死ぬまでに行きたい場所の選び方|後悔しないための旅行先の決め方

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エンディングノートの「やりたいことリスト」に旅行先を書いてみたものの、結局まだ1つに絞りきれていない——エンディングノート「やりたいことリスト」の書き方|実例30を参考にリストを書き始めた方の中には、そんな段階で立ち止まっている方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、「いつか」を「いつ」に変えるために必要なのは、完璧な行き先選びではなく、後悔しないための5つの判断基準です。

実際に旅行者から支持されている行き先の参考データ、体力・季節・費用から見た選び方まで、行き先を1つに絞り込むための具体的な視点を紹介します。

この記事でわかること

  • 実際に旅行者から支持されている行き先の参考データ
  • 後悔しない旅行先を選ぶための5つの判断基準
  • 体力・季節・費用の面で外せないチェックポイント
  • 選び方でよくある失敗と注意点
  • 迷ったときに次に読むべき記事

▶ 今すぐ判断基準を見たい方は 5つの判断基準

なぜ「いつか行く」のまま止まってしまうのか

行き先を決める前に、まずこの足踏みの正体を整理しておきましょう。理由は大きく3つに分けられます。

先延ばしにしても、失うものがその場では見えない
旅行に行かなかったからといって、その日のうちに何かが壊れるわけではありません。だからこそ「今回は見送って、来年こそ」という先延ばしが何年も繰り返されやすいのです。

体力への漠然とした不安
「もう長時間のフライトはきついかもしれない」「歩き通せるか自信がない」——こうした不安は、具体的に何をどう確認すればいいか分からないまま、行き先選びそのものを止めてしまう大きな要因です。実際には、後述するように年齢そのものより体の状態で判断できる部分が大きく、漠然とした不安のまま諦めるのはもったいない選択です。

「特別な機会」を待ってしまう
「退職したら」「孫が生まれたら」「もう少し余裕ができたら」——きっかけを待っているうちに、その「特別な機会」自体が来ないまま時間だけが過ぎていくケースは少なくありません。

「あの時行っておけばよかった」——振り返ったときに、多くの人が口にする後悔の一つです。体力・時間・家族の状況は少しずつ変わっていくものであり、「いつか」を先延ばしにし続けた結果、行けるはずだった機会そのものを逃してしまうケースは珍しくありません。

実際に人気が高いのはどこ?「行きたい場所」の実データ

「死ぬまでに行きたい場所」で候補が絞りきれない場合、実際に旅行者から支持されている行き先を参考にする方法もあります。

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実際に旅行者が「行きたい」と答えた国TOP5

JTBラグジュアリートラベルが、メールマガジン会員213人を対象に実施した投票調査です。

順位国・地域
1位スイス
2位イタリア
3位フランス
4位スペイン
5位(同率)オーストリア/トルコ

※出典:JTBラグジュアリートラベル「海外旅行 行きたい国ランキング」(2023年1月実施、同社メールマガジン会員213人への投票調査)

スイス・イタリア・フランスなど、周遊しながら複数の魅力を楽しめる国が並んでいます。ただし、ランキング上位だからといって自分に合うとは限りません。大切なのは、この後紹介する5つの判断基準に照らして、自分の体力・同行者・予算に合う場所かどうかを確認することです。

後悔しない旅行先の選び方|5つの判断基準

ランキングはあくまで参考情報です。自分にとって後悔しない1か所を選ぶには、次の5つの基準で絞り込んでいくのが近道です。

① 体力と移動の負担から逆算する 年齢でなく、今の体の状態で判断する
② 季節・混雑を先に調べる 「今すぐ」がベストとは限らない
③ 誰と行くかを先に決める 一人か、家族か、ツアーかで選ぶ場所が変わる
④ 費用感を大まかにでもつかんでおく 幅を知ってから絞り込む
⑤ 「今回で完結」か「また今度」かを決めておく 1回で満足するか、次につなげるか

① 体力と移動の負担から逆算する

日本旅行業協会(JATA)は、シニア世代の海外旅行について「医学の進歩やユニバーサルツーリズムの発達により、安全に旅行できる時代になった」としています。年齢だけで一律に判断するのではなく、個々の健康状態に応じて備えることが大切だと言えるでしょう。

  • 持病がある場合は事前にかかりつけ医へ相談し、静脈血栓症(いわゆるエコノミークラス症候群)の予防法や、時差がある地域での服薬タイミングを確認しておく
  • 渡航先によっては、トラベルクリニックで推奨ワクチンの接種や感染症対策の指導を受けておく
  • 不安がある場合は旅行会社に相談し、無理のない旅程を一緒に組んでもらう

※出典:日本旅行業協会(JATA)「シニア世代の安全海外旅行術」

「〇歳だから無理」と自己判断で諦めるのではなく、上記のように専門家の窓口を実際に使えば、選べる行き先の幅はイメージより広いはずです。逆に、直行便がなく乗り継ぎが多い場所や、長時間の徒歩移動が前提の遺跡・秘境系のスポットは、体力面での負担が大きくなりやすい点は押さえておきましょう。

移動そのものへの不安が大きい場合は、船内で過ごす時間が中心のクルーズ旅行という選択肢もあります。個人旅行との体力面での違いは、クルーズ旅行と個人旅行、体力に不安がある人はどちらが向いている?で詳しく比較する予定です。

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② 季節・混雑を先に調べる

「思い立ったが吉日」で行き先を決めてしまうと、実際に着いてから「オフシーズンで肝心の景色が見られなかった」「観光客が多すぎて写真も撮れなかった」という後悔につながりやすいのがこの項目です。

世界的な人気スポットの中には、特定の季節でしか本来の景観が見られない場所も少なくありません。「絶景」として紹介されている写真が、実は限られた時期・時間帯だけの姿だった、というケースは珍しくないため、行き先を決めた段階で「いつが一番のシーズンか」「逆に避けるべき時期はいつか」を必ず調べておきましょう。

現地の学校の長期休暇にも注意
現地の学校の長期休暇や、日本の大型連休と時期が重なると、航空券・宿泊費が跳ね上がることもあわせて確認しておくと安心です。ベストシーズンと繁忙期が重なる場所は特に、早めの予約が費用面でも有利になります。

③ 誰と行くかを先に決める

同じ行き先でも、一人で行くか、家族と行くか、添乗員付きツアーを利用するかによって、選ぶべき現実的な選択肢は変わってきます。

一人で身軽に行きたい場合
日程やペースを自由に決められる一方、言葉や治安面の不安は自分で調べて備える必要があります。おひとりさまとしての終活全体を見直しておきたい方は、一人暮らしの終活は何をする?おひとりさまの7つの準備と孤独死対策もあわせてご覧ください。

家族や気の置けない友人と行きたい場合
全員の体力・希望・休みが合う日程を早めに調整しておく必要があります。人数が増えるほど日程調整のハードルが上がるため、行き先を決めると同時に候補日も出し合っておくとスムーズです。

添乗員付きツアーで安心して行きたい場合
言葉・治安・体調面の不安が大きい行き先ほど、個人手配より添乗員付きツアーが現実的な選択肢になります。国内・近場のシニアツアーについては親と行くシニアツアー比較|添乗員付きおすすめ3選も判断材料にしてください。

④ 費用感を大まかにでもつかんでおく

「この場所は自分には高すぎるかもしれない」という思い込みだけで候補から外してしまうのはもったいないことです。同じ「一生に一度」の旅行でも、近場のツアーから世界一周クルーズまで費用の幅は非常に大きく、選び方次第で予算に収まる形は見つかります。

実際にどのくらいの費用感になるのか、具体的な内訳を知っておきたい方は世界一周クルーズの費用相場|バケットリスト旅行の予算まとめで詳しく紹介しています。行き先の絞り込みと並行して費用の目安も早めに調べておくと、後から「思っていたより高くて諦める」という展開を避けやすくなります。

⑤ 「今回で完結」か「また今度」かを決めておく

行き先を1つに絞り込む前に、今回の旅行を「これで満足する1回」にするのか、「今後も続けていく最初の1回」にするのかを自分の中で決めておくと、候補の優先順位がつけやすくなります。

「これで満足する1回」なら、長年の憧れが強い場所を優先。「また今度」につなげるなら、無理のない近場から始めて、体力や勝手が分かってから次の行き先を考える、という組み立て方もできます。

よくある失敗と注意点

失敗1:憧れだけで決め、体力への負担を調べずに予約してしまう
乗り継ぎの回数や現地での移動距離を確認しないまま予約し、当日になって体力的にきつかったと感じるケースです。予約前に、直行便の有無や現地でのおおよその移動距離まで確認しておきましょう。

失敗2:「いつか」を優先順位に入れず、先延ばしを繰り返す
明確な理由なく毎年見送っているうちに、体力や家族の事情が変わってしまい、行けるはずだった機会を逃してしまうパターンです。行き先を決めたら、大まかにでも「いつまでに」を決めておくことが先延ばしを防ぐ一番の対策です。

失敗3:シーズンや混雑を調べずに行き、理想と違う景色だった
写真で見た絶景を目当てに行ったのに、実際はオフシーズンで本来の景観が見られなかった、というケースです。行き先が決まったら真っ先に「ベストシーズン」を調べる習慣をつけましょう。

失敗4:一人で決めてしまい、家族に相談しないまま予約する
特に持病がある場合や高額な旅行の場合、事前に家族と情報を共有しておかないと、いざという時の連絡や対応で困ることがあります。行き先・日程・緊急連絡先は、予約前に家族の誰か一人にでも共有しておきましょう。

ケース別|こんなときどうする

体力に不安があり、長時間のフライトや徒歩移動が心配な場合
移動そのものの負担を減らせる旅行の形を検討しましょう。
クルーズ旅行と個人旅行、体力に不安がある人はどちらが向いている?で、それぞれの負担の違いを詳しく解説予定です。

海外旅行そのものの準備(保険・持ち物)まで知りたい場合
行き先が決まった後に必要になる具体的な準備は、終活で海外旅行|行き先の決め方7つの型と保険・持ち物・備えで詳しく解説しています。

費用感を先に具体的に知りたい場合
「一生に一度」クラスの旅行にどれくらいかかるのか、実例つきで知っておきたい方は世界一周クルーズの費用相場|バケットリスト旅行の予算まとめを参考にしてください。

まだ「やりたいことリスト」自体を書けていない場合
行き先を決める前の段階で止まっている方は、エンディングノート「やりたいことリスト」の書き方|実例30から始めてみてください。

一人での旅行を考えている場合
おひとりさまとしての終活全体も含めて備えを考えておきたい方は、一人暮らしの終活は何をする?おひとりさまの7つの準備と孤独死対策もあわせてご覧ください。

よくある質問

Q. 「死ぬまでに行きたい場所」は何歳までに決めればいいですか?
決まった年齢はありません。ただし、体力や家族の事情は年々変わっていくため、「今の自分」の状態で判断できるうちに、大まかな候補だけでも決めておくことをおすすめします。

Q. 行き先は1つに絞らないといけませんか?
いいえ。複数候補を残したまま、まず体力面・費用面のハードルが低いものから予約してみるという進め方も現実的です。

Q. ランキング上位の場所を選べば失敗しませんか?
ランキングはあくまで参考情報です。同じ場所でも、体力や同行者、季節が合わなければ後悔につながります。ランキングより先に、本記事の5つの判断基準で自分の状況と照らし合わせてください。

Q. 家族に「まだ早い」「無理しなくていい」と反対されたらどうすればいいですか?
体力面での不安が理由であれば、判断基準①で紹介したかかりつけ医・トラベルクリニックへの相談を一緒に検討してみましょう。専門家に確認できると、家族も納得しやすくなります。

Q. 添乗員付きツアーと個人手配、どちらで行くべきですか?
言葉・治安・体調面の不安が大きいほど、添乗員付きツアーが安心です。親と行くシニアツアー比較|添乗員付きおすすめ3選も判断材料にしてください。

Q. 費用が高くて諦めたほうがいいでしょうか?
場所によって費用の幅は非常に大きいため、諦める前に具体的な相場を調べることをおすすめします。世界一周クルーズの費用相場|バケットリスト旅行の予算まとめで実例を紹介しています。

まとめ|「いつか」ではなく、次の一歩へ

「死ぬまでに行きたい場所」を後悔せずに選ぶために必要なのは、完璧な情報収集ではありません。

体力、季節、同行者、費用、そして「今回で完結させるか」——この5つの基準に照らして絞り込めば、行き先は自然と1つ、または数個に絞られていきます。

「いつか行きたかった」という後悔は、多くの場合、行動を先延ばしにし続けた結果として生まれます。まずは今回紹介した基準に沿って、候補地を1つだけ書き出してみてください。

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