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埼玉県で国民健康保険の葬祭費を申請する前に、県内40市22町1村、63市町村の国民健康保険条例と公式ページを1件ずつ確かめました。埼玉県の葬祭費は63市町村すべて5万円で、75歳以上の後期高齢者医療も5万円です。額に差はありませんが、川口市には国保とは別に市の葬祭事業があり、戸田市には国保とは別の葬祭助成金があります。新座市は火葬のみでも葬祭費が支給されます。

結論

  • 国保の葬祭費は63市町村すべて5万円
  • 後期高齢者医療も5万円で、申請は住んでいた市町村の窓口
  • 川口市は国保とは別に市の葬祭事業があり、市が業者に4万円または2万円を補助する
  • 戸田市は国保とは別に葬祭助成金5万円があり、併給の可否は案内に記載がない
  • 新座市は通夜や告別式をせず火葬のみでも葬祭費が出る
  • 9市が電子申請に対応し、郵送は市によって扱いが分かれる
  • 申請期限は2年で、国保の案内に書いているのは27市町村

目次

  1. 63市町村すべて5万円
  2. 63市町村の早見表
  3. 後期高齢者医療の葬祭費
  4. 川口市の葬祭事業
  5. 戸田市の葬祭助成金
  6. 新座市と火葬のみ
  7. さいたま市の申請
  8. 電子申請と郵送
  9. 申請できる窓口
  10. 申請期限
  11. 葬儀を確かめる書類
  12. 振込先の口座と振込までの日数
  13. 国保税の滞納があるとき
  14. 前の勤め先の保険から出る場合
  15. 特別な場合の扱い
  16. おくやみ窓口と死亡届の日
  17. 終活の支援
  18. 条例の附則と経過措置
  19. 他府県と比べる
  20. 埼玉県の葬祭費で迷いやすい点
  21. 埼玉県で葬祭費を申請する前に

埼玉県の葬祭費は63市町村すべて5万円|額で迷うことはない

国保に入っていた方が亡くなったとき、葬祭を行った人は、亡くなった方の住所があった市町村に申請して葬祭費を受け取れます。埼玉県では、さいたま市から東秩父村まで63市町村の条例がすべて5万円でした。県内は40市22町1村で、村は東秩父村だけです。

条の番号は第6条から第9条までで、本庄市だけが第6条の2です。額で迷うことはない代わりに、受付先・書類・振込までの日数は市町村ごとに違います。住んでいた市町村の項目を先に読んでください。

埼玉県で先に確かめたいこと

まず川口市と戸田市の別の制度に当てはまるかを見てください。次に、電子申請や郵送が使えるか、領収書が原本で要るかを確かめると、窓口へ行く回数を減らせます。

【63市町村一覧】埼玉県の葬祭費 早見表

まず40市の額と条例の条、担当の課を並べます。

市葬祭費条例担当
さいたま市5万円第7条各区役所 保険年金課
川越市5万円第5条国民健康保険課
熊谷市5万円第9条保険年金課
川口市5万円第6条国民健康保険課
行田市5万円第7条健康課
秩父市5万円第7条保険年金課
所沢市5万円第8条国民健康保険課
飯能市5万円第7条保険年金課
加須市5万円第7条国保年金課
本庄市5万円第6条の2保険課
東松山市5万円第8条保険年金課
春日部市5万円第7条国民健康保険課
狭山市5万円第7条保険年金課
羽生市5万円第7条国保年金課
鴻巣市5万円第7条国保年金課
深谷市5万円第7条保険年金課
上尾市5万円第7条保険年金課
草加市5万円第7条保険年金課
越谷市5万円第8条国保年金課
蕨市5万円第8条医療保険課
戸田市5万円第7条保険年金課
入間市5万円第7条国保医療課
朝霞市5万円第7条国保年金課
志木市5万円第7条保険年金課
和光市5万円第6条保険年金課
新座市5万円第7条国保年金課
桶川市5万円第8条保険年金課
久喜市5万円第7条国民健康保険課
北本市5万円第7条保険年金課
八潮市5万円第8条国保年金課
富士見市5万円第7条保険年金課
三郷市5万円第6条国保年金課
蓮田市5万円第8条国保年金課
坂戸市5万円第6条健康保険課
幸手市5万円第9条保険年金課
鶴ヶ島市5万円第8条保険年金課
日高市5万円第7条保険年金課
吉川市5万円第8条国保年金課
ふじみ野市5万円第6条保険・年金課
白岡市5万円第7条保険年金課

続いて22町1村です。

町村葬祭費条例担当
伊奈町5万円第7条保険医療課
三芳町5万円第7条住民課
毛呂山町5万円第7条住民課
越生町5万円第7条町民課
滑川町5万円第7条町民保険課
嵐山町5万円第8条町民課
小川町5万円第7条町民課
川島町5万円第8条町民保険課
吉見町5万円第8条町民健康課
鳩山町5万円第9条町民健康課
ときがわ町5万円第7条町民健康課
横瀬町5万円第7条町民課
皆野町5万円第8条町民生活課
長瀞町5万円第8条町民課
小鹿野町5万円第7条福祉課(保健福祉センター)
東秩父村5万円第9条保健衛生課
美里町5万円第9条住民保険課
神川町5万円第6条保険健康課
上里町5万円第8条健康保険課
寄居町5万円第8条町民課
宮代町5万円第7条住民課
杉戸町5万円第8条町民課
松伏町5万円第8条住民ほけん課

※2026年10月時点で、各市町村の国民健康保険条例(例規集)と公式ページを確認した結果です。63市町村すべての額を条例本文で確かめました。幸手市は国保の公式ページに額の記載がなく、条例第9条で確認しています。嵐山町の第8条には条の見出しがありません。公式ページの更新日が古い八潮市(2016年)・富士見市(2019年)・羽生市(2021年)・志木市(2022年)は、現在の運用と差がないかを窓口で確かめてください。

後期高齢者医療の葬祭費|埼玉県後期高齢者医療広域連合も5万円

75歳以上の方(一定の障害で認定を受けた65歳以上の方を含む)は、国保ではなく埼玉県後期高齢者医療広域連合の条例第2条で葬祭費が決まります。額は国保と同じ5万円で、申請はお住まいの市町村の後期高齢者医療の担当窓口です。

項目広域連合の案内と条例
額5万円
申請先住んでいた市町村の後期高齢者医療の担当窓口
期限葬祭を行った日の翌日から2年で時効
必要なもの申請書・会葬礼状や領収書など葬祭執行者が分かるもの・喪主の口座が分かるもの
ほかの保険の給付同一の死亡で健康保険法などの給付を受けられる場合は支給しない
改正の経過措置2019年4月施行の改正は、施行日以後に申請があった葬祭費に適用

さいたま市は、後期高齢者医療の葬祭費を各区の保険年金課の福祉医療係で受け付けます。鴻巣市は吹上支所と川里支所でも受け付け、新座市は長寿はつらつ課の長寿医療係が窓口です。熊谷市は、亡くなった方が後期高齢者医療の加入者だと電子申請ができません。

川口市|国保とは別に市の葬祭事業がある

川口市の公式ページは、市の葬祭事業を「亡くなられたかたに礼を尽くし、できるだけ経費をかけないで葬儀ができるよう」行っていると説明しています。国保の葬祭費5万円とは別の制度で、現金が給付されるものではありません。

基本仕様1基本仕様2
対象通夜・告別式などを行う火葬のみを行う
費用(税込)231,000円143,000円
市の補助別に40,000円を市が業者に補助別に20,000円を市が業者に補助
内容祭壇・安置・棺・搬送・火葬用具・付属品の5項目すべて安置・棺・搬送・火葬用具・付属品の4項目

利用できるのは、申請者(施主)か亡くなった方が川口市民で、川口市めぐりの森で火葬を行う場合です。生活保護法の葬祭扶助で行う葬儀は対象になりません。費用は利用した人が葬儀を行った業者へ直接払い、市の補助も業者に直接支払われます。式場使用料・供花・飲食代・火葬料・読経料などは事業の内容に含まれず、別に払います。

国保の葬祭費は、これとは別に国民健康保険課へ申請します。川口市は申請受付から約3週間後に、葬祭執行者の口座へ振り込むと案内しています。葬祭事業の問い合わせ先は保健総務課です。

戸田市|国保とは別に市の葬祭助成金5万円がある

戸田市には、国保の葬祭費5万円とは別に、市民課が受け付ける葬祭助成金があります。亡くなった市民1人につき5万円で、市の案内は国保の加入を条件にしていません。2026年7月16日更新の公式ページと案内PDFで確かめました。

国保の葬祭費市の葬祭助成金
額5万円亡くなった市民1人につき5万円
窓口保険年金課の国保給付担当市民課・美笹支所・戸田公園駅前出張所(郵送可)
対象戸田市国保の被保険者が亡くなったとき死亡時に戸田市に住民登録があった方(葬祭扶助を受けた方は除く)
領収書写し。宛名が「〇〇家様」なら同じ氏の親族は申請できる「葬祭費」「葬儀代」と書かれた申請者宛てのもの
印鑑・委任状朱肉を使う印かんが要る申請者以外が窓口へ出す場合も委任状は不要
振込記載なし申請月の翌月末を目途

助成金は、火葬料のみ・飲食費・部屋使用料の領収書や、法人宛ての領収書では申請できません。国保の葬祭費と助成金を両方受け取れるかは、市の案内に書かれておらず確認できませんでした。両方を申請するつもりの方は、保険年金課と市民課のどちらにも確かめてください。

新座市|通夜や告別式をしなくても葬祭費が出る

新座市の公式ページは、葬祭費の対象を葬祭執行人(喪主)としたうえで「通夜、告別式を行わず、火葬のみを行った場合でも、葬祭費は支給されます」と書いています。調べた63市町村のうち、火葬のみでも支給と書いていたのは新座市だけでした。

ほかの市町村にも、火葬と領収書の関係を書いたところがあります。久喜市は領収書の但し書きを「葬儀代」か「火葬代」と指定し、飯能市は会葬礼状または火葬の領収証を挙げています。東秩父村も、死亡を証明するものの例に火葬の領収書を入れています。戸田市の助成金だけは、火葬料のみの領収書を認めていません。

さいたま市|10区で額は同じ・郵送でも申請できる

政令市のさいたま市は、西区・北区・大宮区・見沼区・中央区・桜区・浦和区・南区・緑区・岩槻区の各区役所保険年金課の国保係で受け付けます。公式ページに、額や必要書類の区ごとの違いは書かれていません。

項目さいたま市の案内
額5万円(条例第7条)
申請先10区の保険年金課国保係。本庁は国保年金課の国保給付係
郵送申請書と必要書類の写しを同封して、各区役所の国保係へ送る
代理人市内在住で喪主と同一世帯なら委任状を省ける
支給該当者1件につき1回限り
期限葬儀を行った日の翌日から2年で時効
後期高齢者医療各区の保険年金課 福祉医療係(5万円)

ほかの健康保険の資格を失ってから3か月以内に亡くなった場合は、その保険から支給されることがあり、そのときは国保から出ません。

電子申請と郵送|9市が電子申請に対応

窓口へ行かずに申請できるかは、市によって条件が違います。電子申請ができる9市を並べます。

市方法条件・注意
熊谷市ぴったりサービスで電子申請マイナンバーカードを使う。後期高齢者医療は電子申請できない
入間市オンライン申請(2025年9月開始)喪主名義の口座以外へは振り込めない
久喜市電子申請・郵送・窓口郵送は国民健康保険課の給付係へ
新座市電子申請(2024年1月開始)埼玉県電子入札システムへの利用者登録が必要。郵送も可
鴻巣市電子申請マイナンバーカードと、ICカードリーダーまたはNFC対応のスマートフォンが要る
深谷市オンライン申請公金受取口座を使う場合はオンラインにできない
春日部市電子申請葬祭を行った証明書類のコピーを電子データで送る
ふじみ野市電子申請・郵送喪主と受取人が違う場合は委任状が要り、電子申請は使えない
幸手市電子申請(ロゴフォーム)メンテナンス時間は申請できない

郵送を案内しているのは、さいたま市・川越市・行田市・新座市・坂戸市・久喜市・ふじみ野市と、町では滑川町です。滑川町は申請書、会葬礼状か領収書の写し、亡くなった方の保険証または資格確認書の原本を送る形です。草加市は「原則、郵送申請はお取り扱いしておりません」と明記しています。

申請できる窓口|本庁のほかに支所や行政センターで受ける市

受付先を本庁だけにしていない市があります。駅前や支所で済ませられれば、平日の昼間に本庁へ行かなくて済む場合があります。

市町受付先
川越市国民健康保険課のほか、各市民センターと川越駅西口連絡所(連絡所は9:30〜18:00)
川口市国民健康保険課・各支所・川口駅前行政センター・東川口駅前行政センター
朝霞市本庁のほか、支所と各出張所
久喜市本庁舎1階の国民健康保険課と、各行政センター1階の市民係
蓮田市市役所の国保年金課と蓮田駅西口行政センター
深谷市保険年金課と、各総合支所の市民生活課
加須市本庁の国保年金課と、各総合支所の市民税務担当
春日部市市役所2階の国民健康保険課と、庄和総合支所2階の福祉・健康保険担当
本庄市市役所1階の保険課と、児玉地域は支所の市民福祉課
ふじみ野市保険・年金課(本庁)と、大井総合支所の市民総合窓口課
小鹿野町保健福祉センターの福祉課と住民生活課のどちらでもよい書き方

草加市は、毎月第2日曜の午前9時から午後4時まで日曜窓口を開けています。川越市の窓口は平日8時45分から16時30分までです。

申請期限|国保の案内に書いているのは27市町村

期限は、書いている市町村でも「葬祭を行った日の翌日から2年」が大半です。ただし国保の案内ページに書いているのは40市のうち21市、23町村のうち6町で、残りの36市町村は国保の案内に期限の記載がありません。

書き方市町
葬祭(葬儀)を行った日の翌日から2年さいたま市・川越市・熊谷市・川口市・飯能市・東松山市・春日部市・深谷市・蕨市・戸田市・朝霞市・和光市・新座市・久喜市・八潮市・坂戸市・鶴ヶ島市・ふじみ野市/三芳町・毛呂山町・越生町・ときがわ町・小鹿野町・寄居町
葬儀を行った日から2年狭山市
葬祭を行ってから2年越谷市・上尾市
後期高齢者医療のページにだけ2年と書く幸手市・伊奈町・宮代町(国保のページには記載なし)
国保の案内に記載なし行田市・秩父市・所沢市・加須市・本庄市・羽生市・鴻巣市・草加市・入間市・志木市・桶川市・北本市・富士見市・三郷市・蓮田市・日高市・吉川市・白岡市/滑川町・嵐山町・小川町・川島町・吉見町・鳩山町・横瀬町・皆野町・長瀞町・東秩父村・美里町・神川町・上里町・杉戸町・松伏町と、伊奈町・宮代町の国保のページ

記載のない市町村でも、後期高齢者医療の広域連合は2年で時効と定めています。国保も同じ長さで考えて動くのが安全ですが、記載がない市町村は、期限を窓口で確かめるのが確実です。

葬儀を確かめる書類|原本・コピー不可・請求書まで扱いが分かれる

葬祭を行った人を確かめる書類は、会葬礼状か領収書が基本です。細かい指定が市町村ごとにあります。

市町書類の扱い
白岡市領収書はコピー不可
三郷市領収書は原本。申請書の申請人欄を自署なら喪主の印鑑は不要
吉見町領収書と会葬礼状とも原本
ふじみ野市会葬礼状または領収書の原本
久喜市領収書の但し書きは「葬儀代」か「火葬代」。相続人代表者を指定する申立書が要る
蕨市領収書の代わりに請求書も可(発行日が葬祭日以降のもの)
鳩山町会葬礼状・領収書・請求書のいずれか
羽生市会葬礼状か領収書に加えて、死亡診断書のコピー
杉戸町領収証の明細が「〇〇家」だと申立書が要る
川口市・志木市領収書は喪主(葬祭執行者)のフルネームが分かるもの
長瀞町・戸田市朱肉を使う印鑑を求める

川越市は「会葬礼状・葬祭の領収書など喪主であることが確認できるもの」と書いていて、何を認めるかは窓口の判断になります。会葬礼状や領収書が手元にないときは、出す前に窓口で書類の種類を確かめると、持ち直しを避けられます。

振込先の口座と振込までの日数|喪主以外の口座は委任状が要る市が多い

項目市町村の案内
振込まで約3週間川口市(申請受付から)
振込まで約1か月熊谷市・久喜市・草加市・深谷市
翌月25日ごろ(後期高齢者医療)東松山市・皆野町
2〜3か月かかることがある(後期高齢者医療)宮代町(広域連合で審査してから振り込む)
喪主以外の口座に振り込む委任状が要る:熊谷市・越谷市・八潮市・蕨市・東松山市・久喜市・上尾市・秩父市・滑川町・杉戸町・寄居町。新座市とさいたま市は申請書に葬祭執行者の署名か記名押印
公金受取口座を使える川越市・行田市・所沢市(喪主が市内在住の場合)・和光市(市民のみ)・新座市・深谷市
公金受取口座を使えない上尾市(申請者以外が受け取る場合)

国保の案内で振込の時期を書いている市町村は少数です。所沢市のように、代理人が申請するときに委任状が要らない市もあります。口座の名義や受け取り方の決まりは、申請書を書く前に確かめてください。

国保税の滞納があるとき|川口市・鴻巣市・志木市

国保税の滞納と葬祭費の関係を書いている市は、調べた範囲で3市でした。

市公式の書き方
川口市「国民健康保険税に滞納があるかたは、納付相談をしていただく場合があります」
鴻巣市国保税の滞納がある場合は、税金に充当する場合もある
志木市国民健康保険税に滞納があると、充当する場合がある

滞納があると、5万円がそのまま振り込まれず、納付相談や税への充当になることがあります。ほかの市町村は記載がないだけで、扱いが決まっていないという意味ではありません。

前の勤め先の保険から出る場合|3か月以内の死亡

会社の健康保険などを抜けて国保に入った直後に亡くなった場合は、国保ではなく前の保険から支給されることがあります。書き方は市町村で少しずつ違います。

川越市と本庄市は、本人として継続して1年以上入っていた保険の資格を失ってから3か月以内の死亡を挙げています。越谷市は、国保の資格を取ってから3か月以内に亡くなり、国保に入る前に本人が社会保険に入っていた場合を挙げ、社会保険の加入期間を問わず社会保険から支給されると書いています。鴻巣市は、国保に入って3か月未満なら以前の社会保険から出る場合があるとしています。

上尾市と所沢市は、国民健康保険組合は除くとしています。戸田市は、被扶養者として入っていた方は対象外です。三郷市は、後期高齢者医療に入っていた場合も国保からは出ないと書いています。退職から日が浅い方は、国保の窓口へ行く前に前の保険へ問い合わせてください。

特別な場合の扱い|出産児の死亡・献体・相続人代表の口座

桶川市は、出産児が死亡した場合は出産育児一時金と葬祭費の両方が支給されると書いています。

伊奈町の後期高齢者医療のページは、献体の場合も葬儀を行っていることが要件としています。仮葬儀や親族だけのお別れ会なら、その事実が分かる領収書などと、解剖に関する遺族の承諾書など献体に関する書類の2点で申請できます。草加市の案内にも、献体で葬儀を行わない場合の扱いの説明があります。

相続人の代表者を受取人にする場合の書類を求める市もあります。白岡市は後期高齢者医療で相続人代表の印鑑と通帳を求め、久喜市と幸手市は国保で、相続人代表者を指定する申立書を使います。

おくやみ窓口と死亡届の日|申請書を渡す市

死亡届を出す日に葬祭費の申請書を渡す市があります。加須市は、死亡届を出した際に申請書を渡すと案内しています。越谷市は、市役所・北部出張所・南部出張所で死亡届を提出するときに渡します。

秩父市は2026年4月2日におくやみサポートデスクを開設し、国保と後期高齢者医療の葬祭費の申請も受け付けています。予約制で、LINE・電話・市民課の窓口で受け付け、水曜と木曜の9時30分からと14時からの2枠です。狭山市は、国保の脱退の手続きのときに一緒に申請するよう案内しています。死亡届や国保の脱退の手続きと同じ日に申請できるかを、先に窓口へ確かめておくと無駄足を防げます。

終活の支援|エンディングプランを市が支える加須市と入間市

葬祭費とは別に、終活や葬儀に関する市町の取り組みがあります。公式サイトで確認できた範囲です。

市町内容
加須市エンディングノートの無料配布と終活情報登録支援制度。身寄りのない65歳以上の一人暮らしで、収入と資産が基準以下の方に、葬儀・納骨の生前契約を市が支援するエンディングプラン・サポートがある(窓口は高齢介護課)
入間市エンディングプランサポート事業。身寄りのない低所得の高齢者が葬儀・納骨の生前契約を結べるよう支援する。葬儀プランの利用者負担は上限21万2,000円で、埋葬費用は含まない
狭山市民間企業と協定を結んだ無料の終活相談ダイヤル(平日9時から17時)と、エンディングノート
羽生市終活支援冊子の配布と、終活支援セミナー・個別相談会
さいたま市終活情報冊子「私と家族の終活べんり帳」を各区役所などで無料配布
白岡市エンディングノートと「終活べんり帳」の配布
伊奈町社会福祉係のページで「終活はじめの一歩」の備え方講座(全4回)を案内。開催年は確認できなかった
上里町おくやみ手続き一覧とエンディングノートを1冊にした「エンディングハンドブック」

エンディングノートの配布は、ほかに所沢市・東松山市・鴻巣市・桶川市・北本市・坂戸市・川島町・杉戸町・松伏町でも確認できました。入間市の事業は、葬儀や納骨の費用を市が支給するものではありません。県全体の終活の相談先は、埼玉県の終活セミナーと空き家の窓口の記事にまとめています。

条例の附則と経過措置|入間市・朝霞市・新座市は葬祭日が基準

条例の附則には、改正後の規定をいつの死亡(葬祭)から使うかを定めた経過措置があります。額の改定に係るものかどうかを本文から確かめられなかったものも含め、基準を並べます。

基準市
亡くなった日行田市・飯能市・東松山市・春日部市(2007年1月1日以後)・羽生市・上尾市・越谷市・戸田市(2015年4月1日以後)・志木市・和光市・桶川市・北本市・富士見市・三郷市(2007年1月1日以後)・蓮田市・坂戸市・幸手市・鶴ヶ島市・白岡市
葬祭を行った日入間市・朝霞市(2008年4月1日以後)・新座市(1986年4月1日以後)
合併前の条例の例による秩父市・本庄市・深谷市・ふじみ野市(合併前に支給の事由が生じたもの)
申請があった日埼玉県後期高齢者医療広域連合(2019年4月1日施行の改正)

上尾市の1996年(平成8年)の附則は、1997年4月1日以後の死亡に係る葬祭費の額に新しい条文を使うと定めています。そのほかの市は、附則が額の改定に係るものかどうかを条例本文から確かめられませんでした。葬儀が古い日付にまたがる場合は、窓口で適用される額を確かめてください。

他府県と比べる|29府県の集計と比べると5万円が多数派

終活.com編集部は、これまでに調べた29府県773市町村の葬祭費を集計しています(額を確認できたのは747市町村。葬祭費の全国の金額と申請方法に全体をまとめています)。埼玉県はこの集計に含まれていないので、29府県の集計と比べると、どの位置にあたるかを見ます。

国保の葬祭費29府県の市町村数割合
5万円38751.8%
3万円25033.5%
2万円9312.4%
1万円〜2万5千円のその他9(1万5千円5・1万円2・2万5千円2)—
4万円〜7万円のその他8(6万円4・4万円2・4万5千円1・7万円1)—
埼玉県63市町村すべて5万円—

29府県では5万円の市町村が半分をわずかに超え、3万円以下も352市町村(47.1%)ありました。埼玉県は63市町村すべてが、29府県でいちばん多い5万円で、3万円以下の市町村がありません。後期高齢者医療の広域連合も、29府県では5万円が14府県、3万円が9府県、2万円が6県で、埼玉県の5万円は多いほうの額です。

県国保の葬祭費後期高齢者医療
埼玉県63市町村すべて5万円5万円
栃木県5万円5万円
茨城県5万円5万円
群馬県5万円5万円
神奈川県5万円5万円
山梨県5万円が中心(甲府市6万円)5万円

北関東の3県も神奈川県も5万円で、県境をまたいで実家がある家族でも額は変わりません。群馬県の葬祭費一覧や栃木県の葬祭費一覧も参考になります。会社の健康保険に入っていた方は、市町村の葬祭費ではなく協会けんぽや健康保険組合に埋葬料(5万円)を請求し、両方は受け取れません。

埼玉県の葬祭費で迷いやすい点

埼玉県の葬祭費はいくらですか
63市町村すべて5万円です。後期高齢者医療も5万円です。
川口市の葬祭事業とは何ですか
国保の葬祭費とは別に、市が定める2種類の葬儀の仕様を、市が登録した業者が定額で行う制度です。市が業者に補助するため、現金は給付されません。
戸田市の葬祭助成金と国保の葬祭費は両方もらえますか
市の案内に併給の可否が書かれておらず、確認できませんでした。保険年金課と市民課に確かめてください。
火葬だけで葬儀をしなくても申請できますか
新座市は、通夜や告別式をせず火葬のみでも葬祭費が支給されると明記しています。戸田市の助成金は、火葬料のみの領収書では申請できません。
インターネットで申請できる市はありますか
熊谷市・入間市・久喜市・新座市・鴻巣市・深谷市・春日部市・ふじみ野市・幸手市の9市です。入間市は喪主名義の口座に限ります。
郵送で申請できますか
さいたま市・川越市・行田市・新座市・坂戸市・久喜市・ふじみ野市・滑川町などが案内しています。草加市は原則、郵送を受け付けていません。
申請期限はいつまでですか
書いている市町村は、葬祭を行った日の翌日から2年が大半です。書いていない市町村は窓口で確かめてください。
領収書はコピーで足りますか
白岡市はコピー不可、三郷市・吉見町・ふじみ野市は原本です。戸田市と久喜市はコピーで足ります。
喪主以外の口座に振り込めますか
委任状や署名が要る市町が多く、入間市のオンライン申請では喪主名義の口座に限られます。毛呂山町は振込先の口座が分かるものと葬祭執行者の認印を求めます。
国保税の滞納があるとどうなりますか
川口市は納付相談になる場合があり、鴻巣市と志木市は税に充当する場合があると書いています。
おくやみ窓口で葬祭費も申請できますか
秩父市のおくやみサポートデスクは、国保と後期高齢者医療の葬祭費の申請を受け付けます。予約制です。
会社の健康保険だった場合はどうなりますか
市町村の葬祭費ではなく、協会けんぽや健康保険組合に埋葬料(5万円)を請求します。資格を失って3か月以内の死亡は、前の保険から出る場合があります。

埼玉県で葬祭費を申請する前に

要点

  • 埼玉県の葬祭費は63市町村すべて5万円、後期高齢者医療も5万円
  • 川口市は市の葬祭事業、戸田市は葬祭助成金5万円が別にある
  • 新座市は火葬のみでも支給される
  • 電子申請は9市、郵送は市によって扱いが違う
  • 申請期限は2年で、国保の案内に書いているのは27市町村
  • 領収書は原本・コピー不可・請求書可など市で違う

埼玉県の葬祭費は、どこに住んでいても5万円です。違いが出るのは、申請の方法、書類の扱い、振込までの日数、市の別の制度です。

早見表で担当の課を確かめたら、喪主のフルネームが入った領収書か会葬礼状と、喪主名義の通帳を用意して申請してください。川口市と戸田市に住んでいた方は、国保の窓口とは別に、葬祭事業か葬祭助成金の窓口も確かめると取りこぼしを防げます。

本記事は、埼玉県内63市町村の国民健康保険条例(例規集)と公式ページ、埼玉県後期高齢者医療広域連合の条例と案内をもとに、2026年10月時点で確認できた内容を整理したものです。戸田市の葬祭助成金と国保の葬祭費の併給の可否、多くの町村の申請期限、額の改定を示す附則は確認できていません。川口市の葬祭事業の内容と費用は市の公式ページの記載によります。必要書類や窓口の運用は変わることがあり、公式ページに記載がない項目も、制度や決まりがないという意味ではありません。申請の際は、お住まいだった市町村の担当窓口で最新の内容を必ずご確認ください。

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