遺影写真は生前に撮る|撮影の料金相場と服装・ポーズ・どこで撮るか

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葬儀の準備でご遺族が最も時間を取られるものの一つが、遺影に使う写真探しです。

深夜、スマートフォンのアルバムを何年分もさかのぼり、集合写真を拡大しては「これは目をつぶっている」「これは顔が小さすぎる」と繰り返す——実際によくある光景です。

この負担は、元気なうちに一枚撮っておくだけで、まるごとなくなります。この記事では、どこで撮るか、いくらかかるか、当日どう準備するかを、実際に予約する前に必要な順で整理します。

先に結論だけ

  • 写真館で撮るのが最も確実。費用の目安は1万〜3万円(編集部がまとめた目安)
  • 服装は「襟のある服・中間の明るさ・無地」が基本。加工で差し替えることもできます
  • 撮るのは上半身だけ。下半身は何を着ていても写りません
  • 眼鏡は普段かけているなら着けたまま。そのほうが「その人らしく」なります
  • データは必ず受け取る。プリントだけだと、あとでサイズを変えられません
  • 撮ったら「保管場所を家族に伝える」ところまでが一式です

目次

  1. 生前に遺影を撮る人が増えている理由
  2. 遺族が最も困るのは「写真がない」こと
  3. どこで撮る?4つの選択肢【比較表】
  4. 写真館・フォトスタジオで撮る
  5. 出張撮影サービスを使う
  6. 自分・家族で撮る場合のコツ
  7. 撮影費用の相場【一覧表】
  8. 何歳で撮るのがよいか
  9. 予約から受け取りまでの流れ
  10. 当日の服装【男女別】
  11. 髪型・メイク・肌の準備
  12. 持ち物チェックリスト
  13. 表情とポーズのつくり方
  14. 顔映りをよくする小さな工夫
  15. 撮影後にやること — データの残し方
  16. 家族に反対されたときの伝え方
  17. 撮り直しの目安
  18. 撮影を終活の入口にする
  19. よくある質問
  20. まとめ

生前に遺影を撮る人が増えている理由

理由内容
遺族の負担を減らせる葬儀までの数日間で写真を探す作業がなくなります
自分で選べる表情・服装・背景を自分の希望どおりにできます
プロの照明で顔がきれいに写るスナップ写真とは仕上がりが違います
高解像度のデータが確実に残る大きく引き伸ばしても荒れません
家族写真も同時に残せる「最後にみんなで撮った写真がない」を防げます
撮影自体が前向きな体験になる「終活は暗いもの」という印象が変わったという声が多くあります
年賀状・履歴書にも使える1回の撮影で複数の用途に使えます

「遺影のため」と考えなくていい

実際には「還暦の記念に」「孫と一緒に撮りたい」という動機で撮影に行き、その中の一枚を遺影用として選んでおく——という進め方が多くなっています。目的は同じでも、気持ちの負担がまったく違います。

遺族が最も困るのは「写真がない」こと

葬儀社に写真を渡す段階で、ご遺族がぶつかる壁は決まっています。

よくある困りごとなぜ起きるか生前撮影なら
近年の写真が1枚もない年を取るほど撮られる機会が減ります解決
集合写真しかない個人で撮る機会が少ないため解決
顔が小さくて拡大に耐えない引き伸ばすと画像が荒れます解決
ピントが合っていないこれだけは加工で直せません解決
闘病中の写真しかない解決
表情が硬い(免許証など)証明写真しか残っていない解決
家族で意見が分かれる「これがいい」「いや違う」で決まらない解決
データがどこにあるか分からない本人の端末にロックがかかっている保管場所の共有が必要です

最後の1行だけは、撮っても解決しません

撮影して満足し、家族に伝え忘れる——これが生前撮影で最も多い失敗です。写真があっても、遺族が存在を知らなければ意味がありません。撮影後の共有までが一式だと考えてください。

どこで撮る?4つの選択肢【比較表】

写真館・スタジオ出張撮影自分・家族で撮る証明写真機
費用の目安1万〜3万円2万〜4万円0円〜数千円数百〜1,000円台
仕上がり最も安定高い撮る人の腕による硬い表情になりがち
照明専用の照明自然光が中心工夫が必要固定
ヘアメイクオプションで頼めますオプションのことが多い
背景選べます自宅・屋外など加工が必要固定
移動店舗まで行きます不要不要設置場所まで
体調に不安がある方付き添いがあれば可最適最適難しい
データの受け取りオプションのことが多い含まれることが多い手元にあります機種による
家族と一緒に撮るできますできますできます難しい
向いている人迷ったらここ外出が難しい/自宅で自然に撮りたい費用をかけたくないとりあえず1枚残したい

※ 費用は編集部が公開情報をもとにまとめた目安です。地域・店舗・プラン内容によって大きく異なります。

写真館・フォトスタジオで撮る

最も確実な方法です。照明・背景・レタッチが一式そろっているため、失敗がほとんどありません。

確認しておくことなぜ必要か
遺影用のプランがあるか「シニアフォト」「終活写真」などの名前のこともあります
プランに何が含まれるか撮影のみか、データ・プリント・額まで含むか
データをもらえるかこれが最重要。別料金のことが多くあります
ヘアメイクの有無オプションで頼めることが多い
着替えができるか更衣室の有無。衣装レンタルがある店も
背景を選べるかグレー・ブルー・ベージュなど
撮影枚数と選べる枚数何カット撮って、何枚選べるか
納期2日〜2週間程度が目安
バリアフリーか車椅子・杖の方は事前確認を
付き添いが入れるか家族が同席できると安心です

予約のときに必ず言う一言

「撮影データもいただけますか」——これを最初に聞いてください。プリントだけを受け取ると、あとからサイズを変えられず、複製もできません。データがあれば、四つ切りにもL判にも自由に作れます。別料金でも、必ず付けることをおすすめします。

出張撮影サービスを使う

カメラマンが自宅や希望の場所まで来て撮影する方法です。近年、選ぶ方が増えています。

向いている場面

  • 外出が難しい/体調に不安がある
  • 住み慣れた家で自然な表情を撮りたい
  • 庭や思い出の場所で撮りたい
  • 家族全員で撮りたい
  • ペットと一緒に写りたい
  • スタジオの雰囲気が苦手

確認しておくこと

  • 撮影時間と枚数
  • データの受け取り方と枚数
  • 出張費が別途かかるか
  • 雨天時の対応
  • 背景の加工に対応するか
  • ヘアメイクの手配
  • プリント・額装まで頼めるか

自宅で撮るなら「窓際」が正解

出張撮影では自然光を使うことが多く、大きな窓の近く、直射日光が入らない場所が最も顔がきれいに写ります。事前に部屋を見渡して、明るくて背景がすっきりしている場所を一つ決めておくと、当日がスムーズです。

自分・家族で撮る場合のコツ

費用をかけずに撮ることもできます。押さえるべき点は限られています。

  1. 明るい場所で撮る——窓際で、直射日光が当たらない場所。曇りの日の昼間が最も撮りやすい光です
  2. 顔に影が落ちないようにする——真上からの照明はNG。顔の正面から光が来る位置に座ります
  3. 背景を無地にする——白い壁の前が理想。白いシーツを画びょうで留めるだけでも十分です
  4. スマートフォンを目の高さに固定する——三脚がなければ本を積んで置きます。手持ちは避ける
  5. 少し離れて、ズームで撮る——近づきすぎると顔がゆがみます。2メートルほど離れて撮るのがコツです
  6. 縦位置で、胸から上を入れる——遺影は縦長です
  7. 何十枚も撮る——枚数を撮るのが最大のコツ。表情は必ず変わります
  8. 話しかけながら撮る——「昨日の晩ごはんは?」など。構えた顔がほぐれます

やってはいけないこと

  • 逆光で撮る——窓を背にすると顔が真っ暗になります
  • フラッシュを直接当てる——顔が平坦になり、影が不自然に出ます
  • 加工アプリで顔を変えすぎる——本人と分からなくなります
  • スクリーンショットで保存する——解像度が落ちます
  • 撮ったまま放置する——どのフォルダにあるか分からなくなります

撮影費用の相場【一覧表】

内容費用の目安備考
写真館の遺影プラン(基本)1万〜3万円撮影+プリント+額装が一般的
データの受け取り5,000〜2万円別料金のことが多い
ヘアメイク5,000〜1万5,000円オプション
衣装レンタル3,000〜1万円着物は高めになります
出張撮影2万〜4万円出張費が別のこともあります
家族写真プラン3万〜10万円人数とカット数による
追加プリント(四つ切り)3,000〜8,000円
額装3,000〜1万円
背景・服装の加工3,000〜1万円プランに含まれることも
証明写真機数百〜1,000円台

※ 編集部が公開情報をもとにまとめた目安です。地域・店舗・時期によって大きく異なります。実際の料金は各店舗にご確認ください。

総額のイメージ

写真館で撮影+ヘアメイク+データ+四つ切りプリント+額装を一式頼むと、おおむね3万〜5万円が目安です(編集部がまとめた目安)。データだけでよければ2万円前後に収まることもあります。

何歳で撮るのがよいか

年代撮るきっかけ考え方
50代親を見送った直後写真探しの苦労を実感したタイミング。最も動機が強くなります
60代還暦・定年退職最も多い年代。記念撮影として自然に撮れます
70代古希・孫の入学家族写真と一緒に
80代以降体調に不安が出たとき出張撮影が向いています
年代を問わず大きな病気が分かったとき体力があるうちに。短時間のプランを相談してください

「早すぎる」ということはありません

10年後に撮り直せばよいだけです。むしろ元気なうちに撮った写真のほうが、表情が明るく、参列者の記憶とも一致しやすいという利点があります。「まだ早い」と先送りして、結局撮れなかったというほうがずっと多いのが実情です。

予約から受け取りまでの流れ

1店を選ぶ遺影・シニアフォトのプランがあるか、データをもらえるかを確認します
2予約する用途を伝えると、所要時間と準備を案内してもらえます
3服装を決める迷ったら2着持参して、当日に相談するのが確実です
4当日・受付体調がすぐれなければ遠慮なく伝えます。休憩を挟んでもらえます
5ヘアメイク頼んだ場合は30分程度
6撮影15〜30分程度。何カットか撮ってもらえます
7写真を選ぶその場でモニターを見ながら選びます。家族の意見も聞くと納得しやすい
8加工の希望を伝える背景の色、肌の補正の度合いなど
9受け取り2日〜2週間程度。データも忘れずに受け取ります
10保管場所を家族に伝えるここまでやって完了です

当日の服装【男女別】

男性女性
基本襟のあるシャツ+ジャケット襟のあるブラウス/ジャケット/着物
中間の明るさ(濃紺・グレー・薄いブルー)同じく中間の明るさ。淡いピンク・ラベンダーも映えます
避けたい色真っ白(顔が暗く見えます)、真っ黒(重くなります)同左
無地が最も安全。細かい柄は画面で乱れることがあります同左
首元詰まりすぎない。ネクタイは締めても締めなくても詰まりすぎず、開きすぎず
アクセサリー小ぶりなものを1〜2点。光りすぎるものは避けます
スカーフ・ストール顔まわりが華やぎます。色を足したいときに便利
着物可。着付けが必要なら事前に相談を
下半身写りません。楽な服装で構いません

2着持って行くのがいちばん確実

照明の下でどう見えるかは、着てみないと分かりません。系統の違う2着を持参して、その場でカメラマンに選んでもらうのが失敗しない方法です。多くの写真館で快く相談に乗ってもらえます。

服装は加工で差し替えられます

どうしても服が決まらない場合も、あとからデジタル加工でスーツや和装に差し替えることができます(費用の目安は3,000〜1万円)。とはいえ、本人が実際に着ていた服のほうが自然に見えるので、まずは手持ちの中から選ぶことをおすすめします。

髪型・メイク・肌の準備

項目男性女性
髪型前日か当日に整える。顔にかからないように顔まわりをすっきり。低い位置でまとめると上品に見えます
白髪染めなくて構いません。そのほうが「その人らしく」なります
整えると顔が引き締まりますいつもより少しはっきりめに
テカり防止にあぶらとり紙を用意普段より少ししっかりめのベース
チーク・リップ血色が出て健康的に写ります。普段より一段濃いめでちょうどよい
ラメ・パール照明で光るため控えめに
ひげ前日または当日に剃る
前日の準備よく眠ること。顔のむくみと目の充血に効きます

男性もヘアメイクを頼めます

「男性は化粧をしない」と思われがちですが、写真館では男性向けに眉を整え、肌のテカりを抑え、髪をセットするサービスがあります。仕上がりがはっきり変わるので、オプションがあれば検討する価値があります。

持ち物チェックリスト

  • 着替え(もう1着)——照明の下で色味を比べられます
  • 眼鏡——普段かけているなら持参。着けて撮るほうが自然です
  • 入れ歯——普段使っているなら必ず
  • ヘアブラシ・くし
  • あぶらとり紙——照明で顔がテカります
  • リップ・コンパクト(女性)
  • スカーフ・ネクタイ——顔まわりの印象を変えられます
  • 羽織るもの——スタジオは空調が効いています
  • 希望のイメージ——雑誌の切り抜きやスマートフォンの画像でも構いません
  • 飲み物——待ち時間があります
  • 常用薬
  • 杖・車椅子——事前に店へ伝えておきます

眼鏡は「かける」が基本

普段から眼鏡をかけている方は、かけて撮るほうが「知っているその人」に近くなります。参列者が見たときの違和感が少ないためです。ただし照明の反射が入ることがあるので、カメラマンに角度を調整してもらってください。心配なら、かけた写真とかけない写真を両方撮っておくと安心です。

表情とポーズのつくり方

  1. あごを少し引く二重あごを防ぎ、目線が落ち着きます。引きすぎると上目遣いになるので、ほんの少しで十分です
  2. 肩の力を抜く撮る直前に一度、大きく息を吐きます
  3. 体を少し斜めに、顔だけ正面へまっすぐ正面を向くより、体を15度ほど振ると自然に見えます
  4. 目線はレンズに遺影は「見つめ合える」ことが大切にされます
  5. 口角を少し上げる歯を見せなくても構いません。「い」の口の形を軽く作ると自然な微笑みになります
  6. 背筋を伸ばす座って撮る場合、浅く腰かけると姿勢が保ちやすくなります
  7. 手は膝の上で軽く重ねる写らないことが多いですが、姿勢が整います
  8. 何度も撮ってもらう最初の数枚は必ず硬くなります。慣れてからが本番です

笑顔でなければいけない、ということはありません

近年は柔らかく微笑んだ遺影が主流ですが、穏やかな真顔でも構いません。大切なのは「その人らしいか」です。普段からあまり笑わない方が満面の笑みで写っていると、かえって違和感が残ります。いつもの表情を目指してください。

顔映りをよくする小さな工夫

  • 撮影の1時間前から水分を控える——顔のむくみが減ります(水分を取りすぎない程度に)
  • 前日はよく眠る——最も効果があります
  • 撮影前に軽く顔をマッサージする——血色が出ます
  • 「あー」と声を出して口を動かす——表情筋がほぐれます
  • 撮影の直前に温かい飲み物を——緊張がやわらぎます
  • 午前中の予約にする——顔がすっきりしている時間帯です
  • 家族に付き添ってもらう——いちばん自然な表情が出るのは、家族と話しているときです
  • 好きな話題を用意しておく——趣味や孫の話をしながら撮ってもらいます

撮影後にやること — データの残し方

撮って終わりではありません。ここからが本番です。

  1. データを受け取る——プリントだけでなく、必ずデータをもらいます
  2. 2か所以上に保存する——パソコン+クラウド、またはパソコン+外部メモリ
  3. ファイル名を分かりやすくする——「2026-08_山田太郎_遺影用.jpg」のように
  4. プリントも1枚は残す——データ形式は数十年後に読めなくなる可能性があります
  5. プリントの保管場所を決める——アルバム・仏壇の引き出しなど、家族が探しそうな場所へ
  6. 家族に伝える——「遺影用の写真を撮った。◯◯に入っている」と口頭で伝えます
  7. エンディングノートに書く——データの場所、写真館の名前、希望するサイズ・背景
  8. クラウドならパスワードの共有も——アカウントが分からないと開けません

エンディングノートに書いておくこと

  • 写真データの保存場所(パソコンのどのフォルダ/クラウド/外部メモリ)
  • プリントの保管場所
  • 撮影した写真館の名前と連絡先(再プリントを頼めます)
  • 希望するサイズ・背景・服装
  • 複数候補がある場合はどれを使ってほしいか

書き方はエンディングノートとは?内容や書き方を参考にしてください。

写真データ全般の整理はデジタル終活チェックリスト|SNS・ネット銀行・パスワード管理、サイズや必要な画素数は遺影写真のサイズ一覧|四つ切り・L判の実寸mm早見表と必要な画素数で解説しています。

家族に反対されたときの伝え方

「縁起でもない」「まだ早い」と言われるのは、よくあることです。反対する側は心配しているだけなので、伝え方を変えると受け入れられます。

文例1:負担の話から入る

この前、◯◯さんのお葬式でね、ご家族が写真を探すのに一晩かかったって聞いたの。あなたたちにそういう思いをさせたくないから、元気なうちに一枚撮っておこうと思って。

文例2:記念撮影として誘う

今年で古希だから、記念に写真を撮りに行こうと思ってるの。せっかくだから、みんなで一枚撮らない? 孫も一緒に。

文例3:実用の話に寄せる

年賀状に使う写真がずっと同じで古いから、撮り直そうと思って。ついでに、ちゃんとした一枚を残しておくつもり。

「一緒に撮る」と誘うのがいちばん効きます

反対していた家族も、「みんなで撮る」となると乗ってくることがほとんどです。家族写真を撮り、その中の一枚を遺影用として選んでおく。この形なら、誰も暗い気持ちになりません。結果として「最後にみんなで撮った写真」も残ります。

撮り直しの目安

撮り直しを考えるとき理由
撮ってから10年経った見た目が変わり、参列者の記憶と合わなくなります
髪型・髪色が大きく変わった
大きく痩せた・太った
眼鏡をかけ始めた/やめた印象が大きく変わります
もっと良い写真が撮れた差し替えて構いません
家族が「今のほうがいい」と言う周りの意見は参考になります
節目の年を迎えた還暦・古希・喜寿など。撮る口実にもなります

古い写真も捨てないでください

撮り直しても、前の写真は残しておくことをおすすめします。ご家族が「こちらのほうがお父さんらしい」と感じることがありますし、後飾り祭壇や法要のときに一緒に飾ることもあります。

撮影を終活の入口にする

遺影撮影は、終活の中で最も心理的な負担が軽い項目です。相続や葬儀の話は重くなりますが、写真を撮るのは楽しい体験になり得ます。

撮影のあとに続けやすいこと理由
エンディングノートを書き始める写真の保管場所を書くところから自然に始められます
アルバムを整理する撮影で写真の話をしたあとは、手をつけやすくなります
家族に希望を伝える「葬儀は簡素に」など、写真の話の流れで話せます
連絡してほしい人を書き出す
財産の一覧をつくる
納骨先を考える

1つ動くと、次が動きます

終活が進まない最大の理由は「何から始めるか決まらない」ことです。写真を撮るという具体的な行動を1つ済ませると、次のことに手がつきやすくなります。順番に決まりはありません。始めやすいところから始めてください。

終活全体の進め方は終活を始めるのはいつから?最適なタイミング、費用の全体像は終活にかかる費用は?項目ごとに予算や平均相場を紹介をご覧ください。

よくある質問

遺影を生前に撮るのは縁起が悪くないですか?
そうした決まりはありません。むしろ元気なうちに撮った写真のほうが表情が明るく、参列者の記憶とも一致します。気になる場合は「還暦の記念写真」「年賀状用」として撮り、その中から選んでおけば十分です。
撮影費用はいくらかかりますか?
写真館の遺影プランで1万〜3万円が目安です(編集部がまとめた目安)。ヘアメイクやデータの受け取りを足すと3万〜5万円程度になります。出張撮影は2万〜4万円が目安です。
どんな服装で行けばいいですか?
襟のある服・中間の明るさ・無地が基本です。真っ白は顔が暗く見え、真っ黒は重くなります。下半身は写らないので楽な服装で構いません。迷ったら2着持参して当日相談するのが確実です。
眼鏡はかけたほうがいいですか?
普段かけているならかけてください。そのほうが「知っているその人」に近くなります。照明の反射が入ることがあるので、カメラマンに角度を調整してもらいましょう。心配なら両方撮っておくと安心です。
笑ったほうがいいですか?
どちらでも構いません。近年は柔らかく微笑んだ遺影が主流ですが、穏やかな真顔でも問題ありません。大切なのは「その人らしいか」です。普段あまり笑わない方が満面の笑みだと、かえって違和感が残ります。
データはもらったほうがいいですか?
必ずもらってください。プリントだけだと、あとからサイズを変えられず複製もできません。データがあれば四つ切りにもL判にも自由に作れます。別料金のことが多いので、予約時に確認してください。
体調が悪くて外出できません。
出張撮影サービスを利用できます。カメラマンが自宅や施設まで来てくれるので、体への負担が少なく済みます。予約時に体調のことを伝えれば、短時間のプランを相談できます。
自分で撮っても大丈夫ですか?
大丈夫です。ポイントは①窓際の明るい場所(逆光にしない)②無地の背景③2メートルほど離れてズームで撮る④縦位置で胸から上⑤何十枚も撮る——この5つです。話しかけながら撮ると表情がほぐれます。
スマートフォンで撮った写真でも十分ですか?
十分です。近年の機種は1,200万画素前後あり、四つ切りにも耐えます。ただしメールやメッセージアプリで送ると圧縮されるので、元データのまま保存してください。詳しくは遺影写真のサイズ一覧|必要な画素数をご覧ください。
何歳くらいで撮るのが一般的ですか?
60代が最も多い年代です。還暦や定年退職の記念として撮る方が多くいます。ただし「早すぎる」ということはありません。10年経ったら撮り直せばよいだけです。
家族に反対されました。
「みんなで記念写真を撮ろう」と誘うのが最も効果的です。家族写真を撮り、その中の一枚を選んでおけば、誰も暗い気持ちになりません。結果として「最後にみんなで撮った写真」も残ります。
撮ったあと、何をすればいいですか?
保管場所を家族に伝えることが最も大切です。データを2か所に保存し、プリントも1枚残し、エンディングノートに「どこにあるか」を書いてください。撮っただけで伝え忘れるのが、生前撮影で最も多い失敗です。

まとめ

遺影の生前撮影・要点

  • 写真館で撮るのが最も確実。目安は1万〜3万円(編集部がまとめた目安)
  • 外出が難しければ出張撮影。自分で撮ることもできます
  • 予約時に「データをもらえますか」と必ず確認する
  • 服装は襟あり・中間の明るさ・無地。下半身は写らない
  • 2着持参して当日相談するのが失敗しない方法
  • 眼鏡は普段かけているならかけて撮る
  • 白髪は染めなくてよい。その人らしさが大切
  • あごを少し引き、体を15度振り、口角を少し上げる
  • 笑顔でなくてもよい。いつもの表情が正解
  • 撮影後に保管場所を家族へ伝えるまでが一式

遺影撮影は、終活の中でいちばん気軽に始められる一歩です。相続や葬儀の話は重くなりますが、写真を撮るのは身なりを整えて出かける、ちょっとした行事になります。

そして残るのは、遺影用の一枚だけではありません。家族と一緒に写った、いまのこの時期の写真が残ります。それが後になって、いちばん価値のあるものになることも少なくありません。

※ 本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の写真館・撮影サービスの内容や料金を保証するものではありません。プランに含まれる範囲、データの受け渡し方法、加工の可否、納期、バリアフリーの対応は店舗によって異なります。費用は編集部が公開情報をもとにまとめた目安であり、地域・時期・内容によって大きく変わります。実際の予約にあたっては、各店舗に直接ご確認ください。

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