう。
デジタル整理
デジタル整理とは、スマートフォンやパソコンなどのデジタルデータの整理のことです。
終活におけるデジタルデータの整理は「デジタル終活」とも呼ばれています。
≪大分類≫
■終活のデジタル整理
≪中分類≫
■デジタルデータの整理(スマホやパソコン・タブレットなど)
≪小分類≫
■スマホ・パソコン・タブレット
■写真や動画データ
■SNSアカウント(Twitterやfacebookなど)
■ネット銀行やネット証券
■仮想通貨関係
■ネットショッピングやネットオークションなど
■各種インターネットサービス
上記で挙げているのが、主なデジタルデータです。
ちなみに各種インターネットサービスとは、ポイントサイトやNETFLIXやfuluといった動画サービスの各アカウントなどを指します。
①デジタルデータに該当するものをリスト化して必要・不要を選別
※後々で家族に見られては困る画像や動画、デジタルデータは削除する等しておく
②デジタルデータの存在を家族・親族に伝える
※家族の写真など共有できるデータは共有も良し、USBメモリなどにデータを移して家族共有の場所に保管するのもよい
①・②どちらにも共通してエンディングノートに書いておくのが安心
注)エンディングノート記載の場合はID・パスワードはSNSのものだけ、ネット銀行のIDやパスワードは記載しないようにしましょう
※ネット銀行はその口座の存在がわかればID・パスワードが無くても相続に影響しません
デジタル整理をしない場合の「残された家族」への影響は?
残された家族がデジタルデータ回りで困るケースが多いのが「暗証番号(パスワード)」問題です。
自身の死後、家族は亡くなったことを伝える友人などの連絡先を確認するため、困ってしまいます。
暗証番号がわからなくて困ってしまうケースは残された家族が行うことになる遺品整理において多いです(遺品整理は業者に依頼するケースも有)。
エンディングノートにスマホやパソコンの暗証番号が書かれていれば問題ありません。
下記事でSNS終活について詳しくまとめていますので、あわせて参考にしていただければと思います。
財産の整理
財産は自身の死後に残された家族・親族の相続に直結するものなので、終活の整理の中で最も重要だともいえるのが財産の整理です。
≪大分類≫
■終活の財産整理
≪中分類≫
■動産・不動産で分類
≪小分類≫
■分類した財産の要・不要を選別してまとめる
・株券
・債券
・不動産の登記簿
・宝石、貴金属
など
上で相続に直結すると書きましたが、「残された家族=相続人」となることを整理する際、頭に入れて取り掛かるようにしましょう。
①自身が保有する財産をリスト化する
②預貯金など動的な財産、土地やマンションなどの不動産に分類し、要・不要を選別
※預貯金の通帳など整理の際、長らく使っていない口座は解約する等
※株券・債券などはファイリングするなりしてまとめる
財産の整理をしない場合の「残された家族」への影響は?
遺産相続は「遺産争族」と呼ばれ、最悪の場合には家族が崩壊するほどの争いに発展してしまう可能性があるものです。
預貯金だけの財産ではなく、土地や不動産がある場合に揉めやすくなるともいわれています。
例えば居住地域から離れた場所に故人が土地を所有していた場合など、生前で何も整理していない・家族に話もしていないと、その土地の存在すら知らなかったというケースも実際にあります。
また、税金などの未払いがあるまま亡くなると配偶者や子が相続することになるので、支払い義務が引き継がれます。
相続人は相続放棄などできますが、終活の財産整理はできる限り行うようにしましょう。
以下の記事で終活で財産の整理に役立つ財産目録について詳しくまとめています。
自身の財産をリスト化の際、読んでいただければと思います。
まとめ
終活の身辺整理の必要性について紹介しました。
これまでの要点をまとめると
▼各種書類の整理
1ヶ所にまとめておく
▼デジタル整理
①デジタルデータに該当するものをリスト化して必要・不要を選別
②デジタルデータの存在を家族・親族に伝える
▼財産の整理
①自身が保有する財産をリスト化
②預貯金など動的な財産、土地やマンションなどの不動産に分類し、要・不要を選別
最後までお読みいただき、有難うございました。
以下の記事も「残された家族のため」という見方では共通している内容となっています。
是非このあとお読みいただければと思います。