コクヨの終活ノートは買うべき?記入項目の一覧と他のノートとの比較

本ページはプロモーションが含まれている場合があります。

終活ノートを探していると、必ず候補に挙がるのがコクヨの「もしもの時に役立つノート」です。文具メーカーが作った定番として、長く売られています。

ただ、買う前に知りたいのは「自分に必要かどうか」のはずです。市販ノートが向く人もいれば、大学ノート1冊で十分な人もいます。自治体が無料で配っていることもあります。

この記事では、記入項目の一覧4つの選択肢の比較を示し、判断できる形にまとめます。

先に結論だけ

  • 「何を書けばいいか分からない」人には、市販ノートが向いています
  • 「書く項目が決まっている」人には、大学ノートで十分です
  • まず自治体を確認してください。無料で配っていることがあります
  • このタイプは実務項目が中心——自分史よりも財産・契約・医療の欄が多い作りです
  • 買っただけで満足して止まるのが最大の失敗。買う前に1行書いてみてください
  • 仕様は改版で変わります。最新の内容はメーカーの公式情報でご確認ください

目次

  1. 結論|買うべき人・買わなくていい人
  2. このノートの特徴
  3. 記入項目の一覧【何を書く欄があるか】
  4. 実務項目が中心という作り
  5. 4つの選択肢を比較する【一覧表】
  6. 市販の終活ノートを選ぶ場合
  7. 自治体の無料配布を確認する
  8. 大学ノートで十分な人
  9. アプリで管理する場合
  10. 向く人・向かない人
  11. 買う前に確認する6項目
  12. 買ってから挫折する理由
  13. 挫折しない書き方の順番
  14. 書けない項目はどうするか
  15. 書いてはいけないこと
  16. 保管場所と、家族への伝え方
  17. 見直しのタイミング
  18. 遺言書との違い
  19. よくある質問
  20. まとめ

結論|買うべき人・買わなくていい人

買う価値がある人

  • 何を書けばいいか分からない
  • 項目を自分で考えるのが面倒
  • 書き漏らしを防ぎたい
  • 家族に見つけてもらいやすくしたい
  • 手を動かすきっかけが欲しい
  • 紙で残したい

買わなくてよい人

  • 書く項目がもう決まっている
  • 必要な項目だけ書きたい
  • 自治体が無料で配っている
  • パソコンで作りたい
  • 過去にノートを買って挫折した
  • まず1行だけ書いてみたい

判断の分かれ目は1つだけ

「何を書けばいいか、自分で言えるかどうか」です。

「連絡してほしい人、口座、保険、医療の希望——この4つを書く」と即答できる方は、大学ノートで十分です。逆に「何から書けばいいのか」と迷う方は、項目が用意されているノートを買う価値があります。

このノートの特徴

項目内容
商品名もしもの時に役立つノート(コクヨ)
作っている会社文具メーカー
形式綴じたノート形式。項目があらかじめ印刷されています
中身の傾向財産・契約・医療・葬儀などの実務項目が中心
自分史のページある版でも比重は小さめとされています
入手先文具店・書店・通販・大型量販店
価格改版・販売店によって変わります。公式情報でご確認ください
書きやすさ文具メーカーの製品らしく、紙質と罫線は整っています

※ 仕様・収録項目・価格は改版によって変わることがあります。購入前に、メーカーの公式情報または販売店で最新の内容をご確認ください。

文具メーカー製の強みは「書きやすさ」です

終活ノートは何年もかけて少しずつ書き足していくものです。紙質・罫線の幅・開きやすさといった基本的な作りは、書き続けられるかに直結します。

実際に書く量が多い方ほど、この差は効いてきます。

記入項目の一覧【何を書く欄があるか】

この種の終活ノートに一般的に含まれる項目を整理しました。買う前にいちばん知りたい部分です。

分類書く欄の例実務での重要度
自分について氏名・生年月日・本籍・マイナンバーの保管場所・血液型
預貯金金融機関名・支店・口座の種類・用途最高
その他の資産不動産・有価証券・貴金属・自動車
年金基礎年金番号の保管場所・受給状況
保険保険会社・証券番号・受取人最高
負債・借入借入先・保証人になっているもの最高
クレジットカードカード会社・引き落とし口座
公共料金・契約電気・ガス・水道・通信・サブスク
デジタル関係使っているサービス・パスワードの保管場所
医療かかりつけ医・持病・服薬・アレルギー
介護・終末期の希望延命治療・介護の場所・判断を任せる人
葬儀の希望形式・規模・宗派・呼んでほしい人
お墓・供養納骨先・契約の有無
相続・遺言遺言書の有無と保管場所
ペット引き取り手・かかりつけ・食事高(飼っている場合)
連絡先親族・友人・仕事関係の一覧最高
家系図・親族関係
自分史・思い出年表・大切な思い出・メッセージ低(実務には影響しません)

※ この種のノートに一般的に含まれる項目を整理したものです。実際の収録項目は商品と版によって異なります。詳細はメーカーの公式情報でご確認ください。重要度は編集部の判断です。

重要度「最高」の4つだけ書けば、機能します

連絡先・預貯金・保険・負債——この4つが埋まっていれば、ご家族が最も困る部分はほぼなくなります。

逆に言えば、自分史や家系図が空欄でも、ノートとしての役目は果たします。全部埋めようとしないでください。

実務項目が中心という作り

ノートの傾向特徴向いている人
実務型(文具メーカー製に多い)財産・契約・医療の欄が中心。淡々とした作り家族の手続きを楽にしたい
自分史型生い立ち・思い出・年表の比重が大きい自分を振り返りたい/家族に伝えたい
デザイン重視型装丁がきれい。書く気になりやすい重い気持ちにならずに始めたい
自治体配布型実務項目+地域の相談窓口が載っていることも費用をかけたくない
宗教・葬儀社が配るもの葬儀・供養の項目が厚い葬儀の希望を細かく残したい

「淡々としている」のは長所です

実務型のノートは、感情的な項目が少ないぶん気持ちの負担が軽く、事務作業として進められます。「終活は重い」と感じる方には、むしろこちらのほうが手をつけやすいことがあります。

逆に、家族へのメッセージを残したい方には物足りなく感じられます。その場合は手紙を別に書いて挟んでおくという方法があります。

4つの選択肢を比較する【一覧表】

市販の終活ノート自治体の配布大学ノートアプリ
費用1,000〜2,000円無料〜低額100〜300円無料〜有料
項目決まっている決まっている自分で決める決まっている
書く量多い。挫折しやすいやや少なめ必要な分だけ多い
修正のしやすさ高い
家族が見つけられるか見つけやすい見つけやすい表紙に書く必要あり開けない危険
災害・故障への強さ紙なので読める同左同左端末に依存
地域の窓口情報なし載っていることがあるなしなし
向いている人何を書くか分からないまず試したい項目が決まっている修正が多い/入力が得意

※ 価格は編集部が公開情報をもとにまとめた目安です。自治体の配布は実施の有無・条件が地域によって異なります。

おすすめの順番

  1. まず自治体に問い合わせる——無料で配っていれば、それで始められます
  2. 配布がなければ、家にある大学ノートで4項目だけ書いてみる——連絡先・口座・保険・医療
  3. それで手が止まるなら、市販ノートを買う——項目が用意されていると進みます

買ってから始めるより、始めてから買うほうが確実です。

市販の終活ノートを選ぶ場合

  • 実務項目が十分にあるか——財産・契約・医療の欄。ここが本体です
  • 自分史の比重が大きすぎないか——多いと最初のページで力尽きます
  • 書く欄が十分な大きさか——口座や連絡先は行数が要ります
  • 字が読みやすい大きさか——何年も使うものです
  • 開いたまま置けるか——書きやすさに直結します
  • 目次があるか——家族が必要な項目を探せます
  • 表紙が地味すぎないか——家族が見つけられることも大切です
  • 差し替えられるか——情報は変わります。ルーズリーフ型という選択も

書店で中身を見てから買うのが確実です

終活ノートは商品によって実務項目と自分史の比重がかなり違います。通販の写真だけでは判断できません。

可能であれば書店や文具店で中身を確認してから買ってください。「自分が書きたい項目があるか」を1分めくって見るだけで、失敗を防げます。

市販ノートの種類はおすすめの売れ筋人気エンディングノートランキング、デザインで選ぶなら終活ノートはおしゃれにこだわれ!もご覧ください。

自治体の無料配布を確認する

項目内容
配っているところ市区町村の高齢福祉担当、地域包括支援センター、社会福祉協議会など
費用無料または低額のことが多い
もらえる条件年齢・居住地の要件がある場合があります
中身の傾向実務項目が中心。地域の相談窓口が載っていることがあります
入手方法窓口で受け取る/郵送/公式サイトから印刷できる自治体も
確認方法市区町村に電話して「エンディングノートを配っていますか」と聞く

自治体版の隠れた利点

自治体が作ったノートには、地域の相談窓口・見守り制度・終活支援の案内が載っていることがあります。市販ノートにはない情報です。

「近くに相談できる場所がある」と分かるだけでも価値があります。まず市区町村に電話して確認してください。お住まいの自治体の取り組みは終活サポート事業を行っている地方自治体一覧で確認できます。

大学ノートで十分な人

大学ノートの利点内容
必要な項目だけ書ける空欄が生まれません。挫折しにくい最大の理由です
書く欄の大きさを自由に決められる口座が多い人は多く、少ない人は少なく
安い100〜300円
すぐ始められる家にあります
買い替えやすい書き直したくなったら新しくすればよい
気負わない「終活ノート」という表紙がないぶん、心理的に軽い

大学ノートで書くなら、この項目だけ

  1. 連絡してほしい人(すぐ/葬儀後で可/連絡不要の3つに分ける)
  2. 預貯金(金融機関名と支店名。残高は不要)
  3. 保険(保険会社・証券番号・受取人)
  4. 契約・サブスク(引き落としの一覧)
  5. 医療の希望(延命治療・判断を任せる人)

この5項目で、合計2時間ほどで書けます。項目別の記入例は終活ノートの書き方例|項目別の記入サンプルと最初に書く5項目にあります。

大学ノートを使うときの唯一の注意

表紙に用途を書いてください。何も書かれていないノートは、家族に見つけてもらえません。

「もしものときのノート」「家族へ」——何でも構いません。表紙の一行が、ノートを機能させます。

アプリで管理する場合

良い点注意点
修正のしやすさいつでも直せます
持ち歩きスマートフォンで見られます
家族との共有共有機能があるものも設定が必要です
家族が見られるか端末のロックが解けないと開けません
サービスの継続提供が終了する可能性があります
災害時端末が壊れると見られません
高齢の方の操作入力が負担になることがあります

アプリを使うなら「紙で1行」残してください

アプリの最大の弱点は、家族がアクセスできないと存在しないのと同じになることです。端末のロックが解けなければ、中身は永久に読めません。

「◯◯というアプリに書いています」と紙に1行書いて、家族が見つけられる場所に置く——これだけで弱点を補えます。アプリの比較はエンディングノートアプリ5選を比較【2026年版】をご覧ください。

向く人・向かない人

あなたの状況おすすめ理由
何を書けばいいか分からない市販の終活ノート項目が用意されています
書く項目が決まっている大学ノート空欄が生まれず挫折しにくい
費用をかけたくない自治体の配布/大学ノート無料〜300円
過去にノートを買って挫折した大学ノートで4項目だけ同じ失敗を繰り返します
字を書くのがつらいパソコンで作って印刷ノートに貼っても構いません
情報が頻繁に変わるルーズリーフ/アプリ差し替えられます
家族へのメッセージを残したい市販ノート+手紙手紙を別に書いて挟む
財産や契約が多い市販ノート+財産目録欄が足りなくなります
まず試したい自治体の配布無料なので失敗がありません

買う前に確認する6項目

  • 自治体が無料で配っていないか——最初に確認してください
  • 家に使っていないノートがないか——それで始められます
  • 過去に終活ノートを買っていないか——買ったまま忘れている方が実際にいます
  • 書店で中身を見られるか——実務項目と自分史の比重を確認
  • 書く欄の大きさは足りるか——口座・連絡先が多い方は特に
  • いま、1行書けるか——買う前に試してみてください

買う前に、いま1行書いてみてください

手元の紙に「連絡してほしい人」と書いて、3人の名前を書く。これができるなら、道具は足りています。ノートを買う必要はありません。

逆に、ここで手が止まるなら——項目が用意されているノートを買う価値があります。この1分のテストで、買うべきかどうかが分かります。

買ってから挫折する理由

挫折する理由対策
最初のページから順に埋めようとする後ろの実務項目から書く。自分史は最後で構いません
全部埋めなければと思う空欄でも機能します。4項目書けば十分
まとまった時間を待つ1回15分と決める。1日1項目でよい
調べないと書けない項目がある飛ばして先へ。あとで戻ればよい
気が重くなる実務項目だけ書く。医療や葬儀は後回しでよい
買った時点で満足する最も多い。買ったその日に1行書く
どこに置いたか分からなくなる置き場所を先に決めてから書き始める

最初のページに自分史が来るのが最大の罠です

多くの終活ノートは、冒頭に生い立ち・思い出・年表のページが置かれています。書き始めた人はここで時間を使い、力尽きます。

買ったら、まず後ろのほうを開いてください。財産・契約・連絡先の欄から書き始めれば、確実に進みます。

挫折しない書き方の順番

  1. 置き場所を決める——仏壇の引き出し、寝室の決まった引き出しなど。先に決めます
  2. 「連絡してほしい人」の欄を開く——3人分だけ書きます
  3. 「預貯金」の欄——金融機関名と支店名だけ。残高は不要です
  4. 「保険」の欄——保険会社・証券番号・受取人
  5. 「契約・サブスク」の欄——カード明細1か月分を見れば洗い出せます
  6. 「医療の希望」の欄——延命治療と、判断を任せる人
  7. ここで一度、家族に置き場所を伝える——この時点で機能し始めます
  8. 残りは、思い出したときに書き足す——自分史は最後でよい

7番目まで来れば、目的は達成されています

ノートが完成していなくても、4項目が書かれていて、家族が場所を知っている——この状態になれば、ご家族が最も困る部分はなくなります。

残りのページは、埋まらなくても構いません。

書けない項目はどうするか

書けない理由どうするか
希望が決まっていない「家族に任せる」と書く。それも立派な意思表示です
調べないと分からない飛ばして先へ。付箋を貼っておく
書くと家族が気にする封筒に入れて挟む
該当しない項目斜線を引く。「該当なし」と分かるほうが親切です
欄が足りない別紙に書いて挟む/財産目録を別に作る
気持ちが重くなる項目後回しでよい。永久に書かなくても構いません

「該当なし」と書くことにも意味があります

空欄のままだと、家族は「まだ書いていないのか、そもそも無いのか」が分かりません。

借入なし、ペットなし、遺言書なし——こう書いてあるだけで、家族は探す必要がなくなります。空欄より、はるかに親切です。

書いてはいけないこと

書かないほうがよいこと理由代わりに
パスワードそのものノートは誰でも開ける場所に置くものです保管場所とヒントだけ
暗証番号・カード番号同上会社名と連絡先だけ
財産の細かい分け方法的な効力がなく、かえって争いの種になります遺言書に書く
特定の家族への不満読んだ人を傷つけます書かない
確認していない事実家族が誤った前提で動きます確認してから書く
他人の個人情報必要な範囲にとどめる

財産の分け方はノートに書かないでください

終活ノートに「家は長男に、預金は次男に」と書いても法的な効力はありません。それどころか、一部の相続人が期待し、他が反発するという対立を生むことがあります。

分け方を決めたいなら必ず遺言書にしてください。ノートには「遺言書は◯◯にある」とだけ書きます。

保管場所と、家族への伝え方

保管場所見つけやすさ評価
仏壇の引き出し高いおすすめ
寝室の決まった引き出し高いおすすめ
本棚(背表紙が見える)高いパスワードを書かなければ可
家族に預ける高い最も確実
金庫低い入れない(鍵が分からず開けられません)
貸金庫非常に低い入れない(相続人全員の同意が要ります)
タンスの奥低い避ける

伝え方は一言で足ります

「私にもしものことがあったら、仏壇の引き出しにノートがあるから見て」——これだけです。中身を読ませる必要はありません。

ただし2人以上に伝えてください。1人だけだと、その方が先に亡くなったり、連絡がつかなかったりする可能性があります。

見直しのタイミング

タイミング見直す項目
年に1回(誕生日など)全体をざっと確認し、日付を書き足します
引っ越したとき住所・契約・連絡先
口座を作った・解約したとき預貯金
保険に入った・解約したとき保険
スマートフォンを買い替えたときデジタル関係
入院・手術をしたとき医療の希望・かかりつけ
家族構成が変わったとき連絡先・受取人
頼んだ相手が亡くなったとき最も見落とされます

書き換えるときは、消さずに二重線で

古い情報を消してしまうと、変更があったこと自体が伝わりません。二重線で消して横に新しい情報を書き、日付を添えると、家族が経緯を追えます。

遺言書との違い

終活ノート遺言書
法的な効力ありませんあります
書き方の決まり自由厳格な形式があります
財産の分け方決められません決められます
手続きの希望書けます付言事項として書けます
医療・介護の希望書けます通常は書きません
連絡先・契約の一覧書けます書きません
費用数百円〜2,000円自筆なら無料/公正証書は10万〜30万円程度
両方必要か渡す相手を決めたいなら遺言書、手続きを助けたいなら終活ノート。役割が違います

遺言書の書き方は終活で重要な遺言書とは?種類や書き方、エンディングノートの基本はエンディングノートとは?内容や書き方、遺言書との違いをご覧ください。

よくある質問

コクヨの終活ノートは買うべきですか?
「何を書けばいいか分からない」なら買う価値があります。項目が用意されているので、書き漏らしを防げます。逆に書く項目が決まっている方は、大学ノートで十分です。まず自治体が無料で配っていないかを確認してください。
どんな項目を書く欄がありますか?
財産・預貯金・保険・年金・負債・契約・医療・介護・葬儀・お墓・相続・連絡先などの実務項目が中心です。自分史のページもありますが、比重は小さめとされています。実際の収録項目は版によって変わるため、公式情報でご確認ください。
値段はいくらですか?
改版や販売店によって変わるため、この記事では記載していません。市販の終活ノート全般としては1,000〜2,000円程度が目安です(編集部がまとめた目安)。最新の価格はメーカーの公式情報または販売店でご確認ください。
大学ノートとどちらがいいですか?
判断の分かれ目は「書く項目を自分で言えるか」です。「連絡先・口座・保険・医療の4つ」と即答できるなら大学ノートで十分。迷うなら市販ノートが向いています。買う前に、いま手元の紙に1行書いてみると判断できます。
自治体が無料で配っていると聞きました。
配布している自治体があります。市区町村の高齢福祉担当、地域包括支援センター、社会福祉協議会などが窓口です。地域の相談窓口や見守り制度の案内が載っていることがあり、市販ノートにはない利点です。まず電話で確認してください。
買ったのに書けません。
最初のページから順に埋めようとしていませんか。多くのノートは冒頭に自分史や思い出が来るため、そこで力尽きます。後ろのほうの実務項目(連絡先・口座・保険)から書いてください。1回15分、1日1項目で十分です。
全部埋めないといけませんか?
必要ありません。とくに重要なのは連絡先・預貯金・保険・負債の4つで、ここが埋まっていればご家族が最も困る部分はなくなります。自分史や家系図が空欄でも、ノートは機能します。
書けない項目はどうすればいいですか?
希望が決まっていないなら「家族に任せる」と書いてください。それも立派な意思表示です。該当しない項目は斜線を引くと、「無い」ことが伝わります。空欄より親切です。
パスワードは書いてもいいですか?
書かないでください。終活ノートは誰でも開ける場所に置くものなので、悪用の危険があります。「保管場所」と「ヒント」だけを書き、パスワード本体は別紙にして別の場所に保管してください。
財産の分け方を書いてもいいですか?
おすすめしません。法的な効力がなく、一部の相続人が期待して他が反発するという対立を生むことがあります。分け方は遺言書に書き、ノートには「遺言書は◯◯にある」とだけ書いてください。
どこに保管すればいいですか?
仏壇の引き出し、寝室の決まった引き出しなど、家族が探しそうな場所です。金庫と貸金庫には入れないでください——鍵が分からず開けられない、相続人全員の同意が要る、といった理由で、読んでほしいときに読めなくなります。
アプリで管理してもいいですか?
できますが、端末のロックが解けないと家族は読めません。使う場合も「◯◯というアプリに書いています」と紙で1行残しておいてください。これだけで弱点を補えます。

まとめ

終活ノートを買うかどうか・要点

  • 判断の分かれ目は「書く項目を自分で言えるか」だけ
  • 言えるなら大学ノート、迷うなら市販ノート
  • まず自治体を確認する。無料で配っていることがある
  • このタイプは実務項目が中心。自分史の比重は小さめ
  • 重要度が高いのは連絡先・預貯金・保険・負債の4つ
  • 最初のページから埋めない。後ろの実務項目から書く
  • 空欄でも機能する。該当なしは斜線を引く
  • パスワードと財産の分け方は書かない
  • 金庫・貸金庫には入れない
  • 買う前に、いま1行書いてみる。それで判断できます

終活ノートは、買うこと自体が目的ではありません。ご家族が「どこに何があるか」を知っている状態を作れれば、道具は何でも構わないのです。

買うかどうか迷っているなら、いま手元にある紙に「連絡してほしい人」と書いて、3人の名前を書いてみてください。そこで手が動くなら、ノートは要りません。止まるなら、買う価値があります。

※ 本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定商品の仕様・価格・在庫を保証するものではありません。収録項目・ページ構成・価格は改版や販売店によって変わることがあるため、購入前に必ずメーカーの公式情報または販売店でご確認ください。記載した記入項目は、この種の終活ノートに一般的に含まれる項目を編集部が整理したもので、実際の商品の内容とは異なる場合があります。終活ノート(エンディングノート)には法的な効力がなく、財産の分配や医療行為の実施を拘束するものではありません。自治体の配布は実施の有無・条件が地域によって異なります。遺言書の作成や相続手続きについては、弁護士・司法書士などの専門家にご相談ください。

おすすめの記事