山形県の終活で使える補助金|空き家の解体・片付けと相談窓口

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終活の話は、たいてい「相談できる窓口」で終わります。けれど山形県には、その先があります。実際にお金が出る制度です。老朽化して危険な空き家の解体には上限100万円、空き家バンクに登録する物件の片付けには費用の全額(上限あり)。いずれも市の補助制度です。しかも相談窓口が11の専門団体へ取り次いでくれる仕組みまであります。以下、使える補助金を先に示したうえで、申請の順番、市ごとの窓口、相続や人生会議の相談先まで見ていきます。

結論

  • 山形県は実際に費用の補助が出る制度がそろっています
  • 山形市には老朽危険空き家の解体費用に上限100万円の補助があります
  • ただし条件があり、申請の前に相談と調査が必要です
  • 天童市には空き家バンクの登録物件の片付け費用の補助があります
  • 山形市の相談窓口は11の専門団体へ取り次いでくれます
  • 県の司法書士会は夜間の無料電話相談を行っています
  • 相続登記は義務化されています。過去の相続も対象です

目次

  1. 山形県の特徴
  2. 使える補助金の一覧
  3. 解体に上限100万円
  4. 補助を受ける条件
  5. 申請の前に相談と調査
  6. 片付け費用の補助
  7. 申請でよくある失敗
  8. 11団体につなぐ窓口
  9. 鶴岡市・酒田市の相談会
  10. 酒田市の見守り隊
  11. 天童市・東根市の空き家バンク
  12. 山形市の相続登記相談
  13. 県司法書士会の夜間電話相談
  14. 相続登記の義務化
  15. 人生備えの書ともしもシート
  16. 米沢市|広報で確認する
  17. 市町別の窓口一覧
  18. 悩み別の早見表
  19. 申請前に確かめる10項目
  20. 山形県の空き家補助金でよく聞かれること

まず結論|山形県は「お金が出る制度」がそろっています

使えるもの費用
1老朽危険空き家の解体費用の補助上限100万円(山形市)
2空き家バンク登録物件の片付け費用の補助対象経費の全額・上限10万円(天童市)
3空き家利活用の相談窓口(11団体へ取次ぎ)原則無料
4司法書士の相続登記相談無料(予約制)
5県の司法書士会の夜間電話相談無料(要予約)

終活で最もお金がかかるのは、たいてい「家の始末」です。解体には数十万円から数百万円かかりますし、家財の片付けにも費用がかかります。その部分に補助が出るというのは、ほかのどんな情報よりも実利が大きい話です。まずここから確かめてください。

最初の電話で聞くのは、この3つで足ります

市役所の住宅や空き家の担当課に電話して、①「空き家の解体に補助はありますか」、②「条件は何ですか」、③「申請の前に相談が必要ですか」。この3つで、使えるかどうかがだいたい分かります。まだ解体を決めていない段階でも構いません。

使える補助金【一覧表】

制度内容市
老朽危険空き家の除却の補助解体費用に上限100万円山形市
空き家バンク登録物件の片付けの補助対象経費の10分の10・上限10万円天童市
空き家バンク売りたい方と買いたい方をつなぐ仕組み山形市・鶴岡市・天童市・東根市など
空き家利活用の相談窓口原則無料。専門団体へ取り次いでもらえます山形市
空き家対策のガイドブック無料で配布されています鶴岡市
空き家等ネットワーク協議会無料相談会・見守り活動・物件情報の公開酒田市

制度の名称・補助の額・条件・受付の時期は変わることがあります。年度によって予算がなくなる場合もあります。最新の内容は、各市町村の公式の案内でご確認ください。

老朽危険空き家の解体に、上限100万円

項目内容
対象老朽化して危険な状態にある空き家
何に使えるか解体(除却)にかかる費用
補助の上限100万円
実施している市山形市
条件市税を滞納していないことなどが定められています
手順事前に住宅の担当課への相談と、調査が必要です

先に壊してしまうと、補助は受けられません

これがいちばん多い失敗です。補助金は「これから壊すもの」に出ます。すでに解体を終えたあとで申請しても、原則として認められません。また事前の相談と調査が条件になっているので、業者に見積もりを頼む前に、まず市の窓口へ連絡してください。順番を間違えると、100万円を取り逃がします。

補助を受けるための条件

確かめることひとこと
建物が「老朽危険」と判定されるか市の調査で判断されます
市税を滞納していないか条件に含まれています
所有者・相続人がはっきりしているか名義が不明だと進みません
ほかに権利を持つ人はいないか共有者全員の同意が要ることがあります
その年度の予算が残っているか先着で締め切られることがあります
申請の期間年度ごとに受付の時期が決まっています

「名義がはっきりしているか」で止まる方が、とても多いです。親のまま、あるいは祖父母のまま。そういう状態だと、補助の前に相続登記が必要になります。先に名義を確かめてください。固定資産税の通知書を見れば、誰に課税されているかが分かります。

申請の前に、必ず相談と調査があります

  1. 市の住宅の担当課に電話するここが出発点です。いきなり申請書は出せません
  2. 建物の調査を受ける老朽危険と判定されるかどうかが決まります
  3. 名義と権利関係を整理する相続登記が済んでいないなら、まずそこから
  4. 見積もりを取る市の案内に沿って進めます
  5. 申請するその年度の予算と受付期間を確かめてください

「解体しようかな」と思った時点で電話してください

調査や名義の整理には時間がかかります。年度末に思い立っても、その年度の申請には間に合いません。逆に、早めに相談しておけば「次の年度の受付が始まったら教えてもらえる」こともあります。電話は5分です。決めていなくても構いません。

空き家バンクの片付け費用にも補助

項目内容
対象空き家バンクに登録する物件の片付け費用
補助の割合対象となる経費の10分の10
上限10万円
実施している市天童市
ねらい片付けの負担を減らして、空き家の流通を進めること
あわせて東根市も空き家バンクを運営し、都市計画の担当課が窓口です

「対象経費の10分の10」というのは、条件に合う費用なら全額が補助されるということです。実家の片付けは、業者に頼めば数十万円かかることもあります。その一部でも公費でまかなえるなら、使わない手はありません。ただし空き家バンクに登録することが前提です。

補助金の申請でよくある失敗

失敗どうすれば防げるか
先に解体・片付けをしてしまった着手の前に必ず市へ相談します
名義が親のままだった先に相続登記を済ませます
その年度の予算がなくなっていた年度の早い時期に相談します
市税の滞納があった事前に確認します
共有者の同意が取れなかった相続人が複数なら、早めに話をします
申請の期間を過ぎた受付の時期を市に確かめておきます

11の専門団体につないでくれる窓口

項目内容
名称空き家利活用の相談窓口(山形市)
費用原則として無料
相談できる方空き家の所有者・移住や住み替えを考えている方
相談できる内容売買・賃貸・管理・解体・相続
取次ぎ内容に応じて、11の専門相談協力団体へつないでもらえます
団体の例県の弁護士会・司法書士会など

「たらい回し」の逆をやってくれる窓口です

空き家の悩みは、売買・名義・税・解体と分野がまたがります。ふつうなら「それはうちの担当ではありません」と何度も言われます。この窓口は、内容を聞いたうえで適切な専門団体へ取り次いでくれます。「どこに聞けばよいか」を自分で判断しなくてよいわけです。相談の入口としては、これ以上ないほど楽な形です。

鶴岡市・酒田市の空き家相談会

市取り組み
鶴岡市無料のガイドブックを配布しています
鶴岡市空き家バンクの運営/不動産の専門家による無料の相談会
酒田市空き家等のネットワーク協議会が窓口になっています
酒田市無料の相談会/空き家等の情報サイトで物件情報を公開
共通相続する可能性がある方にも役立つ内容です
費用相談は無料

酒田市の「空き家等見守り隊」

項目内容
担い手自治会
何をするか地域の空き家の状態を見守る活動です
所有者にとっての意味遠方にいても、異変に気づいてもらえる可能性があります
地域にとっての意味放置された空き家による影響を早く見つけられます
あわせて空き家等の情報サイトでの物件情報の公開
相談先市の空き家の担当

県外に住んでいて実家を管理できない、という方は少なくありません。地域に見守りの仕組みがあるかどうかは、その空き家がどれだけ早く傷むかを左右します。お住まいの市に同じような取り組みがないか、一度聞いてみてください。

山形市の司法書士相続登記相談

項目内容
場所市庁舎内の市民相談の窓口
対応司法書士
費用無料
頻度毎月、決まった曜日に2回
予約事前予約制です
相談できること相続などの登記の手続き

県の司法書士会の無料電話相談(夜間)

項目内容
時間帯毎月1回、夕方から夜にかけて
利点仕事のあとでも相談できます
方法電話。出かける必要がありません
費用無料
予約要予約です
内容相続・成年後見・借金の問題など
あわせて相続登記の相談センターで、最寄りの司法書士を紹介してもらえます

夜間に電話で相談できるのは、働いている世代には大きな利点です

親の家のことを相談したいけれど、平日の昼は動けない。この壁で止まっている方はとても多いです。夜の時間帯に、しかも電話で相談できるなら、仕事のあとに自宅から話せます。要予約なので、まず予約の電話だけ入れておいてください。

相続登記の義務化

項目内容
いつから令和6年4月1日から義務化されています
期限取得を知った日から3年以内に申請します
過去の相続対象です。何十年前のものでも含まれます
正当な理由なく怠ると過料の対象になることがあります
市の案内県内の複数の市が公式サイトで案内しています
相談先司法書士・法務局

補助金を使うにも、空き家バンクに登録するにも、名義がはっきりしていることが前提になります。相続登記は、すべての入口と言えます。実家の名義が親のままなら、ほかの何よりも先にここを片付けてください。

山形市の「人生備えの書」と「もしもシート」

もの内容
人生備えの書介護予防の目標に向けて取り組むための手帳です
もしもシートもしものときに備えて、自分の考えを書き留めておくもの
動画人生会議について、市が動画を制作して公開しています
人生会議とは望む医療やケアを前もって考え、家族や関係者と話し合っておくこと
大事なこと一度きりにせず、何度でも話し合ってよいとされています
相談先市の担当課・地域包括支援センター

「介護予防の手帳」と一体なのが、この仕組みの良いところです

エンディングノートは、亡くなったあとの話から始まるので、開くのに気合いがいります。介護予防の手帳と一体なら、「今の自分の健康」から自然に書き進められます。そして「もしもシート」は1枚ものです。分厚いノートより、まず1枚のほうが手が動きます。

米沢市|広報で相談日程を確認する

項目内容
載る場所市の広報の、毎月1日号
載る内容その月の無料相談の日程
相談の種類生活の相談・交通安全の相談など
窓口市の生活安全の担当
使い方毎月1日号だけ見れば、その月の相談日が分かります
利点ホームページを毎日見る必要がありません

「毎月1日号に載る」と分かっているのは、探す側にとって大きな助けです。いつ更新されるか分からないページを見に行くより、月に一度、届いた広報の同じページを開くほうが確実に続きます。お住まいの市の広報にも、同じ欄があるはずです。

山形県 市町別の窓口【一覧表】

市主な取り組み
山形市空き家利活用の相談窓口(11団体へ取次ぎ)/老朽危険空き家の除却の補助(上限100万円)/空き家バンク/司法書士の相続登記相談/人生備えの書ともしもシート
米沢市広報の毎月1日号で無料相談の日程を案内
鶴岡市空き家対策のガイドブック/空き家バンク/無料の空き家相談会
酒田市空き家等ネットワーク協議会/無料相談会/自治会の空き家等見守り隊/情報サイト
天童市空き家バンク登録物件の片付け費用の補助(上限10万円)
東根市空き家バンク(都市計画の担当課が窓口)
県内共通県の司法書士会の夜間の無料電話相談/相続登記の相談センター

窓口の名称・制度の内容と条件・補助の額・相談日は変わることがあります。最新の内容は、各市町村および各機関の公式の案内でご確認ください。

悩み別|山形県内でどこへ相談するか

相談したいこと最初に行く窓口
空き家を解体したい市の住宅・空き家の担当課(補助の相談も)
実家の片付けにお金がかかる市の空き家の担当課(片付けの補助)
名義が親のまま司法書士・法務局
売るか貸すか決められない空き家利活用の相談窓口
平日の昼は動けない県の司法書士会の夜間電話相談
介護や暮らしの不安地域包括支援センター
医療や介護の希望を伝えたい人生会議・もしもシート
判断能力が心配地域包括支援センター(成年後見)
今月の相談日を知りたい市の広報の該当号

申請・相談の前に確かめる10項目

  • その市に補助制度があるか
  • 今年度の受付は始まっているか、まだ予算が残っているか
  • 着手の前に相談と調査が必要か
  • 建物が対象になるか(判定の基準)
  • 市税の滞納がないか
  • 名義は誰になっているか
  • 共有者がいる場合、全員の同意が要るか
  • 補助の対象になる経費の範囲
  • 申請に必要な書類
  • 補助を受けたあとの条件(売却や用途の制限など)

補助金の相談へ持っていく1枚

そのまま使えるメモの形

【物件のこと】
所在地/現在の名義人/建てられたおおよその年
今の状態(人が住んでいる/空いている/傷んでいる)
※固定資産税の通知書を持参してください

【相続の状況】
いつ相続したか/相続登記は済んでいるか
相続人は何人か(居住地も)

【どうしたいか】(希望でよいので一言ずつ)
解体したい/売りたい/貸したい/決めかねている

【いちばん知りたいこと】(3つまで)

「名義が誰か」で答えられないと、そこで止まります

補助金も、空き家バンクも、売却も、すべて名義がはっきりしていることが前提です。相談の場で「名義は……たぶん父です」となると、そこから先へ進めません。固定資産税の通知書を見れば、誰に課税されているかが分かります。これ1枚を持っていくだけで、相談の中身が変わります。

山形県の空き家補助金でよく聞かれること

山形県の終活セミナーはどこで探せばよいですか
市の広報誌がいちばん確実です。米沢市のように毎月1日号で相談日程を案内している市もあります。あわせて「空き家 相談」でも探してください。そこで相続や補助金の話まで聞けます。
空き家の解体に補助は出ますか
山形市には、老朽化して危険な空き家の解体費用に上限100万円の補助制度があります。ただし市税を滞納していないことなどの条件があり、事前の相談と調査が必要です。
先に解体してから申請できますか
できません。補助金は「これから壊すもの」に出ます。着手の前に必ず市の窓口へ相談してください。順番を間違えると受けられません。
片付けの費用にも補助はありますか
天童市には、空き家バンクに登録する物件の片付け費用について、対象経費の10分の10・上限10万円の補助があります。空き家バンクへの登録が前提です。
名義が親のままでも申請できますか
難しいです。補助金も空き家バンクも、名義がはっきりしていることが前提になります。まず相続登記を済ませてください。司法書士か法務局に相談できます。
どこに相談すればよいか分かりません
山形市の空き家利活用の相談窓口は、内容に応じて11の専門相談協力団体へ取り次いでくれます。売買・賃貸・管理・解体・相続のいずれでも構いません。相談は原則無料です。
平日の昼に窓口へ行けません
県の司法書士会は、毎月1回、夕方から夜にかけて無料の電話相談を行っています(要予約)。仕事のあとに自宅から相談できます。
実家の名義が祖父のままです。急ぎますか
相続登記は令和6年4月1日から義務化されています。取得を知った日から3年以内に申請する必要があり、過去に発生した相続も対象です。正当な理由なく怠ると過料の対象になることがあります。
県外に住んでいて、実家を管理できません
酒田市のように、自治会による空き家の見守り活動がある地域もあります。また空き家バンクへの登録や、管理を頼む方法もあります。まず市の空き家の担当課に相談してください。
エンディングノートはありますか
山形市には介護予防の手帳と、もしものときの考えを書き留める1枚のシートがあります。人生会議についての動画も公開されています。分厚いノートより、まず1枚から始めるほうが手が動きます。
今月の相談日を知る方法はありますか
市の広報誌の該当号を見るのが確実です。米沢市では毎月1日号にその月の無料相談の日程が載ります。ホームページを毎日見るより、月に一度広報を開くほうが続きます。
まず何から始めればよいですか
固定資産税の通知書を探して、名義を確かめることからです。そのうえで市の空き家の担当課に電話して「補助はありますか」と聞いてください。まだ解体を決めていなくても構いません。

山形県で補助金を使う前に確かめること

要点

  • 山形県には実際に費用の補助が出る制度があります
  • 老朽危険空き家の解体に上限100万円(山形市)
  • 空き家バンク登録物件の片付けに上限10万円(天童市)
  • 先に壊してしまうと補助は受けられません。着手前に相談を
  • 名義がはっきりしていることが、すべての前提です
  • 山形市の相談窓口は11の専門団体へ取り次いでくれます
  • 県の司法書士会には夜間の無料電話相談があります
  • 相談日は市の広報誌で確認するのがいちばん続きます

山形県の終活は、「相談して終わり」で止まらないのが強みです。条件に合えば、実際にお金が出ます。まずは固定資産税の通知書を探して名義を確かめ、市の空き家の担当課に電話してください。その1本で、使える制度があるかどうかが分かります。早く動くほど、選べる手は多く残ります。

本記事は、山形県内の自治体および関係機関が公表している情報をもとに、一般的な進め方として整理したものです。補助制度の有無・補助の額・条件・受付の時期と予算、窓口の名称、相談日と予約の方法は、変更されることがあります。年度によって予算がなくなる場合もあります。実際に利用される際は、お住まいの市町村の窓口および各機関の公式の案内をご確認ください。補助の対象になるかどうかの判断は、各市町村にお問い合わせください。

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