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終活において、お墓のことを知っておくのはとても大切なことです。
ですが、お墓ってどうやって選ぶのが良いのでしょうか?
一口にお墓といってもその種類や墓石(石材)はたくさん存在しています。
▼この記事を読んで理解できること ・お墓、墓石(石材)の種類や費用のこと ・お墓選びで失敗しないポイント ・「お墓はいらない」という人も必見の知っておきたい事(供養の方法) ・近年話題となってきている墓友について |
など、お墓に関する役立つ情報をまとめています。
目次
お墓の選び方
終活において、お墓について考えるのは自然なことです。
「自身のお墓はこんな形が良い」
「墓石はこんな感じにしたい」
など、お墓のことを考えた際、お墓選びは何から始めたらいいのか?
どうやって始めたらいいのかわからない・疑問や気になる点があるかと思われます。
お墓の選び方は
・お墓の種類で選ぶ
・墓石(石材)の種類で選ぶ
大きく分けるとこの二点がお墓選びの基準になるかと思います。
では、さっそく次の項目より、お墓の種類について触れていきます。
お墓の種類
お墓にはどんな種類があるのか?
ここでは、知っておくべきお墓の種類について紹介しておきます。
紹介するお墓の種類は
・家墓
・個人墓
・両家墓
・夫婦墓
・永代供養墓
となります。それぞれ見ていきましょう。
家墓
家墓(いえはか)とは、「〇〇家の墓」や「〇〇家先祖代々の墓」という形で墓石に刻まれる形態のお墓です(家族墓とも呼ばれています)
その歴史は古く、日本では明治以降から増え始め、現在もっとも一般的なお墓の形態です。
一般的にはその家の長男が墓を引継いで供養を行ったり、お墓の管理を行います。
この考え方は葬儀の時点から始まっているもので、喪主にあたる方が出棺時に位牌を持つものです。
つまり喪主=長男であり、墓を引き継ぐのも長男ということになります。
少子高齢化や宗教の多様化など、現代の日本において、お墓を継ぐ人がいないご家族など、家墓を持続することが難しくなっているケースもあるようです。
個人墓
個人墓(こじんぼ)とは、先祖代々の家墓に対して、1人(故人1人)だけで入るお墓のことです。
お墓の後継者がいない方や、ご自身1人を埋葬するために建てる個人墓が近年増えてきています。
お墓の後継者が見つからないという場合には、永代供養墓に埋葬されるのが一般的です。
「他の遺骨と一緒の埋葬はちょっと…」
「自身の好きなデザインで埋葬されたい」
といった方が個人墓を希望しているようですね。
個人墓は基本的に永代供養墓の一種とされていて、個別墓とも呼ばれています。
両家墓
両家墓(りょうけばか)とは、二つの家を一つのお墓に祀(まつ)ったものです。
名字の違う家同士のお墓ということですね。
両家墓は、古くからあるお墓の形態になりますが、案外知られていないようです。
両家墓の種類として
・一つの区画に二つの石碑を建てる…画像(図1)参照
・和型墓石(両家の家名を縦に二つ記載し、家之墓と彫刻する)…画像(図2)参照
・洋型墓石(横型の石碑で真ん中に好きな言葉を入れ、左右の下に両家の家名を彫刻)…画像(図3)参照
などがあります。
両家墓は、親族間でトラブルや後々で問題にならないように、デザインなどからしっかり話し合うようにしましょう。
夫婦墓
夫婦墓(めおとばか/ふうふばか)とは、夫婦二人だけのお墓のことです。
子供やご先祖様はそのお墓に入ることがなく、将来的なお墓の引継ぎを前提としない形態になります。
お墓の継承を前提にしていないということで、夫婦墓は基本的には永代供養墓となります。
少子化の影響もあり、子供のいない夫婦というのはわりと多くいらっしゃいます。
継承者(承継者)がいない夫婦墓は永代供養の方法で管理するのが適切とされています。
合祀墓
合祀墓(ごうしぼ/ごうしばか)とは、家族・親族間ではなく血縁関係がない複数の人が合同で入るお墓です。
一つの場所に複数の人の遺骨を一緒にして供養を行う形態ですね。
合祀墓は、幾つか別の呼ばれ方をしていたりもします。
・合葬墓(がっそうぼ)
・合同墓(ごうどうぼ)
・共同墓(きょうどうぼ)
これらのほかに、お墓の継承を望まない方が多いことから、永代供養墓とも言われています。
永代供養墓
永代供養墓(えいたいくようぼ/えいたいくようばか)とは、お寺や霊園が承継者に代わって供養・管理をしてくれるお墓のことです。
「お墓の承継者がいない」という方が増えてきているということもあり、近年注目されてきている供養の形となっています。
ひと口に永代供養墓といっても様々な形があります。
永代供養墓の種類
永代供養墓には大きく分けると「屋外型」と「屋内型」があります。
さらに、屋外型と屋内型から細かく分類されます。
屋外型 | 屋内型 |
・個別型 ・合祀型(ごうしがた) ・納骨塔型(のうこつとうがた) ・納骨壇型(のうこつだんがた) | ・ロッカー型 ・霊廟型(れいびょうがた) |
このように、お墓には様々な種類があります。
ちなみに、納骨堂(のうこつどう)をお墓の種類として考える方もいらっしゃいますが、
・お墓は、遺骨を埋葬する場所
・納骨堂は、遺骨を預けて保管してもらう場所
といったように、お墓と納骨堂には違いがあるということも合わせて頭に入れておくと良いでしょう。
墓石の種類や価格・値段
墓石(ぼせき/はかいし)とは、お墓のしるしとして建てる石材製品のことです。
ここでは墓石の種類や価格・値段について紹介します。
墓石の種類
墓石の種類は国内外でその数300種類以上といわれています。
日本で建てられている墓石の大多数を占めるのが
・御影石(花崗岩)
となっています。
その御影石には多くの種類があり、
・庵治石
・大島石
・万成石
・本小松石
・浮金石
これらの御影石について、それぞれ紹介していきます。
御影石(花崗岩)
御影石(みかげいし)とは、御影地方(現在の兵庫県神戸市東灘区)が産地として有名だったことで名前の由来になっている石材です。
御影石は、花崗岩(かこうがん)の石材名でもあります。
花崗岩(かこうがん、英: granite)とは、火成岩の一種。流紋岩に対応する成分の深成岩である。石材としては御影石(みかげいし)とも呼ばれる。
御影石は、墓石の種類の中でも日本でもっとも多く使用されている代表的な石材です。
墓石のほかに、庭石にも多く使われていることから、大理石と似ているといわれたりもしますが、御影石と大理石には違いがあります。
御影石は上記のとおり火成岩の一種で、大理石は変成岩の一種になります。
なぜ御影石が墓石としてもっとも多く使用されているのか?
それは御影石の特徴にあります。
・高い硬度
・風化に強い
・磨くことで光沢が出る
などの特徴から、多く用いられているのではないでしょうか。
御影石は国産だけでなく、世界各国から輸入されている海外産もあります。
庵治石
庵治石(あじいし)とは、香川県高松市庵治町から産出される石材です。
庵治石は、「御影石の最高峰」と言われている最高級御影石で、「花崗岩のダイヤモンド」とも呼ばれています。
「世界に誇る日本の銘石」とも呼ばれています。
銘石(めいせき)とは? ✔ 銘が刻み込まれた石 ✔ 墓銘石の場合の銘は、形や産地にちなんだ名前が付けられていることを指す |
本山納骨は、古くから行われている納骨方法です。
庵治石の特徴として
・石目が細かく青みがある
・吸水性が低くて風化に強い
・磨くほどに艶を増す
・斑(ふ)が浮く
※斑とは模様のことで、斑が浮く現象は庵治石だけの現象とされています
庵治石に刻まれた500年前の文字が消えずに残っているという例もあるそうなので、変質に強いというのは墓石には適しているのがわかりますね。
大島石
大島石(おおしまいし)とは、愛媛県今治市北部の大島(芸予諸島)で産出される花崗岩の石材です。
大島石の特徴は基本的には庵治石と似ている点が多いです。
お墓を建てた時の状態を保ちつつ、時が経つにつれてより深みのある色合い(青み)を示します。
そうした特徴から「100年品質の伊予大島石」とも呼ばれています。
西日本では先に紹介した庵治石と並ぶ高級石材として扱われていたり、石材店など石を仕事にする人たちからの支持も高いようです。
万成石
万成石(まんなりいし)とは、岡山県岡山市万成地域で産出される花崗岩の石材です。
万成石は、万成御影(まんなりみかげ)または桜御影(さくらみかげ)とも呼ばれています。
淡い紅色(薄いオレンジ)の華やかな色合い、吸水率が低くて堅い石質であるところが特徴として挙げられます。
御影石の中でもとても堅い石だと言われている万成石は、墓石としてだけでなく、芸術家の方々が好む石材としても扱われているようです。
本小松石
本小松石(ほんこまついし)とは、神奈川県の足柄下郡真鶴町地域で産出される石材で、安山岩(あんざんがん)の一種です。
※安山岩とは、花崗岩と同じく火成岩の一種
特徴は、色味は淡い緑色、御影石特有の堅い石質で、粘り気があって石が欠けにくいという点です。
本小松石は日本では古くから使われていて、歴史上の偉人・源頼朝のお墓(神奈川県鎌倉市)に用いられているのは、わりと有名なのではないでしょうか。
関東地域では高級墓石材として古くから人気を保っていて、「西の庵治石・大島石」に対し、「東の本小松石」とも呼ばれています。
浮金石
浮金石(うきがねいし)とは、福島県中部の黒石山で産出される石材です。
国産としては希少な黒御影(斑レイ岩)の目が美しく、斑が浮くように散りばめられているのが特徴です。
浮金石は、ただ黒いだけの黒御影石というわけではなく、高級感がある見た目をしています。
墓石以外では建築材としても使用されていて、有名な建築物として東京駅に用いられている石材です。
ここまで御影石とその種類について代表的なもの・有名なものを紹介しましたが、まだまだ墓石の石材として国産では天山石(てんざんいし)や伊達冠石(だてかんむりいし)など数多くあります。
国産以外でも中国産やインド産の墓石も日本で用いられていたりします。
墓石の価格・値段
墓石の種類について紹介しましたが、墓石の価格は多くの人が気になるところだと思います。
『お墓を建てる』となった際、必要なのは墓石の費用だけではありません。
お墓を建てるにあたって、墓石を含めて三つの費用が掛かることになります。
・墓石の費用
・永代使用料
・管理費
この三つの費用について、それぞれ見ていきましょう。
墓石の費用
「墓石ってどれくらいの相場なの?」
お墓を建てる際、そう考える方は多いはずです。
墓石は石材やデザイン、大きさなどによってその価格は大きく変わることもあります。
▼ここ数年での墓石代の全国平均 100万円~300万円 ※加工費・施工代(設置工事費)込み |
同じ墓石でも石材店によって値段に差が出てきたりすることもあるので、見積もりの際に覚えておくと良いでしょう。
「墓石に消費税ってかかるの?」という疑問もよく聞きますが、消費税はかかります。
墓石のみ、ということではなく加工費・施工費など墓石にかかる工事費用が課税対象となります。
永代使用料
永代使用料とは、お墓の土地代のことです。
土地を永代に渡って使用するための権利ですね。
「お墓を買う」とはいっても実際には「使用する権利を買う」ということになります。
▼ここ数年での永代使用料の全国平均 60万円~80万円 ※霊園や寺院、地域によって大きな差があります |
例えば、多くの著名人のお墓がある青山霊園(東京)では500万円近く(1.60㎡)にもなってきたりします。
そのほか、永代使用料に関しては様々な疑問とその答えですが
・「返金はされるの?」 → 永代使用料は返還(返金)されることはない
・「消費税はかかる?」 → 永代使用料は消費税がかからない(非課税)
・「永代供養料とは違うの?」 → 永代使用料と永代供養料は違う
永代使用料と永代供養料の違いとは? ✔ 永代使用料:お墓を建て、永代に渡って土地を使用する権利を得るための費用 ✔ 永代供養料:お寺や霊園などが、預かった遺骨を永代に渡って供養するための費用 |
また、永代使用料について、墓地ごとの使用規則(規定や条項)があるので、合わせて覚えておくといいでしょう。
管理費
お墓の管理費とは、寺院や霊園の管理者に支払う費用のことです。
寺院や霊園が墓地を維持・管理するための管理料ですね。
▼ここ数年での管理費の全国平均 数千円~2万円程 |
少しアバウトに感じるかもしれませんが、実際のところ運営母体によって異なってくるためです。
運営母体は3つに分けられます。
公営霊園:自治体(都道府県または市区町村)が管理・運営している墓地
民営霊園:財団法人や宗教法人が管理・運営している墓地
寺院墓地:寺院が管理・運営している墓地
そのほか、お墓の管理費に関してよくある疑問と答えですが
・「管理費に消費税はかかるの?」 → 墓石にかかる工事費用と同様で、消費税はかかります
・「管理費を払わないとどうなるの?」 → 支払いを滞納すると、お墓は撤去対象
管理費の滞納に関して、滞納状態が3年間続くと、お墓は撤去対象となります。
「撤去対象」というのは、3年経過してすぐにお墓が撤去されるわけではなく
官報に掲載
↓
1年以内に申し出なかった場合、管理者はお墓の撤去に取り掛かることができる
という流れになります。
※官報の掲載と立札による公告は、墓地・埋葬等に関する法律(墓埋法)にて定められています(平成11年3月改正)
お墓を建てるにあたって、墓石にかかる工事費用と管理費は消費税がかかり、永代使用料には消費税がかからない、この辺は「何が課税対象なのか」混同しないようにしましょう。
「お墓はいらない」という人が知っておきたい事
自身の死後に対する思いは、人それぞれ様々な思いがあります。
「お墓は必要」という方もいれば、逆に「お葬式もお墓もいらない」という方もいらっしゃいます。
近年では、そういった方も少なくありません。
お葬式やお墓がいらないと考える方は、
・子供や残された家族に迷惑をかけたくない
・自分に後継者がいない
・維持や管理に負担が掛かりそう
など、様々な理由があるようです。
ただ、お墓を持たない方の供養はどうするのでしょう?
ここでは「お葬式もお墓もいらない」という方が知っておきたい事として、解説しています。
お墓を作らずに供養する方法でもありますので、お墓が必要だという方でも参考になるところはあるのではかいでしょうか。
お墓に埋葬する以外の供養
お墓がいらない(お墓を持たない)となると、遺骨(お骨)はどうなるのでしょう?
方法としては自然葬など、いくつか供養の形があります。
自然葬 (しぜんそう)とは、墓でなく海や山などに遺体や遺灰を還すことにより、自然の大きな循環の中に回帰していこうとする葬送の方法。従来の日本で行われていた墓石を用いる葬法とは違い、遺骨を直接自然へ返したり、墓標として人工物を用いないものを指す。
つまり、お墓(墓地)に埋葬しないで自然に回帰させる供養の方法ということですね。
ここで紹介するお墓に埋葬する以外の供養の方法として
・散骨
・樹木葬
・手元供養
・本山納骨
散骨と樹木葬は自然葬の一種として扱われています。
では、順にそれぞれ紹介していきます。
①散骨
散骨(さんこつ)とは、遺骨を粉末状にした後に海や山などにまく供養の形です。
海にまく「海洋散骨」「海洋葬」など、散骨は自然葬の一種となります。
「散骨は違法じゃないの?」
そう考える方は、わりと多くいらっしゃるようです。
日本には、死体等遺棄罪(刑法190条)と、墓地・埋葬等に関する法律があります。
※死体等遺棄罪では遺骨を「遺棄」とすると3年以下の懲役刑
ですが、一般的なモラルを守った散骨方法であれば、法に罰せられることはないというのが現在の国の見解とされています。
遺骨を粉末状にするのは、そういった「一般的なモラル」の観点からとされているわけですね。
墓地・埋葬等に関する法律は、墓埋法(ぼまいほう)もしくは墓地埋葬法(ぼちまいそうほう)とも呼ばれています。
「焼骨の埋蔵は、墓地以外区域にはしてはならない」
という法律で、この場合の「埋蔵」は「土の中に埋める」ことです。
②樹木葬
樹木葬(じゅもくそう)とは、墓石の代わりに樹木を墓標として、遺骨を土に還すという自然葬の一つです。
樹木墓地(じゅもくぼち)・樹林墓地(じゅりんぼち)とも呼ばれています。
散骨は、墓地以外の場所に「撒く」のに対して、樹木葬は墓地として許可を得た場所に「埋める」という違いがあります。
樹木葬は墓地埋葬法に沿っているため、遺骨遺棄罪に問われるおそれがありません。
樹木葬に用いられる樹木は
・ハナミズキ
・サルスベリ
・ウメモドキ
・エゾアジサイ
・ムシカリ
・ツリバナ
・モミジ
など、大きくならない低木が一般的です。
③手元供養
手元供養(てもとくよう)とは、遺骨を自宅で管理して供養する方法です。
そのため、自宅供養とも呼ばれています。
死生観や供養感の多様化、少子高齢化などの社会的背景、仏壇を置けないどの住宅事情により、場所をとらない手元供養を選ぶ方が近年増えつつあるそうです。
故人といつまでも側に、いつまでも一緒に大切な想いを納めるための手元供養品として
・手元供養のための飾り台
・ミニ骨壷
・手元供養仏壇(小さな仏壇)
などが販売されています。
④本山納骨
本山納骨(ほんざんのうこつ)とは、各仏教宗派の本山(墓所があるところ)に遺骨を埋葬して供養する方法です。
浄土真宗でよく知られている納骨方法で、遺骨は全部または分骨して一部を納める形があります。
本山納骨は、墓じまいの一つ(選択肢)だとも言われています。
墓じまいとは? ✔ 墓を撤去したり処分したりすること ✔ 墓参りをする人がいなくなるなどの場合に、墓の管理者(近親者など)が行う ✔ 墓じまいをするには、墓地埋葬法で定められた手続きが必要 ✔ 墓じまい後は、自然葬(散骨や樹木葬)、手元供養など、様々な方法が取られる |
本山納骨は、古くから行われている納骨方法で、東日本ではあまり知られていないとされています。
それは元々、西日本では各宗派の本山に遺骨を分骨して納める習慣があった為といわれています。
浄土真宗での本山納骨が有名といわれていますが、浄土真宗以外でも本山納骨は行われています。
各宗派の総本山、本山の寺院については以下のとおりです。
※総本山は、本山が一つの場合に使います
宗派名称 | 総本山・大本山/所在地 | 本山/所在地 |
浄土真宗本願寺派(じょうどしんしゅうほんがんじは) | 西本願寺(にしほんがんじ)/京都府 | ーーー |
浄土真宗大谷派(じょうどしんしゅうおおたには) | 東本願寺(ひがしほんがんじ)/京都府 | ーーー |
浄土宗(じょうどしゅう) | 知恩院(ちおんいん)/京都府 | 増上寺(ぞうじょうじ)/東京都など7つの大本山、本山、特別寺院あり |
真言宗(しんごんしゅう) | 金剛峯寺(こんごうぶじ)/和歌山県など十八の総大本山あり | 同左 |
天台宗(てんだいしゅう) | 比叡山延暦寺(ひえいざんえんりゃくじ)/滋賀県 | 関山中尊寺(かんざんちゅうそんじ)/岩手県、など四つの大本山、複数の別格本山あり |
曹洞宗(そうとうしゅう) | なし | 両大本山として永平寺(えいへいじ)/福井県、総持寺(そうじじ)/神奈川県 |
臨済宗(りんざいしゅう) | なし | 建仁寺派として建仁寺(けんにんじ)のほか、各宗派にぞれぞれ本山あり |
日蓮宗(にちれんしゅう) | 身延山久遠寺(みのぶさんくおんじ)/山梨県 | ーーー |
「お墓はいらない」という人が知っておきたい供養の形として、散骨・樹木葬・手元供養・本山供養を紹介しました。
「お墓は必要」と考えてる人の中で、様々な供養の形態があるというのを案外知らない人もいらっしゃるようです。
供養には様々な形があるということ、終活において頭の中に入れておくといいでしょう。
お墓選びで失敗しないためには?
お墓の種類や、お墓にかかる費用に関して紹介しましたが、ここでは「お墓選びで失敗しないためのポイント」を紹介します。
それぞれポイントを押さえておくことで、実際にお墓を建てるときに役立つのではないかと思います。
▼お墓選びで失敗しないためのポイント
・費用
・立地
・設備/施設状況
この3つのポイントは、それぞれどんな内容なのかを見ていくと
・費用 ✔ ご家族・親族でしっかりと話し合って予算を決める ✔ お墓の種類やデザインなどを検討 ✔ 石材店へ見積もり依頼 ▼ポイント 墓石の紹介のところでも触れましたが、石材店によって同じ墓石(石材)でも値段に差が出てきたりすることもあるので、幾つか見積もりをして比較すること |
・立地 ✔ 交通の便、アクセスはどうか? ✔ 周辺の環境はどうか? ▼ポイント 「お墓を建てた後のこと」として、お墓参りに来てくれる方などを思うと、交通の便が良いかどうか?周辺の環境(騒音など)はどうか?は大切なポイントになります |
・設備/施設状況 ✔ 寺院や霊園の設備や施設状況、管理状況はどんなものか? ✔ 使用規則(規定や条項)はどんなものか? ▼ポイント 寺院や霊園において、自身が利用すると考えた場合に必要な設備が揃っているか? 管理人にあたる人間の常駐の有無や、アフターケア面などの管理体制はどうか? こちらも大切なポイントといえます |
いずれも「言われてみたら当たり前だな」と感じることかもしれませんが、どのポイントも重要なことだと言えます。
これらの各ポイントをお墓選びの際、頭に入れて落ち着いて考えるようにしましょう。
日本最大級のお墓ポータルサイト「いいお墓」では全国各地の霊園や墓地、墓石店を選ぶことができます。
▼霊園や墓地情報だけでなく、墓石店の費用の見積もり比較される時などおすすめです。
VR終活で新しいお墓選び
お墓選び、というと少し暗いイメージを持たれている方もいらっしゃるかと思いますが、少子高齢化や宗教の多様化など、お墓事情は現代の日本では実に様々です。
例えばVR終活、まさに現代の日本において新しいお墓選びの一つといえます。
※VRとは、バーチャル・リアリティのこと
バーチャル・リアリティ(英: virtual reality)とは、現物・実物(オリジナル)ではないが機能としての本質は同じであるような環境を、ユーザの五感を含む感覚を刺激することにより理工学的に作り出す技術およびその体系。
略語としてVRとも。
日本語では「人工現実感」あるいは「仮想現実」と訳される。
古くは小説や絵画、演劇やテレビなども、程度の差こそあれVRとしての機能を有している。
つまり、VR動画を観ることで自分が実際に霊園でお墓を目の前にしているような感覚を体験できるということですね。
VR動画によって、現地に足を運ばずにお墓を建てた時のイメージなど沸きやすくなる、といった利点があるようです。
実際にシニア世代の方で「VR終活によって自身の理想のお墓のイメージをしやすくなった」という方もいらっしゃいます。
新しいお墓選びの形は、今後も出てくることになりそうですね。
墓友が終活で話題に?
終活が広まっていくにつれて、先に紹介したVR終活のように新しい言葉が生まれていくのは自然な流れなのだと思いますが、墓友(はかとも)もその一つだといえます。
ここ最近の終活において、墓友が注目されて話題に上がったりしています。
墓友とは?
墓友はどんな意味なのかを問われた際、どんなふうに想像するでしょう?
「お墓を一緒に探すこと?」
「お墓の種類が同じ同士で友達になること?」
など、何となくの予想をすることはできると思いますが、墓友は次のような意味合いとして捉えられています。
墓友とは? ✔ 一緒のお墓に入る友達のことで、墓友達の略称 ✔ 一人でお墓に入る予定の人が集まり、共同墓地などのお墓に入る友達のこと |
「友達」というと少し限定的な感じもしますが、家族・親族以外の他人、という意味でもあります。
仲の良い友人・知人と一緒にお墓に入る、これは「自分はお墓は必要ない」と考える人たちにとってはどう映って見えるのでしょう?
中には「友達と一緒に入れるなら…」ということで、お墓に対する考えが変わったりする場合もありそうですね。
最近のお墓事情は次々と新たなサービスが登場しています。
お墓のシェア(1基のお墓に数人を埋葬)といったサービスも出てきていることも、墓友が注目されることにつながったのかもしれませんね。
墓友の探し方や注意点
墓友に対して男性と女性では、実は女性のほうが積極的だそうです。
独身の方(最近では「おひとりさま」という造語も)が行う終活において、墓友が注目されているのはある意味自然なことにも思えます。
「ひとりでの老後は不安で孤独」と考えたときに、墓友という新たな終活に目を向けるのも自分自身の終活の一つの形ではないでしょうか。
墓友の探し方は「サークル」や「ネット」
基本的に墓友は、仲の良い友人・知人同士と言われています。
生前に永代供養の契約を行い、その契約者同士で親睦を深めたり、墓友となるべく関係性を形成しておくためのサークルがあります。
永代供養(えいたいくよう)とは?
永代供養(えいたいくよう)とは、数世代にわたる比較的長期の年月をかけて、死者を供養する行為を指す。
つまり永代供養とは、寺院や霊園が預かった遺骨を永代的に供養することです。
サークルは、お寺や終活をサポートしている団体などが行う墓友サークルがあります。
インターネットで墓友募集をしているサイトでも墓友作りが行われています。
「墓友なんて考えられない」という方には少し驚くようなことかもしれませんが、サークルですぐに意気投合することはわりと多くあるのだそうです。
「最後は同じお墓に」という言わば死生観の共有がしやすいという面からも、サークルなどで「同志」を募ったり探したりする方がいらっしゃるのでしょうね。
墓友が話題になる背景には高齢者の一人暮らしの方が増えている傾向にある、それも墓友が注目されたりする理由のようです。
では、墓友に関して注意すべき点はどのようなことがあるのか?
墓友に関する注意点
墓友に関して注意すべき点は、同じお墓に入るということで、問題が起きる可能性があることです。
▼問題が起きる可能性とは?
・お金のこと
・お墓の形態やデザイン
まず、お金のことですが共同でお墓に入る=一緒に入るお墓は墓友同士が共同購入することになりますので、お金のことで揉めたりしないようにしましょう。
「墓友がお金に困っているので…」といった理由からお金の貸し借りが発生してしまうとトラブルになりかねません。
一般的なお金の貸し借りで言われるように、墓友同士でお金の貸し借りもあまり好ましくありませんが、関係性は人それぞれと考えると「自己責任で」ということになるのかもしれません。
次にお墓の形態やデザイン、これはお墓の選び方(考え方)についてです。
形態やデザインなどで墓友同士でトラブルにならないようにしないといけません。
自分は「承継者の必要がない永代供養墓を選びたい」、でも相手は賛成していない、といった場合は墓友同士でしっかりと話し合って互いに納得する方法を考えましょう。
終活アンケート~お墓に関するアンケート~
近年、終活に関する様々なアンケート(意識調査)が各調査会社や企業によって行われています。
そうしたアンケートの中から「自分が希望するお墓について」の調査結果を以下、引用紹介させて頂きます。
希望するお墓のカタチ、1位「家族葬」39%に続き、「自然葬」25%が2位で女性に人気
終活の1つにお墓の準備があります。日本で従来から多く存在した「家族墓」の形態以外に、最近は時代に合わせお墓も多様化しています。そこで希望するお墓のカタチについて尋ねました。
希望が多かった順に、「家族墓」39%、「自然葬」25%、「合同墓」と「納骨堂」が共に10%、「夫婦墓」7%という結果です。従来からの家族墓の次に多かった「自然葬」に注目すると、男性よりも女性の方が、希望者が多いことが特徴的でした。
男女ともに希望するお墓の形として、家族墓がもっとも多いです。
つまり、「家族と一緒に」「ご先祖様のお墓に」と考えているからこそ家族墓を希望されるのでしょうね。
現代の日本では様々なお墓の形態があっても、まだまだ一般的には従来からある家族墓が根強いといったところでしょうか。
そんな背景が感じられる調査結果だと思いました。
まとめ
終活において知っておきたいお墓のことについて、
・近年話題の墓友のこと
・散骨などお墓に埋葬する以外の供養方法
・お墓の種類
・墓石(石材)の種類や費用、失敗しない選び方のポイント
それぞれ紹介しました。
自身のお墓を建てるにあたり、どんな種類の墓石(石材)を使用するのか?
やはり自分自身のことですし、デザインなどこだわり抜いた墓石を選びたいものです。
そうやってお墓を建てたいと考えたりするのは、終活の中の「ちょっとした楽しみ」とも取れるのかもしれませんね。
お墓をどうするのか悩まれることは本当に多いです。
墓地や墓石、そして決して安い金額ではありませんので、焦らずにゆっくり選ぶことをオススメします。
当メディアではお墓選びの相談、アドバイスを無料で行っていますので、お悩みの方はお気軽に下記よりご連絡下さいませ。
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