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おひとりさまの終活は、最後に2枚の書面に行き着きます。財産の行き先を決める遺言書と、葬儀・納骨・片付けを頼む死後事務委任契約です。この記事では、いわき市でおひとりさまの終活を進める方に向けて、この2つの中身に実務レベルで踏み込みます。あわせて、地域包括支援センターと見守り、市営墓園、人生会議までを整理します。
この記事の結論
- 遺言書と死後事務委任契約は、役割が重なりません。片方では他方を代われません
- 遺言書には遺言執行者を必ず書いてください。書いてあっても、実行する人がいなければ動きません
- 死後事務委任契約は「どこまで頼むか」を12項目で具体的に決めると漏れません
- 預託金の管理方法が、いちばん重要な確認点です。書面で確認してください
- 作る順番は「死後事務委任契約が先」でよい場合が多いです(理由は本文で説明します)
- 相談の入口は地域包括支援センター。相談は無料で、何度でも受けられます
- 制度の内容・要件・費用は変わります。必ずいわき市の公式ページと窓口でご確認ください
この記事でわかること
- おひとりさま向け支援サービスと、窓口で聞く8つの質問
- 死後の手続きの期限
- 市営墓園と、継ぐ人が不要な方法の比較
- 遺言書3種の比較と、必ず書く5つのこと
- 遺言執行者は何をする人か
- 死後事務委任契約の契約書に入れる12項目
- 費用と預託金で確認する7点
- どちらを先に作るか
- 弁護士・司法書士・行政書士の違い
① そもそも「終活」って何をすること? おひとりさまにとって特に大事な理由
おひとりさまの終活は、「片付け」ではありません。本質は、自分が判断できなくなったとき、そして亡くなったあとに、代わりに動く人を用意しておくことです。家族がいる方なら実務上どうにかなる場面でも、おひとりさまは書面がないと誰も動けません。
| 場面 | 家族がいる場合 | おひとりさまの場合 |
|---|---|---|
| 倒れて搬送された | 家族に連絡が行きます | 連絡先が分からないと誰にも伝わりません |
| 判断能力が落ちた | 家族が実務上動けます | 制度を使わないと誰も動けません |
| 亡くなった | 家族が葬儀を出します | 葬儀を出す人が決まっていません |
| 部屋の片付け | 家族が行います | 依頼する人がいません |
| 財産の行き先 | 相続人が受け取ります | 相続人がいなければ最終的に国庫へ |
② いわき市の「おひとりさま向け」支援サービス一覧
| 分野 | どんな仕組みか | まず相談する先 |
|---|---|---|
| 総合相談 | 何から手をつけるかを一緒に整理してもらえます | 地域包括支援センター |
| 見守り・安否確認 | 訪問、電話、配食に合わせた確認など | 地域包括支援センター、市の高齢福祉の窓口 |
| 緊急時の通報 | 押すと決めた先につながる装置の貸与など | 市の高齢福祉の窓口 |
| 権利擁護 | お金の管理や契約が不安になったとき | 地域包括支援センター、社会福祉協議会 |
| 認知症の相談 | 早期の相談、集まれる場 | 地域包括支援センター |
| お墓・葬祭費 | 市営墓園、葬祭費の申請 | 市の担当窓口 |
| 消費者被害の相談 | 不審な勧誘、契約トラブル | 市の消費生活の窓口、消費者ホットライン「188」 |
※ 実施の有無・名称・対象・利用料は変わることがあります。必ずいわき市の公式ページと窓口でご確認ください。いわき市は面積が広く、地区によって最寄りの窓口が異なります。住所を伝えれば担当を案内してもらえます。
窓口で聞いておきたい8つの質問
| 質問 | なぜ聞くのか |
|---|---|
| 「私の場合、まず何をすればよいですか」 | 順番を決めてもらう。これがいちばん重要です |
| 「私の担当の窓口はどこですか」 | いわき市は広く、地区で担当が分かれます |
| 「見守りの仕組みで、私が使えるものはありますか」 | 要介護認定がなくても使えるものがあります |
| 「死後事務委任は、どこに頼めばよいですか」 | 専門家へのつなぎ方を教えてもらえます |
| 「遺言書の相談は、どこへ行けばよいですか」 | 窓口が別であることを確認します |
| 「入院のとき、身元保証人がいないとどうなりますか」 | 不安がいちばん大きい部分です |
| 「次はいつ、何を持って来ればよいですか」 | 1回で終わらせないための質問です |
| 「担当の方のお名前を教えてください」 | 次に電話するときに話が早く通ります |
③ 亡くなった後のこと、いわき市ではどんな手続きが必要?
亡くなったあとの手続きは、「何をするか」より「誰がするか」のほうが問題になります。おひとりさまの場合、ここが空白になりがちです。おくやみに関する窓口の案内があるかどうかは、市の公式ページでご確認ください。
死後の手続きを期限順に並べる
| 期限 | 手続き | どこで | 誰がやるか |
|---|---|---|---|
| 7日以内 | 死亡届、火葬許可の申請 | 市役所 | 受任者 |
| 速やかに | 健康保険証などの返却 | 市役所 | 受任者 |
| 14日以内 | 年金の受給停止、介護保険の資格喪失 | 年金事務所、市役所 | 受任者 |
| 随時 | 電気・ガス・水道、携帯電話などの解約 | 各事業者 | 受任者 |
| 3か月以内 | 相続放棄・限定承認 | 家庭裁判所 | 相続人 |
| 4か月以内 | 準確定申告 | 税務署 | 相続人 |
| 10か月以内 | 相続税の申告と納付 | 税務署 | 相続人 |
| 2年以内 | 葬祭費の申請 | 市役所の保険年金の窓口 | 葬祭を行った方 |
| 3年以内 | 生命保険金の請求 | 保険会社 | 受取人 |
| 3年以内 | 相続登記の申請 | 法務局 | 相続する人 |
※ 期限の起算日は手続きによって異なります。「受任者」とあるのは、死後事務委任契約を結んでいる場合の担い手です。契約がなければ、この列は空欄になります。全体像は死亡後の手続き一覧の記事にまとめています。
④ いわき市のお墓・市営墓園について
市営の墓園は、民間の霊園に比べて費用の負担が軽くなる傾向があります。ただし、募集の時期・申込みの資格・費用は年度によって変わります。思い立った月に申し込めるとは限りません。
※ 募集の時期・条件・費用は、必ずいわき市の公式ページと担当窓口でご確認ください。とくに「承継者が必要かどうか」は、おひとりさまにとって最大の分かれ目です。先に確認してください。
継ぐ人が不要な方法の比較
| 方法 | 特徴 | 取り出し | 継ぐ人 | 費用の傾向 |
|---|---|---|---|---|
| 永代供養墓 | 管理を寺院・霊園が引き受けます | 形式によります | 不要 | 中 |
| 納骨堂 | 屋内。天候に左右されずお参りできます | 可能な場合が多い | 不要のものが多い | 中 |
| 樹木葬 | 樹木や草花を墓標にします | 形式によります | 不要 | 中 |
| 合葬・合祀 | 他の方と一緒に納められます | できません | 不要 | 小さい |
| 散骨 | 海洋などに撒きます | できません | 不要 | 小〜中 |
| 手元供養 | 一部を手元に置きます | ― | ― | 小さい |
※ 費用は施設・地域・契約内容によって大きく異なります。編集部が公開情報をもとに傾向のみを整理したものです。どの方法を選んでも「誰が納骨するか」は別問題として残ります。
⑤ 遺言書と死後事務委任契約:おひとりさまの「もしも」への備え
この2つは役割がまったく重なりません。ここを混同したまま準備を終える方が非常に多いため、まず表で確認してください。
| 比べる点 | 遺言書 | 死後事務委任契約 |
|---|---|---|
| 扱うもの | 財産の行き先 | 葬儀・納骨・片付け・届出 |
| 形式 | 法律で定められた方式 | 契約(公正証書にするのが一般的) |
| 相手 | 遺言執行者を指定します | 受任者と契約します |
| 効力が生じるとき | 亡くなったあと | 亡くなったあと |
| 費用 | 方式によります | 契約費用と預託金 |
| 単独でできること | 葬儀は動かせません | 財産は分けられません |
| 作れる期限 | どちらも判断能力があるうちだけ | |
遺言書3種の比較
| 比べる点 | 自筆証書遺言 | 自筆+法務局の保管 | 公正証書遺言 |
|---|---|---|---|
| 作り方 | 自分で書きます | 自分で書いて預けます | 公証人が作成します |
| 費用 | かかりません | 3,900円 | 財産額に応じた手数料 |
| 紛失・改ざん | 起こりえます | 防げます | 防げます |
| 検認 | 必要 | 不要 | 不要 |
| 証人 | 不要 | 不要 | 2人必要 |
| 形式の不備 | 起こりえます | 外形は確認されます | 起こりにくい |
| おひとりさま向き | △ | ◯ | ◎ |
※ 書式の要件は遺言書の書き方の記事で詳しく解説しています。個別の作成は公証役場または専門家にご相談ください。
遺言書に必ず書く5つのこと
- 誰に、何を渡すか……「預貯金」だけでなく、金融機関名まで書くと執行が早くなります
- 渡す相手が先に亡くなっていた場合はどうするか……予備の指定を入れておきます
- 遺言執行者は誰か……ここが抜けると、書面があっても動きません
- 祭祀を主宰する人……お墓や仏壇を誰が引き継ぐかを指定できます
- 付言事項……理由や感謝を書く欄です。法的な効力はありませんが、争いを減らす効果があります
遺言執行者は何をする人か
| やること | いなければどうなるか |
|---|---|
| 相続財産の調査と目録の作成 | 誰も財産を把握できません |
| 預貯金の解約と払い戻し | 金融機関の手続きが進みません |
| 不動産の名義変更の手続き | 登記が動きません |
| 遺言の内容に従った引き渡し | 書いてあっても実現しません |
| 相続人や受け取る人への通知 | 存在が伝わりません |
| 寄付する場合の手続き | 寄付先に渡りません |
おひとりさまは、執行者の指定が特に重要です
家族がいれば、相続人が実務を進められます。相続人がいない、あるいは遠方で動けない場合、執行者を指定していないと遺言書は紙のまま残ります。執行者は親族でなくて構いません。弁護士・司法書士・行政書士などの専門家を指定できます。死後事務委任契約の相手と同じにしておくと、連携がとりやすくなります。
死後事務委任契約の契約書に入れる12項目
- 死亡の連絡を、誰に入れるか(氏名と連絡先を具体的に)
- 遺体の引き取りと安置
- 葬儀の形式、規模、依頼する事業者
- 火葬と、遺骨の引き取り
- 納骨(納骨先の名称まで書きます)
- 住まいの明け渡し、原状回復、鍵の返却
- 家財の処分と、残しておいてほしいもの
- 電気・ガス・水道、通信、各種サービスの解約
- 市役所での届出(死亡届、保険証の返却など)
- 入院費、施設の利用料、未払いの精算
- デジタルの後始末(契約中のサービス、端末の扱い)
- ペットの引き渡し先(引き取る相手を先に決めておきます)
「納骨まで」を必ず入れてください
いちばん抜けやすいのがここです。葬儀と火葬までで契約が終わっていると、遺骨の行き先が宙に浮きます。お墓を生前に契約していても同じで、実際に納めに行き、書類を出す人が必要です。契約書に納骨先の名称まで書いておいてください。
費用と預託金で確認する7点
| 確認すること | 聞き方 | 見落とすとどうなるか |
|---|---|---|
| 契約時の費用 | 「契約するときにいくら払いますか」 | 初期費用の差が見えません |
| 事務を行うときの報酬 | 「亡くなったあと、いくらかかりますか」 | 総額を読み違えます |
| 預託金の額と管理方法 | 「どこに、どう置かれますか」 | いちばん重要な確認点です |
| 残った預託金の行き先 | 「使わずに残った分はどうなりますか」 | 遺産との関係が不明確になります |
| 解約したいときの条件 | 「途中でやめたらどうなりますか」 | 返金の扱いでもめます |
| 受任者が先に亡くなった場合 | 「そのときはどうなりますか」 | 契約が宙に浮きます |
| 亡くなったことの把握 | 「どうやって知ってもらえますか」 | 把握されなければ何も始まりません |
見守り契約と組み合わせるのが現実的です
死後事務委任契約だけでは、亡くなったことが受任者に伝わりません。だから、定期的に連絡を取る見守り契約と組み合わせる形が一般的です。市の見守りの仕組みを使っている場合は、「異変があったときに誰へ連絡が行くか」を窓口で確認し、受任者の連絡先を伝えておいてください。
遺言書と死後事務委任契約、どちらを先に作るか
死後事務委任契約を先に
- 賃貸にお住まいの方
- 財産が多くない方
- 渡す相手が決まっていない方
- ペットがいる方
- とにかく実務が心配な方
遺言書を先に
- 持ち家がある方
- 渡したい相手が決まっている方
- 寄付を考えている方
- 相続人が複数いる方
- 事業や不動産を持つ方
迷ったら、死後事務委任契約を先にしてください。理由は単純で、亡くなった直後に必要になるのは実務のほうだからです。財産の分配は数か月かけて進められますが、葬儀と部屋の明け渡しは待ってくれません。ただし、どちらも判断能力があるうちにしか作れないので、結局は両方そろえることになります。
依頼先の選び方|弁護士・司法書士・行政書士の違い
| 依頼先 | 扱える範囲の例 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 弁護士 | 法律事務全般。争いになったときの代理 | 相続人どうしの対立が予想される場合 |
| 司法書士 | 登記の手続き。認定を受けた方は一定額以下の簡易裁判所の事件の代理 | 不動産があり、名義変更が必要な場合 |
| 行政書士 | 官公署に提出する書類、契約書などの作成 | 契約書や書類の作成が中心の場合 |
| 公証役場 | 公正証書の作成 | 遺言書や契約を公正証書にする場合 |
| 法テラス | 相談先の案内、条件により無料相談・費用の立替え | 費用が心配な場合 |
※ 業務の範囲は法律で定められています。どの依頼先が優れているという話ではなく、扱える範囲が違うということです。複数から見積もりを取り、内訳を書面で比べてください。「自分の場合は誰に頼むのが適切か」は、地域包括支援センターや法テラスで相談できます。
⑥ 人生会議(ACP):医療・介護の希望を話し合っておこう
人生会議とは、これからの医療やケアについての希望を、本人と関係者があらかじめ話し合っておく取り組みです。意識がない、判断できない――そのとき、本人の代わりに答える人がいなければ方針が決まりません。
話す相手は家族でなくて構いません
かかりつけ医、ケアマネジャー、病院の相談室、訪問看護の担当者が相手になります。「家族がいないから関係ない」ということはなく、むしろ頼れる家族がいないからこそ、担当者に考えを伝えておく意味が大きくなります。話した内容はエンディングノートに書き、担当者にも共有しておいてください。気が変わったら変えて構いません。
エンディングノートに書く10項目
| 項目 | 書く内容 | なぜ必要か |
|---|---|---|
| 本人の基本情報 | 氏名、生年月日、本籍 | 死亡届に本籍が必要です |
| 緊急連絡先 | 2人以上の氏名と電話番号 | 1人だと連絡が途切れます |
| 医療のこと | かかりつけ医、持病、薬、アレルギー | 救急の場面で使われます |
| お金の置き場所 | 金融機関名と支店名(暗証番号は書かない) | 探す手間がなくなります |
| 保険と年金 | 保険会社名、証券の保管場所 | 請求されない保険金が実際にあります |
| 住まい | 持ち家か賃貸か、管理会社、鍵の場所 | 片付けと解約に必要です |
| お墓 | 納骨先の名称と連絡先 | 遺骨の行き先が分からない事態を防ぎます |
| 死後事務委任契約の有無 | 受任者の氏名と連絡先 | 知られなければ実行されません |
| 遺言書の有無と保管場所 | 法務局に預けている、など | 存在が知られないと執行されません |
| 人生会議で話した内容 | いつ、誰に、何を伝えたか | 医療の場面で参照されます |
見守りと緊急時の備え
| 種類 | 仕組み | 相談先 |
|---|---|---|
| 緊急通報の装置 | 押すと決めた先につながります | 市の高齢福祉の窓口 |
| 配食に合わせた安否確認 | 食事を届けると同時に様子を確認します | 市、地域包括支援センター |
| 訪問による見守り | 民生委員や地域の担い手が訪問します | 市、民生委員 |
| 電話による見守り | 定期的に電話がかかってきます | 市、社会福祉協議会 |
| 民間のサービス | センサー、通報装置、駆けつけなど | 各事業者(費用がかかります) |
見守りの仕組みの多くは、要介護認定を受けていなくても相談できます。あわせて、地震や津波、大雨のときに自分がどう避難するかも相談しておいてください。避難に支援が必要な方を、あらかじめ登録しておく仕組みがある場合があります。市役所の防災の担当窓口にお尋ねください。
今日からできる10のこと
- 紙1枚に、かかりつけ医・持病・薬・緊急連絡先を書いて冷蔵庫に貼る
- 貼ったことを、誰か1人に伝える
- 地域包括支援センターの電話番号を携帯電話に登録する
- 「ひとり暮らしで先のことが心配です」と電話する
- 死後事務委任契約に入れたい項目を、12項目の表から選んで丸をつける
- 専門家3か所の連絡先を調べ、見積もりの依頼先を決める
- 遺言執行者に頼めそうな相手を1人考える
- 通帳・証書・保険証券を1か所に集める
- 本籍を確認する(本籍地入りの住民票で分かります)
- 避難する場所と道順を一度歩いて確認する
よくある失敗と、その防ぎ方
| 失敗 | 何が起きたか | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 遺言書に執行者を書かなかった | 書面はあるのに、誰も動けなかった | 執行者を必ず指定する |
| 契約が「火葬まで」だった | 遺骨の行き先が宙に浮いた | 納骨先の名称まで契約書に書く |
| 預託金の管理方法を確認しなかった | 解約時の扱いでもめた | 書面で確認する |
| 見守りと組み合わせていなかった | 亡くなったことが受任者に伝わらなかった | 見守り契約か市の仕組みと組み合わせる |
| 契約したことを誰にも伝えていなかった | 契約の存在が知られなかった | ノートに書き、置き場所を伝える |
| ペットの引き取り先を決めずに書いた | 実行できなかった | 相手を先に見つけておく |
| 「まだ元気だから」と先送りした | 遺言書も契約も作れなくなった | 元気なうちに順番だけ決める |
まとめ|いわき市のおひとりさま終活、5つのポイント
- 地域包括支援センターに電話する相談は無料で、何度でも受けられます。いわき市は広いので、まず「自分の担当はどこか」を確認してください。
- 死後事務委任契約を先に検討する亡くなった直後に必要なのは実務のほうです。12項目の表を使って、頼む範囲を決めてください。
- 預託金の管理方法を書面で確認するいちばん重要な確認点です。口頭の説明だけで契約しないでください。
- 遺言書を書き、遺言執行者を指定する法務局の保管制度なら3,900円。執行者がいないと、書面は紙のまま残ります。
- 見守りの仕組みと組み合わせる亡くなったことが伝わらなければ、契約も実行されません。ここが最後の穴です。
この5つのうち、市の仕組みで埋まるのは1と5です。2・3・4は自分で用意する必要があります。だからこそ、市の窓口に相談しながら、並行して専門家につないでもらうのが現実的な進め方になります。
よくある質問(FAQ)
- まず、どこに電話すればよいですか。
- お住まいの地域を担当する地域包括支援センターです。いわき市は面積が広く、地区によって担当が分かれます。どこか分からない場合は、いわき市役所に電話して住所を伝えれば案内されます。相談は無料で、何度でも受けられます。
- 死後事務委任契約は、誰に頼めばよいですか。
- 親族でなくて構いません。弁護士・司法書士・行政書士などの専門家に依頼できます。複数から見積もりを取り、契約時の費用・事務を行うときの報酬・預託金を分けて比べてください。頼み先が分からない場合は、地域包括支援センターや法テラスで相談できます。
- 預託金は、いくらくらい必要ですか。
- 頼む範囲によって変わります。葬儀と納骨だけか、部屋の片付けまで含むかで大きく違うためです。この記事では個別の金額を記載していません。見積もりを取るときは、「どこまで頼んだ場合の金額か」を必ず明示してもらってください。使わずに残った分の扱いも確認が必要です。
- 預けたお金は、どこに置かれるのですか。
- これがいちばん重要な確認点です。受任者の財産と分けて管理されているか、どの金融機関に置かれているか、記録は残るか――すべて書面で確認してください。口頭の説明だけで契約しないでください。納得できない条件があれば、持ち帰って考えてよいと伝えて構いません。
- 遺言執行者は、誰でもなれますか。
- 未成年者と破産者はなれません。それ以外であれば親族でも専門家でも構いません。おひとりさまの場合は、死後事務委任契約の相手と同じ専門家にしておくと連携がとりやすくなります。報酬が発生する場合は、その額も遺言書に書いておけます。
- 亡くなったことは、どうやって受任者に伝わるのですか。
- 自動では伝わりません。だから、定期的に連絡を取る見守り契約と組み合わせるのが一般的です。市の見守りの仕組みを使っている場合は、異変があったときに誰へ連絡が行くかを窓口で確認し、受任者の連絡先を伝えておいてください。ここが最後の穴になります。
- ノートに書けば、遺言書はいらないのですか。
- いいえ。エンディングノートに法的な効力はありません。「預金は◯◯さんへ」と書いても、そのとおりにはなりません。財産の行き先を決めるには遺言書が必要です。逆に、葬儀の希望や連絡先はノートで十分です。役割を分けて考えてください。
- 相続人が誰もいない場合、財産はどうなりますか。
- 手続きを経て、最終的に国庫に入ります。お世話になった方や団体に渡したい希望があるなら、遺言書がなければ実現しません。その場合は遺言執行者の指定が特に重要になります。実行する人がいないと、書いてあっても動きません。
- 市営墓園には、継ぐ人がいなくても申し込めますか。
- 区画の種類によって条件が異なります。「承継者が必要かどうか」を必ず先に確認してください。募集の時期・申込みの資格・費用は年度によって変わりますので、いわき市の公式ページと担当窓口でご確認ください。継がなくてよい形は、納骨堂や樹木葬など市営墓園の外にも選択肢があります。
- 入院のとき、身元保証人がいなくて断られませんか。
- 身元保証人等がいないことのみを理由に入院を拒否することは、医師法に反するとされており、国から医療機関に通知が出ています。断られた場合は、まず病院の相談室(医療ソーシャルワーカー)にご相談ください。解決しない場合は、市役所や地域包括支援センターに相談する道があります。
- 費用が心配で、専門家に相談しにくいのですが。
- まず地域包括支援センターに相談してください。相談は無料で、専門家へのつなぎ方も教えてもらえます。収入等の条件によっては、法テラスの無料法律相談や費用の立替えを利用できる場合があります。社会福祉協議会に相談する道もあります。「費用が心配です」とそのまま伝えて構いません。
- 今日1つだけやるとしたら、何ですか。
- 紙を1枚出して、かかりつけ医・持病・飲んでいる薬・緊急連絡先を書き、冷蔵庫に貼ってください。20分で終わります。救急のときにも、地震や大雨のときにも、そのまま役に立ちます。そして、貼ったことを誰か1人に伝えてください。伝えて初めて機能します。
最後にもう一度。制度の内容も金額も変わります。この記事は「どこへ、何を聞きに行くか」の地図として使い、具体的な条件は必ずいわき市の公式ページと窓口でご確認ください。
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本記事は、編集部がいわき市および国の公的機関の公開情報をもとにまとめたものです。制度の名称・対象要件・実施の有無・金額・申込方法・窓口の配置は変更されることがあります。本記事では、変わりやすい個別の要件や金額をあえて記載していません。市営墓園の募集時期・申込資格・費用・承継者の要否は年度によって異なりますので、必ずいわき市の公式ホームページまたは担当窓口でご確認ください。遺言書の方式や死後事務委任契約の内容は、個別の事情によって適切な形が異なります。遺言・任意後見・死後事務委任契約に関する個別のご相談は、公証役場、弁護士・司法書士・行政書士等の専門家をご利用ください。各士業が扱える業務の範囲は法律で定められています。収入等の条件によっては、法テラスの無料法律相談や費用の立替えを利用できる場合があります。医療に関する記述は医学的な助言を行うものではありません。治療の選択については主治医および医療・ケアの担当者にご相談ください。避難に関する支援の仕組みは市の防災の担当窓口にご確認ください。身元保証等の民間サービスをご検討の際は、契約内容・費用・預託金の管理方法・解約条件を書面でご確認ください。契約や勧誘に関するトラブルは、消費者ホットライン「188」でご相談いただけます。

























