福島県の終活はノートから|書き方の手引き・動画と市別の相談窓口

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エンディングノートをもらったことがある方は多いはずです。そして、そのまま引き出しに入っている方も多いはずです。理由ははっきりしていて、「何をどう書けばよいか分からない」から。福島県の各市は、まさにそこに手を打っています。書き方の手引き、アニメの動画、書き方を教えてくれる無料の出前講座、そして医療・福祉・介護の専門職が1年以上かけて作ったノート——。この記事では、「書けない」を解決する仕掛けを市ごとに示したうえで、相談窓口、空き家と相続までまとめました。

この記事の結論

  • 福島県はノートを「書ききる」ための仕掛けがそろっています
  • いわき市には書き方の手引きと、アニメの動画があります
  • 郡山市のノートは専門職が1年以上かけて作りました
  • 会津若松市には書き方の無料出前講座があります
  • 福島市ではノートのほかに2種類の冊子を配っています
  • 須賀川市には無料の終活相談ダイヤルがあります
  • 市ごとに担当課もノートの名前も違います。まずお住まいの市を調べてください

この記事でわかること

  1. 福島県の特徴
  2. 市別のノート一覧
  3. なぜ書けないまま終わるのか
  4. 仕掛け1|書き方の手引き
  5. 仕掛け2|アニメ動画
  6. 仕掛け3|書き方の出前講座
  7. 仕掛け4|専門職が作ったノート
  8. いわき市の手引きと動画
  9. 郡山市のノート
  10. 会津若松市の広域センター
  11. 福島市のノートと冊子
  12. 住まいの終活のチラシ
  13. 須賀川市の相談ダイヤル
  14. 白河市の無料法律相談
  15. 最初に書く5項目
  16. 書いたあとにやること
  17. 空き家と3年以内の特例
  18. 市別の窓口一覧
  19. 悩み別の早見表
  20. よくある質問12問

まず結論|福島県は「書けない」を解決する仕掛けがそろっています

仕掛け
1書き方の手引きがついているいわき市
2アニメの動画で見て理解できるいわき市
3書き方の出前講座(無料)会津若松市
4専門職が1年以上かけて作ったノート郡山市
5ノートに加えて2種類の冊子福島市

同じ福島県内でも、担当課の名前も、配っているノートの名前も市ごとに違います。だからこそ、お住まいの市が何を用意しているかを知ることが、遠回りのようでいちばんの近道です。

最初の電話で聞くのは、この3つで足ります

市役所の代表番号にかけて、①「エンディングノートは配っていますか」、②「書き方の手引きや講座はありますか」、③「終活の相談窓口はどこですか」。2つ目まで聞いておくのが大事です。ノートだけもらっても書けません。「書き方まで面倒を見てくれるか」が分かれ目です。

★市別のエンディングノート【一覧表】

ノートの特徴あわせてあるもの
福島市改訂版が完成した市版のノート終活の冊子・相続のガイドブック
郡山市市内の専門職が1年以上かけて作成人生会議の取り組み
いわき市市版のノート書き方の手引き/アニメの動画
会津若松市広域のセンターが作成。成年後見の内容も含みます書き方の無料出前講座
須賀川市市版のノート終活の相談ダイヤル
そのほかの市町村公的機関が公開しているノートを利用できます

配布場所・在庫・内容は変わることがあります。最新の情報は、各市町村の公式サイトまたは窓口でご確認ください。

なぜノートは書けないまま終わるのか

つまずくところ解決するもの
何をどう書けばよいか分からない書き方の手引き
言葉が難しくて読み進められない動画・イラスト
ひとりで書くと途中で止まる出前講座・書く時間のある会
項目が多すぎて気が重い最初の5項目だけと決める
書いたあとどうすればよいか分からない保管場所を家族に伝える
気持ちが変わったらどうするのか何度でも書き直してよいものです

「もらっただけ」で終わると、家族には何も残りません

ノートは、受け取った日に1項目でも書かないと、そのまま引き出しに入ります。そして数年後に見つけたときには、状況も気持ちも変わっています。全部を埋めようとしないでください。まず「連絡してほしい人」を5人——これだけで10分です。1行でも書いてあるノートは、白紙のノートとはまったく違うものになります。

仕掛け1|書き方の手引きがついている

項目内容
あるものノート本体と、書き方の手引き
実施している市いわき市
なぜ役に立つか各項目に「何を書けばよいか」が示されています
効果白紙のページを前に固まる時間がなくなります
費用無料
使い方手引きを見ながら、書けるところから埋めていきます

仕掛け2|アニメ動画で見て理解する

項目内容
あるもの人生会議を分かりやすく伝えるアニメの動画
実施している市いわき市
向いている方冊子を読むのが負担な方
向いている方家族と一緒に見て、そのまま話を始めたい方
費用無料。いつでも見られます
ねらいノートに書かれた意思を、家族や医療介護の関係者が尊重できるようにすること

動画は「家族に見せる」のがいちばん効きます

終活の話を切り出すのが難しいのは、説明する側の言葉が足りないからです。「これ、一緒に見てくれる?」なら、5分で済みます。見終わったあとに「うちはどうする?」と聞けば、それが人生会議の始まりです。自分で説明しようとしないでください。用意されているものを使うほうが早く進みます。

仕掛け3|書き方の出前講座(無料)

項目内容
実施会津若松市の圏域にある権利擁護・成年後見のセンター
内容ノートの書き方と活用の方法
費用無料
形式出前講座。地域の集まりへ来てもらえます
利点その場で聞けるので、分からないところで止まりません
あわせて成年後見制度についても説明してもらえます

ひとりで書くより、誰かがいる場で書くほうが確実に進みます。「この欄は何を書くのか」をその場で聞けるからです。町内会、サロン、老人クラブ——すでにある集まりに1時間もらうだけで成立します。新しく人を集める必要はありません。

仕掛け4|専門職が1年以上かけて作ったノート

項目内容
実施している市郡山市
作った人市内の医療・福祉・介護の専門職
かけた時間1年以上、意見を出し合って完成させました
ねらい人生会議の実践に役立てること
担当市の地域包括ケアの推進の担当課
意味現場が「あってよかった」と思う項目でできています

これは実はとても大事な情報です。市販のノートは「書く人」の目線で作られていますが、このノートは「読む側」——実際に対応する医療や介護の現場の目線が入っています。つまり、書いておくと本当に役に立つ項目がそろっているということです。

いわき市|手引きと動画がそろっています

項目内容
ノート市が作成した、想いをつなぐためのノート
あわせて書き方の手引き/人生会議のアニメ動画
ねらい市民一人ひとりが、自分らしい最期を迎えられるように
仕組み家族や医療介護の関係者が、ノートの意思を尊重して対応します
空き家の相談毎月、決まった曜日に市役所で出張相談を受け付けています
相談会相続や不動産の流通など、内容に応じた専門家に相談できます

郡山市|専門職が作ったノートと空き家の橋渡し

項目内容
ノート市内の医療・福祉・介護の専門職が作成
あわせて人生会議をテーマにした研修会や上映会も開かれています
空き家市の住宅政策の担当が、地域のNPOと連携協定を結んでいます
実績所有者の意向に沿った解決の事例が積み重ねられています
税の特例相続から3年以内に空き家を譲渡すれば、控除が受けられる特例があります
登記の相談市民相談センターの登記相談(無料・予約制)

空き家を売るなら、期限があります

相続した空き家を売ったときに使える譲渡所得の特別控除には、期限があります。相続から一定の期間内に譲渡しないと使えません。放置しているうちに期限が過ぎ、あとから知って後悔する——これは実際に起きることです。売ると決める前に、税務署や税理士に確かめてください。要件も細かく定められています。

会津若松市|広域のセンターが作ったノート

項目内容
作成会津圏域の複数の市町村が参加する権利擁護・成年後見のセンター
特徴成年後見制度に関する内容も含まれています
出前講座書き方や活用についての講座を無料で実施
空き家の相談会定期的に開かれています。事前予約制です
相談会の対象所有者・管理者だけでなく、「相続する可能性がある人」も対象です
費用無料

「相続する可能性がある人も対象」というのは、見逃せない一文です。まだ親が住んでいる家について、子の側から相談できるということだからです。いちばん選択肢が多いのは、まだ人が住んでいる段階です。

福島市|ノートと2種類の冊子

配布物内容
エンディングノート改訂版が完成しています
終活の冊子自分と家族のための、終活の便利帳
相続のガイドブック相続の手続きをまとめた冊子
配布場所市の健康づくり・長寿福祉の担当課/各地域包括支援センター
セミナー終活全般・成年後見・介護施設・空き家などをテーマに開かれています
費用無料

ノートと「相続のガイドブック」は役割が違います

ノートは自分が書くもの、ガイドブックは読むものです。相続の手続きは、実際に始まってから調べていては間に合いません。先にガイドブックを読んでおくと、ノートに何を書いておくべきかが見えてきます。2冊セットでもらってください。

「住まいの終活」というチラシ

項目内容
担当市の都市計画・空き家対策の担当
呼びかけエンディングノートの作成と、生前整理
背景空き家のおよそ6割は、相続がきっかけで生まれるといわれています
考え方住まいについても、元気なうちに方向を決めておく
相談先市の空き家の担当課
費用無料

福祉の担当課だけでなく、都市計画の担当課も終活を呼びかけている——これは福島県内で共通して見られる形です。「住まいの終活」という言葉で検索すると、福祉の窓口では見つからない情報が出てきます。

須賀川市|終活相談ダイヤル

項目内容
仕組み市が民間事業者と協定を結んで運営しています
費用通話料のかからない番号で、相談も無料です
受付平日の日中
相談できること相続・遺言書・葬儀などの悩み
対応専門のアドバイザー
あわせて市版のエンディングノートも用意されています

相談は無料でも、そのあとのサービスは有料です

この種の窓口は、民間の事業者と連携して運営されていることがあります。相談は無料ですが、紹介された民間のサービスを利用する場合は費用がかかります。使うかどうかは自分で決められます。料金、サービスの内容、解約の条件を確かめて、その場で契約せず、家族とも相談してください。

白河市|無料法律相談(年度内2回まで)

項目内容
実施県の弁護士会の支部の弁護士による相談
頻度毎月4回
場所市の消費生活センター
費用無料
予約完全予約制です
回数同一の案件は、年度内2回までです
相談できること相続や遺言などの一般的な法律相談

毎月4回というのは、県内でもかなり多い頻度です。ただし同じ案件で相談できるのは年度内に2回まで。1回目を状況説明だけで終わらせないでください。家族関係と不動産の名義を書いた紙を1枚持っていくだけで、助言に使える時間が倍になります。

最初に書く5項目

  1. 連絡してほしい人名前・関係・連絡先を5人。ここがいちばん役に立ちます
  2. お金と書類の置き場所金融機関名と保管場所。暗証番号は書きません
  3. 医療・介護の希望元気なうちにしか書けません
  4. 葬儀・お墓の希望家族がいちばん迷うところです
  5. 家と土地のこと持ち家があるなら、誰にどうしてほしいか

書いたあとにやること

やること理由
存在と保管場所を家族に伝える知られていないノートは見つけてもらえません
暗証番号やパスワードは書かない紛失や盗難のときの危険が大きくなります
1年に1度は見直す健康の状態や家族構成は変わります
家族と話す書くだけでなく、話し合うのが人生会議です
財産の分け方は法的に決めたいなら遺言書が必要です
迷ったら市の窓口・地域包括支援センターへ

空き家の相談と、3年以内の特例

取り組み
いわき市毎月の出張相談/内容に応じた専門家に相談できる相談会
郡山市NPOとの連携協定/相続から3年以内の譲渡の特例を案内
会津若松市事前予約制の相談会(相続する可能性がある人も対象)
福島市「住まいの終活」のチラシ/空き家にしないための呼びかけ
須賀川市空き家バンクへの登録の補助/耐震改修や解体後の売却の特例を案内
白河市・二本松市空き家バンクの登録物件の情報を公開

福島県 市別の窓口【一覧表】

主な取り組み
福島市市版ノート(改訂版)/終活の冊子と相続ガイドブック/終活セミナー&相談会/住まいの終活のチラシ
郡山市専門職が作ったノート/人生会議の研修会・上映会/登記相談(無料・予約制)/NPOとの空き家連携
いわき市ノート+書き方の手引き+アニメ動画/空き家と住まいの出張相談
会津若松市広域センターのノート(成年後見も)/書き方の無料出前講座/空き家相談会
須賀川市終活相談ダイヤル(無料)/市版ノート/空き家バンクの補助
白河市無料法律相談(毎月4回・完全予約制・年度内2回まで)/空き家バンク
そのほかの市町村「終活」「エンディングノート」「空き家」で市のサイトを検索してください

窓口の名称・実施内容・配布物の在庫・相談の回数の制限は変わることがあります。最新の内容は、各市町村および各機関の公式の案内でご確認ください。

悩み別|福島県内でどこへ相談するか

相談したいこと最初に行く窓口
ノートをもらったが書けない書き方の手引き・動画・出前講座
エンディングノートがほしい市の長寿福祉・地域包括ケアの担当課
何から始めればよいか分からない終活の相談ダイヤル・地域包括支援センター
相続や遺言の法律相談市の無料法律相談(予約制)
登記・名義変更市民相談センターの登記相談・司法書士
実家・空き家をどうするか市の空き家の担当課・空き家の相談会
空き家を売るときの税税務署・税理士(期限があります)
判断能力が心配権利擁護・成年後見のセンター
家族と話し合いたい人生会議のアニメ動画・出前講座

窓口へ持っていく1枚のメモ

そのまま使えるメモの形

【いま困っていること】(3つまで)
・ノートをもらったが、どこから書けばよいか分からない
・実家の名義が親のままになっている
・ひとり暮らしで、もしものときが不安

【家族のこと】(簡単な図で構いません)
本人 — 配偶者(あり/なし)
  └ 子◯人(居住地:◯◯)/きょうだい◯人

【不動産】所在地と現在の名義人
※固定資産税の通知書があると確実です

【すでにあるもの】遺言書:あり/なし エンディングノート:あり/なし

よくある質問

福島県の終活セミナーはどこで探せばよいですか
市の広報誌と公式サイトが確実です。福島市のように終活全般・成年後見・介護施設・空き家などをテーマにしたセミナーが開かれています。「終活」「エンディングノート」「空き家」で市のサイトを検索してください。
エンディングノートは無料でもらえますか
もらえます。福島市・郡山市・いわき市・会津若松市・須賀川市などが市独自のノートを配布しています。市によって名前も担当課も違うので、まずお住まいの市を調べてください。
ノートをもらったのに書けません
「書き方の手引き」がついているノートがあります。いわき市にはアニメの動画も、会津若松市には書き方の無料出前講座もあります。ひとりで書くより、確実に進みます。
家族に終活の話を切り出せません
人生会議のアニメ動画を「一緒に見てくれる?」と誘ってみてください。5分で済みます。見終わったあとに「うちはどうする?」と聞けば、それが人生会議の始まりです。自分で説明しようとしないでください。
グループで書く方法はありますか
会津若松市の圏域では、ノートの書き方についての出前講座を無料で行っています。町内会やサロンなど、すでにある集まりに1時間もらうだけで成立します。
ノートに書けば、そのとおりに財産を分けてもらえますか
いいえ。エンディングノートに法的な効力はありません。財産の分け方を法的に決めたいなら、形式の要件を満たした遺言書が必要です。
書いたあとはどうすればよいですか
存在と保管場所を、信頼できる家族に必ず伝えてください。そして暗証番号やパスワードは書かないでください。1年に1度は見直すと、内容が古くなりません。
電話だけで相談できますか
できます。須賀川市には通話料のかからない終活の相談ダイヤルがあり、相続・遺言書・葬儀などを専門のアドバイザーに相談できます。相談は無料です。
相談したあと、契約しないといけませんか
いいえ。ただし民間の事業者と連携した窓口では、紹介されたサービスを利用する場合に費用がかかります。料金・内容・解約の条件を確かめ、その場で契約せず持ち帰ってください。
弁護士に無料で相談できますか
白河市では、弁護士会の支部の弁護士による無料法律相談が毎月4回開かれています。完全予約制で、同一の案件は年度内2回までです。1回目を無駄にしないよう準備してください。
空き家を売ると税金が安くなる制度がありますか
相続した空き家を一定の期間内に譲渡すると、譲渡所得の控除が受けられる特例があります。ただし期限と細かい要件があります。放置しているうちに期限が過ぎることがあるので、売ると決める前に税務署や税理士に確かめてください。
まず何から始めればよいですか
お住まいの市の窓口に電話して、エンディングノートをもらうことからです。そのとき「書き方の手引きや講座はありますか」とあわせて聞いてください。ノートだけもらっても書けません。

まとめ

この記事の要点

  • 福島県はノートを「書ききる」ための仕掛けがそろっています
  • いわき市には書き方の手引きとアニメの動画があります
  • 会津若松市には書き方の無料出前講座があります
  • 郡山市のノートは医療・福祉・介護の専門職が1年以上かけて作りました
  • 福島市ではノートに加えて終活の冊子と相続のガイドブックを配っています
  • 須賀川市には無料の終活相談ダイヤルがあります
  • 書いたら、存在と保管場所を家族に伝えてください
  • 空き家を売るときの特例には期限があります

福島県の終活は、「ノートをもらう」で終わらせない仕組みがそろっています。手引き、動画、講座——どれも無料で、今日から使えます。まずはお住まいの市の窓口に電話して、ノートと、書き方を助けてくれるものを一緒にもらってください。それだけで、引き出しに眠るノートにはならずに済みます。

本記事は、福島県内の自治体および関係機関が公表している情報をもとに、一般的な進め方として整理したものです。配布物の名称・内容・在庫、講座や相談会の開催時期、相談の回数の制限、税の特例の要件と期限は、変更されることがあります。実際に利用される際は、お住まいの市町村の窓口および各機関の公式の案内をご確認ください。税制の適用の可否は個別の事情によって異なります。税務署または税理士にご確認ください。

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