初七日の香典|表書き早見表と金額相場・繰り上げ初七日の場合

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初七日の香典で最も迷うのが、不祝儀袋に何と書くかです。

「御霊前」なのか「御仏前」なのか。宗派によって答えが逆になるため、間違えると失礼にあたることがあります。

この記事では、表書きの早見表と関係別の金額相場表を先に置きます。急いでいる方は、この2つの表だけ見ていただければ用が足ります。

迷ったときの結論

宗派が分からない場合は、「御香典」または「御香料」と書いてください。仏式であれば宗派を問わず使えます。

ただし神式・キリスト教式では使えないので、その場合は後述の表をご確認ください。

表書き早見表

宗教・宗派初七日での表書き備考
仏式(一般)御霊前/御香典/御香料四十九日までは「御霊前」が基本
浄土真宗御仏前/御香典「御霊前」は用いません(後述)
曹洞宗・臨済宗・天台宗・真言宗・日蓮宗など御霊前/御香典
神式御玉串料/御榊料/御神前「御香典」は使えません
キリスト教(カトリック)御花料/御ミサ料「御霊前」も使われることがあります
キリスト教(プロテスタント)御花料/忌慰料「御霊前」は避けるのが無難
宗教が分からない御香典仏式である可能性が高い場合。不安なら「御霊前」
[ 黒白または双銀の結び切り ]
御 香 典
山 田 太 郎
▲ 上段に表書き、下段にフルネーム
薄墨で書くのが一般的です

浄土真宗で「御霊前」を使わない理由

浄土真宗では、亡くなった方はただちに阿弥陀如来のはたらきによって浄土へ往生し、仏になると考えます。

つまり「霊」としてこの世に留まる期間がないため、「御霊前」という表現自体が教えに合いません。最初から「御仏前」を用います。

浄土真宗は日本で信徒数の多い宗派です。宗派が分からないときに「御香典」が安全なのは、この理由によります。

金額の相場(関係別)

故人との関係初七日を別日に行う場合繰り上げ初七日
(葬儀と同日)
1万〜5万円葬儀の香典に上乗せ
(1万円程度多めに)
兄弟姉妹1万〜3万円同上
祖父母5,000円〜3万円同上
叔父・叔母5,000円〜1万円同上
その他の親族5,000円〜1万円同上
友人・知人3,000円〜1万円同上
会社関係3,000円〜1万円同上

※ 編集部が一般的な情報をもとにまとめた目安です。地域差・家ごとの慣習が非常に大きい項目なので、同じ立場で参列する親族に確認するのが最も確実です。

会食があるかどうかで変わります

初七日のあとに精進落とし(会食)がある場合、その料理代を考慮して5,000〜1万円程度多めに包むのが一般的な配慮とされます。

夫婦で参列する場合も、2人分の会食代を見込んだ額にします。

会食の作法は精進落としの席順と挨拶文例で解説しています。

避けたい金額

  • 4・9のつく数字/「死」「苦」を連想させます。4,000円、9,000円、4万円は避けます
  • 偶数/「割り切れる=縁が切れる」とされ、避ける地域があります。ただし2万円は許容されることが多く、その場合は1万円札1枚+5千円札2枚の3枚にする方法もあります
  • 新札/「不幸を予期して用意していた」とされます。新札しかない場合は一度折り目をつけてから入れてください

目次

この記事の内容

  1. 表書き早見表(上に掲載)
  2. 金額の相場(上に掲載)
  3. 初七日とは — 日数の数え方
  4. 繰り上げ初七日・繰り込み初七日
  5. 不祝儀袋の選び方
  6. 中袋の書き方
  7. お札の入れ方
  8. 薄墨で書くべきか
  9. 香典の渡し方
  10. 当日の流れ
  11. 服装のマナー
  12. 施主側の準備(お布施・返礼品)
  13. 参列できないときの対応
  14. よくある質問
  15. まとめ

初七日とは — 日数の数え方

初七日(しょなのか/しょなぬか)は、故人が亡くなってから7日目に行う法要です。

数え方に2通りあります

  • 亡くなった日を1日目として7日目これが一般的です。1月1日に亡くなったら1月7日
  • 亡くなる前日を1日目として7日目/関西の一部などで見られる数え方。1月1日に亡くなったら1月6日

地域や寺院によって異なるため、菩提寺か葬儀社に確認してください。

なぜ7日目なのか

仏教では、故人は7日ごとに7回の審判を受け、四十九日目に行き先が決まるとされています。初七日はその最初の審判の日にあたり、遺族が読経によって故人を後押しする——という考え方です。

法要日数実施状況
初七日7日目行うことが多い(多くは繰り上げ)
二七日〜六七日14・21・28・35・42日目省略されることがほとんど
四十九日(七七日)49日目必ず行うのが一般的。忌明け
百箇日100日目省略されることが多い
一周忌1年後行うのが一般的

繰り上げ初七日・繰り込み初七日

現在、初七日を本来の7日目に行う家庭は多くありません。遠方の親族が二度集まるのが難しいためです。

形式いつ行うか特徴
繰り上げ初七日葬儀・告別式のあと、火葬後に会場へ戻ってから最も一般的。遺骨を迎えて行う
繰り込み初七日葬儀・告別式の読経の中に組み込む火葬前に済ませる。時間短縮になる
本来の初七日亡くなってから7日目近親者だけで行うことが多い

繰り上げの場合、香典はどうするか

葬儀と同日なら、香典は1つにまとめるのが一般的です。葬儀用と初七日用に分けて2つ持参する必要はありません。

ただし、会食に参加する場合は、その分を上乗せして包むという配慮をします。

逆に、初七日を後日あらためて行う場合は、葬儀とは別に香典を用意します。

不祝儀袋の選び方

包む金額袋の種類水引
3,000〜5,000円水引が印刷された簡易タイプ黒白
1万〜3万円水引がかかった中判黒白または双銀
3万〜5万円やや大判、和紙製双銀
5万円以上大判、高級和紙双銀

袋選びの3つのルール

  1. 水引は「結び切り」または「あわじ結び」蝶結びは絶対に使いません(何度も繰り返す意味になるため)
  2. 金額と袋の格を合わせる/3,000円を豪華な袋に入れると、かえって不釣り合いです
  3. 蓮の花の絵柄は仏式専用/神式・キリスト教式には使えません

上包みの折り方

不祝儀では、上の折り返しに、下の折り返しをかぶせます(「悲しみで顔を伏せる」「涙が流れ落ちる」といった意味づけがされます)。

慶事は逆で、下から上にかぶせます。市販の袋は正しく折られた状態で売られているので、そのまま使えば問題ありません。

中袋の書き方

場所書く内容書き方
中袋の表金額「金壱萬円」のように旧字体の漢数字で縦書き
中袋の裏住所・氏名郵便番号から。返礼のために必要
外袋の下段氏名フルネームで
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金額の書き方(旧字体)

金額書き方
3,000円金参仟円(または金参千円)
5,000円金伍仟円(または金五千円)
1万円金壱萬円
2万円金弐萬円
3万円金参萬円
5万円金伍萬円
10万円金拾萬円

「円」か「圓」か、末尾に「也」をつけるか

どちらでも構いません。「金壱萬円」で十分です。「也」は高額(10万円以上)の場合に付けることがありますが、必須ではありません。

また、算用数字で「10,000円」と書いても失礼にはあたりません。読み間違いを防ぐという意味では、むしろ親切です。

中袋がない袋の場合

簡易タイプの不祝儀袋には中袋がないことがあります。その場合は外袋の裏面の左下に、住所と金額を書いてください。

住所と金額は必ず書いてください。受け取った側は、香典返しのために一件ずつ記録します。書かれていないと、遺族が非常に困ります。

お札の入れ方

  • お札の向きをそろえる/複数枚なら必ず同じ向きに
  • 肖像画が裏側・下向きになるように入れる/「悲しみで顔を伏せる」意味とされます
  • 新札は避ける/新札しかなければ、一度折り目をつける
  • 破れたお札、汚れたお札も避ける/失礼にあたります
  • 複数枚のときは同じ種類の紙幣で/1万円札3枚など

お札の向きは、実はそこまで厳格ではありません

「肖像を裏向きに」は広く言われる作法ですが、地域や家によって考え方が異なり、気にしない場合も多くあります

最も大切なのは、金額と氏名・住所が正しく書かれていることです。お札の向きで悩んで時間を使う必要はありません。

薄墨で書くべきか

場面墨の濃さ理由
通夜・葬儀・告別式薄墨「涙で墨が薄まった」「急いで駆けつけた」を表す
初七日薄墨が一般的四十九日前のため。ただし濃墨でも失礼ではないとされます
四十九日以降の法要濃墨あらかじめ準備できる法要のため

中袋は濃墨・ボールペンでも構いません

薄墨のマナーが問われるのは外袋の表書きです。中袋の金額や住所は、読みやすさを優先して濃い墨やボールペンで書いて差し支えありません。

薄墨のペンはコンビニや文具店で「弔事用」として売られています。

香典の渡し方

1袱紗(ふくさ)に包んで持参する弔事は紺・グレー・紫など寒色系。紫は慶弔どちらにも使えるので1枚あると便利です。
2受付で袱紗から取り出す受付の前で、袱紗を開いて香典を取り出します。
3相手から表書きが読める向きにして渡す両手で差し出します。
4一言添える「このたびはご愁傷さまでございます」「心よりお悔やみ申し上げます」など。長い言葉は不要です。
5芳名帳に記帳する

袱紗がない場合

白または地味な色のハンカチで代用できます。そのままバッグから出すのは避けたい、というのが趣旨なので、包めるものがあれば十分です。

受付がない小規模な法要では、施主に直接手渡しするか、仏前に供えます。

当日の流れ

1受付・着席繰り上げ初七日の場合、葬儀からそのまま続きます。
2僧侶の読経15〜30分程度。
3焼香喪主から順に、故人と縁の深い順。
4僧侶の法話ある場合とない場合があります。
5施主の挨拶短くて構いません。
6精進落とし(会食)1〜2時間程度。→ 席順と挨拶文例はこちら
7返礼品をお渡しして解散

服装のマナー

立場繰り上げ初七日(葬儀と同日)後日の初七日
施主・遺族葬儀の喪服のまま準喪服(ブラックフォーマル)
親族同上準喪服
友人・知人同上準喪服または略喪服(地味なダークスーツ)
子ども制服。なければ白シャツに黒・紺のズボンやスカート同左

後日行う場合は「平服で」と案内されることも

案内状に「平服でお越しください」とあれば、普段着という意味ではなく「略喪服=地味な色のスーツやワンピース」を指します。

男性は黒・濃紺・濃いグレーのスーツに白シャツ、地味なネクタイ。女性は同系色のワンピースやアンサンブル。光沢のあるもの、派手なアクセサリーは避けます。

喪服の選び方は喪服スーツの選び方とマナー完全ガイドで詳しく解説しています。

施主側の準備(お布施・返礼品)

項目目安備考
お布施(初七日単独)3万〜5万円
お布施(繰り上げ初七日)葬儀のお布施に
含まれることが多い
別途必要か菩提寺に確認を
お車代5,000〜1万円僧侶が来られる場合
御膳料5,000〜1万円会食を辞退された場合
返礼品(引き物)2,000〜5,000円お茶、海苔、タオル、カタログギフトなど
会食1人3,000〜1万円

※ 編集部が一般的な情報をもとにまとめた目安です。宗派・地域・寺院との関係によって大きく異なります。

お布施の金額は、菩提寺に聞いても失礼ではありません

「お気持ちで」と言われることが多いのですが、「皆さんはどのくらい包まれていますか」と尋ねるのは、まったく失礼ではありません。

寺院側も答え慣れています。聞きづらければ、葬儀社の担当者や、同じ寺院の檀家の方に相談する方法もあります。

封筒の書き方・渡し方はお布施の書き方|封筒・金額別の記入例をご覧ください。

参列できないときの対応

方法やり方
香典を郵送する現金書留で。不祝儀袋に入れたまま送ります。お悔やみの手紙を同封すると丁寧です
誰かに託す参列する親族に預ける。事前に一言連絡
弔電を送る法要には通常送りませんが、葬儀に参列できなかった場合は有効です
後日弔問する事前に連絡して都合を伺ってから

現金を普通郵便で送るのは法律違反です

現金を送る場合は、必ず現金書留を使ってください。普通郵便や宅配便で現金を送ることは、郵便法で禁じられています。

現金書留の封筒は郵便局で購入できます。不祝儀袋がそのまま入るサイズもあります。

弔問や弔電については弔問と弔電の違い|参列できないときの選び方・文例で解説しています。

よくある質問

繰り上げ初七日の場合、香典は2つ必要ですか?
いいえ。葬儀と同日なら1つで構いません。ただし会食に参加する場合は、その分を上乗せして包むのが一般的な配慮です。
宗派が分からないときは何と書けばいいですか?
「御香典」と書いてください。仏式であれば宗派を問わず使えます。「御霊前」も広く使われますが、浄土真宗では避けられるため、確実なのは「御香典」です。神式やキリスト教式の可能性がある場合は、事前に確認してください。
「御霊前」と書いてしまいました。どうすればいいですか?
そのままで問題ありません。表書きの間違いを咎める遺族は、まずいません。ご遺族は葬儀の対応で手一杯で、袋の文字を検分する余裕もないのが実情です。気に病まないでください。
家族だけで行う場合も香典は必要ですか?
同居している家族であれば、通常は不要です。別世帯の子や兄弟は包むのが一般的ですが、家庭によっては「身内だけだから不要」とする場合もあります。施主に直接確認するのが最も確実です。
初七日は必ず行わないといけませんか?
義務ではありません。行わない家庭も増えています。ただし菩提寺がある場合は、寺院の考え方を尊重するのが無難です。省略したい場合は、事前に相談してみてください。
夫婦で参列する場合、香典はどうしますか?
1つの袋にまとめ、世帯主の氏名を書くのが一般的です。連名にする場合は、夫の氏名を右、妻の名前(姓は省略)を左に書きます。金額は会食2人分を見込んで多めにしてください。
四十九日と初七日、どちらが重要ですか?
四十九日です。四十九日は忌明けの節目で、納骨を行うことも多く、初七日より広く親族を招きます。香典の金額も四十九日のほうが高めになるのが一般的です。

まとめ

初七日の香典・要点

  • 迷ったら「御香典」。仏式なら宗派を問わず使える
  • 浄土真宗は「御霊前」を使わない。「御仏前」または「御香典」
  • 神式は御玉串料、キリスト教式は御花料
  • 金額は親1〜5万円、友人3,000〜1万円が目安。会食があれば上乗せ
  • 繰り上げ初七日なら、香典は葬儀と1つにまとめてよい
  • 4・9のつく金額と新札は避ける
  • 中袋に住所と金額を必ず書く。香典返しに必要です
  • 表書きは薄墨、中袋はボールペンで可
  • 水引は結び切り。蝶結びは使わない
  • 表書きを間違えても、咎める遺族はまずいません

初七日の準備で迷うことは多いと思いますが、形式より、故人を悼む気持ちのほうが大切です。表書きを1つ間違えたところで、誰も気にしません。

それでも不安なら——不祝儀袋に「御香典」と書いてください。それで9割は解決します。

※ 本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の宗派・地域の慣習・寺院の考え方を保証するものではありません。初七日の日程、表書き、香典やお布施の金額、会食や引き物の有無は、宗派・地域・菩提寺・葬儀社によって異なります。金額はいずれも編集部がまとめた目安です。具体的な対応については、担当の寺院・葬儀社にご確認ください。

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