終活サポート事業を行っている地方自治体一覧【2026年最新版終活支援自治体】

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「終活支援 自治体」で調べてこのページにたどり着いた方の多くが、同じところでつまずきます。一覧を見ても、自分が住んでいる市の名前が出てこない。全国には1,718の市町村と東京23区がありますが、終活支援を制度として掲げている自治体は、まだそのごく一部です。この記事では、確認できた41自治体を公式ページ付きで一覧にしたうえで、自分の市区町村に制度があるかを自分で調べる手順と、なかったときに代わりに使える窓口まで載せました。同じ「終活情報登録」でも、横須賀市は電話1本で登録できるのに、神戸市は窓口へ行かないと登録できません。この違いを知らないまま電話をかけると、二度手間になります。

この記事の結論

  • 自治体の終活支援は全国一律の制度ではありません
  • 中身はノート配布・情報登録・生前契約支援の3タイプです
  • 費用は相談も登録も基本は無料です
  • ただし葬儀費用を市が肩代わりする制度ではありません
  • 同じ制度名でも対象年齢と申込方法は市ごとに違います
  • 自分の市にあるかは3ステップで自分で調べられます
  • 制度がなくても地域包括支援センターは全国にあります
  • 都道府県別のガイドは記事の後半にまとめてあります

この記事でわかること

  1. 自治体の終活サポートとは何か
  2. してもらえること・もらえないこと
  3. 終活支援3つのタイプ
  4. 自分に必要なタイプの選び方
  5. 全国41自治体の早見表
  6. 横須賀市|わたしの終活登録
  7. 大和市|終活支援
  8. 横浜市|区版エンディングノート
  9. 北名古屋市|終活支援
  10. 同じ制度名でも条件が違う
  11. 自分の市にあるか調べる3ステップ
  12. 市役所のどの課に電話するか
  13. 制度がないときの5つの窓口
  14. 登録する項目と開示のルール
  15. ノートのもらい方と市販品の違い
  16. 申し込む前に確かめる5つのこと
  17. よくある質問
  18. 都道府県別の自治体サポート一覧
  19. まとめ

おひとりさまの終活を支える「自治体の終活サポート」とは

自治体の終活サポートは、神奈川県横須賀市から始まりました。横須賀市が「わたしの終活登録」を開始したのは平成30年5月です。市はその理由を、こう説明しています。

横須賀市が事業を始めた理由(公式ページより)

ご本人が倒れた場合や亡くなった場合に、せっかく書いておいた終活ノートの保管場所や、お墓の所在地さえ分からなくなる事態が起きています。

ここが出発点です。エンディングノートを書くところまでは、多くの人が自分でできます。けれど「書いたノートがどこにあるか」を、倒れた本人は伝えられません。家族が同居していれば見つかりますが、一人暮らしだと誰にも分かりません。この一点を市が肩代わりする——それが自治体の終活支援の原型です。

その後、支援の中身は広がっていきました。いまでは大きく3つの方向に分かれています。

方向市がやること解決する困りごと
書く支援エンディングノートを無料で配る何を書けばいいか分からない
預かる支援連絡先やノートの場所を登録し、必要なときに開示する倒れたときに伝えられない
備える支援葬儀・納骨の生前契約を手伝い、見守る引き取り手がいない

ここで最初に押さえておきたい前提があります。自治体の終活支援は、法律で決まった全国一律の制度ではありません。介護保険や国民健康保険のように、どこに住んでいても同じ内容が使えるわけではないのです。市が独自に予算をつけて始めた事業なので、ある市とない市があり、あっても中身が違います。

「一覧に自分の市がない」のは珍しいことではありません

全国には1,718の市町村と東京23区があります。終活支援を掲げている自治体は、その中ではまだ少数です。載っていなくても落胆する必要はありません。制度の名前がないだけで、相談できる窓口はどの市区町村にもあります。その探し方は、この記事の後半で説明します。

自治体の終活支援で「してもらえること」と「してもらえないこと」

期待とのずれが起きやすいところなので、先にはっきりさせておきます。自治体の終活支援は、お金の面倒を見てくれる制度ではありません。

この点について、神奈川県大和市は公式ページで次のように明記しています。

大和市「生前準備支援」の注意書き(公式ページより)

契約については、ご本人の責任において行ってください。それに係る費用も自己負担になります。市が補助金等、金銭的サポートを行うものではありません。

市がやってくれるのは、情報を整理して、信頼できる相手につないでくれることです。契約するのも払うのも本人。そこは変わりません。かわりに、業者を自分で探して比較する負担が減り、悪質な相手をつかむ危険も下がります。

やってもらえること費用やってもらえないこと
終活の相談にのる無料葬儀費用の肩代わり
エンディングノートを渡す無料が中心本人の代わりに契約する
連絡先やノートの場所を預かる無料預貯金や不動産の管理
協力してくれる葬儀社を紹介する紹介は無料親族との話し合いの仲介
専門家(弁護士・司法書士)につなぐ市の相談枠なら無料遺言書の作成そのもの
登録した情報を病院や警察へ伝える無料入院時の身元保証

いちばん誤解されやすいのが最後の行です。入院や施設入所のときに求められる「身元保証人」を、市が引き受けてくれるわけではありません。これは民間の身元保証サービスや、任意後見人・死後事務委任契約の領域になります。市の窓口は、そこへ橋渡しをする役割です。

エンディングサポート事業とは?自治体の終活支援3つのタイプ

「自治体の終活支援」と一口に言っても、その中身は自治体ごとにさまざまです。大きく分けると次の3つのタイプがあり、番号が大きいほど行政の関わりが深くなります。自分がどのサポートを必要としているかを、まずここで整理しておきましょう。

タイプ内容主な対象費用の目安代表的な自治体
①エンディングノート配布終活の希望や情報を書き留めるノートを無料で配布。終活の入口として最も普及しています。住民なら誰でも無料横浜市 ほか多数
②終活情報登録緊急連絡先・かかりつけ医・葬儀の希望・ノートの保管場所などを市に登録し、万一の時に病院・警察・指定した人へ開示します。市民(65歳以上に限る市もあります無料横須賀市「わたしの終活登録」 ほか
③エンディングサポート事業葬儀・納骨を協力事業者と生前契約し、市が安否確認から死後の火葬・納骨まで見守ります。身寄りがなく資産の少ない高齢者等相談は無料。契約費用は自己負担横須賀市・北名古屋市 ほか

「まずノートから始めたい」なら①、「もしもの時に備えたい」なら②、「葬儀やお墓まで確保したい」なら③——というのが大まかな選び方の目安です。

3つは重ねて使えます

どれか1つを選ぶ、という話ではありません。ノートをもらって書き、その保管場所を登録し、必要なら生前契約に進む。①→②→③は、そのまま終活の進む順番になっています。横須賀市のように①②③をすべてそろえている市もあります。

自分に必要なのはどのタイプか、3つの質問で決まります

窓口へ行く前に、ここで方向を決めておくと話が早く進みます。上から順に答えてみてください。

  1. 倒れたとき、すぐに駆けつけてくれる人はいますか。
    いる場合は①のノートで足ります。その人にノートの場所を伝えておけば済みます。いない場合は②の登録まで進んでください。
  2. 亡くなったあと、葬儀を出してくれる人はいますか。
    いる場合は②までで足ります。いない場合、または「頼めるが負担をかけたくない」場合は③を検討します。
  3. 葬儀の費用を用意できますか。
    用意できるなら③の生前契約が使えます。難しい場合は、③の対象になる市かどうかを窓口で確認してください。資産が少ない方を対象にした事業もあります。

3つ目でつまずいた方へ。費用が心配で相談をためらう必要はありません。むしろ③のエンディングサポート事業は、そういう方のために作られた仕組みです。まず窓口で正直に事情を話すのが、いちばん近道になります。

終活サポートを行っている地方自治体【早見表一覧】

終活支援を公式ページで案内している41自治体を、地方ごとに北から並べ直しました。制度・窓口の名称をクリックすると、その市区町村の公式ページへ移動します。名称の前の青いラベルは、制度名から読み取れるおおまかな区分です。

市区町村制度・窓口の名称
北海道・東北(3自治体)
北海道
室蘭市
相談窓口終活べんり帳&終活相談ダイヤル
石狩市情報登録おひとり暮らし等安心登録サービス事業
宮城県
仙台市
相談・支援終活支援
関東(18自治体)
茨城県
水戸市
情報登録終活関連情報登録事業
栃木県
矢板市
生前契約エンディングサポート(終活)事業
埼玉県
加須市
情報登録終活情報登録支援制度
入間市生前契約エンディングプランサポート事業
羽生市相談窓口終活相談ダイヤル
狭山市相談窓口終活相談ダイヤル
千葉県
千葉市
生前契約エンディングサポート(終活支援)事業
松戸市生前契約死後事務サービス支援制度
船橋市相談・支援身寄りのない高齢者等サポート事業
東京都
豊島区
相談窓口豊島区終活あんしんセンター
港区相談・支援あんしん未来・終活サポート事業
大田区情報登録老いじたく情報登録事業
葛飾区情報登録終活情報登録事業
神奈川県
横須賀市
情報登録わたしの終活登録
大和市相談・支援終活支援事業
鎌倉市相談・支援終活関連事業
逗子市情報登録終活情報登録
藤沢市相談窓口終活に関する相談
北陸・甲信越(2自治体)
新潟県
新潟市
見守りあんしん連絡システム
長野県
松本市
情報登録終活情報登録事業
東海(8自治体)
岐阜県
岐阜市
情報登録わたしのあんしん終活登録事業
静岡県
静岡市
生前契約エンディングプラン・サポート
富士市相談・支援終活支援事業
愛知県
北名古屋市
相談・支援終活支援事業
大府市情報登録終活登録制度「わたしのさくら登録」
田原市情報登録終活情報登録事業
岡崎市相談・支援終活応援事業
春日井市相談・支援終活サポート事業
近畿(7自治体)
京都府
京都市
生前契約単身高齢者万一あんしんサービス
大阪府
東大阪市
生前契約終活支援(エンディングサポート)事業
枚方市生前契約縁ディングサポート事業
泉大津市生前契約エンディングサポート事業
藤井寺市情報登録終活情報登録事業
兵庫県
神戸市
相談窓口こうべ終活相談窓口
姫路市相談・支援終活支援事業
中国・四国(1自治体)
広島県
東広島市
情報登録終活情報登録事業
九州・沖縄(2自治体)
福岡県
福岡市
相談窓口ご遺族サポート窓口
北九州市相談窓口終活あんしんセンター

※上記一覧表は終活サポートを行っている主な地方自治体の一部です(2026年9月現在)。「名称からみた区分」は制度名から読み取れる大まかな分類で、実際の中身は自治体ごとに異なります。利用の可否や条件は、必ずリンク先の公式ページでご確認ください。

この表から読み取れること

  • 神奈川県が5市と最多。横須賀市の先行が周辺に広がりました
  • 大阪府・愛知県・埼玉県も4〜5自治体が実施しています
  • 「エンディングサポート」を名乗る事業は生前契約まで踏み込むものが多い
  • 「〜登録」で終わる事業は、情報を預かるタイプです
  • 政令指定都市より、中規模の市のほうが手厚いことがあります

次に、各自治体が行っている終活サポートはどんなものなのか、上記の中からいくつかピックアップし、エンディングノートのもらい方などあわせて紹介していきます。エンディングノートは各自治体独自のものとなっており、基本無料配布を行っています。エンディングノートは配布数が限られている場合もあります。

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わたしの終活登録(神奈川県横須賀市)

項目内容
自治体区分神奈川県横須賀市
終活サポート①エンディングプラン・サポート事業
②わたしの終活登録
開始時期「わたしの終活登録」は平成30年5月から
対象市民ならどなたでも(年齢の条件なし)
費用無料

①エンディングプラン・サポート事業
生活にゆとりがなく、資産も少なく、頼れる親族もいない高齢市民等(余命宣告を受けた方、重い障害をお持ちの方を含む)を対象に、生前、自らの信教に沿って協力葬儀社と死後の葬送や納骨等について、低額な死後事務委任契約を締結していただき、市が見守る事業です。市は本人が亡くなるまで安否確認や訪問を続け、死後は火葬を見守り、収骨し、納骨に立ち会います。

▼ 資料はこちらからダウンロードできます
横須賀市エンディングプラン・サポート事業パンフレット(PDF)

②わたしの終活登録
緊急連絡先、かかりつけ医、エンディングノートや遺書の保管場所、生前に契約した葬祭事業者や身元保証事業者の名称、墓の場所などを自分の意志で市に登録し、倒れるなど万一の時に、警察・救急・病院・福祉事務所・緊急連絡先の方から市に問い合わせが入った場合、市が登録内容を本人に代わって応えることで、本人を救援する事業です。市民ならだれでも自由に項目を選んで登録できます。

▼ 資料はこちらからダウンロードできます
わたしの終活登録パンフレット(PDF)
わたしの終活登録 書き方見本(PDF)

横須賀市は「電話1本」で登録できます

公式ページには「登録は電話1本おかけいただくだけでできます」と書かれています。電子申請・郵送申請も可能で、郵送を希望する場合は、はがき・FAX・メールに「終活登録希望」と明記して申し込むと、手続き書類が送られてきます。窓口へ出向かなくても始められるのが、この市の特徴です。

わたしの終活登録で登録できる11項目

  • 本人の氏名、本籍、住所、生年月日
  • 緊急連絡先
  • 支援事業所や終活サークルなどの地域コミュニティー
  • かかりつけ医師やアレルギー等、血液型
  • リビングウィルの保管場所・預け先
  • エンディングノートの保管場所・預け先
  • 臓器提供意思
  • 葬儀や遺品整理の生前契約先
  • 遺言書の保管場所と、その場所を開示する対象者の指定
  • お墓の所在地
  • 本人の自由登録事項

※本人の意思で、追加・削除も含め自由に選択できます。

横須賀市の終活サポートお問い合わせ
民生局福祉こども部地域福祉課 担当:終活支援担当
横須賀市小川町11番地 消防局庁舎1階
電話番号:046-822-8570/ファクス:046-827-8158
相談窓口の受付は開庁日の午前9時から11時、午後1時から4時です。

終活支援(神奈川県大和市)

項目内容
自治体区分神奈川県大和市
終活サポート終活相談窓口/生前準備支援/終活登録制度「ツナグ」/相続準備(遺贈寄附など)
特徴「大和市終活支援条例」を制定しています
相談の対象主に高齢の市内在住者。所得や世帯による制限はありません
申込相談は事前予約制(046-260-5622)

終活相談窓口
終活に関するさまざまな悩みや不安を、市の相談窓口で気軽に相談できます。葬儀や相続などの具体的な心配事がある方はもちろん、「終活をどう進めればいいかわからない」という方も大丈夫です。「終活コンシェルジュ」が一人ひとりの状況に寄り添い、必要な制度の案内や、葬祭事業者・法律の専門家などを適切に紹介します。市内在住でなくても、市内在住の親族に関する相談であれば受け付けています。

生前準備支援
終活相談を通じて、葬儀の準備や死後事務委任契約などの生前契約を希望される方に、市内の協力葬祭事業者を紹介します。直葬(火葬のみ)を含むプランの提案が受けられ、お墓のない方には合祀や散骨に対応できる事業者の情報も提供されます。

終活登録制度「ツナグ」
意思表示ができなくなったときや亡くなったときに備え、緊急連絡先などを市に登録しておく仕組みです。医療機関や本人が指定した人からの照会に応じて、市が情報を伝えます。登録すると自宅掲示用と携帯用の登録カード、登録シールが発行されます。

「ツナグ」の登録内容と条件

  • 対象は市内在住の65歳以上の一人暮らし、または65歳以上の二人暮らし
  • 別居家族の有無、収入・資産は関係ありません
  • 登録内容は緊急連絡先/葬儀等生前契約情報/お墓の場所/遺言書の保管場所/エンディングノートの保管場所の5つ
  • いずれか1つのみの登録もできます
  • 窓口で相談・申込み。持ち物は不要です

相続準備(遺贈寄附など)
相続に関する準備や課題の整理を手伝います。令和8年4月からは遺贈寄附の対象財産に不動産が加わり、遺言書の作成や遺言執行のための専門家の紹介まで、枠組みが広がりました。詳しくは ⇒ 大和市 終活支援事業(公式) をご確認ください。

大和市のエンディングノートのもらい方
市役所の健康福祉総務課の窓口で配布。そのほか市役所1階情報公開コーナー、保健福祉センター、各分室・連絡所、各学習センター、各図書館など市内公共施設で配架されています。

大和市の終活サポートお問い合わせ
あんしん福祉部 人生100年推進課 おひとりさま施策推進係
〒242-8601 大和市鶴間1-31-7(保健福祉センター4階)
電話:046-260-5622(受付は平日8時30分から17時15分

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区版エンディングノート(神奈川県横浜市)

項目内容
自治体区分神奈川県横浜市
終活サポート18区それぞれに各区版のエンディングノートがあります
費用無料

横浜市では18区すべてにおいて各区版のエンディングノートが配布されています。青葉区版・旭区版・泉区版・磯子区版・神奈川区版・金沢区版・港南区版・港北区版・栄区版・瀬谷区版・都築区版・鶴見区版・戸塚区版・中区版・西区版・保土ヶ谷区版・緑区版・南区版——お住まいの区のものを受け取ります。

横浜市の各区版エンディングノートのもらい方
エンディングノートは、各区の講座に参加するか、お住まいの区の高齢・障害支援課、地域ケアプラザ等の窓口にて説明を受けることで無料でもらうことができます。窓口に行けば黙って渡される、という形ではない点に注意してください。詳しくは、お住まいの区の「高齢・障害支援課高齢者支援担当」までお問い合わせください。

横浜市の終活サポートに関するお問い合わせ
健康福祉局 高齢在宅支援課
電話:045-671-2405/ファクス:045-550-3612

終活支援(愛知県北名古屋市)

項目内容
自治体区分愛知県北名古屋市
終活サポートエンディング(終活)サポートノートの配布
配布場所市役所(高齢福祉課)、社会福祉協議会、地域包括支援センター
費用無料(PDFでの公開もあります)

エンディング(終活)サポートノートとは、自分にもしものことがあった時や、病気や老化、認知症などで意思が伝えられなくなった時に、残された家族などが困らないように、伝えておきたいことを書き留めておくノートです。市で作成したノートを配布しています。

配布場所が3か所ある意味

北名古屋市は市役所だけでなく社会福祉協議会と地域包括支援センターでも配っています。この2つは、市に終活の制度がない地域にも置かれている窓口です。「ノートをもらいに行く」という用件があると、初めての相談でも足を運びやすくなります。終活の相談先を作る入口として、この方法は他の市でも使えます。

北名古屋市の終活サポートお問い合わせ
福祉こども部 高齢福祉課 地域包括ケア推進室
〒481-8501 愛知県北名古屋市熊之庄御榊60番地
電話:0568-48-0176/ファクス:0568-26-4477

同じ「終活情報登録」でも、市によって条件がこれだけ違います

ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。制度の名前が同じでも、対象年齢も申込方法も市ごとにまったく違います。他の市の記事を読んで「電話すれば登録できる」と思い込むと、実際には窓口に出向くことになった、ということが起こります。

自治体制度名対象申込方法登録できる項目
横須賀市わたしの終活登録市民ならどなたでも電話・電子申請・郵送・来所11項目
神戸市終活情報登録制度市に住民票がある方来所のみ(事前予約制)5項目
豊島区終活情報登録事業区内在住の65歳以上センターに相談後、登録用紙を提出9項目
大和市終活登録制度「ツナグ」65歳以上の一人暮らし・二人暮らし窓口(事前予約制)5項目

違いは大きく3つに整理できます。

申し込む前に確かめておきたい3点

1.年齢の条件があるか。横須賀市と神戸市に年齢の条件はありませんが、豊島区と大和市は65歳以上が対象です。50代・60代前半で準備を始めたい方は、ここでつまずくことがあります。

2.電話で済むか、行かないといけないか。神戸市は公式ページに「電話、郵送、インターネットでの情報登録はできません」と明記されています。窓口で専用タブレットに入力する形式です。

3.持ち物が要るか。神戸市は本人確認書類(マイナンバーカードなど)が必須、豊島区も身分証明書の提示を求めています。一方で大和市は「持ち物は不要」としています。

神戸市はそのぶん、相談の体制が手厚く作られています。窓口相談員との相談が1回60分・無料、さらに弁護士・司法書士による専門相談も30分・無料で受けられます。司法書士は第1・3木曜日、弁護士は第2・4木曜日の午後という枠です。「登録が面倒なぶん、相談で回収する」という設計だと考えると分かりやすくなります。

自分の市区町村に終活支援があるか調べる3ステップ

一覧に自分の市がなかった方へ。載っていない=何もない、ではありません。この記事で紹介できているのは、公式ページで「終活」という言葉を掲げている自治体だけです。別の名前で同じことをやっている市がたくさんあります。次の順番で調べてみてください。

  1. 市区町村のサイトで「終活」と検索する。
    ヒットしなければ、「エンディングノート」「見守り」「おひとりさま」「人生会議」の4語を順に試します。終活支援は、この4つのどれかの名前で置かれていることが多いためです。
  2. 検索窓に「市区町村名 エンディングノート」と入れて調べる。
    市のサイト内検索は精度が低いことがあります。ふつうの検索のほうが早く見つかることが多いのですが、上のほうには民間の広告が並びます。市の公式ホームページを選んでください。
  3. それでも出てこなければ、電話で聞く。
    ここまでで見つからない場合、ページを作っていないだけで窓口はあることがほとんどです。次の見出しで、どこに電話するかを説明します。

検索するときのコツ

制度の名前は市によってまるで違います。「わたしのさくら登録」(大府市)、「ツナグ」(大和市)、「終活べんり帳」(室蘭市)、「あんしん連絡システム」(新潟市)——愛称だけを見ても終活支援だと分かりません。だからこそ、制度名ではなく「エンディングノート」で探すのが確実です。ノートを出している市は、たいてい相談窓口も持っています。

市役所に電話するとき、どの課につないでもらえばいいか

「終活の相談をしたい」と代表番号に伝えても、担当がはっきりしないことがあります。終活支援は高齢福祉の分野に置かれていることが多いので、課の名前を先に言うと早く着きます。

聞きたいことつないでもらう課別の呼び方
終活全般・ノートの配布高齢福祉課長寿課、介護福祉課、高齢者支援課
情報登録・見守り地域包括ケア推進室地域福祉課、包括支援課
葬儀・納骨の生前契約高齢福祉課福祉総務課
成年後見・財産管理社会福祉協議会権利擁護センター
空き家・住まいの終活住宅課建築住宅課、空き家対策室
亡くなったあとの手続きおくやみコーナー市民課、戸籍住民課

電話で何と言えばいいか迷う方のために、そのまま使える言い方を用意しました。

そのまま使える、電話での伝え方

「一人暮らしの高齢者向けに、終活の相談やエンディングノートの配布をされていますか。担当の課につないでいただけますか。」

制度がない市でも、この言い方なら地域包括支援センターを案内してもらえます。「終活支援はありますか」とだけ聞くと、「そういう名前の事業はありません」で終わってしまうことがあります。やりたいことを言うのがコツです。

電話の前にメモしておくとよいこと

  • 年齢と、一人暮らしかどうか
  • いちばん心配なこと(倒れたとき/お金/葬儀とお墓のどれか)
  • 頼れる親族がいるか、いないか
  • 持ち家か賃貸か
  • いま困っているのか、将来に備えたいのか

市に制度がなかったときに使える5つの窓口

終活支援の制度がない自治体でも、次の5つはどこに住んでいても使えます。制度の名前がないだけで、中身は同じことをしてくれる窓口です。

窓口できること費用
地域包括支援センター高齢者の相談の総合窓口。制度への案内を全部やってくれます無料
社会福祉協議会日常生活自立支援事業。通帳の預かりや支払いの代行相談無料。利用は有料のことがあります
法テラス遺言・相続の法律相談。収入の条件を満たせば無料条件つきで無料
成年後見の市長申立て親族がいなくても、市長が家庭裁判所へ申し立てます助成がある市もあります
都道府県の窓口市に事業がなくても、県が出張相談会をやっていることがあります無料が中心

この中で最初に電話すべきは、地域包括支援センターです。理由はこの5つです。

地域包括支援センターから始める理由

  • 全国のすべての市区町村に設置されています
  • 相談は無料で、介護保険を使っていなくても相談できます
  • 保健師・社会福祉士・主任ケアマネジャーが常駐しています
  • 他の窓口や制度へ、そのままつないでもらえます
  • 「まだ元気だから」という段階の相談で問題ありません

担当のセンターは住所で決まっています。「◯◯市 地域包括支援センター 一覧」で検索すれば、自分の担当がすぐに分かります。担当以外のセンターに電話しても、たらい回しになるだけなので気をつけてください。

終活情報登録で登録する項目と、開示のルール

②の終活情報登録を検討している方向けに、登録した情報が「いつ」「誰に」開示されるのかを整理しておきます。ここを理解しないまま登録すると、あとで不安になることがあります。

横須賀市の例で見ていきます。登録した情報は、生前と死後で開示される範囲が変わります。

場面開示される相手開示される内容
生前(意思を伝えられなくなったとき)医療機関・消防署・警察署・福祉事務所、本人が指定した人遺言書の保管場所とお墓の場所を除く登録情報
死後(遺言書について)本人が指定した人にのみ遺言書の保管先
死後(お墓について)納骨・墓参を希望するすべての第三者お墓の所在地

よくできた仕組みです。遺言書の場所は生前には誰にも開示されません。倒れた段階で遺言書の在りかが伝わってしまうと、財産をめぐる話が本人の意思と関係なく動き出しかねないためです。一方でお墓の場所は死後に広く開示されます。これは「お参りに行きたい」という人のためです。

登録の前に決めておくこと

「誰に開示してよいか」を、項目ごとに決める必要があります。登録のときに同意を求められるので、その場で考えると時間がかかります。とくに遺言書の保管場所を開示する相手は、あらかじめ本人に伝えておかないと、その人が知らないまま終わってしまいます。登録して安心するのではなく、「登録したことを、指定した相手に伝える」までが一区切りです。

自治体のエンディングノートのもらい方と、市販のノートとの違い

自治体のエンディングノートは無料ですが、市販のノートと性格が少し違います。どちらが良いという話ではなく、向いている場面が違います。

自治体のノート

  • 無料(PDFで公開する市も)
  • 地元の窓口や電話番号が載っている
  • ページ数は控えめで書き切りやすい
  • 配布数に限りがあることも
  • 受け取りに条件がある市もある

市販のノート

  • 1,000円前後から
  • 書店やネットでいつでも買える
  • 項目が細かく、書き込む欄が広い
  • デザインを選べる
  • 地元の情報は載っていない

おすすめの順番は「まず自治体のノートを1冊もらう」です。無料であること以上に、地元の相談先が最初から印刷されているのが大きい。困ったときにどこへ電話すればいいかが、ノートを開けば分かります。書き足りなくなったら、市販のノートに移せば十分です。

もらい方は市によって3通りあります

①窓口でそのまま受け取る(北名古屋市など。市役所・社協・地域包括支援センターで配布)
②説明を聞いてから受け取る(横浜市など。区の講座に参加するか、窓口で説明を受ける)
③PDFをダウンロードする(多くの市が公開しています)
②の市に「もらいに行くだけ」のつもりで行くと、その場では受け取れないことがあります。電話で先に確かめてください。

申し込む前に確かめておきたい5つのこと

制度が見つかったら、申し込む前にこの5つを窓口で確認しておくと、あとで困りません。

確かめることなぜ必要か
引っ越したらどうなるか市の事業なので、転出すると登録は使えなくなります
登録内容を変えたいとき連絡先やかかりつけ医は変わります。変更の手続きを聞いておきます
更新や期限があるか数年ごとに確認の連絡が来る市もあります
指定した人に伝えてあるか本人が知らないと、照会そのものが起きません
民間サービスとの重複身元保証と死後事務を二重に契約していないか

とくに1つ目は見落とされがちです。子どもの近くに引っ越す、施設に入る——終活を始めた方には、そのあと住所が変わる可能性が十分にあります。転出先の市に同じ制度があるとは限りません。登録は「いま住んでいる市との契約」だと考えておくのが安全です。

民間の「終身サポート」を検討している方へ

身元保証・死後事務・日常生活支援をまとめて請け負う民間事業者があります。便利な反面、前払いした資金が返らないといったトラブルも起きています。国はこうした事業者を選ぶときのチェックリストを公表しており、千葉市などは公式ページでこれを紹介しています。契約の前に、市の窓口でチェックリストを見せてもらってください。市の相談窓口は、こういう判断のためにあります。

自治体の終活支援についてよくある質問

自治体の終活支援は誰でも利用できますか
サービスによって異なります。エンディングノートの配布は「住民なら誰でも」が基本ですが、エンディングサポート事業(葬儀・納骨の生前契約支援)は「身寄りがなく資産の少ない高齢者」など対象要件が設けられていることが多いです。お住まいの自治体の窓口で確認しましょう。
エンディングノートは無料でもらえますか
多くの自治体で無料配布されています。ただし配布数に限りがある場合や、講座への参加・窓口での説明が条件になっている場合もあります。
身寄りがない・おひとりさまでも葬儀やお墓の手配はできますか
できます。横須賀市や北名古屋市などのエンディングサポート事業では、生前に協力葬儀社と契約し、亡くなった後の火葬・納骨まで市が見守る仕組みがあります。お墓がない方向けに合祀や散骨に対応する自治体もあります。
自治体の終活支援と民間の終活サービスの違いは
自治体は公的で費用が低く(無料〜低額)、中立的なのが強みです。一方、民間サービスは対応範囲が広く手厚い反面、費用がかかります。まず自治体の窓口で相談し、足りない部分を民間で補うのが安心です。
エンディングサポート事業と終活情報登録は何が違いますか
終活情報登録は緊急連絡先や葬儀の希望などを市に「登録」し、万一の時に開示する仕組みです。エンディングサポート事業は、葬儀・納骨まで生前契約で「確保」し市が見守る、より踏み込んだ支援です。
自分の街に終活支援があるか調べるには
まずは市区町村の高齢福祉課や地域包括支援センターに問い合わせるのが確実です。本記事の早見表や、「自分の市区町村に終活支援があるか調べる3ステップ」もあわせてご活用ください。
まだ60代です。早すぎませんか
早すぎることはありません。むしろ判断力があるうちにしかできない手続きが多いのが終活です。ただし豊島区や大和市のように「65歳以上」を条件にしている制度もあります。使えない場合は、エンディングノートの配布や相談窓口から始めてください。
登録にお金はかかりますか
終活情報登録は、紹介した自治体ではいずれも無料です。相談も無料が基本です。費用が発生するのは、葬儀社や専門家と実際に契約したときからだと考えてください。
市が葬儀費用を出してくれるのですか
いいえ。市が費用を負担する制度ではありません。大和市は公式ページで「費用も自己負担になります。市が補助金等、金銭的サポートを行うものではありません」と明記しています。市の役割は、信頼できる事業者につなぎ、契約が守られるよう見守ることです。
入院のときの身元保証人になってもらえますか
市が身元保証人になることはありません。身元保証は民間のサービスか、任意後見・死後事務委任契約で備える領域です。市の窓口では、その選び方の相談に乗ってもらえます。
登録したあと、家族に知られたくないのですが
登録内容は本人が項目ごとに選べます。開示先も本人が指定します。指定していない人からの照会には応じません。ただし指定した相手に伝えておかないと、その人は照会できません。
引っ越したら登録はどうなりますか
その市の事業なので、転出すると使えなくなるのが原則です。転出届を出すときに、終活登録の担当課にも連絡してください。転入先に同じ制度があるかは、あらためて確認が必要です。
親のために、子どもが代わりに登録できますか
原則は本人の申請です。神戸市は本人が申請できない場合に限り成年後見人、それもいない場合に限り親族が申請できるとしています。市によって扱いが違うので、窓口で確認してください。
相談は何回でもできますか
回数制限を設けていない自治体が多数です。神戸市は1回60分程度で無料、大和市は事前予約制で受け付けています。一度で決めきる必要はありません。

【都道府県別】おひとりさまの終活・自治体サポート一覧

当サイトでは、各都道府県別・自治体の終活サポートについても、一人暮らしや身寄りのない方のためにまとめています。お住まいの地域名をクリックすると、その都道府県のガイド記事に移動します。県庁所在地を中心に、実際に使える窓口・電話番号・制度名まで調べてあります。

都道府県県庁所在地のガイド記事
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青森県青森市のおひとりさま終活ガイド|終活情報登録制度・見守り・お墓を解説
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沖縄県那覇市のおひとりさまの終活|成年後見の報酬助成・任意後見・おくやみコーナーを解説

※47都道府県すべてのガイドを用意しています。市に制度がない地域については、代わりに使える窓口をそれぞれの記事で紹介しています。

まとめ

この記事のまとめ

  • 自治体の終活支援は全国一律ではありません
  • 中身はノート配布・情報登録・生前契約支援の3タイプ
  • 相談も登録も費用は無料が基本です
  • 葬儀費用の肩代わりや身元保証はしてもらえません
  • 同じ制度名でも年齢条件と申込方法が市ごとに違います
  • 一覧にない市は「エンディングノート」で検索してみてください
  • 制度がなくても地域包括支援センターは全国にあります
  • 登録したことは、指定した相手に必ず伝えておきます

終活サポートを行っている地方自治体について紹介しました。終活セミナーを開催している自治体もあれば、エンディングノートの協働発行事業者を募っている自治体もあります。取り組みは年々広がっています。

ただ、現実には「あなたの町ではこんな終活サポートを行っています」という情報が、いちばん必要としている一人暮らしの高齢者の方に届いていないという課題があります。だからこそ、こちらから取りにいく価値があります。

今日できることは、電話を1本かけることです。市役所の代表番号にかけて、「一人暮らしの高齢者向けに、終活の相談やエンディングノートの配布をされていますか」と聞いてみてください。制度があればその課へ、なければ地域包括支援センターへつないでもらえます。そこから先は、担当者が一緒に考えてくれます。

本記事は、各自治体および国が公表している情報をもとに、2026年9月時点で確認できた内容を整理したものです。制度の名称・対象・申込方法・費用は変更されることがあり、掲載していない自治体でも同種の支援を行っている場合があります。利用を検討される際は、お住まいの市区町村の公式ページおよび窓口で最新の内容をご確認ください。個別の契約や法律に関する判断は、弁護士・司法書士などの専門家にご相談ください。

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