広島市のおひとりさま終活|いきいき人生ノート・かけはし・人生会議を解説

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「家族がいないから、人生会議は関係ない」――これがいちばん多い誤解です。国のガイドラインでは、本人の意思を推定する役割を担う「家族等」は、法的な親族関係だけを指すものではなく、親しい友人などを含むとされています。つまりおひとりさまこそ、話しておく相手を自分で決められるのです。この記事では、広島市でおひとりさまの終活を進める方に向けて、人生会議の進め方を中心に、成年後見、かけはし、いきいき人生ノート、死亡後の手続きまでを整理します。

この記事の結論

  • 人生会議の相手は、家族でなくて構いません。親しい友人や、医療・ケアの担当者が相手になります
  • 「代わりに答える人」を決めておくことが、いちばん効きます
  • 全部を決める必要はありません。「これは任せる」と決めるのも意思表示です
  • 話しただけでは伝わりません。記録して、共有するところまでが人生会議です
  • 気が変わったら変えて構いません。むしろ変わる前提の取り組みです
  • 相談の入口は地域包括支援センター。広島市は8区で、担当は住所によって決まります
  • 制度の内容・要件・費用は変わります。必ず広島市の公式ページと窓口でご確認ください

この記事でわかること

  1. おひとりさまの終活で特に気になることの整理
  2. 任意後見・法定後見・日常生活自立支援の比較
  3. 窓口で聞いておきたい8つの質問
  4. 人生会議は「誰と」するのか
  5. 代わりに答える人をどう決めるか
  6. 6つの場面で何を話すのか
  7. 話した内容をどう記録し、どう共有するか
  8. 気が変わったときの伝え直し方
  9. 人生会議とリビングウィルの違い

①「おひとりさまの終活」で特に気になること——まずここから整理しましょう

おひとりさまの不安は、漠然としているようで、実は4つの場面に集約されます。

場面困ること備え
倒れて発見が遅れる誰も気づかない見守り、緊急通報
判断できない状態になる治療の方針を決める人がいない人生会議
お金の管理ができなくなる銀行の窓口で手続きできない任意後見、日常生活自立支援
亡くなったあと葬儀・納骨・片付けを誰もしない死後事務委任契約、遺言書

この記事が中心に扱うのは、2番目です。ここだけは、契約でも制度でもなく「話しておくこと」でしか埋まりません。後見人にも医療の同意はできないからです。

②判断能力が低下したときの備え——広島市の成年後見制度サポート

成年後見制度は、判断能力が十分でない方に代わって、財産の管理や契約の手続きを行う人を置く仕組みです。ただし、手術などの医療同意は後見人の役割ではありません。そこが人生会議の出番になります。

任意後見・法定後見・日常生活自立支援の比較

比べる点日常生活自立支援事業任意後見法定後見
いつ決めるか不安が出てきた段階判断能力があるうち低下したあと
誰が担うか社会福祉協議会自分で選んだ人家庭裁判所が選任
扱える範囲日常的なお金と手続きの援助契約で決めた範囲法律で定められた範囲
医療同意対象外対象外対象外
不動産の売却対象外契約次第居住用は裁判所の許可が必要
費用利用料がかかります契約時の費用と報酬申立ての費用と報酬

※ 編集部が公的機関の公開情報をもとに整理した一般的な比較です。詳しくは任意後見と法定後見の違いの記事と後見人にできないことの記事をご覧ください。3つとも医療同意は対象外である点にご注意ください。

③日常生活の支援——「かけはし」と地域包括支援センターを活用しよう

地域包括支援センターは、高齢者に関する困りごとの総合窓口です。介護の相談先だと思われがちですが、終活の入口としていちばん適した場所です。広島市は8区で、担当は住所によって決まっています。

電話するときの一言

「ひとり暮らしで、これから先のことが心配なので相談したいのですが」――これで通じます。用件を整理してから電話する必要はありません。相談は無料で、何度でも受けられます。担当が分からない場合は、区役所に電話して住所を伝えれば案内されます。

※ 支援の名称・内容・対象・費用は変わることがあります。必ず広島市の公式ページと窓口でご確認ください。

窓口で聞いておきたい8つの質問

質問なぜ聞くのか
「私の場合、まず何をすればよいですか」順番を決めてもらう。これがいちばん重要です
「日常生活の支援で、私が使えるものはありますか」要介護認定がなくても使えるものがあります
「人生会議は、誰と話せばよいですか」相手を紹介してもらえることがあります
「いきいき人生ノートはどこでもらえますか」入手方法を確認します
「書いた内容は、誰に渡しておけばよいですか」共有の相手を決めるためです
「入院のとき、身元保証人がいないとどうなりますか」不安がいちばん大きい部分です
「死後事務委任は、どこに頼めばよいですか」専門家へのつなぎ方を教えてもらえます
「次はいつ、何を持って来ればよいですか」1回で終わらせないための質問です

④認知症に備える——広島市の早期支援と予防サービス

もの忘れが増えた、同じことを何度も聞いてしまう――こうした変化に気づいた時点が、いちばん相談しやすいタイミングです。相談先は地域包括支援センターです。

早く相談することで失うものはありません

もの忘れの背景にはさまざまな可能性があり、原因によっては改善する場合があるとされています。ご自分で判断せず、まず地域包括支援センターに電話し、かかりつけ医にご相談ください。お薬手帳を持っていくことをおすすめします。この記事は医学的な助言を行うものではありません。そして、人生会議は判断能力があるうちに始めておくほど、本人の考えが正確に残ります。

⑤医療・介護の希望を伝えておく——「人生会議(ACP)」と広島市いきいき人生ノート

人生会議とは、これからの医療やケアについての希望を、本人と関係者があらかじめ繰り返し話し合っておく取り組みです。「人生会議」は、厚生労働省が定めた愛称です。

ここから先が、この記事でいちばん力を入れた部分になります。「大切だ」と言われても進まないのは、「誰と」「何を」「どう残すか」が分からないからです。順番に見ていきます。

人生会議は「誰と」するのか

ここが最も重要な事実です

国のガイドラインでは、本人の意思を推定する役割を担う「家族等」は、法的な親族関係のみを指すものではなく、親しい友人等を含むとされています。つまり、話す相手は家族でなくてよいと、国の指針が明示しているのです。「家族がいないから関係ない」ということはありません。

相手いつ話すかこの人に話す意味
かかりつけ医定期の受診のときいざというとき、判断の中心になります
ケアマネジャーサービスの見直しのとき暮らし方の希望を反映してもらえます
病院の相談室入院したとき身寄りがないことを共有できます
訪問看護の担当者訪問のときふだんの様子を見ています
親しい友人・知人いつでもガイドライン上「家族等」に含まれます
遠方の親族連絡がとれるとき連絡が行く相手だからです
死後事務委任の受任者契約のとき一貫した情報を持ってもらえます

おひとりさまの「代わりに答える人」をどう決めるか

本人が答えられない状態になったとき、医療・ケアの担当者は「本人ならどう考えるか」を推定します。そのとき参照されるのが、本人が話しておいた相手と、書き残した記録です。

  1. 候補を3人書き出す……親族に限りません。友人、近所の方、通っている場の知人でも構いません
  2. 「連絡がつくか」で絞る……遠方でも、電話がつながれば候補になります
  3. 本人に伝えて、了解を得る……ここを飛ばさないでください。突然頼まれると相手が困ります
  4. その人の名前と連絡先を、いきいき人生ノートに書く
  5. かかりつけ医と病院の相談室にも、その名前を伝えておく
  6. 年に1度、まだ引き受けてもらえるかを確認する

「決める人」ではなく「伝える人」です

この人に治療を決める法的な権限があるわけではありません。役割は、「本人はこう言っていました」と伝えることです。だから、重い責任を負わせる話ではありません。頼むときも「決めてほしい」ではなく「私が言っていたことを、そのまま伝えてほしい」と頼むほうが、引き受けてもらいやすくなります。

何を話すのか|6つの場面で考える

場面考えること言い方の例
どこで過ごしたいか自宅か、施設か、病院か「できるだけ自宅にいたい。無理なら施設でよい」
誰に そばにいてほしいか会いたい人、知らせてほしい人「◯◯さんには知らせてほしい」
どこまでの治療を望むか回復の見込みとの兼ね合い「苦しくない範囲で。回復が見込めるなら受けたい」
大切にしたいこと痛みがないこと、意識があること など「痛みがないことをいちばんに考えてほしい」
避けたいことしてほしくないこと「長く眠ったままの状態は望まない」
判断を任せる範囲決めきれない部分「そこは先生と◯◯さんで決めてほしい」

※ この記事は医学的な助言を行うものではありません。治療の選択については、必ず主治医および医療・ケアの担当者にご相談ください。言い方の例は、話し始めるきっかけとして編集部が整理したものです。

どこまで決めて、どこを任せるか

決めておきやすいこと

  • どこで過ごしたいか
  • 知らせてほしい相手
  • 大切にしたいこと
  • 代わりに伝えてもらう人

決めきれなくてよいこと

  • 個別の処置をどうするか
  • そのときの体の状態による判断
  • まだ想像できない場面
  • 「先生と話して決めてほしい」でよい

全部を決めなければならない、と思うと手が止まります。「これは任せる」と決めておくことも、立派な意思表示です。むしろ、任せる相手と範囲がはっきりしているほうが、現場では動きやすくなります。

話した内容をどう記録するか

  • いつ、誰と話したかを書く(日付と相手の名前)
  • そのとき何と言ったかを、自分の言葉で書く(きれいにまとめなくて構いません)
  • 迷っていることは「迷っている」と書く
  • 任せる範囲を書く(「そこは先生と◯◯さんで」)
  • 代わりに伝えてもらう人の名前と連絡先を書く
  • 書いた日付を必ず入れる(新しいものが優先されます)
  • いきいき人生ノートなど、決まった様式があればそれを使う
記録に必ず入れる項目書き方の例抜けるとどうなるか
日付「2026年◯月◯日」どれが最新か分かりません
話した相手「かかりつけの◯◯先生と」誰が知っているか分かりません
どこで過ごしたいか「できるだけ自宅で」最初に聞かれる項目です
大切にしたいこと「痛みがないことを優先したい」判断の軸がなくなります
任せる範囲「そこは先生と◯◯さんで」決めきれない部分で止まります
伝えてもらう人氏名と電話番号誰に聞けばよいか分かりません
迷っていること「まだ決められない」無理に決めた形で残ります

記録を「誰に、どうやって」共有するか

相手渡し方タイミング
かかりつけ医写しを渡し、カルテに残してもらえるか聞く定期の受診のとき
ケアマネジャー写しを渡すサービスの見直しのとき
病院の相談室入院時に写しを渡す入院の手続きのとき
代わりに伝えてもらう人写しを渡し、置き場所も伝える頼んだとき
死後事務委任の受任者写しを渡す契約のとき
自分原本は決まった場所に。冷蔵庫の紙に置き場所を1行書く常に

書いただけでは届きません

ノートを引き出しにしまったままでは、救急のときも入院のときも参照されません。おひとりさまの場合、探してくれる家族もいません。「写しを渡す」ところまでやって初めて機能します。渡す相手は多くなくて構いません。かかりつけ医と、代わりに伝えてもらう人の2人から始めてください。

気が変わったときの伝え直し方

  1. ノートの新しいページに、日付を入れて書き直す(前のページは消さなくて構いません)
  2. 「前に言ったことを変えたいのですが」と、同じ相手にもう一度伝える
  3. 写しを渡した相手にも、新しい写しを渡す
  4. 変えた理由を1行書いておく(周囲が理解しやすくなります)
  5. 年に1度、誕生日などに見直す習慣にする

人生会議は「1回で決める」ものではありません。体調が変わり、暮らしが変わり、考えも変わります。変わることが前提の取り組みです。むしろ、一度も見直していない古い記録のほうが、現場を迷わせます。

人生会議とリビングウィルの違い

比べる点人生会議(ACP)リビングウィル(事前指示書)
何か繰り返し話し合うプロセス書面での意思表示
中心にあるもの対話と共有文書
相手本人、家族等、医療・ケアチーム本人が書きます
変えられるかいつでも書き直せます
関係対立するものではありません。書面は話し合いの結果を残す道具です

「書面さえあればよい」ではありません。書面だけがあって話し合いがないと、書かれていない場面で誰も判断できなくなります。逆に、話し合っただけで記録がないと、その場にいなかった担当者には伝わりません。両方が要ります。

⑥亡くなった後の手続き——広島市の「死亡手続きガイド」も確認しておきましょう

亡くなったあとに必要な手続きを、冊子や案内にまとめている自治体があります。使うのは遺族や手続きをする立場の方で、本人ではありません。入手方法と、窓口が予約制かどうかを含め、市の公式ページでご確認ください。

「行く人」がいて初めて使えます

おひとりさまの場合、そもそも誰が区役所に行くのかが決まっていません。だからこそ死後事務委任契約が要ります。案内をいくら整えても、動く人を決めていなければ使われません。

死後の手続きを期限順に並べる

期限手続きどこで
7日以内死亡届、火葬許可の申請区役所
速やかに健康保険証などの返却区役所、勤務先
14日以内年金の受給停止、介護保険の資格喪失年金事務所、区役所
随時電気・ガス・水道、携帯電話などの解約各事業者
3か月以内相続放棄・限定承認家庭裁判所
4か月以内準確定申告税務署
10か月以内相続税の申告と納付税務署
2年以内葬祭費の申請区役所の保険年金の窓口
3年以内生命保険金の請求保険会社
3年以内相続登記の申請法務局

※ 期限の起算日は手続きによって異なります。全体像は死亡後の手続き一覧の記事にまとめています。

遺言書と死後事務委任契約|二本柱

遺言書

  • 扱うのは財産の行き先
  • 遺言執行者を指定しておく
  • 法務局の保管制度なら3,900円
  • 検認が不要になります

死後事務委任契約

  • 扱うのは葬儀・納骨・片付け・届出
  • 頼む相手は親族でなくて構いません
  • 専門家に依頼できます
  • 預託金の管理方法を確認

人生会議は「生きている間の医療とケア」、この2つは「亡くなったあと」。3つそろって、おひとりさまの備えが一巡します。いずれも判断能力があるうちに始めてください。

今日からできる10のこと

  1. 紙1枚に、かかりつけ医・持病・薬・緊急連絡先を書いて冷蔵庫に貼る
  2. その紙に「ノートは◯◯にあります」の1行を足す
  3. 貼ったことを、誰か1人に伝える
  4. 代わりに伝えてもらう人の候補を3人書き出す
  5. そのうち1人に「私が言っていたことを、そのまま伝えてほしい」と頼む
  6. いきいき人生ノートの入手方法を市の公式ページで調べる
  7. 「どこで過ごしたいか」を1行だけ書く
  8. 次の受診のときに、かかりつけ医へその1行を伝える
  9. 区の地域包括支援センターの電話番号を携帯電話に登録する
  10. 「ひとり暮らしで先のことが心配です」と電話する

よくある失敗と、その防ぎ方

失敗何が起きたか防ぎ方
「家族がいないから関係ない」と思っていた判断のとき、参照できるものが何もなかった家族等には親しい友人等も含まれます
ノートに書いたが、しまい込んだ救急のときも入院のときも参照されなかった写しを2人に渡す
頼む相手に伝えていなかった突然聞かれて、答えられなかった先に了解を得ておく
「決めてほしい」と頼んだ相手が重く感じて断られた「そのまま伝えてほしい」と頼む
全部を決めようとした手が止まり、何も残らなかった「そこは任せる」も意思表示です
一度書いたきり見直さなかった古い記録が現場を迷わせた年に1度、日付を入れて書き直す
後見人がいれば医療も任せられると思っていた医療同意は後見の役割ではなかった人生会議で備える

よくある質問(FAQ)

家族がいなくても、人生会議はできますか。
できます。国のガイドラインでは、本人の意思を推定する役割を担う「家族等」は、法的な親族関係のみを指すものではなく、親しい友人等を含むとされています。相手はかかりつけ医、ケアマネジャー、病院の相談室、親しい友人でも構いません。むしろ、頼れる家族がいないからこそ意味が大きくなります。
「代わりに答える人」には、責任が生じますか。
治療を決める法的な権限があるわけではありません。役割は「本人はこう言っていました」と伝えることです。頼むときも「決めてほしい」ではなく「私が言っていたことを、そのまま伝えてほしい」と頼むほうが、引き受けてもらいやすくなります。重い責任を負わせる話ではないと、先に伝えてください。
何から話せばよいか分かりません。
「どこで過ごしたいか」の1行から始めてください。「できるだけ自宅にいたい」「無理なら施設でよい」――これで十分です。次の受診のときに、かかりつけ医へその1行を伝えるだけで、人生会議は始まっています。全部を決める必要はありません。
決めきれないことは、どうすればよいですか。
「そこは先生と◯◯さんで決めてほしい」と書いておいてください。これも立派な意思表示です。むしろ、任せる相手と範囲がはっきりしているほうが、現場では動きやすくなります。迷っていることは「迷っている」と書いて構いません。
書いた内容は、誰に渡せばよいですか。
まずはかかりつけ医と、代わりに伝えてもらう人の2人から始めてください。かかりつけ医には「カルテに残してもらえますか」と聞いてみてください。入院したときは、病院の相談室にも写しを渡します。しまい込んだままでは、おひとりさまの場合、探してくれる人がいません。
気が変わったら、どうすればよいですか。
変えて構いません。むしろ変わる前提の取り組みです。ノートの新しいページに日付を入れて書き直し、同じ相手にもう一度「前に言ったことを変えたい」と伝えてください。写しを渡した相手には、新しい写しを渡します。一度も見直していない古い記録のほうが、現場を迷わせます。
人生会議とリビングウィルは違うのですか。
違います。人生会議は繰り返し話し合うプロセス、リビングウィルは書面での意思表示です。対立するものではなく、書面は話し合いの結果を残す道具です。書面だけあって話し合いがないと、書かれていない場面で誰も判断できません。両方が要ります。
後見人がいれば、医療のことも決めてもらえますか。
いいえ。手術などの医療同意は、後見人の役割ではありません。日常生活自立支援事業も任意後見も同じく対象外です。だから、契約でも制度でもなく「話しておくこと」でしか埋まらない部分なのです。ここが人生会議の存在理由です。
いきいき人生ノートはどこでもらえますか。
配布の有無・場所・入手方法は変わることがあります。広島市の公式ページで確認するか、区役所または地域包括支援センターにお問い合わせください。手に入らない場合も、市販のノートや大学ノートで同じことができます。大切なのは様式ではなく、書いて写しを渡すことです。
入院のとき、身元保証人がいなくて断られませんか。
身元保証人等がいないことのみを理由に入院を拒否することは、医師法に反するとされており、国から医療機関に通知が出ています。断られた場合は、まず病院の相談室(医療ソーシャルワーカー)にご相談ください。そのとき、人生会議の記録の写しを渡しておくと、その後の相談がスムーズになります。
もの忘れが気になります。人生会議はもう遅いですか。
遅くありません。むしろ、気になり始めた今が始めどきです。もの忘れの背景にはさまざまな可能性があり、原因によっては改善する場合があるとされています。ご自分で判断せず、地域包括支援センターとかかりつけ医にご相談ください。判断能力があるうちに話しておくほど、本人の考えが正確に残ります。
今日1つだけやるとしたら、何ですか。
「どこで過ごしたいか」を1行だけ紙に書いてください。「できるだけ自宅にいたい」でも「無理なら施設でよい」でも構いません。そして、次の受診のときにかかりつけ医へその1行を伝えてください。それだけで人生会議は始まります。

まとめ|広島市のおひとりさま終活——今すぐできる5つのポイント

  • 人生会議の相手は、家族でなくてよい国のガイドラインで「家族等」には親しい友人等が含まれるとされています。ここが出発点です。
  • 「代わりに伝えてもらう人」を1人決める決める人ではなく、伝える人です。そう頼めば引き受けてもらいやすくなります。
  • 「どこで過ごしたいか」の1行から始める全部を決める必要はありません。「そこは任せる」も意思表示です。
  • 写しを2人に渡すかかりつけ医と、伝えてもらう人。書いただけでは届きません。
  • 年に1度、日付を入れて書き直す変わる前提の取り組みです。古い記録のほうが現場を迷わせます。

この5つは、すべて費用がかかりません。市の窓口で相談しながら進められます。一方、遺言書と死後事務委任契約は自分で用意する必要があります。並行して専門家につないでもらうのが現実的な進め方になります。

最後にもう一度。制度の内容も金額も変わります。この記事は「どこへ、何を聞きに行くか」の地図として使い、具体的な条件は必ず広島市の公式ページと窓口でご確認ください。

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本記事は、編集部が広島市および国の公的機関の公開情報をもとにまとめたものです。制度の名称・対象要件・実施の有無・金額・申込方法・窓口の配置は変更されることがあります。本記事では、変わりやすい個別の要件や金額をあえて記載していません。日常生活の支援、認知症の早期支援、エンディングノートの配布状況については、必ず広島市の公式ホームページまたは窓口でご確認ください。人生会議に関する記述は、厚生労働省の「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」等の公開情報をもとに整理したものです。本記事は医学的な助言を行うものではありません。症状の判断、診断名、治療法、薬については記載していません。治療の選択については、必ず主治医および医療・ケアの担当者にご相談ください。もの忘れなどが気になる場合は、ご自分で判断せず医師にご相談ください。遺言・任意後見・死後事務委任契約に関する個別のご相談は、公証役場、弁護士・司法書士・行政書士等の専門家をご利用ください。収入等の条件によっては、法テラスの無料法律相談を利用できる場合があります。身元保証等の民間サービスをご検討の際は、契約内容・費用・預託金の管理方法・解約条件を書面でご確認ください。契約や勧誘に関するトラブルは、消費者ホットライン「188」でご相談いただけます。

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