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喪中はがきで迷うのは、いつも同じ3つです。いつ出すのか、誰が亡くなったら出すのか、誰に出すのか。書き方そのもので困る方は、それほど多くありません。この記事では、時期の早見表、親等別に出す・出さないを判断する表、続柄の書き方一覧、そしてそのまま使える文例8パターンを並べました。12月に不幸があった場合の寒中見舞いまで、これ1本で終わる形にしています。
結論
- 出す時期は11月中旬から12月初旬に相手に届くようにです
- 12月に入ってからの不幸なら、無理に出さず寒中見舞いにします
- 出す範囲は二親等までが目安。ただし同居していたかどうかで判断が変わります
- 出す相手は毎年年賀状をやり取りしている人全員です
- 相手が喪中でも、こちらから出して差し支えありません
- 句読点は使いません。行頭も下げません
- 喪中はがきと年賀状じまいは別のものです。兼ねる場合は書き方に注意します
目次
- 迷うのは3つだけ
- いつ出すか【早見表】
- 遅れたときの対応
- 年賀欠礼状という意味
- 年賀状じまいとの違い
- 誰が亡くなったら出すか
- 同居・別居での判断
- 誰に出すか
- 仕事関係には出すか
- 書く5つの要素
- 続柄の書き方一覧
- 句読点を使わない理由
- 文例8パターン
- はがきの選び方
- 印刷の段取り
- 寒中見舞いの書き方
- 受け取ったときの対応
- 喪中はがきでよく聞かれること
まず結論|喪中はがきで迷うのは3つだけ
| 迷うところ | 答え | |
|---|---|---|
| 1 | いつ出すか | 11月中旬〜12月初旬に届くように |
| 2 | 誰が亡くなったら出すか | 二親等までが目安。同居なら三親等でも出します |
| 3 | 誰に出すか | 年賀状をやり取りしている人全員 |
この3つが決まれば、あとは文例を当てはめるだけです。喪中はがきは、儀礼的な挨拶状であって、独創性を求められる文章ではありません。むしろ定型から外れないほうが、受け取る側は安心します。
喪中はがきはいつ出す?【時期の早見表】
| 時期 | 評価 | 説明 |
|---|---|---|
| 10月中 | 早すぎます | 相手が年賀状の準備を始めていません |
| 11月中旬〜12月初旬 | いちばんよい時期 | 相手が年賀状を書く前に届きます |
| 12月中旬 | ぎりぎりです | すでに投函されている可能性があります |
| 12月下旬 | 遅すぎます | 寒中見舞いに切り替えます |
| 年明け | 出しません | 松の内が明けてから寒中見舞いを出します |
目安として、12月15日ごろまでに相手に届いていれば間に合います。これは、年賀状の受け付けが12月15日ごろから始まるためです。その前に届けば、相手は年賀状を出さずに済みます。
投函日ではなく「届く日」で考えてください
喪中はがきは、相手が年賀状を書く前に届いていることに意味があります。投函してから届くまで数日かかりますから、11月中に投函しておくと安心です。相手が早くから年賀状を準備する方なら、11月上旬でも構いません。
なぜ11月中旬〜12月初旬なのか
理由ははっきりしています。喪中はがきの目的は「年賀状を出さないでください」と伝えることではなく、「こちらから年賀状を出せません」とお詫びすることだからです。とはいえ、実際には受け取った側も年賀状を控えます。
| 時期 | 相手の側で起きていること |
|---|---|
| 11月上旬 | 年賀はがきの販売が始まります |
| 11月中旬 | 宛名の準備を始める方が出てきます |
| 12月上旬 | 印刷や書き上げが進みます |
| 12月15日ごろ | 年賀状の受け付けが始まります |
| 12月25日ごろ | 元日に届く分の投函の締め切りです |
この流れの手前に届けば、相手に無駄な手間をかけずに済みます。逆に、年賀状を書き終えたあとに喪中はがきが届くと、相手は気まずい思いをします。時期を気にするのは、そのためです。
遅れてしまったときの対応
| 状況 | どうするか |
|---|---|
| 12月中旬を過ぎてしまった | 喪中はがきは出さず、寒中見舞いにします |
| 相手から年賀状が届いた | 松の内が明けてから寒中見舞いで知らせます |
| 年末に不幸があった | 寒中見舞いにします |
| 一部の相手に出し忘れた | その相手にだけ寒中見舞いを出します |
| 年賀状を出したあとに不幸があった | 寒中見舞いで事情を伝えます |
松の内の期間は地域で違います
寒中見舞いは松の内が明けてから、立春の前日までに出します。松の内は関東では1月7日まで、関西では1月15日までとされることが多いです。相手の地域に合わせて、1月8日以降か1月16日以降に投函すれば間違いありません。
喪中はがきとは?「年賀欠礼状」という位置づけ
正式には年賀欠礼状といいます。「今年は身内に不幸がありましたので、新年のご挨拶を控えさせていただきます」というお詫びの挨拶状です。訃報を知らせるための書状ではありません。
| 書状 | 目的 | 出す時期 |
|---|---|---|
| 喪中はがき | 年賀の挨拶を控えるお詫び | 11月中旬〜12月初旬 |
| 死亡通知 | 亡くなったことを知らせる | 亡くなってすぐ |
| 会葬礼状 | 参列へのお礼 | 葬儀の当日 |
| 寒中見舞い | 時期を逃したときの挨拶 | 松の内明け〜立春の前日 |
| 年賀状じまい | 今後の年賀状をやめる知らせ | 年賀状または喪中はがきに添えて |
訃報を伝えていない相手には、少し配慮が要ります
喪中はがきで初めて訃報を知る方がいます。その場合、「事情によりお知らせが遅れましたことをお詫び申し上げます」という一文を添えると、受け取った側の戸惑いが和らぎます。近年は家族だけで見送る形が増えているため、この一文が必要になる場面は多くなっています。
喪中はがきと年賀状じまいは別のものです
| 喪中はがき | 年賀状じまい | |
|---|---|---|
| 意味 | 今年だけ年賀を控えます | 今後ずっと年賀状をやめます |
| 理由 | 身内の不幸 | 高齢・負担・区切り |
| 来年は | また年賀状を出します | 出しません |
| 出す時期 | 11月中旬〜12月初旬 | 年賀状に添えるのが一般的です |
この2つを混同すると、「来年から年賀状が来なくなるのか、今年だけなのか」が相手に伝わりません。喪中はがきだけを出した場合、相手は「来年はまた年賀状が来る」と受け取ります。
兼ねる場合は、はっきり書き分けてください
どうしても同時に伝えたい場合は、喪中の挨拶を先に述べ、行を改めて「なお、年齢のことも考え、今後は年賀状でのご挨拶を控えさせていただきます」と続けます。同じ文の中に混ぜると、どちらの意味か分からなくなります。年賀状じまいの文例は別の記事にまとめています。
誰が亡くなったら出す?【親等別の早見表】
| 親等 | 続柄 | 出すか |
|---|---|---|
| 一親等 | 父母・配偶者・子 | 出します |
| 一親等 | 配偶者の父母 | 出します |
| 二親等 | 祖父母・兄弟姉妹・孫 | 出すのが一般的です |
| 二親等 | 配偶者の祖父母・兄弟姉妹 | 出す方が多いです |
| 三親等 | おじ・おば・甥・姪・曾祖父母 | 出さないことが多いです |
| 三親等 | 同居していた場合 | 出して差し支えありません |
| それ以外 | いとこ・友人 | 出しません |
配偶者は0親等とする数え方もありますが、いずれにしても喪中はがきを出す対象です。
迷ったときの基準は「親等」ではなく「気持ち」です
喪中の範囲に法律上の決まりはありません。「新年を祝う気持ちになれないかどうか」で決めて構いません。三親等でも同居していた方が亡くなれば出しますし、二親等でも長く会っていなければ出さない方もいます。誰かに責められる性質のものではありません。
同居・別居で判断が変わる理由
| 関係 | 同居していた | 別居していた |
|---|---|---|
| 祖父母 | 出します | 出す方が多いです |
| 兄弟姉妹 | 出します | 出すのが一般的です |
| 配偶者の祖父母 | 出します | 判断が分かれます |
| おじ・おば | 出して差し支えありません | 出さないことが多いです |
| 甥・姪 | 出す方もいます | 出さないことが多いです |
同居していたかどうかで変わるのは、喪中という考え方が、もともと「同じ家で喪に服す」ことから来ているからです。いまは家族の形が多様ですから、「一緒に暮らしていたか」「日常的に行き来があったか」で判断すれば十分です。
誰に出す?出す相手の決め方
| 相手 | 出すか | 備考 |
|---|---|---|
| 毎年年賀状をやり取りしている人 | 全員に出します | これが基本です |
| 葬儀に参列してくれた親族 | 出さなくてもよいとされます | 出しても失礼ではありません |
| 訃報を知らせていない友人 | 出します | お詫びの一文を添えます |
| 相手も喪中だと分かっている | 出して差し支えありません | 互いに出し合う形になります |
| 今年から年賀状を始めた相手 | 出します | やり取りがあるなら同じ扱いです |
| 喪中を知っている同居家族 | 出しません | 意味がありません |
いちばん多い誤解は「相手も喪中なら出さなくてよい」というものです。喪中はがきは、こちらが挨拶を控えるお詫びですから、相手の状況とは関係なく出します。受け取った側も同じように出してくるだけのことで、どちらも失礼にはあたりません。
仕事関係・取引先には出すべきか
| 相手 | 考え方 |
|---|---|
| 個人として年賀状をやり取りしている取引先 | 出します |
| 会社名で年賀状を出している取引先 | 会社としては通常どおり出すのが一般的です |
| 上司・同僚 | 個人のやり取りがあれば出します |
| 取引先の担当者個人 | 関係の深さで判断します |
| 年賀状のやり取りがない相手 | 出しません |
仕事関係では「私事」を前に出さない書き方もあります
取引先に私的な事情を細かく書きたくない場合は、故人の名前や続柄を書かず、「本年中に不幸がありましたため 年頭のご挨拶を失礼させていただきます」とだけ書く形にできます。これは正式な書き方として認められています。
喪中はがきに書く5つの要素
- 年賀欠礼の挨拶「喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます」ここが本題です
- 誰がいつ亡くなったか続柄・名前・時期・年齢を書きます
- お礼の言葉生前の厚誼への感謝を述べます
- 今後のお願い「今後も変わらぬお付き合いを」と結びます
- 日付と差出人年月(多くは十一月・十二月)と住所・氏名を書きます
| 要素 | 省略できるか |
|---|---|
| 年賀欠礼の挨拶 | 省略できません |
| 誰がいつ亡くなったか | 省略できます(仕事関係など) |
| 享年・年齢 | 省略できます |
| お礼の言葉 | 省略できます |
| 日付 | 入れるのが一般的です |
書いてはいけないこと・書かなくてよいこと
| 内容 | 理由 | |
|---|---|---|
| × | 近況報告・お祝いごと | 年賀欠礼状に添える内容ではありません |
| × | 結婚・出産の知らせ | 別便であらためて知らせます |
| × | 引っ越しの知らせ | 住所は差出人欄に書けば足ります |
| × | 「年賀状はご遠慮ください」という命令口調 | お詫びの挨拶状です |
| × | 賀・寿・慶などの祝い字 | 「年賀」ではなく「年始・年頭」と書きます |
| △ | 死因 | 書く必要はありません |
| △ | 詳しい闘病の経過 | 受け取る側の負担になります |
「年賀」という言葉を本文に使わないでください
「賀」は祝いの字です。本文では「年賀状」ではなく「年始のご挨拶」「年頭のご挨拶」「新年のご挨拶」と書きます。ただし「年賀欠礼」という定型の言い回しは差し支えありません。迷ったら「新年のご挨拶」に置き換えれば間違いありません。
続柄の書き方【一覧表】
| 亡くなった方 | 差出人が夫の場合 | 連名で出す場合 |
|---|---|---|
| 自分の父 | 父 | 夫の名前を先に書き「父」とします |
| 自分の母 | 母 | 同上 |
| 妻の父 | 義父/岳父 | 連名なら「父」と書けます |
| 妻の母 | 義母/丈母 | 連名なら「母」と書けます |
| 祖父・祖母 | 祖父・祖母 | 同じです |
| 兄・姉・弟・妹 | 兄・姉・弟・妹 | 同じです |
| 配偶者 | 妻・夫 | 連名にはしません |
| 子 | 長男・長女・次男・次女 | 名前を添えます |
夫婦連名なら「義父」と書かずに済みます
夫婦の連名で出す場合、差出人の筆頭者から見た続柄で書くのが原則です。ただし連名にしておけば「父」「母」と書けるため、義父・義母という表現を避けられます。気になる方はこの方法が簡単です。
句読点を使わない・行頭を下げない理由
| 作法 | 由来とされる考え方 |
|---|---|
| 句読点を使わない | 毛筆の書状に句読点を用いなかった名残です。「区切らない=滞りなく」という意味も添えられます |
| 行頭を下げない | 頭語・結語を省く挨拶状の形式に合わせます |
| 頭語・結語を書かない | 「拝啓」「敬具」は入れません |
| 縦書きにする | 儀礼的な挨拶状の慣習です |
| 漢数字を使う | 縦書きなので「令和七年十一月」と書きます |
これらは慣習であって、守らなかったから無効になるものではありません。ただ、受け取る側が年配の方であるほど、形式の乱れは目につきます。句読点を打たないというだけなら手間もかかりませんから、そろえておくほうが無難です。
忌み言葉と、うっかり使いやすい表現
| 使わない言葉 | 言い換え |
|---|---|
| 重ね重ね・たびたび・ますます | 重ね言葉は避けます |
| 追って・再び・続いて | 不幸が続くことを連想させます |
| 死んだ・死亡 | 「永眠いたしました」「他界いたしました」 |
| 年賀・賀正・迎春 | 「年始」「年頭」「新年」 |
| おめでとう | 使いません |
| 忙しい | 「心」を「亡くす」と書くため避ける方もいます |
うっかり使いやすいのは「ますます」です
「皆様ますますご健勝のこととお慶び申し上げます」は年賀状の定型句ですが、「ますます」は重ね言葉であり、「お慶び」は祝い字です。喪中はがきでは「皆様にはお健やかにお過ごしのことと存じます」のように書き換えてください。
そのまま使える文例【8パターン】
①もっとも標準的な形
喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます
本年一月に父 ◯◯ が八十六歳にて永眠いたしました
ここに本年中に賜りましたご厚情を深く御礼申し上げますとともに
明年も変わらぬご厚誼のほどお願い申し上げます
令和七年十一月
②訃報を知らせていない相手へ
喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます
本年八月に母 ◯◯ が七十九歳にて永眠いたしました
葬儀は家族のみにて執り行いましたため
お知らせが遅くなりましたことをお詫び申し上げます
生前に賜りましたご厚情に深く感謝申し上げます
令和七年十一月
③仕事関係・故人を書かない形
喪中につき年頭のご挨拶を失礼させていただきます
本年中に賜りましたご高配に厚く御礼申し上げます
明年も変わらぬお引き立てのほどお願い申し上げます
令和七年十一月
④配偶者を亡くした場合
喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます
本年五月に夫 ◯◯ が七十四歳にて永眠いたしました
生前に賜りましたご厚情に深く感謝申し上げます
今後とも変わらぬお付き合いをお願い申し上げます
令和七年十一月
⑤子を亡くした場合(簡潔に)
喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます
本年三月に長男 ◯◯ が永眠いたしました
生前のご厚情に心より御礼申し上げます
令和七年十一月
⑥複数の不幸があった場合
喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます
本年二月に父 ◯◯ が九十一歳にて
本年九月に母 ◯◯ が八十八歳にて永眠いたしました
本年中に賜りましたご厚情に深く御礼申し上げます
令和七年十一月
⑦年賀状じまいを兼ねる場合
喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます
本年七月に母 ◯◯ が九十四歳にて永眠いたしました
生前に賜りましたご厚情に深く感謝申し上げます
なお 私も高齢となりましたため
明年より年始状でのご挨拶を控えさせていただきます
今後も変わらぬお付き合いをお願い申し上げます
令和七年十一月
⑧親しい友人へ(やわらかい表現で)
喪中のため新年のご挨拶を控えさせていただきます
本年四月に父が永眠いたしました
落ち着きましたらまたゆっくりお会いできればと思います
寒さに向かう折 どうぞご自愛ください
令和七年十一月
名前や時期は◯で示しています。実際に使うときは書き換えてください。年号は投函する年に合わせます。
はがきの選び方(切手・デザイン・薄墨)
| 項目 | 一般的な選び方 |
|---|---|
| はがき | 胡蝶蘭の絵柄がついた郵便はがきを使うのが一般的です |
| 私製はがき+切手 | 弔事用の切手を貼ります |
| 絵柄 | 白菊・蓮・胡蝶蘭など。華やかなものは避けます |
| 色 | 薄墨や灰色系。黒でも差し支えありません |
| 宛名 | 宛名は黒で書いて構いません |
| 年賀はがき | 使いません |
薄墨は「必須」ではありません
薄墨は「涙で墨が薄まった」という気持ちを表す慣習で、香典袋の表書きなどで用いられます。喪中はがきでは薄墨でも黒でも差し支えありません。読みやすさを優先して構いません。宛名は、配達のことを考えて黒ではっきり書いてください。
12月に不幸があった場合は寒中見舞いで
12月に入ってから不幸があった場合、無理に喪中はがきを出す必要はありません。年が明けてから寒中見舞いで知らせます。
寒中見舞いの文例(年賀状をいただいた相手へ)
寒中お見舞い申し上げます
ご丁寧な年始のご挨拶をいただき ありがとうございました
昨年十二月に父 ◯◯ が永眠いたしました
本来ならば旧年中にお知らせすべきところ
ご連絡が遅れましたことをお詫び申し上げます
寒さ厳しき折 どうぞご自愛くださいませ
令和八年一月
| 項目 | 寒中見舞いの決まり |
|---|---|
| 出す時期 | 松の内明け〜立春の前日まで |
| はがき | 年賀はがきは使いません。通常のはがきを使います |
| 絵柄 | 季節の落ち着いた絵柄で構いません |
| 句読点 | 喪中はがきに準じて使わない形が丁寧です |
| お詫び | 知らせが遅れたことへの一文を入れます |
印刷を頼むときの段取りと、間に合わせ方
喪中はがきは、印刷を頼む方が多い書状です。納期を読み違えると、いちばん大事な「時期」を外します。逆算して動いてください。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 10月下旬 | 出す相手の名簿を作ります(昨年の年賀状を見返します) |
| 11月上旬 | 文面を決め、印刷を申し込みます |
| 11月中旬 | 受け取って宛名を確認します |
| 11月下旬 | 投函します |
| 12月上旬 | 出し忘れに気づいたら、この時期までなら間に合います |
| 頼み方 | かかる日数の目安 | 向いている場合 |
|---|---|---|
| 店舗に持ち込む | 数日〜1週間 | 相談しながら決めたい |
| 通信販売で申し込む | 数日〜10日 | 枚数が多い |
| 自宅で印刷する | 当日にできます | 急いでいる・枚数が少ない |
| 手書きする | 枚数しだいです | ごく親しい相手だけ |
名簿づくりが、いちばん時間のかかる作業です
文面は文例をそのまま使えますが、「誰に出すか」を決めるのには時間がかかります。昨年いただいた年賀状を一枚ずつ見ながら、住所を書き出してください。この作業を先に済ませておけば、印刷は数日で終わります。翌年からのためにも、名簿は残しておくと楽になります。
喪中はがきを受け取ったときの対応
| 対応 | やり方 | 時期 |
|---|---|---|
| 何もしない | これでも失礼ではありません | - |
| 寒中見舞いを出す | いちばん一般的な形です | 松の内明け〜立春の前日 |
| 喪中見舞いを出す | 年内にお悔やみを伝えます | 受け取ってすぐ |
| 電話をする | 親しい間柄なら | 受け取ってすぐ |
| お供えを送る | 親しい場合のみ。負担にならない範囲で | 年内 |
| 年賀状を出す | 出しません | - |
喪中はがきで初めて訃報を知ったときは、返事をしたほうが親切です
受け取っただけで何もしなくても失礼にはあたりません。ただしそのはがきで初めて訃報を知った場合は、年内に喪中見舞い、または年明けに寒中見舞いで一言お悔やみを伝えると、相手の気持ちは軽くなります。長い文章である必要はありません。
喪中はがきでよく聞かれること
- 喪中はがきはいつまでに出せばよいですか
- 12月15日ごろまでに相手に届くように出します。年賀状の受け付けが始まる前に届けば間に合います。11月中に投函しておくと確実です。
- どこまでの親族が亡くなったら出しますか
- 二親等までが目安です。ただし同居していた三親等の方なら出して差し支えありません。決まりはなく、新年を祝う気持ちになれるかどうかで判断して構いません。
- 相手も喪中のようですが、出してよいですか
- 出してください。喪中はがきは、こちらが挨拶を控えるお詫びです。相手の状況とは関係ありません。互いに出し合う形になっても失礼にはあたりません。
- 喪中はがきを出したのに年賀状が届きました
- 行き違いはよくあります。松の内が明けてから寒中見舞いでお礼を伝えれば十分です。
- 年賀状を出したあとに不幸がありました
- すでに出したものは取り消せません。年が明けてから寒中見舞いで事情を伝えてください。
- 句読点は本当に使ってはいけませんか
- 慣習であって、決まりではありません。ただし年配の方は形式に目が行きます。手間はかからないので、そろえておくほうが無難です。
- 死因は書いたほうがよいですか
- 書く必要はありません。喪中はがきは訃報を詳しく伝える書状ではありません。続柄・名前・時期・年齢があれば十分です。
- 享年と行年はどちらを書きますか
- どちらでも差し支えありません。数え年で書く場合は「享年」、満年齢なら「行年」とする考え方がありますが、厳密な使い分けは宗派や地域で異なります。「八十六歳」とだけ書いても構いません。
- 会社の取引先にも出しますか
- 個人としてやり取りしている相手には出します。会社として年賀状を出している場合は、通常どおり会社名で出すのが一般的です。
- 喪中はがきを出す相手が分かりません
- 昨年の年賀状を見返してください。やり取りしている相手全員が対象です。受け取った年賀状を残しておくと、この作業が楽になります。
- 年賀状じまいも一緒に伝えてよいですか
- 伝えられます。ただし喪中の挨拶を先に述べ、行を改めて書き分けてください。混ぜて書くと、今年だけの話なのか今後ずっとなのかが伝わりません。
- 喪中はがきを受け取ったら、返事は必要ですか
- 必要ではありません。ただしそのはがきで初めて訃報を知った場合は、寒中見舞いなどで一言お悔やみを伝えると丁寧です。
喪中はがきを出す前に確かめること
要点
- 出す時期は11月中旬〜12月初旬に届くように。目安は12月15日ごろまで
- 遅れたら寒中見舞いに切り替えます(松の内明け〜立春の前日)
- 出す範囲は二親等までが目安。同居なら三親等でも出します
- 相手が喪中でも、こちらから出して差し支えありません
- 句読点は使わず、行頭も下げません
- 本文に「年賀」「賀正」などの祝い字は使いません
- 近況報告やお祝いごとは添えません
- 年賀状じまいを兼ねるなら行を改めて書き分けます
喪中はがきは、悲しみを伝えるための書状ではありません。「新年のご挨拶ができず申し訳ありません」と伝えるための、静かな挨拶状です。だからこそ、形式をそろえておけば、それだけで気持ちは伝わります。迷ったら文例をそのまま使ってください。それが、いちばん失礼のない書き方です。
次に読む
本記事は一般的な作法を整理したものです。喪中の範囲や松の内の期間、続柄の書き方は地域・宗派・家庭の慣習によって異なります。迷われる場合は、ご親族や地域の慣習に合わせてご判断ください。

























