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「終活セミナー 無料」と検索してみたけれど、山梨県内の情報がなかなか出てこない——そんな声をよく耳にします。実は、県内の市役所や社会福祉協議会が、費用のかからない講座や相談会をきちんと用意してくれています。
終活といっても、やることは一つではありません。エンディングノート、遺言、相続、お住まいの家のこと、そして医療や介護の希望。どれも大切ですが、全部を一度に考えようとすると、正直しんどいものです。
このページでは、甲府市・甲斐市・南アルプス市・笛吹市・富士吉田市・北杜市・韮崎市などの公式ホームページで確認できた「無料で参加・利用できる」講座と相談窓口を、テーマごとに整理しました。お住まいの市の欄からご覧いただければと思います。
山梨県で「終活セミナー 無料」を探すときの3つの入口

自治体の講座は、名前が「終活セミナー」とは限りません
探しても見つからない一番の理由は、実は名前です。市が開いている講座は「出前講座」「市民公開講座」「空き家相談会」「無料法律相談」といった名前になっていることが多く、「終活」という言葉が表に出ていないのです。
けれど中身は、相続・遺言・エンディングノート・人生会議(ACP)・住まいの整理といった、まさに終活そのもの。ここを知っているかどうかで、見つかる情報の量がまるで変わってきます。
山梨県内には市町村が連携する仕組みもあります
甲府市、韮崎市、南アルプス市、甲斐市、笛吹市、北杜市、山梨市、甲州市、中央市、昭和町、市川三郷町、富士川町の9市3町は「やまなし県央連携中枢都市圏(愛称:県央ネットやまなし)」として連携しており、終活に関わる取り組みも一緒に進めています。
(出典:甲府市「身寄りのない方を支える取組について」)
つまり、お住まいの市で該当する講座が見つからなくても、近隣の市と合同で開かれるセミナーに参加できる場合があるということです。「うちの市にはないから」とあきらめるのは、少しもったいないんです。
難しく考えなくて大丈夫です。まずは、次にご紹介する市ごとの入口をのぞいてみてください。
甲府市|「出前講座」と市民公開講座、そして終活サポート窓口

講師料・交通費がかからない出前講座(無料)
甲府市の出前講座は、市民講師や市職員を会場へ派遣してくれる仕組みで、講師料や交通費は一切かかりません。市内各公民館や甲府市総合市民会館を使う場合、使用料も免除されます。対象は市内に在住・在勤・在学するおおむね10名以上の団体で、開催日のおおむね2か月前(遅くとも14日前まで)に申込書を提出する形です。
(出典:甲府市「出前講座のご案内」)
令和8年度(2026年度)の講座一覧には、終活に直結するメニューがしっかり並んでいます。地域のサロンや自治会の集まりで呼べる、という点がありがたいところです。
- 「一から学ぶ終活・相続」/「役に立つエンディングノートの書き方」/「失敗しない遺言書の作成」(一般社団法人あんしん相続支援協会)
- 「専門用語を使わない『相続』と『遺言』と『認知症対策』のお話」(日本相続知財センター山梨支部)
- 「『相続』を『争続』にしないために」/「みんなで考えるライフプランニング」(山梨県行政書士会)
- 「成年後見制度について」(甲府市社会福祉協議会)/「甲府市の空き家対策について」(空き家対策課)
- 「ご存知ですか?在宅療養」(医療・介護連携の専門職キャラバン)
(出典:甲府市「令和8年度 出前講座一覧」PDF)
個人で参加できる公開講座もあります
団体でなくても大丈夫です。甲府市は令和8年度の「在宅医療・認知症市民公開講座」を、令和8年9月5日(土曜日)14時から16時、リッチダイヤモンド総合市民会館芸術ホール(甲府市青沼3-5-44)で開催予定としています。参加費は無料、事前申込も不要で、オンライン視聴もできます。内容は軽度認知障害(MCI)への対策、介護予防、地域包括支援センターの使い方などです(2026年8月10日現在)。
(出典:甲府市「令和8年度 在宅医療・認知症市民公開講座」)
ひとり暮らしの方のための「あんしん終活サポート事業」
甲府市は、身寄りのない単身高齢者等を対象に、終活に関する相談窓口を設けています。葬儀や埋葬、遺品整理といった相談に応じるほか、亡くなった後の手続きを事前に決めておく支援も行っています。窓口は甲府市社会福祉協議会 福祉支援課(甲府市相生二丁目17番1号/電話 055-225-2120)です。
(出典:甲府市「甲府市あんしん終活サポート事業」/甲府市社会福祉協議会「甲府市あんしん終活サポート事業」)
社会福祉協議会のページによれば、総合相談窓口サービスのほか、葬祭事業者や法律専門職などを紹介するサービス、終活情報をあらかじめ市に登録しておく情報登録サービスも行われています。
(出典:甲府市社会福祉協議会)
「誰に頼めばいいのか分からない」という不安こそ、こういう窓口が受け止めてくれる部分です。
甲斐市・笛吹市|相続の疑問は「無料法律相談」で聞けます

甲斐市:奇数月は弁護士・司法書士、偶数月は司法書士
甲斐市は、近隣トラブル・相続・土地建物の賃貸借・金銭問題などについて、弁護士・司法書士が無料で相談に応じる制度を令和8年度も実施しています。相談日は奇数月の第2金曜日、時間は13時から16時、場所は敷島総合文化会館2階研修室A・B・Cです(2026年8月10日現在)。
予約は相談日前の火曜日(市役所営業日)10時から17時に電話で受付、市民協働推進課 055-278-1704へ。先着順ではなく抽選で、相談は1世帯につき年度内1回までとなっています。偶数月は「無料市民司法書士相談」があり、山梨県司法書士会(055-253-6900)が予約を受け付けます。
(出典:甲斐市「無料法律相談」)
笛吹市:市民向けの無料法律相談(年度内1人1回)
笛吹市も、法律・登記・相続などで悩む市民を対象に、弁護士・司法書士による無料相談を行っています。市民活動支援課への事前予約が必要で、相談時間は1人30分以内、相談料は無料、年度内(4月1日〜翌年3月31日)に1人1回限りです。
2026年8月分は、8月20日(木曜日)と8月27日(木曜日)の各13時30分〜16時(各5組)、会場は市役所市民窓口館302・303会議室で、予約受付は8月3日(月曜日)9時開始、電話055-262-4138となっています(2026年8月10日現在)。
(出典:笛吹市「無料法律相談(弁護士・司法書士)」)
相続の相談は、書類を持っていくと話が早く進みます。手ぶらでも構いませんが、30分という時間は思っているより短いので、聞きたいことをメモにしておくと安心です。
富士吉田市|予約なしで行ける相談日があります

「予約の電話が苦手で……」という方に向いているのが富士吉田市です。令和8年度の無料相談として、次の3つが案内されています(2026年8月10日現在)。
- 司法書士相談(不動産登記、会社登記等):毎月10日/13時〜16時/市役所本庁舎2階 東会議室/予約不要
- 不動産相談:毎月20日(土日祝の場合は前後の平日)/13時〜16時/市役所本庁舎3階 小会議室/予約不要
- 法律相談:毎月2回、第1・第3火曜日/13時〜16時/事前予約制(先着順)
(出典:富士吉田市「無料相談(令和8年度)」)
相続した不動産の名義がそのままになっている、という相談は司法書士相談の得意分野です。行政相談(第3水曜日14時〜16時、予約不要)もあり、どこに聞けばいいか分からないときの受け皿になっています。
(出典:富士吉田市「無料相談(令和8年度)」)
韮崎市・南アルプス市・北杜市・甲斐市|空き家相談会は「住まいの終活」の入口

韮崎市の空き家相談会は年4回・相談無料
今いちばん予定が具体的なのが韮崎市です。不動産事業者・司法書士・空き家バンク担当者が空き家の相談を受ける会を、年4回開催すると案内されています。対象は韮崎市に空き家・空き地(宅地)をお持ちの方で、相談無料・要申込み・各回6組限定です。
- 第1回:令和8年6月13日(土曜日)14時〜16時/韮崎市民交流センターニコリ ※開催済み
- 第2回:令和8年8月28日(金曜日)15時〜17時/韮崎市役所会議室(2026年8月10日現在)
- 第3回:令和8年9月12日(土曜日)14時〜16時/韮崎市民交流センターニコリ(2026年8月10日現在)
- 第4回:令和9年1月23日(土曜日)14時〜16時/韮崎市民交流センターニコリ(2026年8月10日現在)
(出典:韮崎市「空き家バンク制度」)
さらに、韮崎市・南アルプス市・北杜市・甲斐市の4市合同で「不動産所有者セミナー(空き家セミナー&相談会)」を令和8年11月14日(土曜日)に開催予定とされています。詳細は決まり次第の公表となっており、セミナー後には個別相談も受け付ける形です(2026年8月10日現在)。
(出典:韮崎市「空き家バンク制度」)
これまでにも合同セミナーが開かれてきました
4市合同の取り組みは今年が初めてではありません。令和7年11月15日(土曜日)13時〜16時には、韮崎市民交流センターニコリ1階会議室で「南アルプス市・韮崎市・北杜市・甲斐市合同 空き家セミナー・相談会」が開かれ、第一部でセミナー、第二部で個別相談会という構成で実施されました。
(出典:南アルプス市「相談」ページ)
また、県央ネットやまなし空き家対策分科会の主催で、2026年2月11日(水・祝)14時〜17時に、イオンモール甲府昭和店3階イオンホールにて「県央ネットやまなし空き家相談セミナー」が開催されました。第一部が空き家再生についての講演、第二部が自治体職員による相談会で、定員100名の事前申込制でした。
(出典:笛吹市「県央ネットやまなし空き家相談セミナーを開催します」)
実家をどうするかは、家族で話し合いにくいことの筆頭です。だからこそ、こういう場を「言い出すきっかけ」に使ってしまうのが賢いやり方だと思います。
各市の空き家窓口(電話番号)
山梨県のまとめによると、県内各市町村の空き家バンク担当課は次のとおりです。甲府市=空き家対策課 055-237-5350、山梨市=地域資源開発課 0553-22-1111(内線2375)、韮崎市=移住定住促進課 0551-45-9159、南アルプス市=管理住宅課 055-282-6397、北杜市=土地政策課 0551-42-1361、甲斐市=建築住宅課 055-268-2336、笛吹市=まちづくり整備課 055-261-3334、甲州市=政策秘書課地域創生推進室 0553-32-5037、中央市=政策秘書課 055-274-8512、富士吉田市=ふるさと魅力推進課 0555-22-1111(内線296)、大月市=企画財政課 0554-23-5011、都留市=企画課 0554-43-1111(内線242)、上野原市=政策秘書課 0554-62-3191。
(出典:山梨県「空き家対策に関する情報」)
山梨県は、専門家相談員の名簿や各種相談会の開催情報をまとめた「やまなし空き家相談手帳(令和8年6月5日時点版)」も公開しています。また、管理者がわからない空き家の発生を未然に防ぐ手段として自筆証書遺言書保管制度の活用、相続対策としての民事信託制度の活用促進にも取り組んでいます。
(出典:山梨県「空き家対策に関する情報」)
富士吉田市の空き家・空き店舗バンクは、登録料無料・登録期間3年間(延長可)で、令和6年4月1日からは建物の跡地(宅地に限る)も登録できるようになりました。相談先は「ふじよしだ定住促進センター よしだの暮らしの相談室」(富士見1-1-5/平日10時〜18時/080-4170-3776)です。
(出典:富士吉田市「富士吉田市空き家・空き店舗バンク」)
エンディングノートと人生会議(ACP)は、無料で手に入ります

甲府市・甲州市の「わたしの想いノート」
甲府市は、自分のプロフィールや想い、身体面・社会面について書き込めるACPノート「わたしの想いノート」を無料で配布しています。配布場所は地域包括支援課(甲府市丸の内1丁目18-1 本庁舎2階/055-237-5484)で、提供数に限りがあるため来庁前の電話確認が案内されています。
(出典:甲府市「ACP(アドバンス・ケア・プランニング)について」)
同じノートは甲州市でも配布されており、市役所介護支援課、勝沼支所、大和支所などに置かれています。このノートは令和6年度時点の「県央ネットやまなし 在宅医療・介護連携分科会」で作成され、甲府市発行版がもとになっています。PDFも公開されているので、印刷して自由に使うことができます。
(出典:甲州市「ACPノート『わたしの想いノート』」)
そもそも人生会議(ACP)とは
人生会議(ACP)とは、自分が病気になったり介護が必要になったときに向けて、大切にしていることや「どう生きたいか」を考え、家族や友人、医療・介護の方と共有していくプロセスのことです。甲府市は、人は命の危険が迫ったとき約70%の方が医療や介護について自分で決めたり望みを伝えたりできなくなるといわれている、と説明しています。
(出典:甲府市「ACPについて」/厚生労働省「人生会議(ACP)」)
始める時期に決まりはなく、早すぎることも遅すぎることもない、というのが甲府市の案内です。好きなページから書き始めて、書けたら保管場所を家族に伝える。お薬手帳と一緒に持ち歩いて、かかりつけ医やケアマネジャーに見てもらう。それだけでも十分に意味があります。
(出典:甲府市「ACPについて」)
住まいのことは「住まいのエンディングノート」で
笛吹市は、国土交通省が日本司法書士会連合会・全国空き家対策推進協議会と協力して作成した「住まいのエンディングノート」を紹介しています。家系図や土地・建物の所有状況に加えて、それらを将来どうしたいかを所有者本人が書き込める内容で、放置空き家の発生を防ぐことを狙いとしたものです。
(出典:笛吹市「住まいのエンディングノート(国土交通省)」/国土交通省ほか「住まいのエンディングノート」)
笛吹市の空き家のページには、このほか「自筆証書遺言書保管制度を活用しましょう」「空き家に関するマンガを作成しました!」といった案内も並んでいます。
(出典:笛吹市「空き家」)
書き始めるときは、財産のページから入らないほうが続きます。好きな食べ物や、思い出の場所からで構いません。
相談窓口一覧|どこに聞けばいいか迷ったら

市の窓口
- 甲府市:地域包括支援課 055-237-5484(ACPノート配布・地域包括支援)/甲府市社会福祉協議会 福祉支援課 055-225-2120(あんしん終活サポート)(出典:甲府市)
- 甲斐市:市民協働推進課 055-278-1704(無料法律相談の予約)(出典:甲斐市)
- 笛吹市:市民活動支援課 055-262-4138(無料法律相談の予約)(出典:笛吹市)
- 富士吉田市:市民協働推進課 0555-22-1111(内線203)(出典:富士吉田市)
- 北杜市:市民課 0551-42-1331(市民相談窓口)ほか、行政相談・人権相談・高齢者訪問相談などの無料相談所を設置(出典:北杜市「行政サービス・各種相談窓口」)
- 南アルプス市:くらし>相談のページに、空き家セミナー・相談会や高齢者の方のための相談窓口を掲載(出典:南アルプス市「相談」)
- 韮崎市:移住定住促進課 0551-45-9159(空き家相談会の申込)(出典:韮崎市)
県の窓口
- 成年後見サポートセンター:055-237-2601(13時〜16時/要事前予約)(出典:山梨県「高齢者に関する相談について」)
- 県民生活センター:055-223-1366(法律・相続・近隣等の県民生活相談)。毎週水曜日には無料弁護士相談会も開催(出典:山梨県)
- 認知症コールセンター:055-254-7711(平日13時〜17時/相談無料)(出典:山梨県)
- 山梨県ケアラー電話相談:055-223-1452(土日祝・年末年始 9時〜21時)(出典:山梨県)
まとめ|山梨県で終活セミナーを無料で見つける5つのコツ
- 「終活」ではなく「出前講座」「市民公開講座」「空き家相談会」「無料法律相談」で市のサイトを探す(出典:甲府市「出前講座のご案内」)
- 甲府市の出前講座は講師料・交通費が無料。終活・相続・エンディングノート・遺言のメニューが揃っている(出典:令和8年度 出前講座一覧)
- 個人参加なら市民公開講座と無料法律相談。富士吉田市の司法書士相談・不動産相談は予約不要(出典:富士吉田市「無料相談(令和8年度)」)
- 実家や不動産の悩みは空き家相談会へ。韮崎市は年4回、4市合同セミナーも予定(出典:韮崎市「空き家バンク制度」)
- エンディングノートは買わなくても手に入る。ACPノート「わたしの想いノート」は無料配布(出典:甲州市/甲府市)
日程や会場は変更されることがありますので、参加を決めたら各市の公式ページで最新の情報をご確認ください(本記事の内容は2026年8月10日時点で公開されていた情報にもとづいています)。
📞 まずは無料の窓口へ
どこから手をつけるか決まっていなくても、窓口の方が話を聞きながら整理してくれます。お住まいの市の担当課、または県の相談窓口へお気軽にどうぞ。エンディングノートを受け取りに行くだけでも、立派な始まりです。
▶ 甲府市あんしん終活サポート事業(相談窓口のご案内)
▶ 山梨県|高齢者に関する相談窓口一覧
▶ 山梨県|空き家対策に関する情報(各市町村の担当課一覧)
▶ 法務局手続案内予約サービス(24時間365日・無料)























