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終活のやることリストは長く見えますが、実は入口はひとつです。財産目録――自分が何をどれだけ持っているかを、1枚に書き出すこと。これができると、遺言書も、死後事務委任契約も、後見の申立ても、いっきに進みます。この記事では、高松市でおひとりさまの終活を進める方に向けて、財産目録の作り方と、調べ先を中心に、市の終活サポート窓口と支援サービスの活用、成年後見制度までを整理します。
この記事の結論
- 財産目録は、終活のすべての入口です。ここから先の作業がすべて楽になります
- 書くのは7つの区分。プラスとマイナスの両方を書きます
- 金額は「だいたい」で構いません。大事なのは「どこにあるか」です
- 分からないものは、調べる先があります。ひとりで思い出す必要はありません
- 持ち家がある方は市区町村の窓口で「名寄帳」を取ると一覧で分かります
- 借入の有無は、あるかないかだけでも書いてください。相続放棄の判断に使われます
- 制度の内容・手数料・要件は変わります。必ず各機関と高松市の窓口でご確認ください
この記事でわかること
- 終活サポート窓口と、聞いておきたい8つの質問
- 任意後見・法定後見・日常生活自立支援の比較
- 財産目録がすべての入口になる理由
- 財産目録に書く7つの区分
- プラスとマイナスの洗い出し方
- 見落としやすい財産10選
- 「探し方」が分からないときの調べ先
- 書き方の見本
- 使う場面4つと、更新・保管の仕方
①「終活」って、結局なにをすればいいの?
おひとりさまの終活は、「片付け」ではありません。本質は、自分が判断できなくなったとき、そして亡くなったあとに、代わりに動く人を用意しておくことです。そして、その人が動くために必要なのが「自分が何を持っているかの一覧」です。
| やること | そのために必要なもの |
|---|---|
| 遺言書を書く | 何を誰に渡すかを決めるので、財産の一覧が要ります |
| 死後事務委任契約を結ぶ | 費用をどこから出すかを決めるので、一覧が要ります |
| 成年後見を申し立てる | 財産目録の提出が求められます |
| 相続の手続き(死後) | 財産が把握できないと、何も進みません |
| 介護や施設の費用を見積もる | いくら使えるかが分からないと決められません |
| お金の管理を人に頼む | 何があるかを伝えられないと頼めません |
どれも「財産の一覧」から始まっています。逆に言えば、これを1枚作れば、残りは一気に進みます。
②高松市の終活サポート窓口一覧|一人でも頼れる場所がある
| 相談したいこと | 持って行く先 | 費用 |
|---|---|---|
| 何から始めるか分からない | 地域包括支援センター | 無料 |
| 見守り・緊急通報 | 地域包括支援センター、市の高齢福祉の窓口 | 相談は無料 |
| お金の管理が不安 | 社会福祉協議会 | 相談は無料 |
| 成年後見・任意後見 | 地域包括支援センター、市の担当窓口、専門家 | 相談は無料の窓口あり |
| 入院で身元保証人がいない | 病院の相談室 | 無料 |
| 遺言書・死後事務委任 | 公証役場、弁護士・司法書士・行政書士 | 作成費用がかかります |
| 不動産の把握・名義 | 市の固定資産税の窓口、法務局、司法書士 | 手数料がかかります |
| 相続・借金 | 法テラス、弁護士・司法書士 | 条件により無料相談あり |
| 訪問販売・不審な勧誘 | 消費者ホットライン「188」 | 無料 |
※ 窓口の名称・対応範囲・相談日は変わることがあります。必ず高松市の公式ページと窓口でご確認ください。
電話するときの一言
「ひとり暮らしで、これから先のことが心配なので相談したいのですが」――これで通じます。用件を整理してから電話する必要はありません。相談は無料で、何度でも受けられます。担当のセンターが分からない場合は、高松市役所に電話して住所を伝えれば案内されます。
窓口で聞いておきたい8つの質問
| 質問 | なぜ聞くのか |
|---|---|
| 「私の場合、まず何をすればよいですか」 | 順番を決めてもらう。これがいちばん重要です |
| 「見守りの仕組みで、私が使えるものはありますか」 | 要介護認定がなくても使えるものがあります |
| 「お金の管理が不安になったら、どこですか」 | 権利擁護の入口を先に知っておくためです |
| 「財産の一覧を作りたいのですが、相談できますか」 | 作り方を一緒に見てもらえることがあります |
| 「入院のとき、身元保証人がいないとどうなりますか」 | 不安がいちばん大きい部分です |
| 「死後事務委任は、どこに頼めばよいですか」 | 専門家へのつなぎ方を教えてもらえます |
| 「次はいつ、何を持って来ればよいですか」 | 1回で終わらせないための質問です |
| 「担当の方のお名前を教えてください」 | 次に電話するときに話が早く通ります |
③おひとりさまに重要な「成年後見制度」と市の支援
成年後見制度は、判断能力が十分でない方に代わって、財産の管理や契約の手続きを行う人を置く仕組みです。申立てのときには財産目録の提出が求められます。つまり、この記事で作る一覧は、そのまま使えます。
任意後見・法定後見・日常生活自立支援の比較
| 比べる点 | 日常生活自立支援事業 | 任意後見 | 法定後見 |
|---|---|---|---|
| いつ決めるか | 不安が出てきた段階 | 判断能力があるうち | 低下したあと |
| 誰が担うか | 社会福祉協議会 | 自分で選んだ人 | 家庭裁判所が選任 |
| 扱える範囲 | 日常的なお金と手続きの援助 | 契約で決めた範囲 | 法律で定められた範囲 |
| 財産目録 | 支援計画で整理します | 契約時に整理します | 申立てで提出します |
| 不動産の売却 | 対象外 | 契約次第 | 居住用は裁判所の許可が必要 |
| 費用 | 利用料がかかります | 契約時の費用と報酬 | 申立ての費用と報酬 |
※ 編集部が公的機関の公開情報をもとに整理した一般的な比較です。詳しくは任意後見と法定後見の違いの記事をご覧ください。後見人は葬儀や納骨の手配をしません。役割が別のためです。
④おひとりさまの終活「やることリスト」実践編
やることリストは、順番を間違えると止まります。おすすめの順番は次のとおりです。
- 紙1枚に、かかりつけ医・持病・薬・緊急連絡先を書いて冷蔵庫に貼る(20分)
- 財産目録を作る……ここがこの記事の中心です
- 使っていない口座・カード・契約を減らす
- 死後事務委任契約の相談に行く(財産目録を持って行きます)
- 遺言書を作り、遺言執行者を指定する
- 任意後見を検討する
- 年に1度、誕生日などに見直す
財産目録は、終活のすべての入口になります
ここからが、この記事でいちばん力を入れた部分です。「財産目録」と聞くと難しそうですが、要は「何が、どこに、だいたいいくらあるか」の一覧です。決まった様式はありません。
最初から完璧を目指さないでください
金額は「だいたい」で構いません。1円まで合わせる必要はまったくありません。いちばん大事なのは「どこにあるか」です。金融機関の名前と支店名さえ分かれば、手続きをする人は動けます。空欄も、それ自体が「まだ調べていない」という情報になります。
財産目録に書く7つの区分
| 区分 | 書くもの | 書き方のこつ |
|---|---|---|
| 1. 預貯金 | 金融機関名、支店名、種類 | 口座番号と暗証番号は書きません |
| 2. 有価証券 | 証券会社名、投資信託、株式 | 銘柄まで書かなくて構いません |
| 3. 不動産 | 所在地と地番、家屋番号 | 納税通知書のとおりに写します |
| 4. 保険・年金 | 保険会社名、証券の保管場所、年金の種類 | 受取人が誰かも書きます |
| 5. その他の財産 | 車、貴金属、会員権、貸金庫、暗号資産 | あるものだけで構いません |
| 6. マイナスの財産 | 借入、ローン、保証人になっているもの | あるかないかだけでも書きます |
| 7. 定期的な支出 | 家賃、管理費、契約中のサービス | 解約が必要なものが分かります |
プラスの財産の洗い出し方
- 通帳と、キャッシュカードをすべて机に並べる……使っていないものも含めます
- 郵便物を1か月ぶん見返す……取引のある金融機関から案内が届いています
- 証券会社・保険会社からの通知を探す
- 固定資産税の納税通知書を出す……不動産の所在地が書かれています
- 年金の通知(ねんきん定期便など)を確認する
- スマートフォンのアプリを見る……ネット銀行やネット証券は通帳がありません
- 引き落としの記録から、契約中のサービスを拾う
ネット銀行・ネット証券がいちばん見つかりません
通帳も郵便物もないため、本人以外は存在に気づけません。おひとりさまの場合、そのまま誰にも知られずに終わることがあります。金融機関の名前だけでも、必ず目録に書いてください。ログイン情報は書かなくて構いません。名前が分かれば、手続きをする人が照会できます。
マイナスの財産(借入・保証)の洗い出し方
| 種類 | どこで分かるか |
|---|---|
| 住宅ローン | 金融機関からの返済予定表。団体信用生命保険の有無も確認します |
| カードローン・キャッシング | 利用明細、引き落としの記録 |
| 分割払い・リボ払い | クレジットカードの明細 |
| 誰かの保証人になっている | 契約書。忘れていることが多い項目です |
| 税金・保険料の未納 | 市役所からの通知 |
| すべてをまとめて確認したい | 信用情報機関(CIC・JICC・KSC)への開示請求 |
「あるかないか」だけでも、大きな助けになります
相続人は、相続するか放棄するかを原則3か月以内に判断します。借入の有無が分からないと、この判断ができません。金額まで書かなくても、「◯◯銀行に住宅ローンがあります」の1行で十分に役立ちます。詳しくは相続放棄の記事をご覧ください。
見落としやすい財産10選
- ネット銀行・ネット証券……通帳も郵便物もありません
- 使っていない古い口座……転職や引っ越しのときに作ったもの
- 勤務先の企業年金、確定拠出年金
- 加入したまま忘れている保険……とくに古い契約
- 共済(都道府県民共済、農協・漁協の共済など)
- ゴルフ会員権、リゾート会員権
- 貸金庫の中身
- 暗号資産、電子マネー、ポイント
- 相続したまま名義を変えていない不動産……親の名義のまま、というケース
- 誰かに貸しているお金
「探し方」が分からないときの調べ先
| 調べたいもの | 調べ先 | 備考 |
|---|---|---|
| 預貯金の口座 | 全国銀行協会の口座の照会の仕組み | 利用できる方と条件が定められています |
| 生命保険の契約 | 生命保険協会の生命保険契約照会制度 | 死亡時のほか、判断能力の低下時にも利用できる場合があります |
| 株式・投資信託 | 証券保管振替機構への開示請求 | 登録されている口座が分かります |
| 借入・クレジット | 信用情報機関(CIC・JICC・KSC) | 本人が開示請求できます |
| 不動産(同じ市区町村内) | 市区町村の固定資産税の窓口で「名寄帳」 | その市区町村にある不動産が一覧で出ます |
| 不動産の名義 | 法務局で登記事項証明書 | 所有者の欄を確認します |
| 企業年金 | 企業年金連合会 | 過去に勤めた会社の分が分かる場合があります |
| 公的年金 | 年金事務所、ねんきん定期便 | 受給の状況が分かります |
※ 各制度の利用できる方・必要書類・手数料・所要期間は変わることがあります。必ず各機関の公式情報でご確認ください。編集部が公開情報をもとに調べ先の一覧を整理したものです。
持ち家がある方は、まず「名寄帳」を取ってください
名寄帳は、その市区町村内に持っている不動産が一覧で載っている書類です。固定資産税の窓口で取れます。「自宅だけだと思っていたら、私道の持分や、相続したままの畑があった」というのは珍しくありません。登記事項証明書は1件ずつ取るものですが、名寄帳は一覧で出るので、把握漏れを防ぐのに向いています。
書き方の見本
財産目録(記入の例)
1. 預貯金/◯◯銀行 高松支店 普通 だいたい◯◯万円/□□銀行 △△支店 定期 だいたい◯◯万円/ゆうちょ銀行 だいたい◯◯万円/ネット銀行の◇◇銀行(通帳なし・スマートフォンのアプリ)
2. 有価証券/◯◯証券に口座あり(投資信託) だいたい◯◯万円
3. 不動産/自宅 高松市◯◯町◯番◯(納税通知書のとおり) ※名寄帳を取得済み。封筒に同封
4. 保険・年金/◯◯生命(証券は玄関の引き出し) 受取人=◯◯/老齢厚生年金を受給中
5. その他/軽自動車1台/貸金庫なし
6. マイナスの財産/借入なし。保証人になっているものもなし(◯年◯月に信用情報を確認)
7. 定期的な支出/電気・水道・携帯電話・動画のサービス1つ(すべて◯◯銀行から引き落とし)
※ 暗証番号・口座番号・パスワードは書きません。「どこにあるか」までで十分です。
財産目録を「使う場面」は4つあります
| 場面 | どう使われるか | いつ |
|---|---|---|
| 遺言書を作るとき | 何を誰に渡すかを決める材料になります | 生前 |
| 死後事務委任契約を結ぶとき | 費用をどこから出すかを決めます | 生前 |
| 後見の申立てのとき | 提出が求められます | 判断能力の低下時 |
| 介護・施設の費用を考えるとき | いくら使えるかが見えます | 随時 |
| 亡くなったあとの手続き | これがないと、探すところから始まります | 死後 |
更新のタイミングと保管の仕方
- 年に1度、誕生日などに見直す
- 口座を解約した、保険を解約した――そのつど1行消す
- 封筒1つにまとめる(目録、名寄帳、保険証券の控え、契約書)
- 封筒の表に「終活の書類」と大きく書く
- 金庫には入れない。開けられず、いちばん見つかりません
- 玄関の引き出しなど、探されそうな場所に置く
- 置き場所を、少なくとも1人に伝える
遺言書と死後事務委任契約|二本柱
遺言書
- 扱うのは財産の行き先
- 遺言執行者を指定しておく
- 法務局の保管制度なら3,900円
- 検認が不要になります
死後事務委任契約
- 扱うのは葬儀・納骨・片付け・届出
- 頼む相手は親族でなくて構いません
- 専門家に依頼できます
- 預託金の管理方法を確認
どちらの相談に行くときも、財産目録を持って行ってください。それだけで、1回の相談で進む距離がまったく変わります。どちらも判断能力があるうちにしか作れません。
死後の手続きを期限順に並べる
| 期限 | 手続き | どこで |
|---|---|---|
| 7日以内 | 死亡届、火葬許可の申請 | 市役所 |
| 速やかに | 健康保険証などの返却 | 市役所、勤務先 |
| 14日以内 | 年金の受給停止、介護保険の資格喪失 | 年金事務所、市役所 |
| 随時 | 電気・ガス・水道、携帯電話などの解約 | 各事業者 |
| 3か月以内 | 相続放棄・限定承認 | 家庭裁判所 |
| 4か月以内 | 準確定申告 | 税務署 |
| 10か月以内 | 相続税の申告と納付 | 税務署 |
| 2年以内 | 葬祭費の申請 | 市役所の保険年金の窓口 |
| 3年以内 | 生命保険金の請求 | 保険会社 |
| 3年以内 | 相続登記の申請 | 法務局 |
※ 期限の起算日は手続きによって異なります。全体像は死亡後の手続き一覧の記事にまとめています。
お墓と納骨|継ぐ人がいない場合
| 選択肢 | 特徴 | 取り出し | 費用の傾向 |
|---|---|---|---|
| 永代供養墓 | 管理を寺院・霊園が引き受けます | 形式によります | 中 |
| 納骨堂 | 屋内。天候に左右されずお参りできます | 可能な場合が多い | 中 |
| 樹木葬 | 樹木や草花を墓標にします | 形式によります | 中 |
| 合葬・合祀 | 他の方と一緒に納められます | できません | 小さい |
| 散骨 | 海洋などに撒きます | できません | 小〜中 |
| 手元供養 | 一部を手元に置きます | ― | 小さい |
※ 費用は施設・地域・契約内容によって大きく異なります。編集部が公開情報をもとに傾向のみを整理したものです。「誰が納骨するか」は別問題です。死後事務委任契約に納骨まで含めておいてください。
今日からできる10のこと
- 紙を1枚出して、上から7つの区分の見出しだけ書く(5分)
- 通帳とキャッシュカードを全部並べて、金融機関名を書き写す
- スマートフォンのアプリを見て、ネット銀行・ネット証券を書き足す
- 「借入なし」または「◯◯にローンあり」の1行を書く
- 持ち家の方は、固定資産税の納税通知書を出す
- 市の窓口で名寄帳を取る予定を立てる
- 使っていない口座を1つ解約する
- 封筒を1つ用意し、表に「終活の書類」と書く
- 置き場所を、誰か1人に伝える
- 地域包括支援センターに「財産の一覧を作りたい」と電話する
よくある失敗と、その防ぎ方
| 失敗 | 何が起きたか | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 完璧に作ろうとした | 途中で止まり、1枚も残らなかった | 金額は「だいたい」で構いません |
| ネット銀行を書かなかった | 誰にも気づかれないまま終わった | 会社名だけでも書く |
| 借入の有無を書かなかった | 相続放棄の判断ができず、3か月が過ぎた | 「なし」でも1行書く |
| 自宅だけ書いて、私道の持分を忘れた | 相続登記が途中で止まった | 名寄帳を取る |
| 暗証番号まで書いた | 紛失時の危険が大きくなった | 「どこにあるか」までにとどめる |
| 金庫にしまった | 開けられず、見つからなかった | 封筒にして置き場所を伝える |
| 一度作ったきり更新しなかった | 解約済みの口座が残り、混乱した | 年に1度、誕生日に見直す |
よくある質問(FAQ)
- 財産目録に決まった様式はありますか。
- ありません。大学ノートでも、紙1枚でも構いません。7つの区分で見出しを作り、上から埋めていくだけで十分です。後見の申立てでは家庭裁判所の様式が用意されていますが、それも「何がどこにあるか」を書くものです。まず自分用に1枚作ってください。
- 金額は正確に書かないといけませんか。
- いいえ、「だいたい」で構いません。1円まで合わせる必要はまったくありません。いちばん大事なのは「どこにあるか」です。金融機関の名前と支店名さえ分かれば、手続きをする人は動けます。金額は毎年変わるものなので、細かく書くほど更新が負担になります。
- 暗証番号や口座番号は書くべきですか。
- 書かないでください。目録は金庫ではなく、紛失や盗難のときの危険だけが増えます。「◯◯銀行 △△支店 普通」まで書けば十分です。口座番号は通帳を見れば分かりますし、手続きをする人は本人確認の書類を持って窓口へ行きます。
- ネット銀行やネット証券は、どう書けばよいですか。
- 会社名だけ書いてください。ログイン情報は不要です。通帳も郵便物もないため、書いておかないと存在に気づかれません。おひとりさまの場合、そのまま誰にも知られずに終わることがあります。「スマートフォンのアプリで管理している」と一言添えておくとさらに親切です。
- 持ち家が本当に自宅だけか、確かめる方法はありますか。
- 市区町村の固定資産税の窓口で「名寄帳」を取ってください。その市区町村内に持っている不動産が一覧で出ます。私道の持分や、相続したままの土地が見つかることは珍しくありません。登記事項証明書は1件ずつ取るものなので、把握漏れを防ぐには名寄帳のほうが向いています。
- 借入があるかどうか、自分でも分かりません。
- 信用情報機関(CIC・JICC・KSC)に本人が開示請求できます。クレジットやローンの契約状況が分かります。手数料と必要書類は各機関でご確認ください。確認したら、目録に「◯年◯月に確認、借入なし」と日付つきで書いておくと、あとから見た人が安心できます。
- 加入したまま忘れている保険を探せますか。
- 生命保険協会の生命保険契約照会制度という仕組みがあります。亡くなったときのほか、判断能力の低下時にも利用できる場合があります。利用できる方・必要書類・手数料は変わることがありますので、必ず生命保険協会の公式情報でご確認ください。
- 作った目録は、誰に渡せばよいですか。
- 全部を渡す必要はありません。まずは「封筒の置き場所を1人に伝える」だけで十分です。死後事務委任契約を結ぶときと、遺言書を作るときには、専門家に見てもらってください。内容が具体的なほど、契約も遺言書も現実的なものになります。
- 作るのに、どのくらい時間がかかりますか。
- 最初の1枚は30分でできます。通帳を並べて金融機関名を書き写し、借入の有無を1行書く。それだけで骨格はできます。調べ先に照会する部分は、時間がかかっても構いません。空欄のまま残しておき、分かった時点で埋めてください。
- 後見の申立てにも使えますか。
- 使えます。成年後見の申立てでは財産目録の提出が求められ、ここがいちばん時間のかかる書類です。生前に作っておけば、そのまま材料になります。様式は家庭裁判所のものに書き写す形になりますので、詳細は家庭裁判所にご確認ください。
- 入院のとき、身元保証人がいなくて断られませんか。
- 身元保証人等がいないことのみを理由に入院を拒否することは、医師法に反するとされており、国から医療機関に通知が出ています。断られた場合は、まず病院の相談室(医療ソーシャルワーカー)にご相談ください。解決しない場合は、市役所や地域包括支援センターに相談する道があります。
- 今日1つだけやるとしたら、何ですか。
- 紙を1枚出して、通帳とキャッシュカードを全部並べ、金融機関の名前を書き写してください。30分もかかりません。これだけで、財産目録の骨格ができます。そして「借入なし」または「◯◯にローンあり」の1行を足してください。ここまでで、手続きをする人の負担が大きく減ります。
まとめ|高松市のおひとりさま終活、5つのポイント
- 財産目録を1枚作る終活のすべての入口です。遺言書も、死後事務委任契約も、後見の申立ても、ここから進みます。
- 金額は「だいたい」でよい。大事なのは「どこにあるか」完璧を目指すと止まります。空欄も情報のうちです。
- ネット銀行と借入の有無を必ず書くこの2つが、いちばん見落とされます。会社名と「なし」の1行だけで十分です。
- 持ち家の方は名寄帳を取る私道の持分や、相続したままの土地が見つかることがあります。
- 地域包括支援センターに電話する相談は無料で、何度でも受けられます。作った目録を持って行くと、話が一気に進みます。
この5つのうち、市の窓口で進むのは4と5です。1〜3は自分で作る部分ですが、費用はかかりません。紙1枚と30分から始められます。
最後にもう一度。制度の内容も手数料も変わります。この記事は「どこへ、何を聞きに行くか」の地図として使い、具体的な条件は必ず各機関と高松市の窓口でご確認ください。
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本記事は、編集部が高松市および国の公的機関・関係団体の公開情報をもとにまとめたものです。制度の名称・対象要件・実施の有無・手数料・申込方法・窓口の配置は変更されることがあります。本記事では、変わりやすい個別の要件や金額をあえて記載していません。終活サポート窓口の名称・対応範囲については、必ず高松市の公式ホームページまたは窓口でご確認ください。預貯金・生命保険・有価証券・信用情報の照会の仕組みは、利用できる方・必要書類・手数料・所要期間が定められており、変更されることがあります。必ず各機関の公式情報でご確認ください。名寄帳の取得方法は市区町村によって異なります。相続放棄の判断、相続手続き、登記に関する個別のご相談は、家庭裁判所、弁護士・司法書士・税理士等の専門家にご相談ください。遺言・任意後見・死後事務委任契約に関する個別のご相談は、公証役場、弁護士・司法書士・行政書士等の専門家をご利用ください。収入等の条件によっては、法テラスの無料法律相談を利用できる場合があります。本記事は、特定の金融商品の購入や運用を勧めるものではありません。医療に関する記述は医学的な助言を行うものではありません。治療の選択については主治医および医療・ケアの担当者にご相談ください。契約や勧誘に関するトラブルは、消費者ホットライン「188」でご相談いただけます。

























