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枕経(まくらぎょう)は、ご臨終のあと、故人の枕元で僧侶にあげていただく最初のお経です。連絡から数時間で始まることも多く、「何を着ればいいのか」が最初の悩みになります。
結論から言えば、枕経に喪服は着ません。地味な普段着で構いません。むしろ、きちんと喪服に着替えて臨むほうが避けられます。
この記事では、立場別・時間帯別の服装早見表を先に示したうえで、お供え・お布施・流れ・宗派ごとの違いまでを、その場で判断できる形で整理します。
先に結論だけ
- 枕経に喪服は着ません。地味な色の普段着で十分です
- 男性はダークカラーのシャツかセーター、女性は地味なワンピースやブラウスが無難
- 深夜や急な連絡で間に合わない場合、そのままの服装でも失礼になりません
- お布施の目安は3,000円〜1万円(通夜・葬儀のお布施に含めることも多い)
- 枕経に立ち会うのは、ごく近しい家族だけです
- 浄土真宗では「臨終勤行(りんじゅうごんぎょう)」と呼び、位置づけが異なります
目次
- 枕経とは|いつ・誰が・どこで
- 枕経の服装【立場別・時間帯別の早見表】
- 喪服を着ないほうがよい理由
- 男性の服装|具体例と避けるもの
- 女性の服装|具体例と避けるもの
- 子ども・学生の服装
- 深夜・急な連絡で間に合わないとき
- 枕経にお供えするもの
- 枕飾りとの関係
- 枕経のお布施|相場と考え方
- お布施の封筒と書き方【記入例】
- 枕経の流れ【タイムライン】
- 宗派ごとの違い【比較表】
- 神式・キリスト教式の場合
- 枕経を省略するケース
- 誰が立ち会うのか|参列の範囲
- 枕経でよく聞かれること
- 枕経の服装とお布施で押さえること
枕経とは|いつ・誰が・どこで
枕経は、亡くなった直後の故人の枕元であげる読経です。もともとは臨終を迎えようとする人に、安心して旅立ってもらうために唱えるお経でした。現在は亡くなったあとに行うのが一般的になっています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 読み方 | まくらぎょう(まくらきょう) |
| いつ | ご臨終後、ご遺体を安置してから。数時間以内〜翌日が一般的 |
| どこで | ご遺体を安置した場所(自宅/葬儀社の安置施設) |
| 誰が唱えるか | 菩提寺の僧侶。菩提寺がない場合は葬儀社が手配 |
| 立ち会う人 | ごく近しい家族のみ。一般の弔問客は立ち会いません |
| 所要時間 | 10〜20分程度 |
| 別名 | 浄土真宗では臨終勤行(りんじゅうごんぎょう) |
近年は「打ち合わせを兼ねる場」でもある
枕経のあと、そのまま僧侶と通夜・葬儀の日程、戒名、お布施について話すことがほとんどです。聞きたいことがあれば、この機会にまとめて確認しておくと後が楽になります。日程は火葬場の空き状況にも左右されるため、葬儀社の担当者にも同席してもらうとスムーズです。
枕経の服装【立場別・時間帯別の早見表】

| 立場 | 日中に連絡が来た | 深夜・早朝に連絡が来た | 病院から付き添ってそのまま |
|---|---|---|---|
| 喪主・配偶者 | 地味な色の平服(黒・紺・グレー) | そのままの服装でよい。着替えられれば地味な色に | 着替えなくてよい |
| 子・親 | 地味な色の平服 | そのままの服装でよい | 着替えなくてよい |
| 兄弟姉妹・同居家族 | 地味な色の平服 | そのままの服装でよい | 着替えなくてよい |
| 孫・おい・めい | 地味な色の平服 | そのままの服装でよい | 着替えなくてよい |
| ごく親しい友人 | 地味な色の平服 | 翌朝以降に伺うのが無難 | - |
| 子ども・学生 | 制服、または白シャツ+黒か紺の下 | そのままでよい | - |
※ 共通して喪服は着ません。派手な色・柄・光る素材・強い香りを避ければ、それ以上の決まりはありません。
迷ったときの1行判断
「地味な色で、目立たなければよい」。決まりはこれだけです。枕経は身内だけの場で、服装を見る人はいません。慌てて買いに行く必要はまったくありません。
喪服を着ないほうがよい理由
枕経で喪服を避けるのには、はっきりした理由があります。
- 「死を予期して準備していた」印象を与えるため喪服はあらかじめ用意しておく礼装です。臨終の直後に着ていると、亡くなるのを待っていたかのように受け取られるという考え方が古くからあります
- 枕経は正式な儀式の前の段階だから正式に礼装で臨むのは通夜・葬儀からです。枕経は身内が故人と向き合う私的な時間という位置づけです
- 実務上、着替えている余裕がないため病院から搬送し、安置し、葬儀社と話す。その流れの中で枕経が入ります。着替えを優先する場面ではありません
ただし地域差があります
地域や家によっては、枕経から喪服を着る慣習が残っているところもあります。親族に年長者がいる場合は、一言確認しておくと摩擦が起きません。「どんな格好で行けばいい?」と聞くだけで済みます。
男性の服装|具体例と避けるもの
適している
- 黒・紺・グレーのシャツやポロシャツ
- 無地のセーター・カーディガン
- ダークカラーのチノパン・スラックス
- ビジネススーツ(黒ネクタイは不要)
- 仕事帰りならそのままの作業着でも可
避けたい
- 喪服(ブラックフォーマル)
- 白・赤・原色のシャツ
- 大きなロゴやプリントのTシャツ
- 短パン・サンダル
- ジャージ・部屋着
- 金色の時計、光る装飾
- ネクタイは不要。締めるなら黒か地味な色に
- 靴下は黒・紺・グレー。畳に上がるので、穴のあいていないものを
- 髭はできれば整えるが、間に合わなければ問題ありません
- スーツで来た場合は上着を脱いでもよい:正装の場ではありません
女性の服装|具体例と避けるもの
適している
- 黒・紺・グレーのワンピース
- 地味な色のブラウス+スカート/パンツ
- 無地のニット・カーディガン
- 仕事着のジャケットスタイル
- パンツスタイルでも問題ありません
避けたい
- 喪服(ブラックフォーマル)
- 明るい色・花柄・大きな柄
- ノースリーブ、短いスカート
- 光る素材、ラメ、スパンコール
- ファー・毛皮(殺生を連想させる)
- 大ぶりのアクセサリー
- アクセサリーは結婚指輪のみにするのが無難。パールも枕経では不要です
- ストッキングは肌色でも黒でもよい。素足は避けます
- ネイルが派手な場合は手袋か絆創膏で隠すという方法もあります
- 香水は控える:線香の香りと混ざります
- 髪はまとめる:焼香や合掌のときに顔にかからないように
- メイクは控えめに。落とす必要はありません
子ども・学生の服装
| 年齢 | 適した服装 | 備考 |
|---|---|---|
| 乳幼児 | 普段着でよい(地味な色を選べれば十分) | 泣いても気にしないでよい場面です |
| 小学生 | 制服。なければ白シャツ+黒か紺のズボン・スカート | キャラクター柄は避ける |
| 中高生 | 制服が最も無難 | 制服は学生の礼装として扱われます |
| 大学生 | 大人と同じ。地味な色の平服 | - |
子どもを立ち会わせるかどうか
決まりはありません。小さなお子さんは無理に立ち会わせなくてよいですし、別室で待たせても失礼にはなりません。逆に「最後に会わせたい」と考えるなら、事前に「静かにしていようね」と伝えておけば十分です。
深夜・急な連絡で間に合わないとき
枕経は時間帯を選べません。深夜2時に病院から連絡が来て、そのまま安置場所へ向かい、明け方に枕経、ということも実際に起こります。
| 状況 | どうするか |
|---|---|
| 深夜に自宅から駆けつける | 手近な地味な服に着替えて向かえば十分。間に合わなければそのままでよい |
| 病院に泊まり込んでいた | 着替えなくてよい。誰も気にしません |
| 職場から直行する | スーツ・作業着そのままで問題ありません。派手なネクタイだけ外すと印象が整います |
| 旅行先から戻る | 移動を優先。到着後に着替えられれば着替える程度で十分 |
| 喪服しか手元にない | 着ても大きな問題にはなりません。ジャケットを脱ぐだけでも印象が和らぎます |
| 手元に地味な服が一つもない | 上に暗い色の上着を羽織るだけで十分整います |
この場面で優先すべきこと
服装より「間に合うこと」です。故人と最後に静かに向き合う時間に、着替えのために遅れるのは本末転倒です。僧侶も葬儀社も、この事情を十分に理解しています。
枕経にお供えするもの
枕経のお供えは枕飾り(まくらかざり)という小さな祭壇にまとめて置きます。多くの場合、葬儀社が一式を用意してくれるので、遺族が慌てて買いそろえる必要はありません。
| 供えるもの | 読み方 | 意味 | 浄土真宗 |
|---|---|---|---|
| 香炉(線香) | こうろ | 香をたいて故人を導く | 供える |
| 燭台(ろうそく) | しょくだい | 足元を照らす灯り | 供える |
| 花立(一本花) | はなたて | 樒(しきみ)または白菊を一本 | 供える |
| 枕団子 | まくらだんご | 旅路の食料。6個または11個が多い | 供えない |
| 一膳飯(枕飯) | いちぜんめし | 茶碗に盛り、箸を立てる | 供えない |
| 水(浄水) | じょうすい | 渇きを癒やす | 供えない |
| 鈴(りん) | りん | 読経のときに鳴らす | 用いる |
浄土真宗が枕団子・一膳飯・水を供えない理由
浄土真宗では、亡くなった方は阿弥陀仏の力によってただちに浄土に生まれると考えます。旅をするわけではないので、旅支度としての食料や水を供える必要がない、という教えにもとづきます。故人が飢えたり渇いたりすると考えないためです。
参列者が持参する場合
枕経に立ち会うのは近しい家族だけなので、基本的に持参するものはありません。ごく親しい間柄で何か持って行きたい場合は、次のようなものが選ばれます。
- 枕花(まくらばな):白を基調にしたアレンジメント。事前に遺族へ確認を
- 線香・ろうそく:実際に使うため喜ばれます。煙の少ないタイプが無難
- 数珠:自分用。持っていなくても失礼にはなりません
- 香典は不要:通夜・葬儀の受付で渡します
枕花の選び方は枕花を持参するときの服装・マナー、一本花との違いは一輪花・一本花・枕花の違いとは?をご覧ください。
枕飾りとの関係
枕経と枕飾りはセットで使われる言葉ですが、指すものが違います。
| 枕経 | 枕飾り | |
|---|---|---|
| 何を指すか | 儀式(僧侶があげるお経) | もの(枕元に置く小さな祭壇) |
| 読み方 | まくらぎょう | まくらかざり |
| 誰が用意するか | 菩提寺または葬儀社が僧侶を手配 | 葬儀社が用意することがほとんど |
| 費用 | お布施として3,000円〜1万円 | 葬儀プランに含まれることが多い |
| いつまで | その場かぎり(10〜20分) | 納棺(または通夜)まで置く |
枕飾りに必要なものと宗派別の違いは枕飾りとは?必要なものチェックリストと宗派別の違いで詳しく解説しています。
枕経のお布施|相場と考え方
| 渡し方のパターン | 金額の目安 | どんなときに |
|---|---|---|
| 枕経のお布施を単独で渡す | 3,000円〜1万円 | 菩提寺との付き合いがあり、区切って渡す慣習がある場合 |
| 通夜・葬儀のお布施に含める | -(含めるので不要) | 最も一般的。葬儀一式のお布施にまとめる |
| 御車代を別に渡す | 5,000円〜1万円 | 僧侶が自家用車・タクシーで来られた場合 |
| 戒名料 | 別(位号により大きく変動) | 枕経のあとに戒名の相談をすることが多い |
※ 編集部が公開情報をもとにまとめた目安です。お布施は読経の対価ではなくご本尊へのお供えという位置づけのため、決まった金額はありません。菩提寺との関係や地域によって差があります。
いくら包むか分からないとき
「枕経のお布施はいかほどお包みすればよろしいでしょうか」と率直に尋ねて構いません。失礼にはあたりません。「お気持ちで」と言われたら、上の目安を参考に。親族の年長者に聞くのも確実な方法です。
お布施の封筒と書き方【記入例】
- 白無地の封筒、または「御布施」と印刷された袋を使います
- 郵便番号欄のない封筒を選びます
- 二重(中袋つき)の封筒は避ける:不幸が重なることを連想させます
- 濃い墨で書く:薄墨は香典のマナーで、お布施には使いません
- 水引はなくてよい。付けるなら黒白または双銀の結び切り
- 新札でも問題ありません:お布施は不幸への供えではなく、お寺へのお供えだからです
表面の書き方
山 田 太 郎
上段中央に「御布施」、下段中央に施主の氏名または「◯◯家」
裏面(中袋がない場合)
◯◯県◯◯市◯◯町1-2-3
山田太郎
左下に金額・住所・氏名。金額は旧字体で書くのが正式です
| 金額 | 旧字体の書き方 |
|---|---|
| 3,000円 | 金参仟円也 |
| 5,000円 | 金伍仟円也 |
| 1万円 | 金壱萬円也 |
| 2万円 | 金弐萬円也 |
| 3万円 | 金参萬円也 |
| 5万円 | 金伍萬円也 |
渡し方
直接手渡しせず、切手盆(小さなお盆)か袱紗(ふくさ)の上に載せて差し出します。どちらもなければ、封筒の下に袱紗の代わりの布や、たたんだ白いハンカチを敷いても構いません。声をかける言葉は「本日はありがとうございました。心ばかりですがお納めください」で十分です。
お布施の書き方をさらに詳しく知りたい方はお布施の書き方|薄墨・封筒・金額別の記入例をご覧ください。
枕経のあとに続く準備
- 枕元に整える香炉・燭台・花立の並べ方は、枕飾りに必要なもの一覧にまとめています。
- 通夜と葬儀に参列するときは準喪服にしておけば、まず間違いありません。男女別の装いは喪服の格の早見表で確かめられます。
枕経の流れ【タイムライン】
この場で聞いておくとよいこと
- 通夜・葬儀の日程の候補(火葬場の空きと合わせて決まります)
- 戒名(法名)をお願いするかどうかと、お布施の目安
- お布施の総額(枕経・通夜・葬儀・初七日をまとめて包むのか)
- 喪主が用意するもの(位牌・遺影・数珠など)
- 宗派の作法で気をつけること(焼香の回数、供え物)
宗派ごとの違い【比較表】
| 宗派 | 呼び方 | 特徴 | 焼香の回数(目安) |
|---|---|---|---|
| 浄土真宗 本願寺派 | 臨終勤行 | 故人のためではなく、生きている人が仏法にふれる場。枕団子・一膳飯・水は供えない | 1回(押しいただかない) |
| 浄土真宗 大谷派 | 臨終勤行 | 同上 | 2回(押しいただかない) |
| 浄土宗 | 枕経 | 枕飾りに旅支度を整える。念仏を唱える | 定めなし(1〜3回) |
| 曹洞宗 | 枕経 | 枕飾りを整え、剃髪の儀を行うこともある | 2回(1回目のみ押しいただく) |
| 臨済宗 | 枕経 | - | 1回が多い |
| 日蓮宗 | 枕経 | お題目を唱える | 1回または3回 |
| 真言宗 | 枕経 | 枕飾りに樒を用いることが多い | 3回 |
| 天台宗 | 枕経 | - | 定めなし(1〜3回) |
※ 焼香の回数は同じ宗派でも寺院・地域によって異なります。迷ったら1回で丁寧に行えば失礼にあたりません。前の人に合わせるのも確実な方法です。
宗派が分からないとき
まず仏壇の本尊・位牌の形・過去帳を確認してください。それでも分からなければ、親戚(とくに本家筋の年長者)に聞くのが最も早い方法です。どうしても不明な場合は、葬儀社に相談すれば宗派を問わず対応できる僧侶を手配してもらえます。
神式・キリスト教式の場合
| 神式 | キリスト教式(カトリック) | キリスト教式(プロテスタント) | |
|---|---|---|---|
| 枕経にあたる儀式 | 枕直しの儀(まくらなおしのぎ) | 臨終の祈り/聖体拝領 | 臨終の祈り |
| 誰が行うか | 神職 | 神父 | 牧師 |
| 供えるもの | 榊・米・塩・水・酒 | 十字架・白い花・聖書・ろうそく | 白い花・聖書 |
| 線香 | 使わない | 使わない | 使わない |
| 服装 | 仏式と同じく、地味な色の平服で問題ありません | ||
| 作法 | 二礼二拍手一礼(拍手は音を立てない忍び手) | 献花・十字を切る | 献花・黙祷 |
キリスト教は本来「亡くなる前」に行う
カトリックの「病者の塗油」は、本来存命中に授ける秘跡です。危篤の連絡を受けたら、できるだけ早く教会に連絡してください。プロテスタントでも、牧師が臨終に立ち会って祈りを捧げることを重視します。
枕経を省略するケース
枕経は必ず行うものではありません。近年は省略されることも増えています。
| 省略される状況 | 理由 | 代わりにどうするか |
|---|---|---|
| 菩提寺がない | 頼む相手がいない | 通夜のときに合わせて読経してもらう |
| 深夜・早朝に亡くなった | 僧侶の都合がつかない | 翌朝に行う、または通夜と合わせる |
| 菩提寺が遠方 | 移動に時間がかかる | 通夜に合わせて来ていただく |
| 安置施設が自宅でない | 施設の受け入れ時間の制約 | 納棺のときに合わせる |
| 直葬・火葬式 | 儀式を簡素にする方針 | 火葬前の炉前読経のみとする |
| 無宗教で見送る | 読経を行わない | 家族で静かに過ごす時間を取る |
省略しても失礼ではありません
枕経を行わなかったからといって、供養が不十分になるわけではありません。菩提寺がある場合だけは、事前に一言相談しておくと後々の関係がこじれません。「今回は通夜と合わせてお願いできますでしょうか」と伝えれば十分です。
誰が立ち会うのか|参列の範囲
| 立場 | 立ち会うか | 備考 |
|---|---|---|
| 喪主・配偶者 | 立ち会う | 僧侶への挨拶とお布施を担当 |
| 子・親・兄弟姉妹 | 立ち会う | - |
| 孫・おい・めい | 立ち会うことが多い | 同居していれば自然に |
| いとこ・遠縁の親族 | 通夜からが一般的 | 近隣で駆けつけられる場合は立ち会っても |
| ごく親しい友人 | 遺族の意向次第 | 誘われた場合のみ |
| 会社関係・近隣 | 立ち会わない | 通夜・葬儀に参列します |
この段階での訪問は、遺族が最も慌ただしい時期にあたります。一般の弔問については弔問とは?読み方と慰問との違いで、伺ってよいタイミングを整理しています。
枕経でよく聞かれること
- 枕経に喪服を着ていったら失礼になりますか?
- 大きな問題にはなりませんが、「死を予期して準備していた」という印象を与えるため避けるのが慣例です。着てしまった場合は、ジャケットを脱ぐだけでも印象が和らぎます。
- 仕事帰りにスーツのまま行っても大丈夫ですか?
- 問題ありません。派手なネクタイをしている場合は外すか、地味なものに替えると整います。作業着でも失礼にはなりません。
- 深夜に連絡が来ました。着替える時間がありません。
- そのままの服装で構いません。この場面では服装より間に合うことが優先されます。上に暗い色の上着を羽織るだけで十分です。
- 枕経のお布施はいくら包めばいいですか?
- 単独で渡す場合は3,000円〜1万円が目安です(編集部がまとめた目安)。ただし通夜・葬儀のお布施にまとめて含めるのが最も一般的で、その場合は枕経の分を別に用意する必要はありません。菩提寺に率直に尋ねて構いません。
- お布施は新札でもいいですか?
- 問題ありません。お布施はご本尊へのお供えなので、香典のように「不幸を予期していた」という配慮は不要です。むしろきれいなお札のほうが丁寧とされます。
- 枕経に香典は必要ですか?
- 不要です。香典は通夜または葬儀の受付で渡します。枕経の段階で持参すると、遺族が管理に困ります。
- 数珠は必要ですか?
- あったほうが丁寧ですが、なくても失礼にはなりません。慌てて買いに行く必要はありません。持っている場合は左手に掛けます。
- 枕経は必ずやらなければいけませんか?
- 必須ではありません。通夜と合わせて読経してもらう、省略するという選択も一般的になっています。ただし菩提寺がある場合は、事前に一言相談しておくと関係がこじれません。
- 浄土真宗では何が違いますか?
- 「臨終勤行(りんじゅうごんぎょう)」と呼び、故人のために唱えるのではなく、遺された人が仏法にふれる場と位置づけられます。また枕団子・一膳飯・水は供えません。旅支度が不要という教えにもとづきます。
- 焼香の回数が分かりません。
- 1回で丁寧に行えば失礼にあたりません。前の人に合わせるのも確実です。参列者が多い場合は「1回で」と葬儀社から案内されることもあります。
- 枕経のあと、遺体はどうなりますか?
- 通夜まで安置され、その前に納棺を行います。故人を清め、旅支度を整えて棺に納める儀式です。詳しくは納棺式とは?流れ・費用・持ち物と立ち会いのマナーをご覧ください。
- 枕飾りは自分で用意しなければいけませんか?
- ほとんどの場合、葬儀社が用意します。費用も葬儀プランに含まれることが大半です。自分でそろえる場合の内容は枕飾りとは?必要なものチェックリストと宗派別の違いで解説しています。
枕経の服装とお布施で押さえること
枕経・要点
- 枕経=ご臨終後、枕元であげる最初の読経(10〜20分)
- 喪服は着ない。地味な色の平服で十分
- 深夜・急な連絡なら、そのままの服装でよい
- 立ち会うのはごく近しい家族のみ
- お布施の目安は3,000円〜1万円。通夜・葬儀にまとめるのが一般的
- お布施は濃い墨・白封筒・切手盆にのせて渡す。新札でもよい
- 枕飾りは葬儀社が用意するのがほとんど
- 浄土真宗は「臨終勤行」。枕団子・一膳飯・水は供えない
- 焼香の回数が分からなければ1回で丁寧に
- 枕経のあとに日程・戒名・お布施を相談する。聞きたいことはここでまとめて
枕経は、ご家族が故人と静かに向き合う最初の時間です。服装も作法も、完璧である必要はまったくありません。
迷ったら、「地味な色で、間に合うように行く」。それで十分です。分からないことは、その場で僧侶や葬儀社の担当者に聞いてください。それが彼らの仕事です。
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- お通夜の流れと参列マナー|服装・香典・焼香回数の宗派別一覧/このあとの流れ
※ 本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の宗派・地域の慣習・寺院や教会の考え方・葬儀社の対応を保証するものではありません。枕経の実施、服装の慣習、お供えの内容、お布施の金額、焼香の回数は、宗派・地域・菩提寺・葬儀社によって異なります。金額は編集部が公開情報をもとにまとめた目安です。実際の準備にあたっては、菩提寺または担当の葬儀社にご確認ください。


















